総評
- かつては11ヶ国の守護職を占めた室町幕府四職家の一。生野銀山は富と外敵を呼び込む諸刃の剣。名門復活の志は実を結ぶのか。情勢は厳しい。
- 細分化された東北とは異なり、中国地方は今作でもざっくりとした国割。本拠地因幡の役割は因幡・但馬の2ヶ国分に相当する。
- 難易度はやや高め。武将の能力・兵数いずれも周辺大名に対するアドバンテージに欠ける。特にシナリオ3は厳しい。
- 領国はシナリオ1~3・5で因幡1ヶ国。シナリオ4には登場せず。
- 人材は主に山名家臣団で構成。シナリオによる大きな入れ替わりはない。数はそれなりに揃うがいずれも個性に乏しい。
政治面は人手不足が顕著。山名祐豊が家中最高の能力だが彼は大名であるため行動力消費が激しい。
戦闘面も同様に迫力不足。吉岡定勝を除き全員の天性が勇将なのも不足感に拍車をかける。
浪人にもあまり期待出来ない。シナリオ1・3では山中鹿之助が流れて来る場合もあるので機会に恵まれたら登用したい。 - 固定戦術は移動系、特殊系、攻撃系が各1つずつ。
「看破」は山名家の運命を左右する重要な戦術。後退しながら奇襲を繰り返すのは常套手段。合戦は必ず野戦を選択するようにしたい。
「鎮静」はこちらの被害を抑えるために重宝。自身の戦術効果を消さないように注意。
「槍衾」は持続期間が長いのが利点。訓練が低い相手にはこちらで奇襲をかけるべき。本陣に籠もる敵大将への切札としても良い。 - 因幡の文化効果は「金山の採掘量の増加」、技法は「槍術」。
- 因幡は最大石高が全国平均をやや下回る。因幡・但馬2ヶ国分相当のはずなのだが。初期文化値は平均的。金山有り。生野銀山の恩恵で金山の採掘回数は多くなっている。
- 隣接国は3ヶ国。隣接大名家はシナリオ1の状態で一色家、赤松家、尼子家。シナリオ2では変化なし。シナリオ3では尼子家に代わり毛利家と隣接する。
- 外交状況はシナリオ1・2共に特記事項なし。同盟関係にある大名家もなし。
シナリオ3では波多野家との友好が若干低下している。同盟はいずれの大名家とも結ばれていない。 - ちなみに家紋は「七枚根笹」。
固定戦術
- 看破
- 鎮静
- 槍衾
注目武将
山名 祐豊‐政治64 戦闘55 教養65 魅力72 足軽D 騎馬C 鉄砲D 天性:勇将
山名ブラザーズの兄。特に赤くはない。今作では因幡の大名だが実は但馬守護。
際立つ点はないが山名家政務の大黒柱。大名ゆえの燃費の悪さが悩みの種。十等級ながら茶器を所有する点も見逃せない。
山名ブラザーズの兄。特に赤くはない。今作では因幡の大名だが実は但馬守護。
際立つ点はないが山名家政務の大黒柱。大名ゆえの燃費の悪さが悩みの種。十等級ながら茶器を所有する点も見逃せない。
山名 豊定‐政治60 戦闘52 教養67 魅力75 足軽C 騎馬D 鉄砲D 天性:勇将
山名ブラザーズの弟。やはり緑ではない。因幡守護はこちら。
兄とほぼ同様の能力値。類似。類ー似。身内贔屓で一国を任せてやりたいが、残念ながら兄よりも早世でシナリオ2では姿を消す。
山名ブラザーズの弟。やはり緑ではない。因幡守護はこちら。
兄とほぼ同様の能力値。類似。類ー似。身内贔屓で一国を任せてやりたいが、残念ながら兄よりも早世でシナリオ2では姿を消す。
吉岡 定勝‐政治17 戦闘69 教養30 魅力52 足軽B 騎馬C 鉄砲D 天性:猛将
秀吉の因幡攻めの数少ない生き残り。帰農したのは厭世感からか、はたまた「体力の限界!」からか。
若干の頼りなさは否めないが、山名家武の中心人物。戦闘69、足軽適正Bをフル活用すれば綱取りも可能。多分。
秀吉の因幡攻めの数少ない生き残り。帰農したのは厭世感からか、はたまた「体力の限界!」からか。
若干の頼りなさは否めないが、山名家武の中心人物。戦闘69、足軽適正Bをフル活用すれば綱取りも可能。多分。
敵大名としての特徴
- いずれのシナリオでも活発な動きは見せない。
シナリオ1・2では尼子家の動向によって流れが変化する。
開始数年で尼子家が因幡に侵攻した場合は、高確率でそのまま滅ぼされる。
尼子家が毛利家の石見に侵攻した場合は当面の安全を確保する。しかしこの場合も最終的には毛利家の中国地方制圧軍に滅ぼされるケースが多い。
シナリオ3では毛利家が四国を優先的に攻略する。そのため因幡に兵が進められるケースは少なく、東側が停滞すれば10年以上勢力を保つ場合も。 - 合戦を行う際に注意すべき点は特になし。
山名家には勧告が比較的成功しやすいため、合戦を避けて兵を温存するほうが望ましい。当然それなりの勢力になってからの話だが。
シナリオ別攻略
・シナリオ1
武将は8人。
政務・軍事共に信頼出来る武将は不在。数ばかりが揃うその陣容は「東の蘆名家・西の山名家」と並び称されるとかされないとか。
西の毛利家が勢力を拡大する事は必定。早期に叩きたいところだが、毛利家系の武将との相性は最悪。仮に攻略しても戦後登用は難しく戦力の増強に時間がかかる。
周辺勢力の中では一色家系・赤松家系の武将と相性が良い。少し離れた所では長宗我部家系との相性が抜群。浅井家との相性も武将によるが悪くない。
よって中国地方制覇はきっぱり諦め、東進あるいは南進を基本戦略としたい。
比較的容易なのは東進策。丹後→近江と進み、以降は近江に拠点を移す。浅井久政は息子目当てに確実に登用しておきたい。
南進策ならば播磨→阿波→土佐となるか。長宗我部一門を配下に加えられる見返りは大きいが、その分道程は厳しいものとなる。
いずれにせよ行動力の都合で侵攻を急ぎたくても急げないだろう。効率化を図るためにも合戦では「看破」を駆使するなどして兵数を減らさない戦い方が求められる。
・シナリオ1
武将は8人。
政務・軍事共に信頼出来る武将は不在。数ばかりが揃うその陣容は「東の蘆名家・西の山名家」と並び称されるとかされないとか。
西の毛利家が勢力を拡大する事は必定。早期に叩きたいところだが、毛利家系の武将との相性は最悪。仮に攻略しても戦後登用は難しく戦力の増強に時間がかかる。
周辺勢力の中では一色家系・赤松家系の武将と相性が良い。少し離れた所では長宗我部家系との相性が抜群。浅井家との相性も武将によるが悪くない。
よって中国地方制覇はきっぱり諦め、東進あるいは南進を基本戦略としたい。
比較的容易なのは東進策。丹後→近江と進み、以降は近江に拠点を移す。浅井久政は息子目当てに確実に登用しておきたい。
南進策ならば播磨→阿波→土佐となるか。長宗我部一門を配下に加えられる見返りは大きいが、その分道程は厳しいものとなる。
いずれにせよ行動力の都合で侵攻を急ぎたくても急げないだろう。効率化を図るためにも合戦では「看破」を駆使するなどして兵数を減らさない戦い方が求められる。
・シナリオ2
武将は7人。
山名豊定が鬼籍に入る。他方、因幡の尼子家にはには山中鹿之介、播磨の赤松家には黒田官兵衛がそれぞれ加入。手強い相手となっている。
播磨侵攻は本願寺家・三好家との隣接を考えると火中の栗を拾う事になる。シナリオ1以上に南進は難しい。
やはり東に目を向けるべき。丹後攻略後は先に越前を攻略、確実とは言い切れないが富田景政を家臣に加えるのも良いだろう。
その後は近畿あるいは北陸の制覇を見据えて行動。織田家との全面衝突に耐え得る軍備を目指したい。
武将は7人。
山名豊定が鬼籍に入る。他方、因幡の尼子家にはには山中鹿之介、播磨の赤松家には黒田官兵衛がそれぞれ加入。手強い相手となっている。
播磨侵攻は本願寺家・三好家との隣接を考えると火中の栗を拾う事になる。シナリオ1以上に南進は難しい。
やはり東に目を向けるべき。丹後攻略後は先に越前を攻略、確実とは言い切れないが富田景政を家臣に加えるのも良いだろう。
その後は近畿あるいは北陸の制覇を見据えて行動。織田家との全面衝突に耐え得る軍備を目指したい。
・シナリオ3
武将は7人。
老将・垣屋続成が世を去る。山名豊定の遺児・山名豊国が元服。
毛利家の侵攻は目前。呑気に構えている暇はない。また東側も織田家に行く手を阻まれ、八方塞がりの感が強い。
ここはあえて火中の栗を拾いにいこう。死中に活を求めるべし。
播磨攻略戦はいきなりの山場。赤松家の訓練値が上がり切る前に合戦を仕掛けたい。「鎮静」「槍衾」を最大限活用すれば勝利は可能。
損害が激しく兵数の回復に時間がかかるだろうが、滅ぼされるよりは余程まし。黒田官兵衛の登用が叶えばむしろ今後の展開にプラスと言える。
再び軍備が整ったら以降は讃岐→阿波→土佐→伊予と根拠地を転々としながら四国を統一、そして九州の攻略に乗り出そう。
因幡の維持に拘る必要はない。播磨共々四国制覇以降は放棄しても構わないだろう。というか、そうなる可能性が高い。
武将は7人。
老将・垣屋続成が世を去る。山名豊定の遺児・山名豊国が元服。
毛利家の侵攻は目前。呑気に構えている暇はない。また東側も織田家に行く手を阻まれ、八方塞がりの感が強い。
ここはあえて火中の栗を拾いにいこう。死中に活を求めるべし。
播磨攻略戦はいきなりの山場。赤松家の訓練値が上がり切る前に合戦を仕掛けたい。「鎮静」「槍衾」を最大限活用すれば勝利は可能。
損害が激しく兵数の回復に時間がかかるだろうが、滅ぼされるよりは余程まし。黒田官兵衛の登用が叶えばむしろ今後の展開にプラスと言える。
再び軍備が整ったら以降は讃岐→阿波→土佐→伊予と根拠地を転々としながら四国を統一、そして九州の攻略に乗り出そう。
因幡の維持に拘る必要はない。播磨共々四国制覇以降は放棄しても構わないだろう。というか、そうなる可能性が高い。