おはようセックス@小説まとめ
純情カーニバル
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世界は、回っていた。
私は、どうだったかな。
恋をしていた、というのは強ち間違ってない、と思う。
それも、それも…どうしようも無い恋を。
何故かって、それは……
私は、どうだったかな。
恋をしていた、というのは強ち間違ってない、と思う。
それも、それも…どうしようも無い恋を。
何故かって、それは……
私が××××××のだから。
始まりは、どこだったかな。
部屋の隅さえも、輝けた頃だったような気がするんだ。
貴方はとっても、平凡なひとだったね。
けれど少し変わってることがあって。
でも何よりも、魅力的だった。
初めて出会った時、貴方はこんな事を言ったの。覚えてる?
部屋の隅さえも、輝けた頃だったような気がするんだ。
貴方はとっても、平凡なひとだったね。
けれど少し変わってることがあって。
でも何よりも、魅力的だった。
初めて出会った時、貴方はこんな事を言ったの。覚えてる?
「大丈夫!?怪我とか、ない?」
うん、そうそう。ベタベタな展開だった。
私が「遅刻遅刻~」とでも言い出さんばかりの勢いで、パンを咥えて走ってたら、曲がり角からどーんって……
ふふふ、今考えてもおかしいね。
貴方は黒い奇麗な髪をしてて、ちょっとあどけない顔して、自分もぶつかった時に手のひらを擦り剥いてたのに、それにも構わず私を気遣って声をかけた。
ばれてないと思ってたでしょ?もう、本当に鈍感なんだから。
しかも、普通の少女漫画なら憎まれ口を叩くところを紳士的な態度で手を差し伸べてくれたから、ますますお人よしよね、貴方は。自分も遅刻しそうだったのに。
それで、その時はまだ私も貴方の魅力には気付いてなかったから、少しドキッとはしてたけど、またベタなこと言ったんだ。
私が「遅刻遅刻~」とでも言い出さんばかりの勢いで、パンを咥えて走ってたら、曲がり角からどーんって……
ふふふ、今考えてもおかしいね。
貴方は黒い奇麗な髪をしてて、ちょっとあどけない顔して、自分もぶつかった時に手のひらを擦り剥いてたのに、それにも構わず私を気遣って声をかけた。
ばれてないと思ってたでしょ?もう、本当に鈍感なんだから。
しかも、普通の少女漫画なら憎まれ口を叩くところを紳士的な態度で手を差し伸べてくれたから、ますますお人よしよね、貴方は。自分も遅刻しそうだったのに。
それで、その時はまだ私も貴方の魅力には気付いてなかったから、少しドキッとはしてたけど、またベタなこと言ったんだ。
「だ、大丈夫じゃないわよ!遅刻しちゃうでしょ!」
そう言って、スカートの砂をぱんぱん払って、さっさと走って学校に行こうとした。
そしたら貴方、肩掴んで止めるんだから。
「待って!」なんて言ってさ。ねぇ、あの時はまだ気がなかったって本当?本当にお人よしね。そこが好きなんだけど。ほんとうよ?
私はそれで、また少しドキッとして、それでも「何よ!」とか言いながら振り返った。
そしたら貴方……くすくす、いま思い出しても笑っちゃうね。え?笑うなって?大丈夫よ。馬鹿にしてるんじゃないから。
「僕がお詫びに走るから、この背に乗って!」だったかしら。違う?いいえ、きっとそうよ。
私それでぽかんとしちゃって、目白黒してたもの。ちゃんと覚えてるよ。
「さあ!」なんて貴方が急かすから、私ますます面食らっちゃって、あわあわ言いながら、おそるおそる貴方の背に乗ったの。
そしたら、それから貴方がすごいスピードで走り出して…びっくりしたよ。ほんと、異能者みたいに。まあ異能者なんて、どこかのおとぎ話みたいに思ってたけどね。だって、私の周りにはそんな人いなかったもの。ねぇねぇ、本当に貴方は無能力者なの?まあ、どっちでも素敵だから構わないけどね。
そしたら貴方、肩掴んで止めるんだから。
「待って!」なんて言ってさ。ねぇ、あの時はまだ気がなかったって本当?本当にお人よしね。そこが好きなんだけど。ほんとうよ?
私はそれで、また少しドキッとして、それでも「何よ!」とか言いながら振り返った。
そしたら貴方……くすくす、いま思い出しても笑っちゃうね。え?笑うなって?大丈夫よ。馬鹿にしてるんじゃないから。
「僕がお詫びに走るから、この背に乗って!」だったかしら。違う?いいえ、きっとそうよ。
私それでぽかんとしちゃって、目白黒してたもの。ちゃんと覚えてるよ。
「さあ!」なんて貴方が急かすから、私ますます面食らっちゃって、あわあわ言いながら、おそるおそる貴方の背に乗ったの。
そしたら、それから貴方がすごいスピードで走り出して…びっくりしたよ。ほんと、異能者みたいに。まあ異能者なんて、どこかのおとぎ話みたいに思ってたけどね。だって、私の周りにはそんな人いなかったもの。ねぇねぇ、本当に貴方は無能力者なの?まあ、どっちでも素敵だから構わないけどね。
それからしばらくは、貴方とは会わなかった。
次に会ったのは…そう!私が図書館に行った時!
貴方、何か難しい本読んでて…私、少し恥ずかしかったけど、遅刻しなかったのにお礼言えなかったから、話しかけた。え?お礼言えなかったのは貴方が学校に着くなりすぐに走り去って行っちゃったからじゃない。もう、すぐ忘れるんだから。
「あのっ、この前っ」私恥ずかしがり屋だったから、どうしてもどもるような感じになっちゃったけど、貴方は優しいから、本から目を上げて、こっちをちゃんと覚えてて、「ああ、あの時の!」って言ってさ、すぐ気付いてくれて。
「あの時はありがとう」って、私が言ったら、貴方も屈託の無い笑顔になって、「もともと僕がぶつかったんだから、あれくらい当然だよ。…どういたしまして」なんて言ったかな?ちょっとキザよね。かっこつけちゃって。あ、気を悪くしちゃったなら、謝るね。でも、こんなこと言えるのも相手が貴方だから。ほんとよ?信じて。私も貴方を信じてるんだから。それに、貴方があんまりにも可愛い顔するから、ぜんぜんそんなこと気にならなかったもの。
それで、ええと、その殺し文句のせいで、まんまと私はやられちゃったの。顔も真っ赤にしてね、え?気付かなかったの?やっぱり鈍感よね、貴方。いいえ、そこも含めて大好きよ。そこに私も惚れちゃったの。さっきの台詞と表情ひとつでずぎゅーんよ。カンタンなものよね、でも私にとっては初めての感覚で、すごく戸惑いながら走って図書館を飛び出した。貴方の驚く声も聞こえたけれど、あれ以上あの空間に居たら死んじゃいそうなくらい恥ずかしかったの。何が?そう言われると…なんだろうね、顔が真っ赤なのは自分でも分かって、全身がなんだか熱病にでもかかったみたいに熱かったからかなぁ。恋煩いなんて言うし、きっとそれだわ。
貴方、何か難しい本読んでて…私、少し恥ずかしかったけど、遅刻しなかったのにお礼言えなかったから、話しかけた。え?お礼言えなかったのは貴方が学校に着くなりすぐに走り去って行っちゃったからじゃない。もう、すぐ忘れるんだから。
「あのっ、この前っ」私恥ずかしがり屋だったから、どうしてもどもるような感じになっちゃったけど、貴方は優しいから、本から目を上げて、こっちをちゃんと覚えてて、「ああ、あの時の!」って言ってさ、すぐ気付いてくれて。
「あの時はありがとう」って、私が言ったら、貴方も屈託の無い笑顔になって、「もともと僕がぶつかったんだから、あれくらい当然だよ。…どういたしまして」なんて言ったかな?ちょっとキザよね。かっこつけちゃって。あ、気を悪くしちゃったなら、謝るね。でも、こんなこと言えるのも相手が貴方だから。ほんとよ?信じて。私も貴方を信じてるんだから。それに、貴方があんまりにも可愛い顔するから、ぜんぜんそんなこと気にならなかったもの。
それで、ええと、その殺し文句のせいで、まんまと私はやられちゃったの。顔も真っ赤にしてね、え?気付かなかったの?やっぱり鈍感よね、貴方。いいえ、そこも含めて大好きよ。そこに私も惚れちゃったの。さっきの台詞と表情ひとつでずぎゅーんよ。カンタンなものよね、でも私にとっては初めての感覚で、すごく戸惑いながら走って図書館を飛び出した。貴方の驚く声も聞こえたけれど、あれ以上あの空間に居たら死んじゃいそうなくらい恥ずかしかったの。何が?そう言われると…なんだろうね、顔が真っ赤なのは自分でも分かって、全身がなんだか熱病にでもかかったみたいに熱かったからかなぁ。恋煩いなんて言うし、きっとそれだわ。
それで、それからずーっと、四六時中貴方のことばっかり考えて……
あんなやつ、別に好きなんかじゃない!とか、なんであんなのを好きにならなきゃ…とか、色々考えたんだけど、結局のところ、貴方のことが好きになってて、もうどうしようもなくなっちゃって。
友達に思い切って相談したら、なら告白すればいいじゃんって言われて、その時に「なんであんな冴えない男を」みたいなことも言われて、私顔真っ赤にして友達に怒っちゃって、でもそれ見た友達が「こりゃホンモノだね」とか言ってさ、また顔を合わせてくふふって笑うから、私もう恥ずかしくって恥ずかしくって… 勿論、貴方のこと冴えないなんて思ってないよ?そりゃ、悩んでるときは何度か考えたけど、そんなことと私が好きになったことは、ぜーんぜん関係なかったんだから。
それで、やっと決意して、下駄箱にこっそり呼び出しの手紙入れて…そしたら、ちゃんと放課後に貴方が来てくれて、心臓がもう飛び出そうになっちゃって、地震でも来たのかってくらいに、ぐわんぐわん視界が震えて、なんとか声を振り絞って、死にそうになりながら「貴方のことが好きですっ!つ、付き合って、くだしゃい!」とか、もうぜんぜんダメダメだったけど、貴方はちゃんと聞いてくれてて、私もう言った瞬間からもう目も開けられなくって、貴方が答え言うまでずーっと顔を両手で塞いでわぁぁあってやっててわかんなかったけど……そうだよね、最初は悩んだよね、困惑したよね、でも貴方、少し間を置いて、またいつかみたいな屈託の無い笑顔になって、「僕でよければ」なんて、鼻の下を恥ずかしそうに人差し指で擦りながら言ったから、私しばらく何が起こったかわかんなくって、でも貴方が手を差し伸べて、にっこり笑いかけてくれたから、なんとか私も何が起こったか分かって、もう涙目で手を出して、握手、したよね。私はぜんぜん力入れられなくって、でも貴方は力強く私の手を包んでくれてて、でもそこには押し潰しちゃうような乱暴さはなくて、ちゃんと優しさもあって、初めて…いいえ、もっと前、貴方におんぶしてもらって学校に行った時から、ずっと求めてたぬくもりがあって、ずっとこらえてた涙がついに出ちゃって、出始めたらもう止まらなくって、大洪水。あの時の貴方、今思えば可愛かったね。あたふたしちゃって、「ど、どうしたの?あ、握手、駄目、だった?」とか言って、そういう時は抱き締めるものでしょう?分かってないんだから。でも、それも貴方の優しさなのよね。私はそこも好きよ。大好き。
あんなやつ、別に好きなんかじゃない!とか、なんであんなのを好きにならなきゃ…とか、色々考えたんだけど、結局のところ、貴方のことが好きになってて、もうどうしようもなくなっちゃって。
友達に思い切って相談したら、なら告白すればいいじゃんって言われて、その時に「なんであんな冴えない男を」みたいなことも言われて、私顔真っ赤にして友達に怒っちゃって、でもそれ見た友達が「こりゃホンモノだね」とか言ってさ、また顔を合わせてくふふって笑うから、私もう恥ずかしくって恥ずかしくって… 勿論、貴方のこと冴えないなんて思ってないよ?そりゃ、悩んでるときは何度か考えたけど、そんなことと私が好きになったことは、ぜーんぜん関係なかったんだから。
それで、やっと決意して、下駄箱にこっそり呼び出しの手紙入れて…そしたら、ちゃんと放課後に貴方が来てくれて、心臓がもう飛び出そうになっちゃって、地震でも来たのかってくらいに、ぐわんぐわん視界が震えて、なんとか声を振り絞って、死にそうになりながら「貴方のことが好きですっ!つ、付き合って、くだしゃい!」とか、もうぜんぜんダメダメだったけど、貴方はちゃんと聞いてくれてて、私もう言った瞬間からもう目も開けられなくって、貴方が答え言うまでずーっと顔を両手で塞いでわぁぁあってやっててわかんなかったけど……そうだよね、最初は悩んだよね、困惑したよね、でも貴方、少し間を置いて、またいつかみたいな屈託の無い笑顔になって、「僕でよければ」なんて、鼻の下を恥ずかしそうに人差し指で擦りながら言ったから、私しばらく何が起こったかわかんなくって、でも貴方が手を差し伸べて、にっこり笑いかけてくれたから、なんとか私も何が起こったか分かって、もう涙目で手を出して、握手、したよね。私はぜんぜん力入れられなくって、でも貴方は力強く私の手を包んでくれてて、でもそこには押し潰しちゃうような乱暴さはなくて、ちゃんと優しさもあって、初めて…いいえ、もっと前、貴方におんぶしてもらって学校に行った時から、ずっと求めてたぬくもりがあって、ずっとこらえてた涙がついに出ちゃって、出始めたらもう止まらなくって、大洪水。あの時の貴方、今思えば可愛かったね。あたふたしちゃって、「ど、どうしたの?あ、握手、駄目、だった?」とか言って、そういう時は抱き締めるものでしょう?分かってないんだから。でも、それも貴方の優しさなのよね。私はそこも好きよ。大好き。
それから、私はしあわせだったよ。本当にしあわせだった。
いろんなところに行ったね、遊園地のお化け屋敷は怖かったよ。でも貴方まで一緒に怖がってて、私はそれが面白くって、笑ってたかな。だって普通、彼氏っていうのは彼女をリードしてあげるものでしょ?それなのに、貴方一緒に驚いて…ふふふ、ごめんね、大丈夫よ、それも貴方らしさなんだから、誇っていいの。
一緒に温泉旅行なんてのにも行ったかしら。たまたま当たった雑誌の懸賞か何かで、貴方大喜びしてたね。私はどっちかっていうと、それで喜んでる貴方の姿を見て、それが嬉しくて笑ってた。たった一泊だったけど、露天風呂は良かったよね。その後の旅館の料理もすごく美味しくて。勿論、貴方とする食事はなんでもとっても美味しくって楽しかったよ?でも、料理も本当に美味しくって、満足そうな貴方を見てると、私も嬉しかった。
また、行きたいね。いつになってもいいから。
それから、どうだったかな。
学校ではおんなじクラスになれなくって残念だったけど、それでもお昼は一緒に食べたよね。私、ぜんぜんお料理できなくって、お弁当折角作ってもぐちゃぐちゃで、でも貴方は笑って食べてくれて、ああ無理してるよ、って分かってたんだけど、笑ってくれる貴方の気づかいが嬉しくて、すっごく練習したの。ねぇ、卵焼き、すごく上手くできるようになったのよ。今度、食べてね。絶対だよ?絶対。に。
本当、しあわせだった。
休みの日のデートが楽しみで、もうずーっと貴方のことばっかり考えてて。
朝起きたら貴方のこと考えて、今もう起きたかな、メールしようかな、でも迷惑だったらどうしようかな、貴方は優しいからきっと怒りはしないけれど、でも貴方に迷惑はかけたくなかったから、我慢してた。
学校で授業受けてる時も、ずっとずっと、貴方のことが頭から離れなくって、早くお昼にならないかなぁって待ち遠しくて、ほんとは授業ごとに会いに行きたいくらいだったんだけど、ほら、迷惑かけたくなかったし、それに噂になったりしたら、思うように付き合えなくなるだろうし、だから我慢してた。ううん、気にしないで。これは私が勝手にやってる、わがままなんだから。
お昼になったら、今までのぶんを全部晴らすみたいに、貴方といっぱい話したね。お弁当、あんまり上手くできなかった時も、少しは上手にできた時も、貴方は笑って、おいしいおいしいって、私の話もちゃんと聞いてくれて、貴方も貴方で、面白いお話をしてくれて…従兄弟の話なんか、何回も何回もしてたよね。うん、そうよ。気付いてなかったの?でも大丈夫よ、貴方と話してるだけで、私はしあわせだったもの。
家の方向が一緒だったから、帰りも一緒に歩いたよね。またなんでもない話をして、笑って、時には悩みを打ち明けたりして、話がうっかり長くなって、夜になっちゃったりもしたよね。
家に帰ってからも、貴方のことがどうしても愛しくって、ついつい電話をかけたり、メール出したり…ごめんね、迷惑だったでしょ?でも、我慢できなかったの。それに、貴方も、笑って、た、から。
いろんなところに行ったね、遊園地のお化け屋敷は怖かったよ。でも貴方まで一緒に怖がってて、私はそれが面白くって、笑ってたかな。だって普通、彼氏っていうのは彼女をリードしてあげるものでしょ?それなのに、貴方一緒に驚いて…ふふふ、ごめんね、大丈夫よ、それも貴方らしさなんだから、誇っていいの。
一緒に温泉旅行なんてのにも行ったかしら。たまたま当たった雑誌の懸賞か何かで、貴方大喜びしてたね。私はどっちかっていうと、それで喜んでる貴方の姿を見て、それが嬉しくて笑ってた。たった一泊だったけど、露天風呂は良かったよね。その後の旅館の料理もすごく美味しくて。勿論、貴方とする食事はなんでもとっても美味しくって楽しかったよ?でも、料理も本当に美味しくって、満足そうな貴方を見てると、私も嬉しかった。
また、行きたいね。いつになってもいいから。
それから、どうだったかな。
学校ではおんなじクラスになれなくって残念だったけど、それでもお昼は一緒に食べたよね。私、ぜんぜんお料理できなくって、お弁当折角作ってもぐちゃぐちゃで、でも貴方は笑って食べてくれて、ああ無理してるよ、って分かってたんだけど、笑ってくれる貴方の気づかいが嬉しくて、すっごく練習したの。ねぇ、卵焼き、すごく上手くできるようになったのよ。今度、食べてね。絶対だよ?絶対。に。
本当、しあわせだった。
休みの日のデートが楽しみで、もうずーっと貴方のことばっかり考えてて。
朝起きたら貴方のこと考えて、今もう起きたかな、メールしようかな、でも迷惑だったらどうしようかな、貴方は優しいからきっと怒りはしないけれど、でも貴方に迷惑はかけたくなかったから、我慢してた。
学校で授業受けてる時も、ずっとずっと、貴方のことが頭から離れなくって、早くお昼にならないかなぁって待ち遠しくて、ほんとは授業ごとに会いに行きたいくらいだったんだけど、ほら、迷惑かけたくなかったし、それに噂になったりしたら、思うように付き合えなくなるだろうし、だから我慢してた。ううん、気にしないで。これは私が勝手にやってる、わがままなんだから。
お昼になったら、今までのぶんを全部晴らすみたいに、貴方といっぱい話したね。お弁当、あんまり上手くできなかった時も、少しは上手にできた時も、貴方は笑って、おいしいおいしいって、私の話もちゃんと聞いてくれて、貴方も貴方で、面白いお話をしてくれて…従兄弟の話なんか、何回も何回もしてたよね。うん、そうよ。気付いてなかったの?でも大丈夫よ、貴方と話してるだけで、私はしあわせだったもの。
家の方向が一緒だったから、帰りも一緒に歩いたよね。またなんでもない話をして、笑って、時には悩みを打ち明けたりして、話がうっかり長くなって、夜になっちゃったりもしたよね。
家に帰ってからも、貴方のことがどうしても愛しくって、ついつい電話をかけたり、メール出したり…ごめんね、迷惑だったでしょ?でも、我慢できなかったの。それに、貴方も、笑って、た、から。
大丈夫。
大丈夫よ。
でも、これからはそんなことも、ない。から。
だから、大丈夫よ。
好き。
好き。
好きよ、ねぇ、聞いてる?
大好き。
好き。
何回でも、何十回でも、何百でも何千でも何万でも何億でも何兆回でも、繰り返すわ。
貴方に届くまで、繰り返す。
好き。
好き。
愛してる。
大好き。
ねぇ
聞いてるの?
好き。
好き。
好き好き好きよ。大好きよ。愛してる。もう離さない。ずっと、ずっと、一緒よ。
一緒、一緒に、大好きだから、ねぇ、ねぇ、ねぇ。
ねぇ
聞いてるの?
好き。
好き。
好き好き好きよ。大好きよ。愛してる。もう離さない。ずっと、ずっと、一緒よ。
一緒、一緒に、大好きだから、ねぇ、ねぇ、ねぇ。
ぽたり。
目を開けてよ、お願いだから。
口を開いてよ、お願いだから。
また、笑ってよ。一生のお願い。
口を開いてよ、お願いだから。
また、笑ってよ。一生のお願い。
なんで?
どうして?
わからない。
わかんないよ。
どうして?
どうして、どうして
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!
どうして、どうして
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!
貴方が、こんなに、好きなのに。
貴方をこんなにも想っているのに!
「どうして、なの?」
「ああ、こんなところにいたのー?探したよ!」
「…ん?また固まって……ああ、そうかぁ」
「結局、また殺しちゃったんだねぇ」
「……半(はした)」
「ん、なあに?」
「ごめん、本当に、ごめん」
「……?」
「お前の、名前って、もしかしてあの────」
「…待って」
「……ごめん」
「待ってよ」
「さようなら」
「ねぇ、待ってよ!話を、聞いて!」
「ん、なあに?」
「ごめん、本当に、ごめん」
「……?」
「お前の、名前って、もしかしてあの────」
「…待って」
「……ごめん」
「待ってよ」
「さようなら」
「ねぇ、待ってよ!話を、聞いて!」
ああ。
駄目だよ
駄目。
眠っちゃ、駄目。
景色が、【貴方】が、遠ざかる。
待って、待ってよ、待って!
……待てって、言ってるでしょ!!
待って、待ってよ、待って!
……待てって、言ってるでしょ!!
たっ。
ばらばら、ぐしゃり。
べきべき、ぼきん。
ぐじゅぐじゅ、ぶちぶち。
ごっくん。
「参ったなぁ…いくらなんでも、こりゃあ気持ち悪いよ!我が妹ながら、最悪ー☆
自滅も自滅、自覚はあるみたいなんだけどなぁ。うーん、わかんないや!
でもまあ、そのうちまた動き出すよね!
だって、僕の妹だもん!
そういえば、最近兄ちゃん見ないなぁ。まあ、あんな心臓おばけ、どーでもいいけどね!!
……さ、ゆっくり、今はお眠り。僕の可愛い可愛い妹よ」
自滅も自滅、自覚はあるみたいなんだけどなぁ。うーん、わかんないや!
でもまあ、そのうちまた動き出すよね!
だって、僕の妹だもん!
そういえば、最近兄ちゃん見ないなぁ。まあ、あんな心臓おばけ、どーでもいいけどね!!
……さ、ゆっくり、今はお眠り。僕の可愛い可愛い妹よ」
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世界は、回っていた。
私は、どうだったかな。
恋をしていた、というのは強ち間違ってない、と思う。
それも、それも…どうしようも無い恋を。
何故かって、それは……
私は、どうだったかな。
恋をしていた、というのは強ち間違ってない、と思う。
それも、それも…どうしようも無い恋を。
何故かって、それは……
私がたべちゃったのだから。