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オリキャラバトルロワイヤル『序章』_龍我魔崎&龍我那岐沙
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龍我魔崎は普通の人間ではない。
普通ではないといっても、アニメや漫画のような超能力を持っているわけではない。
人一倍欲望が強く、そして欲望に忠実なだけである。そして普通の人間よりも肉体が少々強力な程度である。
ただ、彼が抱く欲望の半分以上が殺人欲であり、欲望に忠実故に簡単に人を殺す。
本人は欲望を満たすことしか考えていないので、人を殺すことに躊躇いもなく、罪悪感もない。
魔崎が人を殺し何か事件を起こすたびに姉である那岐沙が苦労する。
そして、彼ら──魔崎と那岐沙──は裏社会の住民でもある。二人は裏社会でも上の方にいる存在で、時には警察を使い事件を揉み消すことができる。
そんな彼は、今日も欲望を満たすためだけに喫茶店で人殺しを楽しんでいた。
床、机、椅子、ガラス……いたる所に血がついており、喫茶店内は、バラバラになった人間の死体や穴だらけの死体、血まみれになった死体などが倒れているのみだった。
その死体を笑顔で眺めていると、次につまらないという顔をして立ち上がる。
辛うじて息をしている人間を見つけると、それに止めを刺す。
恐怖に歪んだ顔を蹴り飛ばすと、辺りを見回す。
外には何がなんだか分からない、どうしてこうなった、という顔をしている人々が喫茶店内を覗いており、中には携帯電話で警察に通報しようとしている者も居る。
だが魔崎にはそんなことは関係ない。姉である那岐沙が全てを揉み消すからだ。
口では那岐沙に色々暴言を吐いているが、感謝はしている。
魔崎にとって那岐沙は必要な存在であるとともに、那岐沙にとっても魔崎は必要な存在である。
異常な信頼関係で結ばれている二人。だが、二人にとって、それは異常ではなく通常。非日常でなく日常なのだ。
警察が来ない内に魔崎は喫茶店を出ようとする。
外に居た人々は魔崎が出てくると同時に足早とこの場を去ろうとする。
──つまらないな。
不意とそんなことを思う。確かに人を殺すのは楽しい。
人が自分に恐怖を感じ顔を歪ませる、恋人を身を挺して助けようとする……
魔崎には、自分を見たときに人が採るこれらの行為がおかしくてたまらなく、またそれを見ることによって、それを壊すことによって欲望が満たされ、快感となる。
だが、力も持たない人間を殺すのは簡単すぎてつまらない。
多くの人間を殺していった結果、魔崎はただの人間を殺すことに飽きてきたのである。
そして欲望が変化していった。ただの人間を殺すことだけでなく──力を持った者を殺すということに。
そんな魔崎の前に数人の黒服の男達が現れる。
身長、体系こそは違えど、皆同じ黒服を着、顔にはサングラスをかけている。
そして、その中でも身長は2mはあるだろう、大男が口を開く。
「龍我魔崎様ですね。貴方は我が主人主催のパーティに招待されました。拒否権はありません。」
そう言って、後ろの黒い高級車へと道を開ける。その車を見た瞬間、魔崎の顔が変わる。
いや、正確には車ではない。車の中にいる人物を見て顔が変わった。
車の中に魔崎の姉『那岐沙』が乗っているのだ。
「どうして那岐沙が貴方達の車に乗っているのかな?」
先ほど人を殺していた笑顔で、魔崎より少し大きい程度の身長の黒服の男へと問いかける。
だが黒服の男は答えず、ただ車の方を向いているだけだった。
──いい度胸じゃねぇか!
魔崎は握っているナイフを構え、黒服の男へと襲い掛かる。
黒服の男を避ける動作もせず、ただ魔崎のナイフによる斬撃を受ける。
だが、斬ったはずの男からは血は吹き出ず、そして斬ったはずの箇所の傷がゆっくりとだが塞がっている。
──おもしれぇ……!
やっと、俺が求めている物に会えるかも知れない。少なくとも目の前の黒服の男は人類ではない。
魔崎は先ほどの笑顔とは違う──獲物に出会えて、それを狩るような笑い顔で車へと乗り込む。
その後に、黒服の男が車へ乗り込む。そして魔崎と那岐沙が黒服の男達に挟まれる。
「やぁ那岐沙。こんなところで会うだなんてね。」
「本当、可笑しな話よね。」
魔崎が那岐沙の喉元にナイフを突きつけると、那岐沙も魔崎の頭へと拳銃を向ける。
暫くにらみ合い、そしてお互い武器を下ろす。
「くく……那岐沙が何故居るのかは知らないが、面白そうじゃないか。
やっと俺の欲望が満たされそうだ。くく……くはははは!!」
そういって、魔崎は不気味に笑う。
今まで見たことの無い笑いに、那岐沙は初めて魔崎に恐怖を感じる。
そんな二人を余所に車はエンジン音を上げ、発進する──
普通ではないといっても、アニメや漫画のような超能力を持っているわけではない。
人一倍欲望が強く、そして欲望に忠実なだけである。そして普通の人間よりも肉体が少々強力な程度である。
ただ、彼が抱く欲望の半分以上が殺人欲であり、欲望に忠実故に簡単に人を殺す。
本人は欲望を満たすことしか考えていないので、人を殺すことに躊躇いもなく、罪悪感もない。
魔崎が人を殺し何か事件を起こすたびに姉である那岐沙が苦労する。
そして、彼ら──魔崎と那岐沙──は裏社会の住民でもある。二人は裏社会でも上の方にいる存在で、時には警察を使い事件を揉み消すことができる。
そんな彼は、今日も欲望を満たすためだけに喫茶店で人殺しを楽しんでいた。
床、机、椅子、ガラス……いたる所に血がついており、喫茶店内は、バラバラになった人間の死体や穴だらけの死体、血まみれになった死体などが倒れているのみだった。
その死体を笑顔で眺めていると、次につまらないという顔をして立ち上がる。
辛うじて息をしている人間を見つけると、それに止めを刺す。
恐怖に歪んだ顔を蹴り飛ばすと、辺りを見回す。
外には何がなんだか分からない、どうしてこうなった、という顔をしている人々が喫茶店内を覗いており、中には携帯電話で警察に通報しようとしている者も居る。
だが魔崎にはそんなことは関係ない。姉である那岐沙が全てを揉み消すからだ。
口では那岐沙に色々暴言を吐いているが、感謝はしている。
魔崎にとって那岐沙は必要な存在であるとともに、那岐沙にとっても魔崎は必要な存在である。
異常な信頼関係で結ばれている二人。だが、二人にとって、それは異常ではなく通常。非日常でなく日常なのだ。
警察が来ない内に魔崎は喫茶店を出ようとする。
外に居た人々は魔崎が出てくると同時に足早とこの場を去ろうとする。
──つまらないな。
不意とそんなことを思う。確かに人を殺すのは楽しい。
人が自分に恐怖を感じ顔を歪ませる、恋人を身を挺して助けようとする……
魔崎には、自分を見たときに人が採るこれらの行為がおかしくてたまらなく、またそれを見ることによって、それを壊すことによって欲望が満たされ、快感となる。
だが、力も持たない人間を殺すのは簡単すぎてつまらない。
多くの人間を殺していった結果、魔崎はただの人間を殺すことに飽きてきたのである。
そして欲望が変化していった。ただの人間を殺すことだけでなく──力を持った者を殺すということに。
そんな魔崎の前に数人の黒服の男達が現れる。
身長、体系こそは違えど、皆同じ黒服を着、顔にはサングラスをかけている。
そして、その中でも身長は2mはあるだろう、大男が口を開く。
「龍我魔崎様ですね。貴方は我が主人主催のパーティに招待されました。拒否権はありません。」
そう言って、後ろの黒い高級車へと道を開ける。その車を見た瞬間、魔崎の顔が変わる。
いや、正確には車ではない。車の中にいる人物を見て顔が変わった。
車の中に魔崎の姉『那岐沙』が乗っているのだ。
「どうして那岐沙が貴方達の車に乗っているのかな?」
先ほど人を殺していた笑顔で、魔崎より少し大きい程度の身長の黒服の男へと問いかける。
だが黒服の男は答えず、ただ車の方を向いているだけだった。
──いい度胸じゃねぇか!
魔崎は握っているナイフを構え、黒服の男へと襲い掛かる。
黒服の男を避ける動作もせず、ただ魔崎のナイフによる斬撃を受ける。
だが、斬ったはずの男からは血は吹き出ず、そして斬ったはずの箇所の傷がゆっくりとだが塞がっている。
──おもしれぇ……!
やっと、俺が求めている物に会えるかも知れない。少なくとも目の前の黒服の男は人類ではない。
魔崎は先ほどの笑顔とは違う──獲物に出会えて、それを狩るような笑い顔で車へと乗り込む。
その後に、黒服の男が車へ乗り込む。そして魔崎と那岐沙が黒服の男達に挟まれる。
「やぁ那岐沙。こんなところで会うだなんてね。」
「本当、可笑しな話よね。」
魔崎が那岐沙の喉元にナイフを突きつけると、那岐沙も魔崎の頭へと拳銃を向ける。
暫くにらみ合い、そしてお互い武器を下ろす。
「くく……那岐沙が何故居るのかは知らないが、面白そうじゃないか。
やっと俺の欲望が満たされそうだ。くく……くはははは!!」
そういって、魔崎は不気味に笑う。
今まで見たことの無い笑いに、那岐沙は初めて魔崎に恐怖を感じる。
そんな二人を余所に車はエンジン音を上げ、発進する──