おはようセックス@小説まとめ
ホラー小説 前編
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ohayousex
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ある日…
どこにでもいる普通の男子中学生除霊師である俺、江地 英人(えじえいと)は学校からの帰路についていた。
俺は帰宅部である。別にスポーティな練習をしてきたわけでも、舞台でナイスアクションを演じてきたわけでもない。
それでも汗がダクダクと流れているのは……
どこにでもいる普通の男子中学生除霊師である俺、江地 英人(えじえいと)は学校からの帰路についていた。
俺は帰宅部である。別にスポーティな練習をしてきたわけでも、舞台でナイスアクションを演じてきたわけでもない。
それでも汗がダクダクと流れているのは……
「暑い…暑い、暑いじゃねぇか畜生めが!!!!!」
夏の通学路は少し蒸し暑い。山道なので体力を使いさらに暑い…
もっと言えば俺は暑がりだった。死ぬほど暑がりだったのだ…
もっと言えば俺は暑がりだった。死ぬほど暑がりだったのだ…
「ウォー暑……!?これは…」
余りの暑さに俯きながら歩いていた彼はそれを見つけた……
「四つ葉のクローバーッッッッッッッッッッ」
四つ葉のクローバー!!!!!!!!!!
地面に一つ、この江地英人めに見つけてほしいと言わんばかりに生えていた四つ葉のクローバー!!!!!
四つ葉のクローバー……四つ葉クローバーッ!それは幸運の象徴…The Lucky!!!
彼は見つけたその瞬間だけ暑さを忘れた……
地面に一つ、この江地英人めに見つけてほしいと言わんばかりに生えていた四つ葉のクローバー!!!!!
四つ葉のクローバー……四つ葉クローバーッ!それは幸運の象徴…The Lucky!!!
彼は見つけたその瞬間だけ暑さを忘れた……
「一瞬でもぎ取る!!!!!!!!!!」
その時だけはあらゆるスポーツマンを凌ぐスピードで彼は動いた。
太陽の熱線をものともしない、腕に這った汗が重力に耐えられず吹き飛ぶ素早さでな…
しかし、彼の腕が四つ葉のクローバーに届くことはなかったのだ。
太陽の熱線をものともしない、腕に這った汗が重力に耐えられず吹き飛ぶ素早さでな…
しかし、彼の腕が四つ葉のクローバーに届くことはなかったのだ。
「サンデバアァアアアアアアアア!!!!!」
頬に何ものかのドロップキックを食らったからだッ!!!!
「何奴ゥゥゥ………女ァ…身長:ガキ…小学生ィ…?とししたァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
ゴビシャッッッ!!!!!と空中で受身をとり、華麗に地面に着地した彼…
彼の現在の瞬間IQは600に達した。それは危険を察知したゴキブリのIQを遥かに凌ぐものである…
一瞬で状況判断…目の前にいたのはあろうことか少女だったのだッ!!!
彼の現在の瞬間IQは600に達した。それは危険を察知したゴキブリのIQを遥かに凌ぐものである…
一瞬で状況判断…目の前にいたのはあろうことか少女だったのだッ!!!
「…貴様ッ!そんな立派な目が二つもついてやがるのに自分がしようとしていることが分からないのかァァァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!
四つ葉のクローバーさんを殺そうとしたんだぞ!四つ葉のクローバーさんだってなぁぁぁ!!ちゃんと生きてるんだぞッ!!許さんッッッ!!!!!!!!!」
「!?!?!?!?!? こッ!ここは山道ッッ誰でも通る通学路ッッッッッッッッ!!!!!!!
誰のものでもないものは俺のもの!!俺のものは俺のものだろうが!!!!」
四つ葉のクローバーさんを殺そうとしたんだぞ!四つ葉のクローバーさんだってなぁぁぁ!!ちゃんと生きてるんだぞッ!!許さんッッッ!!!!!!!!!」
「!?!?!?!?!? こッ!ここは山道ッッ誰でも通る通学路ッッッッッッッッ!!!!!!!
誰のものでもないものは俺のもの!!俺のものは俺のものだろうが!!!!」
少なくともジャイアンよりは正論を言ったと確信した俺だったが少女はまくし立てるッ!!
「植物は自然のもの!自然のものは自然のものだろうがァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!」
少女は物凄い勢いで俺に迫るッッ!!!フンッ!そんなヒョロっちィィィ体で何が出来るというのだッ!!!迎撃するッッ!!
少女は再び闇雲にドロップキックを放ってきたッッ!!!!
そのスピード、先程は不意打ちだったから当たったものの、こうして正面から向かい撃つと余りにも……………スローゥ!!!!
そのスピード、先程は不意打ちだったから当たったものの、こうして正面から向かい撃つと余りにも……………スローゥ!!!!
「チャンポンッッッッ!!!!!!!!!」
だが当たった!!!!!!何故なら体が脳の速さについてこなかったからだ!!!!!!!!!!!!
「勝ったッ!ホラー小説、完ッ!!!!」
「だと思っていたのか?」
「!?!?!?!?!?!?!」
「だと思っていたのか?」
「!?!?!?!?!?!?!」
所詮、痩せっぽちの女子小学生の蹴りッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!俺は問題なく受けきるッッッッ!!!!
「中学二年生を嘗めるんじゃねぇえええええええええぜえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺は少女の細い足を掴みッッッッッッッスマブラのマリオの後ろ投げのようにッッッッッそのまま回転ッッッッッッッッッッ!!!!!!
「死ねェェェェェエエエエエエエエエエイ!!!!!!!!!!!!」
「うわぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うわぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
勢いが乗ったところでそのまま投げ飛ばしたッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
少女は思いの外吹き飛び、重力に逆らえず…そのまま落下ッッッッッッッッッ
グシャアアア!!!という轟音を立てて地面とキスをした少女は、そのまま動かなくなった!!!!!!!
少女は思いの外吹き飛び、重力に逆らえず…そのまま落下ッッッッッッッッッ
グシャアアア!!!という轟音を立てて地面とキスをした少女は、そのまま動かなくなった!!!!!!!
そう……ピクリとも……
勝った!!!!!と確信すると共に、少年の極限まで噴出した汗が、脳を急速に冷やしていく!!
「や、殺っちまった!!!!」
少年を恐る恐る近づいて、グッタリして動かない少女の脈を調べる。
「い、生きてる…」
ふぅ、と一息ついて、普段のIQ(80ぐらい)に戻った少年は取り敢えずこの光景を見られたらマズいと思いあたり、次の行動を取る…
~我が家~
少女をおんぶしつつ帰宅した少年。
まず母に少女のこと聞かれるも、
「俺の彼女でな!!!!下校中突如寝ちまって、家も知らねえんで連れてきた!」と言い訳をしたら勝手に納得しやがった。
「制服も着てないし、年下かい?あんたも隅に置けないねぇ!!!!!!!!!!!」とか何ら疑わず反応してくる母。
俺に似ず馬鹿な親だなぁ、と率直に思った。
まず母に少女のこと聞かれるも、
「俺の彼女でな!!!!下校中突如寝ちまって、家も知らねえんで連れてきた!」と言い訳をしたら勝手に納得しやがった。
「制服も着てないし、年下かい?あんたも隅に置けないねぇ!!!!!!!!!!!」とか何ら疑わず反応してくる母。
俺に似ず馬鹿な親だなぁ、と率直に思った。
二階にある俺の部屋に連れてきた未だにグッタリしている少女を取り敢えず敷いた布団に寝かせる。
そのままエアコンをガンガンかけて(略してエアガン)数十分…
そのままエアコンをガンガンかけて(略してエアガン)数十分…
「……あ…」
目を開ける。よかった!人工呼吸とかしないで済んだぜ!と思いながら少年は話しかける。
「よかった!人工呼k「四つ葉のクローバーさんはどうした!?」?!!?」
少女は起き上がり早々そんなことを聞いてくる……はて…四つ葉のクローバー…アォオ!?
「お前のせいで持ってくるの忘れちまったよ!!まぁ…もういいや」
「よかった…これで一つまた植物の生命が救われた………――――」
「よかった…これで一つまた植物の生命が救われた………――――」
少女はそう言ってから突如FREEZEする。一体今度は何事だ?
「ここはどこだ!?」
「俺の部屋だ!!!!」
「何故私はこのような場所にいるんだッ!早く家に帰って花々に天の恵みを与えてやらないと!!!ああ!!!今何時!?」
「午後六時だ!!!」
「なんという、薄暗き夕刻…ッ!」
「俺の部屋だ!!!!」
「何故私はこのような場所にいるんだッ!早く家に帰って花々に天の恵みを与えてやらないと!!!ああ!!!今何時!?」
「午後六時だ!!!」
「なんという、薄暗き夕刻…ッ!」
ガーンッ!!という擬音が聞こえてきそうなぐらい絶望的に沈む少女の顔…何が何やらだぜェェェェイ!!
そうやって数秒間固まっていたが、突然ハッ!と再起動した少女。
そうやって数秒間固まっていたが、突然ハッ!と再起動した少女。
「えーっ、と…君!名前は?」
「江地!英人!俺が名乗ったからにはお前にも名乗って貰おうか!!!」
「言われずとも名乗るさ。私は妙雲寺緑花(みょううんじ ろっか)…仲良くなろう!」
「えっ?」
「江地!英人!俺が名乗ったからにはお前にも名乗って貰おうか!!!」
「言われずとも名乗るさ。私は妙雲寺緑花(みょううんじ ろっか)…仲良くなろう!」
「えっ?」
初対面でいきなりドロップキックを放ってくる少女と仲良くなろうと言われてもねぇ……と、言いたげな微妙な笑みを浮かべ少女を見る俺。
少女はその意味ありげな笑みに気づいてか気づかずか、再び切り出した。
少女はその意味ありげな笑みに気づいてか気づかずか、再び切り出した。
「私はこれから帰るよ!」ニコッ
「へえ、そうか!さぁお帰り」
「へえ、そうか!さぁお帰り」
それから再び数秒間、少女は笑顔のまま固まった。
「あぁそうか……暗いのが苦手なんだねぇ…」
「ッッッ……まぁな!!それが何か!?一人でも帰れるがな!!未だ私の奥底に眠る内なる勇気を奮い立たせれば大丈夫、行ける行ける!!」
「ッッッ……まぁな!!それが何か!?一人でも帰れるがな!!未だ私の奥底に眠る内なる勇気を奮い立たせれば大丈夫、行ける行ける!!」
少女はその後、行ける行ける!!と数十回ほど冷や汗をかきながら念じるように呟くと、俺の部屋の麩を開けて降りていこうとする。
エアコンがガンガン効いているのに何故だか汗をかいている少女の手を掴み、それを止めてみる。
エアコンがガンガン効いているのに何故だか汗をかいている少女の手を掴み、それを止めてみる。
「よし!!!!!!」
「!?!?!?!?」
「ついていこう」
「マジでッ!?」
「うん」
「ホントにホントッ!?!?」
「うんって言ってんだろダボがアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「ご、ごめん…」
「!?!?!?!?」
「ついていこう」
「マジでッ!?」
「うん」
「ホントにホントッ!?!?」
「うんって言ってんだろダボがアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「ご、ごめん…」
俺は少女を送ることにした。少女の強がる姿を心の中で嘲ったら、先程までの苛立ちがスッキリしたからだ……
それが、まさかあんなことになるとも知らずに…
それが、まさかあんなことになるとも知らずに…
~少女の家までのクッソ暗い山道~
少女が頭一つほど前を歩き、俺はそれについていく。
辺りは確かに何か出そうな雰囲気と言える…クックック、こいつは確かに小学生には堪えるものだ。
辺りは確かに何か出そうな雰囲気と言える…クックック、こいつは確かに小学生には堪えるものだ。
「あー、確かにこれはお前みたいなチビには怖いわな!街灯とかめっちゃ少ないし!!!」
「チビとか言わないでいただきたい…」
「つーかお前、さっきあそこで何してたん?」
「さっき、あそことは?」
「俺の四つ葉のクローバー入手阻止の時だよ…」
「チビとか言わないでいただきたい…」
「つーかお前、さっきあそこで何してたん?」
「さっき、あそことは?」
「俺の四つ葉のクローバー入手阻止の時だよ…」
俺の顔を見た少女が、「ヒッ!」と後退りする。思い出して怖い顔でもしてたかな…
「い、いや…花壇に使う栄養剤が切れたんで、スーパーで買おうと歩いていたんだがね?
そこに自然破壊を企む恐ろしい輩がしゃがんでるじゃないか!それを止めようとするじゃないか!
するとまさかの暴力を振るわれ…「先に振ってきたのはそっちだけどな」グッ………そ、それで、ぶん投げられて気絶!!!させられるじゃないかー!
あれは痛かったなー!本当に!…死ぬかと思ったなぁー……」
「な、なんだよ…俺だってドロップキック痛かったんだぞ!ちょ、ちょっと痛かったぞ…」
「……」
そこに自然破壊を企む恐ろしい輩がしゃがんでるじゃないか!それを止めようとするじゃないか!
するとまさかの暴力を振るわれ…「先に振ってきたのはそっちだけどな」グッ………そ、それで、ぶん投げられて気絶!!!させられるじゃないかー!
あれは痛かったなー!本当に!…死ぬかと思ったなぁー……」
「な、なんだよ…俺だってドロップキック痛かったんだぞ!ちょ、ちょっと痛かったぞ…」
「……」
雰囲気は険悪になる一方だったじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ん?!そうだ、何か盛り上がる話…盛り上がる話をしよう…ハッ!そうだ!!!!アレで行こう…!!!!
ん?!そうだ、何か盛り上がる話…盛り上がる話をしよう…ハッ!そうだ!!!!アレで行こう…!!!!
「そういやさー、こんな噂があるんだよなー」
「な、なにさ、藪から棒に?」
「何か最近この辺で殺人事件が多発してるだろ?」
「!?!?!?!?!?!!?」
「な、なにさ、藪から棒に?」
「何か最近この辺で殺人事件が多発してるだろ?」
「!?!?!?!?!?!!?」
少女は知らなかったらしく、一気に俺の方から身を引いた。
「ま、さか…最近周辺でパトカーなどをよく見るのは…君が今まで道行く女子を投げ飛ばして殺害していたから!?!?!?!?!?!?」
「俺じゃない!!!!!!!!犯人は!!!!!!!!!!」
「ひ、ヒィ!!来るな!!!」
「いやマジで違ぇよ!!!!!!!!!そうじゃなくてさー。お前、テレビとか見ねーんだな」
「俺じゃない!!!!!!!!犯人は!!!!!!!!!!」
「ひ、ヒィ!!来るな!!!」
「いやマジで違ぇよ!!!!!!!!!そうじゃなくてさー。お前、テレビとか見ねーんだな」
「最近ここらへんで生首の変死体が大量に発見されているらしい………
なんでも、首を捻って切り取る悪霊がここらへんをうろついてるからなんだってよォォオオオオォオオオオ!?!?!?!!?」
なんでも、首を捻って切り取る悪霊がここらへんをうろついてるからなんだってよォォオオオオォオオオオ!?!?!?!!?」
次の瞬間のドロップキックに備えてサッ!!!と防御体勢!!!!一切無駄のない動きッ!!!!!!!!!!!!
……なんだ?痛みがやってこない!!
……なんだ?痛みがやってこない!!
「無反応!?」
「いやね…怖い話系は大丈夫なんだ。暗い所は苦手だけども」
「なるほど…わからん…そういうものなのか」
「いやね…怖い話系は大丈夫なんだ。暗い所は苦手だけども」
「なるほど…わからん…そういうものなのか」
「ん…ここまででいいよ!後は一人でも大丈夫だからね」
「おう、じゃあな」
「おう、じゃあな」
俺は妙雲寺に手をふる。が、暗いのでもうよく見えなかった。無理もない…近くに街灯も何もないからな。
「つーか、ここらへんに民家なんかあったっけか…?」
随分登ってきたが、後半殆ど獣道だったな…
………………
…………
……
あんなことになるとも知らずに、とか雰囲気出す為に言ってたけどまぁ特に何も起こらず終わったのだった…
~我が家~
「遅かったな、我が息子よッ!!!!!例の『悪霊』が出回っているというのにッ!!!!!!」
「ハッ!親父ッ!!」
「ハッ!親父ッ!!」
そこには尊大な髭を蓄えた父がいた!!!
母が傍らで気持ち悪い笑みを浮かべている!少し心配させちまったかな!
母が傍らで気持ち悪い笑みを浮かべている!少し心配させちまったかな!
「今日も修行するぞッ!修行ぉおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!」
「うおおおおおおおお!!!!!投げるぜぇぇっぇえぇええええ!!!!!!!」
「うおおおおおおおお!!!!!投げるぜぇぇっぇえぇええええ!!!!!!!」
投げる!今日も投げて投げて投げまくるぞ!!!!!!!!!!
豆を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!