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25 古典派とロマン派

科目 西洋音楽史
資料 西洋音楽史p171- p205-
説明
 古典主義は,後期バロック,全古典派を経た1750年から1820年の音楽である。ピアノが登場し,提示部—展開部—再現部というソナタ形式が生まれた。旋律的性格の少ない伴奏のホモフォニー形式で,簡素で主題的な旋律が好まれた。和声が全音階で主要三和音を中心とし,即興演奏が衰退した代わりに,音がすべて楽譜に書き込まれるようになった。主な作曲家はグルック,ハイドン,モーツァルト,ベートーヴェンである。
 ロマン主義は,ベートーヴェンが1805年に発表した交響曲第3番をきっかけに,簡素な古典主義からよりダイナミックで変化に富んだ旋律を使うようになった。部分構造は明確でなくなるが,むしろ作曲家は形式よりも個人の人間性を尊重するようになった。旋律はより叙情的で柔軟なフレーズが用いられ,和声は第7,9の和音や,広範囲な不協和音,半音階的転調,遠隔調への転調などが使用されるようになった。また感情表現として,強弱法(Dynamik)や速度法(Agogig)が生み出された。ホモフォニー様式ではあるが二次的対位法が用いられた。主な作曲家はシューベルト,ショパン,シューマン,ブラームスである。また後期にはベルリオーズやリストが音楽と文字のつながりをより重視した標題音楽を発展させた。


※2006年度より抜粋:
『古典派とは、バロックとロマン派のあいだの時代を指し、18世紀半ばから19世紀初頭を指す。ハイドン、モーツァルト、ベートーベンの3人は特にウィーン古典派と呼ばれ、1780年以降をウィーン古典派時代という。それより前の彼らの土壌を作った作曲たちを前古典派といい、1780年以前を前古典派時代と呼ぶ。

古典派時代は、啓蒙主義の思想を受けた時代で、フランス革命をはじめとする激しい社会活動を経て、中央集権的な絶対主義体制から市民層の台頭へと繋がる時期である。支配層の変化は音楽家たちにも変化をおよぼし、例えばこの時期に発達した公開音楽会は、教会や宮廷に変わる新たな音楽の場を提供することになり、音楽家にとっては重要な収入源となった。音楽様式の点で見ると、複雑な和声法や対位法が好まれた後期バロックに対し、ホモフォニーなどの自然で明快な音楽が好まれるようになる。公開音楽会の発展を受け、弦楽四重奏や交響曲などの新しいジャンルが登場し、最も主要な形式として、ソナタ形式が用いられた。

一方、ロマン派とは、18世紀末から20世紀にわたる時代を指し、大衆文化が開花した時代である。古典派がソナタ形式に代表される抽象的な表現を尊重したのに対し、具体的で個性を尊重する作品が多く登場した。ソナタ形式の堅固な形式が敬遠され、変わってノクターンなどの小品が愛好されるようになった。視覚的な表現や文学的な表現を目指し、標題音楽や総合芸術作品の思想などに発展した。その一方で、過去への憧憬が強く、パレストリーナの再認識や、グレゴリオ聖歌の再発見などもこの時代の所産である。ロマン派を代表する音楽家としては、シューマン、ショパン、メンデルスゾーン、リストなどで、後期ロマン派では、ワーグナーの歌劇や、ブラームスの交響曲などが代表的である。』

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最終更新:2011年10月25日 22:56
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