ちゃんとした立ち絵を描くまで仮で置いておきます。スオラのこどものカラーリングの参考にでも……。

氏名 ルスカ・トゥリネン
年齢 22歳
性別 未分化(『赤い目』)
身長 158センチ
職業 エーデマルク陸軍砲術部隊教官、軍曹
出身地 旧スオラ属州南部地方ラウハ村(現スオラ自治州エテラ県ラウハ村)
現住所 エーデマルク王国ルンドホルム郊外、エーデマルク陸軍訓練所内宿舎(ただし半分はソールリュース宮殿に寝泊まりしている状態)
性格の特徴 無愛想で無表情。嫌そうな顔をする時だけは天下一品。いざとなったら銃を構えていつでもどこでも発砲する姿勢。軍ではたまに『取扱い危険物』と呼ばれる。
根は生真面目で恥ずかしがり。無愛想なのも、人見知りが半分と『エーデマルクの連中にナメられたくない』という虚勢が半分。田舎育ちのため礼儀作法や言葉遣いが身になっていない気がして(実はほんのり自覚していた!)、宮殿で晩餐会などに招かれた日には宿舎の自分の部屋でもんどり打つ程度の羞恥心はある。むしろ羞恥心の塊。故郷の村で猟師を目指していた頃が恋しくホームシックにかかってはレーヴ兄弟にすり寄ってくるという可愛いげも一応ないわけではない。
スオラのこどもならではの五感の鋭さからいろんなものを感じ取ってしまうため、ルンドホルムの人混みが苦手で、過去に何度か倒れたことがあるので、レーヴ兄弟がかなり過保護にしている。そしてまた大袈裟だともんどり打つはめになる。
こんなでもやはり『思春期』のこどもなので敏感(意味深)。男性化した方が軍人をやるにしても猟師をやるにしても便利であることなどの理由からずっと男性化を望んでいたが、グスタヴのことが気にかかってここ3年ほど保留。早く分化しないと分化できなくなるかもしれないという焦りや男性を目指してきた自分と女性に傾きつつある自分とのギャップで葛藤していて、余計に手負いの野生動物と化している。取扱い危険物。
外見の特徴 ほとんど白髪に近い銀髪で、内戦中は短く刈っていたが、最近は伸ばして肩より少し短いくらいになった。血と同じ真っ赤な瞳。新雪のように白い肌。典型的なスオラの『思春期』のこどもで、未分化のためまだ十七、八歳程度に見える。普段は軍服で分からないが他の未分化のこどもと同じくほんのりふんわりとした体格。
普段はエーデマルク陸軍の略装(暑いからちゃんと着ない)。プライベート時はロビンのお下がりを着ていることが多いので、ぱっと見た感じは少年めいている。正式な場ではスオラのこどもの民族衣装を着る。
備考 一応数ヵ月に1回は里帰りをしているが、早く村に帰ってこい圧力がすごく面倒臭いので、実はあまり乗り気ではない。口癖のように「スオラの森に帰りたい」とぼやくが、現在のラウハ村ではなく幼少期の暮らしを恋しがっている(けれどレーヴ家一同特にグスタヴはラウハ村に帰りたいのだろうかとものすごく心配している)。
一人称:俺、二人称:お前(同い年~年下)、あんた(年上)、名前が分かるひとは呼び捨て、機嫌が悪いとテメエとか貴様とか。エーデマルク語が苦手で、書き言葉のようにガチガチのエーデマルク語と陸軍のアホどもから学習した汚ないエーデマルク語が混ざったたいへん残念な言葉遣いになっている。
人間関係 普段はグスタヴに冷たいが、自分が撃ったせいで右足に後遺症が残っていることやラウハ村の復興支援として経済的な援助を行なっていることを知ってからちょっと強気に出られない。ハンナとロビンにはなついている。
イルタは従兄であり今となっては唯一の家族のはずなのだが、どうしても会話が通じなくて困っている。タルヴィはあれだけ男性化にこだわっていたくせにちゃっかり女性化してしかもイルタの後妻に収まるという超展開を見せてくれたため怒りや呆れを通り越して最近は尊敬している。


経歴


 旧スオラ属州南部地方ラウハ村(現スオラ自治州エテラ県ラウハ村)に生まれる。父は猟師で、母は菓子作りの名人。一人っ子であることもあり、両親には溺愛されて育つが、その分内弁慶になり、友達作りは苦手。いとこであり幼馴染みであるイルタを実の姉のように慕っており、イルタの行く先々にくっついて歩いていた。そのため、イルタの通っていた教会に附属していた孤児院の孤児たちとも喧嘩したり喧嘩したり喧嘩したりして、特に孤児の中でも一番腕っぷしの良いタルヴィとは怪我をさせたりさせられたり。二人とも「将来は絶対男になってお前を思いきりぶん殴ってやるからお前も絶対男になれよ」と言い合ってはイルタやルスカの母親や教会の牧師に説教をされていた。
 10歳を過ぎた頃、何となく男性化に興味があるのだろうかと思った両親が話し合い、父親が猟へ同行させ、将来村の狩猟の伝統文化を担えるようにと教育し始める。この頃からこども特有の能力と勉学に対しては真面目に努力をする性格が功を奏してこどもの中では村で一番の射撃の技能を身につける。
 14歳の時、イルタが特に仲の良かった村の幼馴染みケサと婚約。イルタなら可愛いお嫁さんになるんだろうなと思っていた村人全員(ルスカとタルヴィ含む)を裏切り、なぜかイルタが男性化しケサが女性化する。ルスカにとってはこの時二人がなぜそんな選択をしたのか疑問のままだが何となく聞きづらくて言い出せずに現在へ至る。
 16歳の時、スオラ内戦が勃発。ラウハ村の村人たちは、こんな片田舎まで内戦の脅威に晒されるわけがないとのんびり構えていたが、グスタヴ1世は海沿いにスオラ属州を南下、ある日何の前触れもなくラウハ村を襲撃する。昼間のことだったので、ルスカは父親とともに猟で森へ出掛けていたため難を逃れたが、村の女性やこども、老人がほぼ全員殺害されるという未曾有の大惨事に遭遇することになる。犠牲者の中にはルスカの母親とイルタの妻も含まれていた。ラウハ村の猟師たちはエーデマルク人への復讐を決意し、猟銃を携えて戦場へ赴く。ルスカもこどもであることを隠して父とともに前線へ。ほどなく父もルスカを庇って戦死。伴侶を惨殺された怒りで我を忘れているイルタと二人きりになり、何とかしなければと奔走した結果グスタヴ王子(当時)の生け捕りに成功。ルスカの狙撃の腕前に感動したグスタヴ王子の部下たちから称賛される。コレジャナイ感。
 その後グスタヴ王子を生きたまま解放したことでスオラの中でも意見が割れ、特にイルタからは殺さなかったことを激しく非難されて居心地が悪くなる。直後、なぜかグスタヴ王子が王に即位し、停戦を呼び掛けられ、ルスカのいた部隊はグスタヴの人柄を信用して交渉の席につくことを選択。真っ二つに割れていたスオラだったが、グスタヴ2世がスオラに謝罪と賠償を行ない今後もスオラに有利な政策をとると約束したことで終戦に合意、スオラ属州がスオラ自治州となることで再びスオラがひとつにまとまってようやく平和が訪れる。
 ただし、両親を失い、イルタとも仲違いし、同胞の一部にも心ない言葉を投げつけられたルスカは、ラウハ村へ戻る気になれず、狙撃の腕前をかってくれたエーデマルクへ身を寄せることに。エーデマルク陸軍は喜んでルスカを迎え入れ、軍曹の肩書きを授ける。これでひと安心――かと思いきや、なぜかソールリュース宮殿に呼び出され、グスタヴ2世にプロポーズをされる。コレジャナイ感(2回目)。結局流れ流されて陸軍の訓練所と宮殿を行ったり来たりする生活を送っている。




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最終更新:2015年10月12日 18:49
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