ウルトラファイトオーブの最終回

ウルトラマンオーブはウルトラマンゼロとウルトラセブンの力を得て、新たな姿であるエメリウムスラッガーとなり、亡霊魔導士レイバトスの最終決戦が始まる。

ゼロ「攻撃の手を緩めるな、オーブ!」
オーブ「はい! 俺は負けない! 俺を見込んで力を貸してくれた、先輩たちに応えるためにも!」

ゾフィー、セブン、ジャック、ゼロも、固唾を呑んで戦いを見守る。

オーブ「オーブスラッガーショット!!」
レイバトス「お、おのれぇぇ!!」
オーブ「(ハイパー)ウルトラノック戦法だ! 俺たちに勝とうなんざ、二万年早いぜ!」

オーブスラッガーショットとアイスラッガーの三刀流が、レイバトスを追いつめる。
とどめのESスペシウム光線が炸裂する。

レイバトス「ぐあぁ──ッッ!! や……闇は潰えんぞ…… 光がある限りぃぃ──!!」

レイバトスが断末魔の叫びと共に、大爆発する。

ゼロ「よっしゃあ!」

レイバトスの持っていたギガバトルナイザーが、闇に包まれるように、忽然と消えてしまう*1

ゼロ「今のは……?」


M78星雲ウルトラの星、光の国。

セブン「これで、しばらくは平穏が続くだろう」
ジャック「君のおかげだ、オーブ」
オーブ「そんな…… 戦い抜けたのは、皆さんのお力添えがあったからです」
ゾフィー「謙遜することはない。今回の君の働きには、スターマーク勲章を与えてもいいくらいだ」
ゼロ「このまま、宇宙警備隊に入っちまえよ」
オーブ「……せっかくのお誘いですが」

オーブが変身を解き、ガイの姿に戻る。

ガイ「俺は銀河の風来坊。流れ者が性に合っています」
ゼロ「フッ、そうか…… 残念だな」
セブン「また、どこかで逢うこともあるだろう。君が正義を愛する、ウルトラの戦士である限りな」
ガイ「はい。お世話になりました」

ガイが深々と頭を下げ、姿を消す。

ジャック「オーブか…… 気持ちのいい青年でしたね」
ゾフィー「そうだな」
ゼロ「……」
セブン「どうした、ゼロ?」
ゼロ「あ…… い、いや、何でもない」


その頃、レイバトスはボロボロの姿で、蘇生を遂げている*2

レイバトス「うぅっ…… 許さんぞ! ウルトラ戦士めぇ! ウ、ウジュイカ・レエガミヨ……… 何もかも終わりにしてやる。甦るのだ、ギガバトルナイザーの本来の主、ウルトラマンベリアルよ!」

レイバトスがウルトラマンベリアルを甦らせようとするが、ベリアルは現れない。

レイバトス「あぁっ! な、なぜだ!? まさか…… ベリアルは生きている!?」

足音が近づいて来る。

レイバトス「うぅっ!! そ、その気配…… 貴様は!?」

ベリアルを思わせる目をした、謎のウルトラマン(ウルトラマンジード(プリミティブ))が登場する。
レイバトスを目がけて必殺光線の「レッキングバースト」を放ち、弱体化したレイバトスが最期を遂げる。

このウルトラマンの正体は……!?

*3


(終)

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最終更新:2022年08月14日 05:09

*1 『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』第21話で放送された再編集版では、このシーンは全てカットされている。

*2 『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』第21話で放送された再編集版では、以下のシーンは全てカットされている。

*3 後に放送された『ウルトラマンジード』第25話内で映し出されたベリアルの記憶の中では、レイバトスを倒したのはジードではなくベリアルとなっている。(両作品の監督を務めた坂本は、これを『ウルトラファイトオーブ』とは異なる別バージョンであると述べている(『ウルトラマンジード Blu-ray BOX II』に封入されているSPECIAL NOTES(構成・執筆:トヨタトモヒサ)より)が、これはテレビシリーズ用に改めて撮影されたもので、『ファイト』シリーズの映像がテレビシリーズでは使用できず、それに対してテレビシリーズの映像も『ファイト』シリーズで使用できないため(『ウルトラマン公式アーカイブ ゼロVSベリアル10周年公式読本』の75ページに収録されている「CREATION of ZERO ゼロを作りし者たち Interview 坂本浩一[監督]」より)であることが明かされている)。