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7:「ヤバイ『舎弟』を作っちまったッス!」の巻

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pusan

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だれでも歓迎! 編集
杜王町の某所。
彼女の部屋は、爽やかな朝の日差しを受けて薄い明かりをもたらされていた。
そんな場所で、彼女は目を覚ました。時計を見て、一瞬ギョッとしてから、今が夏休みであることを思い出し、
安心してまた惰眠を貪るべく掛け布団を思い切り頭に被る。

と、そんな休日にはどの家でも起きている平穏を乱すものがいた。

<あーたーらしーいーあーさがきた
 きーぼーうのあーさーだ
 よーろこーb>

ガチャリ。独りでに音声を放ち始めたラジオに対して、彼女はまるでそうなることが分かっていたかのような
素早い動きで以って対応した。その様子を見て、彼女の傍らにいる愛玩動物のような『モノ』は爽やかな笑みを浮かべる。
ん゛ー、とうなり声を上げながら『モノ』の方をにらみ付けた彼女は、その笑みを無視しながら布団を再度被る。

『おはようございやす、あねさん。爽やかなお目覚めで』

しかし、なおも畳み掛けられる言外の「起きろ」攻撃に、彼女はついに屈し、

「……フゥ~…………。うるさいわね、この駄豚」

そう憎まれ口を叩きながら布団を横に蹴飛ばした。


……ところは変わり、正午の杜王。
ここ、「杜王公園」は、夏は子供が遊べるほど清潔な「噴水」と木々や草花が生い茂った「散歩道」を兼ね備えた公園である。
1971年、町のランドマークとして作られたこの公園は、2022年に至るまでに7回の改修を経て、現在も区民から愛されている。
最新の改修である2019年には、階段の端にエスカレーターが取り付けられ、体の不自由な方でも簡単に公園を楽しめるようになった。
(周囲に電線などは通っておらず、その電気がどこから供給されているのか、そのへんはマッタク不明なのだが)

「ム~~~…………」

さわやかなお昼時の杜王公園にて、仏頂面で道を歩いている彼女の名前は『桐野夏喜』
彼女は現在「とある悩み事」を抱えていて、その解決策を模索しているのだった。

「キャッキャ」

「どうしたもんッスかねェ~~~……」

思案に耽る彼女の視界の端に、幼い子供を連れた女性の姿。
子供は杜王公園の目玉である「噴水」に早く行きたくてうずうずしているのか、母親の周りをぐるぐると走り回る。

子供がはしゃぐのも当然。「噴水広場」はこの先にある階段を下れば目の前である。

「こらこら、あんまり走ると転んじゃうわよ」

母親は苦笑しながらも、走り回る子供を止めるようなことはしない。
この判断が、この後大きな悲劇を生む事になることも知らず――――。

「おかあさん! 先にいってるね~~!」
「あっコラ!」

子供は母の方に無邪気な笑みを向けながら、階段の方へ走る。
……子供から見て、母親は背後にいる。
①背後に顔を向け②全力疾走③目の前には階段
これらの状況が意味する事は、一つしかない。

「うぁゎ……」

子供は、足を踏み外し――

「――――ッ! 危ないッス!!」

――しかし怪我をすることはなかった。

『マクシミリアン・シェル』…………!」

『桐野夏喜』、彼女の「スタンド能力」によって。


7:「ヤバイ『舎弟』を作っちまったッス!」の巻



ミニスカ「姐さん! 助けてください!!」

ド ド ド ド

譲華「………………は?」

――杜王公園――噴水前の階段――


――彼女がこの、一見すると中学生にしか見えない極ミニスカの少女に姐さん呼ばわりされているのには、

.   ヒジョウに浅い理由がある…………。ことの始まりは、こうだ――



――5分前 杜王公園……階段前……――


譲華「(あー、こないだ『シェイク・ユア・ブーティ』とかいうスタンドに襲われたのに、
     無用心なのは分かってるんだけど……こうも何もないと、なんだか眠くなってくるわね~…………)」ウトウト

ミニスカ「危ないッス!」バアッ

譲華「(ってアッ! あの女の子――!!)」

子供 ズズズ

譲華「あの子供、『カニのような鎧』を纏って……! なんだかちょっぴり苦しそうだけど、問題はなさそうね!」

譲華「それよりもあの女の子……! 子供に近づくために自分自身も階段に身を投げて――」

譲華「――……そーいうガッツのある子、あたし大好きよ!」

CE『ドラアッ!シュバッ

ミニスカ「ひゃああああああ~~~~~~ッ!

CE ガシイ!

子供 ガイィン!

譲華「か……間一髪…………ね……」ハァーハァー

子供「うっうっうっうわああああ~~~~!!」
母親「きゃああああ―――ッ!」ダダダダダダッ!

譲華「よかった、それだけ叫べれば問題はないわね」
ミニスカ「あ、あなたは……」
譲華「あたし? あたしは上野譲華。よろしくね」


・・・



ミニスカ「あたし、桐野夏喜(キリノナツキ)って言いまス! よろしくッス!」

――そんなわけで、譲華は彼女――桐野夏喜にからまれて(?)いたのだった……――


夏喜 ズゥン                                                      ...
夏喜「あたしのスタンド能力は『マクシミリアン・シェル』って言って……この「カニの鎧」を装備させる能力ッス」

譲華「へぇ~……」

夏喜「実は、姐さんに、折り入って頼みたいことがあるんス!」
譲華「頼みたいこと?」

夏喜「はい……。姐さんにしか頼めないことなんス」
                                       .. . . . . .
夏喜「姐さんの噂はあたしの耳にも入ってるッスよ! なんでもその素敵な髪型をけなしたっていう理由で暴走族を潰したとか……」
譲華「(すっ、素敵な髪型!)」パアッ

夏喜「同じような理由で学校にいる不良を一日で全員シメちゃったとか!!」
譲華「えへ、えへへへ……」テレテレ

夏喜「でも、あたしにはちょっと姐さんの髪型をけなすっていうセンスは理解できませんねッ!」
譲華「(この子……すごいいい子……!)」
           .. .. . . . .
夏喜「だってそのカニみたいな髪型! センスの塊じゃないッスか!」

譲華「」

譲華「……馬鹿にしてんの?」
夏喜「えっ」

譲華「……あんたのあだ名決定。あたし あんたのことこれからはカニ子って呼ぶことにするわ」

――桐野夏喜

.      ―→カニ子――


カニ子「えええええ―――っ!?

カニ子「なんでッスか!? あたしなんか気に障ること言いました!?」
譲華「それはもう劇的なまでに壊滅的に」

カニ子「……もう、それでも別にいいッスけど、お願いの方を……」
譲華「やだ聞きたくない」

カニ子「そういわずにィィ~~~!!」ペコォ
譲華「……話だけなら聞いてやらんでもないわ」

カニ子「ありがとうございます! 実は……最近あたしのダチに『幽霊』に取り憑かれてるやつがいまして……」
譲華「スタンドじゃあないの? あんたもスタンド使いなんでしょ? だったら有り得るわ」

カニ子「ええまあ……。ですが、頻繁に独り言を呟くようになったんです……。『消えろ!』とか『うるさいわね!』
    とかいって……手を払うんですよ。ハエを追い払うみたいに。これってスタンドじゃ、有り得ないッスよね?」

譲華「た、確かに……。そんなスタンド聞いた事もないわ……。
    (『自我を持つスタンド』なら慧の「スウィート・チン・ミュージック」がいるけど、
     あれは靖成さん曰く「スタンドが使い方を説明しているような状態」らしいから……。
     日常的に『自我を持つ』スタンドなんてのは聞いたことないわね………………)」

カニ子「で、ですよね! あたしのスタンドはパワーがないから、姐さん! 姐さんのさっきのスタンドのパワフルさ!
    姐さんなら、あたしのダチに取り憑いた幽霊野郎を再起不能にして追い払ってくれるッスよね!?」

譲華「…………」
カニ子 ウルウル

譲華「……分かったわ。引き受けるわよ」ヤレヤレ
カニ子「やったッ!!」

譲華「じゃあ、そのあんたの友達んとこに行くわよ」
カニ子「あ、待ってください!」

譲華「今度はなにぃぃ~~?」グダァー

カニ子「あの……質問なんスけど…………」

カニ子「どーしてさっき、あたしのあだ名が『カニ子』だって分かったんスか?」

譲華「……………………………………………………」

譲華「グレート…………」


――誰かの家の前――


譲華「……で、ここがカニ子の友達の家ね?」

カニ子「はい」

譲華「で、その子の名前は?」

カニ子「はい……。名前は泉 鏡花。中学三年生であたしの一個年下ッス。なのにメチャクチャナマイキなんスけどね~」

譲華「へぇ~~」

譲華「………………………………ってあんたあたしと同い年だったの!? 嘘! 信じらんない! 中学生だと思ってた!!」

カニ子「ひ、ひどいッスよ姐さん……。一応あたし、学校で何度も姐さんとすれ違ってるんスよぉ?」

譲華「(ぜ、全然気づかなかった……)」

カニ子「とっ、とにかくッス! 入るッスよ! 早く鏡花のヤツに取り憑いてる悪霊を退治してやらないとォォ~~~ッ!」
譲華「(基本いい子なのね)」

ガッチャ!

カニ子「鏡花ぁぁ~~~~っ! いるッスよねぇ~! ちょっといいッスかぁぁ~~~!」

ド ド ド ド


――鏡花宅……鏡花の部屋――

                                                ちょっといいッスか~>

鏡花「チッ……。カニ子か……。やっとこの使えんメタボスタンドを始末したというのに……」※ちゃっかり着替えています。

?? グデェェ

鏡花「わたしの夏休みの目標……。フゥゥ~……それは『惰眠をむさぼる』こと! 今年高校入試だとかそんな
    ブタに与える乾電池にも満たないようなささいなできごとは関係ないわ……フゥ~」

??『(そのたとえは適応されるのが ごく限定されてるでしよ……)』

鏡花「起きなさい。あんたの出番よ」

??『…………』ムク

鏡花「家のドアをあけたなら……フゥゥ~……あるはずよねぇぇ~~……玄関のすぐ近くに。
    かーさんがコンセントに挿しっぱなしにしてある…………」


――side譲華――


オオオオオオ ・・・

譲華「(ううっ……昼間なのになんだか薄暗くって気味悪い感じ……)」

譲華「ねえ、勝手に入っていいの?」
カニ子「大丈夫ッス! あたしと鏡花は幼馴染ッスから! このくらいは問題ないッスよ!」

カニ子「あー……。また鏡花のおかーさん掃除機コンセントにサシッパッスね~……。これ待機電力かかるのに」
                カニ子
カニ子「おせっかい焼きの夏喜ちゃんが引っこ抜いてあげ――」

掃除機 ガビビビッ!!

カニ子「……なんか今ルビに悪意を感じt―――えっ!?」

掃除機 グルオオオオオオオ ブォオオオン

譲華「そっ、『掃除機』が勝手に動き出して……!」

カニ子「『口』の部分が鞭のようにッ!? うおおおッ! 『マクシミリアン・シェル』!」ドオン

掃除機 ブオオオオオ ズ シ イ !

譲華「……!?」

カニ子 ド ド ド ド

カニ子「あたしの『マクシミリアン・シェル』の能力ッス……。『大気の鎧』を作る能力で……。
    掃除機とあたしに『鎧』を作って衝撃をガードしたッス…………」

譲華「……グレート

カニ子 ガクゥ
譲華 !?

カニ子「しっ……しかしこの能力……『大気』を使うから……。
    纏ったものは『高山病』のような症状にかかるのが難点ッスけどね……」
譲華「大丈夫!?」ガッ

カニ子「め、面目ねえッス……」フラフラ

譲華「でも……。今の『掃除機』の動き……。『スタンド』が掴んで動かしている様子はなかった……」

譲華「靖成さんが言ってたわ! 「一般に起こる『超能力』はたいてい『スタンド』がものを動かした結果だ」って!」

カニ子「となると……」

譲華「『スタンドヴィジョン』がないのに勝手に物が動く……外的要素で動いているのでないとしたら、
    『何かに取り憑かれている』可能性が非常に高い!!」

譲華「答えはひとつ! 『ポルターガイスト』! 幽霊~~~っ? いい度胸じゃない……。白昼堂々この譲華さまを敵に回すとは!」


――side鏡花――


鏡花「……どうやら、『掃除機』は防いだみたいね……。この下の騒ぎようだと……」

??『ドウスルデシカ? 『ヤツ』ハ2階ニ上ッテクルツモリデシヨ』

鏡花「なにいきなりキャラ変えようとしてんのよ?」

??『いや、やっぱりスタンドなのに日本語流暢っておかしいかなぁ~って思った次第でし』

鏡花「あんたは『そういうスタンド』なんだから気にしてんじゃあないわよ……フゥ~……」

鏡花「『キャッツ』。あとカニ子の行く手を阻む『家電』はいくつある?」

??『フルネームで呼んでくれないと答えたくないでし』

鏡花 フゥ~

鏡花「分かったわよ、『電気チュミミーン』略して電ちゅみさん」

電チュミ『『キャッツ・グローブ』でし!!!』

鏡花「で、駄豚、いくつあるのよ? ……フゥー」

CG『……もういいでし。…………そうでしねぇ~……。ざっと見積もって5つくらいでしかね』

鏡花「それはそうとあんたその名前表示ヘンよ」

CG『キャッツだって一応スタンドでし! スタンドっぽい名前表示したいでし!』

鏡花「じゃあ投下が終わったらどっちがしっくりくるか読者の人に聞いてみればいいじゃない」

鏡花「どーせ電チュミになるのが関の山だろーけど」ププッ

CG『でしいいいいいい~~~~~~~~ッ!!』ムキー


――side譲華――


譲華「――で、そもそも電ちゅみが『』表記なのがおかしいと思うのよ」フゥー
カニ子「譲華さん! 場面変わってるッスよ!」

譲華「……あっ


少々お待ちください・ ・ ・



譲華「……で、鏡花って子の部屋はどこにあるのよ?」
カニ子「2階ッス!」

譲華「2階……これだけの騒ぎになってるのにも関わらず出てこないってことは……やっぱり何かに取り憑かれてるのね!」

トォルルルルン!

譲華「……? 電話?」

カニ子「こんなときに電話なんて間が悪いッスね――ッ 出ないで放置が一番ッスよ! 姐さん!」
譲華「……それもそうね……」

電話 トォルルルン!

電話 ピーッ

電話『タダイマ 留守ニシテオリマス ピーッ トイウ 音ノアトニ 音声ガ 出マス デシ

譲華「『でし』?」

電話 ピィイイイ

譲華「……!」ガッ  (電話本体を掴んだ音)

カニ子「ちょっと待ってくださいッス姐さん! どうかしたんスか?」

譲華「今! この電話! 最後に『でし』って!!」

電話『ヘイ! ドーシテ電話ニ出ネーンダコノスッタコ! テメー『2階』ニャーゼッテェイカセネーゼ!』

譲華「『2階』!?」

カニ子「へっ! こいつバカッスよォォ~~~ッ! 自分から鏡花が『2階』にいるって白状しやがったッス!」

電話『ヨソミシテテイーノカイ? コッチノ『攻撃』ハスデニ始マッテルンダゼエエエエ――ッ!!』

                                                   チンッ

カニ子 !?

譲華「今のは電子レンジが鳴った音よ……! もしかしたら、キッチンを荒らすつもりなのかも!」
カニ子「そいつぁ~許せんッスよォォ~~ッ! ぜって~とっ捕まえてやめさせないと!」

ダッ!

ガチャア!

カニ子「幽霊~~ッ! てめーはこの譲華姐さんが! キッチリ霊媒してやるッスよー!」

譲華「ん? これはラジオ? どーしてキッチンにラジオなんて置いてるのォこの家!」

ド ド ド

ラジオ『本日の天気は―――』

譲華「しかも付けっぱなしよ、消しておかないとね」スッ

ラジオ『晴れ』ブジッ

ラジオ ジジッ

ラジオ『――高気温は32度となり――』

譲華 ・ ・ ・

譲華「ばかなッ! たしかにラジオの電源は消したはずッ!」

ド ド ド ド

カニ子「でッ、電気だッ! 電気がついてなくて薄暗いから奇妙な不気味さを感じるんだッ! 明かりを付ければ……」パチパチ

パッ

カニ子「ほ、ほらやっぱり……ぜェーんぜん怖くなんか……」

バツゥーン!

カニ子「ひッひいいいい~~~~!? また暗くなったッスゥ!!」ビクゥ

ラジオ『熱中症の――ジジッ――本日の渋滞状況――ジジッ――のこったのこったァ!――ジジッ

譲華「独りでに……ラジオのチャンネルが切り替わっている……」

ド ド ド ド

カニ子「こ、これって……」サッ

コンロ ジュウ!

カニ子「あ、あつゥゥ―!」スッ

カニ子「でっ、でっ、電気コンロが勝手に熱くなってる……!? さっきまで確かに作動していなかったのに! この熱さ!」

譲華「さすがに最近の電気コンロは機能がスサマじいってわけじゃあなさそうね……!」

カニ子「こっ、この幽霊! そうとうの怨念をもっているに違いない! あたしたちはどうすれば……」

ラジオ『こ――レデッ――若――ッ――たかッ!』

譲華「……? 今『これで分かったか』……って……」

ラジオ『き さま らは 『2階』 に わっ! とう た つ できん のだッ!!

ド ド ド ド

カニ子「ひいいい――ッ! 姐さん! このままだとあたしたちのろいころされちまうッスよォ!」

ラジオ『分 か った ら おとなしく 尻尾 巻い  逃 げや がれ!

ド ド ド ド

譲華「…………いや……それにしては奇妙だわ。この『現象』たち…………」

カニ子「えっ?」

譲華「考えてもみて? 幽霊による『ポルターガイスト』が原因なら、他にもいろんなものが攻撃してくるはずでしょ?」

譲華「(考えろ、考えるのよ譲華…………この『ポルターガイスト』の共通点……」

カニ子「そういえば、みんな電化製品……」

譲華 ハッ

譲華「お手柄よカニ子! それが『答え』よッ! 見てよこの『ラジオ』! 充電用コードがコンセントにささってるわッ!!」

ド ド ド

譲華「思い返してみればさっきの掃除機も! 電話も! ラジオも! 電気コンロも!」

譲華「全て『家に電源がささっているもの』!!」

譲華「こんな限定的な『ポルターガイスト』をする霊なんて、存在するゥ?」ニタァ

カニ子「つっつまり……」

譲華「『思い込み』! それはときとして人の体をそれだけで痛めつけるというけれど!

    『ポルターガイスト』だという思い込みがこの現象の正体をつかませていなかったッ!」

譲華「これは『スタンド能力』よッ! そして本体は必ず『この家』にいる! この家が射程距離!!」

譲華「そしてこの家の家電の位置を知り尽くしている人間に限定される……! つまり!」

カニ子「『本体』は鏡花!?」

譲華「なんのつもりかはしらないけど……そういうことみたいねェええ~~~~~!」

ド ド ド ド

電話『エライコッチャデシ!』 ド ド ド


――side鏡花――


ケータイ『『本体』は鏡花!?』

ド ド ド

CG『まいったでし……。わざわざ幽霊のしわざだと勘違いさせるためにあえて不気味な、
  それでいてバレにくい方法を使ったのに……あの「譲華」っていう人、かなりのキレ者でし。大したやつでし』

鏡花「ちっ! バカちゅみェほめてる場合じゃあないわよ! おそらくやつら今ので『電化製品』の射程距離も見抜いたはず……!」

CG『(むしろどうしてそんなに必死になる必要があるでしか?)』

鏡花「仕方がないわね……これは禁じ手だけど……やるしかない……か……!」

CG『(目的が変わってるでし)』

鏡花「つべこべ文句言わない!」

CG『ま、まだ何も言ってないでし!』

鏡花「自分のスタンドなんだから何考えてるかぐらい大体分かるわよ! フゥ~~~……!
    肝っ玉ってやつを据えてかかるわよ……! スタンドパワーを全開だッ!」


――side譲華――


カニ子「そうと分かれば鏡花のところに行くッスよ!」

譲華「え? 取り憑かれてないのが分かったんだからもうサヨナラでいいんじゃないの?
    向こうも帰ってほしいみたいだし」

カニ子「そうは問屋が卸さないッスよ!! 鏡花のヤツまァた部屋でだらだらしてるッスねェェ~~~!!
    受験生だってのに! そんなんじゃあゼッタイダメッスよ! たたき起こしてやらないと!」

譲華「も、目的が」

TV ジジッ

TV『馬鹿 ど もが! そこ  女の いうとおりに 帰って おけ ば 無事に開放して やった! も の を!

ドア ガチャンッ!

譲華 !?

ラジオ『忘れた かああ~~~~!? この 『部屋』は すべ て わが 射程圏内! いわば 胃袋 の中 なん だ ぜ!

ラジオ
TV   『『ヒャハハ ハハ は ハ  歯 ハ HAHAHAHA  ハ  派    母 !!』』

譲華「くっ!」 ガチャッガチャッ

譲華「何かが引っかかっててあけられなくなっている……。おそらく『掃除機』かなにかの先端を引っ掛けてるんだろうけど」

譲華 ジロリ

カニ子 うっ

譲華「だからあたしは『やめろ』っつったのにさ~~~~おかげで閉じ込められちゃったわよ?」

カニ子「すみませェんッス……」

譲華「銃撃されて死んでしまえ」

ズズッ

譲華 
カニ子 

譲華「……といいたいところだったけど、そうもいかないようね……!」

コード ウジャァ・・・!

カニ子「でっ、電源コードがッ! まるでヘビのように!?」

カニ子「あなどっていたッス……『電化製品を操る能力』! マジに電化製品なら自由自在ってわけッスね!!」

譲華「違うわ、『コードを操作してる』んじゃあない。見なさい!」

コード シュルシュル シュバァーッ

譲華「最近の電化製品って、ワンタッチで電源コードを出したりしまったりできるのが多いわよね……!
    これはその『伸縮』を使って動かしてるだけ……! あまりに精密な動きなんで自在に動いてるように見えるけど……」

カニ子「なっ!?」

譲華「恐ろしいのはそれを可能にする『精密さ』!」

コード バッ!! シュバアア

カニ子「うぐッ!?」シュルシュルッ

グバシッ!

カニ子「か、体に『コード』が巻きついて!」ググッ

譲華「あ、あたしも……暗がりと素早さでまともに対応できなかっ……」ググッ

ラジオ『こ の まま オト さし ても ら う ぜェ!

CE グググッ・・・

譲華「(ほ、本体であるあたしが動けないからスタンドも動かせない!
     でも、このままだとこ、呼吸ができなくて……どうすれば……! …………)」チラッ

カニ子「うぐうう~~~!! ……ッス」グバグバ

カニ子「うごけない~~~……」グデー

譲華 !!

譲華「そうだ……!」

カニ子 

譲華「カニ子! あたしに『マクシミリアン・シェル』を!」

カニ子「えっ!? そんなことしたらさらに息が上がって……」
    . . ..
譲華「いいから!」

カニ子「ええいままよッ! 『マクシミリアン・シェル』!!」ッス!

譲華 ズシン!
                                     ..
譲華「うおおお……覚悟はしていたけど……こ、これは……キく……」ググッ

譲華「でも……おかげで助かったわ」スルッ

カニ子 !?

カニ子「こ、コードがいとも簡単にすり抜けて……?」

TV『それがどうしたッ! こっち は 何度 でも でき るんだ ぜ――ッ!

コード シュバババアッ!

譲華(?) スカッ

カニ子・TV「『えッ!?』」

譲華(映像) ―zジジッ

コード グジャグジャァ

カニ子「こ、コードが(どーいう理屈かはわからないけど)姐さんをすり抜けてこんがらがったああ――ッ!!」

譲華 ・・・ズゥ

譲華「そういえば、あんたたちには説明してなかったわね、あたしの能力。
    『クリスタル・エンパイア』……あたしのスタンド能力は、「触れたものの姿を『奪い』、『奪った姿』を投影する」こと」

ド ド ド ド

譲華「あのとき、『マクシミリアン・シェル』の鎧をまとったおかげでできた隙間から、コードの呪縛を脱することができた……」

譲華「存外厚い鎧だったから、腕をずらすだけで簡単に引っこ抜けたわ」ドドド

TV『だッ だがッ! 扉は 閉まって い る! それ じゃあ 脱出 でき ねえ はず だぜ――ッ!

譲華「いいや……脱出するのは簡単よ! なぜならッ!!」

譲華・カニ子 スゥ・・・

ド ド ド ド

ドッ! ダガッ!
ボギッ! ドゴゴゴゴッ! ガドゥン!              ズドン!


         ・・・シィ―――ン


――side鏡花――


鏡花「……? 急に静かになったわね」

鏡花「キャッツ! 敵の状態はどうなってるの?」

CG『何の音もしないでし……。これじゃあカニ子ちゃんたちがどうなってるのか全然分からないでし』

鏡花「仕方ないわね……『ラジコン』『ビデオカメラ』を出してちょうだい」

CG『了解でし』

ラジコン ブルルンッ ブルルンッ

鏡花「『キャッツ・グローブ』の能力でどんな状況でも『電波』の届く「ラジコン」「ビデオカメラ」を用意した……。
    これでキッチンの様子を確かめさせるわ」


――sideラジコン――


ドルルンッ ドルルンッ

鏡花「(今のところ何もないわね……)」

鏡花「キャッツ! 扉につっかけてある掃除機をとりなさい」

CG『了解でし』ムッ

掃除機 ブォオオオッ! スポッ

鏡花「扉を開けるわよ……」

ドア ズズーッ

グインッ  グインッ!

鏡花「……!? 誰も居ない!? そんなばかな! 隠れる場所はどこにもなかったはず!」

CG『すぐに探させるでし!』

ギュウン!

CG『どっ! どこにもないでし!』
鏡花「そっ、そんな!? そんなはずはないわ!」

《ドッ! ダガッ!                                 》
《ボギッ! ドゴゴゴゴッ! ガドゥン!              ズドン!》

鏡花「はっ! まさかあのときの音は……」
CG『まずいでし! 逃げられたでし!』
            . .. .. . . ..
鏡花「いや違う! 早く扉を閉めなさいッ!!」

ドドドド

鏡花「わたしたちはハメられたのよ! あの音はッ! わたしたちに『何があったのか?』と思わせるための罠!」

ガチャアンッ!

CG『閉めたでしけど……一体どういうことでしか?』


――side譲華――


カニ子「姐さん……これは一体?」

譲華「『クリスタル・エンパイア』よ。
    あたしたちを透明にした……。あの『コード』たちの動きを見てぴんときたの」

カニ子「『コード』がどーしたんスか?」

譲華「あの『コード』……暗がりだったから良く見ないと分からなかったけど、
    うねうねあたりの様子を確認しながら動いてたわ。まるで目の見えない人みたいにね」
カニ子 

譲華「敵スタンドはね……『音を聞いて』あたしたちの動きを確認してたの。
    おおかた、『操作する機器から得られる情報』しか本体は認識できない、ってとこかしらね。
    『電話』「聴覚」でしか、わたしたちの動向は把握できてなかったのよ。
    だから、大きな物音をたてて静まり返れば、敵は『何が起きたのか?』という好奇心を抑えられなくなる。
    もしかしたら脱出されたのかもしれない。もしそうなら早急に手を打たなくてはならない……」

譲華「確実な、『視覚』を用意してね」

カニ子「なるほど……」

譲華「さすがに『ラジコン』『ビデオ』を組み合わせてくるとは思わなかったけど……。
    どうやら『ラジコン』みたいな二つの機器で送受信するタイプの場合は、片方の機能を「乗っ取る」だけでいいみたいね」
カニ子「え?」

譲華「『敵スタンド能力』よ……。もう大体予想はできてるわ。
    この能力は『機械を本体の想像できる範囲で操る』能力よ。間違いないわ」
カニ子「な、なんで分かったんスか?」

譲華「カニ子が触れて火傷した『電気コンロ』で分かったのよ……。
    普通、電気コンロが温まるまでには十数秒くらいかかるわ。でも、あの電気コンロは数秒でカニ子が火傷する熱さになった」

譲華「ほかにもテレビやラジオのチャンネルを操作して言葉にしたり、
    留守番メッセージの音声を組み合わせて喋ったり。
    あんた気づいてた? 掃除機だって、あれ、自由に動かしてたんじゃなくて
    ホースの伸縮とか掃除機の吸引力の調整で動かしてただけみたいよ?」

譲華「自分の携帯電話から家の電話に通話をかけることで、通話を通してわたしたちの動向を「音」で把握してたのね」

譲華「まっ! なんにしてももう遅いわ……。あとはもう『2階』の本体のとこに行くだけ」


・・・



ガチャッ!

ド ド ド

カニ子「……ついに……たどり着いた……ッスよォ~~! 鏡花ァ!」

鏡花「チッ……『キャッツ・グローブ』は遠隔操作スタンド……面と向かって戦いたくはなかったんだけど……フゥ~……」

カニ子「あきらめるッスよォ~~! 抵抗は無駄ッス!」

鏡花「『キャッツ・グローブ』……!!」
CB『D・E・S・H・I・T!』

譲華「いや待てよお前ら」

カニ子
鏡花  ・ ・ ・ ・ ・ ・

譲華「目的が最初と違ってないか? カニ子、おまえはカニ子に取り憑いた霊を倒すため、
    そして鏡花だっけ? おまえは惰眠をむさぼるためだよな?」

カニ子
鏡花   コク

譲華「てめーら そろいもそろってバトルするつもりだろ? しかもてめーッ!
    ブタ! 名前呼んでもらったからってちょっと調子に乗ってんじゃねーよ!!」

CG『ヒッ ごめんなさいでし!』

譲華「カニ子! てめーはまずあたしを頼るな! ダチとの問題はてめーで解決しろ!!」

カニ子「はい……すんませんしたッス」

譲華「そしてルーチェ!」

鏡花「鏡花」

譲華「間違えたごめんね! 鏡花! お昼過ぎたら起きなさい! 夏休みだからってグータラしてたら9月になって泣きを見るわよ!」

鏡花「フゥ~……確かに悪かったわ」

譲華「ったく…………。まったくもって無駄な時間をすごしたわ」

カニ子「(間違ってないから反論できないッス……)」

譲華「ま、それはもうどうでもいいんだけどね」

鏡花 
カニ子 

譲華「あたしが知りたいのは、『あんたたちがいつ、どうやってスタンドに目覚めたか』……よ」ドドド

譲華「鏡花、あんたは最近になって目覚めたのよね?」
鏡花「ええ……。フゥ~……。つい最近、急にこのブタが見えるようになったのよ……」

CG『ひどいでし……』

譲華「あんたはどうなの? カニ子」
鏡花「あんたこの人にもカニ子って呼ばれてるの?」ププッ

カニ子「鏡花ウッサイッス!
    ……あたしの場合は、そのへんの道を歩いてたらいきなり後ろから何かをブッ刺されて……」

譲華「(『矢』ね……)」

譲華「……え? 鏡花は何かに刺されたわけじゃないの?」

鏡花「? とくに何も……。カニ子が「超能力に目覚めたッスー!」ってわめき始めた次の日に、キャッツが」

CG『キャッツはあねさんが生まれたときからずっと隣にいたでし! あねさんが気づかなかっただけでし!』

譲華「生まれつき……だと……」

譲華「ハッ!」


――回想~靖成から聞いた話~――


譲華「靖成さんも、やっぱ『矢』で射抜かれてスタンドに目覚めたんですか?」
那由多「そーいえば、そのあたりの話聞かないわね。気になるわ」

靖成「ん? おれのは……ちょっと稀有な状況だしなー」

譲華「稀有? どういう意味ですか?」

靖成「いや……『輸血』されたことが原因なんだよ」
寒月「輸血?」

靖成「色々あって、SPW財団と知り合ってから分かったことなんだがな……。
   『スタンドの才能』って、結構伝染しやすいらしいんだ。
   たとえは悪いが『エイズ患者の血液』からエイズが伝染するみたいに、『血』からもスタンドは「感染」する。
   おれはガキのころに大怪我をしてな……。輸血してもらった人がスタンド使いだったらしくて、それで目覚めた」
   「もちろん、リットル単位で輸血されないと効果はないみたいだがな」

慧「へぇー」

靖成「スタンドに目覚めるのには結構色んなきっかけがあるんだよ。
    親や親族からの遺伝だったり、矢に射抜かれることだったり、おれみたいに輸血だったり」

譲華「そうなんですか~」

靖成「ちなみに、おれも最初はスタンドを上手く使えなかったんだ。
    おれの住んでる街に雷鳥が来たから、そのスタンドパワーの影響で目覚めた、って感じだな」


譲華「この場合はカニ子が目覚めた影響で鏡花の生まれつきの才能が覚醒した、ってとこかしら」

カニ子 
鏡花「……そんなもんなの……」

譲華「……まあ、大体分かったから話を戻すけど、鏡花……あんた今年高校受験なんでしょ?」
鏡花「受験生ね」

譲華「勉強しないとダメよ。いい高校入るため~……ってわけじゃないけど。
    高校入ったら、急に勉強難しくなるし。受験のためじゃなくて、高校生活で遅れをとらないためにも」

鏡花 フゥー

鏡花「カニ子はね、ヘンにお節介焼きだからわたしに勉強しろって言ってくるけど……。
    譲華さんには教えてあげるわ」

譲華 

鏡花 ピラッ

譲華「なに? これ」

鏡花「期末試験のテストの順位表よ」

ド ド ド ド

一位――                  泉 鏡花

ド ド ド ド ド ド

鏡花「中学校で習う勉強なら目隠ししてても満点とれるわ。
    高校の勉強も、既に半分は終わってる」      ド ド ド

鏡花「多分譲華さんよりも頭いいわよ? フゥ~」

譲華「(みっ! 見下されてる! 『余計なお節介なんだよ、スッタコ』って感じの!)」

譲華「……ふ、フッ そーやって余裕ブッこいて、勉強しないで家でゴロゴロしてるのも、確かにいいかもね……」
カニ子「じょ、譲華姐さん!」

譲華「でも、そーやって家でゴロゴロしてたら太る一方よ?」

鏡花 !!!

ド ド ド ド ド ド

――その後、鏡花がカニ子の言う通り外に出るようになったのは言うまでもない――



⇒TO BE CONTINUED...




エピローグ


――杜王公園――

                 
┌――――――――――┐         ______________
|160 名前: ◆ufmHeB|,         |161 名前:名無しのスタンド使い/
|   フゥ~更新乙ッス|           |   まさかの電 ち ゅ み ww/
|   電 ち ゅ み きま|          └―――――――――――┘
└――――――――┘
                       ┌―――――――――――┐
                     /162 名前: ◆t3A/bYwid6 投|
                      /    まさかキ ャ ッ ツがでる|
                   └――――――――――――┘
┌――――――――――――┐       
|163 名前: ◆U4eKfayJzA 投|   
|   ちょっ、電 ち ゅ み って|
└―――――――――――┘

鏡花「『電ちゅみ』が3、『キャッツ』が1…………。フゥ~~~……。圧倒的ね……」

CG『ば、ばかなでし…………』

CG『どっ、読者の反応で名前を変えるって嘘でしよねっ!?
   だって投下後になんの合図もなかったわけでしし……ねっねっねっ』

鏡花 フゥゥゥ~~~

鏡花「嘘か嘘じゃないか……わたしの心を読んでみればいいじゃない……。
    わたし自身のスタンドなんだから、そのくらい分かるでしょ……フゥ~」

鏡花 NO! NO! NO! NO!

CG ひィえ―――――っ

鏡花「質問よ…………。「キャッツ」「電ちゅみ」か、どっちで呼ぶか当ててみて」

CG『ど、どうしても「CG」があきらめきれないでし……』

鏡花 NO! NO! NO! NO!

キャッツ『きゃ……「キャッツ」?』

鏡花 NO! NO! NO! NO!

電ちゅみ『で……電ちゅみでしかあああ~』

鏡花 NO! NO! NO! NO!

鏡花 N O !

ちゅみ『もしかして面倒だから「ちゅみ」だけでしかーッ!?』

カニ子「YES! YES! YES! ”OH MY GOD”」

鏡花「ちゅみみみちゅみちゅみちゅみちゅみちゅみちゅみちゅみちゅみちゅみちゅみズドドドドド



「グレート」 ┌――――――――┐
       |キャッツ・グローブ |   ド ー ン
 /|__|再起不能(リタイヤ)|
< TO BE CONTINUED...| ̄
 \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


登場キャラ


上野譲華 『クリスタル・エンパイア』
( 考案者:ID:r1cdID/p0 絵:ID:9alOiiWg0 )
ぶどうヶ丘高校1年生の少女で、本作の主人公。『クリスタル・エンパイア』のスタンド使い。
この後、カニ子や鏡花と一緒に杜王公園に散歩に行った。
キャッツはカワイクてぬいぐるみみたいで気に入ったらしい。

カニ子 『マクシミリアン・シェル』
( 考案者:ID:B8RRg4E0 絵:ID:frkSeYDO )
ぶどうヶ丘高校1年生の少女で、『マクシミリアン・シェル』のスタンド使い。
実は中学校時代からずっと譲華のクラスメイトで、譲華の男気に憧れを抱いていたらしい。
結構馬鹿な性分で、後先はあんまり考えないタイプ。現在鏡花のダイエット(笑)につき合わされている。

泉鏡花 『キャッツ・グローブ』
( 考案者:ID:NgGp9gIn0 絵:ID:gT1wZmr4O )
ぶどうヶ丘中学3年生の少女で、『キャッツ・グローブ』のスタンド使い。
全国でも十指に入るほどの天才少女。のちの調査でスタンドは母からの遺伝であることが判明した。
天才であるためか、妙に大人っぽいところがあり、低血圧。「フゥ~」が口癖。嫌味っぽい。

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