アレフ

種族: 人間(アライアスの天空人)
年齢:19歳→20歳
性別:男
身長:176cm
体重:68kg
役職:流浪人→アライアス王
イメージCV:
「まったく、地上は面白れぇな! 空なんかとは大違いだぜ!」
「俺が率いる。俺が統べる。俺が導く。アライアスを、滅ぼさせなどしない。―――決して」

レベル:60(現在は外神化を抑制しているため、大幅に弱体化している)
属性:無→大海
筋力:S
技量:S+
耐久力:A
魔力:C+(宝晶剣との契約で補正されている。本来はC相当)
素早さ:S
持久力:A
知性:B
判断力:A+
協調性:C(最近は改善しつつある)
運:C
戦闘スタイル
重力、荷重操作を織り交ぜた剣術。重力、荷重という「力」そのものを操るため、戦闘を物理攻防に頼っている相手には一方的なまでの力を発揮する。
基本的に長距離に作用しない技が主力な事と、スタミナにしろ魔力にしろ、消費が大きい技ばかりなのが弱点。遠距離戦や長期戦が苦手。
度重なる死線・死闘を潜り抜けて様々な力を得たことや、人類の最高峰とも呼べる師の教えにより、若くして文武を備えた英雄の領域に足を踏み入れつつある。

設定

地上とは隔絶された浮遊大陸アライアスサフィール村出身の青年。排他的な浮遊大陸の文化に嫌気がさし、地上へと降り立った。
重力、荷重を操る能力を身に着けており、能力の性質上、敵が重ければ重いほど(自重で自壊させられるため)強い。また、剣術も修めており、能力と合わせた近接戦闘を得意とする。一方、遠距離戦闘手段を何一つ持ち合わせていないため、銃火器が大の苦手。ただし、最近は重力場による仮想砲塔を使用した「重力レールガン」を編み出し、強力な遠距離攻撃手段を得た。

文明レベルの遅れた浮遊大陸で生活していたため、金銭をよく理解していない。とりあえず、地上では金が大事! ということを学び、アーシェ・フローリアスの護衛をしながら彼女について回っている。
その後、剣の丘にアーシェを探しに向かった際にカザンと戦闘。自身の持てる全てを出し尽くすも、何一つ通じず拳の一振りで敗れる。放っておけば間も無く死ぬ状態であったが、アーシェの蘇生を受けて一命を取り留めた。
カザンとの戦闘後、スチームバイスのアジトに回収される。そして目覚めてから五日間の間、用心棒としての自分の存在価値に疑問を抱き、無気力のまま昏睡状態のアーシェの看病をして過ごしていた。しかし、アーシェの回復と共に幾分か気力を取り戻す。
なお、蘇生時にアーシェの竜血の力に触れた結果、竜血の力「七徳七罪」を得る。

後日、エヴァーグリーンでの温泉でスリーアウト。
そののち、ムスクに焚きつけられてアーシェに想いを告げるも、カザンの乱入により答えは聞けず。その後アーシェと顔を合わせた時には逃げられてしまう。逃げるアーシェを追いかけ捕まえるが、その際にアーシェの黒竜の力が発現。七徳七罪の力と、駆けつけたスチームバイスの面々と協力により事なきを得る。
アーシェの昏睡の原因を二回とも自分が作ってしまったため、自分は彼女の傍にいない方が良いのではないかと思い始めるようになるが・・・

アーシェが単身ナダイアへ向かった際には、どうしても心配になりひそかに追いかける。その道中では、彼女に降りかかる火の粉を払っていた。
ナダイア到着後は特に何もせず、ゆっくりとしていたが、赤頭巾の警告によりアーシェ奪還のため行動する。途中、暇を持て余していたセレシェイラの協力も得てアーシェ奪還に無事成功。

人の悪意を知って軽度の対人恐怖症に陥ってしまったアーシェに対し、何とか改善させようと積極的に触れ合おうとしている。夜も一緒に寝ているが、今はまだ何とか理性の方が勝っている様子。

オークの森ではセイガらと共闘し、ムスクを含む多数の人々を救出。ムスクの世話をしているうちにだんだんとアーシェと距離が離れていき、ギスギスしていたが、ストレスと疲労で倒れた後に和解。
なお、この頃からムスクとの交流が増えてくる。時折話を聞いてもらったり、蹴られたり、一緒にいる時間を楽しんでいる。

その後しばらくして、森の洞窟で目覚めたばかりのミズク・マエと出会い、成り行きで友人に。海の上や山奥の村など、共に行動することが多くなる。

そして気づいたら迎えていた誕生日には、多くの人から祝いの品を貰う。特に、アーシェからもらったターコイズのペンダントは常に身に着けている。

大客船オオガミでの旅行後、ついにアーシェに想いが通じる。その際に、寿命の壁は理解しているが、それでもずっと傍にいる。一人にしない。と誓いを立てた。

ミズク救出戦では、美竜将グレヒャ・フレイスの砦に侵入。三尾のミズクの案内により救出間近まで行くものの、グレヒャ及びガーゴイルと戦闘になる。フウロの協力によりグレヒャと二対一の戦闘となるが、全身切傷、左腕複雑骨折という重傷を負う物の何とか勝利し、ミズクの救出に成功した。やせ我慢で何とか取り繕っていたものの限界が来て倒れてしまうが、駆けつけたアーシェによって救出され、治療を受ける。

人が消えた町でのグリード戦では、剣軍と重力レールガンによる固定砲台として戦う。その際にはグリードの触手が出てくる位置を察せるアーシェと共闘し、出てくる瞬間を打ち抜くという離れ業で戦況を支えた。また、全力で一点集中させた剣軍・方天陣によってグリード本体を引きずり出す。続く本体戦では、七徳七罪を発動してグリードの外殻を破壊。コアを露出させ、アリスの砲撃によって止めを刺した。

ボガードに占領された町では裏方に徹し、敵からも味方からも気づかれないように重力レールガンによる狙撃を行い、ボガードを処理していく。しかし市民の解放に際して瓦礫の撤去を行っていた際に、スフィエラ・フレイスに発見され、“全身を覆うマント+目深に被ったフード”という不審者スタイルが災いして尋問の後攻撃を受ける。ただし、実力に大きな隔たりがあったため、特に問題なく受けきって逃走。

その後、橋が落とされた町では天津風虎の風に導かれて風の往く先に急ぐものの、すでにスフィエラによって翠玉の欠片は回収された後だった。天津風虎に選ばれたのが天空人である自分ではなく、地上人であるスフィエラであることに強い驚きと嫉妬を抱くが、何とか理性で押しとどめてその場を去る。

その後しばらくは精神状態が荒れていたが、アーシェに連れまわされて様々なものを見ていくうちに、だんだんと落ち着いてくる。オウカバクフに旅立つ前日では、胸の内に秘めていたものをアーシェに全て吐きだし、「悔しいと思う事は大切な事」と諭される。今まで強くなってきた理由も悔しかったのが原因だと気づいた時、この悔しさも悪い物じゃない、と思うようになった。

オウカバクフの海底神殿では、宝晶剣の一つである蒼晶剣サフィールの水鏡の試練を受ける。アーシェの声援を受けたこともあって無事に試練を突破し、蒼晶剣の担い手となる。また、この時翠晶剣エムロードの欠片を拾った。
この時、事前に聞いた「龍になった天人」の伝説を思い、一度里帰りしようかとも思い始めている。

しばらくしてから、祭りで不良たちに絡まれていたアイニ・ヴィアンシエルを助け、交流を得る。住居が近くであったことや、お互いに料理の話ができたことからご近所付き合いのような関係に。「ねえさん」と呼び、作りすぎた料理や食材、香草や薬草などをお裾分けしたりしてもらったりといった仲に。また、アイニに料理を習い、日々上達していくアーシェの料理が楽しみになったりしている。

雨の降る町では、ひょんなことから出会った姫竜将アルク・アンシエル・アイゼンルッツと命がけの鬼ごっこをする。圧倒的な身体能力を誇るアルクにはとても敵わず、彼女の時間制限に助けられる形で逃げ切りはしたものの、実質的には惨敗。
幼いアルクを戦の場に立たせることや、彼女の周りの大人に対して怒りを抱くものの、大人になり切れていない己に何かができるとも言い切れず、その場では立ち去る幼い背を見送るしかなかった。

その後の雪の降る遺跡では、ザンギャッツ、アルクと再び出会う。この時、遺跡内にいた野盗の処理をザンギャッツに任せ、アルクに現場を見せないためにムスクと共に雪遊びを教える。
しかし、ベオウルフとの戦闘になし崩し的に巻き込まれてしまう。盤竜兵に血を与えるアルクの真似をしてムスクに自分の血を与える。相性は良かったようで、かなりの強化が成された。
この時、直接ベオウルフとは刃を交えていないが、再生するベオウルフの傷口を凍らせることで再生を妨害し、ムスクの攻撃に繋いだ。
戦闘後、倒れたアルクをスチームバイスのアジトに連れ帰り、アーシェと共に保護。半日ほど薬の材料を探し回り、何とか助けることに成功する。

雨の降る山岳都市では、ムルーダを逃がしたマベリック・トレイターと戦闘。雨を利用した戦闘方法で圧倒し勝利するも、命を奪うほどではないと思ったため簡単な尋問をして解放する。ただし、この時止めを刺さなかったことをを後に後悔することになる。

その後、森の中で竜血発動の練習をしていたところを蟲竜将ニ・ギェリに襲撃される。想い出のペンダントを奪い、故郷を危険に晒しかねない彼に強い敵意を抱き、戦闘する。終始互角に戦っていたものの、最終的には逃がしてしまう。
しかし戦闘後、ニ・ギェリの操る虫に攻撃された右腕が動かし辛い事に気づき、ムスクの協力を得てエヴァ―グリーンへ。街中を散々迷った後、スピナーの協力で完治。お前何のためにエヴァ―グリーンに来たんだ。

右腕の治療も終わり、街中を散歩していた時、見晴らしのいい公園で絵を描く男と出会う。初めは普通に会話していたが、アルクへの贈り物を受け取り、彼がアルクの父親だと判明する。残り時間が長く無い事、だからこそ別れの時が辛くないように離れている事、過去にアルクを否定してしまった事を聞かされるが、その在り方を否定し、残りの時間が少ないからこそやるべきことがある、親の務めを果たせと主張する。しかし彼の意見を変えることはできず、アルクの時と同様にその背を見送る事しかできなかった。
この時から「大人」とは何か、自分の思う「大人」が間違っているのではないかと悩むようになるが、自分はまだ「大人」になりきれない。自分は自分のままで大団円を目指すと決意する。

元の場所に帰った後、香草の採取や狩りの為に森を探索していると、アイニと彼女を襲うマベリックに遭遇。居合わせたザカート、フウロにアイニを任せ、自らはマベリックと相対する。前回より若干苦戦しつつも、制空権を保ち優位に戦闘を進め、いざ勝利を掴む……瞬間、黒鎧の乱入者により、展開していた剣軍が破壊され、勝機を逃す。さらに重力制御を乱され、得ていた優位も徐々に揺らいでいく。ザカートに黒鎧の相手を任せ、マベリックの玉砕戦法を凌いで一応の勝利を得るが、マベリックは逃がしてしまう。

アルクの療養中には草笛を教えたり、苦い薬を我慢して飲む彼女の為に甘い栗菓子を作ってあげたりして過ごしている。最近は菓子作りがだんだん楽しくなってきたようで、趣味の一つになりつつある。

その後しばらくして、母であり姉のようなワイバーンのヴェルと地上で再開。行動を共にする。

それからしばらくは大きな事件に巻き込まれずにいたが、人の少ない町において300mあまりの巨大魔導兵器、T-ギュゲスと戦闘。様々な人が勝利に向けて動く中、魔力をギュゲスに送っていた北東の物見塔を単身制圧。しかし、少なくないダメージを受ける。また、その後はヴェルに騎乗して竜騎士、騎手を失った騎竜、そしてギュゲス本体と連戦。ギュゲス戦では氷の槍を楔として頭部に打ちこみ、勝利に貢献した。しかし体力の限界を迎え、戦闘後に倒れてしまう。

ギュゲス戦の傷も癒えてきた時、煙竜将レンセツと一対一で戦闘。長物である薙刀や煙に翻弄され、一時は危機に陥るが勝利を収める。ちなみに、美竜将戦はミズク、フウロの支援があり、蟲竜将戦では決着がつかなかったため、完全に単独での竜将撃破は初である。
戦闘後、群竜将サカツキに竜将たちがなぜ自分を狙うのか問い、その答えを得た。生死感の違いに言葉が出せなかったが、“地竜兵たちが正面から挑みに来る限り、それに全力で相対する”と一人の剣士として剣に誓う。

リュシテンブルクでは、知らずのうちに魔族の言葉に乗ってイーシュ・フラベルム=コキュートスを解放。何者かの企みを感じつつも、イーシュを保護し、スチームバイスのアジトに連れて行く。一週間ほど後にイーシュが目を覚ました際には、イーシュが天吏であったこともあり、最初から自分の身分を全て明かした上で、地上では見せないような優しい表情で(でもスカートは覗いた)接する。ちなみに、同郷でかつ地上に来たばかりの自分と似ているという事でかなり親近感を感じている様子。ちょろい。
また、ふとした拍子にイーシュの正体に思い当たり、少しの間仲たがいをしていた。しかし、後に和解。

その後、硝子の剣を打ち直せる人物を探して放浪していた際、とある酒場でミラ・イルーシオと出会う。彼女の剣舞に現れていたクセが、自分の扱う剣術に非常によく似ている事と、剣舞の題材に用いられていたのが「蒼い龍を従えた英雄の物語」……アライアスにおける英雄、レーシュ・フォン・ヴェストファーレンのものであったことから、硝子の剣との関係を察する。そして実際にミラはアライアスとの関係の深い里の出身であった。
ミラと出会った後は、彼女の生まれ育ったシャドウラークの隠れ里を目指して旅を続ける。なお、ミラとは妙に気が合ったり、髪色が同じこともあってか、兄妹のように仲が良くなった。お互いに一人っ子であり、兄弟に憧れていたことも原因かもしれない。

シャドウラークの里では、トバルカイン翁に硝子の剣の打ち直しを依頼し、里にしばらく留まる。一週間ほど経った頃、硝子の剣の打ち直しが完了。硝子の剣と透晶剣の合いの子とも言える、蜃気楼の剣を入手。そしてそれと同時期に、儀式の隙を突く形で隠れ里を玄国が急襲。南の高台において李白虎と戦闘になる。病み上がりであったこともあってか、終始圧倒されるも足止めを果たす。

雪の降る火山地帯では、棲家から移動してきた氷雪の精霊レニアと邂逅。異常気象を収めるため、原因となっていたレニアを蒼晶剣サフィールに宿す形で収める。レニアには棲家になりそうな場所を見つけ、そこで開放するという約束の元宿しているが、水という自然そのものであるサフィールは非常に居心地が良く、それと魂から契約しているアレフ自身もレニアに甚く気に入られてしまったため、棲家が見つかってもサフィールから出ていくかどうかはわからない。


その後、短くない期間を旅に費やしていたが、ある日連続失踪事件の調査をしていた際、外神シャンに肉体を支配されてしまい、自身は己の夢界で幸福な夢を見続ける。
シャンに支配されている間は、帝国の街、ソムヌス・インクブスを支配し、その住民を集合無意識に落としていた。幻術、ユメの具現化、停滞の魔眼等、外神としての力を振るい、一度はマグナを圧倒し退けるものの、再度の戦闘時にはマグナ、アスカ、アセビを始めとした多数の人物によって敗れ去る。その際、アスカの活躍によって夢界から引き揚げられたアレフは、白晶剣ディアマンと契約。夢界からシャンを現実世界に押し出し、自身から剥離させる。最終的に、アーシェの黒竜血によってシャンは吸収され、集合無意識に押し戻された。
しかし、長く外神に支配されていたことと、アレフの「重力操作」とシャンの「時間操作」の能力に密接な関係があったことから、外神化の呪いを受けてしまう。徐々に外神に近づいていくが、ミズクの処置と術によって八咫鏡を埋め込まれ、ミズクが常に術を制御することによって3か月の猶予を得る。

3か月の猶予の中、光竜将アシュレイ・リアンハルトを訪問し、アーシェとの交際を正式に認可されたほか、剣術、軍略、政治学などを学ぶ。途中からイーシュが招聘され、宝晶剣の効率的な使用方法等も学び始めた。レーシュの残滓に様々な軍略を学んでいたこともあり、軍略家としての才能も開花しつつある。
アシュレイの真の目的に賛同してからは、アライアス王として即位することを目標に行動する。アズリール・サラサ=サンダーソニアによる瑪晶剣サルドニクス強奪事件後、混乱に最中にあって今後の方針が定められていなかったアライアスの各村長を相手に、発破をかける形でアライアスの置かれている状況、その危険性を説き、対抗策を提示して王に即位する。


+ 使用術技
アレフの用いる剣術。非常に殺傷能力の高い武器を使用する流派であるが、アレフ本人が殺生を好むわけではないため、不必要に相手を傷つけないようにしている。

  • 重力、荷重操作
アレフの使用する特異な魔法。一定の空間か、いくつかの個体にかかる重力や荷重を操作することができる。本人のコンディションにもよるが、大体半径10m前後の範囲か、3m立方以内の大きさのもの大体5個以下を対象とすることができる。しかし、最近は練習によってより大きな対象を、より多く維持できるようになっている。
重力、荷重操作の範囲は数十分の一から十数倍。当然、重力の方向も操作できる。一点に集中すれば、25倍荷重をかけることも可能。
生来の能力であり、実は余程無理をしなければ魔力消費はほぼない。

  • 天の箱庭
重力制御によって自身の補助と敵の妨害を同時に行う基本戦法。自身に普段以上の力を発揮させ、敵に普段の力を発揮させないそれは、格上殺しとしても十分に機能する。ただし、重力制御の範囲外には全く影響を及ぼさないため、遠距離攻撃主体の敵にはあまり効果が無い事も。

  • 天の箱庭・失墜
荷重制御によって、敵のあらゆる“重さ”を急激に減衰させてしまう領域を展開する。この領域内では、アレフ以外の質量が減じ、運動エネルギーが減じ、それによって攻撃力が減衰し、最終的には手で軽く扇がれただけでも吹き飛ばされそうになってしまう。さらには地を蹴る反動すらも小さくなるので、この領域の内部に居続けた場合進むことも退くこともままならなくなってしまう。
この領域はアレフの周囲に対して無差別で効力を発揮するため、この領域内では共闘がほぼ不可能な点が弱点。ただし、この領域内でも自身の重さを変化させることができる場合は例外となる。
天の箱庭との併用はできない。

  • 天の杯
自身を中心とした一定の範囲に雨雲を展開し、雨を降らせる。決して魔力が多いわけではないアレフにとっては、少なくない魔力消耗を強いられるため、毎度毎度使えるような技ではない。また、雨の規模もある程度自由に決めることができるが、無論規模が大きければ大きいほど消費する魔力も多い。基本的に雨雲の展開に魔力を消費した後は何もしなくても雨が降り続けるのだが、雨に指向性を持たせたりするような制御をする場合はさらに集中と魔力消費が必要になる。戦闘を有利に進めるための“場”を作るのに向くが、総じて燃費が悪い。

  • 重力レールガン(重力砲)
重力場による仮想砲塔を生成し、その中に物を投げ入れることで超加速させて撃ち出す攻撃。自分を撃ち出すことで、超高速の直線移動も可能。破壊力は抜群だが仮想砲塔の生成に難がある。
現在はクエーサーのアドバイスにより、仮想砲塔の定型化を練習。後に定型化をものにした。

  • 七徳七罪
アーシェの蘇生を受け、竜血の力に触れたことで芽生えた力。アーシェの黒竜の竜血が発言した際、その存在を自覚し使用した。相手に荷重をかけた際に、追加で“あらゆる行動(思考や反応速度、魔法行使含む)に対する負荷荷重の枷”を罪に対する罰として押し付ける。さらに、自身には与えた負荷荷重の分だけ“あらゆる行動に対する負荷を浄化”し、行動が純化される加護を与える。聖竜由来の異能であるため、特に死者や魔族、魔に属する者へは絶大な威力を発揮する。
強力無比な異能ではあるが、この異能に目覚めて間もないアレフは5分程度しか継続して使用することはできず、また一度効果時間が終わってしまえばしばらく発動することはできない。その上発動も自由に行えるわけではないので、切り札として考えていいかは微妙な所である。

  • 禊祓・天之尾羽張
眼に見えるほど強力な斥力を剣に沿って発生させ、分子結合すら引きちぎる巨大な刃を形成する。全体的に高威力なアレフの技の中でも特に威力が高く、物理的に防ぐのは非常に困難。魔的防御には比較的阻まれ易いものの、困難なことに変わりはない。
威力はずば抜けて高いものの、可視であること、剣の延長であることから、技量が確かならば避ける事自体は難しいことではない。むしろ、防御することと比べたら遥かに容易。
刃の形成には強い集中が必要であり、他の重力制御とは併用できない。また、いわゆる“溜め”を必要とする技で、1秒ごとに約1mの刃を形成できる。最大は10mほど。七徳七罪の効果中は形成時間が大幅に短縮される。

  • 剣軍
重力操作で瓦礫や落ちている物を圧縮して2m程の剣の形にしたもの。浮遊させて足場として使うほか、直接ぶつける、盾として使うなど、汎用性の高い技。蒼晶剣サフィールを手に入れてからは、主に氷剣を生み出して剣軍としている。物質の塊であるため単純に重く、重力レールガンで発射された剣軍は強力な運動エネルギー弾と化す。

  • 剣軍・方天陣
敵の周囲に配置した剣軍を一斉に叩き込む、単純にして強力な全方位攻撃。実はけっこう無理しているため、一度の戦闘でそう何度も放てる技ではない。しかし、消耗に対して威力や必殺性がかなり高いため、いざ戦闘になったら使用率は高い。

  • 瀑布・大海嘯
大量の逆巻く水を圧縮し、勢い良く叩きつける技。ただの水ではあるが、圧倒的質量と速度で打撃するそれは圧縮された津波のようなもの。サフィールを使っていること前提の業のため、サフィールを使っていないと使用できない。

  • 火炎
サフィールで冷気を発生させた際に、奪った熱をそのまま炎に転用した物。必ず冷気とセットで使用しなければならない他、水や氷を操るよりも圧倒的に多くの魔力消費を強いられるため、魔力の絶対量が多いわけではないアレフはめったに使うことが無い。

  • 水を宿す魂
蒼晶剣サフィールとの契約により、魂に水という自然を宿している。身体や個人の在り方に影響を与えるものではないが、水に近い存在はアレフの傍にいると安心したり、安らぐようになる。とはいえ、生物に対しては微々たる効果であり、大したものではない。が、妖精や精霊など、特に自然に近い存在には大きな効果がある。

  • ヘタレ
度々本人の意思に関係なく発動する。その結果、だいたい望んだ方向に事が転がらない。自ら押せず、他人からの押しに非常に弱い精神性そのもの。

  • 魅了?
女性と縁があり、好かれやすい……らしい。正確には技能でも魔法でもなんでもなく、目の前で誰かが泣いているのが我慢できない上におせっかい焼きでタラシなだけ。たぶん。
いろんな人からタラシ認定されていて、指摘されるとちょっと凹む。本人は恋人一筋なつもりでも、周りから見たら多方面にちょっかいかけてるようにしか見えない。そして何かあるたびに「またか」と言われる。爆発すべき。

  • 家事
「あんた無愛想で嫁貰えるかわかんないんだから、一人で暮らせるようになりなさい」と言われつつ母親に叩き込まれた技術。基本的に何でもできるが、洗濯物は面倒臭がって溜めてしまう傾向にある。逆に、料理は楽しいようでちょくちょく自炊したり、料理本を買って新たなレシピを楽しんだりしている。なお、最近はお菓子作りが楽しい模様。裁縫も可能で、アーシェにアライアスの服を作ってプレゼントしたり、救出後の洋服しかなかったミズクに服を作ってあげたり、戦闘などでどんどん消費する自分の服を作ったりもしている。

  • サバイバル
あまり友達がいなくて将来ご近所付き合いができないんじゃないかと心配したシンが、もしもの時は自給自足できるようにと叩き込んだ技術。十分に資源がある山なら、一月は生存できる。生活するため、狩りのための知識と技術であるため、ゲリラ戦が得意なわけではない。



  • 装備、所持品
アライアスから持ち出した硝子の剣石英鋼を多数所持している。
硝子の剣は最初6本持っていたが、カザン戦で二本砕け、残りは四本。打ち直せる鍛冶師を探しているが、やはり地上では石英鋼の認知度が非常に低く、打ち直せる人物に出会っていなかった。しかし、ミラと出会ってから訪れたシャドウラークの隠れ里において、トバルカイン翁と出会ったことにより、とある条件と引き換えに硝子の剣を打ち直してもらう。
硝子の剣を打ち直した際、透晶剣の材料を使ったことにより、硝子の剣でも透晶剣でもない第三の剣、蜃気楼の剣を入手する。
ヴェルザーのアドバイスにより、最近は「折れた剣を折れたまま使用する」工夫をしている。
後にオウカバクフの海底神殿にて、蒼晶剣サフィールを入手。
ティファレス・ミカエラアークから転性剣リリ・エルベを譲り受けたが、説明を最後まで聞かなかったために一時期女性になっていた。
後に外神シャンに体を支配されていた際、自身の夢界にて白晶剣ディアマンと契約。


実は「アレフ・レーネンベルク・アライアス」が本名。ただし、最後のアライアスは浮遊大陸の住民全員に共通する名前なので、名乗ることはほとんどない。
父のシン曰く、アライアスにおいて“由緒正しい家系”らしいが……?

+ 由緒正しい家系とは
遥か過去、アライアスがまだ地上に会った時代。当時のアライアス王国に存在した大貴族、ヴェストファーレン公爵家の直系の子孫。
アレフの憧れである英雄レーシュ・フォン・ヴェストファーレンは、遠い祖先にあたる。
後に、精神世界にてレーシュと邂逅。その際、フォン・ヴェストファーレンの名と蒼き花に聖鳥の家紋を授けられる。これにより、本名は「アレフ・レーネンベルク=フォン・ヴェストファーレン・アライアス」となった。また、身に着けているマフラーに蒼き花と聖鳥の家紋を刺繍した。


関係者

護衛対象であり、四つ年下の最愛の恋人。基本的に一緒に行動していて、部屋も一緒。寿命差の関係上、必ず彼女を置いて逝ってしまうことは理解しているため、できる限り長生きして隣にいることを誓う。なお、彼女と一緒にいると、何の力が働くのか高確率で彼女の運を下げる。
光竜領へ赴いた際、義父に挨拶し正式に交際を認められる。その少し後にアライアスでプロポーズし、結婚。夫婦となる。

父親であり、剣術や重力制御の師匠。また、アレフにサバイバル技術を教え込んだのも彼。実力を測らせない技術に非常に長けているため、実の息子であるアレフも真の実力を知らない。

先祖代々アレフの一族を見守ってきたワイバーン。一族全員の母であり、姉のような存在。気が向いたら背中に乗せてくれるが、めんどくさがりなのでなかなか機会が無い。

お節介で足癖の悪い友達。よく相談に乗ってもらったり、ちょっかい出しては蹴られたりしている。良い友人であるとともに、異性として魅力的に思っているため、友情の境界線上で反復横飛びしているような関係。なお、某人には肉体関係が無いだけの愛人と例えられた。

雪の降る火山地帯で出会った、氷雪の精霊。やたら気に入られている。実は契約の類を全く行っておらず、放し飼い状態。普通に考えれば非常に危険な状態であるが、サフィールの守護精霊である水霊逆月がレニアの力を抑え込んでいる。

  • 月虹仮面
月虹仮面……いったい何者なんだ……。

蒼晶剣サフィールの三代目担い手であり、約2000年ほど前に活躍したアライアス王国末期における英雄。アレフの憧れであり、実は……。

小ネタ

アレフとは、ヘブライ文字の一つであり、大アルカナにおいては「愚者」に相当する。
安寧を捨て、事前勉強も何も無しに未知を求めて地上へ降り立つ姿は果たして・・・

創作者

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最終更新:2017年03月21日 02:56