ばーさーかーとのそうぐう ◆vyNCf89vh2
「うぅ……。ピンプク、ウソッキー、本当に何処へ行ってしまったんだ~……」
近くの木にもたれかかりながら、がっくりと項垂れるタケシ。
彼の足元には、デイパックを始めとした支給品が、あちこちに散乱していた。
彼の足元には、デイパックを始めとした支給品が、あちこちに散乱していた。
「えっと……。よくわからないけど、そいつ以外の仲間がいたはずなの?
その……ポケモンとか言う……?」
その……ポケモンとか言う……?」
そんなタケシの様子を見ながら、呆れた感じで声をかけたのは園田真理。
ちなみに、今彼女が『そいつ』と言ったのは、先ほどからタケシのそばで黙って頬をぷく~っと膨らませているグレッグルである。
ちなみに、今彼女が『そいつ』と言ったのは、先ほどからタケシのそばで黙って頬をぷく~っと膨らませているグレッグルである。
「はい……。ピンプクとウソッキーという俺の大事なポケモンたちなんですけどね……
ここに来る直前までは確かに一緒にいたはずなのに……って、アレ?」
ここに来る直前までは確かに一緒にいたはずなのに……って、アレ?」
涙を流しながら真理の方へ振り返るタケシの目に、ふと、身に覚えのない奇妙なケースが映った。
「おや? なんだろう、コレは?」
「それ……タケシさんのデイパックから出てきたものですよ。気づいていなかったんですか?」
頭にハテナマークを浮かべながら、ケースを手に取るタケシに、未だその場に残っていた美遊・エーデルフェルトが問いかけた。
「俺のデイパックに? いやぁ、ピンプクとウソッキーを探すのに夢中で気がつかなかった……」
「……! ちょっと、ソレ見せて!」
「えっ?」
突然、真理が慌てたようにタケシに詰め寄ってくる。
彼女の両目は、タケシの手にあるケースに注がれていた。
彼女の両目は、タケシの手にあるケースに注がれていた。
「ど、どうしたんですか、マリさん? 突然……」
「いいから、早く見せて!」
「はっ、はいっ!!」
気圧される形で、タケシは真理にケースを手渡す。
引ったくるようにそれを受け取った真理は、すぐさまその中身を確認する。
引ったくるようにそれを受け取った真理は、すぐさまその中身を確認する。
「――やっぱり……」
ケースの中身を見た真理は、思わずそう呟いた。
一見普通の銀色のアタッシュケース。
しかし、その中心に堂々とプリントされていたスマートブレイン社のロゴマーク――
しかし、その中心に堂々とプリントされていたスマートブレイン社のロゴマーク――
そのケースを目にした瞬間、真理は「まさか」と思った。
だが、実際に中身を――半ば強引に――確認させてもらったことで、それは確信へと変化する。
だが、実際に中身を――半ば強引に――確認させてもらったことで、それは確信へと変化する。
「……真理さん。それが何なのかご存知なんですか?」
『見たところ、何かのパーツのように見えますが……?』
真理の背後に立っていた美遊と、彼女の側を浮遊しているサファイアも、そのケースの中身を確認しながら真理に尋ねる。
美遊のその問いに、真理は軽く頷くと、そのケースの中に入っていたものの名を口にした。
美遊のその問いに、真理は軽く頷くと、そのケースの中に入っていたものの名を口にした。
「カイザギア――『呪いのベルト』と呼ばれる代物よ……!」
そう。タケシのデイパックの中に入っていた謎のケースの正体――
それは、カイザのベルトと武器を収納したスマートブレイン社製のアタッシュケースであった。
それは、カイザのベルトと武器を収納したスマートブレイン社製のアタッシュケースであった。
◇
「――つまり、コレを使って『カイザ』という戦士に変身した人間は、オルフェノクという存在に対抗できる力を与えられる代わりに……」
「えぇ。変身を解除すると同時に身体が灰になって死んでしまうの……」
それから真理は、カイザギアの持つ強力であると同時に恐ろしい力――そして、自分の世界のことをタケシたちに簡単に説明した。
自分たちの世界は、既に人間から人類の進化系・『オルフェノク』に支配権を奪われているということ――
生き残っている僅か数千人の人間たちは、人間解放軍を結成し、オルフェノクによる絶対的な支配体制に抵抗を続けていること――
真理たちの養父は、オルフェノクの総本山であり、実質世界を支配している存在である世界的大企業・『スマートブレイン社』の前社長であること――
そして、オルフェノクの手から人間を守るためにファイズギアとカイザギアを開発し、義理の娘である真理たちにそれを託し行方不明になったこと――
カイザギアには欠陥があり、一部の者を除いて『カイザ』に変身した者は、変身後肉体が灰化して死亡してしまうこと――
――大雑把にまとめると、説明したことは以上の五つだ。
さすがに、人間との共存を望み、共に戦ってくれていたオルフェノク――木場たちのことや、『闇を切り裂き光をもたらす救世主』――『ファイズ』の変身者・乾巧もオルフェノクであることは伏せた。
前者を説明しなかったのは、木場はオルフェノクとして生きることを決め、人間の敵となったため――
そして、後者を説明しなかったのは――真理自身、まだ完全に気持ちの整理がついていないからだ。
さすがに、人間との共存を望み、共に戦ってくれていたオルフェノク――木場たちのことや、『闇を切り裂き光をもたらす救世主』――『ファイズ』の変身者・乾巧もオルフェノクであることは伏せた。
前者を説明しなかったのは、木場はオルフェノクとして生きることを決め、人間の敵となったため――
そして、後者を説明しなかったのは――真理自身、まだ完全に気持ちの整理がついていないからだ。
人類とオルフェノクの戦いを、『共存』という形で終焉に導くため戦い続ける男・乾巧――
だが、そんな彼も実はオルフェノクだった――
それは最早変えようのない事実である。
だが、そんな彼も実はオルフェノクだった――
それは最早変えようのない事実である。
――しかし、真理が巧に対して抱いている気持ちも本心であり、また事実である。
故に、自身が巧本人に直接そのことを口にするまで、真理は巧がオルフェノクであることを他者に伝えるのは控えておこうと思ったのだ。
故に、自身が巧本人に直接そのことを口にするまで、真理は巧がオルフェノクであることを他者に伝えるのは控えておこうと思ったのだ。
「……にわかには信じられない話ではありますけど、大体のことはわかりました。
つまり、このベルトは本来の持ち主に返したほうがいいということですね?」
つまり、このベルトは本来の持ち主に返したほうがいいということですね?」
「うん。ただ――」
「ただ?」
「ただ、おかしいのよ。このベルトは啓太郎が変身した後、灰になって無くなっちゃったハズなのに……」
そう。真理の記憶で知る限りでは、カイザギアは既にこの世には存在しないものだ。
人間解放軍の武器開発担当である野村博士によって開発されたドリンク剤・『変身一発』――
それを服用した菊池啓太郎が『カイザ』に変身し、ライオンオルフェノクを撃破した後、灰となって消失した。
それを服用した菊池啓太郎が『カイザ』に変身し、ライオンオルフェノクを撃破した後、灰となって消失した。
それなのに――
「――なんで、またここに……?」
『スマートブレインによって同じものが複製されたという可能性は?』
「確かに……。マリさんの言っていることが全て本当なら、一度自分たちの手で作ってる物をもう一度一から作り直すことは十分可能だろうな」
タケシはサファイアの仮説にうんと頷きながら、先ほど自分で散らかしてしまったデイパックの整理を終えた。
「では、マリさん。このベルトと武器はアタッシュケースごと先ほど言っていたケイタロウさんという方に渡せば良いわけですね?」
「うん……。私の知る限り、現状でカイザのベルトを使える人間は啓太郎だけだし……」
――真理は先ほどタケシたちに自身の世界を説明する際、一緒に確認した参加者名簿の内容を思い出す。
『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、そして『木場勇治』――真理の知る者たちの名前もそこには記載されていた。
『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、そして『木場勇治』――真理の知る者たちの名前もそこには記載されていた。
――同時に、気がかりな名前もそこにはあった。
――『草加雅人』。
既に死んだはずの人間の名前。
真理の記憶の中では、草加はスマートブレインの開発した『帝王のベルト』のひとつ『天のベルト』の所有者であるレオによって殺害された――
それも、真理と啓太郎、そして木場たちの目の前で――
既に死んだはずの人間の名前。
真理の記憶の中では、草加はスマートブレインの開発した『帝王のベルト』のひとつ『天のベルト』の所有者であるレオによって殺害された――
それも、真理と啓太郎、そして木場たちの目の前で――
(なんで雅人の名前まで……?)
消失したはずのカイザのベルト。
そして、同じく自身の世界からは消えたはずの草加雅人――
何故これらの存在がこの『儀式』の場にあるのか――真理の頭の中は軽く混乱していた。
――後者はまだ『同名の別人』という可能性も否定できないが。
そして、同じく自身の世界からは消えたはずの草加雅人――
何故これらの存在がこの『儀式』の場にあるのか――真理の頭の中は軽く混乱していた。
――後者はまだ『同名の別人』という可能性も否定できないが。
◇
「――では、私たちはこの辺りで失礼します」
『真理様たちもお気をつけて……』
その後、一行は一度森を抜け、その先にあった屋敷の前で別れることになった。
――屋敷の門に「美国」という表札がかかっていたため、地図に載っていた『美国邸』とはここで間違いないだろう、とは共通の談である。
――屋敷の門に「美国」という表札がかかっていたため、地図に載っていた『美国邸』とはここで間違いないだろう、とは共通の談である。
「美遊ちゃんたちも気をつけてね」
「友達と無事に再会できることを祈ってるよ」
「はい……」
美遊は軽く頭を下げると、サファイアを連れて歩き始めた。
――彼女たちはこれから、先にある橋を渡って町村へ向かうという。
なんでも、町村に存在するという『衛宮邸』は彼女たちが探している友達――イリヤの実家と同じ名前らしい。
もしかしたら、この名前に釣られる形でイリヤたちがこの場所、もしくは町村に来ているかもしれない――美遊はそう考えたのだ。
なんでも、町村に存在するという『衛宮邸』は彼女たちが探している友達――イリヤの実家と同じ名前らしい。
もしかしたら、この名前に釣られる形でイリヤたちがこの場所、もしくは町村に来ているかもしれない――美遊はそう考えたのだ。
去っていく美遊たちの姿をしばらくの間黙って見つめていた真理とタケシであったが、やがてその姿が見えなくなると、タケシが待ってましたとばかりに口を開いた。
「ではマリさん! 俺たちも早速行きましょうか!?」
「う、うん……。実は私も、みんなを探す前にちょっと行って確かめておきたい場所があるんだけど……」
「ほほう!? マリさんのような素敵な方が行ってみたい場所ですか!? さしずめ、マリさんのように美しく素敵な場所に違いない!
いや! むしろ、マリさんのいる場所は、全て! 常に! 美しいと言っても過言では――ぐはぁっ!?」
いや! むしろ、マリさんのいる場所は、全て! 常に! 美しいと言っても過言では――ぐはぁっ!?」
――暴走したタケシを止めたのは、またしてもグレッグルの“どくづき”であった。
◇
「『人間居住地』――ですか?」
「えぇ。もしここが私の知っている『人間居住地』と同じ場所だったら、そこには人間解放軍のアジトがあるはずなの。
人間解放軍のアジトなら何か武器があるかもしれないし、それに――」
人間解放軍のアジトなら何か武器があるかもしれないし、それに――」
「マリさんのお知り合いの方がいる可能性もある――ということですか?」
「うん……」
「なるほど! さすがはマリさん、見事な推測です!
美人なだけでなく頭も冴えているなんて……! このタケシ、ますます貴女の虜に……!」
美人なだけでなく頭も冴えているなんて……! このタケシ、ますます貴女の虜に……!」
「言いたいことはわかったから、さっさと先に進みなさい!」
「ハイ……」
真理とタケシは再び森に入ると、コンパスを頼りに北へと進んでいた。
先ほど真理が言っていたとおり、『人間居住地』へ向かうためである。
先ほど真理が言っていたとおり、『人間居住地』へ向かうためである。
――ちなみに、現在タケシが先頭、その後ろを少し間を空けて真理、そして、そんな二人の間にグレッグルという形で一行は森を進んでいる。
ここまでの自分と美遊に対する反応の違いから、真理はタケシという男がどのような人間なのか大体理解した。
ズバリこの男――同年代もしくは年上の女性にとにかく目がない軟派者なのだ。
その点を除くと、料理もできるし、美遊のような年下の子に対する面倒見の良さもあるため、頼りになりそうな男なのだが――
ズバリこの男――同年代もしくは年上の女性にとにかく目がない軟派者なのだ。
その点を除くと、料理もできるし、美遊のような年下の子に対する面倒見の良さもあるため、頼りになりそうな男なのだが――
啓太郎とは違う意味でしっかりしてほしい男――それが、真理のタケシに対する現時点での評価であった。
もしここにスマートブレインの現社長である村上がいたら、おそらく『中の下』か『下の上』あたりの評価をタケシに下していたことだろう。
もしここにスマートブレインの現社長である村上がいたら、おそらく『中の下』か『下の上』あたりの評価をタケシに下していたことだろう。
「そういえばマリさん。『武器があるかもしれないと』おっしゃってましたが、マリさんのデイパックの中には何か役立ちそうなものは入っていなかったんですか?」
「う~ん……。入ってなかったというわけじゃないんだけど……」
「?」
「正直言うと胡散臭くて、本当に使える物なのかどうかわからないの」
見た感じは武器っぽいんだけどね、と付け加えながら真理は自身のデイパックからソレを取り出そうとする
だが――
「――ッ!?」
「? どうしたの、タケシ?」
突然、真理の方へ目を向けていたタケシが、言葉にならないほどの驚きの声をあげた。
「ま、マリさん……。後ろ……」
「? 後ろがどうかし――」
ガクガクと右手を上げ、真理の背後を指さすタケシ。
それに釣られる形で真理も振り返る。
それに釣られる形で真理も振り返る。
振り返った先――真理の数メートルほど後方。
そこには――
そこには――
――『怪物』がいた。
「■■■■■■――――!!」
未だに闇からは完全に抜け出せない森に、その『怪物』の咆哮が響き渡った。
◇
「――!?」
町村へと繋がる橋を、もう少しで渡り切ろうとしたところで、美遊はその音を聞いた。
大量の木々がバキバキとなぎ倒されていく音を。
おそらく音の発信源は、自分たちが先ほどいた森からだろう。
大量の木々がバキバキとなぎ倒されていく音を。
おそらく音の発信源は、自分たちが先ほどいた森からだろう。
「まさか――」
美遊の脳裏に一瞬、『嫌な予感』が駆け巡った。
――だが、顔を左右に二、三度振って、それを振り払う。
大丈夫。真理やタケシたちは自分たちと一緒に森の外まで来ていた。
あれからまた、森の中に戻ったとは限らないじゃないか――
あれからまた、森の中に戻ったとは限らないじゃないか――
『――気になりますか?』
「!?」
側で浮かんでいたサファイアがそう尋ねてきた。
『私は美遊様にお仕えするもの。故に、どちらの選択でも美遊様のお供をするだけです。
ですから美遊様。美遊様も自分が本当に正しいと思う選択をなさってください』
ですから美遊様。美遊様も自分が本当に正しいと思う選択をなさってください』
主の内心などとっくに見越しているとでも言うかのように、話を続けるサファイア。
それに対して美遊は
(――あぁ、こういう時だけは自分はこいつに敵わないみたいだ)
などと思いながら、ひとつの決断をした。
それに対して美遊は
(――あぁ、こういう時だけは自分はこいつに敵わないみたいだ)
などと思いながら、ひとつの決断をした。
彼女の選んだ選択は――
◇
周囲の木々を文字どおり「なぎ倒し」ながら迫る『怪物』――
そんな『怪物』からタケシと真理も文字どおり「全力」で逃げていた。
「な、なんなのよあの化け物は!?」
「ま、マリさんの言っていたオルフェノクという存在とはまた違うんですか!?」
「違うわよ! あんたが言ってたポケモンってやつじゃあないの!?」
「いくらポケモンでも、あそこまで人型で化け物染みたやつはいませんよ!」
真理の知るオルフェノクとも、タケシの知るポケモンともまた違う『怪物』。
その名は、サーヴァント・バーサーカー。
元の世界では、神話の時代において最強の英雄と評された存在であり、やがて現代に最凶の英霊として召喚された者――
言ってしまえば、人間はおろか、オルフェノクや並大抵のポケモンよりも高次の領域に位置する存在だった。
その名は、サーヴァント・バーサーカー。
元の世界では、神話の時代において最強の英雄と評された存在であり、やがて現代に最凶の英霊として召喚された者――
言ってしまえば、人間はおろか、オルフェノクや並大抵のポケモンよりも高次の領域に位置する存在だった。
――もちろん、真理やタケシがそんなことを知るわけがない。
現時点の彼女たちからしてみれば、バーサーカーは自分たちの命を狙うただの『襲撃者』に過ぎなかった。
現時点の彼女たちからしてみれば、バーサーカーは自分たちの命を狙うただの『襲撃者』に過ぎなかった。
「――というか、なんであんたまで一緒に逃げてんの!? 命に変えても守ってくれるんじゃなかったの!?」
「そ、そうしたいところですけど、グレッグルが既に戦闘不能に追い込まれているんですよ!?
あんな怪物、僕一人じゃ足止めするどころか、どうしようもありませんよ!」
あんな怪物、僕一人じゃ足止めするどころか、どうしようもありませんよ!」
そう。時は数分ほど前に戻るが、バーサーカーと遭遇した直後、タケシは長い間旅を続けていたことで身についた勘から、バーサーカーを即座に危険な存在と判断した。
そして、グレッグルにバーサーカーを攻撃するように指示を出した。
そして、グレッグルにバーサーカーを攻撃するように指示を出した。
――だが、そのグレッグルはバーサーカーに向かっていった直後、彼がまるで虫でも払うかのように振った太い腕によって地面に叩きつけられ、一発でノックアウトしてしまった。
当然、タケシもグレッグルをすぐさまモンスターボールに戻す。
そして、次の瞬間には真理と共に「逃走」という行動をとっていた。
そして、次の瞬間には真理と共に「逃走」という行動をとっていた。
「あぁ、もう! どうして私の周りに集まる男はどいつもこいつもろくでもないやつばっかりなのよ!」
「――! 真理さん、危ない!!」
「えっ? きゃっ!?」
突然、タケシが真理の腕を掴み、自身の方へ思いっきり引き寄せた。
こんな時に、この男はいきなり何をするんだ、と真理はその瞬間思ったが、その直後、一本の木が数秒前まで真理がいた場所を「通過」していった。
バーサーカーになぎ倒された木の一本が、真理の方へと飛んできたのである。
もし直撃でもしていたら、最悪の場合、真理の命は一瞬で失われていたかもしれない。
こんな時に、この男はいきなり何をするんだ、と真理はその瞬間思ったが、その直後、一本の木が数秒前まで真理がいた場所を「通過」していった。
バーサーカーになぎ倒された木の一本が、真理の方へと飛んできたのである。
もし直撃でもしていたら、最悪の場合、真理の命は一瞬で失われていたかもしれない。
だが、直撃こそしなかったから良かったものの、飛んできた木の勢いに押される形で、真理とタケシは十数センチほどその場から吹き飛んでしまう。
「ま、マリさん! 大丈夫ですか!?」
「え、えぇ……
――!? タケシ!」
――!? タケシ!」
「!?」
真理の様子から、思わずタケシが後方に目を向けると、そこにはバーサーカーが今まさに彼に対して腕を振り下ろそうとしている姿が目に映った。
そして、その腕の先端が形作っているものは――間違いなく『拳』。
そして、その腕の先端が形作っているものは――間違いなく『拳』。
「うわああああああああああっ!?」
タケシは、無意識に絶叫の声をあげると同時に、肩に提げていたデイパックを、バーサーカーに向かってがむしゃらに放り投げた。
振り下ろされる拳。
それに真正面からぶち当たるタケシのデイパック。
それに真正面からぶち当たるタケシのデイパック。
――バーサーカーのパンチを真っ向から受けたデイパックは、ぐしゃりという音をたてる間もなく、一瞬で四散した。
だがこの時、デイパックの中に入っていたペットボトルも同時に破裂し、タケシとバーサーカーの周囲に大量の水が飛び散った。
これが幸いとなり、バーサーカーの拳の軌道が若干反れ、タケシはギリギリ――それも本当にあと数ミリというところで――直撃を回避することができた。
これが幸いとなり、バーサーカーの拳の軌道が若干反れ、タケシはギリギリ――それも本当にあと数ミリというところで――直撃を回避することができた。
「うわっ!?」
だが、バーサーカーの拳が地面に直撃した衝撃で、タケシはまたしても吹き飛ばされる。
その距離はおよそ数十センチ。
先ほど飛んできた木の勢いで飛ばされた時の距離よりも実に二倍以上――それだけでもバーサーカーの持つパワーの凄まじさを物語っていた。
その距離はおよそ数十センチ。
先ほど飛んできた木の勢いで飛ばされた時の距離よりも実に二倍以上――それだけでもバーサーカーの持つパワーの凄まじさを物語っていた。
「ぐっ……!」
すぐさま立ち上がる、タケシ。
吹き飛ばされた際に身体を打ったのか、彼の背中や脇腹の一部が少しばかりじんと痛みを発する。
吹き飛ばされた際に身体を打ったのか、彼の背中や脇腹の一部が少しばかりじんと痛みを発する。
「タケシ、大丈夫!?」
「は、はい。大丈夫――っ!?」
駆け寄ってきた真理に無事を伝えるタケシは、自身の足元に転がっていたあるものに気がついた。
――スマートブレインのロゴがプリントされたアタッシュケース。
すなわち、カイザギア。
すなわち、カイザギア。
どうやら、デイパックが先ほどのバーサーカーのパンチで四散した際に、ここまで飛んできていたようだ。
見たところ、アタッシュケース自体に特に目立った傷はない。
運良くバーサーカーのパンチから免れることができたのか、それとも――
見たところ、アタッシュケース自体に特に目立った傷はない。
運良くバーサーカーのパンチから免れることができたのか、それとも――
「…………」
黙ってアタッシュケースを拾い上げるタケシ。
その時、彼にはそれが自身に対して「使え」と語りかけているように思えた。
その時、彼にはそれが自身に対して「使え」と語りかけているように思えた。
カイザギア。
装着した人間をオルフェノクを滅する力を持つ戦士『カイザ』に変身させ、変身後その装着者の命を奪う『呪いのベルト』――
装着した人間をオルフェノクを滅する力を持つ戦士『カイザ』に変身させ、変身後その装着者の命を奪う『呪いのベルト』――
――これを使って自分が変身すれば、目の前の怪物を倒すことはできなくても、真理がこの場から離れるための時間稼ぎにはなるかもしれない!
タケシの脳裏に、ふとそのような考えが浮かぶ。
タケシの脳裏に、ふとそのような考えが浮かぶ。
――だが、変身したら自分は間違いなく死ぬ。
正直に言うと、タケシも自分の命は惜しい。こんな所で死にたくはなかった。
真理から聞いた話では、一部の人間は変身後も死ぬことはなかったそうだが――
真理から聞いた話では、一部の人間は変身後も死ぬことはなかったそうだが――
「…………」
タケシはアタッシュケースを開けると同時に、中に入っていたベルト――カイザドライバーを瞬時に取り出し、自身の腰に装着した!
「!? タケシ、駄目っ!!」
それを見た真理も、タケシが何をしようとしているのか瞬時に理解する。
すぐさまタケシの腰からベルトを外そうと手を伸ばすが、眼前に突き出された彼の手にそれを静止させられる。
すぐさまタケシの腰からベルトを外そうと手を伸ばすが、眼前に突き出された彼の手にそれを静止させられる。
――その手にはグレッグルが入ったモンスターボールがあった。
「グレッグルをお願いします。今はまだ戦うことはできませんが、休ませて元気になれば真理さんを守るために戦ってくれるはずです」
「タケシ、あんた死ぬ気なの!?」
「男にはやらなきゃならない時があるんですよ。それに、自分は命に変えても真理さんを守ると言いました!」
そう言いながら、タケシはアタッシュケースからカイザブレイガン、カイザショットを取り出し、ベルトに装着していく。
そして最後に、カイザフォンを手に取った。
「俺が時間を稼ぎます! その隙に、真理さんはここを離れてください! もし俺が生きていたら、『人間居住地』で合流しましょう!」
そう言い残し、真理の元から駆け出したタケシは、自分たちの方へゆっくりと近づいてくるバーサーカーの正面に立った。
――変身するための方法や、装備している武器の使い方は、真理の説明と付属していたマニュアルからある程度知っている。
後は、それが自分でもちゃんとできるかどうかだが――
後は、それが自分でもちゃんとできるかどうかだが――
(いくぞ……!)
タケシは慣れぬ手つきでカイザフォンの番号を押し始める。
――9
――1
――3
そして番号を押し終わると、最後に数字の上にある『ENTER』のボタンを押した。
<< Standing By >>
カイザフォンから変身コードの入力完了を知らせる電子音が発せられ、同時に本体が黄色く発光する。
「…………」
無言のままカイザフォンをばっと掲げる。
――この時、タケシは自身の心臓が異常に高鳴っていること、全身が無意識に震えていることに気がついた。
(……まぁ、誰だって死ぬのは怖いもんな……)
そう思い、一瞬ふっと自嘲する。
しかし、考えてみたら大好きな綺麗なお姉さんを守って死ねるというのは自分的には本望かもしれない、とも思いながら。
しかし、考えてみたら大好きな綺麗なお姉さんを守って死ねるというのは自分的には本望かもしれない、とも思いながら。
そして――
「――変身!」
その言葉と同時に、タケシはカイザフォンをベルトのバックル部へ勢い良く下ろした。
――森に、一筋の光が瞬いた。
◇
美国邸の前を、一人の少女が駆け抜けていく。
美遊・エーデルフェルト。
彼女は町村へは行かず、森へ引き返す選択をとった。
彼女は町村へは行かず、森へ引き返す選択をとった。
真理たちの安否を確かめるため、そして森に存在する脅威を排除するために。
――未だに森の方からは木々が次々となぎ倒されていく音が聞こえてくる。
むしろ、森に戻るにつれ、それははっきりと聞こえてきた。
むしろ、森に戻るにつれ、それははっきりと聞こえてきた。
既に、多元変身(プリズムトランス)は完了している。
身体能力の向上により、思ったよりも早く森に戻ることができそうだ。
身体能力の向上により、思ったよりも早く森に戻ることができそうだ。
果たして、目の前の森にはどのような存在が自身を待ち構えているのか。
真理が言っていたオルフェノクという怪人か。
それとも、タケシが言っていたポケモンという存在か。
はたまた上記以外の別の何かか――
それとも、タケシが言っていたポケモンという存在か。
はたまた上記以外の別の何かか――
未知なる脅威との接触を前に、美遊は杖状に変化したサファイアを握る手の力を僅かに強くした。
【D-7/美国邸前/一日目 黎明】
【美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:健康、魔法少女変身中
[装備]:カレイドステッキサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、支給品0~1(確認済み)、タケシの弁当
[思考・状況]
基本:イリヤを探す
1:森にいる未知の脅威を排除する
2:園田真理、タケシの安否を確認したい
3:凛を始め、知り合いを探す
4:真理の知り合いと出会えたら、真理のことを伝える
5:『オルフェノク』には気をつける
6:町村にある『衛宮邸』が気になる。行けるなら行って確認してみたい
[備考]
※参戦時期はツヴァイ!の1話以降
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※カレイドステッキサファイアはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
[状態]:健康、魔法少女変身中
[装備]:カレイドステッキサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、支給品0~1(確認済み)、タケシの弁当
[思考・状況]
基本:イリヤを探す
1:森にいる未知の脅威を排除する
2:園田真理、タケシの安否を確認したい
3:凛を始め、知り合いを探す
4:真理の知り合いと出会えたら、真理のことを伝える
5:『オルフェノク』には気をつける
6:町村にある『衛宮邸』が気になる。行けるなら行って確認してみたい
[備考]
※参戦時期はツヴァイ!の1話以降
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※カレイドステッキサファイアはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
◇
――森に一筋の光が瞬いた。
光が止むと、そこに立っていたのは――
「……え?」
――タケシとバーサーカーだった。
タケシの手――そこに握られたカイザフォンは、ベルトのバックル部に装着される寸前のところで止まっていた。
そしてバーサーカーの方も、タケシの前方数十センチのところで立ったままピタリとその動きを止めていた。
――いや、止めているのではない。
バーサーカーはタケシの目の前で文字どおり『固まって』いた。
バーサーカーはタケシの目の前で文字どおり『固まって』いた。
「な、なんで……?」
「タケシ!」
何が起きたのかわからず、頭の上でハテナを浮かべ呆けているタケシの背後から真理の声がした。
「あ、マリさん。いったいこれはどういう……」
「説明は後! それよりも急いでここから逃げるわよ!」
「え? あ、ハイ……」
突然の出来事に、タケシの頭はまだ状況が理解できなかった。
だが、バーサーカーが固まったのは真理の手によるもののようだ。
だが、バーサーカーが固まったのは真理の手によるもののようだ。
とりあえずタケシは、真理に言われるがまま、再び逃げることにした。
◇
それから二人は十分ほど全速力で森を走り続けた。
やがて、ある程度走ったところで足を止める。
「こ、ここまで来れば多分大丈夫……かな?」
「そ、そうですね……
と、ところで、さっきの怪物はどうして固まっちゃったんでしょうかね?」
と、ところで、さっきの怪物はどうして固まっちゃったんでしょうかね?」
「コレよ」
先ほどから頭の中で浮かぶ疑問を口にしたタケシに対して、真理は持っていたソレをタケシに見せた。
一見、銃のようにも見える『ソレ』。
偶然にも、タケシはソレが何なのか知っていた。
「それって……確か、Jのハンティング道具……」
そう。真理の持っていたもの――それはタケシたちの世界に存在するポケモンハンター・Jが使う、ポケモン捕獲用の光線銃であった。
この銃から放たれる光線を浴びたものは、それこそポケモンであろうと人間であろうと、石のように固まって動けなくなってしまう。
先ほど森に瞬いた光の正体は、これから放たれた固化光線であった。
この銃から放たれる光線を浴びたものは、それこそポケモンであろうと人間であろうと、石のように固まって動けなくなってしまう。
先ほど森に瞬いた光の正体は、これから放たれた固化光線であった。
ポケモンハンターJ――タケシがサトシたちとシンオウ地方を旅をしている途中、幾度となく出会い戦った犯罪者である。
珍しいポケモンや強いポケモンを、それこそ野生であろうがトレーナーのものであろうが盗み去り、大金で売りさばくポケモンハンター。
そして、自身が「不要」と判断したら、狙った獲物であろうと、自身の部下であろうと簡単に切り捨てる冷酷非道な女――
そんなJの使うハンティング道具のひとつがタケシの目の前にあった。
珍しいポケモンや強いポケモンを、それこそ野生であろうがトレーナーのものであろうが盗み去り、大金で売りさばくポケモンハンター。
そして、自身が「不要」と判断したら、狙った獲物であろうと、自身の部下であろうと簡単に切り捨てる冷酷非道な女――
そんなJの使うハンティング道具のひとつがタケシの目の前にあった。
「知っているの?」
「え、えぇ。俺の世界にいるポケモンハンターが使う犯罪道具のひとつです。
実際、俺も仲間たちと何度かそのポケモンハンターと戦ったことがあるんですが――まさかコイツに助けられるとは思いませんでした……」
実際、俺も仲間たちと何度かそのポケモンハンターと戦ったことがあるんですが――まさかコイツに助けられるとは思いませんでした……」
呼吸を整えながら、簡単に真理の持つ光線銃のことを説明するタケシ。
それを聞いた真理も、なるほどとばかりに頷き、ある程度の理解を示した。
それを聞いた真理も、なるほどとばかりに頷き、ある程度の理解を示した。
「そうだったんだ……。最初コレを見たときは何かのおもちゃかと思って半信半疑だったけど……
一緒に付いてた説明書にも『生き物に向けて撃つと、対象がしばらくの間石のように固まって動かなくなる』としか書いてなかったし……」
一緒に付いてた説明書にも『生き物に向けて撃つと、対象がしばらくの間石のように固まって動かなくなる』としか書いてなかったし……」
「なるほど……。でも、今回はマリさんのおかげで僕は死なずに済みました……」
そういうわけなので、と付け加えたタケシは真理の手を取ると――
「本当にありがとうございます、マリさん! このタケシ、このご恩は一生忘れません! いつか必ず恩返しをさせていただきます!
なんだったら、今すぐ先ほどの怪物の所に戻って、カイザの力で奴を叩きのめしても――ふごっ!?」
なんだったら、今すぐ先ほどの怪物の所に戻って、カイザの力で奴を叩きのめしても――ふごっ!?」
――真理のポケットに入っていたモンスターボールから飛び出したグレッグルの“どくづき”が、三度目タケシにヒットした。
「ぐ、グレッグル……。お前、復活するの早すぎ……」
グレッグルの毒で痺れながら、その場に崩れ落ちビクンビクンと悶絶するタケシ。
そんな彼を見下ろしながら、真理は呆れたようにため息をつく。
そんな彼を見下ろしながら、真理は呆れたようにため息をつく。
「はぁ……。まぁ、この借りはいずれ返してくれればいいけど、自分の命をあんまり粗末に扱わないで。
ただでさえ、あんたは貴重な仲間なんだから、そうあっさり死なれちゃ私としても迷惑なのよ」
ただでさえ、あんたは貴重な仲間なんだから、そうあっさり死なれちゃ私としても迷惑なのよ」
◇
未だに薄暗い森の中、一人の『怪物』がその活動を再開していた。
「■■■■■■――――!!」
『怪物』は動き出すと同時に、その場で一度咆哮をあげた。
それは、獲物を取り逃がしたことに対する悔しさの表れか、それとも単に自身にかかっている狂化の影響か――
それは、獲物を取り逃がしたことに対する悔しさの表れか、それとも単に自身にかかっている狂化の影響か――
そして、再び森の中を当てもなく歩き始める。
次なる獲物を求めて、今度こそ獲物をその手で仕留めるために――
次なる獲物を求めて、今度こそ獲物をその手で仕留めるために――
サーヴァント・バーサーカー。
彼が複数保有する命のストックは、この殺し合いの舞台では未だ一度も失われてはいない。
彼が複数保有する命のストックは、この殺し合いの舞台では未だ一度も失われてはいない。
【C-6/森林/一日目 黎明】
【バーサーカー@Fate/stay night】
[状態]:黒化、十二の試練(ゴッド・ハンド)残り9
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:■■■■■■
[備考]
※バーサーカーの支給品はデイパックごとエリア『C-7』のどこかに放置されてます
[状態]:黒化、十二の試練(ゴッド・ハンド)残り9
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
1:■■■■■■
[備考]
※バーサーカーの支給品はデイパックごとエリア『C-7』のどこかに放置されてます
◇
「……ところで、これから先どうしましょう?」
カイザギアをアタッシュケースにしまいながら、タケシは真理に尋ねた。
「そうだね……。このまま『人間居住地』に向かってもいいかもしれないけど、またさっきの怪物と遭遇するかもしれないし……」
真理は先ほど自分たちが遭遇した怪物――バーサーカーのことを思い出す。
大きさ自体は真理がこの『儀式』に放り込まれる直前までいたスマートブレインアリーナの公開処刑場で見たエラスモテリウムオルフェノクほどではなかった。
――だが、その内に秘められたパワーと凶暴性は、間違いなくそれに匹敵、最悪それ以上ものだ。
正直言って、あんな怪物とは二度と鉢合わせたくない。
大きさ自体は真理がこの『儀式』に放り込まれる直前までいたスマートブレインアリーナの公開処刑場で見たエラスモテリウムオルフェノクほどではなかった。
――だが、その内に秘められたパワーと凶暴性は、間違いなくそれに匹敵、最悪それ以上ものだ。
正直言って、あんな怪物とは二度と鉢合わせたくない。
「――予定を変更して、このまま私たちは北上しましょう」
地図とコンパス、デバイスを一通り確認し終えた真理は、タケシにそう言い放った。
「北上……ですか?」
「うん。今もう一度地図を確認してみたんだけど、ここから北に行くと『人間居住地』とはまた別の調べてみたい場所があることを思い出したから……」
「……何があるんです?」
「……『流星塾』。私が幼少期を過ごした施設と同じ名前の場所」
【B-6/森林(南部)/一日目 黎明】
【園田真理@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:疲労(少)、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:Jの光線銃(4/5)@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本:巧を探す
1:『流星塾』へ行く
2:タケシと同行。とりあえず今は一緒に行動。無駄死にされても困るし……
3:怪物(バーサーカー)とはできれば二度と遭遇したくない
4:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう?
5:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる
6:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前
※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません
※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません
[状態]:疲労(少)、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:Jの光線銃(4/5)@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)
[思考・状況]
基本:巧を探す
1:『流星塾』へ行く
2:タケシと同行。とりあえず今は一緒に行動。無駄死にされても困るし……
3:怪物(バーサーカー)とはできれば二度と遭遇したくない
4:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう?
5:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる
6:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前
※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません
※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません
【タケシ@ポケットモンスター(アニメ)】
[状態]:疲労(少)、背中や脇腹に軽い打撲、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:カイザギア@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:ピンプク、ウソッキーを探す
1:真理と同行。素敵です、マリさん!
2:ピンプクとウソッキーは何処にいるんだ?
3:サトシとヒカリもいるらしい。探さないと!
4:菊池啓太郎と出会えたらカイザギアを渡す
5:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
6:『オルフェノク』って奴には気をつけよう
7:万が一の時は、俺がカイザに変身するしかない?
8:並行世界?
[備考]
※参戦時期はDP編のいずれか。ピンプクがラッキーに進化する前
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません
※以下の基本支給品がエリア『C-6』の森の中に落ちています。ただし、何点かは壊れている可能性も高いです
パン×6、デバイス、コンパス、参加者名簿、地図、懐中電灯、筆記用具
[状態]:疲労(少)、背中や脇腹に軽い打撲、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:カイザギア@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:ピンプク、ウソッキーを探す
1:真理と同行。素敵です、マリさん!
2:ピンプクとウソッキーは何処にいるんだ?
3:サトシとヒカリもいるらしい。探さないと!
4:菊池啓太郎と出会えたらカイザギアを渡す
5:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
6:『オルフェノク』って奴には気をつけよう
7:万が一の時は、俺がカイザに変身するしかない?
8:並行世界?
[備考]
※参戦時期はDP編のいずれか。ピンプクがラッキーに進化する前
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません
※以下の基本支給品がエリア『C-6』の森の中に落ちています。ただし、何点かは壊れている可能性も高いです
パン×6、デバイス、コンパス、参加者名簿、地図、懐中電灯、筆記用具
【支給品解説】
【Jの光線銃@ポケットモンスター(アニメ)】
DP編に登場する敵キャラクター、ポケモンハンターJが劇中で使用した道具のひとつ。
外見は銃のようにも見える反面、ただのおもちゃのようにも見える。
劇中では主にターゲットとしたポケモンの捕獲用に使用していた。
これから放たれたレーザー状の光線を浴びたものは、石のように固まり動けなくなってしまう。
ポケモンだけでなく人間にも効果があり、劇中では第三世代フロンティアブレーンの一人であるジンダイが、これによって固められてしまった。
これによって固められたものは、専用のカプセルに備え付けられている機能で解除する以外、基本的に元に戻す方法はない。
本ロワでは、制限により光線を浴びた生物が固化する時間は5分までに制限されている。
また、固化中の生物は、いかなる方法でも傷つけたり、破壊することはできない。いわゆるアストロン状態。
DP編に登場する敵キャラクター、ポケモンハンターJが劇中で使用した道具のひとつ。
外見は銃のようにも見える反面、ただのおもちゃのようにも見える。
劇中では主にターゲットとしたポケモンの捕獲用に使用していた。
これから放たれたレーザー状の光線を浴びたものは、石のように固まり動けなくなってしまう。
ポケモンだけでなく人間にも効果があり、劇中では第三世代フロンティアブレーンの一人であるジンダイが、これによって固められてしまった。
これによって固められたものは、専用のカプセルに備え付けられている機能で解除する以外、基本的に元に戻す方法はない。
本ロワでは、制限により光線を浴びた生物が固化する時間は5分までに制限されている。
また、固化中の生物は、いかなる方法でも傷つけたり、破壊することはできない。いわゆるアストロン状態。
【カイザギア@仮面ライダー555】
スマートブレインが開発した装着者に戦闘用特殊強化スーツを電送、形成する外部装置のひとつ。
これによって変身(実際は電送、形成された特殊強化スーツを装着)した者を『カイザ』と呼ぶ。
『カイザ』は、オルフェノクまたは『オルフェノクの記号』を埋め込まれた人間の一部(主に草加雅人)を除く『不適合者』が変身すると、変身後肉体が灰化して死亡してしまう。
ただし、変身時の身体能力の向上は、適合者・不適合者に関係なく発揮される。
以下のアイテムがスマートブレインのロゴがプリントされたアタッシュケースに収納されている。
スマートブレインが開発した装着者に戦闘用特殊強化スーツを電送、形成する外部装置のひとつ。
これによって変身(実際は電送、形成された特殊強化スーツを装着)した者を『カイザ』と呼ぶ。
『カイザ』は、オルフェノクまたは『オルフェノクの記号』を埋め込まれた人間の一部(主に草加雅人)を除く『不適合者』が変身すると、変身後肉体が灰化して死亡してしまう。
ただし、変身時の身体能力の向上は、適合者・不適合者に関係なく発揮される。
以下のアイテムがスマートブレインのロゴがプリントされたアタッシュケースに収納されている。
- 携帯電話型トランスジェネレーター「カイザフォン」
通常の携帯電話としても使用できる他、「フォンブラスター」と呼ばれる光線銃に変形可能。
フォンブラスターの性能はファイズのものと同様、コード番号「103」で光弾を単発発射する『Single Mode』、コード番号「106」で光弾を3連射する『Burst Mode』になる。
フォンブラスターの性能はファイズのものと同様、コード番号「103」で光弾を単発発射する『Single Mode』、コード番号「106」で光弾を3連射する『Burst Mode』になる。
- ベルト型変身ツール「カイザドライバー」
変身コードを入力したカイザフォンをセットすることで、装着者の全身にフォトンストリームを放出。カイザに変身させる。
左右と後部に各種ツールを装着できるハードポイントが設置されており、右側にブレイガン、左側にショット、後部にポインターをセット可能。
左右と後部に各種ツールを装着できるハードポイントが設置されており、右側にブレイガン、左側にショット、後部にポインターをセット可能。
- 剣・銃一体型マルチウェポン「カイザブレイガン」
ギリシャ文字の「Χ(カイ)」を模した形状をしているカイザ専用装備。
手前にある『コッキングレバー』を引くことで「Burst Mode」の音声と共に濃縮フォトンブラッドの弾丸を放つ『ガンモード』。
カイザフォンのミッションメモリーを挿入すると「Ready」の音声と共に『ブレードモード』が起動、グリップ下部よりフォトンブラッドを帯びた刀身が生成される。
また、『ブレードモード』起動時でも『ガンモード』の射撃は使用可能。
その構造上、基本的に『ブレードモード』の際は逆手で構えることになる。
手前にある『コッキングレバー』を引くことで「Burst Mode」の音声と共に濃縮フォトンブラッドの弾丸を放つ『ガンモード』。
カイザフォンのミッションメモリーを挿入すると「Ready」の音声と共に『ブレードモード』が起動、グリップ下部よりフォトンブラッドを帯びた刀身が生成される。
また、『ブレードモード』起動時でも『ガンモード』の射撃は使用可能。
その構造上、基本的に『ブレードモード』の際は逆手で構えることになる。
- デジタルカメラ型パンチングユニット「カイザショット」
カイザの手に装着するとで、パンチ力を強化できる。
通常のデジタルカメラとして、画像、動画を撮影・記録することも可能。
通常のデジタルカメラとして、画像、動画を撮影・記録することも可能。
| 029:偽ニセモノ者ガタリ語 | 投下順に読む | 031:『魔女の口付け』 |
| 027:魔王は並び立ち、魔法少女は堕ちる | 時系列順に読む | |
| 005:はじめてのバトルロワイアル ~十六歳と十五歳と十歳の場合~ | 園田真理 | 065:闇の実験室 |
| タケシ | ||
| 美遊・エーデルフェルト | 034:クレイジー・トレイン | |
| 004:凶つ星 | バーサーカー |