クレイジー・トレイン ◆UOJEIq.Rys
深い森の中、響く咆哮を目印に駆ける。
急がなければ。
この聞き覚えのある咆哮はおそらくバーサーカーのものだ。
ハッキリ言って想定外。バーサーカーが相手では真理さんやタケシさんでは相手にならない。
仮に何かの偶然か奇跡が起きて倒せたとしても、バーサーカーには蘇生能力を持つ宝具がある。
参加者の武器は回収され、ランダムで支給されているらしい(これはかなり怪しい)が、バーサーカーの宝具は肉体そのものだ。
それを回収する事は肉体を奪う事と変わりない。
まず間違いなく、バーサーカーは宝具を備えているだろう。
この聞き覚えのある咆哮はおそらくバーサーカーのものだ。
ハッキリ言って想定外。バーサーカーが相手では真理さんやタケシさんでは相手にならない。
仮に何かの偶然か奇跡が起きて倒せたとしても、バーサーカーには蘇生能力を持つ宝具がある。
参加者の武器は回収され、ランダムで支給されているらしい(これはかなり怪しい)が、バーサーカーの宝具は肉体そのものだ。
それを回収する事は肉体を奪う事と変わりない。
まず間違いなく、バーサーカーは宝具を備えているだろう。
「……サファイア。バーサーカーに勝てると思う?」
『不可能ですね。クラスカードすらない現状、バーサーカーを倒せるのは一回が精々、よくて二回が限度です。
それ以上は耐性をつけられて、こちらの攻撃は通りません』
「そして、バーサーカーの蘇生回数はそれ以上」
『不可能ですね。クラスカードすらない現状、バーサーカーを倒せるのは一回が精々、よくて二回が限度です。
それ以上は耐性をつけられて、こちらの攻撃は通りません』
「そして、バーサーカーの蘇生回数はそれ以上」
正確な残数がどれくらいかは知らないが、五回以上殺さなければならないのは確かだ。
限度の二回にしたって、防御を度外視した全魔力投入のAランク砲撃とステッキの刃(ブレード)で一回ずつだ。
そんな事をすれば、次の瞬間には殺されている。ハッキリ言って論外だ。
つまり、確実を期すなら最低でも四枚のクラスカードがいる。
この状況下でそれは望むべくもない。
限度の二回にしたって、防御を度外視した全魔力投入のAランク砲撃とステッキの刃(ブレード)で一回ずつだ。
そんな事をすれば、次の瞬間には殺されている。ハッキリ言って論外だ。
つまり、確実を期すなら最低でも四枚のクラスカードがいる。
この状況下でそれは望むべくもない。
「つまり、選択肢は一つだけ」
『真理様とタケシ様を救出して逃げる、ですね』
二人を担いでバーサーカーから逃げ切れるかはわからないが、それは言ってもしょうがない。
今するべき事はまず、バーサーカーに追いつき、真理達の安全を確保することだ。
その為にもより急ごうと魔力を回し、
『真理様とタケシ様を救出して逃げる、ですね』
二人を担いでバーサーカーから逃げ切れるかはわからないが、それは言ってもしょうがない。
今するべき事はまず、バーサーカーに追いつき、真理達の安全を確保することだ。
その為にもより急ごうと魔力を回し、
「……ん? あれは………」
『美遊様? どうしました?』
『美遊様? どうしました?』
ふと視界に移った物に、足を止めた。
◇
深い森の中、狂った直感を頼りに標的へと駆ける。
今の狂戦士を止めれる人間など、どこにも存在しない。
彼を遮るモノは、須らく薙ぎ倒し、踏み砕いていく。
もはや彼自身さえ思い出せぬ敵を斃すその時まで、彼は止まる事はない。
彼を遮るモノは、須らく薙ぎ倒し、踏み砕いていく。
もはや彼自身さえ思い出せぬ敵を斃すその時まで、彼は止まる事はない。
その脚が今、僅かばかり止められた。
狂戦士は何かを探る様に、周囲へと見えぬ目を巡らせ、
狂戦士は何かを探る様に、周囲へと見えぬ目を巡らせ、
「■■■■、■■■■■■■■■―――――!」
再び咆哮と共に走りだす。
彼が向かう先に何があるのか、それは彼自身さえわからない。
もっとも、それが何であれ彼のする事は変わらない。
狂戦士はただ、全ての“敵”を叩き潰すために暴走するのみだ。
もっとも、それが何であれ彼のする事は変わらない。
狂戦士はただ、全ての“敵”を叩き潰すために暴走するのみだ。
◆
尽く薙ぎ倒された木々の中。美遊・エーデルフェルトは、地面に散らばった何かの残骸を確認していた。
「これは……デイバックの残骸?」
『おそらく、真理様かタケシ様、どちらかの物かと思われます』
『おそらく、真理様かタケシ様、どちらかの物かと思われます』
周囲をぐるりと見渡すが、死体も血痕も見当たらない。
ここで何かがあったのは間違いないが、誰かが死んだという事はなさそうだ。
なら、まだ希望が持てる。
ここで何かがあったのは間違いないが、誰かが死んだという事はなさそうだ。
なら、まだ希望が持てる。
「サファイア、急ぐよ」
『わかりました』
魔力を更に身体能力の強化へと回す。
真理たちが生きているのなら、一刻も早く追いつかなくてはいけない。
その一心でより強く地面を蹴り、
『わかりました』
魔力を更に身体能力の強化へと回す。
真理たちが生きているのなら、一刻も早く追いつかなくてはいけない。
その一心でより強く地面を蹴り、
「■■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!!」
突如として進行方向に現れた『怪物』に、虚を突かれる形になった。
「え?」
その姿を、茫然と見つめる。
目の前の『怪物』はバーサーカーだ。それは間違いない。
だが、その異様な姿は何だ。
目の前の『怪物』はバーサーカーだ。それは間違いない。
だが、その異様な姿は何だ。
一体彼に何があったのか。
全身は黒い泥に浸食され腐敗している。
赤く光る両目は殺気を放つだけのものとなっている。
眼前の『怪物』は、少女の知るバーサーカーと同じでありながらあまりにも違っていた。
全身は黒い泥に浸食され腐敗している。
赤く光る両目は殺気を放つだけのものとなっている。
眼前の『怪物』は、少女の知るバーサーカーと同じでありながらあまりにも違っていた。
『美遊様!!』
「っ…………!」
サファイアの声に我に返る。
眼前には振り被られた黒い拳。
咄嗟に身を捩じって躱す。
だがその拳の風圧だけで軽く五メートルは飛ばされた。
「っ…………!」
サファイアの声に我に返る。
眼前には振り被られた黒い拳。
咄嗟に身を捩じって躱す。
だがその拳の風圧だけで軽く五メートルは飛ばされた。
「ッ………! いつの間に……って訳じゃないか」
単純な話だ。
今まではバーサーカーを追う際、その咆哮や薙ぎ倒される木々の音を目印にしていた。
加えてバーサーカーは真理たちを追っている、または戦闘していると思っていたため、既に木々が薙ぎ倒された道を引き返すように戻ってきたバーサーカーに気が付かなかったのだ。
単純な話だ。
今まではバーサーカーを追う際、その咆哮や薙ぎ倒される木々の音を目印にしていた。
加えてバーサーカーは真理たちを追っている、または戦闘していると思っていたため、既に木々が薙ぎ倒された道を引き返すように戻ってきたバーサーカーに気が付かなかったのだ。
「なんて間抜け……!」
自分の馬鹿さ加減に嫌気がさす。
だが幸いな事に、バーサーカーがここにいるという事は、真理たちは逃げ切れた可能性があるという事だ。
もう一つの可能性に関しては、あえて考えない。
だが幸いな事に、バーサーカーがここにいるという事は、真理たちは逃げ切れた可能性があるという事だ。
もう一つの可能性に関しては、あえて考えない。
「サファイア、逃げるよ!」
『了解です。ですがどちらに』
「私達が向かおうとしていた方向。そっちには間違いなく、真理さん達はいない」
『わかりました。方位をナビします』
『了解です。ですがどちらに』
「私達が向かおうとしていた方向。そっちには間違いなく、真理さん達はいない」
『わかりました。方位をナビします』
逃げる方角を決め、即座に走りだす。
迷っている時間はない。
バーサーカーを野放しにする事に対する懸念はあるが、今の自分にバーサーカーを倒す術はない。
迷っている時間はない。
バーサーカーを野放しにする事に対する懸念はあるが、今の自分にバーサーカーを倒す術はない。
「■■■■■■■■■■――――!!!」
いかなる方法でこちらを認識しているのか。
五感全てがまともに機能していないだろうに、バーサーカーは迷いなくこちらを追跡してくる。
五感全てがまともに機能していないだろうに、バーサーカーは迷いなくこちらを追跡してくる。
お互いの距離は二十メートルほど。
立ち止まればその場で死ぬ、命懸けの鬼ごっこが始まった。
立ち止まればその場で死ぬ、命懸けの鬼ごっこが始まった。
◆
―――息が詰まる。
どんなに目を逸らしても無視できない闇が、すぐそこまで追ってくる。
どんなに目を逸らしても無視できない闇が、すぐそこまで追ってくる。
「っ……!」
森を駆ける。
背後には黒い巨人が迫る。
私のように木々をすり抜けられない巨人は、行く手を阻む木々(しょうがい)を吹き飛ばしながら追いかけてくる。
森を駆ける。
背後には黒い巨人が迫る。
私のように木々をすり抜けられない巨人は、行く手を阻む木々(しょうがい)を吹き飛ばしながら追いかけてくる。
「は―――はあ、はあ、はあ、は………!」
息が途切れ途切れになる。
疲労からではない。
背後から迫る濃密な殺気に、心より先に体が悲鳴を上げている。
疲労からではない。
背後から迫る濃密な殺気に、心より先に体が悲鳴を上げている。
「っ………あ―――!」
挫けそうになる意志に蹴りを入れる。
走れ。
今は何も考えずに走れ。
逃げ切った後ならいくらでも悲鳴を上げて構わない。そんな余分はない。そんな暇がるなら少しでも多く酸素を取り入れろ。
今は全力で巨人から逃げ切るだけ。
全身に魔力を回せ。今にも折れそうな足を補強しろ。強化は常に限界、肉体への負荷など考えるな。
走れ。
今は何も考えずに走れ。
逃げ切った後ならいくらでも悲鳴を上げて構わない。そんな余分はない。そんな暇がるなら少しでも多く酸素を取り入れろ。
今は全力で巨人から逃げ切るだけ。
全身に魔力を回せ。今にも折れそうな足を補強しろ。強化は常に限界、肉体への負荷など考えるな。
「、っは――――、………あ!」
走れ。走れ。走れ。
背中に圧し掛かる不安を振り払うように走れ、
背中に迫った恐怖から目を背けるように走れ、
つまらない弱音が真っ白になるまで走れ――――!
背中に圧し掛かる不安を振り払うように走れ、
背中に迫った恐怖から目を背けるように走れ、
つまらない弱音が真っ白になるまで走れ――――!
「■■■■■■■■■■■―――!」
音源は耳元から。
魂消るような断末魔が鼓膜どころか脳を揺らす。
ソレに圧されて一瞬意識が飛んだ。
魂消るような断末魔が鼓膜どころか脳を揺らす。
ソレに圧されて一瞬意識が飛んだ。
「っ――――――――!?」
咆哮と共に振りかぶられる拳。
そんなモノが直撃すれば、ステッキの全開の物理防壁の上からでもひき肉になってしまう。
そんなモノが直撃すれば、ステッキの全開の物理防壁の上からでもひき肉になってしまう。
「サファイア!! 物理保護……球形(スフィア)!!」
必殺の勢いで振り下ろされたそれを、物理保護壁を球体形に展開して逸らし、どうにか直撃は避ける。
イメージしたのはイリヤの防御方法。
クロノ防げぬはずの矢を逸らした障壁形成を、自分なりに応用して再現する。
クロノ防げぬはずの矢を逸らした障壁形成を、自分なりに応用して再現する。
だがそれも気休めに過ぎない。
もとより護りなど意味を成さない相手。掠っただけでもダメージは避けられない。
今の接触で僅かばかり距離が開いたが、回復するまでの間にすぐに詰められる。
もとより護りなど意味を成さない相手。掠っただけでもダメージは避けられない。
今の接触で僅かばかり距離が開いたが、回復するまでの間にすぐに詰められる。
「くっ………!」
痛む体を押して走り出す。
休んでる余裕はない。
今は少しでも遠くへ、
逃げなければ。
休んでる余裕はない。
今は少しでも遠くへ、
逃げなければ。
「■■■■■■■■■■■―――!」
咆哮が響く。
目も耳も機能していないはずなのに、黒い巨人の追跡に迷いはない。
いかなる手段でこちらの居場所を察知しているのか、それを把握せぬ限り、決して逃げきれない。
目も耳も機能していないはずなのに、黒い巨人の追跡に迷いはない。
いかなる手段でこちらの居場所を察知しているのか、それを把握せぬ限り、決して逃げきれない。
「一体、どうやって………」
逃げ切れたはずの真理たちと(希望的観測)、未だに逃げきれない私との違い(能力再確認)。
私と真理たちの関係と(情報再確認)、私とバーサーカーの関係(共通項目)。
その答えは、つまり――――
私と真理たちの関係と(情報再確認)、私とバーサーカーの関係(共通項目)。
その答えは、つまり――――
『美遊様、あれを!』
「あれは、美国邸―――!?」
「あれは、美国邸―――!?」
高速で視界を過ぎ去る木々の隙間。
そこから見えるものは間違いなく美国邸で、ならばその近くには川がある。
そこから見えるものは間違いなく美国邸で、ならばその近くには川がある。
「よし、それならば―――!」
より一層足を速める。
川を越えれば町に出る。
如何にバーサーカーと言えど、家々を破壊して追跡し続けるのは難しいはずだ。
川を越えれば町に出る。
如何にバーサーカーと言えど、家々を破壊して追跡し続けるのは難しいはずだ。
しかし、空中に跳躍する事は出来ない。
『術式』による制限からか、足場の形成が難しくなっているのだ。
そんな不安定な足場を全力で踏めば、その魔力は簡単に霧散してしまう。
『術式』による制限からか、足場の形成が難しくなっているのだ。
そんな不安定な足場を全力で踏めば、その魔力は簡単に霧散してしまう。
かと言って悠長に橋を越えている余裕はない。
川をそのまま越えるにしても、水に浸かればその分速度が落ちる。
そんな事をしていたら、バーサーカーに追いつかれる。
川をそのまま越えるにしても、水に浸かればその分速度が落ちる。
そんな事をしていたら、バーサーカーに追いつかれる。
故に取れる手段は一つだけ。
美国邸の屋根を足場に、より高くジャンプして川を超える。
距離的にはギリギリだが、他に方法はない。
美国邸の屋根を足場に、より高くジャンプして川を超える。
距離的にはギリギリだが、他に方法はない。
「、はっ――――!」
目前に迫った美国邸へと、一歩で加速し、二歩目で跳躍。美国邸の屋根の高さまで跳び、
「――――え?」
屋根へと到達する前に、身体の上昇は急停止した。
右脚に違和感。
まるで誰かに掴まれているよう。
その正体を確認するために視線を下げれば、
まるで誰かに掴まれているよう。
その正体を確認するために視線を下げれば、
「■■■■………」
そこには、自分の右脚を掴む黒い『怪物』の姿が――――
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■――――――――!!!!!」
そのまま空中で一回転。
黒い巨人の渾身の力を以って美国邸へと叩きつけられる。
黒い巨人の渾身の力を以って美国邸へと叩きつけられる。
「、ッァ――――――――ッッッ!!!!!!」
屋根から基礎の土台まで一気にぶち抜かれた。
呼吸がままならない。全身が激痛を訴える。
舞い上がる土煙りの中、僅かに見えた空からは、
黒い狂戦士がその両腕に渾身の力を籠めて落下してくる。
呼吸がままならない。全身が激痛を訴える。
舞い上がる土煙りの中、僅かに見えた空からは、
黒い狂戦士がその両腕に渾身の力を籠めて落下してくる。
「ッ――――――!!!」
その光景に、最後の抵抗を試み――――
「■■■■■■■■■■■■■■■――――――!!!」
美国邸に、ミサイルが落ちたかのような爆音が響き渡った。
◇
瓦礫の中から、のそりと、黒い巨人が這い出てくる。
地面には深いクレーターが形成され、家と呼べるものはもうどこにもなかった。
地面には深いクレーターが形成され、家と呼べるものはもうどこにもなかった。
巨人の足元には、ピクリとも動かない人型。
狂戦士の一撃を受けて形が残っているのは驚きだが、それはもはや誰が見ても生き物ではなかった。
巨人もそれを認識したのか、その人型に一瞥もくれる事なく周囲を見渡し、
狂戦士の一撃を受けて形が残っているのは驚きだが、それはもはや誰が見ても生き物ではなかった。
巨人もそれを認識したのか、その人型に一瞥もくれる事なく周囲を見渡し、
「■■■■■■■■――――!」
咆哮と共に新たな戦場へと暴走を再開した。
【D-8/橋の前/一日目 黎明】
【バーサーカー@Fate/stay night】
[状態]:黒化、十二の試練(ゴッド・ハンド)残り9
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
0:■■■■■■
[備考]
※バーサーカーの五感は機能していません。直感および気配のみで他者を認識しています
[状態]:黒化、十二の試練(ゴッド・ハンド)残り9
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
0:■■■■■■
[備考]
※バーサーカーの五感は機能していません。直感および気配のみで他者を認識しています
◇
それから少しして。
ガラリ、と瓦礫を崩して新たに一人の少女が這い出てきた。
少女はよろめきながらもクレーターの中央へと歩み寄り、自分と同じ顔をした人型の前で膝をついた。
ガラリ、と瓦礫を崩して新たに一人の少女が這い出てきた。
少女はよろめきながらもクレーターの中央へと歩み寄り、自分と同じ顔をした人型の前で膝をついた。
「サファイア……無事?」
『……はい、辛うじて。現状、何の機能障害も起きていません』
『……はい、辛うじて。現状、何の機能障害も起きていません』
ぼむんっ、と気の抜けた音を立てて人型は消え、替わりに一本の杖と一枚のカードが現れる。
杖は言うまでもなくサファイア。カードには髑髏のような顔の人物と『Assassin』の文字が描かれていた。
杖は言うまでもなくサファイア。カードには髑髏のような顔の人物と『Assassin』の文字が描かれていた。
「丈夫なんだね。流石は彼のゼルレッチが作った魔術礼装。
けどごめんね、バーサーカーの攻撃を代わりに受けてもらって」
『いえ。アサシンの役割は元より囮。美遊様が気に病む事はありません』
けどごめんね、バーサーカーの攻撃を代わりに受けてもらって」
『いえ。アサシンの役割は元より囮。美遊様が気に病む事はありません』
あの瞬間。
バーサーカーが美国邸ごと美遊を叩き潰そうとした直前。
美遊はアサシンのクラスカードを限定展開(インクルード)し、美遊と同じ姿になったサファイアを囮に身を隠したのだ。
そのおかげで多元転身(プリズムトランス)は解け全身が激しく痛むが、それでも死なずに生き延びる事が出来たのだ。
美国邸の崩壊で潰されなかったのは、純粋に幸運からだ。
バーサーカーが美国邸ごと美遊を叩き潰そうとした直前。
美遊はアサシンのクラスカードを限定展開(インクルード)し、美遊と同じ姿になったサファイアを囮に身を隠したのだ。
そのおかげで多元転身(プリズムトランス)は解け全身が激しく痛むが、それでも死なずに生き延びる事が出来たのだ。
美国邸の崩壊で潰されなかったのは、純粋に幸運からだ。
このカードを見つけたのは、【C-7】の森の中だった。
そこにデイバックごとこのカードが放置されていたのだ。
中にあった支給品はカードだけだったが、それでもこのカードを置き去りにしてくれた誰かに感謝する。
そこにデイバックごとこのカードが放置されていたのだ。
中にあった支給品はカードだけだったが、それでもこのカードを置き去りにしてくれた誰かに感謝する。
『それよりも美遊様。早急に多元転身(プリズムトランス)をし、怪我の治癒を行ってください』
「それはダメ」
『何故ですか!?』
「バーサーカーに気付かれる」
『それは、どういう……』
「やっと気付いた。バーサーカーは、私達の魔力を目印に追って来ていたの」
『……!』
「それはダメ」
『何故ですか!?』
「バーサーカーに気付かれる」
『それは、どういう……』
「やっと気付いた。バーサーカーは、私達の魔力を目印に追って来ていたの」
『……!』
そう。それこそが真理たちが逃げ切れ、美遊がここまで追い詰められた原因だった。
バーサーカーはもうは目も耳も機能していない。
ならば何を以って獲物を探すかと言えば、気配しかないのだ。
ならば何を以って獲物を探すかと言えば、気配しかないのだ。
そして魔力を持たない真理たちと、膨大な魔力の塊と言ってもいい美遊たち。
魔力を感知できる者にとって、そのどちらが見つけやすいかなど考えるまでもない。
魔力を感知できる者にとって、そのどちらが見つけやすいかなど考えるまでもない。
「だから暫くは、このまま待機。安全だと確信出来たら、それから転身して治癒をする」
『………わかりました。では、周囲への警戒は任せてください。それくらいならバーサーカーに気付かれる事はないでしょう』
「お願い。私はちょっと休む」
『………わかりました。では、周囲への警戒は任せてください。それくらいならバーサーカーに気付かれる事はないでしょう』
「お願い。私はちょっと休む」
そう言うと美優は、瓦礫の中から身を隠せるだけの隙間を見つけ出し、そこで体を横たえた。
そのまま眠る様に目蓋を閉じる。
そのまま眠る様に目蓋を閉じる。
(真理さん、タケシさん―――イリヤ。
みんな、無事でいて)
みんな、無事でいて)
そう、心から願いながら。
【D-7/美国邸跡地/一日目 黎明】
【美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:ダメージ(中)、
[装備]:カレイドステッキサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(二時間使用不可能)、支給品0~1(確認済み)、タケシの弁当
[思考・状況]
基本:イリヤを探す
1:今は休む
2:園田真理、タケシの安否を確認したい
3:凛を始め、知り合いを探す
4:真理の知り合いと出会えたら、真理のことを伝える
5:『オルフェノク』には気をつける
6:町村にある『衛宮邸』が気になる。行けるなら行って確認してみたい
[備考]
※参戦時期はツヴァイ!の特別編以降
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※カレイドステッキサファイアはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
[状態]:ダメージ(中)、
[装備]:カレイドステッキサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(二時間使用不可能)、支給品0~1(確認済み)、タケシの弁当
[思考・状況]
基本:イリヤを探す
1:今は休む
2:園田真理、タケシの安否を確認したい
3:凛を始め、知り合いを探す
4:真理の知り合いと出会えたら、真理のことを伝える
5:『オルフェノク』には気をつける
6:町村にある『衛宮邸』が気になる。行けるなら行って確認してみたい
[備考]
※参戦時期はツヴァイ!の特別編以降
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※カレイドステッキサファイアはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
【クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
バーサーカーに支給。
アサシンのサーヴァントの姿が描かれたカード。
限定展開する事で、カレイドステッキがマスターの写し身に一時的に変化する。
が、その代わりマスターの多元転身(プリズムトランス)は解除される。
一度使用すると、二時間使用不可能。
バーサーカーに支給。
アサシンのサーヴァントの姿が描かれたカード。
限定展開する事で、カレイドステッキがマスターの写し身に一時的に変化する。
が、その代わりマスターの多元転身(プリズムトランス)は解除される。
一度使用すると、二時間使用不可能。
[全体の備考]
※【D-7】の美国邸は全壊しました。跡地中央部にはクレーターが形成されています。
※【D-7】の美国邸は全壊しました。跡地中央部にはクレーターが形成されています。
033:命の長さ | 投下順に読む | 035:「No Name」 |
032:探し物はなんですか? | 時系列順に読む | 036:The Third |
030:ばーさーかーとのそうぐう | 美遊・エーデルフェルト | 046:「ナナリー・ランぺルージって奴の仕業なんだ」 |
バーサーカー | 073:最強の敵 |