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思い思いの重い想い

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思い思いの重い想い ◆Z9iNYeY9a2



ユーフェミアとゼロ(正確にはスザクだが流れ次第でこう呼んでおく)は警視庁の中を回ってみたが、特に目ぼしいものは見つけられなかった。
もしも何か使えるものがあればと思ったが武器保管庫らしきところには鍵が掛かっていたため開けることはできず、鍵探しの時間も惜しいので諦めた。
幸い武器ならある程度はどうにかなりそうな物もあり、何よりユーフェミアの荷物の軽量化も重要である。


政庁か教会か、ゼロは政庁へ行くことを進めたがユーフェミアは教会へ行くと言った。
どちらにしてもまず外へ出ないと始まらない。こうして今二人はD-3のエリアを歩いていた。
その最中、ゼロはユーフェミアとの情報交換をしていた。
彼女の言っていたゼロのこともあり、お互いの世界の微妙な違いについて把握しておきたかったのだ。
無論、己の正体を気付かれないように。

ユーフェミアの知り合いについてを先に聞いておくことでこちらから下手なところでボロを出さずにすむと考えたのだ。
ルルーシュ・ランペルージ。スザクの親友だった男。
彼はシンジュクでの掃討作戦の折、ミサイル攻撃に巻き込まれ生死不明になったらしい。
ナナリー・ランペルージ。ルルーシュの妹。
兄を失いながらもアッシュフォード学園で過ごしていたが、正体不明のKMFを操縦して戦場にいたことで魔女として囚われの身となったとか。
この二人との関わりについては深く言わない辺りは流石だろう。無論そこを突くことはしなかった。理由など自分はよく知っている。
枢木スザク。ユーフェミア・リ・ブリタニアの騎士。
正直これは聞くまでもないかと思ったが、やはり自分とは明らかな違いを所々に感じた。
そしてこれは枢木スザク、いや、ゼロの知らない存在。
ロロ・ヴィ・ブリタニア。
皇帝陛下直属のエデンバイタル教団という組織の審問官。
恐らく名前の表す通り、ルルーシュ、ナナリーの兄弟なのだろう。
魔女としてナナリーを処刑しようともした要注意人物ということだ。
仮の弟としてルルーシュの傍にいたロロと同じ名前であるということに皮肉を感じながらもその情報を頭に叩き込む。


対してスザク側はゼロとして行動していることもあり、特に彼女に正体を気付かれるわけにはいかない。
だからルルーシュやナナリーのことは極力伏せ、C.C.、篠崎咲世子、ロロ・ランペルージのことのみを詳しく伝えた。


そしてある程度歩いたところで、隣のエリアで轟音と共に巨大なビルが倒壊していく光景が目に入った。

「ゼロ、あそこに」
「あそこは危険だ。君が近付くべき場所ではない」
「しかし」
「教会の方に向かうのだろう。あそこは君が向かうには不向きな場所だ」


そこへ向かおうとするユーフェミアを少し強引ともいえるようにそこから離すゼロ。

スザクにはあれほど大胆なことをする人物に覚えがあった。その手で殺したかつての友、ルルーシュのやり方によく似ていた気がしたのだ。
それはただの憶測でしかないが、ルルーシュがいるかもしれないという考え。

しかし、ルルーシュのことは今のスザクには終わったことなのだ。
無論この殺し合いの脱出に必要な力をルルーシュは持っているのは事実で、いずれ協力することになるのは避けられないだろう。
でもいまのスザクにはルルーシュと会えるほど気持ちの整理はできていなかった。
今ルルーシュと会えば、ゼロとして生きることを決めた自分の中の何かが崩れてしまいそうで。
それがスザクには怖かった。

結果あの崩壊現場から離れるという選択肢を選んだ。
きっとユフィはあの場所で一人でも殺されそうな人を助けるための行動を起こそうとしたのだろう。

正直スザクにはユーフェミアと共にいることもルルーシュと会うこともそこまで変わらなかった。
それでも出会ってしまった以上無視していくこともできない。
彼自身、矛盾だらけだとは分かっていたが今はこれが最良の行動だと考えた。

後ろめたい思いのユーフェミアを連れ、教会を目指すゼロの目は、一組の男と少女の姿を捉えた。



この殺し合いに呼ばれる前の私。
思い出すのは甲冑を着た人魚の姿になってしまったさやかちゃんが剣を振り下ろす姿でした。
そこから先はよく思い出すことはできません。
ただほむらちゃんに助けられたような気はするし、杏子ちゃんは死んだのだということはなんとなくわかりました。

その後のことはよく覚えていません。
そして気がつくとこんな場所に呼び出されていました。
最初に出会ったあの馬の怪人に襲われたとき、正直このまま死ぬことを望んでしまいました。
でも、いざとなったとき死ぬのが怖くて逃げ出し…そして草加さんに助けられました。
名簿を見たとき、マミさんが、杏子ちゃんが、そしてさやかちゃんがいると分かったとき、とても信じられませんでした。
でも、前に会ったときと寸分違わない杏子ちゃんに会い、杏子ちゃんにさやかちゃんを任されたときは本当に嬉しくて、
なのにあの時のさやかちゃんの苦しみを分かってあげられなかった私に本当に会う資格があるのか、そんなことを考えてしまっていました。




「真理…、彼女は…俺の大事な人だ」

草加さんは言葉を少し考え、そう答えました。

「ああ、俺はずっと真理のために戦ってきたんだ」

その後にそう言葉を続けました。
なんとなくさやかちゃんを思い出しました。

「だが、乾巧…、奴は……!」
「く、草加さん…?」
「ああ、ごめん、なんでもないんだ」

どうやら無意識のうちに呟いていたようです。

乾巧。確かにそう言いました。
もしかして、その真理という人に思いを理解してもらえず、その乾巧という人に取られちゃったのではないかと。
なんとなくそんな気がしました。
もしかしてこの人もさやかちゃんと同じなのではないかと、そう思いました。
そう思うと草加さんがとてもかわいそうに思えました。

「失礼」

ふと声を掛けられました。
後ろを見た草加さんはなんとなく警戒しているのが分かりました。

「すこし話をしたいのだが。
 ああ、こっちは殺し合いに乗ってはいない。
 大丈夫かね?」
「ああ、少しなら別に構わないが…、その格好は何だ?」

私も後ろを見ると、まるでお姫様みたいに綺麗な女の人と、仮面にマントというなんというか…とても奇抜な格好をした、たぶん男の人がいました。



「なるほど、ブリタニアが存在しない世界か…」
「つまり俺達と君達はその別世界の住人って言いたいのかな?」
「いえ、どうも私達の中でもなんだか食い違う部分があるようでして」
「え、それってどういうことですか…?」

ユーフェミアはどうにか警戒心を解いた二人にゼロと自分の世界の微妙な違和感を説明した。
同じ世界の微妙な違い。それがあるということを。


「ですから私たちの情報もどこまでアテになるかが分からないのです
 なにしろここにいるゼロも私の知るゼロとは違う人物なのですから」
「なるほど、じゃああの木場勇治もそうだったかもしれないということか」

思い出すのは鹿目まどかを襲っていたあの木場。
本性を表しただけかと思っていたが、よく考えると以前戦ったときよりかなり手強かったような気がした。
もしかすると真理も…と一瞬考え、その可能性を否定する。
そんなことを考えていては俺の真理を守ることはできない。

「でも杏子ちゃんは、私の…友達はそんな感じじゃなかったですけど」
「似て非なる世界から混ぜた者を入れておくことでお互いの認識を崩し、殺し合いを活性化させるということか」
「なるほど、なら両方の知り合いの情報を教えてくれ」

別世界の人間だと分かってもルルーシュとナナリーの情報が自分のときと変わらないのは自分がいるからだろうかとゼロは考える。
そしてスザクではなくゼロとして認識されている以上彼女がゼロのことを言わないのは当然だろう。
情報を言うまでも無く、ゼロは目の前にいるのだから。
しかしスザクには、自分がゼロとしてここにいるのか、枢木スザクとしてここにいるのか分からなかった。



草加とまどかも分かる限り、草加は自分の不利益にならない程度のことを言っていく。
無論乾巧のことを要警戒の危険人物ということも忘れない。

「それで、真理には会っていないんだな」
「ああ、ここで会ったのは彼女と君達だけだ」
「なるほど、じゃあこれぐらいで…」

『誰か助けて!!』

その時であった。大きな声が辺りに響いたのは。


やがて大きな鳴き声が響き、声が止む。
位置的に音源はアッシュフォード学園だろう。


「…ゼロ」
「君はあの助けを呼ぶ者を助けに行くと?」
「はい」
「あの助けに間に合うとは限らない」
「それでもあの声で集まる人はいるでしょう。その中に殺し合いに乗った人がいないとは限りません」
「あれ自体が罠であったときは?
 救難信号を出して集まった者を仕込んだ伏兵で叩く。
 私の知り合いもよく使っていた手だ」
「それならばなおさら行くべきでしょう。
 どちらにしてもあの場所はきっと戦いの場となります」
「ダメだ。あなたは行くべきではない。
 私が行こう」

ユーフェミアは助けに行くべきと言ったが、ゼロは罠である可能性も考慮して自分だけで行くと言った。

「さし当たっては君をどうするかということだな…
 草加雅人、君に彼女のことを預けたいのだが」
「いや、こっちとしてはあまり同行者が増えるのはな…
 それに今まどかちゃんを連れているんだ。そこの君まで守りきれる保障はない」

ゼロが行くということでユーフェミアを妥協させるが、ユーフェミア自身をどうするかというのが問題であった。
草加としてはまどかと違ってあれほどに強い意志をもつ彼女を御しきれるか分からない以上、同行は避けたかった。


「…止むを得ないな。ではユーフェミア、君は政庁で待っているといい。
 あそこでの騒ぎを収めたら私も向かおう。幸いすぐそこだ」
「…分かりました」
「とりあえず君にはこれを渡しておこう」

そう言ってゼロは赤と白のボールをユーフェミアに渡す。
ヒカリのポッチャマと書いてある紙がついていた。

「それにはポケモンというモンスターが入っているらしい。
 いざというときはこれを使えば少しは身を守ることもできるだろう」
「一つ聞いてよろしいでしょうか。なぜあなたは私をここまで気にかけるのですか?」
「気にすることはない。ただ君はこんな所で死ぬべきではない者だからな」
「…ありがとうございます。ではご武運を」

そう言って政庁に向かうユーフェミア。

(あのゼロ、どこかで私と会ったのかしら…?)

自分を気にかける仮面の男になんとなく、軽いデジャブを感じながら。


D-3/住宅街/一日目 黎明】


【ユーフェミア・リ・ブリタニア@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康
[装備]:防犯ブザー@現実
[道具]:基本支給品一式(水はペットボトル1本)、シグザウエルP226(16/15+1)@現実、スタンガン@現実、モンスターボール(ヒカリのポッチャマ)@ポケットモンスター(アニメ)
[思考・状況]
基本:この『儀式』を止める
1:今は政庁に行く
2:スザク(@ナイトメア・オブ・ナナリー)と合流したい
3:他の参加者と接触し、状況打開のための協力を取り付けたい
4:細マッチョのゼロ(スザク)は警戒しなくてもいい……?
[備考]
※CODE19『魔女の系譜�①櫂魁璽疋・▲后檗戮妊璽蹐陵霪・靴神鐓譴・薀蹈ぅ匹墨△譴蕕貳鯑颪靴燭茲蠅盡紊・蕕了伽�
※名簿に書かれた『枢木スザク』が自分の知るスザクではない可能性を指摘されました
※『凶悪犯罪者連続殺人事件 被害者リスト』を見ました



「さて、一応伝えておきたいことがある」

ユーフェミアさんが行った後、ゼロさんは言いました。

「この場にはもう一人、私のような仮面をつけた者がいる可能性がある。
 そいつは4mほどの戦闘兵器を生身で破壊し、その攻撃に耐えうる肉体を持つらしい。
 もし会うことがあれば気をつけろ」
「そいつは何て名前なんだ?」
「…それは言うことができない」
「そうかい。まあいい。そんな目立つ格好していれば分かるか」
「感謝する。では私は行かせてもらおう」
「ああ、行こう、まどかちゃん」

ユーフェミアさんを見送った後、ゼロさんと別れていくことになりました。

ユーフェミアさんはすごいと思いました。
自分の意思をはっきりと伝え、ゼロさんをちゃんと説得していました。その姿に少し、憧れたような気がしました。
私だったら、同じ事をほむらちゃんにすることなんてたぶんできません。

そしてそんな姿を見て、私も自分のやることをみつけなきゃと考えていました。

そしてふと、思いついたことは二つありました。


一つはあの助け声のところに行くこと。
ユーフェミアさんを草加さんが断ったのは私という存在があるせいなのではないかと、そう思ってました。
それなら、足手まといな自分はいない方が草加さんはやりやすいかもしれません。
それにあそこへ行けば何かやる事が見つけられるかもしれないと、そう思いました。
でも、ゼロさんも言っていたことです。もしかしたら杏子ちゃんのときのように守られるだけになるかもしれず、それだけは嫌です。
あの時は私を守っていたから杏子ちゃんが本気で戦えなかったことは分かっていましたから。

もう一つは寄りたい場所があるということです。
ここから東にある私の家と通っている学校。
どうしてこんなところにあるのかは分かりませんが、さやかちゃんやほむらちゃん、マミさんが行っているかもと思ったのです。
学校まではちょっと遠いですが、家までなら草加さんにお願いすれば寄ってもらえるかもしれません。
でも、さやかちゃんに会うことにまだ決心がついていませんでした。今会うべきなのか、そんなことばっかり考えてしまいます。

「どうかしたのかい?まどかちゃん」

早く決めないとゼロさんは行ってしまい、このまま寄り道なしで流星塾に行くことになっていしまいます。
それもいいかなと思いながらも、それは逃げの選択肢みたいな気がして嫌です。

「えっと…」

私の答えは―――

【D-3/住宅街/一日目 黎明】

【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:細マッチョのゼロ、「生きろ」ギアス継続中
[装備]:バスタードソード@現実、ゼロの仮面と衣装@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:基本支給品一式(水はペットボトル3本)、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本:アカギを捜し出し、『儀式』を止めさせる
1:アッシュフォード学園に向かう
2:なるべく早くユーフェミアと同行してくれる協力者を捜し、政庁に行ってもらいたい
3:「生きろ」ギアスのことがあるのでなるべく集団での行動は避けたい
4:ルルーシュとはできれば会うことは避けたい
[備考]
※TURN25『Re;』でルルーシュを殺害したよりも後からの参戦
※ゼロがユーフェミアの世界のゼロである可能性を考えています


【草加雅人@仮面ライダー555】
[状態]:健康
[装備]:ファイズギア@仮面ライダー555(変身解除中)
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~1(確認済み)
[思考・状況]
基本:園田真理の保護を最優先。儀式からの脱出
1:真理を探す。ついでにまどかに有る程度、協力してやっても良い
2:オルフェノクは優先的に殲滅する
3:流星塾に向かう
4:佐倉杏子はいずれ抹殺する
[備考]
※明確な参戦時期は不明ですが、少なくとも木場の社長就任前です
※自分の知り合いが違う人物である可能性を聞きました


【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:擦り傷が少々
[装備]:見滝原中学校指定制服
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み)
[思考・状況]
1:ゼロさんに付いていくか、家に行ってみるか、それとも…
2:さやかちゃん、マミさん、ほむらちゃんと再会したい。特にさやかちゃんと。でも…
3:草加さんは信用できる人みたいだ
4:乾巧って人は…怖い人らしい
[備考]
※最終ループ時間軸における、杏子自爆~ワルプルギスの夜出現の間からの参戦
※自分の知り合いが違う人物である可能性を聞きました
※草加雅人の真理への思いは、さやかが持っていたそれに近いものではないかと推測しています

【ヒカリのポッチャマ@ポケットモンスター(アニメ)】
ヒカリが最初に入手したポケモン。オス。かわらずの石持ち
青いペンギンのような外見をしている。プライドが高い。


051:「Namby-pamby」 投下順に読む 053:私はいざというとき、アナタを殺します(前編)
時系列順に読む 054:填まるピースと起爆剤
037:名前のない人々 草加雅人 067:天使のような悪魔の笑顔
鹿目まどか
029:偽ニセモノ者ガタリ語 枢木スザク 057:「Not human」(前編)
ユーフェミア・リ・ブリタニア 071:REINCARNATION


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