悪意と悪夢―聖杯と魔女 ◆Z9iNYeY9a2
あれ…、藤村先生…?どうしたんですか?
なんでこんなところで寝ているんですか?
あれ?これ…何?この赤い液体何なの?
だって、今先生は先輩とみんなで帰ろうって――
じゃあこの地面に転がっている手は何なの?
どうして先生にはお腹が、足が無いの?
なんでこんなところで寝ているんですか?
あれ?これ…何?この赤い液体何なの?
だって、今先生は先輩とみんなで帰ろうって――
じゃあこの地面に転がっている手は何なの?
どうして先生にはお腹が、足が無いの?
こんなの、違う違う違う私じゃない。
違う、これをやったのは………私?
違う、これをやったのは………私?
「いやああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
◆
それは藤村大河が、ではなく間桐桜が不幸だったというべきだろう。
彼女自身が言った通り、桜の体には有り得てはならないはずのものが存在している。
間桐臓硯によって埋め込まれた聖杯の破片。
本来であれば(少なくとも他者にとっては)それ自体が大事になるはずはなかったが、彼女の属性、それに間桐の魔術属性が合わさったことで黒い影による惨劇が起きてしまった。
間桐臓硯によって埋め込まれた聖杯の破片。
本来であれば(少なくとも他者にとっては)それ自体が大事になるはずはなかったが、彼女の属性、それに間桐の魔術属性が合わさったことで黒い影による惨劇が起きてしまった。
そして、ここで一つの要因が入り込む。
デルタギアの副作用、デモンズスレート。
不適合者の凶暴性をあげ、攻撃的な性格を植え付ける作用。
デルタギアの副作用、デモンズスレート。
不適合者の凶暴性をあげ、攻撃的な性格を植え付ける作用。
桜はここに来て半日も経たない間、何度それを使って変身しただろうか。
デルタの力に魅入られ、この短期間に既に6度変身している。
そしてその度に彼女の精神を侵していることに桜は気が付かなかった。
デルタの力に魅入られ、この短期間に既に6度変身している。
そしてその度に彼女の精神を侵していることに桜は気が付かなかった。
その結果、僅かに感じた力を失うことへの恐れが増幅され、そして放心した結果―――
しかしそれだけならばそのようなことは起こらないはずだ。彼女は今まで殺意をもって人を襲うことに耐えてきたのだから。
だから、不幸だったのだ。
だから、不幸だったのだ。
桜は一度、彼女に会った時、一瞬、ほんの一瞬だがおいしそうと、そう思ってしまったことがあった。
それが致命的だった。これは常に魔力を求めて空腹だったのだから。それはもう藤村大河を餌として認識してしまっていたのだから。
だからこれを彼女の前で顕現させてはいけなかったのだ。
それが致命的だった。これは常に魔力を求めて空腹だったのだから。それはもう藤村大河を餌として認識してしまっていたのだから。
だからこれを彼女の前で顕現させてはいけなかったのだ。
それだけでは終わらない。
間桐桜は既に4体の英霊を取り込んでいる。聖杯として完成するには程遠いものだが、普通に考えればそれは莫大な魔力である。
そして、冬木の聖杯である以上、その魔力のもたらすものは決まっている。
間桐桜は既に4体の英霊を取り込んでいる。聖杯として完成するには程遠いものだが、普通に考えればそれは莫大な魔力である。
そして、冬木の聖杯である以上、その魔力のもたらすものは決まっている。
すなわち殺戮。
その意志が。桜が強固な意志で押しとどめていた呪いが。
彼女の感情爆発により、溢れ出した―――
彼女の感情爆発により、溢れ出した―――
◆
それに対する確実な対応ができたものはいなかった。
グレッグルがタケシを殴り飛ばしたことでタケシは事なきを得たが。
藤村大河を助けられた者はこの場にはいなかった。
グレッグルがタケシを殴り飛ばしたことでタケシは事なきを得たが。
藤村大河を助けられた者はこの場にはいなかった。
だがそれを責めるのも酷な話だ。
それを前にしては、ネモですら戦慄を覚える存在だったのだから。
それを前にしては、ネモですら戦慄を覚える存在だったのだから。
「いやああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
その桜の叫び声と共に、
「うわあ?!」
「な、なにこれ…!」
「な、なにこれ…!」
彼らの周囲には漆黒の影が覆っていた。
「これは…一体…」
唯一、魔術師でありあれを見たルヴィアだからこそ分かることがあった。
これは異常なほどの濃度を持つ魔力の泥。おそらくはあの時の間桐桜の使った影の魔術に近い何か。
これに取り込まれたらおそらくは命はないということ。
これは異常なほどの濃度を持つ魔力の泥。おそらくはあの時の間桐桜の使った影の魔術に近い何か。
これに取り込まれたらおそらくは命はないということ。
しかし警告するまでもなかった。
この場にいる誰もが、生物としてその危険性を理解したからだ。
この場にいる誰もが、生物としてその危険性を理解したからだ。
「タイガさん!!ルヴィアさん!!」
皆の周囲を侵食するように現れたその泥だが、唯一Nの周りには少量しか存在していなかった。
おそらく桜がNという存在をこの場において認識していなかったためであろう。
おそらく桜がNという存在をこの場において認識していなかったためであろう。
「N!早くここから離れなさい!!
いいですこと?後ろを向いて、絶対に振り向かずに走りなさい!」
いいですこと?後ろを向いて、絶対に振り向かずに走りなさい!」
今ここにNがいてもおそらくできることはない。ルヴィア自身自分の身を守るのが精いっぱいだ。
ピカチュウやゾロアークも泥に向けて攻撃しているが、成果が出てないことはNも分かっていた。
Nが一瞬、顔を歪めたように見えた後、ピカチュウ、ゾロアークを伴い後ろを向いて走り出した。
ピカチュウやゾロアークも泥に向けて攻撃しているが、成果が出てないことはNも分かっていた。
Nが一瞬、顔を歪めたように見えた後、ピカチュウ、ゾロアークを伴い後ろを向いて走り出した。
それを確認した後、ルヴィアは泥に向けてガンドを撃ち、泥を弾こうとする。が、魔力の量が違いすぎた。大海に小石を投じるようなものだ。
(せめて宝石でもあれば―――っ!)
その存在を肌で感じ取り振り返る。
背後に現れたのは最初に間桐桜と戦った時に現れた影。
そして振り向いた瞬間には、すでにその触手は目の前に迫っていた。
背後に現れたのは最初に間桐桜と戦った時に現れた影。
そして振り向いた瞬間には、すでにその触手は目の前に迫っていた。
「くそっ、こうなったら…」
グレッグルによって事なきを得たタケシはグレッグルをボールに戻し、カイザギアを取り出していた。
タケシにはこれに対する知識などない。が、もしあのベルトのせいでこうなったのならこれで対抗できると思ったのだ。
もうこれしか手段がないと判断しての彼なりの決意。
タケシにはこれに対する知識などない。が、もしあのベルトのせいでこうなったのならこれで対抗できると思ったのだ。
もうこれしか手段がないと判断しての彼なりの決意。
「タケシ駄目!それよりちょっと貸して!!」
と、真理がカイザフォンを取り上げ、携帯電話型のそれを銃のような形に折り曲げる。
『Single mode』
ボタンを押し、カイザフォンを向けた瞬間、それから光線が放たれる。
銃器でもなかなかダメージを与えられないオルフェノクにもダメージを与え、あわよくば倒しうる威力の武器。
確かにそれは当てた部位の泥を消し、地面を露出させた。しかしそれだけだ。周りがすぐにその隙間を覆っていく。
銃器でもなかなかダメージを与えられないオルフェノクにもダメージを与え、あわよくば倒しうる威力の武器。
確かにそれは当てた部位の泥を消し、地面を露出させた。しかしそれだけだ。周りがすぐにその隙間を覆っていく。
「駄目!これじゃカイザでもたぶん無理、変身してもこれじゃ勝てない!」
「でもマリさん、だったらどうしたら―――危ない!!」
「でもマリさん、だったらどうしたら―――危ない!!」
そのまま隙間を覆い尽くそうとし泥の一部が跳ねあがり。
跳ねあがった黒い泥は真理に降り注いだ―――
跳ねあがった黒い泥は真理に降り注いだ―――
『ナナリー、しっかりしろ!!』
「ネ、ネモ…、これは何なの…?」
『私にも分からん。だがこれはいわば悪意の塊だ。
解き放たれれば多くの人間を殺すぞ』
「これも、サクラさんが…?」
『少なくともあの女が関わっているのは確実だ。
……ナナリー、構わないな?』
「私なら大丈夫、大丈夫だから。だからお願い、みんなを助けて!」
「ネ、ネモ…、これは何なの…?」
『私にも分からん。だがこれはいわば悪意の塊だ。
解き放たれれば多くの人間を殺すぞ』
「これも、サクラさんが…?」
『少なくともあの女が関わっているのは確実だ。
……ナナリー、構わないな?』
「私なら大丈夫、大丈夫だから。だからお願い、みんなを助けて!」
◆
真理に降りかかろうとした泥。しかし真理をそれが冒すことはなかった。
ルヴィアに襲いかかる影の触手。だがルヴィアの肉体は健在だった。
ルヴィアに襲いかかる影の触手。だがルヴィアの肉体は健在だった。
地面から生えた別の触手のような何かが真理に飛び散った泥を、ルヴィアに襲いかかった多数の触手を全て斬り払ったのだ。
謎の触手は地面へと戻り視界から消える。と同時にルヴィアはまた別の大きな魔力に似た気配を感じ取る。
謎の触手は地面へと戻り視界から消える。と同時にルヴィアはまた別の大きな魔力に似た気配を感じ取る。
そこに立っていたのは、4メートルはあろうかという巨人。生物的であり鋼の巨人といったほうがいいだろう。
この状況で新手の敵かと警戒したとき、その巨人はルヴィアの傍に立つ影を手に持っていた太刀で切り裂いた。
影が形を失って崩れると同時、さらに振りかざした太刀で今度は周囲の木々を切り裂いた。
この状況で新手の敵かと警戒したとき、その巨人はルヴィアの傍に立つ影を手に持っていた太刀で切り裂いた。
影が形を失って崩れると同時、さらに振りかざした太刀で今度は周囲の木々を切り裂いた。
倒された木々は泥を押しとどめる防波堤と高台としての足場を形成していく。
巨人はルヴィア、真理、タケシをおもむろに掴み、倒された木々の上に運び上げる。
巨人はルヴィア、真理、タケシをおもむろに掴み、倒された木々の上に運び上げる。
(敵、ではないですの…?)
未だ警戒心は解けない。特に真理にはそれがかつて見た巨大オルフェノクや黒い巨人を連想させ、恐怖心を呼び起こさせる。
『お前たち、早くここから離れろ!!』
しかし、それらは巨人から発せられた声を聞いた瞬間消え、新たに困惑を生み出す。
「な、ナナリーちゃん?!」
『話はあとだ、今からこいつらから抜けられるように足場を作る。お前たちは急いでここから抜け出せ!!』
『話はあとだ、今からこいつらから抜けられるように足場を作る。お前たちは急いでここから抜け出せ!!』
言うが早いか、巨人は木を切り倒していく。その先、橋を渡ったあたりにはこの泥は届いていないようだ。
しかし泥は防波堤として倒された木々を徐々に汚染、消滅させていっており、足場として倒している木々も長くは持ちそうにない。
しかし泥は防波堤として倒された木々を徐々に汚染、消滅させていっており、足場として倒している木々も長くは持ちそうにない。
「もう!!あとでちゃんと説明してよ!?」
そう言って三人は走り出した。
背後を警戒して、ルヴィアが殿を務めて再び現れた影を牽制しつつ進んでいく。
背後を警戒して、ルヴィアが殿を務めて再び現れた影を牽制しつつ進んでいく。
そして、抜け出すまでの足場を形成するまでもう少しといったところで、彼女は現れた。
「ふふふ、みなさん、どこへ行くんですか?」
三人の後ろに迫っていた影は消失、それと同時に光線が巨人を狙って放たれる。
間桐桜―仮面ライダーデルタ。黒い泥が蠢く中で彼女の放つ銀色のフォトンはこの場では何より異質であり、不気味だった。
間桐桜―仮面ライダーデルタ。黒い泥が蠢く中で彼女の放つ銀色のフォトンはこの場では何より異質であり、不気味だった。
「さく―――」
『振り返るな!早く行け!』
『振り返るな!早く行け!』
放たれた光線を太刀で弾いたナナリーは叫び、ルヴィアすらも残らせようとしない。
間桐桜はもう自分の手に負える存在ではなくなったのだと、いや、元々手に負えるようなものではなかったのだと。
ルヴィアは今更ながらに気付かされた。
間桐桜はもう自分の手に負える存在ではなくなったのだと、いや、元々手に負えるようなものではなかったのだと。
ルヴィアは今更ながらに気付かされた。
◆
「へぇ、ナナリーちゃんもやっぱり普通の子じゃなかったんですねぇ」
『……』
『……』
ネモは無言で桜に向けてブロンドナイフを発射する。
「う…っ」
桜の体は吹き飛ばされるが、デルタを破壊することはできなかった。
しかし内側には相当のダメージが届いているはず。なのに彼女はゆっくりと、痛みなど感じていないかのように起き上がる。
同時に、マークネモの足元に黒い影が現れる。
しかし内側には相当のダメージが届いているはず。なのに彼女はゆっくりと、痛みなど感じていないかのように起き上がる。
同時に、マークネモの足元に黒い影が現れる。
『ちぃっ…!!』
その触手がしなる前にネモは下がり、触手の攻撃範囲から逃れる。
間桐桜、いや、デルタを相手にするにはこの得体のしれない泥と神出鬼没の影はあまりにやっかいだった。
特に泥。もしマークネモが足を失い、自身の乗るここまで泥が侵食してきたら対処することはできない。
今はネモが全力でそれの侵攻を抑えている状態であり、ゆえに桜との戦闘に完全には専念できていなかった。
特に泥。もしマークネモが足を失い、自身の乗るここまで泥が侵食してきたら対処することはできない。
今はネモが全力でそれの侵攻を抑えている状態であり、ゆえに桜との戦闘に完全には専念できていなかった。
「ねえ、あなたのお兄さん、死んだんだっていってましたよね?
大切な大切なお兄さん、殺されちゃって。殺した人のこと憎くないですか?」
『…何が言いたい?』
「その人、一緒に殺しにいきませんか?今の私ならあなたのそんな気持ちを叶えてあげられると思うんです」
大切な大切なお兄さん、殺されちゃって。殺した人のこと憎くないですか?」
『…何が言いたい?』
「その人、一緒に殺しにいきませんか?今の私ならあなたのそんな気持ちを叶えてあげられると思うんです」
一瞬、ほんの僅かにナナリーの感情に乱れが生じたのをネモは感じ取る。
(やめろナナリー、こいつの言葉に耳を貸すな!)
さっきの会話の中で投げかけた言葉を、この時ばかりは後悔した。
もしナナリーがそれを望んでしまえば、ナナリーと契約している限りそれに抗う術はない。
もしナナリーがそれを望んでしまえば、ナナリーと契約している限りそれに抗う術はない。
「ふふふ、こんな泥人形さんなんかに嫌な感情全部押し付けて、ナナリーちゃんって本当に悪い子♪」
次の瞬間、デルタのいた場所に頭上から太刀が叩きつけられた。
しかし次の瞬間には桜はマークネモの背後に移動しており、そこから光線で撃たれ背から火花が散る。
しかし次の瞬間には桜はマークネモの背後に移動しており、そこから光線で撃たれ背から火花が散る。
(くそ、未来視が乱れた…。あんな言葉で心を乱されたか)
しかしある程度の行動のパターンは読めた。
この泥と影は桜を襲うことはない。彼女自身が出しているものなら当然だろう。しかし上手く連携が取れているわけでもなさそうだ。どうにも持て余しているようにも見える。
そして桜自身はあまり動いていない。ほとんどあの強化服の力に頼り切りだ。
加えてそれをもっても、ほとんどが射撃主体。マークネモを相手にするにはそれが最良なのかもしれないし、単純に彼女自身のセンスの問題かもしれない。
この泥と影は桜を襲うことはない。彼女自身が出しているものなら当然だろう。しかし上手く連携が取れているわけでもなさそうだ。どうにも持て余しているようにも見える。
そして桜自身はあまり動いていない。ほとんどあの強化服の力に頼り切りだ。
加えてそれをもっても、ほとんどが射撃主体。マークネモを相手にするにはそれが最良なのかもしれないし、単純に彼女自身のセンスの問題かもしれない。
背後を振り返ると、さらに光線を放ってくる。
そういう未来が見えたネモは振り向かず飛び上がり、そこからブロンドナイフを飛ばし続ける。
避けることもできずまともに受けているようだったが、狙いは分かっているのかベルトには直撃することはなかった。
そういう未来が見えたネモは振り向かず飛び上がり、そこからブロンドナイフを飛ばし続ける。
避けることもできずまともに受けているようだったが、狙いは分かっているのかベルトには直撃することはなかった。
地面に着地すると同時に、その場にいた影を踏み潰して行動を封じる。
そして態勢を崩したままの桜にナイフを射出。その腕、足を貫く。
そして態勢を崩したままの桜にナイフを射出。その腕、足を貫く。
痛みは壮絶なはずにも関わらず無言で動かない桜を、そのまま木に張り付けにする。
ピクリとも動かない桜。
あとはベルトを外し、止めを刺せば終わる。生身状態の桜を斬りつければ、彼女とて殺せるはずだ。
ピクリとも動かない桜。
あとはベルトを外し、止めを刺せば終わる。生身状態の桜を斬りつければ、彼女とて殺せるはずだ。
(すまんなナナリー、もうこいつにはこれしか手はないんだよ)
ナナリーの中には殺すことへの抵抗を感じもした。
しかしこの女は生かしておけばもっと多くの人を殺す。それを防ぎたければここで終わらせるしかない。
しかしこの女は生かしておけばもっと多くの人を殺す。それを防ぎたければここで終わらせるしかない。
マークネモは太刀を構えたまま、ベルトに手を伸ばした。
時間を掛ければナナリーに危険が迫る。だから迅速に、確実に殺せるようにしなければいけない。
ネモは焦っていた。この得体のしれないものにナナリーが侵されることを。
だから見過ごしてしまった。腕を貫いてもまだ、桜のその手はデルタムーバーを離していないことを。
ネモは焦っていた。この得体のしれないものにナナリーが侵されることを。
だから見過ごしてしまった。腕を貫いてもまだ、桜のその手はデルタムーバーを離していないことを。
早く決めたければそのままその太刀で首を落とせばよかったかもしれない。
しかし彼女は、そのスーツを過大評価してしまった。外さなければ倒すのは難しいと思ってしまった。
あるいは、ナナリーの優しさが踏み込ませることを躊躇わせてしまったのかもしれない。
しかし彼女は、そのスーツを過大評価してしまった。外さなければ倒すのは難しいと思ってしまった。
あるいは、ナナリーの優しさが踏み込ませることを躊躇わせてしまったのかもしれない。
そして、桜に意識を向けるネモは気付いていなかった。
桜のデルタギアを奪われることへの恐怖が、無意識のうちに先の影とは別の、影の使い魔を顕現させていることに。
小人ほどのそれが現れたことに、ネモは足元にそれが取りつくまで気付かなかった。
桜のデルタギアを奪われることへの恐怖が、無意識のうちに先の影とは別の、影の使い魔を顕現させていることに。
小人ほどのそれが現れたことに、ネモは足元にそれが取りつくまで気付かなかった。
『な…!まだ、こんな――』
その一瞬、刺さったナイフの力がほんの少し緩み。
「チェック」≪exceed charge≫
『しまった―……!』
『しまった―……!』
ようやく未来を見た時には手遅れだった。
目の前の銀の三角錐がマークネモを撃ちつけていたのだから。
目の前の銀の三角錐がマークネモを撃ちつけていたのだから。
この場においては戦闘中常に未来を見続けるには、そう意識していなければ見ることはできない。
最初に戦ったロロは相性的に不利であり、追い詰められていたこともあって気付けなかったのだ。
そうとは気付かず意識をそれから外してしまった。
最初に戦ったロロは相性的に不利であり、追い詰められていたこともあって気付けなかったのだ。
そうとは気付かず意識をそれから外してしまった。
今更未来を見ても遅い。見えるのは、この三角錐を通しての必殺のキックを放つ桜。
そんなもの見えたところで動けなければ同じだ。
そして、そのキックはおそらくこのマークネモを持ってしても耐えきることはできない威力を持つと出ている。
そんなもの見えたところで動けなければ同じだ。
そして、そのキックはおそらくこのマークネモを持ってしても耐えきることはできない威力を持つと出ている。
(ここまでなのか…?)
マークネモが破壊されれば、ナナリーはこの泥に飲み込まれ、死ぬ。
こちらの拘束から既に解放された桜はこちらに向けてそれを放とうとしている。
こちらの拘束から既に解放された桜はこちらに向けてそれを放とうとしている。
(ここで、ナナリーは死ぬ、のか…?こんな女に殺されて…)
こうしている間も、ナナリーからは桜に対する怒りを感じることはできない。
いつもそうだ。この少女は己の怒りを殺し、常に優しい存在であることを心掛け、揚句優しい世界などという夢のような話を信じ続けている。
いつもそうだ。この少女は己の怒りを殺し、常に優しい存在であることを心掛け、揚句優しい世界などという夢のような話を信じ続けている。
そして、そんな彼女の負の感情を背負ったのが私――
(…違う)
ならばこの、ナナリーを守りたいという感情は何なのだ?
そう、あの日契約した時から、ナナリーから負の感情を受け取りC.C.のコピーからネモへと変化したあの時から。
ナナリーを守り抜くと決めたはずだ。
そう、あの日契約した時から、ナナリーから負の感情を受け取りC.C.のコピーからネモへと変化したあの時から。
ナナリーを守り抜くと決めたはずだ。
(そう、こんな女に殺されるわけにはいかない――
私はナナリーを守る。私は――)
私はナナリーを守る。私は――)
胸をポインタでロックされ動けないはずの体、その中で太刀を持っていた右腕がピクリと動く。
『泥人形じゃない!私は、ナイトメア・オブ・ナナリーだ!!』
そしてそのキックがマークネモを貫く寸前、
『あああああああ!!』
拘束された中で唯一動いた右腕、その持っていた太刀がデルタを切り裂いた―――
◆
「急いで!早くしないとあの影が追っかけてくるんでしょ!?」
「落ち着いて、今はあの影は付いてきてませんわ。だから焦らないで!」
「でもナナリーちゃんは……うわっ!」
「落ち着いて、今はあの影は付いてきてませんわ。だから焦らないで!」
「でもナナリーちゃんは……うわっ!」
泥の上に倒れた木々を踏み台にして進んでいく三人。
例の影をナナリーが引き受けたと言ってもゆっくりはしていられない。
足元の木々はゆっくりと泥に溶かされて消滅していっているからだ。
足元の木々はゆっくりと泥に溶かされて消滅していっているからだ。
「あ、やばい!向こうの木、もうほとんど残ってない!!」
「そういえばマリさん、あれ、あの道具!!」
「え!これ?!」
「そういえばマリさん、あれ、あの道具!!」
「え!これ?!」
次の木に飛ぼうとした時、その木はほとんど溶け掛けており、人一人乗ることもできそうになかった。
そこで真理はバッグからJの光線銃を取り出し、その木に向かって発射。
すると木はあのときのタケシのように固まり、三人が飛び乗っても大丈夫なほどには頑丈になっていた。
そこで真理はバッグからJの光線銃を取り出し、その木に向かって発射。
すると木はあのときのタケシのように固まり、三人が飛び乗っても大丈夫なほどには頑丈になっていた。
しかし、
「あれ…、次は…?」
そう、それが限度だった。その先の足場は踏み場もないほどに崩れていた。硬化させる以前の問題だ。
ドドドド、ドン
「偶然木が倒れましたわ。行きましょう」
と思っていると、突如木が倒れ新たな足場ができる。
(根元がボロボロだったのが幸いでしたわ)
「あの木もそれで硬くできます?」
「え、ええ。大丈夫、まだ弾は残ってる」
「あの木もそれで硬くできます?」
「え、ええ。大丈夫、まだ弾は残ってる」
そうしてどうにか次に移ったもののあと少しのところで届いていない。
さらに、ここにきてルヴィアが体の不調を訴え始めた。
さらに、ここにきてルヴィアが体の不調を訴え始めた。
「大丈夫ですか?!」
「ええ、大丈夫ですわ…。少し魔力を――いえ、なんでもありませんわ」
「俺に捕まってください。出てこい、グレッグル!!」
「ええ、大丈夫ですわ…。少し魔力を――いえ、なんでもありませんわ」
「俺に捕まってください。出てこい、グレッグル!!」
タケシはルヴィアの体を支えて歩き、真理の安全をグレッグルに任せる。
が、今迂闊に動くことはできない。先に進めないのだから。
ここはナナリーが追ってくるのを待つしかない。そう思った矢先だった。
が、今迂闊に動くことはできない。先に進めないのだから。
ここはナナリーが追ってくるのを待つしかない。そう思った矢先だった。
「な…、まだ、追ってきますの…?」
泥の中からあの黒い影がまたしても現れる。
「そんな…!じゃあナナリーちゃんは…」
「グ、グレッグル!毒針!!」
「グ、グレッグル!毒針!!」
グレッグルはタケシの指示に従い口から紫色の針を吐き出すが、その進行を緩めることすらできない。
やがてそれの使役する無数の触手は彼らを捉える。
カイザの変身も間に合わない。
カイザの変身も間に合わない。
「うわあああ!!」
「リザードン、火炎放射!ピカチュウ、十万ボルト!ゾロアーク、気合玉!」
「グオオオオ!!」「チュウウウウウ!!]
「グオオオオ!!」「チュウウウウウ!!]
諦めかけた時、影に向けて空から炎と電気と青白い球が降り注いだ。
その声を聴き空を見上げた時、タケシは走馬灯でも見ているのかと思った。
その時に空を飛んでいたのは、帽子をかぶりリザードンに乗ってピカチュウを連れた、あれは――
その時に空を飛んでいたのは、帽子をかぶりリザードンに乗ってピカチュウを連れた、あれは――
「サト――いや、違う」
「N!どうして戻ってきましたの?!」
「この子達がそう願ったんだよ」
「N!どうして戻ってきましたの?!」
「この子達がそう願ったんだよ」
それはあの時離れだしてすぐのこと。
ピカチュウはタケシのことを助けたいと、そう言ったのだ。
これ以上仲間を失いたくないと。無理でも全力を尽くしたいと。
それはリザードンも同じだったようで、ボールを通してもその声が聞こえてきた。
ピカチュウはタケシのことを助けたいと、そう言ったのだ。
これ以上仲間を失いたくないと。無理でも全力を尽くしたいと。
それはリザードンも同じだったようで、ボールを通してもその声が聞こえてきた。
だから、体にダメージの残っているリザードンに無理をいってポケモンセンターまで急いでもらったのだ。
それはリザードン自身が望んだ無茶だった。
それはリザードン自身が望んだ無茶だった。
そして皆の体力を回復させたのち、今に至る。
「そうだったのか…。ピカチュウ、すまなかったな」
「ピカ」
「ポケモンセンターまで向かったせいで、少し遅くなってしまったことは謝るよ」
「私は逃げろ、といいましたのに。まあ今回は礼を言っておきますわ」
「それに僕も何だか嫌だったしね。見捨てるのは」
「ピカ」
「ポケモンセンターまで向かったせいで、少し遅くなってしまったことは謝るよ」
「私は逃げろ、といいましたのに。まあ今回は礼を言っておきますわ」
「それに僕も何だか嫌だったしね。見捨てるのは」
Nにはもっと早くから大河の運命が見えていた。にもかかわらず止めることはできなかった。
その判断に間違いがあったと思いたくはなかったが少なからず後悔はあった。
だから見捨てられなかったのだ。
その判断に間違いがあったと思いたくはなかったが少なからず後悔はあった。
だから見捨てられなかったのだ。
その後リザードンの手により泥から抜け出すことができた。しかし依然ナナリーは追ってこない。
どうしたことか、泥自体は少しずつ減りつつあるが彼女が戻らない以上油断はできない。
どうしたことか、泥自体は少しずつ減りつつあるが彼女が戻らない以上油断はできない。
「マリさん、俺が行きます」
「タケシ?」
「これがあれば、サクラさんを止められるかもしれない。そうですよね?
三人は逃げてください。ここは俺がナナリーちゃんとサクラさんを助けてきます」
「そんな…!なら私が行くわよ!何であんたが行かなきゃいけないの?!」
「ピカ!」「グウウ!!」
「ハハハ…、ごめんな、お前たち。こんな辛いことばかり背負わせて。
でもこういうのは、男である俺がやるべきなんです」
「タケシ?」
「これがあれば、サクラさんを止められるかもしれない。そうですよね?
三人は逃げてください。ここは俺がナナリーちゃんとサクラさんを助けてきます」
「そんな…!なら私が行くわよ!何であんたが行かなきゃいけないの?!」
「ピカ!」「グウウ!!」
「ハハハ…、ごめんな、お前たち。こんな辛いことばかり背負わせて。
でもこういうのは、男である俺がやるべきなんです」
その悲しそうな言葉の中には強い決意があるように見えた。
サトシやヒカリと会うこともできずに自分だけ生き延びてしまったことへの罪悪感もあったのだろう。
それに桜はヒカリに会ったということも気になっていたのだ。
サトシやヒカリと会うこともできずに自分だけ生き延びてしまったことへの罪悪感もあったのだろう。
それに桜はヒカリに会ったということも気になっていたのだ。
「なるほど、その気概、なかなか見上げたものですわ」
「あなたは――「でも」
「あなたは――「でも」
と、ルヴィアはそんなタケシの腰を持ち上げ、
「ぐわぁ?!!!」
バックドロップの要領で地面に投げた。
「残念でしたわね。それは私の役割ですわ」
手加減はしたが意識は飛んだようだった。
若干強引だった気がしないでもないが、こうでもしなければおそらく止めることはできないだろう。
若干強引だった気がしないでもないが、こうでもしなければおそらく止めることはできないだろう。
「あなた達、早く行きなさい。その少女は私が助けますわ」
「待ってよ、何でそこであんたが残るのよ?一緒に行けばいいじゃない。
ナナリーもきっと戻ってくるから…」
「あれには少し因縁も残っていますし、何よりこうなったのは私の甘さが原因。
ここから南に下った辺りにカイドウという男と美遊、私の妹がいるはずですわ。詳しい場所はそこにいるキツネが知ってるはず。彼らと合流しなさい」
「待ってよ、何でそこであんたが残るのよ?一緒に行けばいいじゃない。
ナナリーもきっと戻ってくるから…」
「あれには少し因縁も残っていますし、何よりこうなったのは私の甘さが原因。
ここから南に下った辺りにカイドウという男と美遊、私の妹がいるはずですわ。詳しい場所はそこにいるキツネが知ってるはず。彼らと合流しなさい」
美遊、そして海堂直也、彼らならば力になってくれるだろう。
特に美遊、そしてカレイドステッキはこの状況を打破しうるかもしれない。もしもアカギ達が第二魔法を使えるというのならば。
特に美遊、そしてカレイドステッキはこの状況を打破しうるかもしれない。もしもアカギ達が第二魔法を使えるというのならば。
「え…、海堂…?それに美遊ちゃんって…、あなたもしかしてルヴィアゼリッタさん?!」
「知ってるなら話は早いですわ。後のことはN、頼みましたわよ」
「―――分かった。あと最後に質問させて。
また、会えるかな?」
「少し厳しいですわね」
「分かったよ。じゃあ、気を付けて」
「知ってるなら話は早いですわ。後のことはN、頼みましたわよ」
「―――分かった。あと最後に質問させて。
また、会えるかな?」
「少し厳しいですわね」
「分かったよ。じゃあ、気を付けて」
あるいはその時藤村大河のバッグを受け取った時には、Nにはその先の彼女の運命は分かっていたのかもしれない。
それでも、最後に掛けた言葉は再会を信じての言葉だった。
それでも、最後に掛けた言葉は再会を信じての言葉だった。
そうしてNは気絶したタケシを抱え、真理を無理に引っ張ってその場を離れていった。
(巧―――)
真理は、こんな状況で一人だけ何もできていないのが悔しかった。
そんな彼女が今望むことは一つ。巧に早く会いたい。それだけだった。
そんな彼女が今望むことは一つ。巧に早く会いたい。それだけだった。
【C-5/森林/一日目 午前】
【園田真理@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:疲労(中)、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:Jの光線銃(2/5)@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)、ファイズアクセル@仮面ライダー555、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:巧とファイズギアを探す
1:ここから離れる
2:タケシたちと同行
3:南にいる美遊、海堂と合流?
4:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう?
5:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる
6:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前
※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません
しかし機を見て話すつもりです
※美遊とサファイア、ネモ経由のナナリーから並行世界の情報を手に入れました。どこまで理解したかはお任せします
[状態]:疲労(中)、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:Jの光線銃(2/5)@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)、ファイズアクセル@仮面ライダー555、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:巧とファイズギアを探す
1:ここから離れる
2:タケシたちと同行
3:南にいる美遊、海堂と合流?
4:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう?
5:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる
6:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前
※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません
しかし機を見て話すつもりです
※美遊とサファイア、ネモ経由のナナリーから並行世界の情報を手に入れました。どこまで理解したかはお任せします
【タケシ@ポケットモンスター(アニメ)】
[状態]:疲労(中)、背中や脇腹に軽い打撲、身体の数カ所に掠り傷、気絶中
[装備]:グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:カイザギア@仮面ライダー555、プロテクター@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:気絶中
1:しっかりマリたちを守る。
2:ピンプクとウソッキーは何処にいるんだ?
3:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
4:『オルフェノク』って奴には気をつけよう
5:万が一の時は、俺がカイザに変身するしかない?
6:サトシ、ヒカリの死を元の世界に伝える。
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期はDP編のいずれか。ピンプクがラッキーに進化する前
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※美遊とサファイア、ネモ経由のナナリーから並行世界の情報を手に入れました。どこまで理解したかはお任せします
[状態]:疲労(中)、背中や脇腹に軽い打撲、身体の数カ所に掠り傷、気絶中
[装備]:グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:カイザギア@仮面ライダー555、プロテクター@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:気絶中
1:しっかりマリたちを守る。
2:ピンプクとウソッキーは何処にいるんだ?
3:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
4:『オルフェノク』って奴には気をつけよう
5:万が一の時は、俺がカイザに変身するしかない?
6:サトシ、ヒカリの死を元の世界に伝える。
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期はDP編のいずれか。ピンプクがラッキーに進化する前
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※美遊とサファイア、ネモ経由のナナリーから並行世界の情報を手に入れました。どこまで理解したかはお任せします
【N@ポケットモンスター(ゲーム)】
[状態]:疲労(小)
[装備]:サトシのピカチュウ(体力:満タン、精神不安定?)@ポケットモンスター(アニメ)、サトシのリザードン(健康、悲しみ)@ポケットモンスター(アニメ)
ゾロアーク(体力:満タン、真理とタケシを警戒)@ポケットモンスター(ゲーム)、傷薬×6、いい傷薬×2、すごい傷薬×1
[道具]:基本支給品×2、カイザポインター@仮面ライダー555、タケシのピンプク@ポケットモンスター(アニメ)
変身一発@仮面ライダー555(パラダイスロスト)、不明支給品0~1(未確認)
[思考・状況]
基本:アカギに捕らわれてるポケモンを救い出し、トモダチになる
1:この場から離れる
2:タイガの言葉が気になる
3:世界の秘密を解くための仲間を集める
4:タイガ、ルヴィアさん…
[備考]
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)
※並行世界の認識をしたが、他の世界の話は知らない。
[状態]:疲労(小)
[装備]:サトシのピカチュウ(体力:満タン、精神不安定?)@ポケットモンスター(アニメ)、サトシのリザードン(健康、悲しみ)@ポケットモンスター(アニメ)
ゾロアーク(体力:満タン、真理とタケシを警戒)@ポケットモンスター(ゲーム)、傷薬×6、いい傷薬×2、すごい傷薬×1
[道具]:基本支給品×2、カイザポインター@仮面ライダー555、タケシのピンプク@ポケットモンスター(アニメ)
変身一発@仮面ライダー555(パラダイスロスト)、不明支給品0~1(未確認)
[思考・状況]
基本:アカギに捕らわれてるポケモンを救い出し、トモダチになる
1:この場から離れる
2:タイガの言葉が気になる
3:世界の秘密を解くための仲間を集める
4:タイガ、ルヴィアさん…
[備考]
※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線)
※並行世界の認識をしたが、他の世界の話は知らない。
◆
『ぐ…くぅ、はぁ…、はぁ…』
それは真理達の元に影が現れる少し前のこと。
デルタのルシファーズハンマーを受けたネモは衝撃の後倒れるネモを起こして状況を確認していた。
一瞬意識が飛びかけたがどうにか持ち直して周囲を見回す。
一瞬意識が飛びかけたがどうにか持ち直して周囲を見回す。
まずマークネモの状態。胸部にあの攻撃が直撃したようで、大きな穴が開いて外が肉眼で見ることができてしまっている。
機体の汚染状態もまずい。が、これはこの場から離れ、量子シフトを行えば大丈夫だろう。
ナナリーには何度か呼びかけたが反応がない。さっきの衝撃で気を失ったのかもしれない。
そして自身のコンディションはかなりまずい。こうしているだけでも疲労が溜まり、意識が消えそうになる。
あの拘束を振り切るために力を使いすぎたのかもしれない。
機体の汚染状態もまずい。が、これはこの場から離れ、量子シフトを行えば大丈夫だろう。
ナナリーには何度か呼びかけたが反応がない。さっきの衝撃で気を失ったのかもしれない。
そして自身のコンディションはかなりまずい。こうしているだけでも疲労が溜まり、意識が消えそうになる。
あの拘束を振り切るために力を使いすぎたのかもしれない。
だが、その甲斐はあったようだ。
間桐桜の姿は見えない。しかし足元には黒い強化スーツに覆われた右腕が転がっている。
そしてそれは今、目の前で変身が解除されたかのように桜のものであったそれに戻った。
あの時の太刀に手ごたえを感じたのは確かだ。すれ違うあの瞬間、確かに体を切り裂いた。
あれで死んでいるなら最良、生きていてもデルタの変身は解除され体のダメージを考えても戦闘続行は不可能のはず。
間桐桜の姿は見えない。しかし足元には黒い強化スーツに覆われた右腕が転がっている。
そしてそれは今、目の前で変身が解除されたかのように桜のものであったそれに戻った。
あの時の太刀に手ごたえを感じたのは確かだ。すれ違うあの瞬間、確かに体を切り裂いた。
あれで死んでいるなら最良、生きていてもデルタの変身は解除され体のダメージを考えても戦闘続行は不可能のはず。
『…はぁ、ああ、まずはここから離れないとな…』
もし死んでいるなら、きっとナナリーは悲しむだろう。だが、それも生きているからこそ感じられることだ。
足元の泥はまだ減ってきているとはいえ広がったままだ。この森にはしばらく誰も近寄らないように他の者にも伝えないといけない。
足元の泥はまだ減ってきているとはいえ広がったままだ。この森にはしばらく誰も近寄らないように他の者にも伝えないといけない。
やることはたくさんある。こんなところで休んではいられない―――
「 み つ け ま し た 」
次の瞬間聞こえてきたのは桜の声。
それもかなり近い場所だ。今仕掛けられてはまずい。
それもかなり近い場所だ。今仕掛けられてはまずい。
『…?!何処だ…!』
周囲を見回すが桜の姿は見えない。
すぐ近くから声は聞こえてくるというのに。
すぐ近くから声は聞こえてくるというのに。
すぐ近く、すぐ傍から。
『な…』
「こんなところにいたんですね」
「こんなところにいたんですね」
そう、間桐桜はコックピットの中、ネモの背後に立っていた。
服はボロボロであり、肌が露出しているはずの場所からはあの影と同じ色の黒いドレスを纏っているのが見える。
右腕を失い、そこから胸にかけて大きな傷を作っているのは振るった太刀が確実に彼女を切り裂いたという証だ。。
なのに、彼女はどうして平然と動けるのか。
右腕を失い、そこから胸にかけて大きな傷を作っているのは振るった太刀が確実に彼女を切り裂いたという証だ。。
なのに、彼女はどうして平然と動けるのか。
もしあの瞬間、デルタギアがなければ桜とて死んでいただろう。
太刀は確かに彼女に大きなダメージを与えたが、あと一歩のところで心臓に届かなかったのだ。
そして、今の彼女はその傷は動きを阻害するものでこそあれ、行動不能になるほどではなかった。
太刀は確かに彼女に大きなダメージを与えたが、あと一歩のところで心臓に届かなかったのだ。
そして、今の彼女はその傷は動きを阻害するものでこそあれ、行動不能になるほどではなかった。
いつ入り込んだのか分からない。ただ言えるのは、今の自分にはなす術がもうないということだ。
桜は片腕しかない体でネモに抱き着く。
桜は片腕しかない体でネモに抱き着く。
『がっ…!離せ…』
「ねえナナリー、こんな体なんかに頼らずに、私ともっと楽しいことしない?」
「ねえナナリー、こんな体なんかに頼らずに、私ともっと楽しいことしない?」
桜の抱きついた部分の肌が徐々に黒に染まっていくのが分かる。
さっきの一撃に使った力、加えて核である自分を直接染められている状況。
そして、マークネモは泥に取り込まれつつある。
さっきの一撃に使った力、加えて核である自分を直接染められている状況。
そして、マークネモは泥に取り込まれつつある。
「ほら、堕ちてしまえば楽しいですよ」
『ぁ…っ、あああああああああ!!!』
『ぁ…っ、あああああああああ!!!』
そして叫び声を最後に、マークネモは泥の中に沈み、ネモの意識は黒く塗りつぶされていった。
◆
「やっぱり生きてましたのね。本当にしつこいこと」
ルヴィアがその少女を確認したのはNや真理達と別れてすぐのことだった。
そう、間桐桜が目の前を歩いてくる姿を確認したのは。
そう、間桐桜が目の前を歩いてくる姿を確認したのは。
最も、今の彼女をふつうの人間と呼ぶには大いに抵抗があったが。
右腕を失い、胸から左肩に掛けて大きな傷が見えている。にも関わらずそれを気にする素振りは見せない。
更に服はボロボロで、肌が見えるはずの場所は黒い魔力、あの影と同じ色のドレスに覆われている。
右腕を失い、胸から左肩に掛けて大きな傷が見えている。にも関わらずそれを気にする素振りは見せない。
更に服はボロボロで、肌が見えるはずの場所は黒い魔力、あの影と同じ色のドレスに覆われている。
はっきり言ってしまえば、化物だ。
「あの少女、ナナリーという子はどうしましたの?」
「ナナリーなら、変な泥人形と一緒に食べちゃいました。結構魔力溜まったんですよ?
まあそれでもサーヴァントには敵いませんけど」
「そうですのね。もう戻る気はありませんのね」
「ナナリーなら、変な泥人形と一緒に食べちゃいました。結構魔力溜まったんですよ?
まあそれでもサーヴァントには敵いませんけど」
「そうですのね。もう戻る気はありませんのね」
こうなったのはあの時殺せなかった自分の甘さのせいだ。
タイガは死に、ナナリーも取り込まれたらしい。それらの責任は自分にもある。
タイガは死に、ナナリーも取り込まれたらしい。それらの責任は自分にもある。
今の桜はデルタに変身していない。よく見ると、腰に巻いているデルタギアは時折火花を散らしている。あの少女もただでは食われなかったということか。
確かに今の自分は魔力を消耗しすぎている。だが変身していないなら魔術抜きでも戦えるだろう。
確かに今の自分は魔力を消耗しすぎている。だが変身していないなら魔術抜きでも戦えるだろう。
――そんな言葉で自分を言い聞かせる。
地面の泥は大分引いているが、彼女の足元には僅かに残っている。
あの時感じた恐怖は未だに克服できていないのだから。
地面の泥は大分引いているが、彼女の足元には僅かに残っている。
あの時感じた恐怖は未だに克服できていないのだから。
「ミストオサカの縁もあります。これ以上の犠牲を起こさせないために私が止めて差し上げますわ」
「怖いんですか?足が震えてますよ?」
「怖いんですか?足が震えてますよ?」
そんな強がりも、この女は見抜いている。姉に似て嫌らしい女だ。
「ふふふふっ。私、いつも姉さんの影に隠れて、先輩まで取られそうになっても何もできなくて。
そんな私でもやっと、姉さんの上に立てるんですから」
そんな私でもやっと、姉さんの上に立てるんですから」
やたら高めのテンションで話す彼女。だがルヴィアはもう話を聞く気はない。
気圧されていては負ける。速攻でやらなければ。
そう思い走って近づいていく。
気圧されていては負ける。速攻でやらなければ。
そう思い走って近づいていく。
「でも、残念です。もう、姉さんはいないんですから」
不意に声のトーンが下がる。
それと同時に背後から衝撃、ルヴィアの足も止まった。
それと同時に背後から衝撃、ルヴィアの足も止まった。
「あなたなら姉さんの代わりになるかもって思ったりもしましたが、それは無理でした。
似てるだけであなたは姉さんじゃないんだから。
だから―――さようなら」
似てるだけであなたは姉さんじゃないんだから。
だから―――さようなら」
ルヴィアは視線を下ろす。その腹部からは
――――――巨大な太刀が生えていた。
同時に襲いかかる激痛。
口から吹き出そうになる血を抑え、首を動かして後ろを見る。
口から吹き出そうになる血を抑え、首を動かして後ろを見る。
背後の泥、いや、影に近い何かから黒く巨大なものが頭と腕らしきものを見せていた。
言うまでもない。あの時のナナリーという少女が変化した巨人だ。
だがその姿は元の色よりさらに暗く変色し、全身に赤い筋が這っている。
何よりその魔力、先ほど感じたものよりはるかに澱んでいた。
言うまでもない。あの時のナナリーという少女が変化した巨人だ。
だがその姿は元の色よりさらに暗く変色し、全身に赤い筋が這っている。
何よりその魔力、先ほど感じたものよりはるかに澱んでいた。
ルヴィアが思い出すのはあの最初の空間。
あの大勢の参加者が集められたあの場で、なお目立っていた存在があった。
バーサーカー。かつて最も手ごわかったと言えるクラスカードの英霊。
だがその姿は遠目から分かるほどの異常な姿をしていた。
あの大勢の参加者が集められたあの場で、なお目立っていた存在があった。
バーサーカー。かつて最も手ごわかったと言えるクラスカードの英霊。
だがその姿は遠目から分かるほどの異常な姿をしていた。
そして、今背後にいるそれはまさしくそれと同じ様相をしている。
(この、娘は、一体何を体に…、宿してますの…?)
だが今更それに気づいても遅い。
さらに巨人は、頭についたワイヤー、その先のナイフをこちらに向けている。
さらに巨人は、頭についたワイヤー、その先のナイフをこちらに向けている。
ああ、こんな時でもあの女のことが頭をよぎってしまうのはなぜなんだろう。
「全く、こんな有様では…、ミストオサカのことを、笑えませんわね――」
次の瞬間、一斉に発射されたナイフがルヴィアの体を真っ二つに吹き飛ばした。
【ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 死亡】
◆
そう、どうでもよかったのだ。
いくらこの女が姉さんに似ていたとしても、それだけなのだ。
いくらこの女が姉さんに似ていたとしても、それだけなのだ。
私の継げなかった遠坂の家を受け継ぎ、父にも愛された姉さんも。
ずっと蟲に犯され続ける私を助けてくれなかった姉さんも。
私の好意を知りながら先輩を奪おうとした姉さんも。
もういないのだから。
ずっと蟲に犯され続ける私を助けてくれなかった姉さんも。
私の好意を知りながら先輩を奪おうとした姉さんも。
もういないのだから。
だから、こんなに虫けらのように殺せる。
胸の辺りから真っ二つになった体を影の中に沈める。
人間を食べたにしてはそれなりに魔力を摂ることができた。しかしまだ足りない。
人間を食べたにしてはそれなりに魔力を摂ることができた。しかしまだ足りない。
「あなたにはもっと働いて―――あれ?」
そうして、空腹を満たす走狗にしようと呼び出したマークネモだったが、それはたった今光となって消滅してしまった。
残ったのは黒いスーツを着たナナリー。しかし車椅子には座っておらずしっかり二足で立っており、目もはっきり開いている。
最もその姿は普通というには程遠いが。目には光がなく、全身にあの機体と同じ赤い筋が入っている。
残ったのは黒いスーツを着たナナリー。しかし車椅子には座っておらずしっかり二足で立っており、目もはっきり開いている。
最もその姿は普通というには程遠いが。目には光がなく、全身にあの機体と同じ赤い筋が入っている。
桜は彼女達のことを何も知らない。
マークネモのこと。ギアスのこと。それらにかかった制限のこと。何一つ知らない。
マークネモのこと。ギアスのこと。それらにかかった制限のこと。何一つ知らない。
「もう少し経ってから試してみようかしら?」
そして、彼女のことも使い勝手のいい人形を手に入れたくらいの認識しかしていなかった。
もしもそれらのことを知っていたら、彼女はまた別の利用方法を考えただろう。
だが、それでよかったのかもしれない。少なくとも他の参加者にとっては。そしてネモ本人にとっても。
もしもそれらのことを知っていたら、彼女はまた別の利用方法を考えただろう。
だが、それでよかったのかもしれない。少なくとも他の参加者にとっては。そしてネモ本人にとっても。
今彼女にとっての他の参加者のほとんどは、空腹を満たすための餌と大して変わらない存在だ。
唯一そこから外れていた人は三人。
衛宮士郎、遠坂凛、そして、藤村大河。
唯一そこから外れていた人は三人。
衛宮士郎、遠坂凛、そして、藤村大河。
「藤村先生」
その中で、たった今自分が殺してしまった存在に、一つの言葉を投げかける。
後ろ、今まで通った道に目をやる。今は見ることができないが、もう少し進めばそれは目に入ることだろう。
あの場において、唯一泥が侵さなかった場所に残された死骸。手足は吸収してしまったがその部位だけは取り込むことを拒絶したモノ。
藤村大河。自分に笑顔というものを教えてくれた存在。
後ろ、今まで通った道に目をやる。今は見ることができないが、もう少し進めばそれは目に入ることだろう。
あの場において、唯一泥が侵さなかった場所に残された死骸。手足は吸収してしまったがその部位だけは取り込むことを拒絶したモノ。
藤村大河。自分に笑顔というものを教えてくれた存在。
薄まりつつある間桐桜の人格の中で、言っておかなければならないと感じた謝罪の言葉を口にする。
「ごめんなさい。私、やっぱり悪い子でした。先生までこんなことに巻き込んでしまって。
せめて先生には生きててほしかった。何も知らずにいて欲しかった。
でも安心してください。先生のところには行けないかもしれないけど、ちゃんと罰は受けます」
せめて先生には生きててほしかった。何も知らずにいて欲しかった。
でも安心してください。先生のところには行けないかもしれないけど、ちゃんと罰は受けます」
他の人間なら開き直れた。だが彼女だけは駄目だった。
だから、他のところで開き直ってしまった。
だから、他のところで開き直ってしまった。
「先輩、待っててくださいね。
みんな、みんなみんなみんなみんなみんなみんな殺しますから。
真理さんもタケシさんも、イリヤさんもみんなきちんと殺して、思いっきり悪い子になりますから」
「だから先輩。ちゃんと、私を殺してくださいね」
みんな、みんなみんなみんなみんなみんなみんな殺しますから。
真理さんもタケシさんも、イリヤさんもみんなきちんと殺して、思いっきり悪い子になりますから」
「だから先輩。ちゃんと、私を殺してくださいね」
それが間桐桜としての最後の願い。
正義の味方であり、自分にとってのヒーローであるエミヤシロウに殺されること。
正義の味方であり、自分にとってのヒーローであるエミヤシロウに殺されること。
そのために、己の体に溜まりかけているもの、この世全ての悪を受け入れたのだから。
「あはは、あっははははははははははは!!
あはははははははははははははははははははは!!!!」
あはははははははははははははははははははは!!!!」
笑い続ける間桐桜。そして彼女は気付かない。
その眼から一筋の涙が零れ落ちたことに。
そして、そんな彼女をナナリー、いや、ネモはじっと光のない瞳で見つめ続けた。
その体が泥に沈みゆく間、ずっと。
その眼から一筋の涙が零れ落ちたことに。
そして、そんな彼女をナナリー、いや、ネモはじっと光のない瞳で見つめ続けた。
その体が泥に沈みゆく間、ずっと。
【C-5/橋付近/一日目 午前】
【間桐桜@Fate/stay night】
[状態]:黒化(大)、『デモンズスレート』の影響による凶暴化状態、溜めこんだ悪意の噴出、喪失感と歓喜、強い饑餓
ダメージ(頭部に集中、手当済み)(右腕損失、胸部に大きな切り傷、回復中)、魔力消耗(大)、ジョーイさんの制服(ボロボロ)
[装備]:デルタギア@仮面ライダー555(戦闘のダメージにより不調)、コルト ポリスポジティブ(6/6)@DEATH NOTE(漫画)、黒い魔力のドレス
[道具]:基本支給品×2、呪術式探知機(バッテリー残量5割以上)、自分の右腕
[思考・状況]
基本:“悪い人”になる
0:いずれ先輩に会いたい
1:“悪い人”になるため他の参加者を殺す
2:先輩(衛宮士郎)に会ったら“悪い人”として先輩に殺される
3:空腹を満たしたい
[備考]
※『デモンズスレート』の影響で、精神の平衡を失っています
※学園に居た人間と出来事は既に頭の隅に追いやられています。平静な時に顔を見れば思い出すかも?
※ルヴィアの名前を把握してません
※アンリマユと同調し、黒化が進行しました。魔力が補充されていくごとにさらに黒化も進行していくでしょう。
※精神の根幹は一旦安定したため、泥が漏れ出すことはしばらくはありません。黒い影も自在に出すことはできないと思われます。
※デルタギアがどの程度不調なのかは後の書き手にお任せします
もう変身できないかもしれませんし、変身しても何かしらの変化があるかもしれません。また、時間経過で問題なく使用可能かもしれません。
[状態]:黒化(大)、『デモンズスレート』の影響による凶暴化状態、溜めこんだ悪意の噴出、喪失感と歓喜、強い饑餓
ダメージ(頭部に集中、手当済み)(右腕損失、胸部に大きな切り傷、回復中)、魔力消耗(大)、ジョーイさんの制服(ボロボロ)
[装備]:デルタギア@仮面ライダー555(戦闘のダメージにより不調)、コルト ポリスポジティブ(6/6)@DEATH NOTE(漫画)、黒い魔力のドレス
[道具]:基本支給品×2、呪術式探知機(バッテリー残量5割以上)、自分の右腕
[思考・状況]
基本:“悪い人”になる
0:いずれ先輩に会いたい
1:“悪い人”になるため他の参加者を殺す
2:先輩(衛宮士郎)に会ったら“悪い人”として先輩に殺される
3:空腹を満たしたい
[備考]
※『デモンズスレート』の影響で、精神の平衡を失っています
※学園に居た人間と出来事は既に頭の隅に追いやられています。平静な時に顔を見れば思い出すかも?
※ルヴィアの名前を把握してません
※アンリマユと同調し、黒化が進行しました。魔力が補充されていくごとにさらに黒化も進行していくでしょう。
※精神の根幹は一旦安定したため、泥が漏れ出すことはしばらくはありません。黒い影も自在に出すことはできないと思われます。
※デルタギアがどの程度不調なのかは後の書き手にお任せします
もう変身できないかもしれませんし、変身しても何かしらの変化があるかもしれません。また、時間経過で問題なく使用可能かもしれません。
◆
『ナ…―リ―、ナナ……、ナナリー…』
「ん…、ね、ネモ…?ネモなの?」
『ナナリー、きっとお前とこうやって話せるのはこれが最後だ』
「え…?何を言ってるの?」
『全てはお前を守るためだ。お前が受ける呪いは、全て私が引き受けたからな』
『だが、この先は賭けのようなものだ。もしかしたら私の行動はただの時間稼ぎにしかならないのかもしれない』
「ん…、ね、ネモ…?ネモなの?」
『ナナリー、きっとお前とこうやって話せるのはこれが最後だ』
「え…?何を言ってるの?」
『全てはお前を守るためだ。お前が受ける呪いは、全て私が引き受けたからな』
『だが、この先は賭けのようなものだ。もしかしたら私の行動はただの時間稼ぎにしかならないのかもしれない』
「待って、そんな!じゃあ桜さんは?!」
『だが最後にこれだけは伝えておく。
ナナリー、何があっても―――あれを受け入れるな』
『だが最後にこれだけは伝えておく。
ナナリー、何があっても―――あれを受け入れるな』
◆
「ハッ…」
目が覚めた。
しかし分かったのはそこは気持ち悪いほどわけの分からない何かが辺りを埋め尽くす空間ということだけ。
気配だけでも吐き気のしそうな空間。そして吐き気の原因は辺りを埋め尽くす濃厚な悪意。
しかし分かったのはそこは気持ち悪いほどわけの分からない何かが辺りを埋め尽くす空間ということだけ。
気配だけでも吐き気のしそうな空間。そして吐き気の原因は辺りを埋め尽くす濃厚な悪意。
「こ…、ここは…何なの?
え…?ネ、ネモ!!」
え…?ネ、ネモ!!」
手探りで周囲に触れると、地面に巨大なきのこのような形の柔らかい物体が手に当たった。
それはあの時新宿で出会った時のネモの姿そのものだった。
それはあの時新宿で出会った時のネモの姿そのものだった。
「ネモ!しっかりして、ネモ!!」
『全くバカな人形さん』
『全くバカな人形さん』
ネモに呼びかけると不意に背後から声が聞こえる。
視覚を失った代わりに他の感覚が優れているはずのナナリーが察知することができなかったその存在。
それは桜を模したかのような声で話しかける。
視覚を失った代わりに他の感覚が優れているはずのナナリーが察知することができなかったその存在。
それは桜を模したかのような声で話しかける。
『全部を自分で受け止めるなんて。そのせいで自分の意志すらも失って本当に人形さんになっちゃうんですから』
優しいように聞こえるその声はまるで悪魔の誘惑のようだった。
『ねえナナリーちゃん、私たちを受け入れない?』
まるで深層心理に語りかけるように話しかけるそれ。
『あなたを捨てた父親が、国が憎くないの?
お兄さんを殺した人に復讐したくないの?
私なら全部やってあげること、できるんですよ?』
「そんなの…、私望んでません…!!」
『そう、でもいいのよ。すぐに決めなくても。
あなたが私たちを受け入れてくれるの、ずっと待ってますから』
お兄さんを殺した人に復讐したくないの?
私なら全部やってあげること、できるんですよ?』
「そんなの…、私望んでません…!!」
『そう、でもいいのよ。すぐに決めなくても。
あなたが私たちを受け入れてくれるの、ずっと待ってますから』
そう言ったのをきっかけに声が遠ざかっていくのを感じる。
そして最後に―――
そして最後に―――
『でも忘れないでくださいね。あなたはもう、人を殺したんですから』
「え…?」
「え…?」
そう言い残した言葉が、ナナリーの中にずっと残り続けた。
(ネモ…、兄様…、…アリスちゃん…。私は……)
そうしてナナリーは、この得体のしれない空間の中で一人、答えを探し続ける。
周囲の悪意に流されることに耐えながら。
周囲の悪意に流されることに耐えながら。
【C-5/橋付近(桜の泥内部)/一日目 午前】
【ナナリー・ランペルージ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康(精神)|黒化、自我希薄(肉体、ネモ)、マークネモ召喚制限中
[装備]:
[道具]:
[思考・状況]
1:私は………
[状態]:健康(精神)|黒化、自我希薄(肉体、ネモ)、マークネモ召喚制限中
[装備]:
[道具]:
[思考・状況]
1:私は………
[備考]
※ネモの黒化について
アンリマユに吸収されたことでネモは黒化しました。
その際、ナナリーの精神を肉体から隔離したため自我が薄く、現在はほとんど桜の操り人形のようになっています。
ナナリーがアンリマユを受け入れた時を除き、アンリマユがナナリーの精神まで侵すことはないでしょう。
※マークネモの制限は黒化前と変わりません。
※ネモの黒化について
アンリマユに吸収されたことでネモは黒化しました。
その際、ナナリーの精神を肉体から隔離したため自我が薄く、現在はほとんど桜の操り人形のようになっています。
ナナリーがアンリマユを受け入れた時を除き、アンリマユがナナリーの精神まで侵すことはないでしょう。
※マークネモの制限は黒化前と変わりません。
※B5~6にかけての森の木々が消滅し、一部更地と化しました
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