少女地獄 序章

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

少女地獄 序章 ◆qbc1IKAIXA



 朝日は昇り、朝焼けから青空に移り変わる。
 森を抜け、平原にたどり着いたとき、時間はちょうど六時となった。
 車椅子の少女ナナリー、人類解放軍の象徴とも言える少女真理、ポケモンブリーダーを目指す少年タケシ。
 三人は時間までにポケモンセンターへと辿りつけなかったことを悔いながら、放送に耳を傾ける。
 内容は三人にとって、衝撃的なものだった。
「咲世子さん……? お兄……様……?」
 固まっている三人の中で、最初に反応したのはナナリーだった。
 声は震えて事実の認識を拒んでいた。
 ただ兄が死んだと聞かされただけ。受け入れるには死体がなく、確証などありはしない。
 だけど、アカギが誰かを殺したとき、肉の焼ける匂いを嗅ぎとった。
 それに、あのときもそうだった。兄が行方不明だと聞かされたときも死体と確証がなかった。
 またも理不尽に奪われる。母も、体の自由も、兄も。
 どうしてこんなに奪われてばかりなのか。優しい世界なんて存在しないのではないか。
『咲世子やお兄様を殺した奴が憎いか?』
(やめて!)
 ネモが問いかけ、ナナリーは歯を食いしばりながら抵抗する。
 彼女は自分の負の感情をもらいし者。漏れ出す殺意に身を任せそうになるのを、必至で堪える。
『なにを迷う。殺し合いはここのルールだ。殺す覚悟があるなら、殺される覚悟もあるということだ。
この二人に頼むか、あるいは置いていってお兄様たちの仇を探せばいい。誰にも非難される謂れはない』
(お願い……やめて……)
 シンジュクでは彼女と契約することになった。
 だが今は、悪魔のささやきにも聞こえるおのれの本心に自己嫌悪するだけだ。
 優しい世界を望みつつ、己の本性は優しさから遠い。何もかも投げ出したくなる。
 そんなとき、彼女の車椅子が押された。
「マリさん、ここに長居してもいいことはありません。ひとまずポケモンセンターに向かいましょう」
 冷静な声音でタケシが先を促す。
 真理は心ここにあらずといった様子だったが、呼びかけに答えた。
「う、うん。確かにボーッとしてるよりマシよね。けど、いいの?」
「放送のことですか? 俺はサトシもヒカリも、死んだなんて信じません。
判断材料はアカギさんの放送しかありません。自分達を騙してギンガ団のボスだった男です。信じる要素がありません。
だからひとまず、放送で呼ばれた相手は死体を見つけるまで無視しておきましょう」
 さすがに禁止領域はそうもいきませんけど、とタケシは最後に付け足した。
 だがナナリーは車椅子を押す彼の腕が震えていることを感じ取り、地面に手のひらからの血が落ちるかすかな音を聞いた。
 きっとやせ我慢なのだろう。
 タケシという少年は聡い。この放送を楽観的な思考で嘘だと断じるような性格ではない。
 あえてそう言ったのは、きっと自分を、真理を気遣っての行動なのだ。
 兄が死んだ自分。啓太郎という仲間を喪った真理。
 彼だって、サトシとヒカリといった仲間を喪った直後なのに。
「さて、ナナリー、マリさん。そろそろ……」
 いきましょう、とタケシが続けようとしたときだ。
 放送に気を取られて、探知機を見る暇もなかったのが仇となる。
 川を飛び越え、三人の眼前に立つ存在があった。
「あれは……ファイズ? 違う……けど誰?!」
 真理が前に立ち、銃を向ける。ファイズに酷似したベルトの相手もブラスターモードの銃を向けた。
「人を殺すために撃とうとする……あなたは悪い人ですか?」
「あ、ごめん。あなた、女の子?」
 真理が銃を下げて謝罪をすると、相手も銃を収めて変身を解いた。
 つややかな長い髪の、理想的なスタイルをもつ、妖しい魅力がある女性だ。
「頭を怪我しているじゃない!」
 真理は頭部の怪我を発見すると、相手の返事も待たず腕を取る。
 フラっとしたためだろう、肩を貸し始めた。
「タケシ、ナナリーちゃんをお願い。私はこの娘に肩を貸すから」
「もちろんです」
 そのままポケモンセンターを目指そうとした一同に、謎の女性は声をかけた。
「私を助けるつもりなんですか……?」
「当たり前じゃない。そんなフラフラで強がんないの。怪我人は黙って助けられておく、いい?」
 いろいろ聞きたいことを抑えて、真理は相手の返事を待たず言い切る。
 ナナリーはサバサバした対応に感心しながら、ポケモンセンターに向かうままに任せた。
 ただ、ネモが苦虫を噛み潰したような顔をしていたのが気にかかった。


 ポケモンセンターの内部は病院を彷彿させた。
 受付のカウンターと、白い印象の部屋。受付に並ぶいくつもの椅子。奥には診察室があった。
 おまけに食堂、宿泊施設が存在しているらしい。
 タケシが言うには、『ポケモンの病院であり、ポケモントレーナーの支援施設』とのこと。
 ひとまず、治療道具は揃っていたため変身していた女性の手当をした。
「さて、これで楽になったはずです」
「ずいぶん慣れた手つきね。こういうことも得意なの?」
「ええ。ポケモンも人も、怪我を診ることはありましたから。それに、美しい方に傷を残すわけには行きません。
不肖、このタケシにできることがありましたら、なんでもおっしゃってください!」
 真理は見直した自分を殴りたくなった。
 しかし、前と違ってキレがなく、言葉も弱々しい。
 グレッグルがツッコミを入れないのがその証拠だ。
「怪我の治療をありがとうございます。私は間桐桜と申します。
あなた方にお尋ねしたいのですが……センパイ、衛宮士郎という男性にお会いしませんでしたか?」
 衛宮士郎という人物名に、思わずタケシと顔を見合わせる。
 ナナリーは首をひねっているが当然だ。
 衛宮士郎は二人が最初に出会った少女、美遊も探していたからだ。
 別れる際、巧たちの情報と交換したのだ。彼女が探している親友、イリヤの兄というため、話題に上がったのは当然の結果である。
「……先輩に会ったことあるんですか?」
「ごめん、私たちが会ったのは美遊って子なんだ。その子も探していたから……」
「美遊? 先輩の知り合いにそんな人は聞いた覚えがありませんが……」
 桜は顎に人差し指を当てて考え込んだ。頭部の痛みからか、集中できるように見えない。
 そこで、横からタケシが質問する。
「ところで気になっていたのですが、そのベルトは人間にも使えるんですか?」
「うーん、見たことないベルトだけど、基本的にオルフェノクしか変身できないし……あっ、もしかして!」
 真理は勢い良く桜の両肩を使んだ。
「あなた、オルフェノクに会わなかった? 最初の会場で燃やされた怪人みたいなの。
鶴か蛇、狼に似たオルフェノクなら、私たちの味方なんだけど……」
「おるふぇのく? 灰色で人の言葉をしゃべる怪物さんには会いました。けど、その前後はよく覚えていません」
 桜は『味方のオルフェノク』の部分を耳ざとく反応し、嘘を告げた。
 飢餓感があるものの多少マシになったため、手当をした相手を殺したくない、と良心が動いたのだ。
 頭部の怪我で戦闘意欲が薄れていたのと合わせて、誰にとってかわからないが幸いだった。
「うわ……」
「マリさん、どうかしましたか?」
 真理が手のひらを顔に当て、苦い表情を浮かべる。
 何を話そうか迷った末、ゆっくりと落ち着かせるように語り始めた。
「間桐さん、落ち着いて聞いて。あなたはオルフェノクになったかも知れない」
「えっ!? それはどういうことですか、マリさん!?」
 強く反応したのはタケシで、桜はおとなしく聞いていた。
「オルフェノクは自分たちの仲間を増やすことができるの。私の仲間以外の連中に出会ったら襲われるしかない。
だから、ベルトが使える。そう考えたほうがつじつまが合うし……」
「…………そうだったんですか」
 本当は桜は襲われていないし、変身できるのはデルタギアの特異性でしかない。
 彼女にとって都合のいい解釈でもあるため、話を合わせたことにしたのだ。
 そうとも知らず、おずおずといった様子でナナリーが真理に尋ねる。
「あの、オルフェノクになったなら人間に戻ることは……」
「そういう例はなかった。私の仲間も死ぬか、オルフェノクになるしかなかったから。
でも、オルフェノクになっても人とわかり合おうとした仲間だっているよ」
「大丈夫ですよ。今のところ、オルフェノクになる様子もありませんし」
 桜がニッコリとしながら答えた。
 真理はどこか生気が感じられない笑顔だと思ったが、気のせいだと結論をつける。
「それじゃあ、少しポケモンセンターを探りましょう。基本、自分が知っているポケモンセンターと変わらないと思いますが、一応念には念を入れて」
「うん、積もる話は後回しにして、ちょっと回ろうか。ナナリーちゃんと間桐さんはここで待っててもらえるかな?」
 構わない、という返事を受けて、タケシを伴って施設を進んだ。
 桜の精神状態がいくぶんか落ち着いており、一行の平穏は少しの間だけ保証された。


 広い浴槽は音がよく響く。
 タイル貼りの床を、ナナリーを助けながら真理は中の広さに感心した。
 ちょっとした銭湯くらいの広さはある。トレーナーの宿泊施設も兼ねているというのは、伊達ではないということか。
 なぜ今風呂場に訪れているのかというと、理由は単純だった。
 施設の探索中に真理が風呂場を発見したのだ。なかなか広く、十人入ってもまだ余裕があるだろう。
 疲れを癒すにもちょうどいいだろう、と女性陣に提案したのだ。
 ちなみに、タケシがその話にピクピク反応していたのは見逃していない。
 覗きに来る度胸はないだろうし、万が一にはグレッグルがどうにかしてくれる。
 もっとも、別のことで気になることはあるのだが。
 ひとまず、ナナリーの体を洗うため、シャワーの前に座らせた。
「あの、真理さん。いろいろありがとうございます」
「ああ、いいよいいよ。さすがに脱がせたりお風呂に入れたりは、私じゃないとまずいしね」
 怪我人である桜もキツイだろうし、と明るく努めた。
「今までは……放送で呼ばれた咲世子さんがやってくれたのですが……」
「そっか」
 真理は白い背中にそっと手を当てた。
「我慢しなくていいよ」
「ッ!? いえ……真理さんだって、お友達を亡くしたそうじゃないですか。
私も……我慢……しない……と……」
 少しだけ口元が優しく緩む。
 腰まで届く亜麻色の髪の手入れは行き届き、肌は透けるように白い。
 佇まいから育ちの良さが感じられ、こんな荒事に向いていると思えない。
 歳相応の背は狭く、儚いものに見えたが、彼女は今二人の大切な人の死を背負っている。
 そう思った瞬間、啓太郎の温かい笑顔が浮かぶ。いつの間にか、真理は彼女を背中から抱きしめていた。
「あ、あの……」
「放送で死んだ啓太郎は空回りするし、空気は読めないし、すぐ騙される奴だったんだ」
 戸惑っているナナリーのつややかな髪を、施設内で見つけた櫛ですく。
「だけど、いい奴なんだ。今あいつがいたらさ、ナナリーちゃんをほうって置かなかった。
まあ、あいつの構い方はちょっとうざったいけど、でもなんか温かいんだ」
 目を細めて、昔を懐かしむ。まだ洗濯屋があり、巧たちと三人で奇妙な共同生活を送っていた頃を。
「今は無理かも知れないし、まだ実感わかないかも知れないけど、お兄さんやお世話になった人のために泣いてあげて。
私たちにはもう、そうすることしかできないから」
 言い終わる前から、真理もナナリーも声を押し殺して泣いていた。
 死んだものは帰ってこない。悲しいことに、この二人は過去にも実感と経験をしていた。
 だから、傷の舐め合いになろうとも、二人で泣き続けた。


 風呂から上がり、ナナリーと自分の着替えを終えた真理は、桜に近寄った。
 声をかけてこちらを向くが、思わず息を呑む色香があった。
 頭を怪我しているため、風呂の中でも刺激しないようにタオルを巻いていた。
 おかげで白いうなじが露わになっているのだが、うっすらと汗が白い肌に浮かび、こちらを圧倒する。
 タレがちな目は遠くを見据えているようで、掴みどころがない。
 こちらの手のひらを余るだろう胸は、この施設で見つけたナース服(タケシいわく、ジョーイさんの衣装らしい)から確かに主張していた。
 ちなみに施設で見つけた服は、真理とナナリーはあっさり解決したものの、桜だけそうは行かなかった。
 主に胸の部分で合うサイズがなかったのだ。ゆえに今の格好である。
 同性なのにこのスペックの差は何だろうか。少し悲しくなるが、ナナリーのことを桜に頼んだ。
 やるべきことがあるのだ。
 彼女は快く引き受けたため、タケシの元へと向かう。
 自分たちが風呂にはいる前に、朝食の用意をすると宣言したきりだ。
 廊下を二回ほど曲がり、食堂らしき部屋の奥へ入ると、厨房でタケシが作り置きしていたスープを温めていた。
 そのついでに見つけた食材を調理したのだろう。焼きたての目玉焼きとハムが食卓に用意されている。
 感心していると、勘づいたのかグレッグルが真理の裾を引っ張った。
 グル~、と低く鳴いて、あまり可愛くない顔をこちらに向けている。
 言葉は話せないが、何を頼みたいかは検討がついた。無言で頷き、タケシに声をかける。
「こっちのお風呂は終わったよ」
「……あっ! マリさん、こちらの準備も終わりました。自分は少し見まわってから入りますので、三人で先に食べていてください」
 努めて冷静に返答しているが、やはり平常ではないのだろう。
 少し間があった。ふぅ、とため息を内心ついて、どうするか迷った。
 やはり、ここでも啓太郎のことを思い出す。
 あいつはよく泣いた。だが、子どもの前だけはいつも笑顔でいるように、自分で律していた。
 自分の弱さを嘆いていたが、自分より弱い相手に配慮を欠かさない。あいつと、たぶん目の前のタケシはそういう善人なのだ。
 だから、基本は啓太郎に接するのと変らない。
 黙ってタケシの頬を撫でた。
「なっ! マ、マリさんっ!?」
「……やっぱり泣いていたんだ」
「……ッ!? いえ、じ、自分は…………」
「バーカ。無理しないの、年下のくせに」
 笑って優しく小突いた。タケシはしばしの間、呆然としていたものの、だんだん体を震わせていった。
「す、すみません……。自分が……しっかりしないといけないのに……ッ!」
「ううん。むしろいろいろさせちゃってごめんね。本当は私がしなくちゃいけなかったのに。
タケシが辛くないはずないってわかっていた。甘えちゃったね」
「いえ……自分が勝手にや、やったことです、から」
 震えは体だけではなく、声にまで及んだ。
 タケシは立っていられないのか、崩れ落ちる。
「本当はわかっているんです。あんなことをした奴が、アカギさんが、ギンガ団のボスが嘘をつく理由なんてないことを。
だけど、死体を見るまでは信じたくなかった。あの二人ともう会えないなんて思いたくなかった」
 タケシは顔を、火を止めた鍋へと向けた。
「だって、サトシはカントーからずっと一緒にいて、これからも旅を続けるんだと思っていました。
ポケモンマスターになりたいって、ピカチュウと一緒にいろんな強敵を倒して、どんなポケモンとも友だちになれる。
自分はそんなあいつが大好きで、アイツとバトルしてブリーダーの道を目指したのは間違いじゃないって、ちゃんと安心できていたんです。
自分の夢とあいつの夢、どっちが先に叶うかと一緒に語り合ったこともありました。
サトシは本当に強くて、いくつもの大会も上位まで勝ち抜いて、いつかは夢がかなうと思っていました」
 ギリッ、とタケシの奥歯が鳴る。
「ヒカリはポケモントレーナーになったばかりで、母と同じトップコーディネーターになるんだ、っていつも言っていたんです。
ポッチャマと一緒に演技を磨いて、ポケモンコンテストに頑張る姿に、自分もサトシも勇気づけられました。
パチリスや他のポケモンとだって、あんなに努力していたのに。リボンだって集まって、グランドフェスティバルに出れるかも知れなかったのに。
自分は……俺は、サトシやヒカリのママさんになんと詫びればいいんだ! ここでオーキド博士と会って、なんと言えばいいんだ!
カスミに、ハルカに、マサトに……うっ、ううぅぅ……」
 真理は顔を伏せたタケシの頭を、いつまでも撫で続けた。
 強がっても、男の子していても、やっぱり年下で、少しだけ責任感の強い子どもなのだ。
 彼女自身が元いた世界のように、人や夢が簡単に失われていく。
 そんな現実に腹が立ってしょうがない。
 だから巧に、ファイズにすべての闇を切り裂き、光をもたらせて欲しかった。


「すみません、みっともないところを見せてしまって……」
「タケシ」
 なんでしょう、と返事するタケシをおもいっきりひっぱたいた。
 タケシはこちらを見て細い目を瞬いている。
「友だちのために泣くことは、みっともなくないよ。違う?」
「マリ……さん……」
 頬についたもみじを見て、力を入れすぎたかと反省はする。
「でも強く殴りすぎたかな。そこはあやま……」

「いえ、ありがとうございます!!」

 タケシの大声に、真理は少しだけ腰が砕けた。
「ええ、自分はここで立ち止まれません。サトシも、ヒカリも、あの二人のことを覚えて、ちゃんと伝えられるのは自分とオーキド博士だけです。
絶対生き残って、こんな理不尽な真似を許しません。ですので、そのための気合を入れてくれて、ありがとうございました」
 今度はゆっくりと、落ち着いた様子で答えた。
 きっと完全には立ち直ることは、まだ無理だろう。
 嫌な話だが、真理は『慣れて』しまった。タケシは『まだ』慣れていない。
 だけど、一歩だけは進めた。だから大丈夫だ。
「じゃあ、私はナナリーちゃんたちを呼んでくるね」
「その前にマリさん……」
 なに、と答えを返すと、なぜか全身が輝いたタケシがそこにいた。
「マリさん。自分はあなたの励ましによってどうにか立ち直れました。この御恩、一生かけてお返しします!
ですので、遠慮なく自分をこき使ってください。そう、明日という希望へと脱出するた……へぶっ! し・び・れ・び・れ……」
 いつものパターンでグレッグルがどくづきを放っていた。
 真理は若干呆れつつ、いくらか調子が戻ったことに安心する。
 本当に一歩進んだ証明がこれなら、悪い気はしない。
 少しだけ口元が緩んだまま、ナナリーたちを迎えに行った。



【B-5/ポケモンセンター/一日目 朝】

【園田真理@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:疲労(少)、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:Jの光線銃(4/5)@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)、ファイズアクセル@仮面ライダー555、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:巧とファイズギアを探す
1:とりあえず情報交換から。
2:タケシたちと同行。
3:怪物(バーサーカー)とはできれば二度と遭遇したくない
4:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう?
5:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる
6:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前
※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません
 しかし機を見て話すつもりです   
※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません


【タケシ@ポケットモンスター(アニメ)】
[状態]:疲労(少)、背中や脇腹に軽い打撲、身体の数カ所に掠り傷
[装備]:グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ)
[道具]:カイザギア@仮面ライダー555、プロテクター@ポケットモンスター(ゲーム)
[思考・状況]
基本:ピンプク、ウソッキーを探す
1:しっかりマリたち三人を守る。
2:ピンプクとウソッキーは何処にいるんだ?
3:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える
4:『オルフェノク』って奴には気をつけよう
5:万が一の時は、俺がカイザに変身するしかない?
6:サトシ、ヒカリの死を元の世界に伝える。
7:並行世界?
[備考]
※参戦時期はDP編のいずれか。ピンプクがラッキーに進化する前
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません

※このあと桜をナンパするか、それともムサシやポケモンハンターJのようにスルーするかどうかは後続にお任せします。



「お兄さんがお亡くなりになったのですか?」
 ナナリーは二人っきりになった桜にそう尋ねられ、頷き返した。
 目は見えないものの、匂いや気配からは不審なものはない。
 血の匂いがするが、本人も怪我しているということだ。
 おかしいところなど、あるはずがなかった。
「私も、姉が死んでいました」
「えっ……それは……」
「だけど、それは放送前にわかってしまいましたよ。だって姉さんの死体を発見しちゃいましたし」
 なのに、どこかおかしいと感じていた。
 ネモが終始睨みつけているのも、警戒する原因だった。
「それは……悲しかったのですか?」
「悲しい。本当は悲しくないって言いたいんですが、どうでしょう?
姉の死体を見たときは泣きましたよ。だけど、安心の涙だって思っていました」
「安心? お姉さんが死んで安心って、どうして……」
「先輩を盗られることがないからです。もう私はなにも失わなくていい。ずっと縛っていた姉さんから解放されたんです。
なのに、わからなくなってしまいました。あなた達がお風呂で泣いているのを見ちゃってからずっと」
 ニッコリと、虚ろな笑顔を桜はナナリーに向けていた。
 見えるはずないのに、ナナリーは危険を感じた。
「ああ、安心してください。ナナリーちゃん。私はあなた達を殺したくないし、今は休みたいんです。
だから、悪い子にはならないでくださいね」
 くすくす、と無邪気に笑っていた。
 ネモは敵だと認識したのか、ナイトメアフレームを召喚しようとする。
 ナナリーは必死に、彼女を止めた。
 やがて桜は離れ、廊下に向かう。
「園田さんを呼んできますね。どうやら、私の手は借りたくないようですし」
 桜の目線はナナリーではなく、別の場所に向けられていた。
 そこでは、ネモが桜を睨めつけている。彼女が見えているのだろうか。
 だが、桜は何も言わず部屋を出て、ナナリーを一人にした。
『……タケシたちを助けたいなら、一刻も早くあいつとわかれるようにするべきだな』
 ネモが忠告するが、頭が回らない。
 いったいどうなってしまうのか。ナナリーに不安が残った。


 桜は廊下を歩きながら、ずっと頭になにかが引っかかっていた。
 デルタの力は素晴らしい。
 虐げられ続けていた桜が、逆の立場になり暴力を振るえる道具だ。
 真理の説明ではオルフェノクしか使えないとのことだが、実際は違うだろう。
 彼女はデルタと似たベルトしか知らない。このベルトについて知っているのは、今は自分だけだ。
 オルフェノクの新しい情報を聞いたのは運が良かった。そういえば、似たことを蛇のオルフェノクが言っていた気がする。
 危ないところだった。下手をすれば蛇のオルフェノクに奪われていただろう。
 これでこの力を持ち続けられる。
 そこまで考えて、ふと思う。なぜ自分は力を求めているのか。
「ああ、先輩」
 あの人を守るためか。はたして、それだけだったのだろうか。
 思い出しそうで、思い出せない。
 何かのピースがずっと、頭の片隅で引っかかっていた。



【B-5/ポケモンセンター/一日目 朝】

【ナナリー・ランペルージ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康
[装備]:呪術式探知機(バッテリー残量5割以上)、ネモ(憑依中)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める
1:桜を警戒する。
2:とにかく情報を集める
3:人が多く集まりそうな場所へ行きたい
4:ルルーシュやスザク、アリスたちと合流したい
5:ロロ・ランペルージ(名前は知らない)ともう一度会い、できたら話をしてみたい
6:自分の情報をどこまで明かすか…?
[備考]
※参戦時期は、三巻のCODE13とCODE14の間(マオ戦後、ナリタ攻防戦前)
※ネモの姿と声はナナリーにしか認識できていませんが、参加者の中にはマオの様に例外的に認識できる者がいる可能性があります


【ネモ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康、ナナリーに憑依中
[思考・状況]
基本:ナナリーの意思に従い、この殺し合いを止める
1:桜を警戒する。
2:とにかく情報を集める
3:参加者名簿の内容に半信半疑。『ロロ・ランペルージ』という名前が気になる
4:ロロ・ランペルージ(名前は知らない)を警戒
5:マオを警戒
6:ポケモンとは何だ?
[備考]
※ロロ・ランペルージの顔は覚えましたが、名前は知りません
※参加者名簿で参加者の名前をを確認しましたが、ナナリーにはルルーシュら一部の者の名前しか教えていません


【間桐桜@Fate/stay night】
[状態]:黒化(小)、『デモンズスレート』の影響による凶暴化状態、溜めこんだ悪意の噴出、無自覚の喪失感と歓喜、強い饑餓(いずれも小康状態)
    ダメージ(頭部に集中、手当済み)、ジョーイさんの制服@ポケットモンスター(アニメ)
[装備]:デルタギア@仮面ライダー555、コルト ポリスポジティブ(6/6)@DEATH NOTE(漫画)
[道具]:基本支給品×2、最高級シャンパン@仮面ライダー555
[思考・状況]
基本:先輩(衛宮士郎)の代わりに“悪い人”を皆殺し
0:先輩に会いたい
1:あの人(ルヴィア)を惨たらしく殺す
2:先輩(衛宮士郎)の所へ行く
3:先輩(衛宮士郎)を傷つけたり悲しませたりする人は、みんな殺す
4:あの人(ルヴィア)は―――絶対に許さない
5:ナナリーたちは今のところ殺す必要はない。
[備考]
※『デモンズスレート』の影響で、精神の平衡を失っています
※学園に居た人間と出来事は既に頭の隅に追いやられています。平静な時に顔を見れば思い出すかも?
※ルヴィアの名前を把握してません
※「黒い影」は桜の無意識(気絶状態)でのみ発現します。桜から離れた位置には移動できず、現界の時間も僅かです

※桜がネモを認識できたかどうかは後続にお任せします。


074:MEMORIA-黒き騎士の記憶 投下順に読む 076:私の光が全てを照らすわ
073:最強の敵 時系列順に読む 077:Nの心/人間っていいな
065:闇の実験室 ナナリー・ランペルージ 084:Tiger&Cherry
園田真理
タケシ
066:悪夢→浸食~光の影 間桐桜


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー