兄を失ったもの

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弟/妹・兄を得たもの/兄を失ったもの ◆F3/75Tw8mw


 足場が決して良いとはいえない、歩行に難がある山間部。
 ましてや車椅子の身において、それはこれ以上ない障害といえるだろう。


「酷い……こんな事って……!!」


 そんな過酷な状況下で、ナナリーは一人静かに涙を流していた。
 盲目なれども、先程の広場で起きた惨劇はしかと聞いた。
 アカギの無慈悲な声を、オルフェノクと名乗った男の悲痛な叫びを。
 目の前で、一つの命が無残にも奪われたのだ。
 その残酷な所業に、ナナリーは心の底から涙していた。

 そして……悲劇は、再び起ころうとしている。
 『殺し合い』という名の、罪無き命の奪い合いが。
 その事実に、ナナリーは悲しみ……怒りを感じていた。


 『……どうするつもりだ、ナナリー?』


 嘆きの声を漏らすナナリーへと、傍らに立つ騎士―――ネモが問いかけた。
 彼女は、ナナリーが持つ負の感情を共有する、つまり分身とも言える存在。
 故に、その悲痛な気持ちは十分に理解していた。

 その上で……その上で、敢えて彼女は問いかけたのだ。
 これより多くの地に染まるであろうこの戦場で、ナナリーは何を望むのか。
 己は、ナナリーの騎士として何を叶えればよいのかを。

 その覚悟を、確かめるために。

「……あなたはもう一人の私自身。
 答えなんて、分かっているんでしょう……?」


 主催者達への、反逆の狼煙をあげる為に。


『ああ……お前の望みは、戦場に赴き全ての暴力を排除すること。
 その為に行使されるのが、ギアスの力だ……ならば』

「ええ……私は、この殺し合いを止めたい。
 だから、ネモ……力を貸して……!!」


 ナナリー・ランペルージ……ナナリー・ヴィ・ブリタニアは、今ここに誓った。
 この殺し合いを、必ずや止めてみせると。



 ◇◆◇



(分からない……一体、何がどうなっているんだ?)



 微かな風と小川の流れる音が支配する、静かな山間部。
 ロロ・ランペルージは、剥き出しとなった岩肌に背を預けながら、この奇異な現状について思案していた。
 彼はつい先ほどまで、兄ルルーシュの命により政庁へと侵入を果たしている筈だった。
 そして……兄の唯一である家族となるべく、ナナリーをその手で殺害しようとしていた筈だった。

 だが……現実はご覧の有様だ。
 気がつけば自身は見知らぬ闇の中に立たされ、そしてあのホールに身を移されていた。
 殺し合いを強要する謎の男―――アカギが支配する、あの異様な空間にだ。


(……自分でも気がつかない間に移動させられていた。
 まさか……ギアス能力か?)


 この摩訶不思議な現状を説明できるものがあるとすれば、ギアス能力ぐらいしか思いつかない。
 つまり……あのアカギという男が、何かしらのギアスを用いて招集をかけたのではないだろうか。
 そう考えれば、いつの間にか見知らぬ場所に立たされていたというのも……一応の説明は着けられる。

(でも……だったら、あの化け物は何だったんだ?)


 しかし、ギアスの仕業として片付けるには、腑に落ちない点も幾らかあった。
 その一つ目が、あのオルフェノクと言う異形だ。
 あんな文字通りの『化け物』は、今までに見た事も聞いた事もない。
 一応人にあらざる存在という意味であれば、C.C.やV.V.といった例もあるが……
 少なくともロロには、オルフェノクはあの二人ともまた違う、もっと別の何かに見えていた。
 そして、幾らギアスの力でも、あの様な姿に変身する事が出来るとも思えない。


(それに、あの男が言っていた言葉……)


 そして、もう一つ。
 アカギがホールで口にした、妙に意味深な言葉がある。



 ―――君たちはこれから行われる『儀式』を完遂するために、数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たちなのだ。



(あれは……どういう意味なんだ?)


 ロロには、あの言葉の意味がいまいち理解しきれていなかった。
 己を大きく見せる為のハッタリ、虚飾だろうか……否。
 それで片づけるには、あの男の言葉にはどこか凄味があった。
 嘘は無いと、そう断言できるだけの何かが感じられたのだ。
 そうなると、やはり何か……かなり大きな意味があるとしか思えない。
 問題は、それがどういう事なのかだ。


(参ったな……こんな時、兄さんならパッと答えを出せるのだろうけど……)


 ここに切れ者の兄がいてくれたなら、こんな難問もすぐに解いてくれるだろう。
 いや、それどころかあのアカギという男の企みだって看破してくれるに違いない。
 そう考え、ロロは思わず頬を緩めてしまうが……即座に、顔を引き締めた。
 ある事実……自分以外の参加者という点に、気がついたからだ。


(そうだ……兄さんは?
 まさか、兄さんまでこの殺し合いに参加させられているんじゃ……!!)


 もしもアカギが、ロロの予想通りにギアス能力者だったとしたら。
 あの時、すぐ近くで戦闘指揮を執っていたルルーシュが巻き込まれていたとしても、不思議はない。
 だとしたら……これはロロにとって、由々しき事態となる。

 何としても、兄を救わなければならない。
 大切な兄を守り抜かなければいけない。

 そんな焦燥に駆られながら、ロロはデイパックを開く。
 見たところ、中には銃をはじめとする幾らかの品があるが、彼はそれらに目もくれずある物へと手を伸ばした。
 それは、全参加者が記されているという名簿だ。
 ここにルルーシュの名前があるかどうか。
 すぐさま確認の為、開こうとした……その瞬間だった。



「……え……?」



 ふと、警戒の為に視線を向けた、その先に……



「まさか、あれは……?
 間違いない、ナナリー……!!」



 これより殺害しようと目論んでいた標的―――ナナリーを見つけたのは。


 ◇◆◇



(……未来線が、読み取れないだと……?)


 殺し合いを止めると決意をした、その少し後。
 ネモは、自身の……否。
 ナナリーの身に起きているギアスの異常に、眉を細めていた。

 彼女のギアスとは、あらゆる事象の世界線を積分することによって、未来に起きる出来事、その結果を知る能力。
 そして彼女達は、それによって戦場を未然に察知し、争いへの介入を果たしてきた。
 だが……今、そのギアスに異常が起きている。


「ネモ……どうしたの?」

『……ナナリー、由々しき事態だ。
 ギアスの力が、正常に行使できなくなっている……アカギの位置が見えない』


 ネモはまずこの殺し合いを止める第一手段として、争いの源―――アカギの位置を探りにかかった。
 クロヴィスの時と同じ様に、『戦場を支配する未来線の発生源』たる主催者の居場所をギアスで読もうとしたのだ。
 しかし……試してみたところ、実に奇妙な現象が起きた。

 まるで、ナナリーのギアスを拒絶するかのように……未来線が、一本たりとも現れなかったのである。


『それに、それだけじゃない……未来が鮮明に見えなくなっている。
 まるで靄がかかったかの様に、ビジョンがぼやけている……やられた。
 アカギめ……私達の力に何か細工をしたな……!!』


 そして、未来の予知も正常な形で働かなくなっている。
 見えることには見えるのだが、極めて断片的な、不鮮明な映像でしか見る事が出来なくなっているのだ。
 これでは、一体未来に何が起ころうとするのかをはっきり把握することが不可能だ。


「ギアスに細工を……そんな事が出来るの?」

『現に、私達の力はこうして封じられているんだ。
 そう判断するしかない……この儀式とやらを円滑に進める為だろうな』


 確かにアカギの立場からすれば、ナナリーの持つギアスは極めて危険だ。
 殺し合いを打破する最大の切り札足りうる力なのだから……力の封印・制限は当然の事といえる。

 だが、だとしたら……アカギはとてつもなく恐るべき力を有する事になる。
 ギアスとは即ち、万物の根源たるエデンバイタルへとアクセスし、世の持つ理を捻じ曲げる力だ。
 それをこの様に、己が都合が良い様に制限できる……つまり。


(アカギは……エデンバイタルの力を自在に引き出せる。
 世界の理すらも自在に操る力があると言うのか……?)


 それはまさに、神の所業ではないか。
 こんな馬鹿な話など、認めたくはないが……しかし、そう考えれば納得できる部分も多い。


 ―――自分達が僅か一瞬にしてあのホールに転移させられたことも。

 ―――オルフェノクという謎の化け物の存在も。

 ―――無限の可能性宇宙から、自分達を選び出したという言葉も。


(……だが……気がかりはまだ、もう一つある。
 あの、オルフェノクという怪物が倒された瞬間……)


 そして、アカギから感じる不気味さはそれだけではない。
 あのオルフェノクという怪物が、吹き飛ばされた瞬間。
 僅か一瞬、辛うじてというレベルだが……ネモは確かに見ていた。


(あの影……アレが、アカギの力の源か……?)


 何か巨大な……『二つの影』が、アカギの背後にいたことを。


『…………』

「あの……ネモ?」


 そんな考えを張り巡らせるネモに対し、ナナリーは思わず声をかけてしまった。
 自分のすぐ横で、仏頂面でいきなり黙られたら、話すなという方が無理な話だから仕方ない。

『ん、ああ……すまない。
 少し考え事をしていた……そうだ、ナナリー。
 先程見えた未来線の事を告げなければならなかったな』

 ネモもナナリーの言葉からそれを察し、謝罪をする。
 そして、気持ちを切り替え……彼女へと口を開く。

 先程見えた、断片的な未来線について話す為に。


『……気をつけろ。
 どんな相手が来るか、どんな手段で来るかなど、はっきりとした形では見えなかったが……
 すぐ近くに、お前を狙っている奴がいるようだぞ』



 ◇◆◇



(ナナリー……まさか、君までここにいるなんてね……)


 不幸中の幸いとでも言えばいいのだろうか。
 ロロは、ナナリーの姿を見つけられた事を心から喜んでいた。
 一番……一番殺したい相手が、目の前に現れたのだから。


(……ナナリー……兄さんの家族は、僕だけでいいんだ)


 ロロはゆっくりと、支給品の銃―――デザートイーグルを構えた。
 幸い、まだ向こうはこちらに気づいていない……狙撃するには十分。
 もっとも気づかれたところで、相手は車椅子のナナリーだ。
 ここが荒地という事も手伝って、銃弾から逃れられる訳がない。
 時を止めるギアスを使うまでも無い……全て一発で形がつく。



(兄さんと一緒にいられるのは……僕だけなんだ……!!)


 その瞳に、強い殺意を漲らせて。
 ロロは躊躇う事無く引き金を引いた。
 銃弾は、ナナリー目掛けて真っ直ぐに突き進む。

 そして、その脳天に風穴を……




 ――――――ゴオォォォォォッ……!!!




 空けることは無かった。



「え……!?」


 ロロは、我が目を疑った。
 放たれた銃弾は、ナナリーへと命中するその寸前で……阻まれたのだ。

 彼女を守るかのように、地より出現した……巨大な腕に。


『いたぞ、ナナリー……こいつだ。
 こいつが、お前の命を奪おうとした男だ』


 否、現れたのは腕だけではない。
 巨大な頭部、胴体、両脚……全身を構造する全て。


「まさか、ナイトメアフレーム……!?」


 異形の姿を持つ……ロロが知らぬ、謎のナイトメアだ。


「ッ!?
 ナナリーが、あのナイトメアフレームに……!!」


 次の瞬間、ナナリーの肉体はナイトメアフレームの内部に取り込まれていた。
 否、ナナリーが乗り込んだといった方が正しいだろう。
 彼女専用の機体にして、エデンバイタルの魔神―――マークネモに。


「そんな……何がどうなっているんだ?
 どうしてナナリーが、ナイトメアフレームなんかに……!!」


 ロロは、とにかく驚愕するしかなかった。
 何も無い空間より、突如として異形のナイトメアフレームが出現したことに。
 そのナイトメアに、ナナリーが乗り込んだことに。
 何の力も無い、非力な筈のナナリーが……闘う力を手にしていることに。


『お前……殺し合いに乗ったのか?』


 異形のナイトメアより、呼びかける声が聞こえてくる。
 それは間違いなくナナリーの、しかし彼女とは思えぬ凛々しさが宿る声だった。
 少なくとも、ロロにはそう感じられた。


(……いけない、落ち着くんだ。
 想定外の事態だからこそ、慌てずに対処しないと……兄さんに怒られちゃう)

 兎に角、ここは冷静に対処しなければならない。
 慌てれば相手の思う壺ではないか。
 少々失礼な言い方にはなるが、想定外の事態がどれだけ窮地を生むかは、兄を―――黒の騎士団を見てきて、分かっているのだから。
 それこそ同じ失敗を繰り返してしまったら、兄にどやされてしまう。


「……違うよ……僕は、あんな男の言いなりになるつもりはない」


 小さく深呼吸をして、気持ちをやや落ち着かせた後。
 ロロは相手の問いかけに、静かに答えた。
 殺し合いには乗らない……と。
 その理由はただ一つ、兄の存在があるから。

 兄は黒の騎士団総帥として、弱き者を助ける正義を行ってきた。
 だからこの場においても、きっとアカギを討つべく動いているに違いない。
 そして、必ずアカギの野望を打ち砕くだろうと信じている。
 だから自分も、それを横で支え助けていく……殺し合いには、絶対に乗らない。


『だったら、何故私を……ナナリーを狙った!』

「そんなの……決まってるじゃないか」


 だから……兄の隣には。

 ルルーシュ・ランペルージの隣には、自分がいなければいけないのだ。

 ナナリー・ランペルージじゃなく……ロロ・ランペルージがいなければならないのだ。


「兄さんの側にいていいのは……君じゃない、僕なんだから!!」



 ◇◆◇



『姿が……消えた!?』


 瞬きを一回する程の、本当に僅かな一瞬だった。
 あの男はつい今しがたまで、確かにマークネモの前にいた。
 それが、いつの間にか姿を消しているのだ。
 しかもネモには、その気配を……行動の未来線を、まるで読めなかった。


 ―――ズドンッ!!


 直後、轟音と共にマークネモの全身を振動が駆け巡った。
 発生源は、後方……右脚。


『後ろッ!?』


 即座に視線を向け、状況を確認する。
 するとそこには、右足の付け根―――装甲に覆われていない間接部に銃口をねじ込んでいるロロの姿があった。
 如何に威力のある拳銃とはいえ、普通に撃ったのではナイトメア相手にダメージを与えることは出来ない。
 しかし……防御の手薄な間接部ならば、可能性は見えてくる。
 ロロはまさに、それを狙ったのだ。


『クソッ……舐めるな!!』


 すぐさまマークネモは、足元目掛けてスラッシュハーケンを射出。
 ロロを切り裂き貫かんと、刃の狙いを定め……そして。

 刃は、空を切り地面に突き刺さった。


『こいつ、また……!?』


 またしても、姿が消えている。
 行動の未来線も、まるで見えなかった。


『まさかこいつ、河口湖の奴か……!?』


 以前にも一度だけ、これとよく似た闘いを経験した事がある。
 河口湖で遭遇した、ブリタニアのギアスユーザーとのナイトメアフレーム戦だ。
 あの時の相手は、未来線を読むよりも更に速いスピードで攻撃を仕掛けるという離れ業を使い、マークネモを追い詰めてきた。
 そして目の前にいる相手も、未来線を読む事もさせず、いつの間にか位置を移動している。
 もしや、あのギアスユーザーは……この男ではないだろうか。



 ―――ドゴォンッ!!


『ッ……!?』


 刹那。
 マークネモの右脚ランドスピナーより、炎が上がった。
 地面は捲れ、煙が巻き起こっている……爆発物、それもかなり威力があるモノによる攻撃だ。
 ランドスピナーが、一部吹き飛ばされている……!!


『こいつ、何を……ハッ!?』


 直後、ネモは己に向かう攻撃の未来線を読んだ。
 それはマークネモの右側より、放物線を描き向かってくる。


『流体サクラダイトだと!?』


 正体は、ロロが放り投げた流体サクラダイト。
 そして、その中心目掛けて放たれる一発の銃弾だ。


『クッ……!!』


 とっさに、マークネモは地を蹴り左へと跳躍。
 それに僅かに遅れて、強烈な爆発が起こった。
 先程右足を襲ったのも、これと同じもの……流体サクラダイトの爆発だ。
 同じサイズの手榴弾よりも、数倍の威力はあるだろう。
 もしまともに直撃していたなら、右脚のランドスピナー同様大きなダメージを受けていたに違いない。


『クソッ……舐めるなぁぁっ!!』


 ナイトメアフレーム―――それも通常のソレより遥かに強力なマークネモに対して、相手は生身。
 まともに戦えるわけが無いと思い、油断していた。
 だが、実際に押されているのは寧ろ自分達の方ではないか。


 その原因はひとえに、相性の悪さにある。
 ナナリーとネモのギアスは、相手の未来線を読む力。
 それにより、敵の次なる行動を予知して対処できる事こそが強みである。
 しかし……ロロのギアスは、その未来線を彼女達に一切読ませる事無く、彼の行動を可能にするものなのだ。

 ネモはロロこそが、河口湖でかつて戦ったギアスユーザー―――ザ・スピードのアリスと考えているが、それは違う。
 ザ・スピードは、加重力により相対的に超加速を得る、まさしく名前通りのギアスだ。
 しかしロロのギアスは、そもそも加速とは全く関係が無い別物である。
 何故なら、彼のギアスは……


(もう一度……時を、奪う!!)


 相手の体感時間を止める……時を奪うギアスなのだから。



 ◇◆◇



(いける……幾ら性能の高いナイトメアでも、乗ってるのは人間なんだ。
 なら、僕のギアスで動きを止めて……攻撃を仕掛ける隙を作れば……!!)


 ロロはここまで、マークネモに対し生身であるにも関わらず、優勢を保っていた。
 ギアスを用い相手の時を奪う事で、翻弄し続ける事に成功しているからだ。
 加えて、支給品が威力の高いデザートイーグルと、流体サクラダイトというのも大きかった。
 ナイトメア相手でも、この二つならばダメージを与えることは可能だ。
 そして彼自身は知らぬ事だが、このギアスはネモ達を相手取るには抜群に相性が良かった。
 如何に未来線を読むギアスとはいえ、止められた時間の中ではそれも読めず、そこで起きた行動も察知できないのだから。


(……後は……間接部に攻撃を集中させて……流体サクラダイトの爆発で……ぐっ……!!)


 しかし……ロロもまた、戦いの中で大きな負担を抱えていた。
 時を奪うギアスが持つ欠陥……それは、ギアスの発動中にはロロ自身の心臓も停止するという代償だ。
 その負担は、ギアスを広範囲で使ったり、長時間使う事によって度合いを増していく。
 尤も、ここまでの使用頻度ならば、然程の負担にはならない筈なのだが……


(……おかしい……いつもより、体にかかる負担が……大きい……!?)


 今、ロロが感じている負担はその倍以上だった。
 まるで、何度も連続して時を止め続けたかの様な……そんな辛さが、彼の身を襲っていたのだ。

 その原因は、ナナリー達と同じくアカギの介入―――ギアスの能力制限だ。
 ロロのギアスもまた、殺し合いを優位に進められすぎる能力に他ならない。
 そこで、体にかかる負担の倍増という形で制限が設けられているのだ。


『クソッ……舐めるなぁぁっ!!』

(……考えている暇は、無いか……!!)


 ネモの咆哮が耳を劈くと共に、その手の刀が横薙ぎに振るわれようとする。
 まともに人間が直撃を受ければ、即死は免れない一撃だ。
 だが、ロロは臆せず……すかさずギアスを発動させ、回避にかかる。


(もう一度……時を、奪う!!)


 ロロの右目より放たれる、赤い光の領域。
 それに捕らわれた瞬間、マークネモの動きがピタリと止まった。
 操縦者であるナナリーとネモの時が奪われた証拠だ。
 その隙を狙い、ロロは素早く前方の股下へと転がり込む。


「グッ……!?」


 ここで再び、ロロにギアスの負荷が襲いかかってきた。
 胸を締め付ける痛みと、呼吸のままならない息苦しさ。
 堪らず地面に片膝をつき、銃を手から零しそうになってしまう。
 このままギアスを使用し続けるのは、明らかに危険だ。
 本格的に、命にかかわってくる。


(それでも……それでも、僕は……!!)


 だが、ロロはギアスの使用をやめるつもりなどサラサラ無かった。
 ギアスを使わねば、この相手は……ナナリーは倒せない。
 自分は、どんな事があっても彼女を殺さねばならないのだ。

 そうしなければ……自分の、存在意義を失ってしまうのだから。


(ギアス……解除!!)


 ロロは、薄れそうになる意識を強引に保ちつつ、銃口を再び右脚の間接部へねじ込むと共にギアスを解除。
 更に引き金を連射し、銃弾を叩き込んでいく……!!


 ―――バキィッ!!


『しまった……!?』


 右脚部より聞こえた音―――破損音に、ネモは狼狽して声を上げた。
 ここまでロロは、全ての攻撃を右脚部へと集中させてきた。
 理由は二つある……一つは、ナイトメアフレームの硬い防御を突破するには、一点集中攻撃しかないと判断したから。
 そしてもう一つが、その機動力を奪うためだ。
 ランドスピナーとハーケンスラッシュによる高速機動が売りのナイトメアにとって、脚部の破損はかなりの深手になる。
 それを今、ロロは成功させたのだ。


(ハァ、ハァッ……やったぞ。
 こっちの負担も、大きいけど……これで、このナイトメアは自由に動けない……残っているサクラダイトの数は、後二つ。
 狙いは左脚と、ナナリーが乗っている……コックピットブロックだ……!!)


 そして次の狙いは、残るもう一方の脚……そして、急所のコックピットブロックだ。
 両脚を奪い完全に機動力を失わせたところに、流体サクラダイトの爆発を叩き込みナナリーを吹き飛ばす。
 肉体にかかる負担こそ、相当なレベルではあるが……ここまで、状況は完全に思うがままに進んでいる。
 もしもルルーシュがこの場にいたなら、確実にこう言っただろう。

 条件は、クリアされた……と。


『この……!!』


 負けじと、マークネモが刀を振り上げた。
 しかし、大振りすぎる……隙だらけにも程がある攻撃態勢だ。
 これでは「攻撃を避けてください」と言わんばかりのものではないか。

「そんな攻撃……!!」

 当然、ロロもそうする。
 ギアスを発動させ、ネモの時を奪いマークネモの動きを停止させる。


「ううっ……!!」


 またも襲いかかる、ギアスの負荷。
 その苦しみにロロは胸を押さえ体をよろめかせるが、それでも即死レベルの直撃を貰うよりかはマシだ。
 何より……何より、ナナリーを倒す為なら、こんな痛みはどうって事は無い。

 そう、すぐさま体に活を入れると、ロロは刃の外へと逃げ……


「む……無駄、だよ……
 何度攻撃したって、このギアスがあるかぎ……り……!?」



 そして、ギアスを解除し……刀が打ち下ろされた瞬間。


 ロロの視界は、茶色の波一色に染まった。



 大振りの一撃が巻き起こした、土砂の波に。



 ◇◆◇


『……ふぅ……冷や冷やさせられたな……』


 マークネモの中で、ネモは小さくため息をついた。
 悉く攻撃を回避してくるロロに対し、どうやったら攻撃を命中させられるのか。
 そう考えた末にネモが出した結論とは、『回避しようの無い広範囲に攻撃をばらまく』というものだった。
 そして実行したのが、大振りの一撃で土砂を巻き起こし、相手を襲うという策だ。
 幸いにも、ロロはマークネモの攻撃を、焦りと怒りに任せたものだと錯覚してくれた。
 そのおかげで真の狙いにも気づかれること無く、こうして攻撃を当てることに成功したのあった。


『しかし……悪運の強い奴だ。
 まさか、あんな手段で逃げるとはな……』


 ネモは、視線を下―――流れる川へと向けた。
 迫る土砂の波に、巻き込まれる寸前。
 ロロはそれから逃れるべく、全力で後方へと駆けた。
 しかし、それでもサイズ差が違いすぎた……飲み込まれるのは、誰の目から見ても確実だった。

 だが……ロロはその窮地を、思わぬ手を使って脱出した。
 それは、切り札である流体サクラダイト。
 彼は迫り来る土砂から逃げられぬと判断した瞬間、それを土砂へ向かい投函し、爆発させたのだ。
 結果、土砂は吹き飛び直撃は免れたが……代わりに、爆発の余波をまともに受ける形となってしまった。

 そして、吹っ飛ばされた先こそが、今まさにネモが見つめる川である。
 ロロは命こそ助かったものの、そのまま流され……落ちていってしまったのだ。

 川の先にある、大きな濁流の終着点―――滝壷へと。
 ただ川へ落ちただけならよかったものの、この勢いある滝からの落下だ。
 然程の高さが無い事だけが、唯一の救いと言うべきか。
 運が良ければ、生きているかもしれないが……それなりのダメージは、覚悟しなければなるまい。


「ネモ……あの人、助けられなかったの?」

 そんな彼を、マークネモは救わなかった。
 もし、急ぎ手を伸ばしていれば間に合ったのではないだろうか。
 その事に対し、ナナリーは静かに……悲痛な顔をして、ネモへと問いかける。


『ああ……あの状況では、手を伸ばしても間に合わなかった。
 もしもギアスの力が完全だったなら、事前に手を打てたかもしれないのにな』


 流石のネモでも、あの状況でロロの落下を防ぐことは叶わなかった。
 未来線を読むギアスが完全に発現されていたなら、或いは出来たかもしれないが……もはや意味の無い話だ。


「そう……」


 その返答に対し、ナナリーは意気を消沈させた。
 どうやら彼女としては、襲ってきたギアスユーザーをどうにかしてでも救いたかったらしい。
 自らの命が狙われたのにも、関わらず……だ。
 もっとも彼女とて、大きな声で文句を言うつもりもなかった。
 戦わなければ自分達が倒されていた……それも事実だから。


『ナナリー……下手をしたら、私達がやられていたんだぞ。
 それでも、あいつを助けたかったって言うのか?』

「ええ、だってあの人は……」


 ネモからすれば呆れるしかない話だ。
 しかし、ナナリーは……どうしても、あの少年を見捨てることが出来なかった。
 それは単に、人を殺したくないという優しさからだけではなかった。
 彼女は、しかと聞いていたからだ。



 ――――――兄さんの側にいていいのは……君じゃない、僕なんだから!!



「大切な……お兄さんの為に、戦っているみたいなんだから……」



 ロロが戦う理由を。

 誰と間違えたのかは知らないが、事情こそまるで分からないが。

 彼は、自分と同じく……兄を大切に思っているからこそ、こうして戦いに臨んだという事を。


『……あいつと自分とを重ねているのか。
 まったく……だが、言われてみればあのギアスユーザーの言動は妙だったな。
 この場に来た事で、軽く錯乱していたか……』

「……また、会えるよね?
 死んでなんかいない……ちゃんと生きてるよね?」

『さあ、断言はできないな……だが、あれだけの奴だ。
 そう簡単に倒れるとは思えないが……む……!?』


 そこまで口にした、その瞬間だった。
 突然、マークネモの全身より薄い光が放たれ始めたのだ。
 特に変な操作はしていない筈……ならば、この現象は何か。
 すぐさまネモは、マークネモの全身に目配らせ……それが何であるかを気づく。


『馬鹿な、これは……量子シフト!?
 私やナナリーの意志とは別に、強制的に発動しているだと!?』


 それは、彼女等の意思に反した量子シフトの反応。
 マークネモが、搭乗者を無視してそれを行おうとしているのだ。
 どうしてこんな事が起ころうとしているのか。
 先程の戦闘で受けたダメージが原因か……いや、脚部の破損ではどう考えても原因に繋がらない。
 しかし、他に理由があるとしたら……


『また……またアカギかぁっ!!』


 それは、アカギしか考えられない。
 彼が制限したのは、ギアスだけではなかった。
 このマークネモにも、殺し合いを公平とすべく仕掛けを施していたのだ。
 出現させられる時間を定め、それが過ぎれば強制的に量子シフトが行われるように……!!


『クッ……!!』

「キャァッ!!」


 そして、マークネモはその姿を完全に消し……残されたナナリーとネモは、外へ投げ出される形となった。
 幸い、然程高くない位置からの落下なので、怪我はないようだ。

『大丈夫か、ナナリー?』

「ええ、何とか……」

『まさか、マークネモまで抑えられているとは思わなかった。
 稼動時間の制限か……だとしたら、恐らく連続して呼び出せないようにもしているだろう。
 これは、もしも奴の様な相手がまた出てきたら、厄介な事になるぞ』


 ギアスだけなら兎も角、マークネモまで使えないとあれば、それはナナリーにとってかなりのハンデとなる。
 もしも次に、好戦的な何者かと出会ったなら……最悪の事態をも覚悟しなければならない。


『……何か、頼れるモノを探さなければならないな。
 マークネモまではいかなくても、身を守る力と……
 私達の考えに賛同し、共に戦ってくれる仲間を』

 それを避ける為には、マークネモに頼らずとも身を守れる武器と。
 そして、強い仲間が必要だ。
 同じくこの殺し合いを止めるために動いてくれ、且つ強い戦闘力を持った存在。
 理想的な例を挙げるなら、そう……枢木スザクの様な。


『そうだ……ナナリー、支給品と名簿を確認してみよう。
 もしかしたら、何かあるかもしれない』


 ここでようやく、ネモは支給品と名簿の存在を思い出した。
 先程の少年が持っていた拳銃や流体サクラダイトは、恐らく支給された武器だ。
 ならば自分達のデイパックにも、同等か……或いはそれ以上の何かがあるかもしれない。
 そして名簿を開ければ、参加者について把握できる事が出来る。
 運がよければ―――殺し合いに参加させられている時点で、運が良いとは言えないが―――誰か、頼れる相手がいるかもしれない。
 すぐさま、ナナリーに開けるよう指示を出すが……


「…………」


 それに対し、ナナリーは言葉を発さなかった。
 その代わり……実に神妙な面持ちで、何かを考えていた。
 真剣に……ネモの言葉も、意に介さぬ程に。


『おい……ナナリー?』

「あ……ごめんなさい、ネモ。
 うん、すぐに開けてみるけど……何が入ってるか、教えてくれる?」


 もう一度呼びかけられ、ナナリーはようやく気が付いた。
 急いでデイパックを開き、中のものをネモに見せる。
 彼女自身は残念ながら盲目の為、自分一人ではそれを確認する事が出来ないからだ。


(……あの人……)


 しかし、その作業の最中でもナナリーは続けて考えていた。
 先程遭遇した、あの少年―――見知らぬギアスユーザーに。

 自身と同じ……誰か、大切な兄を持つ存在に。


(……無事だといいな。
 もし、また会えたら……今度は、ちゃんとお話してみたいな……)



【A-5/山間部/一日目 深夜】

【ナナリー・ランペルージ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康、マークネモ召還制限中
[装備]:ネモ(憑依中)
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本:この殺し合いを止める
1:支給品と名簿を確認する
2:先程の少年(ロロ)ともう一度会って、出来たら話をしてみたい
[備考]
※参戦時期は、三巻のCODE13と14の間(マオ戦後、ナリタ攻防戦前)です
※ネモの姿と声はナナリーにしか認識できていません
 ただし参加者の中には、マオの様に例外的に認識できる者もいるかもしれません
※未来線を読むギアスには、以下の制限がかけられています
1:争いの元である未来線を読み、アカギの居場所を特定する事は不可能
2:予知できる未来のビジョンは断片的なものであり、何が起こるかははっきりとは分からない
3:相手の攻撃を未来線で読むことについても、何かしらの制限がかかっている恐れがあります
※マークネモには、召還できる時間に制限があります
 一定時間を過ぎると強制的に量子シフトがかかりどこかへと転移します
 また、再度呼び出すのにもある程度間を置く必要があります
 (この時間の感覚については、次の書き手さんにお任せします)
※ロロ・ランペルージには、自分と同じで大切な兄がいると考えています
 ただしロロの名前は知らず、その兄がルルーシュである事には気づいていません

【ネモ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康、ナナリーに憑依中
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考・状況]
基本:ナナリーの意思に従い、この殺し合いを止める
1:支給品と名簿を確認する
2:先程のギアスユーザー(ロロ)を警戒
[備考]
※ロロ・ランペルージを、河口湖で遭遇したギアスユーザーではないかと認識しています
 顔は覚えましたが、名前は知りません
※アカギには、エデンバイタルへと自在にアクセスできる力があるのではないかと考えています
※琢磨死亡時、アカギの後ろにいた『何か』の存在に気が付きました
 その何かがアカギの力の源ではないかと推測しています



 ◇◆◇



(……僕は……)


 川の流れに身を任せつつ、ロロはぼんやりと目を開けた。
 マークネモとの戦闘後、彼は滝より落ち、そのまま下流へと流されていた。
 身体の節々が痛む……ギアスでの消耗に加え、落下した時に強く打ちつけてしまったのだろう。
 もっとも、常人なら死亡していてもおかしくはないレベルなのだが……
 そこは仮にも、ギアス嚮団の暗殺者として幼少より生きてきた身だ。
 あの危機的状況にもかかわらず、ダメージを最小限に抑えられるよう、冷静に体勢を作っていたのである。

 そして、目立った外傷を負わずにすんだ為、流血していない事も幸運であった。
 もし微かでも傷を負っていたなら、この川の中では最悪失血死していたかもしれない。


(そうだ……僕は、ナナリーを……殺せなかった……!!)


 そして、自分が敗北した事実を思い出し、身を振るわせる。
 ナナリーが操る謎のナイトメアに、全て阻まれてしまったのだ。
 彼女を殺し、ルルーシュの唯一の家族になる筈だったのに。

 彼女の戻るべき場所を、自分のものにする……その筈だったのに。


(……駄目だ……そんなの、駄目だ……!!)


 ロロが、ナナリーを殺したいと思う理由……それは、恐れだった。
 彼はルルーシュと出会うまで、ずっと教団の道具として生きてきた。
 ただ命じられるままに……人間としてではなく、誰かの道具として生きてきた。

 自分の意思で、何かを成そうとした事が無かった。


(僕は……兄さんのおかげで、人間になれたんだ……!!)


 しかし……そんなロロを変えたのが、ルルーシュとの出会いだった。
 短い期間とは言えども、彼には確かな思い出があった。
 ルルーシュの弟として……ロロ・ランペルージとして彼と過ごした、楽しかった日々の思い出が。
 もしかしたら、ルルーシュは自分もまた道具として扱っているのかもしれない。
 そんな恐れはある……だが、それでも。
 それでも……自分は、ルルーシュがいたからこそ人間になれたのだ。

 だが……もし、そこにナナリーが現れたらどうなるか。


 自分がいた立ち位置に、ナナリーが戻ってきたら……自分はどうなるのか。


 本来の居場所にナナリーが戻ったら……自分は、どこに居場所を求めればいいのか。


 また、あの頃の……道具としての自分に、戻らなくてはいけないのか。


 ルルーシュの弟という、人間としての自分を……ナナリーに奪われてしまうのではないか。


(嫌だ……僕は……兄さんの家族なんだ……!!
 ナナリー……僕の居場所を、奪わないでよ……!!)


 兄を失った悲しみで、多くを得た妹ナナリー。

 兄を得られた喜びで、多くを得た弟ロロ。


 二人の道が再び交わるときは、果たして……


【B-5/川/一日目 深夜】

【ロロ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:全身に軽度の打撲、ギアス使用による消耗(大)、全身ずぶ濡れ
[装備]:デザートイーグル@現実、流体サクラダイト@コードギアス 反逆のルルーシュ(残り2個)
[道具]:基本支給品、デザートイーグルの弾、不明ランダム支給品1
[思考・状況]
基本:この殺し合いを止める
1:ナナリーを殺害し、自分の居場所を守る
2:もしルルーシュが参加者にいるなら、真っ先に合流する
[備考]
※参戦時期は、18話の政庁突入前になります
※相手の体感時間を止めるギアスには制限がかかっています
 使用した場合、肉体に通常時よりも大きな負荷がかかる様になっており、その度合いは停止させる時間・範囲によって変わってきます
※ナナリーが呼び出した謎のナイトメアを警戒しています
※ナナリーに、自分の居場所を奪われるのではないかと恐怖しています
※アカギはギアス能力者ではないかと考えています
※まだ名簿を確認していません

【デザートイーグル@現実】
44マグナム弾を利用するオートマチック拳銃。
ハンドガンとしては大きいサイズと、非常に強力な威力を秘めている。

【流体サクラダイト@コードギアス 反逆のルルーシュ】
極めて引火性の強い液体状のサクラダイトが入った容器。
サイズは手のひらサイズで内部のサクラダイトもごく少量だが、爆発した際には強力な威力を発揮する。
ちなみにコードギアスの最終回では、拳サイズで且つ内容量も豊富なそれを爆発させた場合、「島を一つ吹き飛ばせるほどの威力がある」とルルーシュの口から語られている程の危険物である。


002:「Natural」 投下順に読む 004:凶つ星
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初登場 ナナリー・ランペルージ 036:The Third
初登場 ロロ・ランペルージ 046:「ナナリー・ランぺルージって奴の仕業なんだ」


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