「ナナリー・ランぺルージって奴の仕業なんだ」 ◆8nn53GQqtY
「本当に、誰もいないみたい……」
空を飛べなくとも、足場があれば高い場所から地上を見渡せる。
つまり、魔力による足場の生成と、身体能力強化によって手に入れた跳躍力があれば、上空から怪我人――最悪の場合、遺体を探すこともできる。
つまり、魔力による足場の生成と、身体能力強化によって手に入れた跳躍力があれば、上空から怪我人――最悪の場合、遺体を探すこともできる。
『では、真理様とタケシ様は無傷だったと見てよいでしょう。
バーサーカーと遭遇して手傷を負わされた上で、アレから逃げ切れたとは思えません』
「そうだね」
バーサーカーと遭遇して手傷を負わされた上で、アレから逃げ切れたとは思えません』
「そうだね」
そして、木々がなぎ倒された森の跡は、もうすぐ訪れようとする日の出に先だって、既に白く明るく地上の色を変え始めていた。
これだけ森の開けた場所で、上空から見下ろして見つからないとなれば、タケシと園田真理がバーサーカーに殺された可能性は低い。
「よかった……」
リスクは高く、リターンの少ない行動だった。
敵に見つかる危険性が大いにある。
また、美遊自身もバーサーカーとの戦いで受けたダメージを治療したばかり。正直言って万全ではない。
しかし、付近をくまなく歩き回ってタケシたちの姿――いれば――を確認していたのでは、時間がもったいないという焦燥もまた存在した。
敵に見つかる危険性が大いにある。
また、美遊自身もバーサーカーとの戦いで受けたダメージを治療したばかり。正直言って万全ではない。
しかし、付近をくまなく歩き回ってタケシたちの姿――いれば――を確認していたのでは、時間がもったいないという焦燥もまた存在した。
だいいち、この行動は救命活動ですらないのだ。
二人がこの場所にまだとどまっているのは、十中八九が手遅れ――死体となって存在するケースなのだから。
つまり、美遊が己を安心させる為の自己満足である。
二人がこの場所にまだとどまっているのは、十中八九が手遅れ――死体となって存在するケースなのだから。
つまり、美遊が己を安心させる為の自己満足である。
そうこうしている間にも、美遊の主目的であるイリヤの捜索は後回しになっているのだ。
そこに焦りがないわけではない。
そこに焦りがないわけではない。
――しかし、こうして二人の無事を喜ぶ気持ちがある限り、美遊は後悔するつもりはない。
温かな安堵を胸に抱いて、美遊は気持ちを切り替えた。
「確認は済んだ。今度こそイリヤを探しにいかないと……あれ?」
「確認は済んだ。今度こそイリヤを探しにいかないと……あれ?」
適度に身を隠しやすい着地場所を探して、四方を見渡した際に『それ』は目についた。
先ほどまでバーサーカーとバトルしていたのと逆の方角――西方向の河岸に、人影らしきものが動いたのだ。
「男の人……?」
『特にMS力(魔力)は感じられませんね』
『特にMS力(魔力)は感じられませんね』
いずれにせよ、殺し合いに乗っていない人物ならば、情報を聞きだす好機だった。
美遊は魔力の足場を利用して跳躍しつつ、着地に備えてサファイアの魔力を物理保護に変換した。
◇
火を焚けば危険人物を呼び寄せるかもしれないことぐらい、子どもでも分かる。
よって、ほんの数時間では濡れた服を完全に乾かすことなどできなかった。
よって、ほんの数時間では濡れた服を完全に乾かすことなどできなかった。
しかし、服が乾くのを待って時間を浪費するなど論外だ。
休息中に目を通した名簿には、何よりも頼りになる。そして誰よりも死なせてはならない『兄さん』の名前があったのだから。
既に、滝から落ちた際の打ち身はある程度回復した。
こうなれば、立ち止まっている理由はない。
こうなれば、立ち止まっている理由はない。
(行動しろ。そして落ちついて考えろ。
まずすべきことは、兄さんを探すこと。
そしてその過程でナナリーを始末すること。
そして、兄さんと合流したら最終的に殺し合いを打倒すること。
その為にどう動くべきか……)
まずすべきことは、兄さんを探すこと。
そしてその過程でナナリーを始末すること。
そして、兄さんと合流したら最終的に殺し合いを打倒すること。
その為にどう動くべきか……)
動揺を抑え、頭を冷やしながら歩みを始めた時だった。
ゴオォォォォォォォォ
「な……!?」
はるか上空から、少女が落下してきたのは。
はるか上空から、少女が落下してきたのは。
ドゴン!!!
あまりにも常識を外れた登場と、土煙と共に出現したクレーターに、さすがのロロも思考を奪われた。
「や、やっぱり魔法が使いにくい……前に落ちた時よりも高度が低かったのに」
無傷で立ち上がった少女の声が、他の誰でもない『あの』ナナリーに似ていたことが、更にロロの神経を逆立てる。
無傷で立ち上がった少女の声が、他の誰でもない『あの』ナナリーに似ていたことが、更にロロの神経を逆立てる。
(こんな上空から跳んできた? この女の子もギアスユーザーか?)
ロロは臨戦態勢を取りつつ、残りのサクラダイトを求めてディパックに手を入れ、
ロロは臨戦態勢を取りつつ、残りのサクラダイトを求めてディパックに手を入れ、
『驚かせてしまったご無礼をお詫びします。
しかしどうか、警戒をお解きになってください。
私たちは、危害を加えられない限り、戦う意思はありません』
しかしどうか、警戒をお解きになってください。
私たちは、危害を加えられない限り、戦う意思はありません』
さしもの元暗殺者も、毒気を抜かれた。
何せ『言葉を話すステッキ』を目撃したのだ。
何せ『言葉を話すステッキ』を目撃したのだ。
◇
カレイドサファイアは、ほんの数時間前に園田真理とタケシに行った説明と、ほぼ同じ内容のことをロロ・ランぺルージに解いて聞かせた。
「つまり……この殺し合いでは、『並行世界』からたくさんの人が集められている」
「はい」
無表情で頷く、やけに露出の多いドレスを着た少女。
「そして、美遊とカレイドサファイアは『魔法』が使える世界からやってきた『魔法少女』」
「はい」
「おまけに君たちの世界には、『神聖ブリタニア帝国』もなければ、『ナイトメアフレーム』もない」
「はい」
「うん、分かった……必要なところは、噛み砕いて理解できた、と思う」
『ご理解が早くてこちらも助かります。
先ほどの話に出て来たタケシ様と園田真理様は、理解されるのに時間がかかりました』
いや、誰だってそうだろう。
ロロにしても、ギアス嚮団という一般人に秘匿された世界に浸かって来たからこそ『魔法』という単語を抵抗なく受け入れることができたのだ。
「はい」
無表情で頷く、やけに露出の多いドレスを着た少女。
「そして、美遊とカレイドサファイアは『魔法』が使える世界からやってきた『魔法少女』」
「はい」
「おまけに君たちの世界には、『神聖ブリタニア帝国』もなければ、『ナイトメアフレーム』もない」
「はい」
「うん、分かった……必要なところは、噛み砕いて理解できた、と思う」
『ご理解が早くてこちらも助かります。
先ほどの話に出て来たタケシ様と園田真理様は、理解されるのに時間がかかりました』
いや、誰だってそうだろう。
ロロにしても、ギアス嚮団という一般人に秘匿された世界に浸かって来たからこそ『魔法』という単語を抵抗なく受け入れることができたのだ。
(ナナリーが乗っていたナイトメアのことだけでも訳が分からないっていうのに。
『魔法』に『オルフェノク』だなんて……兄さんが聞いたらどう思うだろう……)
『魔法』に『オルフェノク』だなんて……兄さんが聞いたらどう思うだろう……)
そう、ひとえに冷静さを保っていられるのは、兄の存在があるからこそでもある。
この殺し合いの場で兄を勝利に導く為に何が必要か。それはまず何よりも情報だ。
だからこそ、ロロは柔軟に受け入れろと、己に強く言い聞かせる。
この殺し合いの場で兄を勝利に導く為に何が必要か。それはまず何よりも情報だ。
だからこそ、ロロは柔軟に受け入れろと、己に強く言い聞かせる。
「つまり、ここにはどんな能力を持った参加者がいるか分からないから、気をつけようってことだね……」
『はい。先ほどロロ様が襲われたという『ナイトメアフレーム』も、ロロ様の世界固有の兵器でしょう。
私たちの世界から来た魔導師でも、相当の苦戦を強いられるかもしれません』
『はい。先ほどロロ様が襲われたという『ナイトメアフレーム』も、ロロ様の世界固有の兵器でしょう。
私たちの世界から来た魔導師でも、相当の苦戦を強いられるかもしれません』
美遊たちには打撲傷を治療してもらった際に、
『ゲームに乗った人間の操るナイトメアフレームに襲われたが、支給品のサクラダイトと、川に落ちたおかげで逃走に成功した』と説明した。
『ゲームに乗った人間の操るナイトメアフレームに襲われたが、支給品のサクラダイトと、川に落ちたおかげで逃走に成功した』と説明した。
「あの……つまり、ここから北の方には、その『ナイトメアフレーム』という危険な兵器がうろついているということですか?」
美遊が律儀に手を上げて質問する。
ここから北に向かったという、別れた仲間を心配しているのかもしれない。
「いや、ナイトメアの機動力は高いから、もう移動してしまっているんじゃないかな。
今から向かったとしても、捕まえることはできないと思うよ」
「そうですか……」
実際のところ、この会場内ではナイトメアの稼働時間に制限がかかっているのだが、それはロロも知らないとことである。
美遊が律儀に手を上げて質問する。
ここから北に向かったという、別れた仲間を心配しているのかもしれない。
「いや、ナイトメアの機動力は高いから、もう移動してしまっているんじゃないかな。
今から向かったとしても、捕まえることはできないと思うよ」
「そうですか……」
実際のところ、この会場内ではナイトメアの稼働時間に制限がかかっているのだが、それはロロも知らないとことである。
「……ただ、そのナイトメアフレームの操縦士の名前は分かるよ。
僕の顔見知りだったから」
「というと?」
無表情だった美遊の顔が、わずかに緊張感を帯びる。
僕の顔見知りだったから」
「というと?」
無表情だった美遊の顔が、わずかに緊張感を帯びる。
ロロは意識的に、冷淡な声を出した。
「ナナリー・ランぺルージ」
『ランぺルージというと……ロロ様と同じ姓を持つ名前ですが』
サファイアの返答が、心なしか気まずそうに聞こえた。
サファイアの返答が、心なしか気まずそうに聞こえた。
「ああ、困ったことに、僕の義理の妹なんだ。
……でも、僕がランぺルージの家に貰われた時には、ナナリーは遊学で外国に行っていたから。
直接に会ったことはほとんどないよ。
だから、なんで彼女が殺し合いに乗っていたのか、しかもナイトメアを操れるのかさっぱり分からないんだ」
……でも、僕がランぺルージの家に貰われた時には、ナナリーは遊学で外国に行っていたから。
直接に会ったことはほとんどないよ。
だから、なんで彼女が殺し合いに乗っていたのか、しかもナイトメアを操れるのかさっぱり分からないんだ」
ギアス嚮団の時代に身に付けた演技力をここぞと有効活用して、困惑の表情を浮かべる。
実際、白いナイトメアを見て驚愕を覚えたことは本当だ。
実際、白いナイトメアを見て驚愕を覚えたことは本当だ。
己の出自についても、嚮団から派遣された暗殺者だとは話せないので、ランぺルージ家の養子ということにしておく。
ナナリーがランぺルージ家からいなくなった事情も同様だ。芋づる式に、ルルーシュがシャルル皇帝の子息だということまで明かさねばならない。
兄や咲世子、C.Cならば、身分の嘘にも空気を読んで適当に肯定してくれるだろうし、そこまで致命的な偽りではない。
ナナリーがランぺルージ家からいなくなった事情も同様だ。芋づる式に、ルルーシュがシャルル皇帝の子息だということまで明かさねばならない。
兄や咲世子、C.Cならば、身分の嘘にも空気を読んで適当に肯定してくれるだろうし、そこまで致命的な偽りではない。
続いてロロは兄、ルルーシュ・ランぺルージを探していることも伝える。
もちろん、彼が『黒の騎士団』の指導者であることには触れない。
『ブリタニア』の存在しない世界から来た人物が多いとはいえ、『ゼロ=ルルーシュ』という情報は、絶対に漏らしてはならないトップシークレットだ。
名簿を見る限り、ロロの世界から来た参加者には枢木スザクや篠崎咲世子など、その秘密を知っている人間が多い。
しかし、ロロが知らないだけで、『ブリタニア帝国のある世界から来た一般人』が参加者に存在する可能性もある。
ただ、ロロ自身が『黒の騎士団』という解放運動組織に末席を置いていることだけは明かしておいた。
でなければ、『民間人であるロロが、サクラダイトを使いこなしてナイトメアフレームから逃走に成功した』ことになり、信憑性が薄れてしまうからだ。
もちろん、切り札である『ギアス』のことは伏せておく。
もちろん、彼が『黒の騎士団』の指導者であることには触れない。
『ブリタニア』の存在しない世界から来た人物が多いとはいえ、『ゼロ=ルルーシュ』という情報は、絶対に漏らしてはならないトップシークレットだ。
名簿を見る限り、ロロの世界から来た参加者には枢木スザクや篠崎咲世子など、その秘密を知っている人間が多い。
しかし、ロロが知らないだけで、『ブリタニア帝国のある世界から来た一般人』が参加者に存在する可能性もある。
ただ、ロロ自身が『黒の騎士団』という解放運動組織に末席を置いていることだけは明かしておいた。
でなければ、『民間人であるロロが、サクラダイトを使いこなしてナイトメアフレームから逃走に成功した』ことになり、信憑性が薄れてしまうからだ。
もちろん、切り札である『ギアス』のことは伏せておく。
『なるほど。それでロロ様はこのような非常時にも落ちついておられたのですか』
「魔法が使えないなりに戦う術を身につけてはいるよ。
もちろん、だからってこんな殺し合いに乗るつもりはないけどね」
「魔法が使えないなりに戦う術を身につけてはいるよ。
もちろん、だからってこんな殺し合いに乗るつもりはないけどね」
『黒の騎士団』の活動内容についても、あまり具体的なことには踏み込まない。
主張と目的こそ正当なものだが、仮にも『黒の騎士団』はテロリスト集団である。
ブリタニア帝国の圧政を知らない、それもまだ10歳の美遊には、聞こえが悪いだろうという判断だ。
主張と目的こそ正当なものだが、仮にも『黒の騎士団』はテロリスト集団である。
ブリタニア帝国の圧政を知らない、それもまだ10歳の美遊には、聞こえが悪いだろうという判断だ。
「それに、頭の方は兄さんの方がずっと優秀なんだ。
いつだったか、バベルタワーで別組織のテロに巻き込まれた時も、兄さんの方がすごく冷静に行動していたしね。
だから、一刻も早く合流したいんだよ。兄さんなら絶対に信頼できる」
いつだったか、バベルタワーで別組織のテロに巻き込まれた時も、兄さんの方がすごく冷静に行動していたしね。
だから、一刻も早く合流したいんだよ。兄さんなら絶対に信頼できる」
「お兄さん、ですか……」
「どうかした?」
「いいえ。私にも兄がいたものですから……」
気まずそうに口を濁した。
あまり深く追求しない方がよさそうだ。
「どうかした?」
「いいえ。私にも兄がいたものですから……」
気まずそうに口を濁した。
あまり深く追求しない方がよさそうだ。
『お話を聞く限り、ロロ様のご家族は、ロロ様以外にナイトメアの操縦技術など持たないようですが……』
サファイアが、当然の疑問を呈する。
「そこが本当に分からない……ナナリーはテロどころか喧嘩もできないような、大人しい子だったはずなんだ。
ナナリーが乗っていたナイトメアも、僕の見たことがない機体だったし……外国暮らしの間に、何かの陰謀に巻き込まれたとでも考えないと説明がつかないよ」
ナナリーが乗っていたナイトメアも、僕の見たことがない機体だったし……外国暮らしの間に、何かの陰謀に巻き込まれたとでも考えないと説明がつかないよ」
これはおおむね本当だ。
ナナリーが悪人であるかのように吹き込むという手もあるが、ルルーシュがこの話を聞いた時のことを考えると、嘘は必要最低限にしておくべきだろう。
ロロは少なくとも、ルルーシュの前でナナリーに対する嫉妬を見せたことはなかった。
だから、ロロがナナリーを殺そうとしていることには気づいていないはずだ。
その証拠に、ロロは兄から政庁へとナナリーを迎えに行く役目まで授けられている。
ナナリーがナイトメアを操っていたことは事実であるし、多少なりともナナリーに不信感を向けてくれるだろう。
ナナリーが悪人であるかのように吹き込むという手もあるが、ルルーシュがこの話を聞いた時のことを考えると、嘘は必要最低限にしておくべきだろう。
ロロは少なくとも、ルルーシュの前でナナリーに対する嫉妬を見せたことはなかった。
だから、ロロがナナリーを殺そうとしていることには気づいていないはずだ。
その証拠に、ロロは兄から政庁へとナナリーを迎えに行く役目まで授けられている。
ナナリーがナイトメアを操っていたことは事実であるし、多少なりともナナリーに不信感を向けてくれるだろう。
サファイアは考え込むように沈黙を保っていたが、しばらくして、言った。
『そのナナリー・ランぺルージ様は、果たして『ロロ様の世界のナナリー様』だったんですか?』
「僕の世界の……?」
『並行世界説は既に受け入れていただきましたね。
『魔法少女のいる世界』と『ブリタニア帝国のある世界』のように、全く世界観の異なる世界がある。
同様に、『殺し合いに乗ったナナリー様がいる世界』という、ロロ様の世界と酷似した可能性世界が存在しているのかもしれません。
つまり、そのナナリー様は『名前と姿が同じ、違う世界のナナリー様』かもしれないということです』
『魔法少女のいる世界』と『ブリタニア帝国のある世界』のように、全く世界観の異なる世界がある。
同様に、『殺し合いに乗ったナナリー様がいる世界』という、ロロ様の世界と酷似した可能性世界が存在しているのかもしれません。
つまり、そのナナリー様は『名前と姿が同じ、違う世界のナナリー様』かもしれないということです』
思いもつかない発想だった。
と言うより、世界観が複雑すぎて頭を抱え込みたくなる。
『並行世界説』までは受け入れたとしよう。
しかし、異なる世界に、何人ものロロやナナリーたちがいるかもしれないとは。
と言うより、世界観が複雑すぎて頭を抱え込みたくなる。
『並行世界説』までは受け入れたとしよう。
しかし、異なる世界に、何人ものロロやナナリーたちがいるかもしれないとは。
「待って、サファイア。その仮定だと、イリヤたちも『私の知っているイリヤ』じゃないかもしれない。……そういうことになる」
『……論理的に考えれば』
さすがの美遊も、声の震えを隠せないでいる。
『……論理的に考えれば』
さすがの美遊も、声の震えを隠せないでいる。
「いや……いくら何でもそこまで突飛な考えは…………待って。
『同じ名前の別世界の人間』だとしたら、納得できることが一つあるよ」
ロロは閃いて、名簿を広げた。
『同じ名前の別世界の人間』だとしたら、納得できることが一つあるよ」
ロロは閃いて、名簿を広げた。
「この『ユーフェミア・リ・ブリタニア』っていう名前の人がそうなんだ。
この人は名前の示すとおり、現ブリタニア帝国の第三皇女だったんだけど……一年以上も前に亡くなってしまったんだよ。僕が黒の騎士団に入る前に」
この人は名前の示すとおり、現ブリタニア帝国の第三皇女だったんだけど……一年以上も前に亡くなってしまったんだよ。僕が黒の騎士団に入る前に」
ロロは、参考になればとユーフェミアが死んだ時の状況を簡潔に説明した。
と言っても、兄が深く関わった事件でありながら、ロロもこの件に関してはあまり多くのことを知らなかった。
嚮団から『ルルーシュ・ランぺルージの弟になれ』と機械的に言い渡され、ルルーシュの記憶操作以前の経緯は、必要な範囲でしか知らされていない。
また、ルルーシュがこの件を積極的に語りたがらないという心的要因もある。
よって、ユーフェミアに対する知識も、『ルルーシュの異母姉』という一点を除けば、他の黒の騎士団団員と似たようなのものだった。
と言っても、兄が深く関わった事件でありながら、ロロもこの件に関してはあまり多くのことを知らなかった。
嚮団から『ルルーシュ・ランぺルージの弟になれ』と機械的に言い渡され、ルルーシュの記憶操作以前の経緯は、必要な範囲でしか知らされていない。
また、ルルーシュがこの件を積極的に語りたがらないという心的要因もある。
よって、ユーフェミアに対する知識も、『ルルーシュの異母姉』という一点を除けば、他の黒の騎士団団員と似たようなのものだった。
すなわち、『虐殺皇女』としての、悪名高き人物像である。
『それは不味いかもしれませんね』
説明を聞いたサファイアが、厳しげな声で即応する。
説明を聞いたサファイアが、厳しげな声で即応する。
美遊の顔も、やや青ざめている。
魔道の世界に関わった以上、血なまぐさい話とも無縁でいられないとはいえ、その本質は未だ10歳の少女である。
日本独立の悲願に釣られて集まった日本人を、その手ずからマシンガンで虐殺したなどと聞かされれば、恐怖しても無理はない。
魔道の世界に関わった以上、血なまぐさい話とも無縁でいられないとはいえ、その本質は未だ10歳の少女である。
日本独立の悲願に釣られて集まった日本人を、その手ずからマシンガンで虐殺したなどと聞かされれば、恐怖しても無理はない。
『もしその皇女がそこまで極端に日本人を蔑視しているのだとしたら、この会場でも日本人を殺戮する可能性はあります。
名簿によると、参加者の半数以上は日本人ですから、ロロ様の世界のような虐殺事件が起こるやもしれません。
もちろん、そのユーフェミア様が、ロロ様の世界の皇女と似たような人格を持っていたらという仮定の話ですが』
名簿によると、参加者の半数以上は日本人ですから、ロロ様の世界のような虐殺事件が起こるやもしれません。
もちろん、そのユーフェミア様が、ロロ様の世界の皇女と似たような人格を持っていたらという仮定の話ですが』
「日本人――ということは、士郎さんや先生も殺害対象に入る?」
『士郎さん』と口にした時、その声には不安げな感情がこもっているように感じられた。
『士郎さん』と口にした時、その声には不安げな感情がこもっているように感じられた。
――この仮説は思わぬ収穫だったかもしれないとロロは分析する。
人間とは、本来なら受け入れがたい大きな衝撃を受け入れてしまうと、それより小さな衝撃を、通常よりもあっさりと受け入れてしまう傾向がある。
ここで言う『大きな衝撃』とは、ユーフェミアが起こした虐殺事件。
あまりにもスケールの大きな話だけに、美遊もサファイアも、この点についてロロが嘘をついているとは思わないだろう。
(実際、ロロは嘘をついていない)
ここで言う『大きな衝撃』とは、ユーフェミアが起こした虐殺事件。
あまりにもスケールの大きな話だけに、美遊もサファイアも、この点についてロロが嘘をついているとは思わないだろう。
(実際、ロロは嘘をついていない)
『可能性世界のユーフェミアが日本人を虐殺するかもしれない』という強い危惧を抱くうちに、
彼女らの頭は自然と『可能性世界のナナリーがナイトメアを駆って殺し合いに乗った』という説を信じる傾向になっている。
彼女らの頭は自然と『可能性世界のナナリーがナイトメアを駆って殺し合いに乗った』という説を信じる傾向になっている。
思いつきで口にしたことが、思わぬ説得力を生んだとロロは安心して――
「ちょっと待って。並行世界の同じ名前の人間っていうのは、人格も同一人物だと考えていいのかな?
もちろん、僕の会ったナナリーみたいに、性格面で多少の差異はあるとしてもだよ。
……例えば、この会場にいる兄さんが、僕と『違う世界の兄さん』だったとして、その兄さんはやっぱり人格も違っていたりするのかな」
もちろん、僕の会ったナナリーみたいに、性格面で多少の差異はあるとしてもだよ。
……例えば、この会場にいる兄さんが、僕と『違う世界の兄さん』だったとして、その兄さんはやっぱり人格も違っていたりするのかな」
ふと、気にかかった。
ロロの出会ったナナリーは、車イスにのって、瞳を固く閉ざしていた。
ナナリーの怪我と失明は、幼いころに起こった特異な事件によるものだ。
だとすると、性格こそ違えど、『可能性世界のナナリー』は、ロロの知るナナリーとほぼ同じ境遇で育ったことになる。
ナナリーの怪我と失明は、幼いころに起こった特異な事件によるものだ。
だとすると、性格こそ違えど、『可能性世界のナナリー』は、ロロの知るナナリーとほぼ同じ境遇で育ったことになる。
だとすれば、ルルーシュがその『ロロと異なる世界』から来た場合、どうなっているのか。
ロロの知るルルーシュでいてくれるのか。
ロロの知るルルーシュでいてくれるのか。
『それは……定義の難しい問題ですね。
たとえ同じ人格に生まれたとしても、育った環境によって人格もが大きく変わることはありますし。
極端な話、『ロロ様の知っている人格のお兄様』であっても、『ロロ様のことを知らない』という可能性さえあります
……ロロ様にはお辛い可能性でしょうが』
たとえ同じ人格に生まれたとしても、育った環境によって人格もが大きく変わることはありますし。
極端な話、『ロロ様の知っている人格のお兄様』であっても、『ロロ様のことを知らない』という可能性さえあります
……ロロ様にはお辛い可能性でしょうが』
「ああ、それはあまり気にしてないんだ。
僕の知っている兄さんでいてくれさえすれば、それで構わないよ」
僕の知っている兄さんでいてくれさえすれば、それで構わないよ」
笑顔を見せてそう言い切ったロロに、美遊とサファイアがどことなく不思議そうな眼を向けた(サファイアに目はついていないが)。
「兄さんは僕に、本当の『家族』というものを教えてくれた人なんだ。
兄さんが僕を『弟』だと言ってくれたから、今の僕がある。
たとえこの場にいるのが、僕を『弟同然だ』と言ってくれた兄さんじゃなくても、
兄さんに対する感謝の気持ちが変わるわけじゃないよ」
兄さんが僕を『弟』だと言ってくれたから、今の僕がある。
たとえこの場にいるのが、僕を『弟同然だ』と言ってくれた兄さんじゃなくても、
兄さんに対する感謝の気持ちが変わるわけじゃないよ」
美遊の表情に変化が表れた。
その瞳は相変わらず無感情なものだったが、口を小さく開いたまま顔をこわばらせる。
驚いているように見えた。
驚いているように見えた。
「何かおかしなことを言ったかな?」
尋ねると、ひと呼吸の間をおいて、美遊はぽつりと言った。
「ロロさんはすごいです」
飾り気のない賛辞。
何をもって誉められたのかが分からない。
何をもって誉められたのかが分からない。
美遊は口を小さく動かして、少しずつ語った。
「私は、サファイアの話を聞いて、友達のイリヤが『私を知らないイリヤ』かもしれないと考えて、内心で動揺しました。
ここにいるイリヤが、『私を友達と呼んでくれたイリヤ』ではなかったらどうしようと、不安になりました」
ここにいるイリヤが、『私を友達と呼んでくれたイリヤ』ではなかったらどうしようと、不安になりました」
イリヤ、というのは、美遊が探していた友人の名前だったか。
「でも、ロロさんは全く気にしていませんでした。
『お兄さんのおかげで今の自分があることが大事だから、お兄さんがどんなお兄さんでも関係ない』と……本当にその通りだと思いました。
たとえイリヤが『私を友達を言ったイリヤ』ではなかったとしても、『イリヤという存在のおかげで、今の私がある』ことは変わらない。
私がイリヤを守るのに、それ以上の理由なんて必要ありません。
なら、どんな世界のイリヤだったとしても関係ない。
気づかせていただきました。
ありがとうございました」
『お兄さんのおかげで今の自分があることが大事だから、お兄さんがどんなお兄さんでも関係ない』と……本当にその通りだと思いました。
たとえイリヤが『私を友達を言ったイリヤ』ではなかったとしても、『イリヤという存在のおかげで、今の私がある』ことは変わらない。
私がイリヤを守るのに、それ以上の理由なんて必要ありません。
なら、どんな世界のイリヤだったとしても関係ない。
気づかせていただきました。
ありがとうございました」
「そのイリヤっていう子は、大切な友達だったんだ」
「はい、イリヤは私に『日常』というものを与えてくれた、――たった一人の、友達です」
その『友達』という言葉に、ロロはルルーシュに対して使う『家族』という言葉と、よく似た感触を持った。
きっと、ロロにとってルルーシュが大切だったように、この少女も友達が大切なのだろうと、そんな風に理解した。
きっと、ロロにとってルルーシュが大切だったように、この少女も友達が大切なのだろうと、そんな風に理解した。
美遊に対して、信用には至らないまでも、その警戒度を大きく緩める。
大切なものを守ろうと戦っている人間は、どんな局面でもその目的を裏切らない。
それは、己が一番によく分かっていることだ。
それは、己が一番によく分かっていることだ。
そう、異なる世界のルルーシュだったとしても、守る対象に変わりない。
――ならば、異なる世界のナナリーだったとしても、憎むべき対象に変わりない。
ランぺルージ姓を名乗っている以上、彼女が並行世界でもルルーシュと血縁関係にあることは明白だ。
『ロロからルルーシュを奪う』可能性がある時点で、ナナリーを生かしておくわけにはいかない。
(元の世界に帰ればそこにはナナリーが元気でいるというのも、癪に障る話ではあったが)
『ロロからルルーシュを奪う』可能性がある時点で、ナナリーを生かしておくわけにはいかない。
(元の世界に帰ればそこにはナナリーが元気でいるというのも、癪に障る話ではあったが)
それだけではない。
ナナリーに、声を聞かれてしまった。
ナナリーの前で、切り札であるギアスを使ってしまった。
ナナリーに向かって、『兄さんのそばにいていいのは僕だけだ』と叫んでしまった。
いくら別世界の人間だったとしても、これだけの条件がそろえば名簿の『ロロ・ランぺルージ』の名前にたどり着くだろう。
ナナリーが他の参加者と出会い、その人物に名簿を読んでもらったとしたら、そのままロロの悪評が流れかねない。
よって、己の身を守る為にも、ナナリーがゲームに乗ったと言って追い詰めることは必要だ。
ナナリーに、声を聞かれてしまった。
ナナリーの前で、切り札であるギアスを使ってしまった。
ナナリーに向かって、『兄さんのそばにいていいのは僕だけだ』と叫んでしまった。
いくら別世界の人間だったとしても、これだけの条件がそろえば名簿の『ロロ・ランぺルージ』の名前にたどり着くだろう。
ナナリーが他の参加者と出会い、その人物に名簿を読んでもらったとしたら、そのままロロの悪評が流れかねない。
よって、己の身を守る為にも、ナナリーがゲームに乗ったと言って追い詰めることは必要だ。
『ロロ様、もう一つお聞きしてもよろしいでしょうか』
「何かな、サファイア」
『このブリタニア姓を持つ女性が皇族ということは、『ロロ・ヴィ・ブリタニア』という男性も皇族なのでしょうか。ロロ様と同じ名前のようですが……』
「それは僕も不思議に思ってたんだ。……そんな名前の皇族はいない。それも、僕と同じ名前だなんて」
『とすると、やはり『可能性世界』で存在する皇族の方でしょうか?』
「もしかして『可能性世界』の別の僕だったりするのかな。
別の世界では王族だなんて、それは面白そ――」
「何かな、サファイア」
『このブリタニア姓を持つ女性が皇族ということは、『ロロ・ヴィ・ブリタニア』という男性も皇族なのでしょうか。ロロ様と同じ名前のようですが……』
「それは僕も不思議に思ってたんだ。……そんな名前の皇族はいない。それも、僕と同じ名前だなんて」
『とすると、やはり『可能性世界』で存在する皇族の方でしょうか?』
「もしかして『可能性世界』の別の僕だったりするのかな。
別の世界では王族だなんて、それは面白そ――」
ロロの頭を、天啓が駆け抜けた。
ロロが王族の、それも『ヴィ・ブリタニア』姓の人間だった場合。
それが、どういうことなのか。
それが、どういうことなのか。
(その世界の僕は、兄さんと……本当の、血のつながった――)
胸を貫いたのは、溢れんばかりの歓喜。
それは、つまり、
(どこかの世界に、『始めから兄さんの家族だった僕』がいる――!)
『そのロロ・ヴィ・ブリタニア』をロロ・ランぺルージは知らない。
しかし、どこかの世界に『生れつき兄さんと家族をしていた自分』が存在した。
その光景を想像するだけで、心が幸福感でいっぱいになる。
しかし、どこかの世界に『生れつき兄さんと家族をしていた自分』が存在した。
その光景を想像するだけで、心が幸福感でいっぱいになる。
どこかの世界で、ルルーシュと本当の家族だったロロがいた。
それはまるで、『ロロ・ランぺルージにも、ルルーシュと本当の家族になる未来がある』と言われているようで。
それはまるで、『ロロ・ランぺルージにも、ルルーシュと本当の家族になる未来がある』と言われているようで。
それは、ロロの希望を具現化したような想像だった。
ロロの夢見る、幸福な未来予想図そのものだった。
「あの、ロロさん……?」
「ああ、ごめんね。自分が王族かもしれないなんて、何だか信じられなくて」
「ああ、ごめんね。自分が王族かもしれないなんて、何だか信じられなくて」
苦笑してごまかしつつ、ロロはその『ロロ・ヴィ・ブリタニア』について分かることがないか考察する。
どんな性格をしているだろうか。
嚮団で暗殺稼業などに手を染めていなかったのだから、『根暗』などと呼ばれることもなく、明るく闊達に育っていた可能性が高い。
あの兄さんと、生まれた時から一緒にいられたのだから、今のロロより兄さんから、より多くのことを学べていたはずだ。
嚮団で暗殺稼業などに手を染めていなかったのだから、『根暗』などと呼ばれることもなく、明るく闊達に育っていた可能性が高い。
あの兄さんと、生まれた時から一緒にいられたのだから、今のロロより兄さんから、より多くのことを学べていたはずだ。
――これはひょっとして、『ヴィ・ブリタニア』の方が勝ち組ではないだろうか。
知らない世界のこととはいえ、何やらちょっと悔しい。
知らない世界のこととはいえ、何やらちょっと悔しい。
ルルーシュがこのことを聞けば、どう思うだろう。
この会場にいるルルーシュはおそらく『ロロ・ヴィ・ブリタニアのいる世界のルルーシュ』とも違うと思う。
弟のロロがブリタニア姓を名乗れているのに、兄であるルルーシュがランぺルージ姓に身をやつさねばならない事情というのは、ちょっと想像がつかない。
この会場にいるルルーシュはおそらく『ロロ・ヴィ・ブリタニアのいる世界のルルーシュ』とも違うと思う。
弟のロロがブリタニア姓を名乗れているのに、兄であるルルーシュがランぺルージ姓に身をやつさねばならない事情というのは、ちょっと想像がつかない。
ということは、もしこの会場にいる兄が、ロロの世界にいる兄だった場合、少し申し訳ないことになる。
皇族を追放された兄が黒の騎士団で奮起している一方で、何不自由ない暮らしを手に入れている『ロロ』がいるのだから。
皇族を追放された兄が黒の騎士団で奮起している一方で、何不自由ない暮らしを手に入れている『ロロ』がいるのだから。
しかし、あの優しい兄のことだ。
きっと、ルルーシュは『ロロ・ヴィ・ブリタニア』にも『弟』として接してくれるだろう。
きっと、ルルーシュは『ロロ・ヴィ・ブリタニア』にも『弟』として接してくれるだろう。
そう、ルルーシュが、ロロ・ランぺルージを可愛がってくれたように。
『ロロ・ランぺルージ』と同じように、『ロロ・ヴィ・ブリタニア』を可愛――
――あふれる希望が一瞬で、ありったけの憎悪へと逆流した。
ナナリーやシャーリーに対して抱いた感情より、なお酷い。
ナナリーがルルーシュに可愛がられている光景を想像したとしても、ここまで腸がよじれるような苦痛は感じない。
そこにはまだ、わずかに『自分はナナリーとは違う人間だからだ』という自意識が残されている。
しかし、もしもルルーシュが『本来のロロよりも優れた、血の繋がっているロロ』を可愛がっていて、
それを蚊帳の外から見ている『血のつながりのない不出来なロロ・ランぺルージ』の身分に落とされたとしたら。
それを蚊帳の外から見ている『血のつながりのない不出来なロロ・ランぺルージ』の身分に落とされたとしたら。
――そんな光景だけは、実現させてはならない。
◇
『それでは、お互いの探し人が見つかるまで、協力し合うということでよろしいですね』
「うん、続きは歩きながら話そうか。
お互い、予期しない戦闘と消耗で時間を潰してしまったようだし」
「そうですね……体調はもう大丈夫なんですか?」
「美遊が治してくれたおかげで、もう何ともないよ。それで、これからどこへ向かうんだっけ」
「はい、南の住宅街に、興味深い建物があります」
「住宅街か……人も集まりそうだし、悪くない場所だね。
『黒の騎士団』にいて分かったことだけど単純な戦力は集まるに越したことないし」
「うん、続きは歩きながら話そうか。
お互い、予期しない戦闘と消耗で時間を潰してしまったようだし」
「そうですね……体調はもう大丈夫なんですか?」
「美遊が治してくれたおかげで、もう何ともないよ。それで、これからどこへ向かうんだっけ」
「はい、南の住宅街に、興味深い建物があります」
「住宅街か……人も集まりそうだし、悪くない場所だね。
『黒の騎士団』にいて分かったことだけど単純な戦力は集まるに越したことないし」
持ち前の演技力で、平常の会話を心がけながら、ロロは考えていた。
殺さなければならない、もう一人の『弟』について。
君はきっと幸せだったんだろう?
だって始めから、あの兄さんの弟として生きて来られたんだから。
だって始めから、あの兄さんの弟として生きて来られたんだから。
始めから、
道具ではなく人間として、
『弟同然』ではなく『本当の弟』として育ったんだから。
道具ではなく人間として、
『弟同然』ではなく『本当の弟』として育ったんだから。
だから、
だから、
(もう、充分、幸せを味わったはずだよね。
……なら、その分を、僕に譲ってくれても、いいよね)
……なら、その分を、僕に譲ってくれても、いいよね)
【D-6/川の北岸/一日目 早朝】
【たった一人の 家族/友達 を守り隊】
【美遊・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:カレイドステッキサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、支給品0~1(確認済み)、タケシの弁当
[思考・状況]
基本:イリヤを探す
1:ロロと行動
2: 橋を渡って東部の市街地を目指す(衛宮邸にも寄ってみる)
3:凛を始め、知り合いを探す(ロロの知り合いも並行して探す)
4:真理の知り合いと出会えたら、真理のことを伝える
5:ナナリー・ランぺルージには要警戒。ユーフェミア・リ・ブリタニアも、日本人を殺す可能性があるので警戒。
6:『オルフェノク』には気をつける
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:カレイドステッキサファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、クラスカード(アサシン)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、支給品0~1(確認済み)、タケシの弁当
[思考・状況]
基本:イリヤを探す
1:ロロと行動
2: 橋を渡って東部の市街地を目指す(衛宮邸にも寄ってみる)
3:凛を始め、知り合いを探す(ロロの知り合いも並行して探す)
4:真理の知り合いと出会えたら、真理のことを伝える
5:ナナリー・ランぺルージには要警戒。ユーフェミア・リ・ブリタニアも、日本人を殺す可能性があるので警戒。
6:『オルフェノク』には気をつける
[備考]
※参戦時期はツヴァイ!の特別編以降
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※ロロから『コードギアス 反逆のルルーシュ』の世界の簡単な情報を教わりました。
※カレイドステッキサファイアはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
※参戦時期はツヴァイ!の特別編以降
※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました
※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません
※ロロから『コードギアス 反逆のルルーシュ』の世界の簡単な情報を教わりました。
※カレイドステッキサファイアはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません
【ロロ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:ギアス使用による消耗(中)、濡れた服
[装備]:デザートイーグル@現実、流体サクラダイト@コードギアス 反逆のルルーシュ(残り2個)
[道具]:基本支給品、デザートイーグルの弾、不明ランダム支給品1
[思考・状況]
基本:この殺し合いを止める
1:ナナリーとロロ・ヴィ・ブリタニアを殺害し、自分の居場所を守る
2:ロロ・ヴィ・ブリタニアを陥れる方法を考える。
3:ナナリーの悪評を振りまく。
4:ルルーシュと合流する
5:殺し合いを止めるための仲間を集める。
6:美遊・エーデルフェルトと行動。衛宮邸に立ち寄りつつ、住宅街を探索
7:『オルフェノク』と『バーサーカー』には気をつける。
[備考]
※参戦時期は、18話の政庁突入前になります
※相手の体感時間を止めるギアスには制限がかかっています
使用した場合、肉体に通常時よりも大きな負荷がかかる様になっており、その度合いは停止させる時間・範囲によって変わってきます
※名簿を確認しました
※ナナリーが呼び出した謎のナイトメアを警戒しています
※ナナリーに、自分の居場所を奪われるのではないかと恐怖しています
※ロロ・ヴィ・ブリタニアに、それ以上の恐怖を抱いています
※美遊から『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の世界の情報を簡単に聞きました。
※『オルフェノクがいる世界』と『ポケモンがいる世界』が存在するらしいと聞きました。
※アカギはギアス能力者ではないかと考えています
[状態]:ギアス使用による消耗(中)、濡れた服
[装備]:デザートイーグル@現実、流体サクラダイト@コードギアス 反逆のルルーシュ(残り2個)
[道具]:基本支給品、デザートイーグルの弾、不明ランダム支給品1
[思考・状況]
基本:この殺し合いを止める
1:ナナリーとロロ・ヴィ・ブリタニアを殺害し、自分の居場所を守る
2:ロロ・ヴィ・ブリタニアを陥れる方法を考える。
3:ナナリーの悪評を振りまく。
4:ルルーシュと合流する
5:殺し合いを止めるための仲間を集める。
6:美遊・エーデルフェルトと行動。衛宮邸に立ち寄りつつ、住宅街を探索
7:『オルフェノク』と『バーサーカー』には気をつける。
[備考]
※参戦時期は、18話の政庁突入前になります
※相手の体感時間を止めるギアスには制限がかかっています
使用した場合、肉体に通常時よりも大きな負荷がかかる様になっており、その度合いは停止させる時間・範囲によって変わってきます
※名簿を確認しました
※ナナリーが呼び出した謎のナイトメアを警戒しています
※ナナリーに、自分の居場所を奪われるのではないかと恐怖しています
※ロロ・ヴィ・ブリタニアに、それ以上の恐怖を抱いています
※美遊から『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の世界の情報を簡単に聞きました。
※『オルフェノクがいる世界』と『ポケモンがいる世界』が存在するらしいと聞きました。
※アカギはギアス能力者ではないかと考えています
| 044:Fate/kaleid night ハンバーガーころしあむ | 投下順に読む | 046:超絶バイクと探偵とドラゴン |
| 043 :ティーブレイク | 時系列順に読む | 053:私はいざというとき、アナタを殺します(前編) |
| 003:弟/妹・兄を得たもの/兄を失ったもの | ロロ・ランペルージ | 062:幻影と罰 |
| 034:クレイジー・トレイン | 美遊・エーデルフェルト |