概要
当記事ではオクシレインの統治領域について解説する。
色の分類
- 惑星(グリーン)
- 衛星(パープル)
- 孫衛星(ピンク)
主要星系一覧
G型主系列星のイェルサー1を中心に10個の惑星が公転している。それぞれの星が太陽系とは異なる軌道を描いており、複雑な航路を成立させた。
第4惑星イェルサー(Jèlþá、首都星)
岩石惑星。古移民船団(後のフエル)の民が最初に入植した。生態系に恵まれた肥沃な環境であり、最も多くの人口を有する。
第5惑星プラン・ナリエンザ(オクシレイン語:Pràn n'aliènðá, ヒュエヴィッツォール語:hyøvuːʁivitsʼɑːb)
岩石惑星。周辺に相当数の衛星を抱える関係上、一部の地域を除いて気候の変動が激しいことでも知られた。
惑星表面の大部分が深い森林で覆われる。一方、朝霜と呼ばれる固有の微生物も確認され、
実体なき先住民の発生源とされた。
プラン・ナリエンザ第17衛星プラン・ノザール(Pràn n'óðàr)
数あるナリエンザの衛星の中で唯一〈液体の水〉を有する。広大な地下の深海から高温の水が吹き出し、温かい雨とともに複数の川を成立させた。
水源から離れると生身では耐えられない極寒の環境となり、荒涼とした岩石地帯が広がる。
ヤーベン星系(Jàben)
3つの恒星(K・G・G)と8個の惑星からなる。個々の軌道が複雑であることに加えて、恒星間の距離も相当離れているため複数のゲート航路が設けられた。
1番星第2惑星ヤーベン(Jàben)
K型恒星の周辺を公転する。岩石惑星。ヤーベン星系における最大の主要生活圏となって久しく、元は起伏の激しい極寒の環境だった。
過去にテラフォーミングされた歴史があり、現在は表面積の3割が海になっている。
周辺に衛星を4つ伴っている関係で潮の満ち引きが激しく、津波の発生も想定されることから居住施設の殆どが高台に設置された。
ヤーベン第1衛星ブル・ネルサ(Bur n'èrþá)
ヤーベン周辺の内側軌道を公転する。元は彗星の一つに過ぎなかったものがヤーベンの重力に掴まり、その他の岩石と衝突の上で今日の姿を成立させた。極寒の環境下にあり、居住には適さない。灰色の「砂の海」は激しく脈打ち、歩くのも困難となるためフロート式の移動拠点による採掘が進んだ。星の特性上、大陸などは存在しないが、砂上に複数の岩石島(または亜大陸など)が点在し、高い絶壁に守られた地域も存在する。
ヤーベン第2衛星フレーイブ(Freeyb)
ヤーベン周辺の内側軌道を公転する。極寒ながらも火山活動が激しく、居住には適さない。開拓初期の頃から熱源として用いられ、ヤーベン本星における発展の原動力となった。
凍結した地域を巡る溶岩の川が血液のように絡み合い、恐ろしくも幻想的な光景が広がる。
ヤーベン第3衛星ヤフサ・アン・サールメン(Jafþá an þàrmen)
ヤーベン周辺の外側軌道を公転する。全球が不活性のガスで満たされ、かなりの有毒となった。居住には適さない。現在は多くの化学コンビナートが密集し、ヤーベン本星の需要を満たしている。
ヤフサ・アン・サールメン第1衛星サン・センジュ(Sán þenʒ)
サールメン周辺の最も外側を公転する。ヤーベンの孫衛星。全球が分厚い氷で覆われており、開拓初期の時代に水源として利用された。今日では複数の巨大都市を内包し、主要な生活拠点の一つとして数えられる。
2番星第1惑星サン・ラズケル(Sán razker)
巨大ガス惑星。水素とヘリウムを主成分として、アンモニア、メタン、液体金属などから構成される。居住には適さないが、エネルギー採掘の拠点として複数の浮遊コンビナートが建造された。
サン・ラズケル第11衛星ペレル(Pèrel)
分厚いの窒素の大気と、複数の天然化合物からなる油の海が広がった。この海は主に炭化水素を含んでおり、原油の構成要素とされるが主要なエネルギー源としては用いられない。
海面は滑らかで鏡のように光を反射し、紅い大地を照らしている。生身での居住には適さず、パラテラフォーミングによるドーム構造の都市開発が進んだ。
3番星第2惑星エルサン・レーイン(Elþán reeyn)
海洋惑星。比較的温暖かつ気候も穏やかで、訪れる時期によっては安定しているものと誤解されやすいが。この星の恐ろしさは(3番星との接近に伴う)高温の期間に集約され、全球が沸騰し、熱い嵐とともに数千メートル規模の津波が押し寄せてくることである。そのため、居住には適さず長らく放置されていたが、刺激的な環境に魅入られた多くの冒険者が集結し、フローティングシティを基盤とする独自の文化圏を築いた。嵐の時期に風や波の音が特有のリズムを奏でることでも有名となり、新たな融合音楽の発展にも繋がっている。数ある
闘争種目の中でもブラッドレースが盛んで、激しすぎる嵐に揉まれた男達の伝説が伝わった。
メルズ星系(Melð)
一つの恒星(G型)に、一つの惑星、一つの衛星からなる。軌道が分かりやすく、交通の要所となることから比較的早期の発展に繋がった。
第1惑星メルズ(Melð)
岩石惑星。高すぎる酸素濃度の環境からテラフォーミングされた歴史を持ち、多くの大型魚介類や昆虫などが生息している。
気候は比較的穏やかで、常夏の環境を維持。入植人口の増加とともに保養地としての発展を遂げた。今日では表面積の7割が海となって久しいが、古き動植物を保護するために原初の環境を保った施設も存在する。
レイン星系(Rein)
F型恒星の周囲に6つの惑星と、M型恒星に1つの惑星、その他の衛星からなる。
F・Mともに一定の距離を保つことから、一つの恒星系として認識されにくい。それぞれに居住可能な領域を内包し、多くの人口を抱えた。
1番星第4惑星レイン(Rein)
岩石惑星。地上の大部分が不毛の砂地で覆われており、強い放射線に晒されていた。その他、塩分濃度の強い湖などが点在し、大気も薄く、居住に適さない条件からのテラフォーミングを進めてきた。今日では惑星表面の3割が液体の海で占められ、大陸の沿岸沿いに多くの大都市が存在するなど、数ある植民地の中でも有数の先進惑星として知られている。また、現在も緑化の計画が進行中で、諸外国からの移民の増加とともに内陸部における開拓も加速化した。
1番星第6惑星サン・ファルザーン(Sán farðàrn)
岩石惑星。F型恒星の影響圏では最も遠く、地球系列とは異なる独自の植生を育んだ。人類にとっては非常に凶暴かつ猛毒の空気で満たされる。惑星表面の4割が海で占められるものの、その主成分はアンモニア、メタン、その他の有害物質などから構成され、飲料水としては適さない。気温も非常に低いことから、生身での生活は不可能。通常であればテラフォーミングするところを、自然保護の名のもとに大規模な地下深層エリアの開発が進んだ。今日では主要居住惑星の一つとなって久しく、現地植物を介した独自のライフラインを保っている。
サン・ファルザーン第1衛星エルサ・ネルケ(Èrþá n'elke)
サン・ファルザーンの周辺を公転する唯一の衛星。元は岩と氷しか存在しない不毛の環境であった。
ファルザーン本星の開拓と並行して徐々にテラフォーミングが進み、今日では多くの異民族からなる主要な経済圏の一つとして栄えている。
かつての
世界大戦の名残りで、現在も相当数の戦力を抱える。そのため、
闘争競技における有力な演習候補地の一つとして認められた。
2番星第1惑星ザーレ(Ðààre)
岩石惑星。赤色矮星の近くを公転する関係から、潮汐ロックと呼ばれる現象を引き起こして久しく、昼と夜の境界面が明確に固定された。しかも、ハピタブルゾーンから僅かに離れており、大気も薄く、紫外線の照射も激しいことから生身での居住には適さない。気温の平均値としては、昼の面の「高温」か、夜の面の極寒のどちらかに偏る。比較的安全な入植を期待できる領域として、トワイライトゾーン(昼夜の境目・海が存在する)の拡張が想定されるものの、他に有力なテラフォーミング惑星の存在もあり、軍事・観測拠点としての活用に留まった。
ラーンディ星系(Rànði)
M型恒星を中心に4個の惑星からなる。そのうち3個が巨大ガス惑星で占められ、飛来彗星などに対する自然の防波堤を成立させた。
第2惑星ラーンディ(Rànði)
岩石惑星。ハピタブルゾーンの外側を公転し、居住に適さなかったが、旧暦以来のテラフォーミングを得て緑化した。
イェルサー由来の植物を大量に持ち込んだ結果、元の寒冷な風景とは似ても似つかない環境を形成し、標準的な居住可能惑星としての発展を遂げた。
サシャンネルサール第16衛星エルサ・ナン(Èrþá n'ann)
第1惑星サシャンネルサールの内側軌道を公転する。数ある衛星の中でも比較的安定した気候を保ち、有力な居住域の一つとなった。
元々、惑星域そのものがハピタブルゾーンに属する関係で、大きな特色こそないものの化学的生産拠点としての発展を遂げている。
サシャンネルサール第5衛星ザール・ナンザ(Ðâr n'anðá)
第1惑星サシャンネルサールの外側軌道を公転する。基本情報としては同上だが、惑星表面の9割が海で占められ、保養地としての発展を遂げた。
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最終更新:2024年05月12日 23:31