Oksilein an þàrmen elþá þâr
概要
共立機構国際平和維持軍における供出量二位を誇る自由主義軍事大国。自由と民主主義を掲げる「オクシレイン」の姿勢は、時代の変遷とともに軟化し、基本理念が異なる他陣営との共存を推し進めてきた歴史を持つ。絶対君主制に類する
ユミル・イドゥアム連合帝国に対しては、民主主義陣営を率いる
黒丘同盟のリーダーとして一定の関係改善を図りつつ、硬直的な態度を取る同盟国の暴発を抑えてきた。一方、転移者への抑圧が指摘されて久しい
ラヴァンジェ諸侯連合体とは強度の緊張状態が継続。共存の在り方を巡る双方の危機感を払拭できず、数世紀にわたって外交上の舌戦を繰り広げてきた経緯がある。
文明共立機構に対しては当初、自立の精神を妨げる内政不干渉の原則を見直すよう強く主張していた。
転移者星間戦争を基点に国際社会との大きな隔たりを認識して以降は、横暴と評された従来の強硬的外交姿勢を見直し、柔軟かつ段階的な民主主義理念の普及へと方針転換を果たした。
ソルキア諸星域首長国連合とともに進める、この試みは、ある程度の成功を収め、
ロフィルナ王国などの一部過激な権威主義勢力を抑え込む流れに繋がっている。同盟外の調整を取り持つ
セトルラーム共立連邦とは陣営の枠組みを超えた高度な互恵関係を築いて久しく、ともに世界情勢の安定化に努めてきた。クラック危機やイドゥアム155号墜落事故などでは他国に先駆けて援助チームをいち早く派遣するなど、国際的人道危機に対しては分け隔てなく協力し、緊張による最悪の事態を防ぐための外交努力を同盟の盟主として担っている。オクシレインのテクノロジーは
イドゥニアの系譜を引き継ぎつつも、独自の路線を開いたとのことにより「
エキゾチック・テクノロジー」とも呼称される。
国名
- オクシレイン語:Oksilein an þàrmen elþá þâr、オクシレイン・アン・サールメン・エルサー・ソール
- ロフィルナ語:Oksileim derannam parhelam toor、オクシレイム・デランナム・パルヘラム・トール
歴史
文化
オクシレインの人々は自由と自立を重んじ、多民族・多文化の共存を大切にしている。彼らは、
文明共立機構の一員として多様な文化を尊重し、異なる背景を持つ人々が共に生活し、互いに学び合う環境を作り上げている。オクシレインでは、「無尽光画」と呼ばれる光を利用した絵画が人気。特殊な発光顔料を使用し、夜に美しく輝く作品を作り上げる。また、詩歌の伝統も深く、古代から続く「エルサー詩」が愛読されている。
オクシレイン料理は、新鮮な魚介類と独特なスパイスのブレンドが特徴。「アストロライト・セビーチェ」や「ブリスガロパイ」など、地域の特産品を活かした料理が多く、特に海洋生物の利用が盛ん。オクシレインの伝統衣装は色鮮やかな刺繍が施され、特にお祭りや儀式の際に着用される。現代のファッションにもこの伝統的な要素が取り入れられ、独自のスタイルが生まれている。地方建築は、海の影響を受けた「波打つ形状」のデザインが特徴。特に海沿いの都市では、建物の形状や色彩が周囲の自然と調和している。
由来と関係
オクシレイン人は、本来
惑星イドゥニアから派生してきた民族ではあるものの、基本的には氏族を示すフエルが重要視される。しかし、共立機構成立以降は、保守派によるレンザー信仰と
エルドラーム創約星教ブルシェク派との関係性などを通して
テラソルカトル王政連合などに対する懐郷意識なども見られるようになり、少数の国民のルーツに対する意識に影響を与えている。
一方、オクシレイン大衆自由国は、
ヒュエヴィッツォールなどのイドゥニアに由来しない民族も居住する多民族国家であるため、このような保守派の一部のルーツ意識に危機感を覚える代表者なども存在する。
政治
経済
自由貿易の主義が根付いており、敵国であろうが無かろうが交易の対象とし、受け入れる傾向がある。基本的に陣営として対立する
ユミル・イドゥアム連合帝国に対しても
民間人及び外交使節に関する非常時保護条約成立以降は、
セトルラーム共立連邦を通した交易を行うなど、柔軟な経済態度を取っている。国柄らしく様々なお店があるため、国によっては観光者が困惑することがあるなど多様性の高さが有名である。国内外に
魚産業を始めとする複数のサプライチェーンが展開し、更なるグローバル化を果たした。技術部門においてはセトルラーム企業と提携するゲート航路の他、星間交信の要となる
量子ビルド・ネットワーク(B.N.S.)を展開。セトルラーム由来のOSを独自運用しつつ、自国産システムの開発に努めるなど多角的な技術投資も進めている。その他、
闘争競技の運営に深くコミットしているのが現状で、穏健と評される軍需産業の発展に寄与した。提携各国への投資を積極的に続けることから、
キルマリーナ、
メイディルラング、その他、複数の小国家に絶大な影響力を持った。
統治領域
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最終更新:2025年02月23日 09:46