ロフィルナ語:vastaldel
ナシーシャク語:vastaladil
神性 |
善神 |
居場所 |
神明病院 |
武器 |
嗜血の剣 |
ヴァスタルデル(ロフィルナ語:vastaldel、ナシーシャク語:vastaladil)とは、エルドラーム創約星教ブルシェク派の治癒神である。
概要
善神の一柱であり、
相互星辰を堅守する
善神の軍団――
聖祭の円卓の一員である。
聖祭の円卓においては、盟主
アルヴェファーンに次ぐ次席となっている。医学を司り、病人や医者の守護神となっており、五曜のうち
緑曜を担う。地域によっては、軍神としての信仰もある(
#文化を参照のこと)。
神界にある
神明病院を居処とし、朦朧となって迷い込んだ人間の生死を告げるという。武器である
嗜血の剣は、その刃に触れた者が無罪であればその傷や病気を癒やし、悪人であれば血を吸い取って弱体化させるという性質を持ち、神明裁判の用具ともなる。
服にはヤドリギのツルが巻き付いており、これは生命の勢いを意味する。生命が盛んな春には良く伸び、秋には枯れゆくが、不思議といつの間にか生え伝う存在であり、ヴァスタルデルのツルを食べた者はどんな病気でもたちまちに治癒されるという。
名称
ヴァスタルデルという名前は古典
ロフィルナ語に由来するため、現在に至ってはその語源は不詳である。
古典ツォルマ語ナシーシャク方言(ナシーシャク語)に訳された際には、
ヴァスタラーディル(vastaladil)と表記されたが、これは「救い、癒やし」を表す √latas という語根の第113派生形に、複数の接辞(v-, a-5, 2-d, -(i)l)が付いたもので、「聖なる癒やしを天上から地上に下し給うかの神」という意味を表す。
神話
聖祭の円卓と悪神の間で起きた「モネアスの轟き」の以降、
水神イ・ボラとは対立関係にあり、神話ではよくその様子が語られる。その中の戦いで、
嗜血の剣は悪神には効かないということが分かっている。
生命を司ることから、
聖祭の円卓のなかでも争いごとに率先して対応することが多く、インスニア東部やレイルティーネにおいては軍神としても扱われることがある。
社会との繋がり
テラソルカトル王政連合の中規模以上の病院にはヴァスタルデルの偶像が置かれていることが多く、お見舞客などが無事を祈って祈りを捧げる姿がよく見られる。
この他、受験など大切なライフイベントの際に体調を崩さないようにとの意味で良く祈られるのもこの神である。
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最終更新:2024年11月29日 22:34