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執筆者:トロ猫DX


企業概要

 ユミル・イドゥアム連合帝国の国営企業、共立世界の友好国や自国領内を航行する貨客船や貨物船を運用する。
闘争競技にゲスト参加し、護衛戦ではチャルチルフ型貨客船「ユミル・フォフトレネヒト」を護衛対象とした競技が人気を集めている。
この時は貨客船の乗船客に危害を加えないよう振動を与えるだけの衝撃弾や微弱レーザーの使用に限定されている。
さらにレースにも観戦客を乗船させて参加しており、大出力機関を搭載したユミル・ヴァルヌク型中型客船を使用する。

所有船舶

 セトルラーム製の船舶や国内製造の特殊船舶以外はほとんどが量産型となっている。
 各船舶は航路別に形式が振り分けられている。

豪華客船

 1km以上の全長を持ち、貨物の搭載を考慮していない船舶。
船内は豪華絢爛な設備が作られており、目的地よりも乗船して移動する事自体を目的とする。
ナヌート・ロル型客船
共立公暦800年に2隻建造された帝国宙船が運行する1km級大型豪華客船。
建造はルーリアス重工が担当。内部は宮殿のような設備がある。
船内の食料は船内で生成しており、物資の補給を一歳しなくても長期間の運航が可能。

貨客船

 貨物と旅客両方を搭載出来る船舶。帝国宙船の貨客船はほとんどが全長500m〜1km(おおよそ800mが大半)で大気圏内も航行でき、海上港に停泊できる。
アルフレーデ型宙域貨客船
 宇宙新暦4899年から共立公暦460年まで国内航路用として使われていた貨客船。430年からノス・フロー型貨客船に順次置き換えられ改修した後705年までカルスナード航路に使われる。

エインダス型宙域貨客船エインダス号
 共立公暦432年までセトルラーム周回航路の区間運用に使用されていた貨客船、エインダス号連続船舶失踪事件の被害を受ける。

チャルチルフ型宙域貨客船
 共立公暦680年から国内航路とカルスナード航路以外の全ての航路に使われている貨客船。建造数は共立公暦1000年時点で2187隻が運用されており、戦後の帝国宙船の中でも最多を誇る。

ユミル・ロアーネ一世級貨客船
全長910m
 ノス・フロー型宙域貨客船および既存の旧式客船を置き換える目的で共立公暦630年から建造が開始された貨客船。
1隻が共立公暦945年にイドゥアム103号として運用中、突然行方不明となり現在も捜索中となっている。
軍の意向を取り入れてノス・フロー型貨客船より航行速度が格段に上がった。同638年には帝国宙船から1隻を近衛騎士団が、10隻を宙軍が購入してリア級特務装甲巡洋艦に改造後旧式巡洋艦を置き換えた。

イラスト上

ノス・フロー型宙域貨客船
 共立公暦230年から帝国宙船が国内内航路とセトルラーム航路用に55隻建造している550m級の宙域貨客船。
船名は帝国の都市の設計者から取られている。
船室が非常にコンパクトでリーズナブルな設計になっており部屋数が多く豪華ではないがそこそこ快適に宿泊が出来る接客設備が特徴。
さらに前型アルフレーデ型よりも最大スピードが上がり、宙軍からも注目を受ける。
宇宙新暦4899年から運用されているアルフレーデ型宙域貨客船との外観の違いは艦橋とマストの形である。

フェリー

 星間移動用の小型船舶、地上の車や鉄道をそのまま搭載可能な構造となっている。
ユミル・ヴァルヌク型宙域客船
 国内航路限定で使用されている宙域フェリー、帝国の国内惑星間移動はほとんどがこのユミル・ヴァルヌク型で賄われている。

貨物船

 旅客の搭載を考慮しない輸送船舶。大まかにはコンテナ船、タンカー船、バラ積み船が存在している。
資源貨物船はタンカーに分類される。重タンカーや大型船等は1kmを超えるがほとんどが800m以下の船体。
810型宙域コンテナ貨物船
 共立公暦810年から669型と共に国内航路、セトルラーム周回航路、ラヴァンジェ航路で使われているコンテナ貨物船。

800型宙域タンカー
 パルディステル航路用として5隻が共立公歴800年に建造された液体及び気体燃料用重タンカー。一部カルスナード航路でも使用されている。
セトルラームの航空宇宙軍と交わした長期傭船契約により2隻(800-3レアル、800-4シィダ)が貸し出されている。


669型宙域コンテナ貨物船 
 共立公暦669年から国内航路、セトルラーム周回航路、ラヴァンジェ航路で使われているコンテナ貨物船。同盟国にも同型船が輸出された。

658型宙域資源貨物船
 ソルキアとの間で資源輸送を担う為に共立公暦658年に建造されたタンカー。

601型宙域タンカー
 共立公歴601年に製造が開始された宙域輸送タンカー。
転移者星間戦争時にセトルラームとの間で軍事燃料を含む必要物資の高頻度輸送が行われた結果、405型タンカーを含むそれまでの既存船舶の一部が使えなくなってしまったため、さらに大型化して設計された。厳密には重タンカーと言われており、海洋に着水せず宇宙空間に設置されるタンクターミナルと他国を結ぶ。

410型宙域バラ積み貨物船
 共立公歴410年に製造を開始された貨物船。
同800年代までは主力の貨物船として同型だけで2000隻以上が建造されていた。810型宙域コンテナ貨物船が登場し、コンテナが普及していくと一部を残して解体されていき、現在は鉱石の輸送等限定で運用されている。

405型宙域タンカー
 共立公歴405年に製造を開始した宙域タンカー。
800年代まで運用を続ける予定だったが、500年代末に発生した転移者戦争によって一部が整備不良になり使えなくなる。
これにより新たな601型宙域タンカーが製造された。
一部はラヴァンジェやセトルラームの民間企業に譲渡される。

作業船

 帝国宙船の運用を支える特殊作業用の船舶。
801型宙域作業船
 300メートル級の小型作業船。タンクターミナルや宇宙港の整備、また故障して動けなくなった船舶の救助作業を行う。
同型の船舶が国内外問わず様々な場所で活躍する。

4930型宙域ドック
 宇宙空間に停泊する非動力型浮ドック、大規模修理が必要な船舶のある港に派遣し活用される。

警備艇

 帝国宙船の船舶を護衛する小型武装船舶。
950級宙域警備艇
 帝国宙軍が保有する警備艇の民間仕様。420型より武装が強化され、戦闘機に対応出来るようになった。

420級宙域警備艇
 共立公歴420年に製造が開始された警備艇。小型資源採掘船を元に武装を設置した物。同980年代には退役し、一部は武装を撤去して民間の資源採掘業者に売却された。

特殊施設

 非動力型の浮遊施設、船の分類では無いが他の船に引っ張られての移動は可能。
タンクターミナル
 共立公歴600年に製造され5機が同601年から稼働を始めた液体・気体用大型浮遊タンク。
全長20kmで中は空洞になっており、液体燃料もしくは気体燃料を貯蔵出来る。
セトルラームやラヴァンジェなど強い交易関係を持つ国にもこれらの設計図が配られ、同型のターミナル等が作られる。

定期航路

臨時航路や豪華客船航路は除く定期貨客船や定期貨物船の航路。
各航路の始発は首都星フォフトレネヒトにある中枢港とアーディティムシとイドゥセクメにある中央港が国際航路専用となっていて、他国に行く場合はこれらの場所から乗る必要がある。
それ以外の宙域には国内航路が通っており宙域間フェリーが運航されている。

セトルラーム周回航路

 帝国宙船が一番力を入れている最重要航路の一つ。

ラヴァンジェ航路

 帝国宙船が力を入れている主要航路の一つ、貨物船の割合が多い。

玄羅航路

 共立公暦800年代に運用を開始した新規航路。ユミル・ロアーネ一世級など比較的新しい貨客船を投入しており、その中では800型宙域タンカー800-1ルアンドナなど最新の貨物船を使用する等、帝国宙船の期待が現れている。

カルスナード航路

 帝国宙船の国際航路の中では一番運行本数が低い航路。主に食料を載せた貨物船や貨客船を使用している。

パルディステル航路

 帝国宙船の航路の一つ。重要度は高いがそこまで本数は無く、セトルラーム〜パルディステルは他国船舶事業者へ運航のほとんどを譲っている。

国内船舶航路

 連合帝国領内を結ぶ国内航路、主に小型〜中型船舶を運航する。

事件事故

イドゥアム155号墜落事故

 共立公暦810年、ラヴァンジェ航路の大型貨客船イドゥアム155号(980メートル級、帝国船籍、乗客乗員920人+食糧品)が自動航行システムの不具合による手動航行中に誤って地上に近づいてしまう。
船長は急いで上昇を試みるが降下の勢いが止まらず地上に墜落してしまった。
  • 帝国は生死に関係無く乗客乗員の保護とイドゥアム155号の回収を要求、サルベージ船と追加の客船を寄越して救助作業を手伝う。
  • イドゥアム155号は共立機構へ持って行き公平な事故調査を行う。
  • ラヴァンジェと被害者と共立機構とセトルラームとキルマリーナとカルスナードへ賠償金と協力金を渡す(受け取ったのはラヴァンジェと被害者達で、余った分はラヴァンジェと被害者に追加で渡された)
  • トローネがショックで倒れる。
  • 原因は連合帝国では手動航行が日常的に行われており、豪華客船以外の量産型客船では初めて本格的な自動航行システムを採用したが不具合が多発、慣れた乗員が危険な大気圏突入時にも手動で行っていたため機体の破損を加速させた。
  • ラヴァンジェの大気の厚さにも影響を受けたと指摘があった。
  • 大気圏突入時に5つあるスラスターのうち4つが大破した事が後の調査で判明する。
  • 最終的に不具合が起こると自動で緊急停止し本社へ連絡が行き速やかに別の客船を用意する体制を整えるよう指導が入る。
  • 帝国宙船は共立機構によるイドゥアム155号の同型船の造船所への調査の受け入れを行う。

帝国宙船イドゥアム103号失踪事件

 共立公暦945年に大規模な通信障害が発生した。当時セトルラーム航路イドゥセクメ〜イドゥニアにて帝国宙船の量産型貨客船イドゥアム103号(帝国船籍帝国宙船所有乗客乗員689人、積荷は工業製品)が突然失踪した。イドゥニアに接近と同時に管制レーダーから消失を確認、しかし中間地点ですれ違う予定だったラヴァンジェ貨物船(ラヴァンジェ船籍ラヴァンジェ所有)がいつまで経っても103号がやって来ず、すれ違わないままイドゥニアに到着した事からイドゥセクメ出発から数時間以内にレーダーには存在したが船体が消失していた事が判明。連合帝国は周辺国にも協力を要請し大規模な捜索に乗り出すが一切の痕跡は発見出来なかった。
のちの捜索でイドゥセクメ付近ではトラゾルス・グループの豪華客船(セトルラーム船籍トラゾルス・グループ所有)ともすれ違っており、トラゾルス・グループの豪華客船とはお互い航行の安全を発光信号で伝え合った。この時点では問題無く航行していた。

船舶情報
帝国宙船イドゥアム103号
失踪した貨客船。船体は緊急事態対応型貨客船、セトルラーム航路の定期便。

ラヴァンジェ貨物船
帝国ではラヴァンジェ336号と呼ばれている、連合帝国〜ラヴァンジェの臨時貨物便。

トラゾルス・グループ豪華客船
帝国ではセトルラーム889号と呼ばれているトラゾルス・グループの豪華クルーズ船。

エインダス号連続船舶失踪事件

 宇宙新暦終盤に各地で起きたアポリアに関係する事件、とその750年後に帝国で起きた現象、当時大騒ぎになった。
チャルチルフ発パレスポル行き帝国宙船所属の大型貨客船エインダス号と護衛の武装偵察艇0361号が失踪した事から始まる。
その後セトルラームや共立機構やキルマリーナ船籍の船が合計8隻消失、各国はお互い協力して捜索にあたるが結局破片すら見つからなかった…

幽霊船団事件

 エインダス号連続船舶失踪事件から750年後の共立公暦690年にイドゥニア宙域にて10隻の不審な船団が目撃された。
目撃証言からエインダス号以下失踪した艦船に非常に酷似していた。しかし、どの艦船もボロボロの状態で所々赤い霧を噴き出しながら航行している。
この船団はワープを使わずに忽然と消えてはまた別の場所に現れる…という事を何度か繰り返す。

外国企業との提携

  • 同650年~イドゥアム・イェルバーニ交通協定(帝国~イェルバーニ間の直通航路)
  • 同650年~イドゥニア貨客船協定(連邦交易ネットワークにノスフロー型貨客船100隻を譲渡。捜査網の拡大に役立てる。)

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最終更新:2025年02月23日 22:34