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実況パワフルプロ野球シリーズ@2chエロパロ板まとめwiki

無題(part10 >>245-250)

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「どうですか?先生」
「うーん、骨には異常なさそうだけど、脱臼はしてるわね。これではプレーは無理よ」
「そんな!あと1イニングなのに…」
私を挟んでマネージャーと医者の会話が続く
自分としてはホームに頭から滑り込んだときの感触でもう無理だ、と思っていたが、マネージャーにとっては諦めきれないようだ
「あとこの回さえ抑えれば優勝なんです!それなのに、ここまでチームを引っ張ってくれた聖先輩がグラウンドに立てないなんて…」
「とは言ってもねえ、肩の脱臼だから無理よ。それにキャッチャーなら尚更よ」
「そんな…」
確かに捕手が肩を痛めてしまってはどうしようもないだろう
送球はおろか、捕球にすら影響する
ここはチームに迷惑をかけないようにするためにも、交代するべきなだろう
「マネージャー、もういい」
「先輩…」
「これ以上言っても先生に迷惑がかかるだけだ。それにみんなのところへ連絡にもいかないといけない」
「わかりました…。私、言ってきます…」
そう言うと彼女は肩を落としながら治療室を出て行く
「先輩想いのいい後輩ね」
「はい…」
まったくその通りだ
みずきや自分の活躍に憧れてわざわざウチの学校に入り、野球部のマネージャーを買って出ただけはある
身の回りのことに目が行き、気配りを忘れない性格はほかの部員みんなから愛される存在だ
矢部先輩などは『彼女には萌えを感じるでヤンス』などと言っていたが、あれはどういう意味だったのだろうか
後で小波先輩に聞いてみたが、『聖ちゃんは知らなくていいようなことだよ』と言っていたが…
「肩は病院でレントゲンを取ってもらったほうがいいわね」
「はい…」
今になって更に痛みを感じるようになってきた
あの時は興奮…していたのだと思う
自分のエラー絡みで点を取られてしまい、申し訳ない気持ちで一杯だったネクストサークル
そのとき声をかけてくれた小波先輩
『聖ちゃんが出てくれれば必ず打つよ』
その言葉を信じて、食らいつくようにもぎ取った四球
そして、次の打順の先輩がフェンス直撃の大きな当たりを打った瞬間、私はホームを手に入れることしか考えなかった
クロスプレーで肩に衝撃が走り、痛めたと思ったが、それ以上の喜びでまったく痛みは感じなかったのだ
その直後、立ち上がれない私を見て顔面蒼白になった先輩を見たときから肩が痛み始めたのだ
「しかしあなたも無茶するわね」
「はい…」
そうだ、代わりの捕手は誰になるのだろうか
今ベンチ入りしている選手では、先輩の荒れ球やみずきの変化球を捕れる捕手はいないはずだ
ずっと私が取ってきたし、最後まで私がやるつもりだったせいでもある
得点をもぎとったことで怪我をしたことには後悔はなかったが、守れないことに対する後悔が出始めた
「先生…、ベンチに戻ってもいいか?」
「うーん、本当は安静にしなきゃいけないんだけど、状況が状況ですからね、いいですよ。ただし、体に衝撃をなるべく与えないようにね」



「聖ちゃん、大丈夫なのかなぁ」
「心配でヤンスねぇ」
「まったく…無茶するんだから」
ところ変わって甲子園のマウンド上、最後の守りにつけずにつけない俺たちが揃っていた
「あとこのイニングだけなんだけど」
「でもあの怪我じゃ無理でヤンスよ」
「まいったわねえ、聖以外に任せられるキャッチャーなんていないわよ」
「監督の指示はおまえたちに任せただし、とりあえずは待ちってことで」
「あ、来たわよ」
ベンチから伝令が飛んで来て、聖ちゃんの容態を伝えてくれる
「うーん、脱臼じゃ無理だな」
「ど、どうするでヤンスか?」
「仕方ないわね、私が投げるわ」
「ええっ、俺は?」
「アンタみたいなノーコンじゃ、誰も取れないわよ」
「ヒデェ…」
「でも、みずきちゃんのクレッセントムーンも取れるのはいないでヤンスよ?」
「大丈夫よ、こいつが取るから」
といいながら俺のほほを引っ張る。っていうか俺!!??
「な、なんで俺なんだ!」
「アンタが聖のつぎに私の球を多くみてるからでしょ、ホラ、さっさと支度する!」
「小波くん、ご愁傷様でヤンス…」
一気に不機嫌モードになったみずきちゃんに勝てるはずもなく、やむなくキャッチャーの支度をする
「…まったく、アンタが一番信頼あるし、後悔なく投げれそうだなんて言えるはずないでしょ…」
なにかブツブツ言っているようだが、聞こえない
しかし遠くからでも不機嫌そうなのは見て取れるので、なるべく早めに準備することにしよう



「先輩がキャッチャーか…」
ベンチに戻ってきた私はグラウンドでみずきの球を受ける捕手をみてびっくりした
今まで好投を続けていた投手が捕手になるということはまずないことだろう
しかしよくよく考えてみればこれが一番いい選択肢のように思える
先輩もそう思ったからこそ、マスクをかぶることにしたのだおる
もともと野球のセンスはある人だ、この回ぐらいは無難にこなせるだろう


「…そう思っていた時期が俺にもありました」
「何いってるのよ、アンタ、まったく駄目じゃない!」
捕手を引き受けたのはいいものの、まったくいいところがなくピンチを招いてしまった
「変化球どころかつり球のストレートすら後ろに逸らすってどういうことよ!」
「いや、どうもミットっていうのは取りにくくて…」
「もういい、アンタが招いたピンチはアンタで処理しなさい!」
そういって俺の嵌めていたミットを分捕ると審判に守備の交代を告げる
「ピッチャーとキャッチャー入れ替えで!」
「ちょ、みずきちゃん危ないって!」
「なによ、アンタよりよほどマシよ。それに…」
「それに?」
「私の構えたところに投げなかったら…オシオキだからね」
「マジっすか」
「マジもマジ、おおマジよ!」



「やれやれ、まいったな」
ノーアウトランナー二三塁、どう考えても絶対絶命のピンチである
これで逆転されてしまえばサヨナラ負け、同点にされても延長ではこちらのほうが苦しいだろう
討ち取るにしてもゴロではランナーが帰ってしまう可能性もある
できれば三振を狙いたいところだが、捕手がみずきちゃんでは落ちる系の球種は危険
となるとストレートしかない…
「サインは…やっぱりストレートか」
まあここまで勝ち上がってこれたのも真っ直ぐで勝負できるように磨いてきたからだ
みずきちゃんのような変化球は投げられないのだからストレートで勝負が一番正しい、そう信じてやってきた
だからこれからもその勝負を続けるだけ…!


「ファール!ファール!」
渾身のストレートがまたカットされる
これで10連続ファールとなってしまった
一人目は三振に取ったものの、二人目からはそう簡単にいかなかった
明らかなボール球以外はすべてカットされ、甘い球を待たれるようになってしまった
相手も決勝まで上がってきたチームだけあって、バットコントロールもいいようだ
二人目には8球粘られ、最後に甘く入った球を強打されるも、ピッチャーライナーに抑え、ツーアウトとなった
あと一人までいったが、相手も必死に粘ってくる
「このままじゃ、まずいよな…」
1球だけカーブを投げたが、まったくコントロールはつかなかった
やはり恐る恐る投げるのではどうしようもない
この場面、聖ちゃんはどう思って見ているのだろうか
ふと気になってベンチを見て、俺はびっくりした
彼女が泣きそうな顔になっているのだ



二死二三塁、よくここまでストレートのみで漕ぎ着けたと思う
絶好調の先輩なら出来ないとは思わないが、既にきょうまで何連投もしている上に今日も100球以上投げているのだ
この場面、私だったら…、と考えてしまうがそれは叶わない話だ
出来ることなら今すぐプロテクターとミットを持ち、マウンドまで駆け寄りたいがそうも出来ない
さっきは怪我については後悔がない、と思っていたが…
今はただ祈ることしかできない自分が悲しく、また悔しかった
ただただ最高のストレートを…それだけを願うことにした
自分が今まで受けてきたあのストレートをと


俺がこのマウンドに立てているのも、チームみんなのおかげでもあるのだが、聖ちゃんがいたからというのも大きいだろう
コントロールが悪い俺の投げ込みにいやな顔ひとつせずに付き合ってくれ、試合では冷静なアドバイスをしてくれるなど、女房役として相当助けられてきた
だからこそ自分のエラーに悔やむ聖ちゃんを助けようと、そのピンチは三振で切り抜けたし、タイムリーも打った
その聖ちゃんが怪我をしてしまったときはショックだったし、動揺もした
それでもここまで来れたんだ、あとは彼女お墨付きのストレートを投げ込むだけなんだ
そう考えるとなんだかすっきりした
サインを確認する、やはりストレート
俺は頷いて、投げた



「ストラーイク!バッターアウッ!ゲームセット!!」
その瞬間、球場全体がものすごい歓声に包まれた
ベンチもグラウンドも歓喜の声と喜びの号泣しか聞こえてこない
そんな中、私は何故かおいてけぼりを食らったような感じがしていた
嬉しくない訳じゃない、喜びたくない訳でもない
にもかかわらず私はただ周りを見るだけだった
そんな私に気づかず、マネージャーが寄って来る
彼女の瞳も潤んでいて、今にも零れ落ちそうだった
「先輩、おめでとうございます!」
「ああ、ありがとう」
「でも残念ですね、先輩も本当ならあの輪の中に居たはずなのに」
そう言ってマウンド付近に出来ている歓喜の輪を見る
当然、中心にいるのはバッテリーの二人だ
その二人が抱き合って喜んでいるのを見て、私は心がズキリと痛むのを感じた
「でも、優勝はうれしいぞ」
「そうですよね…、先輩、これ使ってください」
そう言って彼女はハンカチを差し出してくれる
「なぜ?」
「先輩、泣いていますよ?」
「えっ…」
自分ではまったく気がつかなかった
まさか涙を流していたとは
礼をいい、それを拭いながらその理由を考えていた
マネージャーは喜びの涙だと思っているだろう、それが普通だ
だが、このときの私はまったく別の思いから涙を流していたのだった
マウンドで喜ぶ二人、いやみずきに対して、自分の居場所を取られたような思いがした
さっきまでは後悔がないとか思ってはいたが、それは自分の本心を隠すためのうそだったのだ
涙と一緒に出た本心は、私の心に深く根付いた
私は…みずきに嫉妬していたのだ
彼の球を受け、そして共に喜ぶ彼女に対して

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