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実況パワフルプロ野球シリーズ@2chエロパロ板まとめwiki

無題(part12 318-328)

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匿名ユーザー

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「大変でやんす」
「なにがさ」
 パ・リーグのお荷物ことミゾットキャットハンズ。
 その本拠地に備えられている更衣室で絶賛着替え中であった小波は、色々と見せつけたまま喚き散らす入団当時からの相棒、矢部昭雄を半眼で見やった。
 ぶらんぶらんと揺れているのが気になって仕方ない。色からして未使用感が漂っている。
「……まずはしまうべきだよ、それ」
「はうっ! 小波君はエッチでやんす~」
 一瞬バットで思い切り殴りたいと思ったのはいけないことなのだろうか。
 いや、入団した時から苦楽を共にしてきた相棒だぞ。ダメだダメだ。
「えっと、で? 何が大変なの」
「ミゾットがウチから手を引くでやんす~!」
「なんだ、それならいつものこと…………って……、なに?」
「ミゾットも今色々不況の煽りを受けていて……、球団経営は難しいそうなんでやんす」
 なるほど、矢部の言っていることは一理あった。
 ここ数年の世界諸国の経済情勢は、ウォール街の悪夢とも言われた千九百年代初頭の世界恐慌よろしく、かなり寒いことになっているのだ。
 ミゾットが莫大な経費のかかるであろう球団経営から手を引くのも無理はない。
「しかし、ミゾットが……か……」
「ミゾットならそんなことにはならないと思っていたでやんすがね……」
 小波は頭を抱えた。
 ミゾットの前にも、キャットハンズは親会社の倒産や球界からの撤退を何度か経験している。
 その度に親会社となってくれる可能性の高い企業に直訴しに向かっていたのは、他ならぬ小波その人なのだ。
 ミゾットが球団経営に興味を示していると知った時は、これでこの球団も安泰だと思った物だが……。
「人生はままならないとはよく言ったもんだ……。ままならなすぎるよ」
「やんす」
「……どこか、親会社になってくれそうなところはあるのかな」
「オイラの調べによると、一つだけあるでやんす」
「一つ……。参ったね」
 常にいくつかの選択肢、要は保険が手元にないとこう言うことはやりにくいことこの上ない。
 一つだけしか選択肢がないというのは、失敗=死というとんでもなくシビアな現実を突きつけてくるのだ。
「だが、まあ……。やるしかないか」
「例によって直訴でやんすか?」
「うん。もう慣れたし……、やっぱり選手が直々に行った方が信頼性はあるんじゃないかな」
「そうでやんすね……」
「で、その企業ってのはどこだい?」
「加藤製薬でやんす」
 加藤、ね。
 小波は心の中で呟いた。……ん? 加藤?



「まさかあなたがここに来るなんて思いもしなかったわ」
「それは俺もですよ」
 随分と立派な社長室に通された小波は、これまた立派そうな机の前に置かれた高級ソファに腰を下ろしていた。目の前で足を組みこちらを見やるは色気ムンムンなかなりの美人。一見秘書に見えるが、紛れもなく社長であった。
 名は加藤理香。小波の母校である恋恋高校の監督を務めていた教師だ。
「……なんで監督が社長を?」
「伝えてなかったものね。あなたたちが卒業した後、学校やめて、会社を立ち上げたのよ」
「はぁ……。行動力は相変わらず凄いですね」
「あなたにもその台詞は返すわよ」
 そいつはどうも。小波は笑顔で返し、机の上に出されたお茶を啜った。
 こんな風に理香と会話するのも懐かしい。高校時代も、彼女がいる保健室でよく駄弁っていたものだ。
「それで、ここに来た理由は……って、聞かなくても良いわよね」
「ええ、その方が楽で助かります」
「結論から言えば、私はキャットハンズを買いたいと考えているわ」
「ほんとですか!」
 理香の言葉に、小波は飛び上がる。
「そりゃあ、可愛い教え子達がプレーしてる球団だもの。無くすのは忍びないわよ」
「監督……」
 可愛い教え子達。それは小波だけでなく、彼と同じ高校出身かつ、キャットハンズの顔でもある早川あおいを指している。
「でもね、一つだけ条件があるの」
「は?」
「今ウチは新しい薬を開発したのよ。でも、それを市販するのには十年からそれ以上かかって面倒なことこの上ないの。人に投与するのにも五年ほどの歳月を要するわ。だから、親会社になる代わりに……、健康な人体を提供して欲しいのよ」
「な――」
 それって犯罪じゃないですか。という小波の言葉は、喉から出てくることはなかった。視線を合わせた理香、その瞳は如実に物語っている。
 断ればキャットハンズは終わりよ、と。
 小波に残された選択肢は一つ。……頷くことだけ。
「わかり、ました……」
「じゃあ早速あなたで実験ね!」
「って、えええっ!?」
 逃げる間もなく、黒尽くめの男達が小波の両手両足を確保した。逃げようともがくも、まったくと言って良いほど効果がない。
 ああ、ここで俺は終わりですか? さようなら父さん母さん、キャットハンズのみんな、特に矢部君そしてあおいちゃん――。



 目が覚めたら男子更衣室の中だった。
 壁に貼ってあるのは矢部が今シーズン開始直後に「優勝祈願でやんす」と言って笑顔で持ってきたガンダーロボのポスターなので、間違いはない。
「いてててて……、頭が痛い」
 頭を振って状況確認。たしか高校時代の監督――加藤理香――に出会い、一言二言会話して、どこかに連れて行かれ……。
「……記憶がないぞ」
 新薬投与、だとか、健康な人体、だとか不穏当な言葉だけは頭に残っているためいらない不安をかき立てられてしまう。
 ……ドーピング検査とかで引っかかりやしないよなぁ……。少しブルーになったところで、小波は動きを止めた。
 どこか引っかかる。何かがおかしい。何が?
「何がおかし……ん?」
 声だ、声がおかしい。いつも聞き慣れた自分の声よりも、数倍高い声。親友のあおいよりも、さらに高い……。
 後、体もなんだかおかしい。必要以上に重いというか何というか。今まで持っていた筋肉が全て脂肪に変わった様な……。
「……ん? これは……なに?」
 むにゅり、と。手が何かに触れた。それはちょうど体の中心を対照に二つある柔らかな物で、明らかに小波には本来ついていない物だ。まあつまり胸なのだが。
「……って胸ぇぇえええええええええええ!? おっぱいおっぱい! 違う! なんだこれ!」
 何が起こっているのか、小波の頭では理解できない。真面目に。
 とりあえず彼は、目の前のおっぱいを揉むことにした。むにゅむにゅで柔らかい。
「……んっ……、大分……落ち着いてきたかな……?」
 落ち着いたと言えば落ち着いたが、胸を弄くっていたからか妙に体が疼く。恐る恐る下の方へ手を伸ばすと、ついていなければならない物がなかった。
「……監督の新薬のせいか……ん、ぁんっ……」
 間違いない、監督の新薬のせいだ。変な薬のせいで、小波は女になってしまったのだ。
「……参った……、ってレベルの話じゃないですよこれは」
 小波は頭を抱えた。これはキャットハンズ消滅並みにまずい問題だ。
 誰かに――とりわけマスコミにバレると非常に面倒なことこの上ない。
 とりあえずはここから出るべきか――。そう、決めたのだが。
「小波君、いるの?」
 無情にも返事を待つことなく開く更衣室のドア。顔を見せるは親友、早川あおい。
 対峙する小波とあおい。だが、小波は真っ裸のままである! どうする小波、どうするあおい!

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