アットウィキロゴ

プログラマーがファンタジー世界に召還されますた(非公式まとめ)

jAvA4

最終更新:

pfantasy

- view
だれでも歓迎! 編集

俺は2日間も気を失っていたらしい。
長老の家のベッドで目覚めた俺はその後長老の話を聞いた。
俺が帰る方法、それは無いと言われた時大体予想は出来ていたはずなのにも
かかわらず、それはやはり大きすぎる衝撃だった。
「だが」
長老は続けた。この世にはわからない事が多すぎるという。
故にそれと同じだけまだ解明されていない可能性も秘めているらしい。
だがそれを探求すればあまりにも大きな危険がリスクとしてつきまとう為、
それを探すには力が必要なのだという。

それで俺を試したのか。

オーケー。よくわかった。長老さん、ちょっと一人にしてくれ。
と言うと長老はわかったと言い残し部屋を出て行った。

気分がまたどんよりと曇ってきた。リスクを侵してそれを探求するってことは
またあの化け物みたいなやつらと出会うってことだろ。無理だ。俺には無理だ。
いくら大きな力があったとしても、例えるならバズーカと弓矢みたいなものだ。
一撃の威力はあるだろうが、こちとら戦闘などとは皆無の生活を送ってきた。
いくら素人がバズーカをもったところで、手練の弓使い3人にでも襲われれば
一瞬だ。ハハ。俺はただのプログラマーだぞ?たぶん山道を30分歩くだけで
十分に疲れることの出来る自信がある。冒険?余裕で無理だ。

正直泣きそうになった。すると部屋のドアからノックが聞こえた。
「入るよ」
リナの声だ。泣いてない。泣いてないぞ俺は。
入ってくれというと、リナは意地悪そうな笑顔で入ってきた。

「怖いんでしょ?」

ビンゴ。図星だ。ああ図星さ。下をうつむいたまま思った。
けど、俺はこの世界で言う異端者だ。たぶんこの気持ちはこの世界の住人には
わかってもらえないだろう。
「わたしもね」
ん?と相槌をうつ。
「怖いんだ。外に出て戦ったりするの」
え?と思わず顔を上げた。
「うちの村さあ、見てわかるようにあんまり裕福じゃないんだよね。
畑でとれるのは小麦とジャガイモと、他野菜そこそこかな。
裕福じゃないけど皆やさしいし、平和ですごいいい村なんだ」
うん、と俺は言った。

「けどね、やっぱりそれだけじゃ食べていけないんだ。
麻もとれないから服も作れないの。それだから
冬も越せないし他の村や街と物の交換も出来ない

だからね、あたしが外に出てお宝を持ってくるしかないの。
みんな家族や仕事があるし、若くて動けるのは私くらいだから…」

…恥ずかしかった。自分で自分の事だけ考えてるのは俺だけだ。
この子は、リナは、こんなに若いのに、これほどまでに気高くあくまで凛々しい。
今までプログラマー一筋で生きてきた俺はいつのまにか腐ってしまったのだろうか。
そして外見こそ同じだが始めて会う人種と吸った事の無い世界の空気に魅入られたのだろうか。
俺の中でちょっとした(でもそれはとても大きな)意識の変化が起こった。

「リナ、足手まといにはならないよう努力はする。俺も一緒に連れて行ってもらえないか?」

リナはあはっと微笑んだ。そして俺の冒険がはじまった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー