モグラタタキ邪面

「ピンポーン!何故私の名前を…」

【名前】 モグラタタキ邪面
【読み方】 もぐらたたきじゃめん
【声/演者】 村岡弘之
【登場作品】 魔進戦隊キラメイジャー
【登場話】 エピソード17「洋館の奇石」
【所属】 ヨドンヘイム/ヨドン軍
【分類】 邪面師
【素体スーツの色】
【手袋/マント/ブーツの色】 茶/銀(裏地は銅)/茶
【邪面】 もぐらたたき→穴から顔を出すモグラを叩く地球のゲーム
【担当邪面獣 邪面獣ハンマーバスラ
【作戦名】 もぐらたたき地獄作戦
【一口メモ】 クリアの攻略法は、本体に大ダメージを伝える秘密の裏技のみ。
【モチーフ】 もぐら叩きゲーム、ハンマー、モグラ

【詳細】

ベチャットが地球のゲーム「もぐらたたき」を模した邪面をかぶって昇格した邪面師

ゲームセンターでよく見るようなもぐらたたきゲームの筐体がそのまま邪面となり、3つ開いた穴の手前からしかめっ面をしたモグラが顔を出している。
そのモグラが邪面師の「顔」に当たるのかは定かではないが、全体を俯瞰してよく見ると筐体の台座事態にも両目があしらわれている。
モグラばかりに目が行くと思わぬところに落とし穴が…そういうことかもしれない。違うかもしれない。
スコアを表示する部分にはデジタル表記で「YDN(ヨドン)」の文字が見られる。

邪面を取り外すことで地球人に化ける能力を持ち、単なるゲームとして参加者を安心させつつスマーフィングでボコるのが大好きという陰湿な性格。
郊外にあった古びた洋館を勝手に掃除して自分のテリトリーにしており、金銀財宝を餌にやってきた人間たちをゲームに巻き込んでは敗者をカードに変える「もぐらたたき地獄ゲーム」を行っていた。
ちなみにゲームのルール自体は単純であり、「館の主人のいる最上階までたどり着く」ことのみ。
もぐらたたき、というよりは自由自在に出現させることが可能なもぐらを利用して参加者の進行を妨害しつつ、それをいかにくぐり抜け最上階までたどり着くか、という趣旨なのだろう。
敗北しカードに変えられた人間は闇エナジーを放出するため、かなり効率よくエナジーを集められる作戦であり、都市部ではなくそこからやや離れた地点に潜んで密かに活動するなど悪知恵も働く。

この作戦が功を奏して順調に闇エナジーを集め邪面獣ハンマーバスラをエピソード17冒頭で既に召喚可能な状態となっていた。

ハンマーバスラは攻撃力、防御力共に優れる強力な邪面獣であり、キラメイジンを圧倒するも何故かすぐに地中に消えてしまった。

一方、手帳にある記述を元にお宝…カナエマストーンを探すクリスタリア宝路。
彼は「古式ゆかしき富豪、財を集めし館。――その壁を見よ」という記述に合致すると思われる洋館を発見する。
そこに現れた派手な外見をした男性は財宝を商品としたゲームへ参加するよう宝路を促すも、金目のものに興味はない彼は速攻で断る。
しかし空中に映し出された映像の奥の柱時計にカナエマストーン・デストリアを発見した彼は喜んでゲームに参加したのだが、速攻で敗北したため、
一旦CARATに戻って天才的なゲーマーである為朝の協力を取り付ける(よく考えるとゲームに負けたはずなのだが何故かカードにされていない)。

その話を聞いた充瑠も参加するわけではないがついてきており、再び洋館にたどり着くと宝路に代わって為朝がプレイヤーとしてエントリー。
魔進ショベローを呼び出した為朝はキラメイソードとショベローが変形したイエローキラメイストーンを充瑠のキラメンタルで変形合体させた「イエローストーンハンマー」を装備し
ノーミスでゲームをクリアする。

キラメイジャーがやってくるとは思わなくなった館の主人はすぐさま外に飛び出し、邪面を「邪面オン」することで邪面師としての正体を明かす。
まさか邪面師とは考えておらず驚く宝路をよそに、一度彼から参加したゲームの情報を聞いていた為朝と充瑠は館の主人が邪面師でありついでに邪面の正体も見抜いており、
予め優位に働くような武器を作ってゲームに臨めたと種を明かす。
数倍の難易度を持つという屋敷内のゲームに為朝らを誘うが、この作戦をキラメイジャーに見られたためヨドンヘイムから様子を見ていたガルザの指示でクランチュラがハンマーバスラを再始動させる。

ハンマーバスラを充瑠らが対処している間に屋敷に潜入した宝路と為朝だったが、大量のベチャットガルザというボスキャラを配置してゲームを行う場所へ誘い込むモグラタタキ邪面だったが、
お邪魔キャラであるベチャットの中には毒で相手をしびれさせる「シビレベチャット」なる変種を潜ませておりベチャットを退けて進み続ける中で為朝はその毒液をまともに浴びてしまい、最上家にたどり着いたものの体がしびれ動けなくなってしまう。
しかし、カナエマストーンを手に入れたいという宝路のように、心の鍵を開いた宝路を真の仲間としてキラメイジャーに加入させるという願いを持つ為朝は気合でシビレベチャットの毒を吹き飛ばし、同じく復活したイエローストーンハンマーを全力で振り抜いて出現したモグラを全力でぶっ叩く。

すると突然モグラタタキ邪面がダメージを受け倒れ伏し、痛みに苦しみ始める。
実は邪面師とモグラはリンクしており、感覚まで共有しているため出現するもぐらのどれかに渾身の一発を加えればゲームマスター自体が活動不能に陥るという「裏技」を為朝は見抜いていたのだった。
それも屋敷前でのゲーム時、投影された映像にてもぐらを叩かれた瞬間に苦しんでいる館の主人の姿が映し出されていたがゆえ。

モグラタタキ邪面はそのダメージから復帰できず、苦しみ続け無防備な状態に為朝が発射したキラメイバスターの一撃を受け、「完敗だ…!」と潔く負けを認め爆散した。

【余談】

モグラロイドモールイマジンドリューン・サンブ等モグラモチーフは多いが、もぐらたたき自体をモチーフとした怪人は初。
もぐら=もぐらたたきの連想から、レインボーラッシュ「もぐらたたき」で倒されたモグラロイドのように、ゲームになぞらえた攻撃で倒されたもぐらモチーフの怪人もいたりする。

ゲームとしてのモグラタタキは、1975年にカトウ製作所開発、東洋娯楽機が発売した「モグラ退治」というエレメカ(エレクトロメカニカルマシンの略)をルーツとするゲーム。
筐体の穴から代わる代わる顔を出すもぐらを制限時間内にどれだけ叩けるかのスコアを競うもので、ある意味ではもぐらを敵機としたガンシューティングの変形版とも言える。

邪面以外のスーツはSL邪面と同じもの。
ネアンデルタールジン邪面(回想)→ヒャクニンイッシュ邪面SL邪面→モグラタタキ邪面として使われた後、ツリザオ邪面の素体となった。

初となる人間態を披露した邪面師
ベースであるベチャットは人間に変身したことは今のところ無いが、邪面を取り外した邪面師もこれまた初である。邪面獣であれば何度か素顔を晒した個体がいる。
館の主人とモグラタタキ邪面の声を担当したのは村岡弘之氏。

なおゲームのルールを相手に適用させながら自分自身はフェアプレイとは無縁という点で邪面師第1号であるラグビー邪面と共通点がある。
ラスボス、としてガルザが協力しているが、彼は宝路の体内に封印されたモンストーンを利用することを考えており、ジャメンタルを打ち込むことで彼の体内にいるモンストーンを活性化させることに成功。
続くエピソード18にて邪悪モンストーンへ変化し、キラメイシルバーが邪悪シルバーへと闇落ちする原因となった。

最終更新:2023年01月28日 02:24