ニエルブ・ストマック

「刺激って大事だよねぇ…」

【名前】 ニエルブ・ストマック
【読み方】 にえるぶ・すとまっく
【声/俳優】 滝澤諒
【登場作品】 仮面ライダーガヴ
【登場話】 第1話「おカシな仮面ライダー!?」
【所属】 ストマック家/ストマック社
【分類】 グラニュート
【特色/力】 毒/弓術
【モチーフ】 蛇、ヨルムンガンド
【名前の由来】 舌(ハンガリー:Nyelv)+胃(英:Stomach)

【詳細】

グラニュート界にて大きな影響力を持つストマック社における技術開発担当者にして、同社を経営する一族、ストマック家の次男。

丸メガネを着用した柔和な笑みの似合う男性の姿に擬態し、本来の姿はピラニアかヤツメウナギを思わせる頭部を持つ。
他の兄妹達、ストマック社のバイト達が使う人間への擬態能力はニエルブが開発した生体改造技術であるとされている。

ストマック社、あるいはストマック家は機密エリアにおいて人間態に擬態するルールがあるようだが、誰も見ていないからと擬態をといて過ごしている。
それを長男であるランゴから度々注意されているようだ。
これに関しては闇菓子の製造はグラニュート界でも犯罪行為であるため、身元を秘匿するための意味合いがあるものと思われる。

その高い技術力は大叔父(祖父の弟)であるデンテ・ストマックに師事したことによるものである。
シータ&ジープら弟達よりも早くショウマが変身するガヴについての情報を入手しており、第6話ではオタケを撃破した直後のヴァレンを建物の屋上から観察していた。

また辛木田絆斗が酸賀研造の外科手術によって体内に埋め込むこととなったグラニュート独自器官の出どころや、塩谷壮士をヒトプレスにしたうえで破壊(殺害)するように自らのエージェントに指示を出す等、酸賀研造との関係性が示唆されている。

絆斗が酸賀研造と関わるようになり、師匠であり育て親である塩谷はあまり深入りしないように忠告していたものの、その直後グラニュートの手にかかったことから絆斗は復讐の道を突き進むことになった。
このあまりに酸賀に都合がいい話の流れと、そもそもがたった一人でグラニュートについて調査し、様々な事情に精通している彼の情報源の謎など、状況証拠ではあるがニエルブ=酸賀研造という図式も成り立ってきている。

そもそもが、ニエルブの人間態が擬態である以上。
――――その姿が1つではない、のかもしれない。そもそもミミックキーの技術を開発したのは、ニエルブ自身である。

だが、第14話にてニエルブが酸賀の研究所を訪れるという形で、両者が完全に別人であることが判明した。
かなり交流を重ねているらしく、フランクな形で会話しお互いに情報や物資のやり取りをしており、幾つかのゴチゾウとプリン等の人間界のお菓子を持ち帰ることで新たな装備としてヴラスタムギアと独自のゴチゾウを開発。

その試験体としてフィジカルが凸出していたラーゲ9を見出し、彼の本性に興味を示しつつ兄であるランゴに秘密の協力関係を構築し、装備一式を提供した。
だが、ショウマと出会ったラーゲ9ことラキア・アマルガはストマック社に反意を持ち、過去闇菓子に関わって殺害された弟であるコメル・アマルガの死の真相を探るためにストマック社に潜り込んだグラニュートであった。
そのことを見抜けず兄に秘密ヴラスタムギアを提供し、3人目のグラニュートハンターに仕立て上げてしまったことから、少々焦りを見せ始めている。

そしてラキアが決定的にストマック社の敵に回ってしまい、そのことを姉から聞かされた上、肉体改造に関わっていた自分にまで飛び火仕しかけたため直接彼を雇用した立場にある兄達を宥める形でその場は誤魔化した。

その後その後始末に翻弄されていたらしく、久々に酸賀研造の研究所を訪れた際には心做しか疲弊していたようでもある。
しかしさり気なく彼の研究データをPCの画面を流し見る形で得る等、マッドサイエンティストとしての意欲は少しも枯れていないようだ。

そして絆斗との戦いに敗れ路地裏で倒れ込む酸賀がこぼす言葉に相槌を打ちつつ、後のことを自身に任せるように告げ微笑むのだった。何故マッドは微笑みが多いのか。

なお追放後弟であるジープがグラニュート界の大統領であるボッカ・ジャルダックの一人娘、リゼル・ジャルダックと結婚していることをストマック家の中でも一足先に知っていたことが判明。
結婚して名前も変わったジープは、人間に興味を持った嫁であるリゼルに対し、整体改造手術による擬態能力を与えるため次兄への接触を決めたようで、ニエルブ自身もランゴら上の兄姉に対してそのことを黙っていた。
後にそれをランゴらに詰問された際には、大統領令嬢の権力を持ち出されては断れない(意訳)と弁明していた。

それと並行して酸賀が遺した研究データを分析し、ビターガヴの量産化に成功。
ボッカともその情報を共有し、近頃彼が目障りに思っていたマーゲンをビターガヴの実験台として提供されたことでその実験内容を実用レベルにまで昇華することに成功した。

そして自身が開発したヴラスタムギアを辛木田絆斗が使っていたことから、自身の技術力の結晶を複製できる存在としてデンテ・ストマックが生存していることに気がつく。
そしてエージェントを動かしてデンテの拠点である洞窟の場所を突き止めると、単身そこを訪れて叔父に対しストマック社に戻るよう声を掛けるも拒否されたため何もせず立ち去った。
支持していた叔父であるデンテのことをニエルブ自身も憎からず思っていたのか、生存を含めたデンテに対する情報の一切は自分で抱えボッカを含めてた自身の家族にさえ秘匿していた。

そしてマーゲンがオーバーガヴに敗北するも、ビターガヴ関係の技術を評価したボッカによってストマック社ではなく自身のお抱え技術者として引き抜かれることになり、ニエルブとしても自分の研究には多額の金が必要であることから、ストマック社ではなくジャルダック家付きとなる。
結果としてストマック家を裏切る形になったが、ランゴからはその判断を咎められておらず、彼がボッカから命じられた高品質闇菓子の1000万個納品への協力を求められ「もう兄さんの部下じゃない」と軽い調子で拒否を示したが、「大統領の命令」であることを盾にされたため承諾。
かつてラキア・アマルガから採取していた神経毒を利用した装置を開発し、ランゴへと提供した。

第36話にてランゴ・ストマックの敗北という衝撃の事態になるも、自身はボッカやリゼルといったジャルダック家からの無茶振りをこなしていたため、その事態を招く張本人となったジープや、グロッタと違って目立った反応は見せていなかった。

そして実の弟であるジープをビターガヴに改造したことを知ったグロッタから詰め寄られるも、すぐに暴力に訴える姉の性質をどこか投げやりに指摘したことから激昂したグロッタに手にしていたタブレット端末を叩き落される。
そしてたまたまデンテ・ストマックの情報が映し出されたことで姉に叔父の生存を知られてしまった。


【余談】

演じる滝澤諒氏は特撮初参加。

名前の由来はハンガリー語の「舌」を意味する「Nyelv」から。
怪人態のモチーフは北欧神話に登場するヨルムンガンド。

酸賀研造との関わりだが、酸賀とニエルブのメガネを触る際の動作が同一のものであることから、実は同一人物ではないかという意見も多い。
王様戦隊キングオージャーではカメジムボシマールが細かな仕草が同一のものであることから、実はなりすましているのではないかと見られており、事実そうであったという前例がある。

ちなみに酸賀研造は辛木田絆斗から若々しい見た目をしているにもかかわらず「おっさん」と呼ばれており、そこから外見と中身の年齢が一致していない→ニエルブが擬態している…と見る意見も。
穿った味方をすれば度々ランゴから注意された「警戒区域での擬態義務」違反も、幾つか擬態先があるため切り替える手間があるためそれをめんどくさがった(あるいは取り扱いミスで家族向けの擬態姿を晒す可能性を考えた)とも。

だが本文中にある通り、酸賀とニエルブは別人であった。
なおこの酸賀研造=ニエルブ・ストマック同一人物説だが、スタッフとしては全く意識していないことだったため驚いたとのこと。

最終更新:2025年06月30日 01:56