「何だアイツ……ただの人間がここまで速く走れるのかよ!」
突然岩場から乱入してきたサンドマンの姿を見て、妹紅は狼狽した。
目の前で、馬よりも速く走る人間がいる。
ありえない。ありえなさすぎる。
「あの超ラッキー野郎といい、鉄球男といい……アイツら本当に人間なのか?」
砂煙を巻き上げて、妹紅は前を走る三人を見据える。
農場の近くにある『2』と書かれた立て看板を通り過ぎ、戦いはラストスパートとなる。
突然岩場から乱入してきたサンドマンの姿を見て、妹紅は狼狽した。
目の前で、馬よりも速く走る人間がいる。
ありえない。ありえなさすぎる。
「あの超ラッキー野郎といい、鉄球男といい……アイツら本当に人間なのか?」
砂煙を巻き上げて、妹紅は前を走る三人を見据える。
農場の近くにある『2』と書かれた立て看板を通り過ぎ、戦いはラストスパートとなる。
不死鳥は失敗を恐れない 第六話『最終鬼畜直線2,000メートルを制するのは誰なのか?』
列車が、荒野を走る。
この列車は、『スティール・ボール・ラン』レースを間近で見るための、いわば移動する観客席。
そこから一部始終を見ている観客の一人が、
「馬より速い人間なんてあり得るのかッ!」
驚きに叫び、手に汗を握り締めた。
彼らの目の前で、ジャイロたちは砂煙を巻き上げて疾走する。
不意に、先頭を走るサンドマンが岩山へ向かって走り出した。
ショートカットを図るつもりだ。
すると、恐るべきことに、サンドマンのスピードが爆発的に上昇した。
この列車は、『スティール・ボール・ラン』レースを間近で見るための、いわば移動する観客席。
そこから一部始終を見ている観客の一人が、
「馬より速い人間なんてあり得るのかッ!」
驚きに叫び、手に汗を握り締めた。
彼らの目の前で、ジャイロたちは砂煙を巻き上げて疾走する。
不意に、先頭を走るサンドマンが岩山へ向かって走り出した。
ショートカットを図るつもりだ。
すると、恐るべきことに、サンドマンのスピードが爆発的に上昇した。
「なるほど……『人間が馬より速く走る』。確かにそんなことはありえない。平坦なトラックの上ではな……」
レースを眺める列車に乗る、スティール氏はオペラグラスを覗き込みながら呟いた。
「だがアレを見れば納得だ……時速30キロは出ているぞ」
「30……?」
風となって岩山を疾走するサンドマンを、列車の乗客たちは唖然とした目で追う。
「いや、時には40キロも出ているぞ……」
スティール氏は、サングラスに隠された目を見開き、目の前の光景を焼き付けるかのように見る。
「ちょっと待ってくださいスティール氏。時速40キロってまさか……」
スティール氏の隣に立つ男が、汗を流しながら彼の方を向いた。
「あのサンドマンのスピードのことですか? 何言ってるんですか? 100メートルを10秒で走って時速36キロですよ!」
男は必死な形相を浮かべ、
「そんな記録はどこの陸上競技にも無い! 長距離マラソンを2時間で走ってさえ時速21キロだッ!」
スティール氏に訴える。
しかし、目の前で走るサンドマンは、そんな理論知るかと言わんばかりの猛スピードを出している。
「だが実際あんなスピードが出ているからしょうがないだろうがッ! ……よく見ると、スピードの秘訣は走りのフォームにあるようだ」
スティール氏は、男にオペラグラスを貸す。
レースを眺める列車に乗る、スティール氏はオペラグラスを覗き込みながら呟いた。
「だがアレを見れば納得だ……時速30キロは出ているぞ」
「30……?」
風となって岩山を疾走するサンドマンを、列車の乗客たちは唖然とした目で追う。
「いや、時には40キロも出ているぞ……」
スティール氏は、サングラスに隠された目を見開き、目の前の光景を焼き付けるかのように見る。
「ちょっと待ってくださいスティール氏。時速40キロってまさか……」
スティール氏の隣に立つ男が、汗を流しながら彼の方を向いた。
「あのサンドマンのスピードのことですか? 何言ってるんですか? 100メートルを10秒で走って時速36キロですよ!」
男は必死な形相を浮かべ、
「そんな記録はどこの陸上競技にも無い! 長距離マラソンを2時間で走ってさえ時速21キロだッ!」
スティール氏に訴える。
しかし、目の前で走るサンドマンは、そんな理論知るかと言わんばかりの猛スピードを出している。
「だが実際あんなスピードが出ているからしょうがないだろうがッ! ……よく見ると、スピードの秘訣は走りのフォームにあるようだ」
スティール氏は、男にオペラグラスを貸す。
「あのフォームを見てみろ、彼の崖を降りるときのフォームを!」
男がオペラグラスを覗き込むと、そこには空を走るかのように跳ぶサンドマンの姿が。
着地と同時に、また彼は跳ぶ。
「いいか、説明してやるよ。時速40キロを出すことができる走り方があるということをな……」
スティール氏は、しゃがみこんで、自分の脚を指差した。
「人間が走るとき、足が地面を蹴る時の『衝撃』がある」
その指を床から膝へとなぞらせてゆく。
指を衝撃に例えて話をしているらしい。
「その『衝撃のエネルギー』が膝の間接や筋肉に伝わって疲労となる」
指が膝のところで止まる。
「だが、あの『サンドマン』の場合はこう……」
再び指を床へと戻し、
「彼は走る時に『かかと』が一瞬しか地面に触れない……」
自分のかかとを上げてみせる。
「そういう走り方なんだ! 『かかと』が触れたとしても決して踏み込んではいない!」
上げたかかとを指差し、
「すぐに『着地の衝撃』はつま先に移動する……」
つま先へと這わせて見せ、
「そして次の瞬間ッ! その移動の『衝撃』を利用し、地面を蹴って前へと進む!」
床を叩く。
「こうすれば着地の時に出てくる『衝撃のエネルギー』を膝方向ではなく地面の方向に向けることができる。つまり彼の足にダメージや疲労はほとんど無く、むしろエネルギーを再利用して加速しているということだ!」
そして再びオペラグラスでサンドマンを覗き込む。
「崖を蹴って飛べば飛ぶほど更に加速がついて速くなる!」
彼らの目の前で、サンドマンは飛ぶ。
「45キロは出ているぞ!」
そのままサンドマンは崖面へと飛んでいく。
「しかも着地時には崖面を何度か蹴って降りるので重力のブレーキとなってこれまた衝撃ゼロ!」
スティール氏はサンドマンの走り方から目を離さない。
「滞空すればするほど筋肉は休んでいることになる。恐らく彼の『かかと』は少年の足のように柔らかいはずだ。だが、あの走り方を真似するのは難しい……体格の割には長い脚と一瞬で体重移動ができるスピードが必要だからな……」
続々と明かされる新発見にざわめく観衆をよそに、たんたんと列車は走り続ける。
岩場を走るサンドマンの前に、登り道が聳え立つ。
彼はそれを手足を使い、まるでクーガーやカモシカのように登ってゆく。
その光景を見て、スティール氏は悟った。
これは『大地』を味方にしている走法だということを。
男がオペラグラスを覗き込むと、そこには空を走るかのように跳ぶサンドマンの姿が。
着地と同時に、また彼は跳ぶ。
「いいか、説明してやるよ。時速40キロを出すことができる走り方があるということをな……」
スティール氏は、しゃがみこんで、自分の脚を指差した。
「人間が走るとき、足が地面を蹴る時の『衝撃』がある」
その指を床から膝へとなぞらせてゆく。
指を衝撃に例えて話をしているらしい。
「その『衝撃のエネルギー』が膝の間接や筋肉に伝わって疲労となる」
指が膝のところで止まる。
「だが、あの『サンドマン』の場合はこう……」
再び指を床へと戻し、
「彼は走る時に『かかと』が一瞬しか地面に触れない……」
自分のかかとを上げてみせる。
「そういう走り方なんだ! 『かかと』が触れたとしても決して踏み込んではいない!」
上げたかかとを指差し、
「すぐに『着地の衝撃』はつま先に移動する……」
つま先へと這わせて見せ、
「そして次の瞬間ッ! その移動の『衝撃』を利用し、地面を蹴って前へと進む!」
床を叩く。
「こうすれば着地の時に出てくる『衝撃のエネルギー』を膝方向ではなく地面の方向に向けることができる。つまり彼の足にダメージや疲労はほとんど無く、むしろエネルギーを再利用して加速しているということだ!」
そして再びオペラグラスでサンドマンを覗き込む。
「崖を蹴って飛べば飛ぶほど更に加速がついて速くなる!」
彼らの目の前で、サンドマンは飛ぶ。
「45キロは出ているぞ!」
そのままサンドマンは崖面へと飛んでいく。
「しかも着地時には崖面を何度か蹴って降りるので重力のブレーキとなってこれまた衝撃ゼロ!」
スティール氏はサンドマンの走り方から目を離さない。
「滞空すればするほど筋肉は休んでいることになる。恐らく彼の『かかと』は少年の足のように柔らかいはずだ。だが、あの走り方を真似するのは難しい……体格の割には長い脚と一瞬で体重移動ができるスピードが必要だからな……」
続々と明かされる新発見にざわめく観衆をよそに、たんたんと列車は走り続ける。
岩場を走るサンドマンの前に、登り道が聳え立つ。
彼はそれを手足を使い、まるでクーガーやカモシカのように登ってゆく。
その光景を見て、スティール氏は悟った。
これは『大地』を味方にしている走法だということを。
そのサンドマンを追いかけるかのごとく、ポコロコ、ジャイロ、妹紅の三人は土砂を巻き上げて疾走している。
看板を超えてカーブへ差し掛かると、強烈な向かい風が吹き込んできた。
この季節になると吹いてくるメキシコからの風、『サンタアナ』だ。
「目の前を行く野郎に下り坂を休まれちまうたぁ……」
馬を傾けて、ジャイロは大きなカーブを曲がり始める。
「さっきから俺の背後にいる奴に崖の上を走るランニングマンの乱入もあるが、このファーストステージ最後の敵は目の前のネアカ野郎ただ一人だな」
ジャイロは前を走るポコロコを見て、少し前を想起した。
雑木林、牛の死体、岩の停止。
偶然過ぎるのだ。
昔、彼はギャンブル場でルーレットに18回連続で『赤』にだけに賭けて勝ちまくった奴を見たことがあった。
イカサマなんてずるいものではなかった。
単なるバカツキだけだった。ただひたすら幸運だった。
「何かの『力』があのネアカ野郎を『守って』いる! ポイントはそこ……どこかでこいつの『ツキの流れ』を変えれるかどうかだな……」
どうにかして目の前を走るポコロコの『ツキの流れ』を遮ろうとするジャイロをよそに、ポコロコは急加速を始めた。
それを見たジャイロは舌打ちをし、
「オレとオレの愛馬は生まれついての『逃げ馬』だ……ここいらで逃げっか!」
ポコロコを一瞬で追い越すほどの加速を始める。
目の前でそれを見ていた妹紅は、
「なんてこった! 終盤まで息を潜めながらついて行って、ラストで一気に刺し抜こうとしたのに……! しゃあねぇッ! アタシも行くか!」
ジャイロに続いて急加速する。
そして、大きなカーブが終わると、
――うおおおおおお!――
三人を音の津波が出迎えた。
人だ。直線の脇が人で溢れ返っている。
「この人数……ワシは聞いていないぞ……こんなに、こんなにも……」
列車からことを眺めるスティール氏も、予想以上の出来事に目を見開く。
看板を超えてカーブへ差し掛かると、強烈な向かい風が吹き込んできた。
この季節になると吹いてくるメキシコからの風、『サンタアナ』だ。
「目の前を行く野郎に下り坂を休まれちまうたぁ……」
馬を傾けて、ジャイロは大きなカーブを曲がり始める。
「さっきから俺の背後にいる奴に崖の上を走るランニングマンの乱入もあるが、このファーストステージ最後の敵は目の前のネアカ野郎ただ一人だな」
ジャイロは前を走るポコロコを見て、少し前を想起した。
雑木林、牛の死体、岩の停止。
偶然過ぎるのだ。
昔、彼はギャンブル場でルーレットに18回連続で『赤』にだけに賭けて勝ちまくった奴を見たことがあった。
イカサマなんてずるいものではなかった。
単なるバカツキだけだった。ただひたすら幸運だった。
「何かの『力』があのネアカ野郎を『守って』いる! ポイントはそこ……どこかでこいつの『ツキの流れ』を変えれるかどうかだな……」
どうにかして目の前を走るポコロコの『ツキの流れ』を遮ろうとするジャイロをよそに、ポコロコは急加速を始めた。
それを見たジャイロは舌打ちをし、
「オレとオレの愛馬は生まれついての『逃げ馬』だ……ここいらで逃げっか!」
ポコロコを一瞬で追い越すほどの加速を始める。
目の前でそれを見ていた妹紅は、
「なんてこった! 終盤まで息を潜めながらついて行って、ラストで一気に刺し抜こうとしたのに……! しゃあねぇッ! アタシも行くか!」
ジャイロに続いて急加速する。
そして、大きなカーブが終わると、
――うおおおおおお!――
三人を音の津波が出迎えた。
人だ。直線の脇が人で溢れ返っている。
「この人数……ワシは聞いていないぞ……こんなに、こんなにも……」
列車からことを眺めるスティール氏も、予想以上の出来事に目を見開く。
“すごいッ! 凄い人の数だーッ!”
観客たちの歓声に負けじと、実況の声がゴール周辺に響き渡る。
“この西の果ての地にッ! 見捨てられた荒野の終わりにある教会にッ! ファーストステージのゴールを見ようとこんなにまで観客が集まっているとはッ!”
きらびやかな旗が振られ、ゴール地点の協会の扉が開かれる。
“熱狂していますッ! 2万人は確実に超える人数が集まっているッ! 開会式よりも何倍も多いッ!」
「だ……誰かが呼んだのか? し……信じられん……ワシ自身も……」
凄まじいほどの熱狂を見せる観客たちにスティール氏はおののき、
「ヒーローになるわ。このレースの勝者は……この世のヒーローになるわ!」
スティール夫人は一つの確信を得る。
やがて、観客たちの声に馬の蹄の音が混ざり始めた。
ジョニィを先頭とする後続先頭集団の到着だ。
「よくぞ……此処まで走ってきた初老の馬よ……」
ジョニィは、馬に語りかけるように話し始めた。
「お前には今まで生きてきた経験がある。『荒れた路面』『雑木林越え』『下り坂』。どれもミスは無かった……」
ジョニィは自分の馬をなでる。
「そしてこの『汗』の感触なら……行けるッ! しっかりと脚はためられている!」
前を向く。目つきが、獲物を狙うコンドルのそれに変わった。
「呼吸も闘争心満々! 4、50馬身の差なら射程範囲内ッ! ジャイロの奴は飛ばしすぎたんだ。必ずバテるッ! そろそろたまげさせてやろう……ジャイロ・ツェペリをッ!」
加速してジャイロたちを差そうとすると、背後から強烈な存在が迫るのを感じた。
「!!」
背後をチラ見すると、いた。
“まさか信じられないッ! 遅れていたはずの彼は…………”
実況の男がマイクを音割れさせるほどの声で、
“ディオだアァァー! イギリス競馬界の貴公子ディエゴ・ブランドーだァァーッ!”
ディエゴの名を叫ぶ。
その間に、彼は一人、また一人と選手たちを追い抜いていく。
“枯れ川の橋の破壊のせいで大きく遅れをとってきた彼がココできっちりと追いついている! 一体どうやってこの遅れを取り戻したのかッ! いつの間にか借金を返し終えているーッ!”
ディエゴが、ジョニィに迫る。
ジョニィは、大きく顔ごとディエゴを見る。
そして、悟った。彼がどうやってココまで来れたのかを。
「風圧シールド走法だ……」
風圧シールド走法。
前走馬の向かい風の死角に着き、風圧による疲労を避ける走り方。
正確な操馬技術なしでは馬同士の脚がもつれて極めて危険な高等テクニック。
「オレの馬もシールドにするつもりかよ……ったく、こっちだってジャイロを刺す決心をしたってところだぜ……」
ジョニィは舌打ちをして、加速した。
ディエゴも、ジョニィの馬を風に対する盾にして加速する。
“ついに後続の山脈が崩れた! 先頭の三人に向かって土石流となった山が襲い掛かるゥ!”
実況の声が、歓声や蹄の音に負けじと響きわたる。
「ここいらで刺すか……頑張れよ、イワカサ。今から勝負時だ!」
妹紅は、ジャイロを追い抜くべく加速。
隣のポコロコも、ジャイロに仕掛け始める。
観客たちの歓声に負けじと、実況の声がゴール周辺に響き渡る。
“この西の果ての地にッ! 見捨てられた荒野の終わりにある教会にッ! ファーストステージのゴールを見ようとこんなにまで観客が集まっているとはッ!”
きらびやかな旗が振られ、ゴール地点の協会の扉が開かれる。
“熱狂していますッ! 2万人は確実に超える人数が集まっているッ! 開会式よりも何倍も多いッ!」
「だ……誰かが呼んだのか? し……信じられん……ワシ自身も……」
凄まじいほどの熱狂を見せる観客たちにスティール氏はおののき、
「ヒーローになるわ。このレースの勝者は……この世のヒーローになるわ!」
スティール夫人は一つの確信を得る。
やがて、観客たちの声に馬の蹄の音が混ざり始めた。
ジョニィを先頭とする後続先頭集団の到着だ。
「よくぞ……此処まで走ってきた初老の馬よ……」
ジョニィは、馬に語りかけるように話し始めた。
「お前には今まで生きてきた経験がある。『荒れた路面』『雑木林越え』『下り坂』。どれもミスは無かった……」
ジョニィは自分の馬をなでる。
「そしてこの『汗』の感触なら……行けるッ! しっかりと脚はためられている!」
前を向く。目つきが、獲物を狙うコンドルのそれに変わった。
「呼吸も闘争心満々! 4、50馬身の差なら射程範囲内ッ! ジャイロの奴は飛ばしすぎたんだ。必ずバテるッ! そろそろたまげさせてやろう……ジャイロ・ツェペリをッ!」
加速してジャイロたちを差そうとすると、背後から強烈な存在が迫るのを感じた。
「!!」
背後をチラ見すると、いた。
“まさか信じられないッ! 遅れていたはずの彼は…………”
実況の男がマイクを音割れさせるほどの声で、
“ディオだアァァー! イギリス競馬界の貴公子ディエゴ・ブランドーだァァーッ!”
ディエゴの名を叫ぶ。
その間に、彼は一人、また一人と選手たちを追い抜いていく。
“枯れ川の橋の破壊のせいで大きく遅れをとってきた彼がココできっちりと追いついている! 一体どうやってこの遅れを取り戻したのかッ! いつの間にか借金を返し終えているーッ!”
ディエゴが、ジョニィに迫る。
ジョニィは、大きく顔ごとディエゴを見る。
そして、悟った。彼がどうやってココまで来れたのかを。
「風圧シールド走法だ……」
風圧シールド走法。
前走馬の向かい風の死角に着き、風圧による疲労を避ける走り方。
正確な操馬技術なしでは馬同士の脚がもつれて極めて危険な高等テクニック。
「オレの馬もシールドにするつもりかよ……ったく、こっちだってジャイロを刺す決心をしたってところだぜ……」
ジョニィは舌打ちをして、加速した。
ディエゴも、ジョニィの馬を風に対する盾にして加速する。
“ついに後続の山脈が崩れた! 先頭の三人に向かって土石流となった山が襲い掛かるゥ!”
実況の声が、歓声や蹄の音に負けじと響きわたる。
「ここいらで刺すか……頑張れよ、イワカサ。今から勝負時だ!」
妹紅は、ジャイロを追い抜くべく加速。
隣のポコロコも、ジャイロに仕掛け始める。
←to be contined
次回予告
魔理沙「魔理沙だぜ」
ジョニィ「引き続きジョニィだ。妹紅は焼き鳥の仕込みがあるからってどっか行った」
魔理沙「妹紅も大変だな」
ジョニィ「そういえば、焼き鳥って、何だろう? チキンステーキを串に刺したような感じだったけど……」
魔理沙「それで正解だぜ。ところで、アンタ馬乗りなんだろう? 馬はどうしたんだ?」
ジョニィ「それが、馬がまだ手に入っていなくてね。まだ不便な車椅子さ」
魔理沙「いっそのこと義足に変えたらどうだ? 腕のいい技術者紹介してやるよ」
ジョニィ「オレの足はまだついてるよ!」
次回ッ! 不死鳥は失敗を恐れない 第七話『クライマックス』
魔理沙「次回も見てくれないと……」
ジョニィ「いや、オレにネタを振られても……」
魔理沙「しっかりしてくれよ!」
魔理沙「魔理沙だぜ」
ジョニィ「引き続きジョニィだ。妹紅は焼き鳥の仕込みがあるからってどっか行った」
魔理沙「妹紅も大変だな」
ジョニィ「そういえば、焼き鳥って、何だろう? チキンステーキを串に刺したような感じだったけど……」
魔理沙「それで正解だぜ。ところで、アンタ馬乗りなんだろう? 馬はどうしたんだ?」
ジョニィ「それが、馬がまだ手に入っていなくてね。まだ不便な車椅子さ」
魔理沙「いっそのこと義足に変えたらどうだ? 腕のいい技術者紹介してやるよ」
ジョニィ「オレの足はまだついてるよ!」
次回ッ! 不死鳥は失敗を恐れない 第七話『クライマックス』
魔理沙「次回も見てくれないと……」
ジョニィ「いや、オレにネタを振られても……」
魔理沙「しっかりしてくれよ!」