ジョジョの奇妙な東方
~FF・of・fate~
第6話:亡霊の姫 その?
~FF・of・fate~
第6話:亡霊の姫 その?
「喰らえッ!FF弾ッ!」
戦いの口火を切ったのはFFだった。先手必勝とばかりに人差し指を妖夢に向ける。
彼女自身(フー・ファイターズそのもの)の一部を飛ばし、ブチ当てるというシンプルな技だ。しかし、それ故にスピードもあり、並の相手なら何をしたか理解される前に倒すことが出来るほどの威力も併せ持つ。
しかし【幻想卿】においては、それは当たり前のことなのだった。
彼女自身(フー・ファイターズそのもの)の一部を飛ばし、ブチ当てるというシンプルな技だ。しかし、それ故にスピードもあり、並の相手なら何をしたか理解される前に倒すことが出来るほどの威力も併せ持つ。
しかし【幻想卿】においては、それは当たり前のことなのだった。
「早いですね・・・弾のスピードだけなら文や魔理沙にも匹敵するでしょうね。しかしッ!」
そして妖夢もまた、【そういう飛び道具】は【見慣れて】いた。
「この【幻想卿】ではッ!揉め事は全て【弾幕ごっこ】にて解決するッ!そんな生っちょろい弾幕など意味をなさないッ!餓鬼剣!【餓鬼道草神】ッ!」
妖夢の周囲に桜の花びらに似た幻影が舞う。直後。先ほどと同じようにまるで紙に消しゴムをかけたかのように妖夢が消え去ったッ!
「私に同じ手が通用すると思ってんじゃねーぞッ!辻斬り女ッ!」
すでに見切っていたFFはその軌道を読み、妖夢がいる方へ無数のFF弾を放つ。しかし、妖夢は軽くステップを踏んだだけででそれらを回避する。
「言った筈ですフー・ファイターズ!貴方の生っちょろい弾幕など意味をなさないとッ!それに私の攻撃は【まだ】、【終わっていない】ッ!」
「何ッ!?」
FFが思わず妖夢が先ほどまで見ていた場所を見る。
「何だとおおおおおおおおおおおおお!?」
軌道上に無数の青い弾が浮かんでいたッ!回避は、不可能ッ!
ドバシャァァッ!
大きな音を立てて、吹っ飛ばされるFF。辛うじて致命傷こそ避けたものの、水分をかなり消耗してしまった。もう、無駄なFF弾を撃つことは出来ない。
ドバシャァァッ!
大きな音を立てて、吹っ飛ばされるFF。辛うじて致命傷こそ避けたものの、水分をかなり消耗してしまった。もう、無駄なFF弾を撃つことは出来ない。
「我が楼観剣に斬れぬものなどあんまりないッ!フー・ファイターズ!大人しく私に倒されて貰おうかッ!」
「ふん、まだ勝負がついていないのに、か?」
挑発しつつ、FFは考える。倒し方はわかっている。ケンゾージジイと戦った時と同様だ。
【鏡】を作り、自分のいる位置を錯覚させさえすれば、妖夢を叩くチャンスは生まれる。更にそれに必要な【水の在り処】も【わかっている】。
問題なのは、【気づかれないように】【出来る限り迅速に】水を集めることだ。
【鏡】を作り、自分のいる位置を錯覚させさえすれば、妖夢を叩くチャンスは生まれる。更にそれに必要な【水の在り処】も【わかっている】。
問題なのは、【気づかれないように】【出来る限り迅速に】水を集めることだ。
「やれやれだな・・・」
FFはにやりと笑って呟く。【素早く水を集める】【妖夢に気づかれない】、両方やらなきゃいけないのが【この作戦】の辛いところか。
「覚悟はいいか?魂魄妖夢。私は出来てる。」
「何のことです?」
妖夢がいぶかしげな顔で聞き返す。この様子なら大丈夫だろう。あとは細工をするだけだ。
「私に【倒される】覚悟のことだよ。」
言い放った後、FFはピストルの形になった人差し指を妖夢へ突きつけた!
「あらあら、なんだか負けそうよ?あの子。」
「うーん、みょんがあそこまでやる気になってるしねぇ。ちょっと計算外だったかしら?」
空間の裂け目のようなものに映ったFFと妖夢の様子を見ながら白玉楼で二人の女性が話している。見た感じでは、完全に妖夢が押している。しかし、FFの方は諦めるどころか目の輝きが益々鋭くなっていた。
「困ったわー。毎日5キロしかゴハン食べられなくなっちゃったら、毎日あの夜雀の所にいかなきゃいけなくなっちゃう・・・」
「念のため言っとくけどミスティアは非常食であって主食にはならないわよ・・・?」
「そうねー。小骨が多いし、出来れば非常食くらいであって欲しいわー。」
みすちーが聞いたら泣いて人里へ逃げていきそうな会話である。
「けど、何を企んでるのかしらね?あのFFって子は。」
「あの目・・・負けそうな人間の目ではないわよねぇ・・・」
「これが【弱きもの】の力なのかしらね・・・それとも【ジョースターを助けるもの】の持つ能力なのか・・・」
妖夢は少しイライラし始めていた。短気なのはよくないという事はわかってはいるのだが、今回ばかりは認めて欲しいものだ、と言い訳がましく思ったりもしていた。
(く・・・何を考えている?フー・ファイターズ・・・さっきから逃げてばっかりで・・・)
最初にFF弾を何発か撃ってきた後はずっと逃げてばかりいる。直撃こそ避けているものの、FFの体はすでに戦闘不能の域に近い。にもかかわらず攻撃することもなければ降参することもない。ただひたすらに逃げ回っているだけだ。
「ちっ!いい加減、近づいてこの楼観剣の錆になりなさいっ!」
「イヤに決まってるだろうがこのボケッ!」
いいながらも妖夢から距離を離す。このまま弾幕を張っていれば勝手に倒れてくれるだろうが、それではこちらの気がすまない。
「あぁ、もお!めんどくさいッ!」
妖夢はとうとう堪忍袋の尾を切らし、短刀【白楼剣】を抜き、左手に持つ。
「切り裂かれなさいッ!人鬼ッ!【未来永劫斬】ッ!」
叫ぶや否や、思いっきり踏み込んだ妖夢はFFに突っ込んでいく!普通の敵なら突っ込んできた敵を見たら左右に避けるか後ろに下がろうとするだろう。妖夢自身、そう思って追加の弾幕の準備をしていた。
しかし、こともあろうにFFは。
【逆に思いっきり突っ込んできた!】
しかし、こともあろうにFFは。
【逆に思いっきり突っ込んできた!】
「ッ!?愚かなッ!そのまま斬られなさいッ!」
突っ込んで行けば、それに驚いた自分が間合いを見誤るとでも思ったのだろうか。だとしたら、とんだ思い違いだ。確かに驚きはしたが、半人半霊はそんなことではうろたえないィッ!
気合一閃!FFは二振りの剣に切り裂かれた!はずだった。
気合一閃!FFは二振りの剣に切り裂かれた!はずだった。
「手ごたえが・・・ないッ!?」
「やっと・・・突っ込んできやがったな。」
真後ろからした声に驚く。振り向こうとしたが、背中に指のようなものが当たる。
「この距離ならハズさねぇぜ。やれやれ・・・ホントは二度とこんなことやりたくなかったんだがな・・・」
「幻影・・・いや、鏡かッ!?何時の間に!?」
妖夢が切り裂いたのはFFが水から作り出した鏡だったのだ。しかし、水はどこから取ってきたのだろうか?妖夢自身、FFから片時も目を離さなかったというのに!
どこから水を取ってきたのかを聞こうとした矢先、妖夢の目の前に茶色くなった何かがひらひらと舞い降りてきた。それを呼び水とするかのように、妖夢の目の前が茶色一色となったのだ!
どこから水を取ってきたのかを聞こうとした矢先、妖夢の目の前に茶色くなった何かがひらひらと舞い降りてきた。それを呼び水とするかのように、妖夢の目の前が茶色一色となったのだ!
「これは・・・枯れ葉ッ!?」
そう。妖夢が見た茶色い【何か】は、目の前の木から落ちてくる無数の枯れ葉だった。よく見ると、枯れ葉が落ちてくる木はカラカラに乾いており、今にもポキリと折れそうなほど細くなっていた。
「よくよく考えたらさぁー。ここは【山】になってるんだから、水なんて【いくらでもあった】んだよなぁー。木ってーのはよぉー。水を【地面から水を吸って生きてる】んだよなぁ。ポンプみてぇにさぁ。」
「さっきの弾・・・あれは私を狙ったんじゃなくて・・・」
「【木】を狙ったんだぜ。FF弾も私自身だからな。」
FF弾となるフー・ファイターズが死なない程度にスピードを落として、木に撃ち込んだのだ。木の中で増殖したフー・ファイターズは、木に含まれる全ての水分を使って巨大な【鏡】を作り出す。そして、待ったのだ。自分と【鏡】と妖夢が一直線に並ぶその時を。
「なるほど・・・。しかし、それで勝ったと思って頂いても困るんですよ。」
妖夢がにこやかに告げた瞬間、妖夢の体が白い塊のようなものに変化した!そして、FFのすぐ後ろでチャキっという音がする。白い塊はFFをすり抜け、後ろへと下がっていった。
「なるほど・・・囮を使ったのは私だけじゃぁねェってことか・・・」
「えぇ。言い忘れてましたが、私は半分人間で半分幽霊なんですよ。貴方が私だと思っていたのは半身といって、【幽霊側の私】なんです。すみませんね。」
「やれやれ・・・こりゃあ・・・負けた、かな?」
「えぇ。負け、ですね。しかし、いい勝負でした。このまま終わってしまうことが惜しいくらいに。」
そして、剣は、振り下ろされたッ!