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  • Q:正義の味方がするべきことはなんでしょう

真贋バトルロワイヤル

Q:正義の味方がするべきことはなんでしょう

最終更新:2025年11月10日 00:49

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 雄英高校。
 正式名称を国立雄英高等学校とする施設は、1つの教育機関に収めるには規格外と言えるほど広い。
 ゲームエリアに再現された学園が施設すべてを網羅しているわけではないが、本校舎だけでも高層ビル数台に及ぶ敷地と高度を備えている。
 純粋な敷地でいえばアビドスや富良洲とは比にならない、敷地内でナイトメアフレームがピザ回ししても何も問題がない(問題はある)アッシュフォード学園と、広さの点では同等かそれ以上だ。

 「あの男はNPCしかいないと言っていたが……。
 見逃した。否、そもそも全てを調べられてはいないのだろうな。」

 巨大なモニターが並ぶ映像室辿り着いた豊臣秀吉は、遅れてその意味に気づき声を漏らした。
 雄英高校に設置された監視カメラが並ぶその映像には、秀吉を除き4名の参加者が映っている。
 覆面の男――やみのせんしとの戦いが入口付近で起きた以上、両者が戦うより前にこの4人は雄英高校に入っていたことになる。

 とはいえそのこと自体に文句をつけるほど、豊臣秀吉は狭量ではない。
 再三の話だが雄英高校は広い。敷地の面では秀吉が君臨した大阪城ややみのせんしがかつて乗り込んだ竜の王の居城と遜色ない。
 よほど気配探知に優れた者でなければ、襲い来るNPCの中、雄英高校に何人の参加者がいるか正確に推し量ることは不可能と言っていい。

「『自由』などにうつつを抜かし目が曇ったか。
 雄英高校なる学び舎がいかに広大とはいえ参加者にとって有用な場所は限られる。そこを絞れば彼奴も他の参加者を見逃すことなどなかったろうに。」

 豊臣秀吉は仮にも一軍の長である。
 軍師竹中半兵衛亡き後に迷走したとはいえ、個の暴力と人を惹きつける魅力だけで数多の猛将に恐れられるほど彼のいた戦国乱世は温い環境ではない。
 将としての視座。
 目先の勝利のみでなくその先を見据え、理由や利益に基づいて行動を決める経験は当然持ち合わせている。
 むしろ秀吉にしてみれば、そうした視点を持つことは強者の必須技能の1つだ。
 彼の知る一騎当千の武者たちはその多くは軍勢を扱う大将格。
 この会場で出会った者でも規格外の強さを持つ宇蟲王ギラや彼から多くの参加者を逃がしてのけたディアッカ・エルスマンもまた、大なり小なり『先』を見据えた視点を有している。そうでなければディアッカが令呪を賭してまで他の参加者を逃がすことはなかっただろう。

 そして秀吉から見て――やみのせんしにはそれがない。
 強さだけならディアッカよりも数段上だ。秀吉と正面からぶつかってなお五体満足である以上、秀吉の物差しにおいて『強者』であることに疑いはない。
 だが対峙(エンカウント)した魔物を一人で狩り続けた男には、将として大局を見渡す経験が欠けている。

 「雄英高校。異能を学びし童どもの学び舎。
 抑えるべきは異能――『個性』の情報と安息が可能な休息所、あるいは我のように広大な施設の情報を掌握できる地点。
 そこを抑えれば奴が他の参加者を見逃すことも無かったろうに。」

 雄英高校という広大な土地において、他者がどう動きどこに潜むか。
 そうしたことを考える経験値が足りない堕ちた勇者は、隠れ潜む参加者たちに気づくことなく雄英高校を去ることになった。

「奴は将に非ず。あまりにも眼前の敵へと意識を向けすぎている。
 人に従うことも人を従えることもせず、孤高に牙を研ぎ続けた末に『自由』に目が眩んだ獣がごとき男よ。」

 歪な男だ。実力に疑いの余地はないのに、秀吉の知る強者の像からかけはなれている。
 あの男は獣だ。秀吉をもってしても討ち取るのは容易くないほど強大で、しかし首輪を外れたことに高揚しているだけの獣。
 まるで秀吉の勧誘も、薫やジークのように自身の正義や誇りと一致しないから断ったのではなく、ただ『断るという自由を得たから断った』だけのようにさえ思えた。
 自由に曇ったまま狩人に討たれるか、それとも青き空へと羽ばたく龍へ昇華するかは定かではないが。どちらであろうと今の秀吉にとって優先すべき相手ではない。

「なればこそ、彼奴は今は泳がせていい。
 真に我が警戒すべきは、獣ではなく人としての邪悪を纏う者。」

 秀吉の視線の先には分割された監視映像。そのうちパソコンの立ち並ぶ部屋を映した映像に1人の参加者が映る。
 顎髭を蓄えた壮年の男だ。薄笑いを浮かべるも飢えた獣のような異様に鋭い目つきをした、異様な雰囲気を持つ男。

「第六天魔王……いや、松永の奴めに近しいか。
 幽鬼がごとき笑みに溢れんばかりの邪悪と我欲を潜ませている。」

 日本に巣食う最悪の魔王。己に力への渇望を与えた虚無の男。
 魔王グリオンと呼ばれる男を映像越しに見て、秀吉は自身が知る中で指折りに危険な男たちを思い出す。
 その男は邪悪な笑みを浮かべパソコンの画面を見つめていた。
 映像越しではぼやけているも、少年の写真と関連した文章がディスプレイには移り、その映像が数秒おきに切り替わる。

 カチッ 特徴的な目をした金髪の好青年が映る。
 カチッ 捻じれた髪をした愛嬌ある少女が映る。
 カチッ 目つきの鋭い陰気そうな青年が映る。

 カチッ。カチッ。カチッ。カチッ。カチッ。
 画面に映る人物が切り替わるたび、魔王グリオンは楽し気に目を輝かせ、映像越しにその姿を見る秀吉の眉間に皺が寄っていく。

「雄英高校の生徒……『個性』の情報を集めるか。」

 ここがただの学校なら、ディスプレイに映るのはただの子どもたちだ。
 だがここは雄英高校。個性社会において指折りの異能者(エリート)が集う異能研鑽施設。
 秀吉やグリオンにとって、この施設は異能に関する情報や資料の宝庫といっていい。

「彼奴が松永めと同類であれば、『個性』の情報を悪用する手立てなどいくらでも思いつこう。
 あれは赤き蟲の王やあの継ぎ接ぎ男と同じく、早急に手を打たねばならぬ病がごとき存在よ。
 戦闘力のほどは知れずとも、覆面の獣よりよほど警戒すべき相手に相違ない。」

 腕を組んでそう言い切った秀吉は、別のモニターへ鋭い視線を向けた。
 どこかの教室を映した映像は、どこか気の抜けた様子の3人の少年少女の姿がある。
 そのうちの1人、桃色の髪を二つに縛った小さな少女を秀吉は強く睨みつけた。

「貴様はどう動く。益子薫。
 仮にもこの我に大言を吐いた身。吐き捨てた啖呵を飲むこむような無様など晒してくれるな。」

 秀吉がそう言葉を紡ぐと同時に――時計が16時を指し示した。



 ◇◆◇

『このバトルロワイヤルに集められた皆さま、はじめまして。
私は桐藤ナギサと申します。
かつてトリニティ総合学園の生徒会長……ティーパーティーのホストという不相応な地位にあった者です』

 ◇◆◇



 突如流れた桐藤ナギサを名乗る少女の告発。
 それらすべてを吹き飛ばすようなルルーシュの宣戦布告。
 その放送を益子薫ら3人が聞いたのは、雄英高校の1-A組の教室でのことだった。

 『もし逸れた場合、雄英高校で合流すること』
 デクが柳瀬舞衣と黒見セリカに向けて駆け出す前に、薫たちはそのように取り決めていた。
 デクの速度。周囲で起こっていた乱戦に次ぐ乱戦。
 何より無秩序に徘徊するNPCの群れに追われ、終ぞデクとの合流が出来なかった3人は取り決め通り雄英高校に身を寄せ合って。2時間以上が過ぎた。
 ルルーシュの放送が起きたのはそんな折のこと。
 机をくっつけた簡素なベッドで横になっていた薫も、今では飛び起きて内容に頭を抱えていた。

「……学郎よぉ。ルルーシュの放送どう思う?」
「どうと言われても。情報が多すぎてまだちょっと混乱してます。」
「だよなぁ。アイツ実は運営側だったりしねえだろうな。
 生徒会長で羽生えててバグスターって、どこで拾って来たんだよ。」

 桐藤ナギサの格好は同じキヴォトスの人間とは言え、小鳥遊ホシノとは大きく異なる。
 あの羽や儚げな雰囲気が生来の物かバグスターウイルスに侵された影響なのか。そんなことでさえ薫も学郎も判断するすべを持たない。
 つくづく、知らないことが多すぎる。進めば進むほど、時間がたてばたつほどに分からないことが増えていく。
 焦燥感のような疎外感のような。そんな思いを感じているのは薫だけではないのだろう。

「それもですけど、この会場――キヴォトスを滅ぼしたのがクルーゼってのは。」
「……ディアッカには聞かせられねえな。
 アイツやホシノがいれば、クルーゼやキヴォトスについてもう少し色々聞けたんだろうが。」

 殺し合いの会場がキヴォトスで、その場所を滅亡においやったのがクルーゼであるという衝撃の真実。
 情報の真偽を確かめるすべもないが、ルルーシュがわざわざ公的放送で伝えた以上眉唾と断じるのも無理があった。
 トリニティ。グングニール。ジン。ラウ・ル・クルーゼ。バグスター。
 ナギサが語った単語はそのほとんどが薫にも学郎にもなじみがない。
 ルルーシュと協力関係にあるというイザーク・ジュールなる人物のことも含め、ディアッカ・エルスマンがここに居れば得られる情報は大きく異なっていただろう。

 だが彼はもはやいない。アビドスの戦いで宇蟲王から薫ら全員を逃がすためにその命を燃やし尽くした。
 紅き覇王は弱者と切り捨てた奮闘が、未だに薫の眼には焼き付いている。
 益子薫。夜島学郎。シェフィ。3人が五体満足でここにいるのは、紛れもなくディアッカ・エルスマンの奮闘の賜物だが。皮肉にも彼が失われたことで薫たちが得られる情報は大きく失われてしまっていた。

「とりあえず、分かることが一つある。
 あのナギサって嬢ちゃんは、意外とオッパイがデカい。」
「オッ……」

 顔を赤らめ学郎は飲んでいた水を拭き零す。
 器官に入ったのかゲホゲホと痛々しい咳を続ける学郎に、薫はばつが悪そうに声をかけた。

「悪い、冗談だ。
 学郎はひよよん同様弄り甲斐があるからついな。」
「とりあえずそのひよよんさんには一回しっかり謝った方がいいと思います。」
「会えればそうするよ。会場(ここ)にいるしな。」
「あっ……」
「気にすんな。そう言う奴ばっかりだろここは。」

 余計なことを言ってしまったと顔を青ざめる学郎を前に、起き上がった薫は軽く体を動かしつつもあっけらかんとした顔を向ける。
 夜島学郎はいい奴だが、どうにも気にしすぎるし背負いすぎる。
 そういう根っからのいい奴は薫としても嫌いじゃないが、だからと言って気負いすぎては意味がない。
 冗談を言って少しだけ気持ちが軽くなった薫が、ニヤリと悪戯っぽい笑みを向ける。
 その顔は学郎には無理をしているように見えた。

「どっちにせよだ、今の俺たちじゃ分かることもほとんどねえ。
 だからといって何もしねえってのも論外だ。ルルーシュの放送で確信できたが、俺たちは相当出遅れてる。」
「……そうですね。このままここで待っていても埒が明かないですし。
 デクが別の場所で何かしらのトラブルに見舞われているのなら、俺たちがそっちに向かったほうがいいかもしれない。
 下でNPCを殺していた男もいなくなりましたし、脱出するのは難しくないと思います。」
「こっちとしちゃ秀吉のオッサンが来てる方が問題だけどな。」

 薫の指摘に学郎「ああ……」と困ったような声を上げた。
 というか実際困っていた。豊臣秀吉という男は彼らにとって無視できるような存在ではない。
 力を至上とし他人を『強者と弱者』・『敵と部下』でしか判断できないあの男とは、根本的に価値観がかみ合わない。
 一度はこちらを部下として勧誘してきたが、あの場に居た人間は誰も首を縦に振らなかったどころか、薫に至っては中指を立てたとしか思えないほど過激な啖呵を切って別れたのだ。
 万が一出会ったとしたら、殺し合いになることは避けられない。

「オレもお前もあのオッサンの勧誘をケッてんだ。
 オレもお前も休んで相当回復したが、あの赤ゴリラに正面から勝てると思うか?」
「……せめてもう1人、俺たちと同じくらいに戦える人がいれば渡り合うことはできると思います。」
「それで最低ラインだろうが、オレも同意見だ。
 逆にいやあ、もう1人戦力がいねえと話にならねえってことだ。となるとここで留まるってのはやっぱり厳しくなってくる。」

 そして2人だけでは――豊臣秀吉には勝てない。
 彼と渡り合った覆面の男や彼より強い宇蟲王ギラもこの会場にいる以上、秀吉と最低限拮抗できる戦力を有するのは急務だった。

「すぐにでも雄英を出て他の奴らと合流するぞ。
 結構休めたしな、動くだろ?」
「戦える程度にはなってます。
 他の奴って言うのは?」
「デクかホシノが最優先だ。デクはこの辺りにいるだろうし、ホシノに会えれば桐藤ナギサについて聞けるかもしれねえ。
 他の誰がいてもありがたいけどな。猫の手も借りたい。」

 ホシノ、ジーク、マジアアズール、キリト、デク。いずれも殺し合いには乗っておらず戦力的には申し分ない。
 優先順位はあるとはいえ、誰に会えてもありがたいのだと。ものぐさな刀使と新米陰陽師の意見は一致していた。

「……シェフィが記憶を戻してくれたら、話が変わってくるんだがな。」 

「ゆーえい♪ゆーえい♪」

 その2人の目は自然ともう一人の同行者に向いていた。氷のような角と翼を生やした少女は雄英高校1-Aにいることがよほどうれしいのか、機嫌よく鼻歌を歌っている。

「戦わせられるか?あいつ。」
「実力はあるでしょうが……気は進みませんね。」

 シェフィが単なるお荷物ではないことは、薫とてアズールに聞いて知っている。
 それでも今の彼女の情緒は幼い子供そのものだ。仲間としてはともかく戦力として数えられるほど、薫も学郎も冷徹ではない。
 今のままでは戦わせられない。共通の前提を抱く2人の視線はどうしても子供を見るような緩んだものになってしまう。
 そんな視線に気づいたのか、教室の隅っこで鼻歌を歌っていたシェフィは振り向くと、とてとてと笑顔を浮かべて駆け寄ってきた。

「かおる。しぇふぃのことよんだ?」
「呼んでねえが、ちょうどいい。
 デクがいくら待っても来ねえし、そろそろこっちから迎えにいくかって学郎と話してたんだ。シェフィもくるだろ?」
「いくー!!」

 遠足に行く子供のような歓声に、学郎はわずかに頬を綻ばせる。
 手づまりな状態には変わらないが、無邪気で明るい声があるというだけで前向きになるものだ。
 記憶喪失によるものだとしても、シェフィの無垢な明るさは間違いなくいい影響を及ぼしていた。

 (多分それは益子さんにもだ。
 ずっと張りつめていた彼女の雰囲気が、少しだけ穏やかになってる。)

 ディアッカや宇蟲王のこともあり。学郎の知る益子薫は本来のものぐさでからかいたがりの性格は鳴りを潜めていた。
 そんな棘のようなものが、今の薫からは少しだけ収まっている。学郎をからかい、シェフィにも世話焼きの姉のように接している。

(記憶喪失のシェフィさんもだけど、多分ここで一番大変なのは益子さんだ。
 少しでも俺が背負えるなら、そうしてあげないと。)

 友達が遠くで死に、目の前で縁あった男が死に、知らない間にもっと友人が死んでいるかもしれない。
 鬼混じりの女と闇に堕ちた騎士に精神を弄ばれ、一度は壊れる寸前にまで差し掛かった。
 益子薫の現状は、仲間が死んだ学郎や記憶を失ったシェフィと比しても壮絶なものだ。少なくとも夜島学郎はそう考えている。
 出会ってからずっと(ホシノ曰く、自分が見つけた時はもっと酷かったらしい)張りつめたような彼女の感覚が、今はわずかに落ち着いている。

 シェフィの記憶は戻したいし、デクのことは心配だが。学郎にとって一番の不安は益子薫のことだ。
 どこか無理をしているような笑みを浮かべた顔を思い出しそんなことを思っていた学郎たちの穏やかな時間は――。




 この瞬間。時刻にして16時15分をもって唐突に終わりをつげた。




『私はゼロ。参加者名簿には2代目ゼロと記載されている者だ。
元の世界では反ブリタニアを掲げる超合衆国直属の軍事組織・黒の騎士団のCEOを、そしてこの場においては参加者間で結成されたゲームの打破及び元の世界への帰還を目指すグループ、鉄華兵団の代表をさせてもらっている』

 3人のホットラインからは、ひみつ道具博物館から発信された2代目ゼロの放送が流れている。
 ルルーシュの罪を糾弾し、その悪政に刃を向けるもう一人の黒き騎士。
 あるいみルルーシュが望んだ英雄にして、ルルーシュが全く望んでいなかった異聞のゼロ。


 彼女が決死の思いで伝えた放送を――この場の三人は微塵も聞いてはいなかった。

 聞いている余裕がないほどの変化が、雄英高校で起こってしまっていた。

「この気配は……!!」
「ひっ……!!」
「……マジで言ってんのか。」

 雄英高校入り口に視線を向けながら、3人は声を震わせる。
 再三になるが、雄英高校は非常に広い。
 1-Aの教室だって、入り口からはそれなりに離れた場所に位置している。
 だからやみのせんしが他の参加者を感知できなかったように、3人が誰かが入ってきたことを感知することは不可能だ。――通常なら。

 だかもし侵入者が――並の人間では向き合うことさえ難しい、恐ろしき怪物であったならば?
 だがもしその存在が――酷く恐ろしい恐怖を与えた存在であったならば?
           ・・・・・・・・・・・・・
 そしてその怪物が――全力で誰かと戦っている状態で、学園に侵入したならば?

 気配だけで3人の体を震わせるほどの男の全力が……すぐそばで放出されていたとすれば?
 その脅威を、その敵意を、その災害を。忘れられるほど彼女たちは耄碌していない。

「嘘だろおい……宇蟲王が雄英に!?」

 忘れようにも忘れられない。
 画面越しの皇帝よりも。袂を分かった覇王よりも。
 なお重く。なお悍ましく。なお恐ろしく。なお強い。邪悪な王の威圧。
       ・・・・・・・・・・
 その男が……別の誰かと戦いながら、雄英高校の敷地に足を踏み入れた。
 肌を刺すような二つの圧力が、そんな荒唐無稽な話が事実であると本能に訴えかけている。

「アイツだけは……絶対に!!」

 気づけば、薫は一足先に1ーAの飛び出していた。

「待って、益子さん!!」
「かおる!!だめ!!!」

 追いかける学郎とシェフィ声が、どこまで届いていたのだろうか。
 息を荒げて目をギラつかせ、大剣を握る拳は血管が浮かびあがらせる今の彼女に、衛藤可奈美を惨殺しディアッカを堕とした存在を無視する選択はなかった。

 外では今も、宇蟲王と何者かの争いが続いている。
 剣戟の音も破壊音もまだ聞こえない。もしかしたらさっきから続いている地鳴りのような音がそれなのだろうか。
 嵐が目前に迫っているような、陽光に晒され続けているような、極大な『気』とも呼ぶべき気配だけが、その存在を薫に確信させていた。
 廊下を走り、階段を降り、入り口に向かう。その間も薫の感覚は外の戦いに向いていた。
 宇蟲王もだが、奴と互角に渡り合っている『ナニカ』は一体何なんだ。
 あれと同格の存在が2つも3つも居てたまるかと、薫は思わず毒づいた。

「バケモノどもめ。」 
「全くだ。
 制約があってあの強さとは、恐れ入るな。」
「!?」

 学郎もシェフィもまだ追いついていない。
 だから返ってくるはずのない返答が目の前から呟かれ、薫は思わず足を止める。
 外の気に当てられすぎて、目の前の男に直前まで気づかなかった。
 動揺と警戒。血走った眼を見開いた薫を前に、黒衣の男はくつくつと喉を鳴らして口角を上げた。

「おや?行かないのかね?
 随分怖い顔をしていたが、外の奴らに恨みでもあるんじゃないのか。」
「誰だてめえは……。」

 ただ迷い込んだだけの男では絶対にない。
 害意と悪意を隠そうともしていない、ジンガと同類のクソヤロウだ。
 足を止め刃を構えたまま薫は動けない。丸腰の男には隙が無く、下手に斬りかかればやられるのは自分だと薫の経験が告げていた。
 数秒の沈黙を経て、追いついた学郎とシェフィもまたその男に対面する。最初に口を開いたのはシェフィだった。

「グリ……オン?」
「名乗った覚えはないが、誰かから聞いたのかな。
 私も随分有名になったものだ。」

 キリトを襲い、ホシノの後輩を傀儡とした、有数の危険人物。
 告げられた名前を肯定するような態度に、学郎と薫の警戒が一気に引き上げられる。
 武器を構え目を見開く三人を前に、どこか楽し気に三人を見下ろしたグリオンはカードとドライバーを取り出し、腰に装着した。

「見たところ『個性』持ちではないようだが、ただの人間でもないだろう。
 その力も、私のファイルに加えさせてもらおうか。」
 『EL DRAGON!』
「変身。」

 『イース・トン・エオーナ!エル・ドラード』
 贋作のケミーのその贋作。冥黒の魔王が生み出した黄金の偽龍が男の姿を黄金の魔人へと組み替える。
 吹き上がる敵意を前に、益子薫は大きく息を吐きだして振り向かないままに背後の2人に意識を移した。

「学郎。わりい、落ち着いた。方針はさっきのままでいいか?」
「さっきのまま……とは?」

 学郎の疑問に、薫は声を張り上げて前を向く。
 シェフィが放出する冷気で冷静になった頭で、自分を内々から奮い立たせるような言葉を叫んだ。

「ここを出てデク達を探す。
 ただその前に、こいつをぶっ飛ばすけどな!!!」



 【エリアC-8/雄英高校/9月2日午後4時20分】

 【益子薫@刀使ノ巫女】
状態:疲労(中)、ダメージ(中)
   死や圧倒的存在への恐怖(極大)
   無力感と力への渇望
   メモリーディスクによる記憶改竄
   適能者(デュナミスト)として覚・醒
   罪から逃げず自分を決して赦さないという思い(極大)
   サバイバーズ・ギルト、こんな自分でもなりたいものになりたい気持ち(極大)
服装:長船女学園の制服(血塗れ)
装備:防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン、エボルトラスター@ウルトラマンネクサス、マークツヴォルフの起動鍵(使用回数『4』)@蒼穹のファフナーEXODUS
令呪:残り三画
道具:ホットライン×2 、???
思考
基本:この殺し合いを終わらせる。
00:……結局どこまで行ってもここに居るオレは『益子薫』なんだな。
01:ごめんなみんな…。
  やっぱオレなりたいものになりてぇや。
02:ひよよん達と会ったら全部話す。
03:ジンガと、次会ったら真昼はオレの手で倒す。
  他の殺し合いに乗ってる連中も同様。
04:ガッチャードの奴はなるべく早めに見付けた方が良いよな。
05:ディアッカ……本当にごめんなさい。
  そんで、本当にありがとう。
06:祢々切丸があったとして…流石に刀使は名乗れねえな。
07:オレが死ねばよかった……。
  でも、やっぱり死にたくないなぁ、怖いなぁ……。
08:もし、オレにもっと力があっても、護れなきゃ意味ねぇんし、生き残れなかったら最悪だよな。
09:……可奈美の死体を見つけたら、その時はオレが終わらせる。
  ひよよんや舞衣、沙耶香に…背負わせる訳にはいかねえ。
10:……舞衣が誰かを殺したりっするはずない。そうだよな?
11:オレが言えた立場じゃねえけどホシノの奴は放っておくとヤバい。さっさと合流してやらねえと
12:なんか、呼ばれるはずだった名前が呼ばれてない気がする。気のせいか?
13:グリオンって奴を吹っ飛ばす!話はそれからだ!

参戦時期:第24話「結びの巫女」にて、可奈美と姫和が未帰還な事を知り涙目で祢々切丸をぶん投げた直後から。
備考:
※支給されていたソードスキルによりドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!を習得しています。
※適能者(デュナミスト)として覚・醒し光のみでウルトラマンに成れるように慣れましたが、 現状ウルトラマン・ザ・ネクスト アンファンスにしかなれません。
技は原典のザ・ネクスト アンファンスの物に加えてネクサスのアンファンスの技をいくつかしか使えません。
※ストライクウィッチーズ世界についてある程度把握しました。
※適能者(デュナミスト)として覚・醒した影響で闇のパルファムを振り切りました。
※ジンガのメモリーディスクにより記憶を改竄されました。
 それにより宇蟲王との戦いで自分ひとりだけが生き延びてしまったと勘違いしています。


【シェフィ@プリンセスコネクト!Re:Dive】
状態:幼児退行(小)、疲労(小)ドゴルドへの恐怖(中)
   "削除(デリート)"により一部記憶欠損 "編集(エディット)"影響下 怒り?(小)
服装:いつもの服
装備:雄英ヒーローズ・バトル@僕のヒーローアカデミア
   ソードスキル:氷凝呪法@呪術廻戦、N・Sワッペン(S)@ドラえもん
令呪:残り三画
道具:フラッグポット+フロッグギジメモリ@仮面ライダーW、ホットライン、???
思考
基本:???
01:オールマイト、ありがと!
02:ディアッカ……。
03:ケンジャクっておねーたん、こわい
04:マイてんてー!サコー!どこー?
05:ドゴルドもあのおねーたんもこわい……
06:アズール、ちゃんとマイてんてーにごめんんさいしようね
07:シェフィが、みんなをまかされた
08:デクにサインもらえた!
09?:マイてんてー。だいすき
10:デクをむかえにいく!
参戦時期:幼児退行が治って無かったころのどこか
備考
※具体的な参戦時期は後の書き手様にお任せします。
※精神状態が精神状態なので、このバトルロワイヤルについて色々とよくわかっていないと思われます。
※マイ=ラッセルハートの"削除"及び"編集"の影響の為、キャルを含む一部記憶が欠損しています。
 強い衝撃等があれば蘇るかもしれません
※雄英ヒーローズ・バトル@僕のヒーローアカデミアのデクのカードに本人のサインを書いてもらいました。

【夜島学郎@鵺の陰陽師】
状態:疲労(中)ダメージ(中) グリオンへの警戒(大)
服装:いつもの服装
装備:シャドーセイバー(長)@仮面ライダーBKACK RX
令呪:残り三画
道具:クラスカード(バーサーカー)@Fate/kaleid liner
   魔女箒@転生王女と天才令嬢の魔法革命
   セイなる手榴弾×2@ブルーアーカイブ
   スタッグフォン+スタッグギジメモリ@仮面ライダーW
   ホットライン、???
   N・Sワッペン(S)@ドラえもん
思考
基本:生きる 生きて自分のすべきことを為す
01:キリトの贋物を殺したこと、藤乃さんを死なせたこと。
  俺が全部背負うよ
02:俺のせいで、シノンさんは……
03:ディアッカさん……本当にごめんなさい。
04:宇蟲王ギラは絶対に倒さないといけない。
  けど今はそれより……。
参戦時期:43話より後
備考
※精神仮縫いは解除されました。
※藤乃代葉の支給品を回収しています。


 【魔王グリオン@映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク】
状態:ダメージ(小)、疲労(中)、冥黒のアビドス対策委員会を率いる
服装:いつもの服装
装備:エルドラドライバー@仮面ライダーガッチャード エルドラゴンケミーカード(偽)@仮面ライダーガッチャ―ド(オリジナル) 心刀・無垢@SHY-シャイ-
令呪:残り三画
道具:ホットライン、テラー世界線のシンシアリティ@ブルーアーカイブ、ガッチャードローホルダー@仮面ライダーガッチャード、双眼鏡@現実簡易救急キット@オリジナル
  金の指輪と金貨@僕のヒーローアカデミア オールマイトのシルバーエイジ時代のコス@僕のヒーローアカデミア
  ラウズカード♡2 ♡3~10(7を含む三枚は使用済み)
基本:このゲームを利用して目的を達成する。
01:まずは悪意を振りまき、抗う者たちを蹂躙する。
02:アビドス高校か。別の歴史の一ノ瀬宝太郎共々絶望を見せてやろう。
03:いずれホシノを仕留めた連中もじわじわと嬲り殺す。
04:キラ・ヤマト…惜しかったが、絶望と悪意を振り撒いてくれるだろうと期待。
05:ギギストの賢者の石を手に入れ、さらなる力を手に収めたいところだ。
06:ノノミが死んだか。まあホシノよりはよくやった。
07:亀井美嘉は思いのほか揺らいでいたな。エンジェリードを回収できなかったことだけが失策か。
08:思いのほか収穫があった。さてここからどうすべきか
09:ギギストを初め賢者の石は回収する。ルルーシュのプロトガシャットもいずれ手にする必要があるな
10:『個性』か。中々興味深い。他の異世界の異能も全て調べたいところだが。

参戦時期:少なくとも本編時間軸にドレットルーパー軍式を送り込み始めた後
備考
※■■■の意■に肉体を■■■られています。
※アヤネ(デスマスク)にネミネムーンとヨアケルベロスのカードを支給しました
※シノン(デスマスク)、ディアッカ・エルスマン(デスマスク)、柊うてな(デスマスク)にギギストの討伐を指示しています。

◇◆◇

 時を少しさかのぼる。 

 雄英高校にほど近い無人の町を歩く神戸しおは、愛らしい童顔を憤怒に歪ませずけずけと大股で歩き続ける。
 その原因は言うまでもなく、ルルーシュ・ランペルージの存在だ。
 最愛の少女を殺されその死を嘲笑した男に強襲を仕掛け、昂る感情が魔王の力を一段上に進ませ、皇帝の弟を殺した。
 それでもその結果は、しおが満足いく段階には遠く及んでいなかった。

 ――貴様はこの俺の敵に値しない

 弟の骸の前で、皇帝ははっきりそう言った。
 自分はまだ足りないのだと、お前程度ではどうしようもないのだと。
 16時になった放送でも、ルルーシュの姿は健在だ。
 むしろあの『闇檻』なる力を手に入れて、より一層手の届かないところに行ってしまった。

(どうしたらいいんだろう。)
 さとうの死を嗤った男に一矢報いることも出来ず、ぐちゃぐちゃになった心ままで神戸しおは考える。
 ルルーシュがやったように他の参加者の力を手に入れればいいのか?
 他の参加者をじゃんじゃん殺して使える支給品を探せばいいのか?
 まだ答えは出てこない。

 ただ、1つだけ確実なことがあるとすれば。

(とらんくすくんは……やくにたたないし)

 同行しているサイヤ人の末裔を、神戸しおは既に見限っているということだ。




(……なんて声をかけるべきなんだ。)

 目の前でとぼとぼ歩く少女に、トランクスはもう何も言えなかった。
 気絶していたしおを抱え、あてもなくふらふらとさまよっていた時から悩んでいたことだった。

(僕はただ、しおちゃんを平和に過ごせるような場所に返してあげたかっただけなんだ。)

 殺し合いに巻き込まれた無力な少女。ずっとトランクスはしおのことをそう認識しているし、守るべき存在だという認識は未だって変わっていない。
 荒廃した世界を知るみんなの英雄にとって、神戸しおはずっと庇護対象だった。
 リュージに警戒するように言われ、マイに復讐者だと断じられて、盲目的な信用が出来なくなってもなお、その前提は覆らない。

 トランクスという男は、間違いなくこの会場で最強の一人に数えられる。
 先の戦いにおいても、彼がその気になっていればノワルを含め全員を鏖殺せしめることだって可能だったはずだ。
 だが彼の刃は常に人の世を狂わせる悪にばかり向けられていた。
 人造人間。魔王ダーブラ。魔導士バビディ。ゴクウブラック。
 人々を守るため、戦えるものが自分しかいなくとも戦い続ける。それがトランクスの根幹(オリジン)だ。

 だから、気絶から目覚めたしおの言葉を前に、トランクスは言葉を失った。
 敗走の後、疲労とショックから目覚めた天使は、何の感情も抱いていない冷たい目ではっきりと言ったのだ。



 「どうして、ルルーシュを殺さなかったの。トランクスくん。」



 その言葉を最後に、トランクスはしおの声を聴いていない。
 NPCに襲撃を受けた時も、ルルーシュの放送に憎悪に塗れた顔をしたときも、しおはトランクスを頼るどころか一瞥さえしていない。

 ――神戸しおはもう戻れんぞ

 ルルーシュの言葉が、トランクスの中でリフレインを続けている。
 自分が何かを間違えた。
 取り返しのつかない段階を通り過ぎ、破滅しかない道を進んでいることがはっきりとわかる。

 それでも、みんなのヒーローは1人の少女を見捨てられない。
 世界と愛を天秤にかけ愛を優先する少女のことをこれまでもこれからも理解できないのに、全ての人を守る英雄が彼女に刃を向けることはない。
 ペルソナ使いの青年も、悪逆皇帝の弟も、トランクスは殺せなかった。殺さなかったではなく殺せなかった。
 自分を罵り嘲笑した皇帝にさえ、彼は終ぞ刃を向けることが出来なかった。

 だって彼は人間だ。人として悩み、惑い、強さを求めているだけの青年だ。
 引き返せるものだと信じていた。神戸しおもルルーシュも、取り返しのつく場所にいるのだと思い込んでいた。
 そう思っていたのは自分だけだったのか?
 平和な世界に引き返すことが最善だと思っていたのは自分だけだったのか?
 自分にとっては血反吐を吐いて戦い抜いてようやく手に入れた平和を、彼女たちはにべもなく捨てられるのか?
 分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。



「随分と憔悴したな、青い戦士よ。」


 悩める戦士の脳裏に氷が差し込まれたような。ゾッとする感覚がトランクスを現実へと引き戻した。
 背後から響く蟲の王の声に、トランクスは反射的に斬りかかる。
 この男は――違う。
 ルルーシュや神戸しおのような『人間』の範疇を逸脱した、セルやダーブラと変わらない悪逆の徒だ。

「宇蟲王……!!
 しおちゃん!今すぐ逃げるんだ!!」
「貴様相手に慢心はない。王骸武装。」

 背後を振り返る余裕もなく叫ぶトランクスに、ギラは骸の鎧を纏い全力で戦うことをここに示す。
 王の剣と姫騎士の剣、二刀を抜いた王の斬撃をクラレントを振るい弾くトランクス。
 瞬きする間もなく起きた攻防を認識できるものが一体どれだけいるだろうか。
 二度目の戦いに様子見はなく、噴きあがる気と撒き散らされる威圧が渦を巻き、余人に立ち入る余地を与えない。
 人間を逸脱した2人が刃を振る度、周囲の建物が細切れになって粉塵が巻きあがる。
 その中にあってトランクスは、僅かな隙を見つけては背後の少女に意識を向けることを止めない。

(しおちゃんは逃げたか!?)

 決死の叫びに神戸しおの返事はなかった。
 少なくともしおの『気』はどんどんと自分から遠ざかっている。
 すぐ近くにある建物に駆け込んでいるようだが、宇蟲王と自分の戦いに巻き込まれれば堅固な要塞だろうと紙屑のように消し飛ぶだろう。
 しおが無事であることは、トランクスにとって必然であり前提だ。
 手を抜いて戦えない相手を前に、被害を出さないように立ち回るには方法は1つしかない。

(しおちゃんの気は離れていってる。
 俺のすべきことは少しでも、こいつをしおちゃんの逃げた建物――雄英高校から引きはがす!!!)

 トランクスの思考が、「宇蟲王を倒す」に並行し、「宇蟲王をしおから引きはがす」ことを目的に定め回り始めた。
 より被害の少ない場所で戦うこと、被害を出さないような立ち回りをすること。
 先に宇蟲王と衝突した時と同様の手段で、みんなのヒーローであるトランクスには必須条件ともいえる。

 みんなのために考える。平和のために考える。安全のために考える。未来のために考える。
 その逡巡は、宇蟲王ギラにとって『隙』以外の何物でもなかった。

「貴様、何を腑抜けている?」

 不快感を滲ませた声とともに、ギラの持つ二刀に赤黒いエネルギーが纏われる。
 音速に近い速度で振るわれた一閃が、三日月状のエネルギーとなってトランクスはめがけて降り注ぐ。

「腑抜けてるだと……誰が!!」

 並の戦士ならば掠るだけで半身が消し飛びかねない二つの赤い月を前に、限界まで気を練り上げたトランクスが経験からなる反射で躱し、もう1つの斬撃を切り落としながら背後に飛ぶ。
 宇蟲王ギラはその動きを呼んでいた。着地と同時にトランクスを襲うのは、間合いにまで踏み込んだ邪悪の王の体重を乗せた一撃だ。
 王の剣から振るわれるそれを反逆者の剣をもって防ぐトランクス。決死の形相で睨む先で、剣を挟んで向かい合う蟲のような怪物が、落胆したように囁いた。

「戦いの最中で別の場所に意識を向ける者を腑抜けと呼ばずに何と呼ぶ。
 失望させるなよ。自殺願望があるなら先に言え。」
「お前を喜ばせるために戦っているわけじゃない!!」
「なら令呪でも何でも使って圧倒して見せろ。御託をほざくのはその後だ。
 我が意を貫き通せるのは、強者だけだ。敗者に我儘をほざく資格はない。」

 ――ノワルを倒しきれず、神戸しおの側にも居れず、私の目論見も阻止できない……結果『闇檻』と言う恐怖はこのバトルロワイヤルに残り続け、今の私を倒そうとする神戸しおは何をするだろうな

 重くのしかかる宇蟲王の言葉が、ルルーシュの言葉と重なった。
 ルルーシュも、しおも、他の皆も、自分のやりたいことを押し通そうともがいていた。必死になって戦っていた。
 ルルーシュは目的のために力を求めてノワルを討った。神戸しおもルルーシュを殺すために幼い思考ですべきことを考えている。
 自分の野望のため、目的のため、願いのため。強者は他者を蹂躙し、弱者は徒党を組んで手段を択ばず戦い続ける。

 では、トランクスは?
 我欲で刃を振るわず、『みんな』のための戦いしか知らない英雄は、一体ここで何ができる?

「それとも……あの逃げた小娘を殺せば、貴様の腑抜けも少しはマシになるのか?」
『ロードフィニッシュ!』

 戦場は迷う間も与えてくれない。
 閃光を纏った王の剣がゼロ距離で炸裂し、トランクスの体を大きく吹き飛ばす。
 クラレントで防いだが衝撃の大部分がトランクスの体に伝わり、肺と鳩尾を揺らし血と酸の混じった嗚咽が口から洩れた。
 どうにか息を整え気を練り直す数秒の間に、宇蟲王ギラは既に雄英高校の入り口にまで差し掛かっていた。

「いかせない!!!」

 『気』で人を探れるトランクスは気配探知に長けている。
 神戸しおだけでなく、幾人もの気が雄英高校の中を巡っていることは既に分かった。
 強い者、弱い者。正しきもの、悍ましきもの。
 宇蟲王ギラの乱入は、全員の末路を確定させる最悪の展開だ。

 絶対に雄英高校から引きはがす。
 それが自分のすべきことだと信じてやまない英雄は、湧き上がる気と共に最高速度で雄英高校の門へと突っ込んで。
 音速にも及びそうな突撃の中、トランクスの眼に雄英高校の門の中が飛び込んできた。

 トランクスが雄英高校の門をくぐるまであと2秒。
 宇蟲王ギラはならばとっくに校舎に入れている時間になってもなお、王はやみのせんしにより積みあがったNPCの骸に背を向けトランクスへと向き直り赤い刃を構えていた。

 ・・
「また雑魚どもを気にしたな。
 青き戦士よ。それが貴様の弱点だ。貴様は雑魚どもを捨てられない。」 

 誘い込まれた。突撃に全神経を向けて無防備になったトランクスへと、赤い斬撃が再び襲う。
 神戸しおを殺すというのは、ブラフとまでは言わずともセカンドプランだ。
 トランクスが他の参加者の命を過剰に気遣っていることなど、宇蟲王にはとうに見抜かれていた。

「惑いに惑い、鈍りに鈍った刃でこの俺へと挑んだ罰だ。そのまま2つに割け掃き溜めに埋もれて消えろ。」
「しまっ……。」
「貴様は唯一俺の好敵手足りうる男。
 それに能わないなら早々に死ね。
 違うというなら入ってくるがいい、手づから殺してやる。」

 トランクスらサイヤ人やZ戦士は、『戦闘』こそが本領だ。
 戦うことそのものに喜びを感じ、時に敵が最大の力を発揮できるまで促すことさえある。
 トランクス本人はそうした悪癖はなく戦いそのものを楽しむ類ではないにせよ、それでもその本質は『戦士』である。

 反して、ギラの本質は邪悪の王。
 逆らうものを支配し、敵対する者は蹂躙し、己の道を遮るものは呵責容赦なく叩き潰す。
 トランクスとの戦いは退屈ばかりの殺し合いの中では数少ない楽しめるものではあれ、宇蟲王にとって戦いは過程であり目的ではない。

 戦いを目的としたものと過程としたもの。両者の明暗を分けたのは認識の差による行動の違い。
 撃ち放たれた斬撃も突撃するトランクスも減速せず、真正面でぶつかりそうになる刹那。

「赤き蟲の王よ。
 なれば貴様も、ここで死ぬ覚悟はできているのだな。」

 エントランス中に響く咆哮と共に、分厚い鋼鉄の壁が雄英高校を取り囲むように出現した。
 雄英高校を囲むように点在する門や塀の内側に、銀行の金庫を思わせる巨大な防壁が音を立てて浮かび上がる
 宇蟲王の斬撃はその一つに深々と切れ込みを入れたが、破壊するまでには至らない。
 思わぬ伏兵に斬撃を阻まれた宇蟲王が振り向くと、雄英の校舎より赤い具足に身を包んだ大男が足音を響かせ覇王に向かって歩み寄る。

「貴様か赤猿。この防壁も貴様の仕業か?」
「雄英バリアというらしい。
 我や貴様がその気になれば崩すのは容易いが、戦いの舞台としては十分だろう。」
「貴様程度の路傍の石では俺の敵にならないとまだ気づかないとはな。
 アビドスで格の違いを示してやったはずだが。」

 傲慢不遜なギラの言葉に、秀吉は青筋を浮かべ拳を構える。
 益子薫にさんざん言われた通り、秀吉は宇蟲王にやられっぱなしだった。
 十把一絡げに吹き飛ばされ、敵とさえ認められていない。

「雄英高校の周囲にある映像から貴様の言葉は聞いていた。
 『我が意を貫き通せるのは、強者だけ。』 全く持って道理だ。
 ならばここで貴様との決着をつけ、我の強さを証明すればよいだけのこと!」
「……成程。気概だけはあるようだな。
 いいだろう。この雄英バリアなる城壁、貴様らの墓標になると知れ。」

 イーヴィルキングの骸装を解かず、どこか楽し気にギラは応える。
 秀吉への宣戦布告と共に、浮遊して雄英バリアを超えたトランクスにもギラはまた一瞥し、ユウキの剣を持つ腕で人差し指をくいくいとトランクスに向けて動かした。

「2対1でいい。俺の敵などという夢想をほざいた罪は死をもって贖え。」
「その油断、貴様の命取りになると知れ!」
「お前はここで終わらせる!宇蟲王!!」

 雄英バリア。異能超常が日常となった個性社会の基準で見ても屈指の堅牢さを誇るセキュリティ。
 その壁をその気になれば正面から破壊できる3人の怪物が、こうして相まみえる。

 どちらが勝つかは分からない。
 一つ確かなことは。この場にある全てが、ただはすまないということだけだ。



 【エリアC-8/雄英高校/9月2日午後4時20分】

  【豊臣秀吉@戦国BASARA2】
状態:疲労(小)、ダメージ(小)、益子薫への……(大)
服装:いつもの服装(籠手の部分は別)
装備:神旺エクス・アリスタルコス@グランブルーファンタジー
令呪:残り二画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、N・Sワッペン(S)@ドラえもん
思考
基本:天下統一の邪魔はさせぬ
01:異界の人材や技術、兵器は出来ることならこの手に収める。
02:あの黒き覇王とは何れ雌雄を決する。
03:陽介、我が軍門に下るというなら拒みはせん。
   だがいつまでも奴(スパナ)の死に、弱さに執心するなら要らぬ。
04:此処で豊臣軍を築いてテレビ局のルルーシュを倒す。
   だがそれには情報を集めねばならぬ。
05:あの光(サン・ライズ・ビーム)のような超遠距離攻撃も警戒はしておくか
06:赤き邪悪の王。貴様はここで討つ
07:あの男(やみのせんし)は警戒しておく。

参戦時期:姉川蹂躙戦の後
備考
※エクス・アリスタルコスによって攻撃力が強化されてます。
※イチローのサン・ライズ・ビームは周囲一マス分ぐらいには目視できるようです。

【宇蟲王ギラ@王様戦隊キングオージャー】
状態:疲労(中)、ダメージ(小)、脛に引っかき傷
   トランクスへの失望(中)、???(大)、人間態、『信頼の銃弾』の影響(微小)
服装:王の装い
装備:オージャカリバーZERO@王様戦隊キングオージャー、ユウキの剣@プリンセスコネクト!Re:Dive
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:塵芥ども悉く捻り潰し最後の勝者となる。
01:青い戦士(トランクス)。貴様には失望した。
02:他の雑魚共は殲滅する。が、雑魚は雑魚なりに牙を持つか
03:別次元の自分も殺す。ギラという名の王は一人でいい。
04:最後の勝者の証を得たらゴミ(羂索)とカス(クルーゼ)とチリ(茅場)も片付ける。
05:下僕共など歩けば幾らでも付いて来るだろう。
06:……小石風情が
07:……既に終わっただろう死人(可奈美)と氷細工(キラ・ヤマト)以外の塵共に次は無い。
08:赤き王。性懲りもなく我に挑むか。

参戦時期:ヤンマたちを処刑しようとしてキョウリュウレッドと戦闘になった直後。
備考
※あらゆる昆虫生命体を支配する力はある程度制限されていますが、発動自体は問題なく行えます。
※宇蟲王の転移能力で短距離であればワープ可能です。
 距離や回数には制限があります。現在暫くは使用不能です。
※体内のエネルギーをコントロールし段階的に強化する、疑似的な界王拳が使用可能になりました。
※『信頼の銃弾』による思考への影響を意思一つで捻じ伏せています。今後何らかの切っ掛けで影響が増大、又は完全に消失するかもしれません。

【トランクス(未来)@ドラゴンボール超】
状態:疲労(大)神戸しおの心配(大) 迷い(大)
服装:ジャケットと赤いスカーフ(いつもの)
装備:燦然と輝く王剣@Fate/Grand Order
   通信機@ドラゴンボール超
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、レジスター(ロロ@ナイトメア・オブ・ナナリー)
思考
基本:羂索を倒し殺し合いを終わらせる。
01:ごめんしおちゃん。
  さとちゃんと会わせてあげられなくて。
02:あの白髪の男(アルジュナ・オルタ)は必ず倒す。
  その為には同志を集めないと……。
03:赤い服の男(宇蟲王ギラ)やキヴォトスの関係者にも要警戒。
04:しおちゃんを怒らせるような事を俺はしてしまったのか…?
05:ルルーシュ…… なんてことを。
06:俺は、俺は間違えたのか?
参戦時期:分岐した未来へ向かう直前。
備考
※殺し合いを破綻させない程度に能力を制限されています。

◇

 アルジュナ・オルタにノワルとルルーシュが言う『4凶』に2度も出会っているしおは、宇蟲王の姿を見ると同時に逃げることを決意した。
 さとちゃんの無念を晴らすため、ルルーシュを殺すためには死ねない。
 その一心で雄英高校の門をくぐり、遅れて入り込んだ2人や乱入した覇王には見向きもせずに、校舎の中へと避難する。
 その行動に一片の迷いはなかった。
 トランクスとギラとの戦いに関わってもけがをするだけだ。

 トランクスが勝てばそれでよし、トランクスが負けても逃げるまで間に合えばよし。
 ただそれだけの事と断じられるほど、しおにとってトランクスはどうでもいい存在に成り果てていた。

 ルルーシュを殺せなかった。その時点でトランクスはしおのヒーローから零落していた。

「……ばいばい、とらんくすくん。」

 もう会うことがないような気がしたのか、しおの口からそんな言葉が思わず零れて。

 ちょっと清々しい思いをいだきながら、少女は雄英高校を歩き出した。

 【エリアC-8/雄英高校/9月2日午後4時20分】

  【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】
状態:右ひざに切り傷(処置済み)、ルルーシュへの殺意(極大)トランクスへの生理的嫌悪感(極大)、疲労(中)、腹部を中心としたダメージ(中)
服装:いつもの
装備:ジクウドライバー&ジオウⅡライドウォッチ@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、天使の杖@ドラゴンボール超、ホットライン
思考
基本:ルルーシュを殺す。
   ゲームに勝ってさとちゃんを生き返らせる
01:ルルーシュは絶対に許さない 絶対に殺す
02:もう……とらんくすくんはいらないかな。
03:ばいばいロロくん。

参戦時期:さとうと共に飛び降りを決行する直前。
備考
※



133:裏かいてなんぼ 投下順 135:存・在・証・明
126:その 名は ゼロ 時系列順 127:ルルーシュ・ランペルージの自己愛的反論集
124:裂界武帝対闇途昇雷 豊臣秀吉
092:ブレイブの源 益子薫
夜島学郎
シェフィ
088:冥黒色の舞台裏にて 魔王グリオン
098:ロロ・ランペルージ:エンディング トランクス
神戸しお
108:宇蟲王:ニュー・バース 宇蟲王ギラ

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