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  • 雑居ビルの怪

創作女児小学生ズ@wiki

雑居ビルの怪

最終更新:2022年06月17日 12:43

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だれでも歓迎! 編集

雑居ビルの怪

更新日:2022/06/17 Fri 12:43:25

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ピンポーン。
閑静な住宅街の、沢山あるマンションの一つ。
その一部屋で、ありふれたチャイムが鳴った。
受話器を取り上げる音が聞こえ、続けて可愛らしい声が上がる。

「はーい」

「カエデよ、今着いたわよ」

「オッケー!待っててね~!」

ガチャッと扉が開けられ、カエデの前にベティの姿が現れた。

「お疲れさま!」

ベティの部屋に上がり、買い出してきたおやつの袋を渡しながら、カエデは聞いた。

「うん、これ、買ってきたおやつ。ヒスイ達はまだ図書館?」

「ううん。もう出たって。もう少ししたら着くよってさっき電話が来たから。テレビでも見ながらゆっくりしてよ!」

カエデはベティの好意に甘えることにした。
今日は土曜日。休日にベティの家に集まって女子会をすることになっていた。
ベティの家は共働きで、昼間はベティしかいない。友達を連れ込んで騒ぐには、丁度良い場所だったらしい。
買ってきたチョコレートパイの袋を開け、欠片を溢さないようにして口に運んでいると、点いていたテレビから、コマーシャルが流れてきた。

『ーーー大人気アクションアニメ、遂に実写化!宇宙から飛来する謎の生命体達、恐竜少女は仲間と共に退けることが出来るのか?!同時上映はゆるふわ可愛いくてちょっと怖い、大人気ウェブアニメが遂に銀幕デビュー、あなたもきっと、この喫茶店で癒されるーーー』

「あー!」

カエデは隣にいたベティがビックリする程に大きな声をあげた。
でもそんな事を気にかける余裕はなく、急いでスマホを取り出し、実写映画の予定を検索した。
公開は来週の日曜日だ。

「そ、そっか、もうそんな時期だったのか……」

スマホのカレンダー機能を確認し、来週の日曜日に予定が入ってないのを確認する。

「ベティ、悪いけど···」

ピンポーン。
カエデの言葉を塞ぐようにチャイムが鳴った。

「あ!多分ヒスイとカヤだ!ちょっと待っててね」

「う、うん」

カエデは出しかけた言葉を飲み込んだ。ベティが玄関の方に走っていく。
玄関から元気な声が響く。カヤの声だ。

「やっほー!来たよ~!」

暫くしてヒスイとカヤが姿を見せた。カヤは両手に大量の本を抱えている。恐らくオカルト関連の本だろう。

「カエデ、お菓子と飲み物、ありがとうね」

「ううん、早く着いたし」

ヒスイがにこやかに話しかけ、カエデもそれに答える。

「それじゃあ、そろそろやろうか?」

「「「おー!」」」

家主であるベティの掛け声に、三人はノリノリで答えた。


~~~女子会終わり

「そう言えばカエデ、ヒスイ達が来る前に、何か言おうとしてなかった?」

ベティが思い出したのか、そう聞く。

「ああ、うん。皆、来週の日曜日空いてない?」

「私は何もないかな」

「私も大丈夫だよ!」

この声はベティとカヤだ。

「あ、ごめん。その日はどうしても外せない用事があるから行けないや」

「そっか、残念。映画行きたかったなぁって」

「あ、今CMやってる映画の?」

カエデの言葉に、カヤはピンと来たようだ。ニヤニヤしている。

「昔から好きだったもんね、あのキャラ」

「うん、公開初日に見に行きたいなって」

「あ、でもそれってお化けの出てくる喫茶店のやつと同時上映じゃなかった?」

ベティの言葉に、ヒスイは反応した。

「あの喫茶のやつ?!わ、私はいいわ···三人で行ってきたら?」

「ヒスイ、漫画も駄目なんだもんね···」

カヤはヒスイを横目に呆れたと言ったように肩を竦める。
カエデはワクワクして、顔を赤らめながら聞いた。

「じゃ、じゃあ、来週の日曜日、駅近くのデパートに集合しない?」

「オッケー!楽しみにしてるわ」

「私も!売店でグッズ見にこうよ!」

「お化け見れるなんて凄いなぁ···楽しんできてね」


~~~次の日曜日、映画館にて

「チケット買ってきたよ!あれ?カエデは?」

「ポップコーンとジュース買いに行くって走ってったよ」

ベティの言葉に、カヤは呆れた。

「上映中は集中してほとんど食べないのに···」

「映画館で買うのが好きなのかもね」

そんな事を話していたら、Lサイズのポップコーンとジュースを抱えたカエデが、溢さないように注意しながら歩いてきた。

「遅くなったわ、ごめん。行きましょ」


~~~映画上映後

「面白かったわね!」

「ふふ、そうだね」

いつもより笑顔の多いカエデを、ベティは微笑ましく思いながら相槌を返した。

「ちょっと語りたいから、どこか喫茶店によらない?」

カエデがうーんと背伸びしてから、友人二人を誘った。

「それなら、駅の方のビルにケーキバイキングやってる店があったよ」

「もしかして、雑貨屋が沢山あるあのビル?そういえば、確かにケーキバイキングやってたね」

カヤとベティの言葉に、カエデは目を煌めかせた。

「絶対行く!」


~~~ビル、一階にて

「なんかエレベーター混んでるね···もしかしたらケーキバイキング人気なのかも」

沢山の人が群がるエレベーターを横目に、カヤが言う。

「あ、二人ともこっち来て!」

ベティがカエデ達を引っ張って、ひんやりした階段の方へと連れてきた。

「ねえ、この階段から行けばいいんじゃない?喫茶店って四階だったよね?」

「え、でも···」

「カヤ、いいから行こうよ」

ベティの提案に、カヤは何か言いかけたが、カエデに防がれた。早くケーキバイキングにありつきたいのだろう。

「う、うん」

カヤは奇妙な感覚を覚えながら、ベティ達に従って薄暗い階段へと足をかけた。


~~~ビルの階段にて
ひたすらに階段を登る。何回も折り返して登り続ける。息切れしそうになった頃、カエデはようやく声を出した。

「ベティ、ちょっと止まって」

「どうしたのカエデ?」

カエデとカヤよりも数段前を進んでいたベティが、振り返って足を止めた。

「このビルおかしくない?」

「おかしい?何が?」

「下で喫茶店は四階って言ってたでしょ?もう六階分くらい登ったはずよ。それなのにフロアに出る扉すら無いんだけど」

カヤも事の奇妙さに気付き、青い顔をした。

「た、確かにおかしいよね。一階に戻ってエレベーターを待った方がいいんじゃない?」

「二人とも心配性だなぁ、ビルの階段なんだから、そのうち入れるでしょ。駄目そうならそこからエレベーターで降りればいいじゃない」

「···それもそうね、もう少し上がってみるか」

カエデが素早く何段かを飛ばしてかけあがり、ベティの上の段に足をかけた。
ベティの前に来たカエデが、振り返って二人を見て、言った。

「じゃあ、登ろう」



~~~???
何段も何階も階段を上がる。ベティもカヤも息を切らした。
はあはあと言いながら、階段を登っていく。
そういえば、階段の様子が変わったように感じた。初めはもっと見たことのあるようなありふれた階段だったのに、今はコンクリートが剥き出しで、更には何年も使われていないような程ボロボロだ。

ーもう登り初めてだいぶ経つよねー

カヤは数段遅れているベティの方を見ながら思う。
ベティはだいぶ苦しそうだった。
最初はベティが先頭で登っていたが、途中でカエデに先を越されてからは、ずっとあの調子だ。元々運動が得意な方ではないし、当然か。
当の先頭、カエデはこちらを見もせずに登っていく。
耳をすますと、何か言っているような気がした。

「もっと···もっと行くわよ···」

カエデの抑揚の無くなった声に、カヤは背筋が凍りそうになった。

「はあ···はあ···ねぇ···引き返そうよ!絶対変だよ!もう十階以上は確実に上がってる···このビルそんなに階数無いから絶対おかしいんだよ!」

声をかけようとした時、丁度ベティが息を切らしながら喚いた。
カヤはこれ幸いと乗っかった。

「そう···よね、階段も全然使われてないようなさびれた感じに変わってるし···カエデ!ここは変だよ!戻ろう!」

「ハハハ、変だね」

カエデは二人より数段高い場所から、ふざけたような回答をした。暗がりが影になってカエデの顔を隠している。
カヤはちょっとムッとした。
そもそも、最初ベティが入ろうと言ったのを止めなかったのはカエデだ。
カヤは少し厳しい声を出した。

「何笑ってるの!帰ろうって言ってるんだよ!」

「ハハハ変だね」

カエデが上体を揺らしながらこっちを見ている。顔にかかっていた影は消えている。
その目に、白目は無かった。
目全体が黒く広がり、口が裂けんばかりに広がっている。
ベティとカヤは叫び声をあげた。

「ハハハハハハハ変だね、変だね、ハハハハハ」

「カ、カエデ···」

ベティは声を絞り出した。
カエデは踵を返し、勢いよく階段をかけ上がっていく。

「ま、待って!」

カヤが呼び止めても聴かず、走り去っていく。

ーーこのままじゃ何かヤバイ!ーー

二人はそう直感し、カエデの後を追った。
もう既にクタクタで、足もじんじん痛かったが、カエデの後を追わないと、二度と会えないかもしれないと思った。

「ベティ···屋上!」

カヤは声を振り絞った。カエデの姿は見えなくなったが、変わりに景色に変化が出てきた。
屋上へ続く扉が見えたのだ。

「カエデ···!」

ベティが心配の声を上げた。
ガチャリとドアの扉を空ける。


~~~ビルの屋上にて
ゴーゴーと言う突風が二人に向かって吹いてきた。何もない屋上には、誰の姿も見当たらない。
外は既に真っ暗だ。月明かりと周りのビルの明かりが辺りを照らしていた。

「カエデは···どこだろう?」

「分からない···探そう!」

ベティとカヤはスマホの明かりも頼りにし、手分けしてカエデを探した。

「そっちはどう?」

カヤの張り上げた声に、ベティも大きな声で答えた。

「影も形も無いよ。もしかして、飛び降りたんじゃ···」

「そ、それは無いと思う。騒ぎになってないし、少しだけ下を見てみたけど、そんな影は無かったし···」

ベティはハッとし、スマホの電話アイコンを押した。
カエデの番号を探しだし、祈りながら画面をタップする。

ー出て、カエデ。お願いー

「···駄目だ」

押して直ぐに目に入った「圏外」の文字。
ベティは絶望した。


~~~ベティの家、深夜
親にしこたま怒られたベティは、泣きながらベットに入っていた。
寝苦しくて、モゾモゾと寝返りを打つ。
ベティは夢を見ていた。
夢の中で、ベティはどこか知らない薄暗い森の中にいた。
ベティの前を、誰かが歩いている。
随分と奇妙な歩き方だ。
足取りは覚束なく、確かに歩く動作なのに、どこか人間が人形を手で 動かしているような、ぎこちない動きをしている。
右手、左手、右足、左足、それぞれが独立して動いているような、物凄く変な動き···
その人の顔は……

「カエデ!」

ベティは絶叫した。探していたベティが、今目の前にいる。
ベティの声に、彼女は振り向いた。
その瞳は綺麗な赤色ではなく、上からクレヨンで塗りつぶしたように黒い。
その黒いものが、頬を伝って身体にまで流れている。泣いている?涙か?
カエデが口を開いた。いつもの声じゃなく、酷くザラついて汚い声だ。

「悔しい···悔しい···」

カエデはベティに背を向け、また奇妙な格好で歩き始めた。
薄暗い森が一層暗くなる。視界が黒に染まる。

「待って!今どこにいるの?そこはどこなの!」

カエデは答えない。
目が覚めると、朝になっていた。


~~~学校にて
朝のHR。
担任の先生の言葉に、ぼやけた頭がひっぱ叩かれるような衝撃を受けた。

「ええっと、神凪さんは午後からっと」

「せ、先生!カエデから連絡来たんですか?!」

カヤが椅子を倒す勢いで立ち上がり、担任に食らい付く。担任はカヤの勢いに一瞬まごついてから、答えた。

「え、ええ。朝早くに。ちょっと体調が悪いけど、午後からなら行けると思いますって」

ベティはカヤと目があった。そして直ぐに、二人の目は空っぽのカエデの席に降り注いだのだった。


~~~給食後の二十分放課の際
給食が終わった後、カエデがやって来た。疲れているようだが、顔形は整っており、歩き方もしっかりしている。
カエデが午後の授業の教科書を机に押し込み終わると、心配そうなベティと、神妙な顔をしたカヤと、何かを察してはいるが、何も質問できなかったらしいヒスイがやって来た。
カエデは三人の顔を見つめ、一呼吸おいてから口を開く。

「おはよう皆、何から説明すればいいかしら?」


~~~昨日の深夜

「悔しい···悔しい···」

カエデは呪詛を吐き続けながら森の中をさ迷い続けた。

ーくそ、ぬかったー

自由の利かない身体と、鉛のように重たい頭で、カエデは考える。
カエデを突き動かす"コレ"は一種の念である。
恐らく、都市を作るために削られ、崩された山の念。自然、動物、朽ちた人間の無念の想いの集合体が"コレ"だ。
"コレ"は、あのビルの一階で、ベティが階段へと誘った時、既に彼女に憑いていた。
普段運動をしない彼女が、軽やかに階段を上がっていたのは、無意識的に"コレ"に操られていたからだろう。
カエデは、彼女が連れていかれないように、この怨念を自分に注がせた。
ベティよりも先の段に足をかけた所で、念はカエデに拠り所を変えてくれた。
その後の事はあまり覚えていないし、自分がいつからこの森を歩いているのかあやふやだが、この森を歩いていると言う事実は分かっている。

「悔しい···悔しい···」

カエデは他人の鎧を着ているかのように不便な手で、何とかポケットにあるものを取り出そうとした。
しかし、怨念がそれを許してくれない。
手が引っ張られ、糸を下げられた操り人形のように、なすすべなく歩き続けるしかない。

「悔しい···悔しい···」

空が明るみ始めた頃、懐かしい声が聞こえた気がした。

「カエデ!」

念が、何かに気を取られたようにその場で立ち止まらせ、振り返らせた。
そこにはベティが···カエデが庇った女の子がいた。

ーベティ!逃げて!ー

カエデは口を開き、言おうとした言葉は言えず、またいつもの呪詛が出てきた。
怨念が再び、カエデを前に向かせて歩き出させ始める。

「待って!今どこにいるの?そこはどこなの!」

ベティの声が消えていく。
それでも、カエデは心細くなかった。無くしかけた勇気が再び湧き出た。
もう一度、いや、何回でも挑戦した。
ポケットに手を入れ、武器を掴んで、引き抜く。
当然何度も邪魔されたが、諦めなかった。諦められなかった。
ようやくと言えばいいか、偶然と言えばいいか、ポケットから出したものが何かにぶつかり、キャップが外される。
カエデが持っていたのは、柄の部分に妙な装飾が施された抜き身の刀だった。
その刀の刀文から光が飛び出し、カエデの身体を覆った。

「くや···しい···かな···しい···」

紡がれる呪詛に変化が現れ始める。

「いたい···くるしい···つらい···かなしい···」

「かな···しい···」

それが最後の言葉だった。直後、カエデは、糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。
身体がだるく、酷く、重い。
目を閉じたまま、深呼吸し、呼吸と身体と心が落ち着いた所で目をあける。
そこは、見慣れた場所だった。
学校の裏山にある、祠が沢山ある大木の根本···。
最初からこの森を歩いていたのか、どこからか転送されてきたのか、それは分からないが、兎に角カエデは学校の裏山にいた。

「···お腹すいた」

誰もいないのに、思わず口に出てしまった。もうお腹ペコペコだ。おまけに徹夜してたから頭がボーッとするし、風呂にも入りたい。

ー取りあえず、先生に電話して、午後から行くことにして、先ず家に帰らないと···ー

スマホを取り出して、軽く笑った。
ベティとカヤから、驚くほど着信が来ている。

ーこれは説明を迫られるわよねー

そんな事を考えながら、カエデは家路についた。


~~~学校にて

「って事があったのよ。無事祓えたから大丈夫よ。家に帰ったのはちょっと寝たかったのと、お風呂入りたかったのと、御飯食べたかったからだから」

友達三人は、カエデの説明を黙って、たまに質問しながら聞いていた。
カエデがようやく一息ついた時、ベティが声を発した。

「なんだか、私のせいでごめんね」

「謝る事ないよ。悪いものを祓うのは、元来私のお仕事だし。ベティに憑いてた方が悪い結果になっただろうし」

ー怪異を呼び寄せたのは、もしかしたら私のー

心に浮かんだ考えを、カエデはそっと飲み込んだ。

「大変なことがあったんだね···」

ヒスイがカエデに同情の視線を送る。

「ありがとう。まあ、もっと大変な怪異と出会った事もあったし、祓えたから···」

カヤと目があった。真剣な顔で何か言いたそうにされたが、直ぐにほぐれ、ニヤついた顔をされる。

「それにしても、朝食摂りたいから家に帰るなんて、カエデは本当に食いしん坊ね」

ベティとヒスイが苦笑いした。

「ちょっとぉ、どう言うことよそれは!」

カエデは怒ったふりをして立ち上がった。

「逃げろー!」

「え?!私も?!」

カヤはヒスイの腕を掴んで駆け出す。カエデは追った。

「待ちなさーい!」

その後先生に廊下を走るなと注意され、いつもの日常がやって来た。

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