それいけ!お天気娘ズ
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エピソード:黎明
「きりーつ、きをつけー、これから帰りの会をはじめます!」
「「「おねがいします!!!」」」
「はい、帰りの会を始めまーす!」
「「「おねがいします!!!」」」
「はい、帰りの会を始めまーす!」
今日も一日ハードな小学校生活を過ごした、そういう風にぼんやり考えながら私、暁星旭はのんきしていた。
氷先生が明日の時間割や手紙を配っている、そんな中みんな連絡帳にメモを書いていたのでそれに合わせるよう私も書き始めた。
氷先生が明日の時間割や手紙を配っている、そんな中みんな連絡帳にメモを書いていたのでそれに合わせるよう私も書き始めた。
「お手紙で配ったように最近不審な大人たちが街で騒ぎを起こしています。あなた達がもしも事件に巻き込まれそうになったらすぐにその場から離れること、防犯ブザーを引くこと、周りの大人に助けを求めること、………」
先生は心配症だな、そういう事件なんてそうそう巻き込まれるモノじゃないのに。
でも私たちのことを思ってこそなんだろうな。話長いけど。
でも私たちのことを思ってこそなんだろうな。話長いけど。
「……とにかく、みなさん気をつけてまた明日学校で会いましょう。それでは日直さん号令お願いします。」
「きりーつ、きをつけー、これで帰りの会を終わります!」
「「「さようならー!!!」」」
「はい、さようなら。」
「きりーつ、きをつけー、これで帰りの会を終わります!」
「「「さようならー!!!」」」
「はい、さようなら。」
「怪しい大人たちって『マーベラスマッドネス』っていうらしいよ。」
「あー、それ母ちゃんも言ってた。買い物中にめっちゃガン飛ばされたって!」
「あー、それ母ちゃんも言ってた。買い物中にめっちゃガン飛ばされたって!」
「なんでも私たちくらいの子どもを誘拐してるんだって」
「こっわ!警察なにやってんだよ警察!」
「こっわ!警察なにやってんだよ警察!」
みんなもランドセルを背負い教室を出ながら口々にその怪しい集団の話をしていた。
「旭ちゃん、なんだか怖いね私1人だとちょっと心配…。」
明るい紫色の、二つのお下げを震わせながら私の親友が話しかけてきた。
彼女は猫珠丸菜ちゃん、仲のいい人たちは猫丸ちゃんと呼んでいる。
「猫丸ちゃん。そうだね途中まで帰り道一緒だし今日は一緒に帰ろっか!」
こうして他のクラスメイトと同じく私たちも教室を後にした。
「旭ちゃん、なんだか怖いね私1人だとちょっと心配…。」
明るい紫色の、二つのお下げを震わせながら私の親友が話しかけてきた。
彼女は猫珠丸菜ちゃん、仲のいい人たちは猫丸ちゃんと呼んでいる。
「猫丸ちゃん。そうだね途中まで帰り道一緒だし今日は一緒に帰ろっか!」
こうして他のクラスメイトと同じく私たちも教室を後にした。
帰り道、猫丸ちゃんとはなるだけ人通りの多い道を歩くことを心がけた。
最初こそ不安な気持ちで校門を出たけど猫丸ちゃんの好きなロボットの話をしていくうちにいつもの笑顔を取り戻していた。
最初こそ不安な気持ちで校門を出たけど猫丸ちゃんの好きなロボットの話をしていくうちにいつもの笑顔を取り戻していた。
「あ、もうお家についちゃった!旭ちゃんありがとね」
「よかったー、無事なんともなくて。それじゃまた明日学校で会おうね!」
「よかったー、無事なんともなくて。それじゃまた明日学校で会おうね!」
玄関先で猫丸ちゃんは笑顔で手を振っており私もそれに応えまた自分の家を目指して歩き始めた。
「そうそうやっかいごとに巻きこまれることなんてないよねー。」
わたしはそんな風にボヤいていたのだが事態は急変する。
わたしはそんな風にボヤいていたのだが事態は急変する。
「おうおうお嬢ちゃん、1人かい?」
急に知らない大人に背後から声をかけられ思わず身が竦んでしまった。振り向きながら絞り出すように声を出した。
「おじさん…だれ?」
「ふん、名乗る必要なんてないし知る必要もねぇんだわ。」
「ふん、名乗る必要なんてないし知る必要もねぇんだわ。」
身体中が危険を察知したその時続けてそのおじさんは言った。
「これからお前をユーカイするんだから。」
不敵な笑みを浮かべこちらに近寄る、私は学校から出るとき聞いたうわさ話を思い出し即座に走って逃げ出した。
「やばい、やばい、やばい!」
私はいつもの帰り道とは違う路地裏に逃げ込んだ。今にして思えば人通りの多い方向に逃げればよかったのだけどこの時はただ、目の前の男から逃げたかったんだ。
「ふぅ…、俺は何も1人でお前を誘拐する気はねぇんだぜ。」
だいぶ距離が離れたあとに男はそういい前を振り向くと新たに怪しい男が2人、胸元にはMと書かれたマークが刺繍されていた。
「マーベラス…マッドネス……??」
まさか自分がこんなことに巻きこまれるなんて、氷先生ちゃんと話を聞かなくてごめんなさいって思いながら男たちの魔の手をかわすように逃げた。この時ほど自分が小さく身軽でよかったと思ったことはないね。
「マーベラス…マッドネス……??」
まさか自分がこんなことに巻きこまれるなんて、氷先生ちゃんと話を聞かなくてごめんなさいって思いながら男たちの魔の手をかわすように逃げた。この時ほど自分が小さく身軽でよかったと思ったことはないね。
しかしそう思ったのも束の間、私は袋小路に追い詰められていた。
「げっ、曲がる道間違えたかっ!?」
普段しないことなんてするもんじゃないなと後悔してるところに三人が追いついてきた。
「げっ、曲がる道間違えたかっ!?」
普段しないことなんてするもんじゃないなと後悔してるところに三人が追いついてきた。
「ふぅふぅ……お嬢ちゃん…ついに追い詰めたぜ…」
「追い詰めたってかあのガキが自ら行き止まりに行ったって感じだな。」
「こっちの手間が省けたぜあいつアホでよかったな。」
「追い詰めたってかあのガキが自ら行き止まりに行ったって感じだな。」
「こっちの手間が省けたぜあいつアホでよかったな。」
「アホってなんだよアホってー!!」
ってツッコんでる場合か、絶体絶命のピンチじゃん。
ってツッコんでる場合か、絶体絶命のピンチじゃん。
「抵抗しなけりゃ痛い目には合わないぜっ!」
「痛い痛い痛い!腕つかまないでっ!」
「痛い痛い痛い!腕つかまないでっ!」
どうしよ
ユーカイされる
どうなるの私
めっちゃピンチ
死にたくない
まだ遊びたいのに
ゲームもマンガもアニメも見たいのに
どうにかならない?
どうにもならない?
ユーカイされる
どうなるの私
めっちゃピンチ
死にたくない
まだ遊びたいのに
ゲームもマンガもアニメも見たいのに
どうにかならない?
どうにもならない?
心の中の声が自分でもやかましいくらいに聞こえたその時私の身体の芯の奥から熱い鼓動を感じた。
「熱ッ!このガキ急にどうした…?」
「もしやそのガキ…?当たりを引いたかもな…」
「もしやそのガキ…?当たりを引いたかもな…」
熱い熱い、そんなことを思いながら内から湧き上がるエネルギーが体を伝わり腕に集まっていく
「うわあああああああ!!!!」
限界まで達したのか腕が燃えるように熱くなりそこから強烈な光を放ち腕を掴んでいた男を吹き飛ばしその勢いで残りも気絶させるに至った。
「はぁ…はぁ……?なに…これ…??うっ!」
謎の力を使ったからか極度の緊張からか目眩がして倒れそうになったが最後に残った気力を振り絞りこの場を後にし家に帰った…。
「はぁ…はぁ……?なに…これ…??うっ!」
謎の力を使ったからか極度の緊張からか目眩がして倒れそうになったが最後に残った気力を振り絞りこの場を後にし家に帰った…。
………
……
…
……
…
家に帰り、帰りが遅いとお母さんに怒られたが言い訳も特に言わず晩ご飯を食べてお風呂に入りベッドの中に入った。
「あの時のもの幻覚にしては熱すぎたよね…」
そう思い返しながら私は眠りについた。
「あの時のもの幻覚にしては熱すぎたよね…」
そう思い返しながら私は眠りについた。
エピソード黎明Another side
私は目撃してしまった、クラスメイトの暁星さんが怪しい大人に絡まれているところを。
そのあと彼女はすぐに逃げ出した、逃げ切れればいいけれど私は心配になってその後をつけていった。
途中見失いましたけれど私がまた彼女を発見した時にはもう袋小路に追い詰められて今にも誘拐されそうなところだった。
でもそのとき不思議なことが起こった、彼女の腕に膨大なパワーが集まりそれを解き放った。それで彼女は無事ことな気を得たのだ。
彼女が無事だったことはうれしいがそれ以上に私が嬉しかったのは
「仲間ができる…かも…!」