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  • ドラキュリア 第3話 硝煙の銀狼

創作女児小学生ズ@wiki

ドラキュリア 第3話 硝煙の銀狼

最終更新:2024年09月08日 18:16

yuchan

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だれでも歓迎! 編集

ここに作品タイトル等を記入

更新日:2024/09/08 Sun 18:16:15

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ドラキュリア


「はぁっ……はぁっ……」

 暗い夜空を満月が青白く照らす中、一人の少女が森をかけている。

 その顔は絶望と焦燥で醜く歪み、そして生きようと必死だった。

 草木を掻き分け、肌を枝で切り刻まれ、泥だらけに必死で前へ前へと進む。

 だが、そんな彼女を祝福するかのように前方に光が見え、道が開ける。

──それはこの森の出口だった。その先はなだらかな草原と小川が流れているのが見える。

 助かった。自分はこの“死の森”から逃げ切ったのだ。

 生きて森を出られた、その事実に彼女が咽び泣きながら、一歩前足を踏み出した瞬間。

 パァンと乾いた銃声が鳴り響く。そして放たれた弾丸は無情にも彼女の足を貫いていた。

「ぎゃああああっ」

 彼女は悲鳴をあげて撃たれた箇所を抱えて疼くまる。

 被弾箇所からはとめどなく血が溢れ、傷を押さえた彼女の手を真っ赤に染める。

「La、La、La♪惜しかったわね〜。あともうちょっとだったのに。」

 脚に広がる激痛にもがく彼女に、一人の少女が鼻歌を口ずさみながら近づく。

 その少女は白のドレスを纏い、そのオッドアイの瞳の色と同じように翠と灰色の宝石があしらわれた捩れた山羊のような角を生やし、薄いクリーム色の長い髪を複数の房にしており、その手には綺麗なアンティーク調の模様が施されたマスケット銃が握られていた。

「ふふっ、ちょっと欲張って“獲物”を自由にさせ過ぎたかもしれないわ。ここまで逃げられるなんて、ね。でもいいスリルと刺激だったわ。ちょっとドキドキしたもの。でも、悲観することはないわ。何せこの私、ローズ•ジョ•スフレの血肉になれるのだから。名誉なことよ。」

 少女、ローズはそう言いながら倒れた彼女の髪を引っ張り、無理矢理立たせると、その柔い首筋に鋭い二本の牙を突き立てる。

 痛みと恐怖で絶叫し、身を震わせる彼女をよそに、その首から滴る血液を彼女は美味そうに啜る。

 始めは暴れて抵抗していた少女だが、ローズに吸血されるていく内に、徐々に弱まっていき、そしてぐったりと手足が完全に脱力し、動かなくなる。

「……ぷはっ。美味しかったわ。やっぱり自分で狩って、食べる獲物は格別ね。」

 口の周りを血で真っ赤に染めた彼女は笑いながら顔をあげて、立ち上がると、吸血され、動かなくなった少女を足蹴にして、川へと突き落とす。

「ふふっ。溺れ死ぬのかしら?それとも……運良く生き延びるのかしら?ま、生きててももう“喋れない”でしょうけど。」

 彼女は踵を返すと、満点の夜空を見上げながら歌う。

「La,La,La♪そうだ、次は…ちょっと遠征しようかしら。」

 その歌声は誰もいない夜空に響くのだった。



 太陽がしんしんと照らす学校への道のりを四人の少女、マコト、上原、中空、下森が談笑しながら歩いていた。

「そろそろ夏休みだけどどこ行くべ?」

「そーだねー、キャンプとかどう?」

「山は虫多いからパス。海がいい。」

「私は山でも良いけどね!」

 マコトがそう言うが、三人は下森の海という提案にだいぶ乗り気になったようで。

「やっぱ海にしよっか。」

「一夏の出会い……あるかもだしね!」

「水着見に行く?早いけど。」

 ワイワイキャッキャッと話し合う三人をよそにマコトは腕を組み、考える素ぶりをしていた。しかし、ポンっと手を叩くと。

「海、海か……あっ、そうだ。ちょっと三人に相談があるんだけど。」






「というわけで、レティシアちゃんも海に来ない?」

「……海、ですか?」

 テーブルの真向かいに座る赤と黒のツートンカラーをツインテールにした少女、レティシアはマコトの海に行こうという提案を受けていた。

「うん。三人も了承してくれたし、きっとレティシアさんが来てくれたら皆楽しめると思うんだ。」

「あ、あはは。そうかな……」

 マコトの純真無垢に見つめるその瞳を見ると、先日の彼女から流れた真紅の血を思い出す。

 ルビーのように煌き、木苺のように甘酸っぱい香りが思い出され、頬が紅潮し、思わずゴクリと思わず生唾を飲み込む。

「ねぇっ、レティシアさん来てくれる?」

 マコトは屈託ない笑みを見せる。それを見た彼女の心臓がドキリと跳ね上がる。

 こんな全幅の信頼を自分に向けている少女の首筋に自分の牙を突き立てる気には、彼女は到底なれなかった。しかし、あの時感じた衝動は彼女の側にいるとドンドンと強くなってくる。

 ──今は我慢出来るが、あまりにも長くいると、どうなるかは自分でも分からない。

「その、お誘いは嬉しいけど、やっぱりボクは……」

 そう判断したレティシアが言葉を紡ごうとしたその瞬間、彼女は一瞬硬直して、俯いて震え、その眼が碧色に鈍く輝く。

「あ、あのレティシアさん?大丈夫?」

 その様子を見たマコトが彼女に声をかけた次の瞬間、パシッとレティシアはマコトの手を取り、顔を上げる。

「あぁ。大丈夫。なんでもないさ。それよりも君の誘い、喜んで承るよ。」

「ホント!?」

「あぁ。他でもない親友である君の誘いだ。断る理由がない。」

 そう言って彼女の手の甲にレティシアは口付けをする。

「ありがとーう!きっと、皆仲良くなれると思うから!それじゃあ、来週はよろしくね!」

 レティシアの答えにマコトはニコッと笑うと、立ち上がって鞄を抱える。

「ごめんっ!ホントはもうちょっといたいけど、今からサッカー部の助っ人があるから!」

「チャオ♪楽しみにしてる♪」

 そう言うとマコトは館を出て行く。そんな彼女をレティシアはニコニコと見送る。だが、彼女の姿が見えなくなった瞬間、レティシアの身体がまた震え、その眼は赤と青の輝きを取り戻す。

「もう!“ルイーズ”!勝手なマネをして!」

 レティシアはトンっと脚で床を叩き、珍しく怒りを露わにする。しかし彼女に反省した様子は感じられないキザな声音が返ってくる。

(ごめんねぇ。でもせっかくの友人の誘いを断るのもよくないじゃない?)

「分かっててやってるでしょ!早く追いかけて断りを…」

 彼女がマコトを追いかけようとした次の瞬間、ピーピーと電子音が鳴る。
 レティシアはポケットから携帯を取り出して、電子音を鳴らすそれを確認する。そして、その画面を見た彼女の顔が今度は青くなる。

「ヤバっ……時間だ……!」

 レティシアはそのまま慌てて駆け出し、館の奥へとその姿を消して行くのだった。





「状況はどうだー?」

「大松さん。」

 山中にある河原で多くの捜査官達が現場検証やら遺留物捜索でごった返す中、同じ捜査を手伝っている永瀬に大松が話しかける。
 大松の問いに永瀬は浮かない顔をしながら、流れる川の中腹から顔を覗かせる岩に視線をやる。

「今回、この川のあそこにある岩にマルヒが引っかかっていたのをたまたま釣りに来た釣り人が発見し……今に至ります。マルヒ……身元が確認できない少女ですが、裸足には擦り傷、右足に銃痕、そして、首元には噛み付かれたような痕があります。」

「成る程……まぁ、つまり今回のホシは……」

 永瀬の報告を受けた大松がそこまで言って二人の脳裏にあの少女の姿をした二色の眼を持つ怪物を思い出す。

 訓練を受けた大の大人二人を赤子の手を捻るが如くうちのめすあの怪物を。

「…ったく、こりゃどうしたもんか分からんな……」

「同感です。あんな怪物を捉えようと思うと、圧倒的に装備も人も足りません。」

 永瀬の言葉に大松は一瞬キョトン、とした顔をした後。

「お前、アイツを捕まえる気なのか?」

「?市民を守り、悪を捕まえるのは警察の役目では?」

 さも当然と言わんばかりの言葉に、大松はちょっと驚き、空を見上げる。

「……お前ホント真面目だな。」

「真面目だけが俺の取り柄です。」

「お前らしい。じゃあ、取り敢えず考えるか。」

「はい。」

 そう言って二人は捜査に戻る。

「………」

 そんな二人を木陰から見つめる視線に気づかずに。





 とある山中にあるサッカーコートからの帰り道、マコトは自分にサッカーの練習を頼んだ、栗色のショートヘアに活発そうな雰囲気を纏う友人志波(しば)アオイと一緒に帰路についていた。
 日はとっくの昔に暮れ、暗い道を街灯が青白く照らしている。

「ごめんね、マコト。付き合って貰って。」

「いいよいいよ。もうすぐインターハイなんでしょ?私に出来る事があったらなんでも手伝うよ!」

 そう言うアオイにマコトは笑って返す。二人が談笑しながら歩いていると、ふと視線の先の道の真ん中に一人の少女が立っている事に気づく。

「?」

「La.La.La〜♪」

 歌声が響く。道の真ん中にいる少女を街灯を照らす。そこにいたのは角が生え、純白のドレスに身を包み、アンティーク調の装飾があるマスケット銃を持つ、異なる色の双眸の少女だった。

「げっ」

 それを見たマコトは顔を青ざめさせる。一方のアオイは頭に疑問符を浮かべており、彼女に尋ねる。

「誰?知り合い?」

「アオイ!逃げよう!知らないけどアレはヤバい人なの!」

「あらあら。中々に息の良さそうな獲物……いい筋肉のつき方をしているわ。」

 二人を見ながら、少女、ローズは銃口を二人に向ける。

「良いサバイバルゲームになりそうだわ!」

 そして彼女が引き金を引いたその瞬間。

「伏せろ!」

「えっ、きゃっ」

 横から飛び込んできた男が二人を抱き抱えるようにして伏せさせる。放たれた銃弾は目標を外れ、カァーン!とどこかで火花を散らす。

「大丈夫か?」

 二人に男が話し掛ける。その男にマコトは覚えがあった。

「あの時のお巡りさん!」

「そう言う君は……よくいるな、君。」

 それは先日たまたまドラキュリアの現場に居合わせた警察官永瀬だった。一方の永瀬もマコトに覚えがあったようで、反応を示す。

 だが、今は友好を温めている場合ではない。

「それよりも、君達、木陰に飛び込め!」

 永瀬はそう叫ぶと、近くにある小石をローズに向けて目一杯投擲する。

「あら、三匹目が来るなんて。ボーナスチャンスだわ。今日はツイるわ。」

 だが、成人男性が本気で投げた小石をまるでハエを払うかのように、腕で弾く。

「ふふふ。さぁ〜〜て。ハンティングゲームの始まりよ。そらそら、逃げなさ〜い?」

 ローズは笑みを浮かべながら、マスケット銃を三人に向け、発砲する。銃声が響き、放たれた弾丸が地面を抉り、木の幹を弾く。

「逃げるぞ!ヤバい!」

 永瀬が二人を庇うようにして、近くの森林に飛び込む。

「きゃあああ!」

「わわわわっ!」

「逃げろ!」

 三人はそのまま真っ暗な森に飛び込む。闇に飛び込む恐怖と焦りの中、ローズの歌声と銃声が響く。
 死のハンティングゲームが幕を開けた。





「はぁっ、はぁっ……」

 夜のせいで視界が全くなく、また足場の悪い森を駆け抜けたせいで、三人はすぐに息が上がり、立ち止まってしまう。

「全員、無事か。」

「い、今のところなんとか……」

 永瀬が小声で尋ね、マコトもそれに小声で答える。

「な、なんなのよあの女……いきなり銃撃ってきてヤバすぎでしょ……」

 アオイがボヤく。二人もヤバいことは全面的に同意だ。だが、とにかく今は逃げることを最優先にしなければならない。何せ、相手は怪物。真正面からでは三人でも、まるで歯が立つ相手ではない。

「とにかく……見たところ彼女の得物は銃……取り敢えず木の障害物がある……まぁ、気休めだが。」

 永瀬は冷静に状況を分析する。何とかして、この二人を生かして返さなければ。そのために彼は頭を働かせる。そして二人に振り返り、言う。

「とにかく、急ごう。下山して街に逃げ込めば…」

 永瀬がそう言った瞬間、またもや銃声がして、彼の近くの木が弾ける。

「あらぁ。そこから声がしましたわねぇ?」

 どこからか声が聞こえる。永瀬はすぐさま身を低くし、木の影へと飛び込む。

(……もしかして、今のが“聞こえた”のか?だとすればなんと言う耳の良さだ…!)

 永瀬の額に汗をかく。こうなってはヘタに動くと相手に自分達の場所を知らせてしまう。
 一方、二人のうちマコトはある程度経験と、持ち前の性格で耐えられているが、アオイの方は目に涙を滲ませ、息が上がっている。限界が近い。
 さらにザッザッと段々と足音が近づいてくる音がする。どうする?ここは一か八か、走り出すか、永瀬が迷ったその時。

「こっちだ!こっち!」

 マコトが駆け出す。わざと大声を出して彼女は走り出す。時折、根っこに足を取られながらも、彼女は二人からドンドン離れて行く。

「君っ……」

 永瀬が止めようとするが、マコトの周囲で銃弾が弾け、彼は足を止める。
 そしてすぐに彼女の姿は闇夜に紛れて消えてしまう。

「マコト…!」

「くっ……すまないっ、すぐに応援を呼ぶっ!」

 永瀬はアオイを立たせると、ゆっくりと音を立てずに下山して行く。彼女の献身を無駄にしないために。






 マコトは不安定な足場を全力で疾走する。あちこちで木々が弾けるが、幸運なことに弾は当たっていない。

「くっ、中々逃げにくいなっ!」

 マコトは思わず苦言を漏らす。そして走り抜けて、とうとう少し開けた場所に出る。
 銃弾に晒されてしまうが、素早く走って木陰へと隠れようとしたその瞬間。

「ははっ!」

 次の瞬間上空から錐揉み回転しながら、彼女の前にローズが立ち塞がるように降り立つ。
 マスケット銃を構えるローズは、嗜虐的な笑みをマコトに向ける。

「ふふふっ。鬼ごっこはここまでよ。子猫ちゃん。」

「くっ…」

「ホントはもう少し遊んでいたいけど……あと二匹いるからね。」

 ローズはマスケット銃を構える。その銃口は寸分違わず彼女の心臓を狙っている。

「これで、私の記録更新よ!」

 ローズが引き金を引こうとしたその瞬間。上空に一つの影が躍り出る。そしてその影が繰り出した蹴りがマスケット銃を捉え、吹き飛ばし、放たれた弾丸は明後日の方向へと飛んで行く。

「何…?きゃっ」

 さらにローズに向けて蹴りが放たれ、彼女を数歩後退させる。
 そこにいたのは赤と黒のツートンカラーをツインテールにした紫のドレスの少女……レティシアだった。

「……マコト。君はよく巻き込まれるね。」

「ご、ごめんねレティシアさん。」

 見ればマコトに手にいつのまにか携帯電話が握られていた。

「……いいよ。丁度用事が終わっていたし。それに探していたしね。」

 レティシアはそう言うと、ローズに向き直る。

「……とにかく、まずは彼女を倒さなきゃ。」

「ふふ。なるほど。同族……をハンティングするのは始めね。」

 そして二人が向き合う。次の瞬間マスケット銃が跳ね上がり、一瞬で発砲する。だが、レティシアはそれに超反応し、サイドステップでかわす。

「楽しみだわァッ!私の輝かしい記録になりなさい!」

「フッ…!」

 レティシアはすぐさま距離を詰め、彼女に対して蹴りを放つ。しかしローズもそれに反応し、マスケット銃でそれを受け止める。
 さらにローズは銃床でレティシアに殴りかかるが、彼女はそれを後退してかわす。

 だが、距離が離れた瞬間、ローズは一息で二発発砲する。レティシアはそれを跳んで回避する。

「ふっ……面倒…。」

「なるほど。中々やるじゃない…けど!」

 次の瞬間ローズは銃を向ける。だがその銃口はレティシアではなく……マコトへ向けられていた。

「えっ」

「こういうのはどうかしら!」

「!」

 ローズの意図にいち早く気づいたレティシアがマコトと彼女の間に割って入る。しかし、放たれた弾丸は容赦なく彼女の体を喰み、火花を散らす。

「うがっ!?」

「レティシアさん!?」

「くっ……隠れてて!」

 レティシアが叫ぶと、マコトは慌てて木の影に隠れる。そんな彼女にローズは銃弾を浴びせる。レティシアが銃弾を受け、怯んだ隙に近づいたローズが銃床で彼女を殴りつけ、蹴り飛ばす。

 レティシアは倒れながらも、すぐさま体勢を立て直し、木陰へと飛び込んで攻撃から身を隠す。

「ぐっ……ふぅ、ふぅ……」

 体勢を立て直すべく、レティシアが息を整えていると、内側から声が聞こえくる。

(おいおい。苦戦してんじゃねぇか。レティシア。)

「……まぁね。」

(銃には銃だ。オレ様に変わりな!)

 そう言うと、ドクン、と彼女の身体が跳ね上がり、レティシアの目が灰と銀色に染まる。そして彼女の髪は銀髪へと染まり、一つに纏まり、首にファーを巻いたワイルドなジャケットへと変わる。

「さぁ〜出てきなさ〜い?」

 ローズが銃を構えて、近寄った次の瞬間。木陰から飛び出た銃口が火を噴き、彼女の手からマスケット銃を弾き飛ばす。

「ぐあっ……!」

 銃を落としたローズが手を押さえて唸る。そして木陰から一人の銀髪の少女が現れる。顔こそはレティシアだが、その表情は鋭く、獣のように獰猛で、好戦的な笑みを浮かべていた。

「は、はぁっ……!?誰、アナタ…!」

「オレ様の名前はクロエ。久々に表に出て来たんだ。暴れさせて貰うぜ?」

 クロエ、と名乗った少女の両手には狼をあしらったような双銃が握られている。そして彼女はそれをローズに向ける。

「ヒャハッ!」

「チィッ」

 ローズが銃を精製し、向けると同時にクロエの銃が火を噴き、彼女が引き金を引くよりも早く、その手から銃を叩き落とす。

 そしてクロエは駆け出したかと思うと、飛び上がり、空中で宙返りして脚をローズの肩にかけ、首に回す。そして肘鉄を彼女の額に落とす。

「カッ……!?」

 凄まじい衝撃と共に彼女の額が弾け、一筋の血が流れる。さらにそのまま身体を捻ってローズの体勢を崩させて転がす。
 そして、立ち上がったところにクロエの銃が火を噴き、ローズは身体から火花を散らして、もんどり打って倒れる。
 倒れる彼女を見ながら、クロエはクルクルと銃を回しつつ、尋ねる。

「さって。これで大体オレ様とお前じゃ天と地ほど力の差がある事が分かったかと思うが……一応、尋ねてやる。」

 クロエはよろめきつつも立ち上がる彼女に銃口を突きつける。

「諦めてさっさと逃げ帰るか、ここでオレ様に噛み砕かれるか……好きな方を選びな。」

 クロエが口元から牙を覗かせて、嗤う。それを見たローズの顔は怒りで真っ赤になる。

「ふざけるなぁっ!私のハンティングゲームを邪魔してぇっ!」

 ローズが銃を精製すると、クロエに向けて発砲する。しかし彼女はあっさりとそれを屈んで回避する。そして彼女の笑みがさらに深くなる。

「そうこなくっちゃなぁっ!」

 クロエは銃を構えると、発砲する。放たれた弾丸は全てローズの身体を撃ち抜き、大きくのけぞらせる。
 そして飛び上がって彼女の横腹に痛烈な回し蹴りを喰らわせ、もう片方の脚で彼女の顔面を横から蹴り抜く。
 もんどり打って倒れたローズを前に、クロエは銃を二つ水平に向けて、それを合わせると、ゆっくりと彼女へと銃口を向ける。

「グッバイ、ベイビー。最期にオレ様のロックを聴いていきな。」

「ヒィッ!」

 ローズが尻餅をつきながら後ずさる。クロエはそんな彼女に向けて引き金を引いた。

「重金奏•牙唱“ヘヴィメタ=ファング•ソング”」

 次の瞬間二つの銃口から放たれたエネルギー弾が一つに固まり、巨大な狼の牙となって、ローズに襲い掛かる。
 放たれたその一撃はローズが抵抗するよりも速く彼女に喰らいつくと、その牙で思い切り彼女を噛み砕き、彼女の全身をエネルギーが駆け巡る。

「ごっ……へぇっ……!?」

 彼女は呻くような悲鳴と共に爆発すると、赤黒い霧となって霧散する。

「ジ•エンド…だぜ。」

 クロエはそう言うと、クルクルと二丁拳銃を回し、西部のガンマンのように腰のホルスターに納める。
 そして彼女が身体が一瞬赤に輝き、ビクリと震えたかと思うと、元のレティシアの姿に戻る。

「……ふぅ。今回は助かった。ありがとう、クロエ。」

(なぁに。いいって事よ。)

 レティシアは自身の胸を撫で下ろしながら、そう呟く。そんな彼女に木の陰に隠れていたマコトがやや興奮した様子で話しかける。

「ちょ、ちょちょっ、レティシアさん!さっき姿が変わって銀髪になってたけどアレ、何?イメチェン?」

「あぁ、そうか。キミにはそう見えるのか。あの、今のはね。イメチェンって言うか……その、まぁ、驚くなって、キミに言うのは無理だと思うんだけど。」

 レティシアはそう言うと、苦笑いしながらマコトに語った。

「ボク、多重人格なの。」





To be continued……

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