薄暗い部屋で足元も見えず
君からの手紙を探していた
便箋に滲んだ文字
乾いた匂いしかしない現在
絵文字なんてなかったような
誰かに言われて捨てたわけじゃない
ましてや見ないふりなど
初めての言葉を思い出せない
夢に何度出てきても
空にはいつも同じ雲
印象に残る白くて長い指先
君の車で聞いた音楽
何度子供を堕ろしたの?
背負うたび罪は軽くなって
今日は誰も殺されなかったみたいに
静かで 純粋で
ひとりで考えるばかりの週末
二度と戻らない時間に嫉妬する
あの日から君が今まで
誰にも打ち明けなかった真実
どうしてって
聞いてもしかたなかったんだろう
なんでって
簡単に聞いてはいけない気がするから
手首の温もりが懐かしい
あなたとしか感じられなかった瞬間
ひとりでは生きていけないと悟った夜
僕は心から死にたいと願った
朝起きて吸い込んだ空気と
頬を流れた涙
狂気は過ちの一歩手前で
君はスーツケースの中の人形
お願いだからもう誰も殺さないで
生まれてくるはずだった僕を
死に行くはずだった僕を
生まれ変わってしまった僕を
どうか消さないで
あなたからの手紙を読み返す
何度も 胸の辺りをかきむしりながら
小さな傷がやがて開いて
露になるのは弱い心
嘘をつきましょうか
それがあなたのためだと言うなら
喜んで
最終更新:2007年03月14日 05:45