【種別】
宝具

【初出】
VIII巻

【解説】
仮装舞踏会]が所有する、灰に満ちた大竈型宝具。『星黎殿』の司令室である『祀竃閣』に置かれていた。
三柱臣』専用の宝具――シュドナイの『神鉄如意』とベルペオルの『タルタロス』とヘカテーの『トライゴン』の三つの宝具は、『大命』遂行時以外はここに置いておく決まりになっていた。

灰に世界地図が描かれていたりする。どす黒い灰の凹凸によって世界地図、戦場、『星黎殿』の城内など微細な地形を表現し、[仮装舞踏会]の作戦会議にも用いられている。『玻璃壇』のように、地形以外の物も表示可能であるようだ。

天道宮』における『カイナ』と同様、『星黎殿』が持つ様々な機能のコントロール装置でもあった(『天道宮』のそれより遥かに多機能で煩雑であるようだ)。

XVIII巻にて、『祀竃閣』が破壊された際にひっくり返ったが、そのすぐ後にやってきたフレイムヘイズ万条の仕手ヴィルヘルミナ・カルメルによって置き直され、シャナや周辺の状況を知るために使用された。なお、『カイナ』を使用したこともあるヴィルヘルミナは『ゲーヒンノム』の全ての機能を掌握できなかったが、『星黎殿』の移動能力は掌握し、『星黎殿』直衛軍の後方部隊に『星黎殿』を落下させて大打撃を与えた。

『星黎殿』が『真宰社』に変形してからは中央制御室に置かれていたが、シュドナイが倒壊を防ぐために塔に突き刺した『神鉄如意』に巻き込まれてしまい、破壊された。
破壊された『ゲーヒンノム』を見てベルペオルは、これも『星黎殿』の修復対象に含まれているのだろうかと、埒もない感想を抱いていた。

【由来・元ネタ】
エルサレム郊外のヒンノムの谷=ゲー・ヒンノーム(GeyHinnom)からだと思われる。
ゲー・ヒンノームからラテン語経由で生まれた造語が「ゲヘナ(Gehenna)」であり、「地獄」という意味でこの言葉が使われることが多い。

【コメント】
☆これ自体も宝具だが、当初は『トライゴン』や『神鉄如意』の傘立てとしてしか使われていなかった。灰で世界地図が描かれるという描写から察するに、ここに置いた宝具の位置をド○ゴンレーダーよろしく表示する機能でもあったんだろうか。
☆もしそうなら、ベルペオルの性格からして『非常手段』を登録して、[仮装舞踏会]メンバーの位置を逐一チェックしてそうだがな。
☆『真宰社』に変形してからも、やっぱり中央制御室に置かれていた。
☆[マカベアの兄弟]のダーインがこの宝具に絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆そういえば、[宝石の一味]のコヨーテフックストンサーイイナンナが起こした事件の中に『黄金窯』奪取なんてのがあったな。
ダンタリオン教授ハリエット・スミスフィレスが所持していた『ノーメンクラタ』と機能が似ていた。
アニメ第3期で登場・使用された。

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最終更新:2024年07月09日 01:23