【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
外伝『ホープ』

【解説】
紅世の王”。真名は“潜逵の衝鋒”(せんきのしょうほう)。の色は雄黄色。
人化した姿は、恰幅の良い小男。本性は、炎を吹き出す岩石の巨人の姿をしていたが、緊急時には岩石の巨人を地上に残したまま本体を地中に潜伏させることが可能だった。
マカベアの兄弟]の中で“王子”の称号を名乗る者の一人であり、同じく“王子”である“紊鎚毀”カルンと行動を共にしていた。

新世界『無何有鏡』が創造されてから一年後の春、新世界の外界宿の情報操作によって、カルンと共に日本のとある古びた陸上競技場に誘き出され、生贄のふりをして待ち構えていた坂井悠二と遭遇。すぐに現れたシャナと交戦するが歯が立たず、カルンが討滅された後で操っていた岩石の巨人の地中に本体を潜伏させて逃走の機を窺っていたが、シャナの自在法断罪』によって岩石の巨人ごと本体を焼き尽くされて討滅された。

【由来・元ネタ】
おそらくは、北欧神話で世界樹ユグドラシルの樹皮を食い荒らす四頭の鹿の一頭「ダーイン(Dainn)」だと思われる。その名は「死」を意味するようだ。
「潜」は「密かにもぐること」。「逵」とは「つじ」のことである。「衝」は「交通の要衝」が原意だが、現在一般的には「突き当たる」の意味で使われる。「鋒」は「刃物の切っ先」を意味する。真名全体では、「辻に密かに潜る、天を衝く剣尖」という意味だと思われる。「逵」「衝」ともに移動に関わる文字である点に留意。辻は、ヘカテーを例に出すまでもなく、異界との交点である。

【コメント】
☆当然としてアニメシリーズには未登場だが、ドラマCDには登場した。担当声優は稲田徹。
☆“王”にしては、やられ方がウコバクカシャや、[仮装舞踏会]の捜索猟兵ザロービファレグバティンや、[百鬼夜行]のセムルヴギヴォイチス海魔ラハブに似ていたな。
☆[]のケレブスギータや『色盗人』のバロメッツと大して変わらなかったな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤ソカルフワワニヌルタウルリクムミモレクチェルノボーグジャリや『両翼』のメリヒムイルヤンカやウルリクムミの副官のアルラウネや[百鬼夜行]のギュウキパラや[革正団]のサラカエルとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、序幕で観客の一人として登場した。

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最終更新:2024年01月13日 09:01