CIVIL WAR II

(クロスオーバータイトル、シリーズタイトル、マーベル

出版:2016年5月〜2016年12月(#0〜8,全9話)

概要

"Civil War"2006年3月〜2007年2月に続き、再びヒーローたちが2つに分かれて全面衝突する。
今回の対立軸は「未来に起きる災害や悲劇を知ることができるならば、それを事前に防ぐために誰かを非難すべきかどうか」である。
未来を変える派:キャロル・ダンヴァースキャプテン・マーベル)は悲劇を防ぐために行動することを主張。
未来を守る派:トニー・スターク(アイアンマン)は人がまだ犯してもいない罪で非難するのは危険だと主張する。
2人の主張は平行線のまま、ヒーローに犠牲者が出たこともあり悲劇が悲劇を生んでいく。


あらすじ


オハイオ州立大学の学生ユリシーズはテリジェン・クラウドに巻き込まれ、インヒューマンズの能力を覚醒させた。
その能力とは、未来を見てあたかも現実のように体験する能力だった。
これによってヒーローたちは事前にセレスティアル・デストラクターの襲来を知り、これを撃破する。

事件や災害を事前に防ぐため行動するチームアルティメッツリーダー、キャロル・ダンヴァースは、ユリシーズの能力を組織の活動に利用することを思いつく。トニー・スタークはそれに懐疑的だったのだが……

ある日、トニーは親友ジェームズ・ローズ(ウォーマシン)の突然の訃報を知らされる。
ユリシーズの力でサノスの来襲を知ったキャロルは、アルティメッツのメンバーにウォーマシンを加えてサノスが行動する前に襲撃し、ローディは戦死してしまったというのだ。

トニーは親友の死に打ちひしがれキャロルを責める。さらにはアッティランに侵入しインヒューマンズたちの元からユリシーズを拉致すると、彼の脳を研究。
その結果、ユリシーズの能力とは未来予知ではなく、現在の世界のあらゆるエネルギーを察知することで起こりうるべき未来を計算することで映像化し、擬似経験させるというものだとわかる。つまり、あくまでその実現性は未知数であり、有うべき未来でしかないのだ。
それでも同じことだと主張するキャロルと、それならば事前の対処はやはり危険だと主張するトニーの意見はいつまでも平行線を辿るが、そんな中でユリシーズはハルクが大暴れしてヒーローたちを全滅させる映像を見る。
ヒーローたちは人里離れた地で研究を続けるブルース・バナーのもとを訪れる。
ハルクを前に押し問答を続ける内に一本の矢がブルースを貫き、彼は死亡。矢を放ったのは、次にハルク化することがあったら殺してくれと頼まれていたホークアイだった。
さらにキャロルが銀行員の女性を事件を起こす前にテロリストとして拘束すると、その女性をトニーたちが救出。ここにおいてヒーローたちは勢力を二分し、ついに全面衝突に突入した。
戦闘の中でユリシーズは新たな映像を見る。それは、黒いスパイダーマン(マイルズ・モラレス)がキャプテン・アメリカを殺害した瞬間の映像だった。

掲載誌

Road to Civil War II

All-New Wolverine #8-9
Civil War II: Ulysses Infinite Comic #1-6
Civil War II: Ulysses #1-3
Invincible Iron Man (Vol. 3) #7-11
Ms. Marvel (Vol. 4) #7
Ultimates (Vol. 3) #7

タイ・イン

A-Force (Vol. 2) #8-10
Agents of S.H.I.E.L.D. #7-10
All-New, All-Different Avengers #13-15
All-New Wolverine #10-12
Captain America: Sam Wilson #10-13
Captain America: Steve Rogers #4-6
Captain Marvel (Vol. 9) #6-10
Civil War II: Amazing Spider-Man #1-4:ユリシーズの能力を試すため、一緒に行動するスパイディ。当初は殺人犯を済んでのところで止めるなど順調だったが、改心してパーカー・インダストリーズで働く元ヴィランの男がスパイダーマンと戦っている映像をが見えたことで歯車が狂っていく。
Civil War II: Choosing Sides #1-6
Civil War II: Gods of War #1-4
Civil War II: Kingpin #1-4
Accused #1
Fallen #1
Civil War II: X-Men #1-4
Deadpool (Vol. 6) #14-18
Guardians of the Galaxy (Vol. 4) #11-13
International Iron Man #4
Invincible Iron Man (Vol. 3) #12-14:日本での失踪から復帰したトニーは言い訳に追われる。そんな中、天才少女リリ・ウィリアムズと出会う。そしてジェームズ・ローズの死を知ったトニーは…
Mockingbird #6-8
Ms. Marvel (Vol. 4) #8-11
New Avengers (Vol. 4) #12-17
Nova (Vol. 6) #8-9
Patsy Walker, A.K.A. Hellcat! #8
Power Man and Iron Fist (Vol. 3) #6-9
Rocket Raccoon and Groot #8-10
Scarlet Witch (Vol. 2) #9
Spider-Man (Vol. 2) #6-9
Spider-Man 2099 (Vol. 3) #13-16
Spider-Woman (Vol. 6) #9-11
Squadron Supreme (Vol. 4) #9-12
Thunderbolts (Vol. 3) #5
Totally Awesome Hulk #7-12
Ultimates (Vol. 3) #8-12
Uncanny Avengers (Vol. 3) #13-14
Uncanny Inhumans #11-14
Venom: Space Knight #11-12

後日談

Civil War II: The Oath #1:昏睡状態のトニーに語りかけるスティーブ。そしてSHIELD長官就任の式典が開かれる。スティーブはユリシーズの予知によりある映像を見ていたことを打ち明ける。
Spider-Man (Vol. 2) #10
Uncanny Avengers (Vol. 3) #15-18



結末とその後への影響(ネタバレあり)

ユリシーズはどんどん能力を高め、最終的にエターニティが現れ「お前は我々の一員となった」と言って連れ去っていく。
ウォーマシンとハルクは死亡。
シーハルクは重傷を負うが復帰。しかし様子が以前とは違うようだ。
トニー・スタークはキャロルの攻撃を受けて昏睡状態に。彼を助け起こしたマイルズの姿は、ユリシーズが見たキャプテン・アメリカの死亡の瞬間そのものだった。つまり実際にはキャプテン・アメリカは死なず、代わりにトニーが昏睡状態になったと思われる。
ホークアイはブルース・バナー殺害の罪で裁判にかけられるが、ブルースが自分を殺すことをホークアイに依頼したことがわかる映像が発見され、ホークアイは無罪となった。
キャプテン・アメリカは大統領によって2度目のSHIELD長官に選ばれた。





最終更新:2024年06月24日 10:08