Spider-Geddon(スパイダーゲドン)
出版:2018年9月~2018年12月
メインシリーズ:Spider-Geddon#0~5
概要
あらすじ
スペリオル・オクトパスとしてヒーロー活動を続けるオットー・オクタヴィアスは非常用の措置としてクローン製造機で自らのクローンをストックしていた。しかしこれをインヘリターズが乗っ取り、閉じ込められていた
Earth-3145から意識だけを転移し次々と復活。
これを撃退するため、再びマルチバースの
スパイダーマンたちが集結する。
オクタヴィアスは再びコスチュームを変更し、スペリオル・
スパイダーマンとなり、今度こそインヘリターズを監禁するのではなく全員殺してしまうことを主張。一方で
マイルズ・モラレスらは不殺の主義を貫くことを主張し、マルチバースの
スパイダーマンたちを二分する対立を生んでしまう。
こうして
スパイダーマンたちは
インヘリターズ抹殺を企てるチームと殺さずに解決を目指すチーム、それぞれに別れて行動を開始することになってしまう。
登場人物
スペリオル・スパイダーアーミー(抹殺組)
- スペリオル・スパイダーマン(Earth-616):オットー・オクタヴィアス。元ドクター・オクトパス。"Dead No More: The Clone Conspiracy"の影響で現在の肉体はピーター・パーカーのクローンにオクタヴィアスの遺伝子をミックスしたものになっている。インヘリターズ復活の直接の原因を起こすが悪びれることなくスパイダー軍団のリーダーとして行動しようとするが、抹殺組と不殺組の分断を生んでしまう。
- スパイダーマン(Earth-1048):ピーター・パーカー。プレイステーションのゲーム版の世界。スパイダーマンとしての能力に加え、さまざまなテクノロジーを駆使して戦う。スーツにもハイテクギミックが仕掛けられている。
- スカーレット・スパイダー(Earth-616):ケイン・パーカー。ピーターのクローンの1人。前回の"Spider-Geddon"では"The Other"として重要な役割を担った。インヘリターズの長、ソーラスの生命を封じ込めた赤いクリスタルをめぐり、Earth-3145の世界を捜索する。
- スパイダーパンク(Earth-138):ホビー・ブラウン。ギター片手に戦う反逆児。自分の世界では大統領オジー・オズボーンをギターで殴り殺している。
- スパイダーマン(Earth-51778):山城拓也。いわゆる東映版スパイダーマン。巨大ロボット「レオパルドン」に搭乗して参加。自分の世界で怪物と戦っている時にスカウトされオクタヴィアスに「時間の無駄だから最初からソードビッカーを使え」と諭される。今回は決め台詞の「地獄よりの使者」も披露。
- ドクター・オクトパス(Earth-1104):オクタヴィア・オットー。自分の世界ではヤング・アベンジャーズのメンバーだった。マルチバースのエレクトロ軍団に拉致されていたところをウェブ・ウォリアーズに救出されている。
- スパイダーズマン(Earth-11580):スパイダー「ズ」と複数形であることに注意。実験中の蜘蛛の群れの中にピーター・パーカーが落下し、これを喰らってピーターの意識を取り込んだ蜘蛛の集合体。普段はスパイダーマンのスーツで覆われているが、中は無数の蜘蛛でぎっしりである。
- スパイダーマン(Earth-44145):ノーマン・オズボーン。6本の腕を持ち、より蜘蛛に近い禍々しい姿をしたスパイダーマン。自分の世界ではピーター・パーカーを殺害している。コズミックキューブを所持していたが、これは息子のハリーが破壊。それと差し違えてハリーもノーマンにより殺害された。
ほか
スパイダーアーミー(不殺組)
- スパイダーマン(Earth-1610):マイルズ・モラレス。現在はEarth-616で生活している。
- スパイダー・グウェン(Earth-65):グウェン・ステイシー。スパイダーハムに呼ばれて仲間に加わるが、インヘリターズのヴェルナに次元転移ウォッチを奪われ単身Earth-3109に送り込まれてしまう。
- スパイダーハム(Earth-8311):ピーター・ポーカー、放射能を帯びたブタに噛まれたクモ。今回もスカウトに偵察にと大活躍。
- スパイダーマン(Earth-50101):パヴィトル・プラバカール、スパイダーマン・インディア。インドのスパイダーマン。
- SP//dr(Earth-14512):ペニー・パーカー。ヱヴァンゲリオン風のパワードスーツに搭乗する日系人の少女。
ほか
掲載誌
メインストーリー
タイ・イン
- Edge of Spider-Geddon#1~4:各号1人の異世界のスパイダーマンに焦点を当てて展開するストーリー。
- Superior Octopus:オットー・オクタヴィアス(Earth-616)のストーリー。スペリオル・オクトパスとしてヒーロー活動を始めたオクタヴィアスだったが、大きな過ちを犯してしまう。一方、インヘリターズの監視を続けていたスパイダーアーミーたちも…
- Peter Parker: The Spectacular Spider-Man Vol.2 #311~313:スパイダーアーミーの戦いにほぼ参加できなかったEarth-616、いわゆる正史版ピーター・パーカーの活躍。深夜の戦いを終え疲れきったスパイダーマンを復活したインヘリターズのモーランが襲う。
- Spider-Force #1~#3:インヘリターズの長、ソーラスの生命を封じ込めた赤いクリスタルを探し、放射能に汚染された世界Earth-3145へと向かうスパイダーアーミーたち。ケイン・パーカーやスパイダーウーマン(ジェシカ・ドリュー、Earth-616)や新キャラスパイダーキッド (チャーリー・パーカー、Earth-218)などが活躍。敵はインヘリターズのヴェルナ。
- Spider-Girls #1~3:インヘリターズの秘密が書かれたスクロールの謎を追い、スパイダーウーマン(メイ・パーカー、Earth-982)とスパイダーガール(アーニャ・コラゾン、Earth-616)はEarth-18119へ。そこで出会ったのは一家3人でヒーロー活動を行うピーター、MJ、アンナだった。
- Spider-Gwen: Ghost-Spider #1~3:スパイダーアーミーに参加するため時空を超えたスパイダー・グウェン(Earth-65、グウェン・ステイシー)。しかし時空転移ウォッチを奪われ、Earth-3109に落下してしまう。
- Vault of Spiders #1~2:オムニバス形式で描かれる異世界のスパイダー・トーテムたち。特筆すべきは東映版スパイダーマン山城拓也の新作コミック。宇宙を舞台にモンスター教授との最終決戦に挑む。
後日談
- Spider-Gwen: Ghost-Spider #4:戦いで命を落とした者たちを思うスパイダー・グウェン。彼らの故郷の世界をめぐり死を伝えようとするが…
結末と影響(ネタバレあり)
最終更新:2023年07月04日 15:50