Punisher Vol.13

(タイトル名、マーベル

出版:2022年〜2023年全12話

概要

パニッシャーを主人公としたタイトル。フランク・キャッスルがザ・ハンドの守護者「フィスト·オブ・ザ・ビースト」に選ばれ、一味を率いる存在となってしまう。
ストーリーはフランクの幼少期から妻マリアとの出会い、家族との関係などの回想と絡みながら進んでいく。

登場キャラクター

パニッシャー(フランク・キャッスル):セントラルパークでギャングの抗争に巻き込まれ、妻と子供たちを失って以来復讐に生きる男。本作ではザ・ハンド最高位の暗殺者フィスト・オブ・ザ・ビーストに選ばれた。
マリア・キャッスル:フランクの妻。ギャングの抗争に巻き込まれ銃弾を受けて死亡したが、ザ・ハンドの手により生き返らせられた。
アーク・プリースト:ザ・ハンドの神ビーストに使える僧侶。失われたフィスト・オブ・ザ・ビーストになる者を求めていた。マリアを生き返らせる見返りにフランクをザ・ハンドに引き入れる。老婆のような姿をしているが…
ザ・ハンド:日本の暗殺者集団。厳しい掟に従う忍者たち。
アレス:ギリシャ神話に登場する戦いの神。戦いに生きるパニッシャーを自分の信徒のような者と見做していたが、今回ザ・ハンドの神ビーストの使徒になったことで取り戻そうとする。

各号の内容

#1
ザ・ハンドのテストを受け、最強の暗殺者として迎え入れられたパニッシャー。ハンドのアークプリーストがパニッシャーを仲間にするため引き合わせたのは、死んだはずの妻マリアだった。

#2
生き返ったマリアとハンドの隠れ里で暮らすパニッシャー「フィスト·オブ・ザ・ビースト」としてハンドの支配者として君臨し、新たな能力に目覚めていく。
そんな中、武器商人が謁見に現れ、武器を貢ごうとするがこれを拒否。使いを殺してしまう。
事態を悟った武器商人組織の支配者はパニッシャーとの戦いを宣言。その正体は戦争の神アレスだった。

#3
武器商人たちの支配者を突き止めるため戦いに明け暮れるパニッシャー。ついにアレスの存在にたどり着くが、生き返ったマリアが錯乱状態になったためアレス討伐戦に彼自身は参加しなかった。
そしてハイ·プリーストはフランクにハンドの邪神ビーストに子供たちの復活を願うように告げるのだった。

#4
パニッシャーがフィスト・オブ・ザ・ビーストであることを受け入れられないハンドの一派、レディ・ブルズアイとロード・デスストライクがパニッシャーを襲撃。
一方、アーク・プリーストの前にアレスの精神対が現れる。
その後、アーク・プリーストはパニッシャーにアレス討伐のため特別な訓練を受けたという忍者を紹介。実はパニッシャーと同じ強さを手に入れるため、彼らの前で家族を殺して見せたというのだ。

#5
アーク・プリーストを殺害し、マリアと二人逃亡を図ったパニッシャーだが…。

#6
ついにアレスと対決。

#7
デアデビルがハンドの隠里に侵入。パニッシャーをビーストの影響から解き放とうとする。

#8
アレスの軍勢がハンドの隠里に押し寄せる。

#9
パニッシャーがアレス軍に勝利。

#10
フィスト・オブ・ザ・ビーストの力に覚醒し、ザ・ハンドを完全に支配したパニッシャーは世界中で犯罪組織を殺戮していく。
そんな中、蘇った妻マリアは不信感を募らせていくのだった。

#11
パニッシャーの前に立ちはだかるキャプテン・アメリカブラックウィドウウルヴァリンドクター・ストレンジムーンナイト。ビーストの力に取り込まれてしまったフランク・キャッスルを救おうとするが、彼は拒絶する。
一方マリアの回想では、複雑さを増していった夫婦関係の果てに、あのセントラルパークでの銃撃の直前に彼女の方から離婚を申し出ようとしていたことがわかる。
そしてマリアはハンドの居城で過去の「パニッシャー」が犯した殺人の記録を探し、その全てを知ったとき、自分と子供たちの名のもとに犯した数多くの殺人を受け入れることはなかった。
パニッシャーがヒーローたちの追撃を交わし妻の元へ帰ったとき、マリアは彼に向かって銃弾を放つのだった。

#12
ヒーローたちに捕らえられ、ドクター・ストレンジのサンクタム・サンクトラムの地下に閉じ込められたフランク。ヒーローたちは彼と1人ずつ話し合いながら、その処遇を定めようとする。
そんな中、マリアが彼の元を訪れ、セントラルパークでマフィアの銃弾が放たれる前でに、離婚によってフランクは家族を失うはずだったことを告げる。
マリアはフランクに地獄へ落ちて永遠に甦らないことを望むと告げると、彼の財産を売った金を手にしてニューヨークを去るのだった。
そしてフランクの前にヒーローたちが現れ、彼らの決定を告げようとすると、フランクはビーストの最後の力を発現し、自らを業火によって消滅させたのだった。

結末と影響

マリアは復活、アーク・プリーストの呪縛を逃れ生存が可能に。フランクの子を新たに妊娠した模様。
ザ・ハンドのアークプリーストは新たなフィスト・オブ・ザ・ビーストを求めて候補者の元を尋ねていた。
パニッシャーは死なず、ウィアードワールドに転移。出会った子供達を守り戦い続けている。「パッシャー」の名を捨て「フランク」と名乗って。


最終更新:2024年03月20日 03:31