イレーヌ・レンブラント(いれーぬ・れんぶらんと)
概要
登場作品
デスティニー
年齢:24歳 性別:女性
声優:天野由梨(PS版)/嶋方淳子(ドラマCD、PS2版)
若輩の身でありながら、
オベロン社の
フィッツガルド方面部長を務める才媛でもある。
「誰も憎しみあうことなく、皆が笑いあえる場所を作る」ことを己の理想に掲げ、
フィッツガルドの発展に尽くしている。
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ネタバレ・PS版 |
セインガルドから派遣されているが、同じくセインガルドから移住し現地人を見下す富裕層達と異なり、フィッツガルド人との融和を望む心優しい女性。両者の貧富の差を埋めるべく奔走しており、移住者ながら ノイシュタットの住民から深く信頼されていた。
しかしどれだけ支援をしても格差が埋まらないどころか、上流階級による搾取に拍車をかけ、更に格差が増大し人々の心が荒んでいく現実に苦悩。やがて「何も無い状態から世界をやり直す」しかないと思い詰め、 ヒューゴの 空中都市計画に加担する。
第一部では グレバム一派の武装船団を撃退するため スタン一行に船を用意し、戦後は尋問のために私邸を提供する。またスタンにデートと称してノイシュタットを案内し、本気とも冗談とも取れる態度でスタンを手玉に取り、彼(と ルーティ)をやきもきさせた。
しかし第二部ではヒューゴに忠誠を従う三幹部の一人として、 ヘルレイオスに侵入した スタン達と対決。戦いに敗れ、スタン達に「このままの世界でいいのか?」と問いかけるも、問答の末にスタンの「みんなが変われば世界は変わる」という純粋な答えと強い意志に触れ、考えを改める。
スタン達ならヒューゴとは違う形で新しい世界を築く事ができると感じ、ヒューゴの下へ行く方法やイクティノス修復の手掛かりを教え、スタンに別れを告げてヘルレイオスから飛び降り自ら命を絶った。
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ネタバレ・PS2版 |
ノイシュタットの貧富の差などを深く嘆き、貧困層の子供を押し退ける富裕層の大人を叱りつけるなど、良識ある女性。
しかし肝心の貧困層からは支援を「富裕層の道楽」だと完全に敵視されており、当初彼女の活動を上っ面だけ応援していた富裕層からも最終的には敵視されるという流れに変更されている。またPS版では「女の癖に生意気」くらいにしか思われていなかったコングマンからも、今作では明確に敵意を持たれ「とっとと出ていけ」とまで言われている。なお実際のところは不明だが、ルーティからも「金持ちの苦労知らず」と決め付けられている。
このため地上の世界に絶望し「何も無い状態から世界をやり直す」ヒューゴの空中都市計画に加担するが、内心では地上の人々を苦しめる事に葛藤しており、適性検査に認められた者だけでも天上に移住させるようヒューゴに願い出るつもりであった。(ただし、その考えこそ 天上人らしい傲慢な選民思想だと ウッドロウや ディムロスから批判されている)
またサブイベントによれば「自分が共通の敵になることで両者の協力関係を作らせる」とあえて憎まれ役を買って出るためヒューゴに従った事も示唆されている。
第一部ではPS版と異なりスタンだけでなくパーティ全員に街を案内するほか、グレバム勢に操られたモンスターに街を襲撃され、身体を張って市民を守るシーンが追加されている。
第二部ではヘルレイオスの番人としてスタン達に手を引くよう交渉するも相容れず、中枢部にてスタン達と交戦し敗北。
今の世界を見ても変わらず理想へ進むスタンの姿に安心し、自分らしさを失わず世界を変えてほしいと伝える。そしてスタンに謝罪しつつ、ヘルレイオスから飛び降りて自ら命を絶った。
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運命をつぐもの
上巻の
ノイシュタットで初登場。襟元を小さなリボン結びにしたショートボレロとロングスカートのスーツ、真っ白なハイネックのブラウス。オーソドックスだがひと目で質がいいと分かる服をきちんと着こなしていると書かれている。
スタンは彼女がちっとも自分達の事を詮索しない(ティアラの事を含めて)ので不思議な気分だったと胸中で語り、「大人の女」と内心で評価していた。
神の眼を巡る野望
11話にて初登場。ヒューゴに用があってフィッツガルド支部を訪れたルーティだったが、従業員が行方を知らなかった際に支店で「裁判所に訴える」とゴネだしたルーティを見かねて「これ以上営業妨害するつもりならこっちだって軍隊呼ぶわよ」と詰め寄った。原作と違いフィッツガルド編の仕事場では髪型が違い、後ろで髪を束ねるOL風の髪型になっている。オフと天上編では髪を下ろしている。
12話でルーティとの誤解が解け、リオンが友達を連れてきたと解釈したこともあり打ち解け、ヒューゴの行方を教える。スタン達がノイシュタットに滞在している間はスタンにノイシュタットの貧富格差の問題を教えたり、フィリアの誕生日を祝うのをフォローしてくれたりとスタン達4人の仲立ちを行った。
13話にてノイシュタットの貧富格差の問題を是正するために個人的に食料の配給を行っていることが判明し、南地区への配給・炊き出しをしている最中に他のオベロン社社員も業務外で手伝う光景が見られた。一方でリオンには「私この世界に未練はないの。私みたいに力のない人間がどれだけ頑張ってもみんなが幸せに生きていける理想郷を築くことはできないのよ。でもヒューゴ様には力がある!十数年もの長い年月をかけて己の信じる道を歩み続けてきた彼なら。ヒューゴ様ならこの汚れた世界を変えてくれるわ。私は彼を信じてる!」と語っていた。その日のうちにスタンからは「苦しいときは助けてくれる人がちゃんといるんです。だからあきらめてしまわないでください!」とエールを送られ、一方でリオンには「リオン君を信じて疑わない彼らをあなたは裏切ることになるのよ。あなたにとって…おそらくはじめてできた友達を」とヒューゴの計画に賛同していいのかと問いかけていた。
26話で再登場。空中都市ヘルレイオスでレンブラントと共に鏡面バリアーを守る役割を与えられていた。この作品でのみ父レンブラントとの会話が描かれ「お父さん」と呼んでいる。スタン達の侵入の際はレンブラントが単身で決戦に挑んだが、父が心配で後を追っていたようで爆死したレンブラントを見て27話で戦う決意を固めた。武器は小型の球体爆弾で指に挟んで複数の爆弾を投げる戦闘スタイルだったが、ルーティのバリアーによってことごとく無効化。更に弱めのアイスニードルで手元を狙って戦意をなくしたところをルーティは詰め寄るが、今度は自爆を試みようとしたため、スタンによって阻止される。そのままハッチの手前まで連れていかれ、ほぼ完成していた外殻を前にして「これがイレーヌさんの望んでた世界なのか!?イレーヌさんが必死になって守ってきた子供達はいまどこにいるんだよ!!」と問われ泣き崩れる。その後ルーティにカードキーを託した後、身投げを実行。スタンが手を掴んだが「本当に…ごめんなさい」と言い残して手を振りほどいて地上へと落下した。
くおん摩緒版デスティニー
フィッツガルド編では善人として描かれていたが、20話ではそれなりの悪女として描かれている。オベロン社秘密工場ではヒューゴの命令でスタン達を海底洞窟の最深部まで案内し、道中では先に犠牲になったバルックに対して「本当に馬鹿な人」と嘲笑った。海底洞窟ではリオンだけを残してヒューゴと共にダイクロフトへと去った。
23話では空中都市の一つにて上着を脱いだ状態で登場。ヒューゴに加担した理由は原作通り上辺だけの平和に絶望し無に帰そうとしたが、スタンの「ノイシュタットの子供達を思い出して下さい」という言葉にノイシュタットで救済活動をしていたのは偽善だったのかを考え、「あの子達こそ私の支えだった」と間違いを認めた。スタン達にダイクロフトへ行くための浮遊クルーザーを託した後は自爆スイッチを押して自爆した。
エターニア
デスティニー2
故人。
世間的には
神の眼の騒乱に加担した悪人と見られているが、ノイシュタットの住民の中には未だ彼女を慕う者もいる。
オベロン社廃坑の宝を示した遺言状を残しており、成り行きで
カイル達が調査に向かう事となる。
宝の正体は廃坑の特殊な環境によって産まれた「レンズの力を増幅させる鉱石」であり、
ベルクラントの素材となりうる危険なものであった。
しかし彼女が残した石碑には「この鉱石があれば生産性が上がり、ノイシュタットの貧しい人々も豊かに暮らせるようになるため、この場所を守ってほしい」とあり、兵器転用しか考えなかったカイル達に彼女が単なる悪人ではなかったと考えさせるきっかけを与えた。
また
ジューダスからは「理想の実現を急ぐあまり即効性を求めて劇薬を選んだ」と評されている。
レイズ
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ネタバレ |
4部1章でリビングドールβ化されてファンダリア領の従騎士に据えられていることが明かされた。
アトワイトが救出された後に具現化され、代わりに従騎士に据えられた模様。
領主である エルレインに対して従順に振る舞っていたため、帝国の指示で彼女を罠に嵌めるのに一役買った際に一切疑われなかった。
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関連リンク
関連項目
被リンクページ
最終更新:2024年10月28日 23:51