ヒューゴ・ジルクリスト(ひゅーご・じるくりすと)
概要
登場作品
デスティニー
- PS版の攻略本ではヒューゴ・ジルクリ「フ」ト表記。ゲーム中ではジルクリ「ス」トなので誤植と思われる。
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PS版ネタバレ |
ルーティと リオン(エミリオ)の実の父親であり、失われた最強のソーディアン・ベルセリオスのマスター。
神の眼の力で古代兵器を蘇らせ、全地上を支配すべく陰謀を巡らせていた。
本性は冷酷非情で子供にも一切の愛情を向けず、妻 クリスに幼いルーティを殺すよう命じ、リオンには彼を優秀な道具とすべく厳しい教育を与えた。
(クリスは娘を殺す事ができず、殺した事にしてクレスタの孤児院に捨てた)
かつては冴えない考古学者だったが、ある時を境に豹変し、一代でオベロン社を興し世界的企業に育て上げる。
そして大将軍 フィンレイ・ダグを暗殺してセインガルド王の側近の地位を手に入れ、更にはリオンを客員剣士として送り込み内通させる事で セインガルドを陰で掌握していた。
その目的は世界のどこかに封印された神の眼を探し出すためであり、世界各地に支部を設立したのもそのため。忠実な部下を支部長に据え、神の眼を捜索させていた。
やがて本編で グレバムの乱が起こると、新たなソーディアンマスター達を利用した神の眼の奪還を企む。
スタン達に ティアラをつけてリオンに監視・監督させ、更には社を挙げてバックアップしたのも、全ては自身の目の届くところに神の眼を再封印させるため。
思惑通りスタン達が グレバムを倒し神の眼を奪還すると、リオンを脅し再び神の眼を強奪。自身に忠誠を誓う三幹部と共に 空中都市を復活させ、 ベルクラントによる地上の破壊と 外殻大地の形成を開始する。
やがて ラディスロウによって空中都市に乗り込み、三幹部を倒してベルクラントに侵入したスタン達と対峙。
自分が失われたはずのベルセリオスのマスターである事を明かし、死闘を繰り広げた。
激闘の末にヒューゴは敗れたが、憑き物が落ちたようにルーティに謝罪。初めて娘に優しい父としての顔を見せ、そのまま死亡した。
そしてそれを嘲笑うかのように天上王 ミクトランが復活。
本来のヒューゴは妻や子供達を愛している優しい人物だったが、偶然発掘したベルセリオスに潜んでいたミクトラン(+ ハロルド)に精神を支配されていたというのが真相であった。
オベロン社の繁栄も全てはミクトランの手腕によるものであり、作中での悪行も全て彼の仕業。
死の間際だけ優しい素顔を見せたのはミクトランによる精神操作が解けたためであった。
なおルーティを殺すよう命じたのはミクトランではなく彼の意志であり、ベルセリオスの精神支配に彼女を巻き込まぬよう、妻が彼女を殺さず捨てるのを見越しての事。
この他エミリオに偽名「リオン」を与えたのも、親子関係の隠蔽だけでなく「自分が大悪人になった際、エミリオに悪人の子との誹りを受けないようにするため」だったとされる。
またベルクラントでの決戦時も、スタン一行に操られた自分を止めるようにとれる発言を密かにする等、彼なりに精神操作に抗っていた面も多々見受けられる。
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ドラマCD版ネタバレ |
基本設定はPS版に基づいているが、破損したベルセリオスのコアクリスタルに精神を潜ませていたミクトランのみに操られている。
ハロルド・ベルセリオスの人格は存在しないのか、「ベルセリオス」として喋っている声はミクトランである。
本作中での悪行はすべてミクトランがヒューゴを操ってやらせたことだと自分から話している。
原作と違い、レンブラントに預けずマリアンを人質として自分の手元に置いている。
死の直前、ベルセリオスを手放した事で精神操作が完全に解除され、最愛の娘ルーティにこれまでの事を謝罪し死亡した。
この時のみ本来の優しいヒューゴを見る事ができる。
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リメイク版ネタバレ |
やはり、基本設定はPS版に基づいているが、ベルセリオスの人格がD2仕様に上書きされている為、今回はミクトランのみに操られる事になった。
PS版以上に精神操作の影響が強いのか、ゲーム中では殆ど本来のヒューゴの人格が戻る事がない。
幼い頃からリオンを道具として扱っていた設定はなくなったが、その分リオンサイドでは非道な一面を多く見せられ、更には直接ベルセリオスを使って彼を「教育」するシーンが追加されている。
また新たに追加された演説を行なった為にソーディアンマスター達にまるであの男(ミクトラン)のようだ…と連想されたりとあまり正体を隠す気がなかったようである。
ちなみに本作では精神操作というよりミクトランに身体を乗っ取られるような扱いだったようで、ヒューゴの意識は残ったままミクトランの悪行や自身の娘と息子が苦しむ姿を見せ続けられており、ミクトランの復活もヒューゴの肉体を依代としてのものとなっている。
サブイベント「想いのこもったレンズ」ではミクトランがヒューゴの人格が苦悩しているのを嘲笑っている姿が映っている。
しかしそれ故にミクトランの肉体にヒューゴの思念がしばらく残存しており、ルーティの危機と「お父さん」という呼びかけに反応し身体の主導権を一時的に奪い返す事に成功している。
これにより抵抗するミクトランを制しベルクラントを落下させる事で、ミクトランに殺される寸前だった娘達を地上に逃がす事に成功した。
またこの時、僅かな時間ながらルーティと会話する事もでき、感動的な場面となっている。
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運命をつぐもの(上)
プロローグにて登場。ある海底洞窟を捜査中にベルセリオス(ミクトラン)の指図もあり、2、3本目のソーディアン「アトワイト」、「シャルティエ」を発見する。この小説ではセインガルド近くの遺跡でベルセリオスを発見し憑依された後、一介の考古学者に過ぎなかったヒューゴはミクトランの知識でオベロン社総帥の地位を手に入れた見返りとして、ソーディアン探しを強要されていた。そのためベルセリオスに絶対の忠誠を誓っており、「ひとり娘を、捨てろ。捨ててしまえ」と更に強要される。反発するもコアクリスタルの光によって洗脳され指示に従った。
ルーティのルール
ルーティの父親で、彼女が幼い頃に孤児院へと捨てた。本書では夫妻ともに考古学者であったとされており、ヒューゴは在宅していることが多く、幼いルーティに天地戦争時代の知識を断片的に教えていた。ルーティを捨てる前後にベルセリオスに憑依され、完全に乗っ取られる前に13歳のルーティに「エミリオを捜せ。捜し出して二人で世界の果てに逃げろ。災厄がくる」と手紙とアトワイトを孤児院に送っていた。
ダイクロフトにてルーティ、リオン、コングマンと対峙するがベルセリオスの元の人格(カーレル)がコングマンに憑依する形で復活したこともあり、戦況が比較的有利になり本書では生存したまま救出されている。EDでは重体になっていたがリオンの手によって介護されている。
4話で初登場。セインガルド王からストレイライズ神殿の調査命令が出たためストレイライズ神殿へと赴くようにリオンに命じる。
6話ではグレバムが急襲した際にセインガルド王へ出兵要請を部下に出させたりと事態解決に動いていた。ダリルシェイドでの急襲事件が終わった後は、リオンと共にスタン達に同行して欲しいと依頼し、ルーティには成功報酬として100万ガルド払うと太っ腹な姿勢を見せた。
10話でグレバムを討伐しリオン達が帰還した際はグレバムの娘の殺害を暗に肯定し、リオンに空中都市計画が始動するまでソーディアンマスター達を監視するように言い渡す。以降、ルーティは報奨金欲しさに何度もヒューゴに会おうとするがその度にすれ違ってしまい19話でようやくリオンの頼みもあった事から100万ガルドをルーティの口座に振り込んだ。
アクアヴェイル編では神の眼の情報をわざとティベリウスに流し、アクアヴェイルのセインガルド侵攻を助長する。更にセインガルド王の不安をあおり、神の眼の安全な隠し場所がないかとヒューゴに頼る流れを作った。24話で神の眼をオベロン社秘密工場へ運び、空中都市計画を実行。
25話以降、ベルクラントで次々と砲撃を開始しスタン達がダイクロフトへ到着した頃には3発目まで撃ち終えていた。29話にてダイクロフトにてスタン達との攻防が開始される。
- 6巻のおまけ漫画では「しかし振り返ってみれば実に楽しい子たちだったね」とベルセリオスと談笑していた。
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漫画版(神の眼をめぐる野望)ネタバレ |
基本設定はPS版に準じているが、発掘したソーディアン・ベルセリオス(ベルセリオス兄弟の弟=ハロルド)と同志になり、共に新世界を創造しようとしていた。
本作のミクトランは1000年前の決戦でベルセリオスの策略により、完全に死亡している。
ヒューゴ自身も洗脳されず、全て自分の意思で行動を起こしていた。
ゲーム版と異なり、洗脳こそされていないが、中々あくどい行動を起こしており、ベルセリオスと共に非常に存在感のあるキャラクターとなっている。
ベルセリオスとは、「彼」「ヒューゴさん」と呼び合う程の親密な仲。
嘗ての仲間達と再会したベルセリオスが、仲間達に何ら語ろうとしなかった場面にやや呆れていた一面もあった。
元々、ソーディアンマスターとしての高い素質があったのか、ベルセリオスの凶悪な晶術を使いこなしスタン一行を圧倒。
ヒューゴ自身も剣の扱いに長けており、スタンとウッドロウを死亡寸前まで追い込み、フィリアも殺しかける等凄まじい戦いを見せた。
その後、マリアンの捨て身の特攻により、ベルセリオスを奪われ、取り戻そうとしたところをスタンに背後から刺され倒れる事となる。
そして、傍に駆け寄った娘のルーティに「お前は自分の道を行けばいいさ」と語り、死亡。
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デスティニーアンソロジーコミック2
啄木鳥しんき氏の作品「My name」に登場。この頃は30代前後でまだ髭がない。幼少のリオンが寂しさゆえによく屋敷を抜け出すことを聞かされており、文句ならリオンの姉を勝手に捨てたクリスに言うがいいとレンブラントと話していた。
くおん摩緒版デスティニー
本編内でしばしば情の無い言葉をぶつけた後に頭を抱えて悶絶する姿が見られ、ヒューゴ本人は葛藤していたことが窺える。空中都市に入ってからはそれが顕著になりルーティに「ここに来てはいけない」と警告メッセージを送っていた。25話でベルクラントのワープ機能でルーティのみが先にヒューゴの下へ転送され「お前は幸せであったか?」と問うた。戦闘ではデモンズランス一発で四人が全滅寸前に追い込まれるがルーティが隙を見てアトワイトで突きを入れた。しかし一撃が浅かったため反撃したが、その際にルーティが落としたペンダントを拾ってクリスの事を思い出し行動不能になる。ミクトランは強引にヒューゴを操作しルーティを絞殺しようとするがヒューゴが涙を流して反発。自らアトワイトを急所に食い込ませる形で命を絶った。
デスティニー2
故人。
ミクトランの情報が伏せられているため、
18年前の騒乱の主犯として人々に忌み嫌われている。
またリオンやルーティとの親子関係についても世間には知られていない様子。
レイズ
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ネタバレ |
本人は登場せず、名前のみ登場。
イベント「天上の暴君」ではリオン達を誘き寄せるため、ミクトランがヒューゴの名を騙っていた。
またミクトランの台詞からPS2版デスティニー同様、ミクトランは彼の身体を依代としている模様。
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関連リンク
最終更新:2024年10月29日 00:15