目を開けながら見たい夢がある

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目を開けながら見たい夢がある  ◆EboujAWlRA



【起】

「あの、申し訳ありません」

その少年が現れたのは、上田次郎と東條悟の叫びを北条沙都子由詑かなみに止められた直後のことだった。
「なぜベストを尽くさない!!」と叫びすぎて疲れたのか、上田は息を荒らげながら声のした方向へと向き直る。
その瞬間に、上田は思わず気絶しそうな衝撃に襲われた。
日本科学技術大学教授である上田は様々な怪奇現象と名が付くものを見てきたが、その中でも目の前の少年は飛び抜けて奇妙だった。
正確に言うのならば、少年が奇妙なのではなく座っていた真っ白な羽の装飾をつけたボードが奇妙だった。
その板はスケードボードを思わせるような形をしているが、スケードボードと違いあまり装飾は施されていない。
つまりエンジンやそれに似たものが一切存在しないというのに、浮いている。
その事実を思い出すと上田は頭がホワッと浮きそうになる。

さらにそれを乗っているのが豪奢な外套とその下にこれまた豪奢なスーツを纏った少年なのだ。
その衣装に少女のように整った顔立ち、奇妙な移動手段の全てが相まって、まるで御伽話から飛び出してきた王子のようだ。
手に持った無骨なカギ爪がチグハグで異様に浮いているが。
オカルトなど認めはしない上田も一瞬だけ魔法使いの籠を受けた王子か騎士の類かと考えてしまったぐらいだ。

「急に申し訳ありません、私はミハエル・ギャレットと言います。
 皆さんと少々話がしたくて声をかけさてもらいました」

ミハエルと名乗った少年は流暢な日本語で自分の名を名乗りながら浮かんでいる板から降りてくる。
しっかりとした口調で、礼儀も心得ている。
その丁寧な様子からミハエルに一先ずの敵意がないと判断し、上田は少年のように胸を張りながら名乗り返した。

「うむ、ミハエルくんか。私は日本科学技術大学で教授をしている上田次郎だ、まだ三十の半ばだぞ」

三十半ばで教授、そのことが聡明そうな少年ならばどれほどすごいことか分かると踏んだのだろう。
ミハエルの必要最低限の名乗りとは対照的だ、どちらが年上か分かったものではない。

「上田さん……ですか。よろしくお願いします」

だが、ミハエルは特に反応も示さずにこれまた丁寧に頭を下げる。
その反応が気に入らなかったのか上田は眉をひそめるが、それ以上は何もしなかった。
ここでしつこくするのは格好が悪いとさすがの上田でも思ったのだろう。

「こちらの金髪の少女が北条沙都子ちゃん、ポニーテールの少女が由詑かなみちゃんだ。
 この青年は東條悟くんだ。私たちは君以外にはまだ誰にも会っていないよ」

目立ちたいのか人より上に立ちたいのか、上田は早口で他の三人の名を上げていく。
他の三人は特にそれに文句もないようで軽く頭を下げながら、よろしくお願いします、とだけ言った。
ミハエルも少し表情を和らげて、よろしくお願いします、と返す。
誰が最年長か分からないやり取りだ。

「しかし……これは一体全体どんな理屈で……?」
「私にもわかりません、此処にくる前に拾ったものでして……元は誰かに渡された道具だと思うのですが」
「ううむ……つまり説明書きはないということか」

上田は興味深そうにツンツンと指で軽くつつく、ボードに反応はない。
またボードに興味を持ったのは幼い沙都子やかなみも同じようで、やはり興味深そうな目で眺めている。
ただ一人、東條だけがミハエルに視線を向けていた。

「人が乗っても無事……いや、元々そのための物か……本当に君はこれについて何も知らないんだな?」
「はい」
「ならば、トリックを知らない人間でも扱える……ううむ?」

上田は考えこむように鼻を触る。
様々な怪異現象と名乗ったインチキを見てきたが、これもまた一見では怪奇としか思えないものだった。
だが、何かしらのカラクリがあるはずだ。今までもそうだったのだから。
上田が知恵を振り絞りボードに熱中している姿を尻目に、沙都子はミハエルへと視線を合わせる。

「あ、あの、ミハエルさん?」
「何かな、沙都子ちゃん?」

ミハエルは和やかに微笑みながら、腰を折って視線を沙都子とあわす。
沙都子は少し恥ずかしそうに、だが期待を持っている実に子どもらしい表情でミハエルへと尋ねた。

「これに乗ってもよろしいでしょうか?」
「構わないよ、ただ少し危ないかもしれないから気をつけてね」

予想よりも快くミハエルはその言葉にゴーサインを出す。
沙都子は嬉しそうにフライングボードに飛び乗る。
フライングボードは反動を返さずにすんなりと沙都子の身体を受け止めた。
そして、沙都子はゆっくりとだが周辺を回るように動かし始める。
やがてどのようにすれば動くのかがなんとなく理解し始め、スピードを上げてみた。
部活動で培った度胸と好奇心は止まることはしらない、一度上げたスピードは留まるどころを知らない。
それを何処か羨ましそうな目で眺めるかなみ。
ミハエルはそんな様子を察したのか、沙都子の時と同じように視線をかなみの所まで落とした。

「かなみちゃんも、どうぞ」
「え、あ、私は、その…………すみません」

その言葉に少し恥ずかしそうに顔を赤らめながら、それでも嬉しそうに頭を下げる。
やはりあの年頃の子供にはこのボードはとても興味深い『玩具』なのだろう。
その様子を見ながら、上田は考え始める。
確か東條悟は武器を持っていた、奇妙な形だが確か銃だった。
その上ライダーデッキなる怪しげな物も持っている。
上田と東條の間の信頼関係はそこそこと言った所だろう。
共に"何故ベストを尽くさないのか!"と叫んでから東條が向けてくる目には穏やかなものを感じる。
奇妙な一体感を覚えたと考えても構わない。
あるいは、上田の"ベストを尽くすことこそが英雄だ"という言葉を信じたからかもしれない。
とにかく様々な理由はあるが、東條悟は少なくとも上田たちに対しては大人しくしているだろう。

「ミハエルくん、君のデイパックの中には何が入っていたんだ?」
「私のデイパックですか? 食料と地図、名簿、筆記用具に方位磁石や時計。
 そしてこの杖と、同志のカギ爪です。杖とカギ爪以外は恐らく皆さんと同じだと思うのですが……」

そう言ってミハエルは何の躊躇いもなくデイパックを上田へと渡す。
上田は僅かに顔をしかめながら、なにか飛び出してくるのではないかと言う不安を感じながらデイパックの中を探っていく。
その中から出てきた物はミハエルの言った通り基本支給品一式だけ。
杖とカギ爪はその手元にある。
あの程度の武装ならば銃を持った東條が遅れをとることはないだろう。

「ふむ、ありがとうミハエルくん……そして物は相談なのだが」

上田はデイパックをミハエルに返すと、真摯な目で見つめる。
ミハエルは何事かと顔を引き締める。
デイパックを探ったということは上田が自分を疑っていると感じたのだろう。
その上田がこんな目をしているのだ、何かあると思うのは当然だ。

そして、上田は勿体ぶるように口を開いた。

「私もあのボードに乗って良いかね?」
「………………え、ええ、構いませんよ」
「そうか、すまないね」

そう言って上田は弾んだ足取りで沙都子たちの方へと向かっていく。
途中思い出したように振り返り、にこやかな顔のままに話しかけてきた。
ただし今度はミハエルに対してではなく、東條に対して、だ。

「北にあるらしい公園の方へと行ってくる。東條くん、ここは頼んだぞ」
「分かりました」

上田はその言葉に満足げにうなづき、再び脚を動き始める。
そして、そんな上田の耳に背後から一つの声が聞こえてきた。

「君は、英雄になる方法を知らないかな?」



【承】

北条沙都子と由詑かなみ、上田次郎の少女二人と成人男性一人を乗せたフライングボードは宙を進んで行く。
上田は若干怯えながら、かなみと沙都子ははしゃぎながら、ボードをスイスイと泳がせる。
目的地はちょうど北にある公園だ。
風を切る感覚が心地よくてたまらない。
沙都子は故郷の雛見沢で野山を駆け回っているような爽快感を感じた。
その爽快感と見上げた夜空に燦然と輝く満天の星たちが相乗され、半ば今は殺し合いの最中だと言うことを忘れそうになる。
かなみもその気持ちは同じようで、ふと視線が合った沙都子に笑顔を見せた。

「ふ、ふぅむ……」

そんな中で上田は一人難しそうな顔をしている。
よほどこのボードの構造が気になるのだろう、浮力がどうだこうだ、と言っているのが沙都子の耳に入ってくる。
大人は理屈を付けたがるのがいけませんわ、と沙都子は思った。
楽しいのならばそれでいい、安全を確保しながらも無茶をするのが遊びと言うものだ。
どんなものにも全力を尽くす、それが沙都子たち雛見沢の部活メンバーの鉄の掟。

「さて、着きましたわね!」

そう言いながら、沙都子はボードから飛び降りる。
公園についたのだ、中々に広い公園だ。
と言っても半径は500メートルもない、雛見沢に住む沙都子だから広いと思っただけに過ぎない。
あるものといえばトイレと幾つかの遊具、後は広大な開いた土地だけ。
だが、周囲が木々に囲まれているのは中々に気持ちを落ち着かせる。
『自然公園』と言うほど大掛かりなものではないが、悪くない公園だった。

「ううむ……分からない。
 推進力も浮力もないというのに……まさか本当に……?いや、しかしそれは……」
「上田さん、分からないことは分からないと言ってしまうのも一つの勇気だと思いますわよ」

上田とかなみも沙都子に続いてボードから降りてくる。
沙都子は何処かおちょくるような調子を含んで上田へと声を掛ける。
確かに今の上田は見様によっては何時までも間違いを認めない子供のようにも見える。

「ハ、ハハハ! いいかい沙都子ちゃん、私は教授なんだ。教授だよ、分かるかい? 偉いんだよ。
 しかも本も出版しているアンチオカルトの代名詞の私だ、その私が諦めてしまってはオカルトを認めるようなものなのだよ」
「ですが、これは簡単に分かるものではないと思いますわ。
 よく知りませんが、車みたいなモーターがないのに自動で動くなんてありえませんもの。
 だから、今は後回しにして……いろんな使い方を試してみませんこと?」

そう言って、沙都子は一人でボードへと飛び乗る。
この公園に来るまでの最中でなんとなくではあるが、動かし方を覚えたのだ。
まずは開いた広場をぐるぐると回り始める。
徐々にではあるがスピードを上げていき、やがては振り落とされるのではないかと言うスピードまで到達する。

「おーい、沙都子ちゃん! 危ないぞ-!」

さすがに上田は心配になったのか、大声で沙都子を窘める。
沙都子も、スピードを落とし始めた。
だが、それはスピードを出し過ぎたと反省していたのではなく、また別の目的があったからこそだった。
沙都子の操るボードは上田たちの元へは戻ってこずに、遊具のある方向へと進んで行く。
そして、遊具をくぐり抜けてどんどんと宙を泳ぎだす。
右へ左へ上へ下へ、縦横無尽にフライングボードを操り駆け抜ける。
スピードは先程とは違いゆったりとしたものだが、ブランコや滑り台の下などを潜って行く。

「……子供は元気だな」

上田はポツリと呟くが、その顔は満更でもなさそうだ。
こんな訳の分からないところに連れてこられ、訳の分からないまま殺し合いをやれと強要されたのだ。
そんな中で、日常に普通にあるような子供のはしゃぎっぷりを見るのは悪くない。
ふと横を見るとかなみがそれを羨ましそうに眺めている。
やはり子供は元気だ、上田はそう思った。

「かなみちゃんも乗ると良い、私はここで少し休ませてもらうさ」

そう言って公園に設置されたベンチに腰をかける。
二人の少女がフライングボードで遊ぶ姿を眺めながら、上田は頭を働かせた。
フライングボードのことではなく、この殺し合いのことについてだ。
沙都子が言った通りフライングボードは今考えてもしょうがないかもしれない。
小学生に諭されたようで格好悪いことこの上ないが、殺し合いと言う大事の前では小事に過ぎない。
それに現物のボードが少女たちと玩具となってるのだ、満足な考察も出来ないだろう。

「殺し合い、ねえ……」

上田は自身が纏ったベストを指でいじりながらつぶやく。
まあ恐らく睡眠剤か何かで眠らせたのだろうな、と結論付ける。
眠っている間にあのブイツーなる少年の前に連れてこられ、眠っている間に水族館に放り込まれた。
そうすれば大体の説明は付く、何故開いたのか何をしたいのか、と言った動機面は全くの不明だが。

しかし……とそこまで考えて、ボードで遊ぶ二人の少女へと視線を移す。
かなみもボードの扱い方を覚えたのか、楽しそうにはしゃぎまわっている。
沙都子はそんなかなみを見て、やはり楽しそうに笑っている。
二人とも普通の小学女子だ、ひねくれている様にも見えない普通の少女。
そんな少女を殺し合いなどと言う訳の分からないことに巻き込むとは……外道の一言だ。
だが、これからのことを考えると上田の頭は痛くなる。悪い人間とはやり方を選ばないから嫌いだ。
とりあえず、これからのために自分が何者かを思い出してみる。

上田次郎、若くして日本科学技術大学の教授、全国で4000部売れた『どんと来い!超常現象』の著者で現在『なぜベストを尽くさないのか』が絶賛発売中。
体型はスマートで背も高く、自慢ではないが顔立ちも整っている。
別に正義漢を気取るつもりはないが、死を蔑ろにするような冷血漢ではない。
長所を上げれば上げるほどに勝ち組である。(気が小さく騙されやすいところを除けば)

(うむ、ここから脱出する方法を考えられるとすれば、やはり教授である私しかいないだろう)

そう、上田は大人で教授、教授とはつまり偉いのだから。

「上田さん!」

そう考えていると、ボードに乗った二人がこちらに駆け寄ってくる。
いや、ボードで宙を滑っている二人に駆け寄っているという表現は正しくないのかもしれないが。
とにかく二人はボードで遊ぶことを辞めて上田の元へと戻ってきたのだ。
そして、沙都子は目を輝かせて叫んだ。

「さあ、上田さん。早く東條さんたちの処へ戻りましょう」
「む、もう良いのかYOU?」
「ええ、もうボードの動かし方は覚えましたわ。
 これでより早くにー……兄の悟史を見つけることが出来ますもの!」

その言葉に一瞬だけ虚を突かれ、その後に子供と言ってもちゃんと考えているものだなと感心した。
ボードに乗って良いか、そうミハエルに尋ねたのは乗り物を欲したからだった。
もちろん単純な好奇心もあったろうが、目的は間違いなく兄を探すことであったのだ。

「ふむ、別に構わないが……これはあくまでミハエルくんの物だからな。
 もし、それを使って探すつもりならミハエルくんに話を通す必要があるだろう」
「ミハエルさんですか……」
「む、嫌なのか?」
「い、いえ、そうではありません!」

そう上田が尋ねると、沙都子は顔を赤くして否定する。
別に嫌っているわけではないのですわ、と続けて照れくさそうに言う。

「そうではなくて、ミハエルさんの声が少し知り合いに似ていると思っただけですわ。
 その、物腰や声の柔らかさはミハエルさんとは比べものにならないのですが……」
「声が似ている人間ぐらい世の中には山ほど居るだろう。しかし、このボードでは全員が乗れないな」

上田はそう言いながら、かなみの側にあるボードを眺める。
見る限り、どんなに頑張っても大の男三人と少女二人は辛いだろう。
いや、少女二人をおぶれば行けるかもしれないが。

「まあ、良いだろ。ならば、東條くんたちの下へと戻るとするか。そこから考えればいい」
「ええ、分かりましたわ」
「あ……でも、こっちから行く必要はないみたいですよ」



【転】

「あ……でも、こっちから行く必要はないみたいですよ」

かなみのその言葉に沙都子は振り返る。
そこには顔を俯かせた東條と、何処か晴れやかな顔をしたミハエルがこちらへと向かってきていた。
東條は肩を時折震わせ、フラフラと危なっかしい足取りで近づいてくる。
足取りは妙だが、傷を負っているわけではなさそうだ。
と言うことは泣いているのだろうか?と沙都子は思った。

「東條さん?」

東條の妙な様子に疑問を感じたのか、沙都子は不思議そうな声色で話しかける。
沙都子ちゃん……と東條はやはり俯いたままポツリと漏らしてゆっくりと進んでくる。
少し不気味だが、東條がどこか不気味なのは今に始まったことではない。
何が起こったのかと東條を眺めていると。

「……え?」

いきなり抱きしめられた。
それもかなり強く、これは鯖折りを仕掛けてきたのではないかと思うほど強く抱きしめられた。
沙都子が思わず呻き声を上げるとある程度は弱まったが、それでもまだ強い。

(泣いてる……?)

ふと、水のようなものに触れた感覚を覚えた。
一体何が起こったのだろうか、と思っていると頭上から東條の少しかすれた声が聞こえてくる。

「沙都子ちゃん……僕は君に感謝してるよ。感謝してもしきれないぐらいだ」
「ちょ、と、東條さん! レディにいきなり失礼ではありませんこと!?」

涙をさらに流しながら、東條は沙都子をギュッと強く抱きしめる。
まるで生き別れの妹に出会えたかのように、離してしまえばもう二度と会えなくなるかのように。
東條は強く強く、沙都子の小さな体を抱擁し続ける。

「君のおかげで僕は上田先生の言葉を聞けた。ミハエルくんの言葉を聞けた。
 君が居なければ僕は答えがずっと分からないままの、香川先生にとって駄目な生徒になっていた」

涙を流しながら、神の奇跡を目の当たりにした信徒のように顔に喜悦を貼りつけている。
さすがに様子がおかしい、そう沙都子はそう思った。
何が起こったのかミハエルに尋ねようとすると、ミハエルはいつの間にか沙都子の後ろに立っていた。

――――まるで、沙都子に上田とかなみを近づけないかのように。

「僕は分かったんだ、英雄になる方法が!」
「東條……さん……?」

嬉しさに喜びたつ東條とは対照的に沙都子の顔に恐怖が現れ始める。
さながら最初に東條と出会った時のような危ういものを感じたのだ。
それは後方に居る上田とかなみにも伝わったのだろう。
心配そうな顔で上田が足を一歩ふみ出すが、ミハエルが杖を持って上田を睨みつける。

「通しません」
「なぜかな、ミハエルくん。詳しい訳を聞かせて、いや、せめて何をする気なのかを教えてもらわないと。
 どうしても退かないと言うのなら実力行使に出ざるを得ないぞ。
 こう見えても私はただの文官では……」

カチャリ、と。
上田の言葉を遮る形で仕込み杖の鞘を取り外し、サーベルを上田へと向ける。
その目を真剣そのもの、お巫山戯でも何でもないと伝えてくる。

「これは東條さんに必要なもの。彼の夢の成就は困難な道……支えてくる人間は多い方がいいのです」
「……」

上田はその刃先とミハエルの顔を何度も何度も見返して、僅かに後ろに下がる。
前に出たら切られる、それが分かっていて前に出れるほど上田は勇敢な男ではなかった。

一方、ミハエルと上田の二人のやり取りを見ているのかいないのか。
東條はやはり笑顔のまま沙都子を抱きしめ続ける。

「ありがとう沙都子ちゃん、僕は君を救うよ。もちろん君のお兄さんも、ね」
「わ、私を……にーにーを殺すんですの?」
「違うよ、沙都子ちゃん。殺すんじゃなくて救うんだ」

そして、デイパックから一つの武器を取り出す。
刀かと、最初は思った。
だが違う、柄の部分がリボルバー式の銃になっている。
暗器でもない、奇妙にも度が過ぎるほど奇妙な武器だ。
それを構えて、狙いは外さないと言わんばかりに東條は沙都子の眉間にくっつくほどに近づける。
片腕は沙都子を抑えるように首を強くつかんでいる、宝物を握り締める子供のように。

北条悟史……君のお兄さんの名前は絶対に忘れないよ。君も、君のお兄さんも、僕と同じ夢を見よう。
 英雄になるっていう夢を、みんなが僕を好きになってくれる夢を見ようよ」
「い、いや! 離してくださいませ!」

野山を駆けずり回っているとはいえ、沙都子はまだ小学生。
研究室にこもりっぱなしとはいえ、成人男性の東條に思い切り固定されては動けない。
それでも足や腕で思い切り東條を殴りつけるが、まるで痛みを感じていないと言わんばかりに笑っている。
東條の笑顔に沙都子はもちろん、遠目から見ている上田とかなみも背筋に冷たいものが走った。
ミハエルだけがそれを何でもない様に眺めているのも、異常な状況を作り出している。
この二人はおかしい、かなみと上田にはその考えしか浮かばなかった。

そして、東條はその笑みを深くし、涙を流しながらトリガーに指をかけた。

「ありがとう、沙都子ちゃん」

パン、とタイヤがパンクするような音と共に。

北条沙都子の額に不自然な穴ができた。


【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に 死亡】

【承・裏】

時は僅かに遡り、ミハエルと東條は向かい合っていた。

「英雄になる方法……ですか?」

ミハエル・ギャレットはわざわざ人数を別れてくれたことに感謝していた。
四人で固まっているから、話をして一対一になってから救おうと考えたのだ。
仮面ライダーナイトに変身して強襲すると言う手もあったが、それは避けた。
僅かに考えてしまったのだ、長身の上田と目の前の東條がストレイト・クーガーと同じような力の持ち主ではないか、と。
もしそうだとすると強襲は失敗してしまう可能性が高い。
そして、再び一時間の変身不可となり、より多くの人を救うことが難しくなってしまう。
ならば、内に入り込み一対一になってから救っていけば良い。
そしてその計算通りに、今ミハエルは東條悟と向かい合っている。
だが、向かい合ったは良いがどう救うことか、と考えている頭の中に突然飛び込んできた言葉を繰り返す。
その言葉を発したものは東條だ、疑問と迷いにあふれた表情をしている。
東條はさすがに同じ反応も三度目になると慣れてきたのか、特にそれに嫌悪も示さずに返答する。

「うん……僕は英雄になる方法を探しているんだ、それが僕の夢だから」

夢、東條のその言葉にミハエルは反応を示す。
ミハエルにとって夢とは最も尊いものである、同志がそう言っていたのだから。
ならばこれは真摯に、ミハエルが思いつく限りの答えを返してやらなければいけない。
救うのも大事だが、同志のお言葉を誰かに伝えるのもまた重要な自分の仕事であろう。
いずれ全ての人間が同志と共に成れるとはいえ、同志の胸の内を理解するのは早い方が良いに決まっている。
なにより東條は迷っている、それを言葉で救ってやりたい。
この仕込み杖で救うのはその後からでも構わない。

「……私には、英雄になる方法は分かりません」
「そうなんだ……」
「ですが、私は英雄と呼ばれるに相応しい人物を知っています」

最初の言葉に東條は落胆したような表情を見せたが、続けたミハエルの言葉に少し顔を明るくさせる。
英雄と呼ばれるにふさわしい人物、それは恐らく香川先生のような人なのだろう。
その人のことを知りたい、その人の話を聞きたい、東條は自然とそう思った。
香川先生と似たような人ならば自分を好きなってくれるに決まっているから。

「私はその人から夢は素晴らしいものだと、そう教わりました」

夢、東條の英雄になると言う夢もその人には認めてもらえるのだろうか。
東條の胸中は不安で支配されていた、香川を殺した後の行動を考えれば当然である。

英雄には程遠い存在である北岡秀一に、呪いのような言葉をかけられた。
倒されるべき悪党である浅倉威に、完膚なきに叩き潰されてしまった。
自分を理解してくれたと思った上田次郎に、馬鹿な事を言うなと鼻で笑われた。

自分は本当に英雄に成れるのか。
香川先生のような素晴らしい英雄に、誰からも尊敬され好かれるような英雄に成れるのか。
以前は何も疑わずに行動していたが、今は不安で押しつぶされそうなほど辛くてたまらない。

ミハエルは東條の不安を読み取ったのか、童女を慰めるような優しい声色で言葉を続けた。

「人に意味があるとしたら、生命ではなくその生命が作り出す夢だけです」
「夢……? 僕の英雄になるって夢には意味があるの?」
「ええ、もちろんです。そして、その夢に向かって突き進む貴方はとても好感の持てる人物ですよ。
 少なくとも私と同志はそう思います」

ミハエルは見様によってははしゃいでいる、とも取れるほど弾んだ声で答える。
尊敬する同志のことをしゃべることが嬉しいのだろう。
何しろ最初に会ったかがみにもクーガーにも満足に同志の話を出来なかったのだから。
親がプロ野球選手であることを自慢する幼児のように、ミハエルは言葉を続ける。

「この言葉には続きがあります。
 人と人は同じ夢を見ることができる。方法は簡単です、共に生きれば良いのです。
 その人の事を忘れなければその人は死にません。
 忘れずに思い続けている人の胸で、その人は永遠に生き続けているんです。
 私が敬愛する同志のお言葉、私はこの言葉が人生の全てだと思っています」

「……胸の中で、生き続ける?」

その言葉は、ゆっくりと、確実に、東條悟という人間の心に染み込む。
まるで煤だらけの身体でシャワーを浴びせるように、気持ちよく広がっていく。
東條はミハエルの、"胸の中で生き続ける"、という言葉であの言葉の別の意味が見えたのだ。

そう、"大事な人を失ったからこそ、人は英雄になれる"、 という敬愛する香川英行の言葉の別の意味が。

あれは、"大事な人を失った悲しみを乗り越える"、と言う額面通りの意味ではなかったのだ。
大事な人が常に胸の中で生き続けているからこそ人は英雄に成れる。
常に強い存在でなければいけない英雄には、胸の中で支えていてくれる人間が必要不可欠なのだ。

涙が出てくる、理性では止めることができない涙が。
それは香川に対する謝罪の涙。だが、決して香川を殺めたことに対する後悔の涙ではない。

「ごめんなさい、香川先生……」

地面に崩れ落ちて、東條は静かに泣き続ける。
自分が恩師の言葉を思い違いしていたことを、出来の悪い生徒であった自分のことを許して欲しいと。
謝罪の言葉と共に東條は静かに泣き続ける。

ミハエルはその様子を慌てた様子で見ていた。
感銘を受けることはあれど、まさか泣き出すことなど考えもいなかった。
ここで救ってしまおうか?という考えが頭によぎるが、東條が同志の言葉をどう感じたのかが気に掛かる。
救うことで同じ夢をみることになろうと、彼の口から同じ夢をみると言う宣言を聞きたかったのだ。

「違う、違うんだよ……ミハエルくん」

――――僕は、間違っていた。

迷う必要などなかったのだ、戸惑う必要などなかったのだ、疑う必要などなかったのだ。
自分の胸には崇拝する『香川先生』が常に居る。
答えは教えてくれずとも、ずっとずっと『香川先生』が共にいてくれる。
これ以上に頼り甲斐のあるものなど、この世に存在しない。

「ありがとう、ミハエルくん……君のおかげで分かったんだ」
「東條さん……?」
「君の言う同志っていう人の言葉で、僕はわかったんだ。
 僕は何もわかっちゃいなくて、それでもちゃんと正解へと進んでいたんだって」

そこでようやくミハエルは東條が同志の言葉に感銘を受けたのだと気づいた。
東條は迷っていた、さながら親とはぐれてしまった子供のように迷っていたのだ。
それを同志の言葉を借りこそすれど、ミハエルは救ったのだ。

(同志、私は一人の人間を救いました)

ミハエルは無骨なカギ爪を強くギュッと握り締める。
その余韻に僅かに浸った後に、これで同じ夢を見ることができる、そう思いながら仕込み杖に手を伸ばした。
早速救わせてもらおう、その魂胆が故の行動だ。

だが、東條はミハエルが仕込み刀を掴むよりも早く東條は顔を上げて涙を流しながらミハエルへ尋ねた。

「僕はこの殺し合いを終わらせたい……上田先生はそれを英雄的な行動だったって言ったから。
 だけど、方法がわからないんだ……ミハエルくん、君も協力してくれないかな?」

涙を流しながらも、その顔にもう迷いはなかった。
香川と共に行動していた時のように、明確な答えが見えたのだ。
ウジウジと悩む理由もなければ、ここで動かない理由もない。
東條のその顔を見て、ミハエルは一つの考えがよぎる。

柊かがみを救う際に邪魔立てをしたサングラスの男、ストレイト・クーガーは異常な強さを誇っていた。
この時間制限付きとはいえ超人になれる『ライダーデッキ』を持ってしても押されるほどの強さだ。
あのような人物が大勢居ると過程する。
……一人で全ての人間を救うとなると、正直厳しい。
となると、仲間を作るべきかもしれない。友は素晴らしいものだと同志も言っていた。

「ならば、私と一緒に人を救ってくれませんか?」
「……救う?」
「ここに居る人々が私たち同じ夢を見るのです。そうして、私は同志の元に帰り、同志と共になる。
 ですが、ここには分かってくれない方が多い……そのために、時には力を振りかざしてしまうことになります。
 貴方の力が必要なんです、より多くの人々を救うために」
「救う……僕も、ミハエルくんに救われるのかい?」

不安そうに、良いように使われているのではないかと言う気持ちを込めて尋ねる。
ミハエルはやはり優しそうな笑みを作りながら、それを肯定する。

「その通りです。ですが、恐れる必要はありませんよ。
 いずれは全ての人間が、そう、胸の中で生きる人間も含む全ての人々が同志と同じ夢を見ます。
 東條さんはそれが少し早いだけです、そして同志は必ず貴方のことを愛してくれます。
 同志の意思は世界の意思となる、世界が貴方を愛し、貴方は世界を愛することになるんです」
「みんなが……僕のことを……」

その言葉が決め手だった。
ミハエルは自分を好きでいてくれる、その人の胸に居るのは素敵なことだ。
さらにミハエルの言う同志という人物は敬愛する香川先生に存在が近い人。
その人にも愛され、さらには世界中の人から好かれる。
東條は気がつけばミハエルの手を取っていた。
貴方を最後に殺します、と言われているも同然なのに東條はそれを肯定した。
何故なら、東條にはミハエルの「世界が貴方を愛する」という言葉がとても素晴らしいものに思えたから。

【起】

時間軸を戻し、沙都子を救った東條は沙都子のデイパックを取り優しい笑みを浮かべていた。
それを見てミハエルもまるで自分のことのように嬉しそうな笑顔を浮かべながら東條の元へと近寄った。

「おめでとうございます、東條さん」
「うん……ありがとう」

かなみは恐ろしくてたまらなかった。
目の前の二人、東條悟とミハエル・ギャレット。
一見では普通に思えるこの二人が、まだ幼い北条沙都子を殺したのだ。
それだけでない。目に見える情報だけならば、まだ人は見かけによらないと思うことができる。
かなみが本当に恐ろしいと感じたのは別のところ。

この二人からは、まるで悪意を感じないのだ。

普段よりも反応が著しく鈍いハート・トゥ・ハーツの能力で伝わってくる思いはただ純粋な喜びだけ。
まるで新しい玩具が手に入った子供のように、まるで努力が実ったスポーツ選手のように、二人はひどく純粋なのだ。
純粋な心のまま、人を殺す。
それがかなみの心を何よりも怯えさせた。

「う、上田さん……」
「……はっ! あ、ああ! 任せろかなみくん!
 こう見えても私は通信講座の空手を嗜んでいるんだ。ブルース・リーについての論文も書いたことがある。
 ただの文官ではないぞ、腕っ節には自信があるんだ!」

惚けた顔をしていた上田が突如としてかなみの前に立つ。
まさか失神していたのではないかと思ったが、今こうして立っているのなら何でも構わないだろう。
脚は震えているが、どうにかしようと言う気概は伝わってくる。
何とかして逃げたいが、東條が銃を持っている上にライダーデッキまで持っている。
よほど上手く動かなければ逃げることはできないだろう。
ただ、フライングボードを上手く使うことができれば……海を越えていけば逃げ切れるはずだ。

どちらも動き出さないまま膠着状態が続く。
と言うのも、東條が上田とかなみの支給品を把握していないからだ。
会ってからずっと叫び続けていたために、お互いの手札を知り尽くしていない。
一方的に上田が東條に銃を持っていることを問いただしただけ。
何か切り札になり得るものを持っているのかもしれない。

そして膠着状態が続いて、数分が経ったその時だった。


カシャ カシャ カシャ カシャ…………………





「これは……?」
「……足、音?」

ミハエルと東條が反応を示す。
上田はもう勘弁してくれと言外に足を震わせる、見ている方が可哀想になってくるぐらいだ。


カシャ カシャ カシャ カシャ…………………


その音は徐々に大きくなってくる、つまり近づいてきているのだ。
前から上田が唾を飲む音が聞こえた。
東條やミハエルも、かなみたちでなく足音の方へと注意を強くしている。
こんな状況で大胆にも大きな音を立てている参加者に皆が警戒しているのだ。
中でも、アルター能力を持っているかなみの警戒は異様なほどだった。
歯を音が立つほどに震わせ、カチカチと他の三人にも聞こえるほどに鳴っている。

「嫌っ!」

ついに、かなみは耐え切れ無いと言わんばかりに地面へと座り込む。
耳を塞ぎ、聞きたくないと全身でその気持ちを表す。
伝わってくるのは、ミハエルや東條とは全く別のベクトルの意思。

――――純粋な悪意、純粋な殺意、純粋な蔑み。

うまい言葉は見つからないが、かなみが足音から伝わってくる思いが怖くてたまらなかった。
ただ言えるのは、今まで感じたことがないと思うほどの嫌悪感と恐怖を与えてくるということだ。

「助けてカズくん……!」



カシャ カシャ カシャ カシャ…………………



「…………」

嫌な予感がしたのだろう、ミハエルはサーベルを鞘に収めて代わりにポケットからナイトのカードデッキを取り出す。
その姿に東條や上田は目を見開くが、直ぐに東條もタイガのカードデッキを取り出す。

「東條さんも……!?」
「上田先生も持っているよ」

その言葉に上田はようやく思い出したかのようにポケットからカードデッキを取り出す。
ちょうど右方に大きな鏡がある、場所が公園なのはかなりの幸運だ。
もし、東條やミハエルがこちらに向かってくる人間と戦うのならば、文句なく勝つだろう。
なにせライダーが二人、上田も入れれば三人も居るのだから当然だ。
此処に来る参加者が好戦的ならば、二人と戦っている最中にフライングボードで逃げる。
殺し合いに否定的ならば自分たちと協力してミハエルたちを撃退する。
つまり、こちらに向かってくる人間が殺し合いに乗っていようといまいとかなみたちに不利には転ばないはずだ。


なのに、かなみはこちらに向かってくる足音が怖くてしょうがなかった。

カシャ カシャ カシャ カシャ…………………


足音の主の姿を、かなみたち四人はようやく眼にすることができた。
その姿に東條は目を見開き、ミハエルは顔を引き締め、上田は意識が遠くなりそうだった。
なぜなら、その男は『仮面ライダー』と同じ姿をしていたからだ。

「あれは……これと同じ!?」
「でも、こんなライダー僕は知らない……」

緑の複眼と銀色の甲冑、棘の装飾のある篭手にブーツ、そして全身から発する禍々しい雰囲気。
眼に入る全ての情報を整理した脳が大音量で告げる。
目の前の生き物は危険だ、と。


カシャ カシャ カシャ カシャ…………………ガチャリ


「貴様ら……」

ライダーらしき者の声は低いが、よく通る声だった。
だが、それは気持ちの良い声ではなくむしろその逆。
有無をいわさずに脳へと伝わり、心臓が止まってしまうような敵意しか存在しない音色。
その声に気圧されるようにミハエルと東條が僅かに後ろに下がる。
上田は既にかなみの側まで下がっていた。

その誰にも興味を示してはいないように、尊大に指を向けて言葉を発した。


「ブラックサン……南光太郎を知っているか?」


【一日目早朝/F-5 公園】
【上田次郎@TRICK(実写)】
[装備]:無し
[支給品]:支給品一式、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、インペラーのカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[状態]:額部に軽い裂傷(処置済み)
[思考・行動]
0:とにかくなんとかどうにかする。
1:怖すぎる、今にも気を失いそうだが命の危機を感じるのでなんとか耐えている。
※ 龍騎のライダーバトルについてだいたい知りました。カードデッキが殺し合いの道具であったことについても知りましたが、構造などに興味はあるかもしれません。
※ 東條が一度死んだことを信用してません。

【由詑かなみ@スクライド(アニメ)】
[装備]:フライングボード@ヴィオラートのアトリエ
[支給品]:支給品一式、ランダムアイテム(1~3確認済み)
[状態]:健康
[思考・行動]
1:目の前のライダー(シャドームーン)に対する恐怖。
2:カズマに会いたい。
3:アルターが弱まっている事、知らない人物がいる事に疑問。
※彼女のアルター能力(ハート・トゥ・ハーツ)は制限されており
 相手が強く思っている事しか読む事が出来ず、大まかにしか把握できません。
 又、相手に自分の思考を伝える事もできません
※本編終了後のため、自分のアルター能力を理解しています。

【ミハエル・ギャレット@ガンソード
[装備]:仕込み杖@るろうに剣心
[所持品]:支給品一式、カギ爪@ガンソード、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎
[状態]:疲労(小)
[思考・行動]
0:目の前のライダー(シャドームーン)に警戒。
1:同志の下に帰る。
2:東條と共に1人でも多くの人を『救う』、だが無茶はしない。

【東條悟@仮面ライダー龍騎(実写)】
[装備]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード
[支給品]:支給品一式×2(一つは沙都子の物)、タイガのデッキ@仮面ライダー龍騎、予備弾倉、ランダム支給品(確認済み)(1~3)
[状態]:健康
[思考・行動]
0:目の前のライダー(シャドームーン)を警戒。
1:全ての人を『救う』ことにベストを尽くして英雄になる。
※TV本編死亡後よりの参戦です

【シャドームーン@仮面ライダーBLACK(実写)】
[装備]:無し
[支給品]:支給品一式、不明支給品1~3(確認済み)
[状態]:健康、僅かな油断
[思考・行動]
1:目の前の四人にブラックサンのことを聞いた後で殺す。
2:サタンサーベルを探す。
3:元の世界に帰り、創世王を殺す。
【備考】
※本編50話途中からの参戦です。
※殺し合いの主催者の裏に、創世王が居ると考えています。

【レイ・ラングレンの銃】
レイ・ラングレンがいつも腰に挿していた、刀のようにも見える連射可能な銃。
赤い鞘のような部分は弾倉、相当数連射すれば床を撃ち抜いたりもできる。


時系列順で読む


投下順で読む


057:信じることが正義(ジャスティス) ミハエル・ギャレット 070:Blood bath(前編)
045:西へ向かう シャドームーン
050:男なら、ベストを尽くして強くなれ 上田次郎
由詑かなみ
東條悟
北条沙都子 GAME OVER



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