云えない言葉

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云えない言葉  ◆.WX8NmkbZ6



「……どうする、次元」
「どうするも何も、二人でやるしか……ねぇだろ!!」
 言いつつ、次元と五ェ門は放たれた銃撃を左右二手に別れて避ける。

 暫しマグナバイザーで応戦するも、それだけでは対応出来ないと判断したレイは一枚のカードを抜く。
 シュートベント――ギガランチャーのカード。
 しかしレイがカードを抜く瞬間の隙を、五ェ門は見逃さなかった。
 対してレイは五ェ門の実力を知らない。
 充分に距離を取っていたつもりが、その距離は五ェ門にとっては一跳びで越えられるものだったのだ。
 レイは踏み込んで来た五ェ門の斬撃をバックステップで避けようとするが、そこで後方の次元の気配に気付く。
 剣を避けて後方に跳んでも銃弾に襲われる――挟み打ちだ。

 レイはカードの装填を後回しにし、マグナバイザーを撃ちながら五ェ門の剣先から逃げるように左へ跳ぶ。
「甘い!!」
 だが五ェ門はその動きに瞬時に対応し、弾を避けながら追い縋った。
 五ェ門の体術は常人離れしているが、それだけではない。
 レイが左右どちらかに逃げる事を、五ェ門は予測していた。
 次元がレイの背後を取っている事に気付いていた為だ。
 長年同じ一味に身を置き、幾度となく協力してきたからこそ、何の相談も無く二人は息を合わせる事が出来る。

 剣の切っ先はレイの左腕に届き、レイは手にしていたカードを落とした。
 接近していた次元がすかさずそれを拾い上げ、ようやく正面玄関へ辿り着いた北岡に向かって投げ飛ばす。
「北岡、持ってろ!!」
 走って移動していた為息を切らしていたが、北岡は次元の声に反応しカードを受け止めた。

 レイが左腕を動かして動作を確認すると、出血はしているものの行動に支障は無い。
 しかし戦力が削られてしまった事は忌々しく、レイは歯噛みした。



 先刻の失敗からレイは更に距離を取ろうとしていたが、五ェ門はそれを許さなかった。
 マグナバイザーを連射されようと、五ェ門はそれら全てを見切ってかわし、一定以上の間合いは空けさせない。
 そしてその合間に次元がレイを狙い、レイがそれをかわす――膠着状態となった。

 それを変えたのは五ェ門の失速だった。
 治療を済ませたとは言え五ェ門は負傷しており、先程ジェレミアと切り結んだばかりだ。
 五ェ門の動きが鈍ったのに気付いたレイは連射の手を止めて間合いを広げ、デッキからもう一枚カードを抜く。
 今度は五ェ門の速度をもってしても、装填を阻む事は出来ない。

 しかし五ェ門は体勢を立て直し、レイに向かって最速で駆ける。
 レイに残されたカードは、北岡の話からすればファイナルベントとシュートベント、ガードベント。
 ファイナルベントは切り札であり、ガードベントはシュートベントのサポートに用いられる。
 ならばレイがこの場で選ぶのはシュートベントだ。
 そしてカードを抜いたゾルダは攻撃に移るまでに、マグナバイザーへのカードの装填、武器の出現、発砲の三行程を辿らなければならない。
 武器の出現まで許したとしても、撃たれる前の一撃で倒せばいい。

――STRIKE VENT――

 レイとの距離が残すところ数メートルとなった時、五ェ門の耳に届いた機械音声。
 シュートベントではない。
 五ェ門は違和感を覚えたが、既に遅い。

 レイが手にした武器はギガキャノンではなく、右手に装着するアタッチメント――ギガホーンだった。

 一撃でレイを討ち取る為に五ェ門は自身に出来る最高速度で移動しており、踏み込む足は止められない位置にある。
 そして普段ならば斬鉄剣で止める攻撃も、デルフリンガーでは受け止められない。
「ぐぅっ……」
 マグナギガの頭部の角を模したギガホーンは、五ェ門の腹に突き立てられていた。
 レイがマグナバイザーで至近距離から追撃するが、五ェ門は素早く身を退いて回避する。
 しかし大きな距離を取れないまま膝から崩れ落ち、デルフリンガーが乾いた音を立てて地面を転がった。



 これは北岡のミスだ。
 ライダーについて何の知識も持たなかった五ェ門に対し、まず「ライダーとは何なのか」から説明する必要があった。
 その上ゾルダ以外のライダーについても教えねばならず、ゾルダに関する全てを伝えるには至らなかったのだ。
 ゾルダのデッキを手にした男が北岡のような一般人ではなく、デッキを用いなくとも戦えるような人間である可能性も失念していた。
 故に、北岡が普段使う事のない近距離戦用のカードの事は話していない。

 咄嗟に北岡は倒れた五ェ門に駆け寄ってデルフリンガーを拾い、肩を貸して立ち上がらせた。
 急いで建物内に移動し、止血する必要がある。

――SHOOT VENT――

 次元が発砲し阻もうとするも、それを避けながらレイは今度こそギガキャノンを出現させた。
 普段通りの装備ならばこんな隙は与えないが、弾数を限られた今はけん制もろくに出来ないのだ。
 次元は舌打ちする――この一発で、次元の銃に籠められた弾はゼロになった。

 レイにしてみればギガホーンを出現させた事に特別な理由は無く、近距離戦を主体とする五ェ門への対抗手段として選んだだけだ。
 そこへ標的の方から突っ込んで来たのだから僥倖と言えた。
 次元は弾切れ、北岡は非戦闘員。
 五ェ門の剣が喋っているように見えた点に違和感はあったが、レイは迷い無く北岡と五ェ門に砲門を向ける。
 この場にゾルダの砲撃を防ぐ手立てはない。

 そこで風を切り、飛来して来る何かの気配にレイは顔を上げる。

 レイは次元との交戦中に現れた五ェ門とクーガーの二人以外に、この病院内にまだ参加者がいると考えていなかった。
 そして今まさに北岡らに止めを刺そうという瞬間。
 この瞬間だけ、レイは油断していたのだ。

 それは四階の高さから直接レイを狙った、機械の左脚による飛び蹴り。
 仮面の男――ジェレミアによる一撃を頭部に受け、レイは十メートル程弾き飛ばされる事になった。


 庭園に立っていた。
 碧い木々の生い茂る広い庭――見間違えるはずもない、アリエス宮の一角。

 普段よりも広い視界に戸惑い、顔に手を伸ばす。
 仮面の代わりに左眼を覆っているのはモノクルだった。
 視線を下へ移せば皺ひとつ無い薄いシトラス色のスーツと、磨き込まれた革靴。
 確かめてみると、左半身も左眼も生身のまま。
 裾を引っ張られる感覚に気付く。
 ほんの少し後ろにはV.V.が立っており、隠れるような姿勢で遠慮がちに前方を見詰めていた。
 その目線の先、庭園の中心にはルルーシュとナナリーの姿がある。

 手を取り合い、ワルツを踊る二人。
 ナナリーの長い髪とドレス、ルルーシュの貴族服の裾が二人の動きに合わせて舞う。
 それをマリアンヌとシャルルが庭の片隅から眺めている。
 誰もが表情に笑みを湛えていた。

 静かな午後の日差しの中、穏やかな時を過ごす皇族一家。
 それに仕え、兄妹の成長を見守る自分。
 この時がいつまででも続けばいいと、その為ならば何も惜しくはないと、月並みな言葉でしかその幸せを表せなかった。



 知っている。
 これらは全て、夢に過ぎないのだと。

 ナナリーは目と足を奪われた。
 マリアンヌとルルーシュは命を落とした。
 シャルルは兄妹を日本へ追いやり、その後侵略した。
 ジェレミアは半身と地位を失い、V.V.は殺し合いの舞台を用意しルルーシュを死に追いやった。

 何一つ実現し得ない夢。
 どんなにもがき、手を伸ばそうと届かない夢。
 それでもそのささやかな幸せを、夢見ずにはいられない。
 世界に反逆した主君が本当に求めていたものは、ブリタニアの破壊でも世界征服でもなく。
 たったこれだけの事だったのではないか――



「ジェレミアさん、起きろ!!!」



 乱暴な物言いと身体を揺すられる感覚に、ジェレミアは薄く目を開けた。
「……をはようございました」
「何寝ぼけてるんです、頭でも打ったんですか!?
 今大変なんですよ!!」
 真剣な表情の奈緒子の後ろでは、半ば怒鳴り合うような形でアイゼルと詩音が口論をしている。
 そして心配そうに覗き込んで来るつかさと目が合った事で、気絶するまでの経緯をはっきりと思い出した。
 部屋にクーガー達の姿は無く、どうやら気を失っている間に事態が大きく動いたらしいと意識を覚醒させる。

 ゾルダのデッキを持った男と次元が戦闘になり、五ェ門は援護に加わったがクーガーは戦線離脱した。
 それだけの情報が伝えられると、ジェレミアはすぐに立ち上がって窓へと駆けてゾルダの姿を視認する。
 戦況は拮抗している――むしろ次元達が優勢でいるようだったが、ゾルダには切り札がある。
 一刻も早く参戦すべきだろう。

「あの!」
 背後からつかさの声が掛かった。
 しかしジェレミアは振り返る事も言葉を返す事もせず、ただ耳を傾ける。

「私がジェレミアさんにお願いをするなんて、おかしいと思います……でも、私に出来る事なら何でもします、だから!」

 不安と、焦燥と、心配が入り混じった声。

「だから、お願いします……北岡さんと五ェ門さんを、助けてあげて下さい……!!」

 その感情は痛い程分かった。
 ほんの数時間前、放送の前まで、ジェレミアはそれと同じ思いを抱いていたのだから。
「……知らんな。
 私は自分の身に降りかかる火の粉を払うだけだ」
 北岡も五ェ門も今後この殺し合いからの脱出を目指す上で協力が必要になる相手であり、つかさに言われなくとも助けるつもりだ。
 それでも分かり合う事を拒むように、振り返らないまま敢えて冷たく言い放つ。

 つかさが息を飲む気配を無視し、ジェレミアは足に力を込めて飛び下りようとした。
 だが後ろ髪を引かれたジェレミアは足を止める。

「しかし、一つ……確認しておきたい事がある」

 一刻も早く戦線に加わらねばならない。
 しかし確かめずには前に進めない――ジェレミアはその問いを口にした。


 吹き飛ばされたレイは暫くその勢いのまま地面をガリガリと削っていたが、勢いが弱まるよりも早く体勢を立て直して立ち上がった。
「ふん、やはりこの程度では効かんか」
 これはつかさと話す時間を惜しんでいれば避けられた事態であり、そもそも五ェ門の体力の無駄な消耗を招いたのはジェレミアだ。
 ならばその借りを返すまでと、ジェレミアは剣を抜き放つ。

 攻撃を回避出来ない状態にある敵をレイが見逃す理由は無く、ギガキャノンの砲門を北岡達へ、マグナバイザーの銃口をジェレミアへ向ける。
 だがジェレミアはマグナバイザーの打ち出す弾を避けながら、砲門と北岡達を結ぶ射線上に割り込んだ。
「おおおおお!!!」
 ジェレミアが左腕でその砲撃を受け止めると全身に衝撃が伝わる。
 そして数歩分後退を余儀なくされたが、傷は負っていない。
 ジェレミアにはKMFの爆発に巻き込まれても無傷でいられる程度に、爆発への耐性がある。
 しかしこれと同じ威力の攻撃を何度も受け止められるか、ゾルダの切り札に耐えられるかと言えばそこに確証は無い。
 ギガキャノンの砲撃に耐えながら北岡達が建物内に姿を消すのを見届けると、ジェレミアは防御から回避へ転じる。

 ジェレミアが攻撃を引き付けている間に、次元は予備マガジンの弾丸を銃に装填していた。
 レイはマグナバイザーとギガキャノンでジェレミアと次元をそれぞれ狙うが、回避に専念した相手には当たらない。
 そしてこうしている間も時間は過ぎ、既にゾルダの残りの変身時間は五分以下だ。
 次元とジェレミアの二人掛かりならば充分に押し切る事が出来る。

 次元達にとって優位なその状況を崩したのは、一同の頭上を通り過ぎた影だった。
 ジェレミアも次元も初めて見る異形。
 だがレイだけは殺し合い開始から間もなくの頃に一度姿を見ており、それが何を意味しているかを知っている。
 それは参加者がもう一人、この総合病院を訪れたという事実。

「祭りの場所は、ここか……」

 頭上を通り過ぎた影の正体は、エビルダイバー。
 それに続く浅倉威――仮面ライダー王蛇の出現が、戦況を更に一変させる。


「ルルーシュ様は……最期に何と?」

 つかさは、覚えていなかった。
 ルルーシュを殺害した時のつかさは自分でも驚く程に冷静で、苦しんでいるルルーシュを楽にしてやる事ばかり考えていた。
 ルルーシュの声は苦悶の音ばかりで、そこに意味を見出そうとすらしていなかった。
 それでもつかさは記憶を辿る。

――かがみさんは最後まで、この戦いに抗っていましたよ。
 クーガーの言葉に、つかさは悲しみながらもホッとした。
 姉が――今では妹となってしまったかがみが、最期までかがみらしくあったと知る事が出来たからだ。
 だからこそ、それを知りたいと願うジェレミアの気持ちが分かってしまう。

 人を殺した瞬間の事を思い出したいと思えるような神経を、つかさは持ち合わせていない。
 しかしあの時つかさとルルーシュは二人っきりだった――つかさが思い出せなければ、ルルーシュの声は誰にも届かずに消えてしまう。
 ルルーシュと出会ったところから順番に、山小屋で浅倉に会った事、一緒に歩いた事、襲われた事――

(思い出さなきゃ……思い出して……!!)

 胸を押さえ、蹲りながら息を大きく吐くルルーシュの姿。
 一緒に段差から転がり落ちた事。
 銃の感触。
 一度失敗して、明後日の方向に飛んで行った弾丸。
 反動で痺れた腕、それから――

――ナ……ナ…

 苦痛の中でただ声が漏れてしまっただけなのか、それとも何かを言いかけたのか、つかさには判別出来なかった。
 しかしジェレミアにとっては、無意味なものではなかったらしい。

 ルルーシュの声を伝えた時にジェレミアが見せた表情は、「やはりそうか」と納得するような。
 喪失の哀しみを改めて噛み締めるような、何かを思い出すような――

 ルルーシュが最後に絞り出した最期の声は確かな言葉であったのだと、つかさは知った。

「ここも危険と感じたら、貴女達はすぐに逃げたまえ」
 ルルーシュの言葉に関しては何も言わず、ジェレミアはそう告げた。
 それは奈緒子とアイゼル、それに詩音に向けられていた物のはずだ。
 しかしつかさには、それが自分に対しての物でもあったのではないかと思えた。

 そして窓から飛び降りるジェレミアの背を見送り、つかさもまた階段で正面玄関へ向かう。
 謝罪の言葉はまだ云えていない。
 つかさがルルーシュを殺した事実が揺るがない以上、ジェレミアと和解する事は恐らく今後も出来ないだろう。
 ただそれでも、届いたものは確かにあったはずだと、つかさは信じたかった。


「急いでくれ……拙者は戻らねばならん」
「駄目です、五ェ門さん……こんなに血が出てるのに」
 階段で移動していたつかさが合流し、止血を手伝う。
 王蛇は恐らく変身したばかりだ。
 ゾルダは時間切れが近付いているとは言え、まだファイナルベントを残している。
 残弾の少ない次元と疲弊したジェレミアだけで対処するには危険が大き過ぎた。

「眠りの鐘は使えないかな?」
「アイゼルさんにも話したんですが、ライダーの人達に通じなかった時、危ないって……」
 眠りの鐘を使えば、次元やジェレミアを巻き込んでしまう代わりにライダー達を行動不能に出来るかも知れない。
 しかし、眠りの鐘の能力は制限されている。
 もしライダーに効かなければ、味方だけを眠らせるという最悪の結果を招く。
 一度も試していない以上、そのリスクは負えなかった。
「じゃあ俺の武器はこれだけか……」
 一分間に百二十発の弾丸を射出するマグナバイザーに対し、デリンジャーの総弾数はたったの二発。
 ライダー達やそれと互角に戦うような面々が闊歩する戦場に行っても、ただの足手纏いになるかも知れない。
 心強いとは言えない装備を握り締め、北岡は思案に暮れる。

 弁護士と、負傷した剣士と、少女と、錆びた剣。
 この戦いの中で、彼らに出来る事は――


【一日目午前/G-8 総合病院正面玄関内】

北岡秀一@仮面ライダー龍騎(実写)】
[装備]レイの靴@ガン×ソード 、レミントン・デリンジャー(2/2)@バトルロワイアル、デルフリンガー(錆び)@ゼロの使い魔
[所持品]シュートベント(ギガランチャー)のカード
[状態]肩こり、腰痛、筋肉痛、数か所の擦過傷
[思考・行動]
0:五ェ門の応急処置。
1:金髪の男(レイ)からデッキを奪い返す。
2:1を達成し、浅倉と決着をつける。
3:戦闘は五ェ門、交渉は自分が担当する。
※龍騎勢が、それぞれのカードデッキを持っていると確信。
※一部の支給品に制限が掛けられていることに気付きました。


石川五ェ門ルパン三世
[装備]
[支給品]支給品一式(水を消費)、確認済み支給品(0~2)(剣・刀では無い)
[状態]左手のひらに大きな傷、右肩に刀傷、軽い裂傷が数か所(それぞれ処置済み)、腹部に裂傷(未処置)、疲労(大)
[思考・行動]
0:止血が済み次第、戦線に復帰する。
1:北岡、つかさを護衛する。
2:浅倉と決着をつける気があるなら、北岡のカードデッキを奪い返す手伝いをしてもいい。
3:早急に斬鉄剣、もしくは代わりの刀か剣を探す。
4:ルパンと合流し、脱出の手だてを探す。
※錆びた剣であるデルフリンガーを折らないよう、加減して戦っています。
※龍騎シリーズライダーについてはほぼ正確に把握しました。


柊つかさ@らき☆すた】
[装備]なし
[支給品]支給品一式(水のみ二つ)、眠りの鐘@ゼロの使い魔、確認済み支給品(0~2)
[状態]腕と脚に数か所の擦過傷、左足首にねんざ(固定済み) 、悲しみと決意
[思考・行動]
0:北岡、五ェ門と協力する。
1:精神的に強くなる。
2:こなた、みなみに会いたい。
3:ジェレミアに謝罪の言葉を伝える。
4:霊安室に行ってかがみに会う。


 窓から状況を見つつ、アイゼルは考える。
 ゾルダ一人に次元とジェレミアが対処して、漸く均衡を保っていた。
 その戦況に王蛇が加わり、更に今のジェレミアが冷静な判断を出来ているとは限らない。
「奈緒子、あなたはここにいなさい!
 詩音さんの事、任せたわよ!!」
「ちょっと、アイゼル!? 私を置いて行くな!」
 勢いでアイゼルの事を呼び捨てにしてしまった奈緒子の抗議の声を無視し、アイゼルは走った。

 戦いは得意とは言えないが、やれる事はある。
 アイゼルのデイパックの中にある一振りの日本刀。
 双剣が本来の武器であるというジェレミアか、戦線復帰出来る状態ならば五ェ門か、どちらかに渡す。
 アイゼル自身は後方からの援護に回ればいい。
 出来れば詩音の銃も次元に渡したかったが、そちらは詩音達に何かあった際に自衛手段が無くなる為諦めた。

 ジェレミアと奈緒子に協力すると決めた。
 自分よりも年下のつかさですら、出来る事をしようとしているのだ。
 やれる事があるのにやらずに逃げ隠れしているのでは、白髪の男と対峙した時と何も変わらない。
(同じ立場なら、あなただってきっとこうしているわよね……エルフィール……!!)

 アイゼルはリノリウムの床を蹴り、正面玄関へ駆ける。



 置いて行かれた詩音と奈緒子は、デイパックの引っ張り合いをしていた。
「離して、下さいよ……!!」
「だから、復讐なんて、駄目ですってば……!!」
 ぎちぎちとデイパックが嫌な音を立てるが、二人は手を放そうとしない。
「あなたに何が分かるって言うんですか……!」
「分かりませんけど、駄目なんですよ……!」
 クーガーはどこかに行ってしまい、状況は悪くなるばかりだ。
 これ以上不利になれば、詩音がゾルダを殺す機会は失われてしまう。
 詩音は興奮状態にあるが、だからと言って素手でゾルダを倒せるなどと勘違いをするつもりはない。
 殺害には銃が必要で、奈緒子から力づくでも奪わなければならない。

「だったら、あの紫色の王蛇とかいうのと戦ってるジェレミアさんはいいんですか? あれも復讐でしょう?」
「あ、確かに」
 奈緒子がつい納得し、油断した瞬間に詩音はパッと手を離した。
「ニャッ!?」
 引っ張り合いの中、後方に向かって全体重を掛けていた奈緒子は勢い良く円を描くようにすっ転ぶ。
 詩音は床に落ちたデイパックをすかさず拾い上げ、中からカラシニコフを抜いて奈緒子に向けた。
「手を挙げて――」
「すみません、もう邪魔しません。許して下さい。撃たないで下さい」
 奈緒子は手を挙げろと言われる前から手を挙げていた。
 その様子に詩音は若干拍子抜けするが、すぐに思考を切り替える。

 この場で殺すべきかどうか。
 悟史が死亡してしまった可能性も高く、一人でも参加者を殺して優勝に近付いておいてもいい。
 しかし詩音が奈緒子を殺害したと発覚すれば、ジェレミアを始めとした面々が許しはしないだろう。
 それは逆に優勝を遠ざける事になる。
「いいですか、追ってくれば容赦はしません」
 奈緒子はコクコクと頷く。
 詩音は銃を向け、視線を奈緒子に合わせたまま廊下の方へゆっくりと向かい、奈緒子が視界から外れると走り出した。

――悟史君もお姉も沙都子も、私が手を汚したと知れば悲しむかも知れない。
――でもそれはバレたらの話。
――バレないように殺せば、三人トモ悲しマないヨネ?

――くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ。



「やった! 生きてる!」
 詩音がいなくなった事を確認し、一人取り残された奈緒子はホッと息を吐く。
 殺し合いに巻き込まれただけでも迷惑なのに更に命の危険に晒され、疲れ切っていた。
 この会場内で起きている常識外の出来事がそれを助長する。

 ライダーデッキ。カードをデッキに装填すると武器が出現する。
 どこかに隠し持っていただけだ。
 剣が喋る。
 五ェ門はああ見えて腹話術が上手いらしい。
 クーガーのアルター。
 あの靴はどこから出したんだろうか。
 無くなった椅子は、黒子がどこかに運んだに違いない。
 ジェレミアとアイゼルにしても、改造人間と錬金術士などと言われて信用出来るはずがない。
 特撮と現実をごっちゃにされては困る。
 それを皆して当然のように受け入れるなんて、どこかの新興宗教のようだ。
(もういいや、逃げよう)
 奈緒子は元々危なくなったら逃げるつもりでいたので、この機会に全員と手を切ってここを離れる事にした。
 正面玄関周辺はとても近付ける状況ではないが、ここは総合病院というだけあって非常階段や非常口がそこかしこに用意されている。

(……)

 奈緒子には詩音の気持ちは分からない。
 それでもこれまでに関わって来た事件の中で、復讐を理由に罪を犯す人間は多く見て来た。
 どれも後味が悪く、思い出したくもない――そんなものを見るのは、もううんざりだった。

――ここも危険と感じたら、貴女達はすぐに逃げたまえ。

――詩音さんの事、任せたわよ!!

(……どっちだよ!!)

 病院から逃げるか、詩音を追うか。
 奈緒子はどちらを選択するのか――


【一日目午前/G-8 総合病院内】

アイゼル・ワイマール@ヴィオラートのアトリエ】
[装備]:無限刃@るろうに剣心
[所持品]:支給品一式、うに(現地調達)、不明支給品(0~2)
[状態]:軽傷
[思考・行動]
0:ジェレミアか五ェ門に無限刃を渡し、援護する。
1:うに、ジェレミア、奈緒子と一緒に脱出!
2:ジェレミアと奈緒子に協力を惜しまない。
3:次に白髪の男(雪代縁)に会うことがあったら見逃さない。
4:奈緒子にうには渡さない。
[備考]
※自分たちが連れてこられた技術にヘルミーナから聞かされた竜の砂時計と同種のものが使われていると考えています。
※うにのことをホムンクルスだと思っていますが、もちろん唯のウニです。
※ジェレミアの説明で、電気や電化製品について一定の理解を得ました。


【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】
[装備]AK-47(カラシニコフ銃)@現実、白衣@現実(現地調達)
[支給品]支給品一式、AK-47のマガジン×9@現実、SEAL(封印)@仮面ライダー龍騎、クマのぬいぐるみ@ひぐらしのなく頃に 、消毒薬×1
[状態]手に軽い裂傷、疲労(小)、殺意、雛見沢症候群L4
[思考・行動]
0:ゾルダ(レイ)と北岡を殺す。
1:悟史、沙都子、魅音、及び他の参加者を探して放送の真偽を確かめる。
2:仲間(圭一、レナ)と合流する。
3:放送が真実だった場合、会場中の人間を殺す。くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ。
[備考]
※雛見沢症候群が悪化しています。


山田奈緒子@TRICK】
[装備]なし
[所持品] 支給品一式(鉛筆一本と食糧の1/3を消費)、咲世子の煙球×3@コードギアス 反逆のルルーシュ、こなたのスク水@らき☆すた、ミニクーパー@ルパン三世
[状態]健康
[思考・行動]
0:ジェレミアとアイゼルを見捨てて逃げる? 
1:とりあえず上田を探す。デイパックの構造については上田に任せる。
2:もう危険な目に遭いたくない。
3:今は腹八分目。でもアイゼルのうにを食べる。
4:ジェレミアにお礼を言いそびれた。……まあいいか。
[備考]
※ジェレミアを(色々な意味で)もの凄く変で非常識な人物と認識しています。いい人なんだけど……。
※ジェレミアがモール内でベーグル@現実を補充していたようです。他にも何かあるかも知れません。


 浅倉は疲労していた。
 殺し合いが始まって以降休憩はほとんど取っておらず、何度も戦闘に参加しているのだから当然の結果と言える。
 しかし休むという発想が生まれない程に、浅倉はイライラしていた。

 ゾルダを追おうにもゾルダの向かった方角が分からなかった浅倉は、南へ向かった。
 そこにゾルダがいると思った訳ではなく、単に施設が多い地域の方が他の参加者に会い易いだろうと考えた為だ。
 最初に到着した図書館には、男の死体しかなかった。
 それはルルーシュ・ランペルージの死体を見付けた時の事を思い出させ、浅倉のイライラは増す事になる。

 浅倉は当然知らない事だが、浅倉が到着したのは北岡達が出発した直後。
 つまり入れ違いになったのだ。
 無駄足だった事に苛立った浅倉は死体を蹴飛ばし、暫し本棚に頭突きを繰り返した。

 地図を思い出せば、図書館から近いのは水族館か総合病院。
 殺し合いに危機感を持っている人間なら、向かうのは総合病院だろう。
 今度こそ獲物を発見する為、北岡達に遅れを取りながら浅倉は総合病院へ向かった。

 そして病院へと足を進める中で耳に入ったのはゾルダの武器による銃撃音――渇望するように求めた宿敵が、今まさに戦っている音。
 当たりだ、と浅倉は口に笑みを形作った。
 戦況を確認する手間すら惜しみ、民家の窓ガラスにデッキをかざして変身する。
 エビルダイバーを先行させながら、王蛇は悠々と病院の敷地へ足を踏み入れた。


「見付けたぜ、北岡――……?」
 執着し続けた宿敵の姿――仮面ライダーゾルダを見、浅倉は上機嫌な声を出した。
 しかし同時に、浅倉の聴覚は別の方角から北岡の声を捉えた。
 変身によって上昇した視力でその方角を見やれば、建物の中に北岡秀一その人の姿がある。

「……誰だてめぇは」

 今ゾルダに変身しているのは北岡ではない。
 つまりそれは、浅倉と北岡の決着に横槍を入れる人間が現れたという事だ。
 浅倉は途端に不機嫌になり、聞く者の肝を底冷えさせるような低い声で問う。
 対するレイは無言。
 そしてもう一人、ゾルダと王蛇の戦いに横槍を入れる人物が両者の間に立った。

「貴様が浅倉威か」
「あぁ?」
 悪くなった機嫌を更に損ねながら、面倒そうに気だるげな声を出して仮面の男を睨む。
「私はジェレミア・ゴットバルト
 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア殿下の騎士だ」
 ヴィ・ブリタニア、殿下、騎士と浅倉の耳に慣れない言葉に眉を顰めるが、その意図を理解し仮面の下で口角を上げる。
「ああ、あの時殺し損ねた間抜けなガキの仲間か」
 人をこけにしておきながら、殺そうと思った時には既に死んでいた。
 その怒りはこの殺し合いの中で浅倉を突き動かす、原動力の一つとなっている。
 それを紛らわせる「代わり」が現れたのは、浅倉にとっては喜ばしい事だった。



 仮面ライダー王蛇――つかさ達を襲撃し、ルルーシュの死の元凶となった人物だと北岡は主張していた。
 そしてその浅倉の言葉に、ジェレミアは確信する。
 この男こそが主の仇であると。
 ルルーシュ死亡の詳しい経緯こそ聞かなかったが、この男が引き金となった事に間違いは無いだろう。
 浅倉の挑発には応えず、レイとの戦闘で少し乱れた呼吸を整える。
 倒さなければならない、主君への忠義の為に。
 ここで死ぬ訳にはいかない、主君が最期まで抱いていた想いをその妹へ届ける為に。

「貴様だけはこの手で討つ……全力でな!!!」

 言い終わらないうちに、ジェレミアは浅倉の間合いへと踏み込んだ。



「おいあんた」
 浅倉達の方へ視線を向けていたレイに対し、次元は自分に注意を向けさせた。
 隙を見せている間に奇襲を掛ける事も、逆に隙を見せたレイを放置して時間を稼ぐ事も、次元はしない。
「あっちも盛り上がっちゃいるがよ。
 こっちはこっちでケリをつけようや」
 あと数分、時間稼ぎが出来れば次元の勝利は決まったも同然だ。
 あと数分、北岡が言うゾルダの『切り札』さえ使わせなければ。
 しかし――

「俺もガンマンの端くれなんでな。
 やられっぱなしって訳にはいかねぇんだ」

 これまでにレイに放った十三発の弾丸は全て外れた。
 だがその腕で裏社会最高のガンマンの地位を不動のものとしてきた次元には、プライドがある。
 言葉の通り、ガンマンとして。
 ルパンファミリーの一員として。
 残弾がたった五発であっても、次元は純粋な勝利を求めた。



 王蛇――浅倉の出現は、レイにとって好都合だった。
 浅倉が放送前に死んでいなかった事に少しだけ驚きはあったが、浅倉の登場が無ければ構図は二対一のまま。
 デッキに制限時間がある以上、あのまま続けていればレイはいずれ取り押さえられていただろう。
 だが一対一になったところで、状況が打開出来たとは言えない。
 制限時間はこうしている間にも、刻々と近付いている。

 打開策――レイの切り札は【FINAL VENT】。
 “世界の終わり”の名を冠するカード。

 一度使えばその強過ぎる火力で周囲の全てを焼き払い、レイが求める武器も一緒に灰にしてしまう。
 しかし敵だらけの状況に於いて、これ程有用なものはない。
 それに北岡やここにいる面々を殺せば、ゾルダとレイを結び付けられる者はいなくなる――口封じも同時に出来るのだ。
 利用しようと考えていた北岡の名が次の放送で呼ばれるのは惜しいが、それに足るメリットがある。
 多少の躊躇いはあったが、レイはエンドオブワールドの使用を決意した。

 ゾルダのデッキの変身時間が切れるまで、あと――


【一日目午前/G-8 総合病院正面玄関前】

【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
[装備]なし
[所持品]支給品一式×2、王蛇のデッキ@仮面ライダー龍騎、FNブローニング・ハイパワーのマガジン×1(13発)、不明支給品(未確認)2~3
[状態]疲労(大)、全身打撲、イライラ(中)、王蛇に変身中
[思考・行動]
0:ジェレミアとゾルダに変身した人物を殺す。
1:北岡秀一を殺す。
2:大剣の男(五ェ門)、茶髪の男(カズマ)、学生服の男(桐山)を後で殺す。
3:全員を殺す。
[備考]
※ライダーデッキに何らかの制限が掛けられているのに気付きました。


【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[装備]なし
[所持品] なし
[状態]右半身に小ダメージ、疲労(大)、精神的疲労(中)、顔に打撲、左腕の剣が折られたため使用不能
[思考・行動]
0:浅倉を殺す。
1:アイゼル、奈緒子と協力して元の世界に帰還する。
2:9年前の事件について聞いた上で、V.V.を殺す。
3:アイゼルと奈緒子にV.V.の情報をどの程度伝えるか決める。
4:アイゼルが住んでいた世界について聞く。
5:ルルーシュの遺体を探してナナリーの下に届け、最期の言葉を伝える。
6:つかさに関しては後回し。
7:全て済ませた後、ルルーシュの後を追う。


次元大介@ルパン三世(アニメ)】
[装備]FNブローニング・ハイパワー@現実(5/13)
[支給品]支給品一式×2、水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、庭師の如雨露@ローゼンメイデン、レイピア@現実、前原圭一のメモのコピー@ひぐらしのなく頃に、
知り合い順名簿のコピー、バージニア・メンソール×五箱(六本消費)@バトルロワイアル、北条悟史の金属バット@ひぐらしのなく頃に、確認済み支給品0~1個
[状態]健康、満腹、疲労(小)
[思考・行動]
0:金髪の男を殺し、ゾルダのデッキを取り返す。
1:V.V.を殺して、殺し合いを止める。
2:ルパンを探す。
3:ロロは信用しない。
4:危険人物には容赦しない。
[備考]
※庭師の如雨露をただの如雨露だと思っています。
※ギアス世界の情勢を知りました(ただしギアスについては知りません)
※ジェレミアから枢木スザクに関する情報を得た為、ロロの情報の信憑性が下がりました。


レイ・ラングレン@ガン×ソード】
[装備]ゾルダのカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[所持品]支給品一式×2(食料と水を一つずつ消費)、鉈@バトルロワイアル、確認済み支給品0~2(銃器類は入っていません)
[状態]ゾルダに変身中、頭部に痛み、疲労(小)、左腕に裂傷
[思考・行動]
0:エンドオブワールドを使用し、この場にいる人間を全員殺害する。
1:優勝を目指す。
2:銃を入手する。
3:願いを叶える権利が本当なら、カギ爪の男を連れて来させる。
[備考]
※デルフリンガーが喋ることに気付いていません。


 全力疾走で逃げるこなたと、それを余裕をもって追うクーガー。
 二人は市街を爆走し、縦断する。
「いいですか、例えどんな不思議アイテムが跋扈する会場内であろうと死んだ人間が生き返らないのは自然の摂理であり覆せない真理であり、それを乗り越える事で人は成長するのです!!
 やり直したい、あなたのその気持ちに間違いは無いがそれでこれ以上他者を傷付ける事はかがみさんも望んでいない!
 この殺し合いを終わらせて元の生活に戻る為にもあなたは正気に戻り現実と向き合わなければならないんです!!
 それにしても負傷している時に走りながらこんなに叫んでいては酸素が足りない!
 だがしかしそれでも俺はやるのだ!!
 こなたさぁ――――――――――――ん!!!!!!」
「ひぇえええ、分かってた事だけど恐いよこの人ー!!!」

 のんびり観戦なんてしてなきゃ良かったよ、とこなたは盛大に後悔していた。
 こなたに残された手は、他の参加者を見付けて悪人であるクーガーに追われている事を話し、クーガーの対処を押し付けて逃げる事。
 こなた個人ではクーガーを倒せない以上、クーガーから逃れる手段はそれしかなかった。



 クーガーはこなたを追いながら焦っていた。
 最速の男にとってアイテムで少々強化された程度の少女の足に追い付く事、そして捕らえる事は容易い。
 それに総合病院にはファイナルベントという切り札を持つゾルダがいるのだ。
 走り続ければ病院は遠ざかり、更にこの追いかけっこを他の参加者に見られれば危険人物と思われるのはクーガーの方だ。
 手早くこなたを捕まえ、説得を後回しにしてでも病院に戻った方がいい。
 しかしこなたの説得には既に一度失敗しており、力づくではこなたの態度を更に硬化させてしまうだろう。
 ならばどうすればいいのか、クーガーは迷う。

 クーガーとこなたの鬼ごっこは、まだ続いている。


【一日目午前/F-8 総合病院付近】

ストレイト・クーガー@スクライド】
[装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に
[所持品]:基本支給品一式、不明支給品(確認済み)0~1
[状態]:身体中に鈍い痛み、腹部に裂傷、疲労(大)
[思考・行動]
1:こなたを正気に戻す。
2:かがみと詩音の知り合い(みなみ、圭一、レナ)を探す。
3:詩音が暴走した場合、最速で阻止する。
4:総合病院の面々が心配


泉こなた@らき☆すた】
[装備]:女神の剣@ヴィオラートのアトリエ
[所持品]:支給品一式、確認済み支給品0~2個、ルイズの眼球、背骨(一個ずつ)
[状態]:健康
[思考・行動]
1:クーガーから逃げ、他の参加者に助けを求める
2:優勝して、ブイツーからリセットボタンをもらう。
3:他の参加者を教会に向かわせて後藤と戦わせる。後藤が弱ったら後藤を倒す。



※総合病院での九人(クーガー、詩音、ジェレミア、奈緒子、アイゼル、北岡、五ェ門、つかさ、次元)の情報交換の内容
1.金髪の男(レイ)、茶髪の少年(圭一)、白髪の男(縁)、ナイトのデッキの少年(ミハエル)、こなた、後藤、浅倉が危険人物である事
2.それぞれのロワ内での大まかな動向、及び元からの知り合いに関する情報
3.ライダーデッキとミラーモンスターに関する情報
4.喋る剣(デルフリンガー)の存在
5.アルター能力

  • 次元は1.の項目、及び3.の簡易説明のみです。
  • それぞれどこまで詳細に伝えたのかは、後続の書き手の方にお任せします。
  • クーガーと詩音が院内で回収した医薬品や包帯は各グループで分配しました。種類は後続の書き手の方にお任せします。


時系列順で読む


投下順で読む



100:癒えない傷 柊つかさ 105:夢の終わり(前編)
石川五ェ門
北岡秀一
次元大介
ジェレミア・ゴットバルト
山田奈緒子
アイゼル・ワイマール
レイ・ラングレン
園崎詩音
ストレイト・クーガー 108:Waiting for the End of the Ground
泉こなた
081:光を求めて影は 浅倉威 105:夢の終わり(前編)



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