消せない罪

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消せない罪  ◆.WX8NmkbZ6



 どれほど強さを手にしたら、何も傷付けず済むの?



 ジェレミア・ゴットバルトは改造人間であり、その左半身は機械化されている。
 またナイトギガフォートレスを操縦するパイロットとして調整を受け、機体の爆発にも耐え得る頑強さを持ち合わせていた。
 この二点によりエンドオブワールドの直撃を受けても火傷の範囲は狭く、命を繋ぐ結果となった。
 だが、それに何の意味があるだろう。

 如何なる時でも死ぬ覚悟ぐらいは出来ている。
 元より軍人なのだから今更惜しくはない。
 それなのに命を落とすのは護りたいと思っていた皇族であり、勇敢な戦士であり、聡明な仲間であり。
 マリアンヌも、クロヴィスも、ユーフェミアも、ルルーシュも、次元大介も、山田奈緒子も、死んでしまった。
 いつもジェレミアは残される側にいる。
 ただ己の不甲斐無さを思い知らされるばかりで、誰も守れない。

――代われるものなら、代わりたかった。

 ジェレミアには後悔がある。
 同行者達に対して単独行動を禁じておきながら、彼女らを置き去りにした。
 仇を討つ事ではなく味方を守る事を優先していれば、きっと今までと同じ喪失を繰り返さずに済んだ。
 また激情に駆られずに次元と連携を取り続けていれば、戦況はいずれ有利になっていただろう。
 どこかで異なる選択をしていれば、何かが変えられたかも知れない。
 それでも何も変えられず、何も守れず、手の中にあったものは指の隙間から零れ落ちて行く。

――あの炎に焼かれて死ぬのは、あの瓦礫の下敷きになって死ぬのは、私であるべきだったのに。



 意識が覚醒した時、ジェレミアは診療室のベッドに寝かされていた。
 朧げながらアイゼル・ワイマールに連れて来られた事は覚えている。
 恐らくそのまま眠ってしまっていたのだろう。
 反射的に体を起こして半身の痛みに呻く。
 だが本来ならば、そもそも体を起こせる状態ではなかったはず――それに気付いた時、声が掛かった。

「良かった、ちゃんと目が覚めて。
 傷はまだ痛みますか?」

 アイゼルはジェレミアが起きるのを待っていたようで、ベッドの隣の椅子に腰掛けていた。
「ごめんなさい、色々あって薬が足りないんです」
 彼女はジェレミアの問いを待たず、病院での戦闘の顛末を起点として現状の説明を行った。


(最初に謝った方がいいのかな。
 それともいきなり話を始めるより、世間話とか……?)
 ジェレミアと石川五ェ門の衝突の後、つかさはジェレミアに謝ると決めた。
 例え謝って済む問題でないとしても――悪い事をしたら謝る、それは当たり前の事だから。
 一度目の放送の前に死亡した姉の柊かがみに早く会いに行きたい、という思いは当然ある。
 けれどそれは彼への謝罪が済んでからだと自身を戒めた。

 そうしてつかさなりに色々と考えてみるものの、どう会話して良いものか分からない。
 アイゼルから錬金術を学んでいる間も悩み続けたのだが、どうにも纏まらなかった。
 見知った人々の安否が放送で確認されて無事に安堵するも、自分の問題は解決出来ていない。
(具合はどうですか? とか……怒られるかな)
 悩んで、悩んで、それでも分からず、結局つかさは調合を終えてからアイゼルに相談した。

「そう……謝りに、ね」
 事情を話すと、アイゼルは軽く腕を組んで考える様子を見せる。
 危ないから駄目よ、早く北岡さん達の所に帰りなさい、等と言われたらどうしようかと心配していたがそれは杞憂だったようだ。
「言いたい事はあるんです……けど、どう言ったらいいのか分からなくて」
 調合に使った食器を片付けながら迷いを口にする。
 それに対するアイゼルの答えは厳しかった。
「それはあなたが自分で考えて、自分の言葉で伝えなければ意味がないわ。
 私には大した助言は出来ないわね」
 当然と言えば当然。
 これはつかさの問題であり、アイゼルが口出しして解決するものではないのだ。
 だが彼女は厳しいだけでなく、同じぐらい優しい事をつかさは知っている。

「その代わりあなたが必死に考えた言葉なら、きっとジェレミア卿にも伝わるわ」

 アイゼルに後押しされ、つかさは頷く。
 「ルルーシュを殺した」とジェレミアに告げた時は衝突を招いてしまった。
 けれど彼も、アイゼルや北岡達と同様に『いい人』だと思う。
 きっと聞いて貰える。
 話す事で、何かが変えられるかも知れない。
 この選択は決して間違っていないはずだと強く言い聞かせる。
 ルルーシュを撃ち、ただ泣いていた頃の自分とはもう違う。
 ほんの少しだけれど、強くなったはずだから――そう信じ、つかさは考え続けた。



 それが中断されたのは救護室へリフュールポットを運ぶ途中、外壁の崩れた通路から正門付近で動く影を見かけた時だ。
 つかさは初め浅倉が戻って来たのではと身構えたが、ふらつくそのシルエットが別人であるとすぐに分かった。
 その影が地面に倒れ込んだのを見て、慌ててアイゼルと共に駆け寄る。
 全てが終わった総合病院に来訪したのは、クーガー。
 速さを信条として己の成すべき事の為に駆け抜けて行った彼は、ここでその足を止めた。


 速く。速く。
 クーガーのその思いは常に変わらない。
 けれど対照的に前へと踏み出される足は重く、よたよたと不格好に歩くのがやっとだった。
 向かっているのは大規模な爆発が起きた総合病院、最悪の事態は既に起きている。
 だから一刻も早く速くと思うけれど、戦い続けてきた体が悲鳴を上げる。
 黒煙を上げる病院は遠く、病院へ辿り着くより先に放送の時刻となった。
 クーガーはそこで己の遅さを改めて思い知らされる。

――次元大介
――山田奈緒子

 かがみの友人達の名前が呼ばれなかった事に一瞬安堵した。
 だが病院で出会った者のうちの二人の名が呼ばれた事で、クーガーの離脱後に起きた事態の一部が窺い知れる。

 ゾルダのデッキを持った男が爆発を起こし、二人が命を落とした。
 細部の状況は分からないが、この認識で大きな間違いはないだろう。
 他の面々が無事だったのは上手く病院から逃げ切ったのか、あの男を撃退出来たのか。
 爆発が起きてから時間が経過して、事は既に収束している可能性もある。

 それでもクーガーは足を止めなかった。
 まだ病院にあの男が残っているようなら倒さなければならない。
 爆発の後に身動きが取れなくなり、助けを待っている者がいるかも知れない。

 クーガーには責任がある。
 かがみへの誓いの為に、戦闘を放棄してこなたを追った。
 あの場にいた次元や五ェ門といった者達の実力を信じていたと言えば聞こえはいい。
 けれど信頼すると言っても会って間もない者達。
 またゾルダの実力についても、一度撃退したナイトのそれと大きくは変わらないと聞いて甘く見ていた。
 かがみの妹であるつかさがいる病院を、離れるべきではなかったのだ。
 クーガーが残っていれば、異なる選択をしていれば、何かが変えられたかも知れない。

(すみません、かがみさん……)
 病院を放置して向かった先ではこなたの説得に失敗し、南光太郎にも大きな勘違いをさせてしまったようだ。
 クーガーの選択がもたらした結果は散々だった。
 何もかもがもう遅い。
 かがみを救えなかった時と同じ、余りにスロウリィ。
 それでもクーガーは己の責任を果たす為に、心身共に打ちのめされながらも病院を目指した。

 やっとの思いで辿り着いた病院の正面玄関で目にしたのはエンドオブワールドによる惨状と、次元の遺体。
 そして前に進もうと足を踏み出した時、偶然通路につかさとアイゼルの姿を捉えた。
 大きな怪我をしている様子もない彼女らの姿を目にし、安堵したところでクーガーの視界は暗転した。


【一日目日中/G-8 総合病院】
ストレイト・クーガー@スクライド】
[装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に
[所持品]:基本支給品一式、不明支給品(確認済み)0~1
[状態]:身体中に鈍い痛み、両脚に激痛、疲労(大)
[思考・行動]
0:気絶中。
1:こなたを正気に戻す。
2:かがみと詩音の知り合い(みなみ、レナ)を探す。
3:詩音が暴走した場合、最速で阻止する。
※病院にて情報交換をしました。


 アイゼルはつかさと二人掛かりでクーガーを診療室へ運び込んだ。
 そこで問題になったのはリフュールポットの数だ。
 放送前に六個調合し、ジェレミア一人を回復させるにはそれで十分だと踏んでいた。
 しかしクーガーが訪れた事で再考する必要が出てきた。
 二人の怪我は一様に重く、どちらにも複数のリフュールポットが要る。
 表面的にはジェレミアの方が重傷だったが、クーガーの方は内面に何か問題があるらしい。
 それにこの場にはいないが五ェ門も傷を負っている。
 彼と合流した時、或いは不測の事態の時に備えて余らせておくべきだろう。
 よって、使えるリフュールポットは一人につき二つだけ。

 更に計算違いだったのは、リフュールポットの回復力がアイゼルの想定したよりも少々低かった事だ。
 原因として考えられたのは材料として用いた薬品そのものの質の低さ。
 病院にあった有用な薬品はクーガーと詩音が回収し、参加者同士で分配した。
 その為アイゼルは病院内に残っていた薬で錬成を行ったのだが、どうやらそれが品質を下げてしまったらしい。
 ポットを二つずつ使用してもジェレミアは完治に至らず、クーガーの状態も相変わらず芳しくない。
 アイゼルはクーガーから分配された薬品や包帯でジェレミアの手当を行い、同時に再度の調合を画策する。
 この場にいる全員の薬品を集めれば、今度こそ高品質のリフュールポットを作れるかも知れない。

 しかし調合を後回しにし、アイゼルはジェレミアの隣に腰掛ける。
 琥珀湯を使ったので彼が混乱や錯乱を起こす事はないだろう。
 それでもルルーシュや奈緒子を失ったという事実は当然消えずに残っている。
 誰かが傍にいて支えなければならない。
 それは「協力を惜しまない」と約束した自分の義務だと思えた。

「アイゼルさん、これ……本当にいいんですか?」
 つかさの声に振り向くと、彼女の手には二個のリフュールポットがあった。
 恐らく五ェ門に使う事になるだろうと渡しておいたものだ。
「いいのよ、五ェ門さんには私も助けて貰ったし。
 あなただって調合を手伝ったんだから、それを持つ資格はあるわ」
 つかさはアイゼルの言葉に従ってポットをデイパックにしまったが、それでも何か言いたげな表情だった。
「……負い目はあるでしょうけど仕方ないわ。
 それより、誰か来ないか見ていてくれるかしら?」
「は、はい!」
 パタパタとつかさが給湯室を出て行くのを見送る。
 やる事があれば悩みも少しは紛れるだろう。
 そんな思惑もあって頼んだのだが、どちらにせよ危険人物でも味方でも接近が分かった方がいい。

 しかしそれらとは別に、アイゼルにはつかさを遠ざけたい理由がある。
 大きく溜息を吐いて肩の力を抜き、両手で顔を覆った。

 殺し合いに放り込まれて半日、大きな怪我はなくとも精神的な疲労は大きい。
 そして、奈緒子の死。
 人間の遺体を見たのは初めてで、暫くは実感が湧かなかった。
 ジェレミアの事もあって満足に悲しむ時間もなかった。
 けれど時間が経ち、放送を聞き、次第に彼女の死が現実味を帯びて心を蝕む。

 三人で過ごした車内は楽しかった。
 時間は短くても、学院でエルフィール達と一緒にいた頃を思い出した。
 けれど奈緒子はもういない。
 ジェレミアとも、もう談笑するような事はないだろう。
 幸せな時間が失われるのは一瞬だった。

 最初の放送で、大勢の参加者が命を落としている事は知っていた。
 ルルーシュを失ったジェレミアの悲嘆も知っていた。
 それでも親しい人との突然の離別の意味を、こうして直面するまで理解出来ていなかった。

 アイゼルには失敗がある。
 日本刀を持って駆け付けた戦場で、出来る事はあった。
 浅倉を倒す事は不可能でも、ロートブリッツやシュラオプストックは目くらまし程度にはなっただろう。
 危険を冒してでもジェレミアに刀を渡すべきだったし、逆上して冷静さを失った彼を諫めるべきだった。
 或いは初めから戦いを諦めて奈緒子や詩音と共に上の階で待機していれば、奈緒子が命を落とす事はなかったはずだ。
 何か違う選択をしていれば、何かを変えられたかも知れない。
 白髪の男との接触を初めとして、時間の経過と共に後悔が降り積もる。
 最初の放送の時も後悔をしたはずなのに、何も学べていなかった自分の甘さを思い知った。

 それでも年下の少女であり錬金術を学ぶ弟子でもあるつかさの前では、アイゼルは大人でなければならない。
 弱さなど見せられない。
 その強がりが限界だったから彼女を遠ざけたのだ。
 顔を隠す手の中で、アイゼルは声を殺して嗚咽を漏らす。
 ジェレミアが目を覚ますその時までだけでも、弱さを許されたかった。



 アイゼルは知る限りの事、そして放送の内容を全て話し、ジェレミアはそれを静かに聞いていた。
 話し終えると彼は「石川と次元に感謝せねばならないな」と独り言のように言う。
「貴女が無事で良かった」
 その一言の裏側には奈緒子の存在が見えて、アイゼルは苦しくなった。
 対する彼は落ち着いた様子で、けれどルルーシュを失った時よりも一層暗い影を落としている。
 悲しみや、怒りや、後悔や、あらゆる感情の混ざった表情は、逆に何も残っていないように空っぽに見えた。

 互いに暫し沈黙した後、ジェレミアはベッドから離れようとする。
 アイゼルはまだ休養が必要だと制すが、彼は首を横に振った。
「次元と奈緒子を、あのままにしておく訳にはいくまい」
 淡々とした、何の感情も籠もらない声。
 浅倉と戦う彼を目にした時のような胸騒ぎがした。
 だがアイゼルにはその正体が何なのか分からず、制止しようとした手が止まってしまう。
 にも関わらずジェレミアは足を止め、不思議に思ったアイゼルは彼の視線を追った。

「あ、あの、……」

 様子を見に来たのであろうつかさが、ドアをほんの少しだけ開けて覗いていた。


 「私が殺しました」とつかさが告げた時。
 忠義と情で悩み抜いた挙げ句、ジェレミアはそのどちらも選べなかった。
 もし忠義を選び本気でつかさを殺そうとしていれば、クーガーが初めから介入して問題は早期に解決していただろう。
 情を選んでいたならば、そもそも五ェ門と衝突する事はなかった。
 そのどちらかであったなら、総合病院を訪れた二人のライダー達の各個撃破も可能だったかも知れない。

 後悔は幾つもある。
 けれどそもそもの間違いは、ここにあったのかも知れない。

 ドアを開けて恐る恐る近付いて来るつかさを見ながらジェレミアは己に嫌悪感を抱いた。
 自分がこれから優先すべき事は何なのか。
 選べなかった結果多くを失ったというのに、未だ迷っている。
 だがつかさが何を話そうとしているのか、何を言う為にここにいるのか、察しは付いている。
 だからこそつかさが言いあぐねているうちに、ジェレミアから先に切り出した。

「身勝手は承知している。しかし――」

 最初の対話の機会を自ら断ち切ってしまった。
 それをやり直せるというのなら。

「事の経緯を、教えて欲しい」

――知っている事なら何でも良いのだ!
――あの方に何があったのか、その手掛かりだけでも……!!

 未だに答えが出せない中で、ジェレミアは原点の問いに立ち返る。


 つかさは目を覚ましたジェレミアの様子を扉の合間から見、ホッと胸を撫で下ろした。
 しかし安心している場合ではないと慌てて気持ちを入れ替える。
 扉を後ろ手に閉めて進み、彼と向き直った。
 いざ本人を目の前にすると決意したはずなのにたじろいでしまう。
 何か言わなきゃと焦るが「えーとえーと」としどろもどろな言葉が出るばかりで会話にならない。
 そうしているうちに、彼の方から尋ねられた。

(経緯……そうだ、まずはそこから話さなきゃ)

 一度に色々な事が起きて有耶無耶になってしまったので忘れていた。
 ジェレミアに伝える事が出来たのはルルーシュを殺害したという結果と、その際の最期の言葉のみ。
 何があったのか、何故そうなったのか、それを話さずに謝っても意味が無い。
 段取りの悪さで怒らせてしまっただろうかと彼の顔色を窺ってみるが苛立ちは見られなかった。
 アイゼルの方にもチラリと視線を遣ると、力強く頷かれる。

 伝わる、大丈夫。
 つかさは深呼吸して落ち着きを取り戻す。
 なるべく詳細に、ルルーシュと出会ったところから。
 一時的にパニックになっていたせいか記憶がはっきりしない部分も多々あったが、話せる限りの事を話し始めた。


 「やはり」と言えばやはり。
 蓋を開けてみればルルーシュの死の原因はギアスの過信と使い方のミス、近くに浅倉がいた不運。
 死因を作ったのが浅倉とつかさとは言え、ほとんど事故のようなものだった。
 聞く前から分かっていた事ではある。

「……ごめんなさい」

 消え入るような声でつかさが言う。
 ジェレミアはかつて枢木スザクに謝罪に行くか否かで、特派の二人とヴィレッタに散々手を焼かせた自分の姿を思い起こした。
 恥や外聞ばかりを気に掛けた臆病な自分――思えば下らない。
 そこで躊躇したばかりに、スザクに伝えるべき言葉を伝え損なった。
 この殺し合いに互いに参加させられている現状を考えれば、もう彼に伝える機会は訪れないかも知れない。
 それに比べてつかさは。
 一回りも年齢が違う、しかも既に一度対話に失敗した相手とこうして向き合う為に、どれだけの勇気を振り絞ったのだろう。
 名誉だの誇りだのと理由を付けて逃げていたかつての自分よりも、ずっと勇敢だと思えた。

「あの時、凄く……自分でも良く分からないぐらい冷静で……。
 人が死んだら、もう取り返しが付かないんだって……そんな当たり前の事も分からなくなって……」

――どうして彼女を憎めるだろう。

 つかさはただそこにいて、ギアスの悲劇に巻き込まれただけだ。
 ルルーシュがギアスを憎むきっかけとなった、シャーリー・フェネットと同じ不幸。
 それまでつかさはただ友人や姉と日常を楽しんでいて、銃など見た事もない一般人だった。
 それがどうして、こんな罪を背負わねばなかったのか。

「許して貰える事じゃないのは、分かるんです……でも、それでも謝らなきゃって……」

 つかさやその友人達は、奈緒子は、アイゼルは、ジェレミアやルルーシュや次元達とは違う。
 撃つ覚悟も撃たれる覚悟もない人々だったのに。

――V.V.……何故、彼女達を連れて来た?

「だから……ごめんなさい」

 深々と頭を下げるつかさを見ながら、暫く言葉が出なかった。
 主君を殺害した張本人を憎む事が出来ない己の不忠に呆れながら、それでも彼女の謝罪に応える。

「君の言う通り、私は君を許さない」

 頭を下げたままのつかさの肩がビクリと揺れた。
 「許す」と言ってしまえば不忠を認める事になる。
 しかし彼女がここに立つ勇気を無碍に出来るはずがなく、ジェレミアは躊躇いながら続く言葉を口にした。

「だがルルーシュ様は、君を恨んではおられないだろう」

 つかさはゆっくりと顔を上げた。
 聴こえた言葉が聞き間違いでないか確かめるように幾度か瞬きする。
 やがて彼女の大きな眼からポロポロと涙が落ちた。
 袖で拭って留めようとしていたが、緊張の糸が切れたのか涙は止まらずに零れ続ける。

 憎んでなどいない。
 だが許す訳にはいかない。
 ジェレミアは相反する思いを伝える術を持たず、この場にふさわしい言葉も見付けられず。
 最後まで忠義と情のどちらも選べないまま、会話は途切れた。



 ジェレミアは奈緒子の遺体を両腕で持ち上げた。
 自身の服がべたりと赤黒く染まったが、構わずに歩き出す。
 最初の放送の前にも彼女をこうして抱き上げた事があった。
 その時よりも重く感じる理由は、ジェレミアの身体が万全な状態でないからというだけではないだろう。

 感情に任せて暴走するという一年前と同じ失態を犯し、その結果次元と奈緒子は死んだ。
 守れなかった――違う、殺してしまったのだ。
 命令とあらば民間人の命とて奪ってきたが、それとはまるで違う。
 自分のミスが仲間を殺した。
 それは軍の指揮官としては往々にして負わねばならない責任だが、余りに重い。
 傷付いた腕にその重みがズシリと掛かる。

 奈緒子と出会ったばかりの頃は、互いにいざという時は見捨てるという事で同意した。
 事実、ルルーシュと無事に合流を果たせればすぐにでも別れるつもりでいた。
 その後数時間、行動を共にしただけの関係だ。
 それなのに胸に去来する虚無感は拭えない。

 瓦礫の下敷きになりながら助けを求めたかも知れない。
 しかしその声は誰にも届かず、奈緒子は一人で死んでいった。
 多くの皇族が手の届かない所で命を落とした事を嘆いていたのに――手の届く場所にいた彼女の所へ、駆け付けてやれなかった。
 悔いが棘のように胸に残る。

 つかさとアイゼルが探し出した地下への階段を通り、霊安室へ入る。
 つかさは姉と再会し、一度は収まった涙をまた落としていた。
 ジェレミアはその様子を横目に奈緒子をストレッチャーに寝かせ、霊安室を出る。

 そこから向かった正門の近くに次元は横たわっていた。
 その焼かれた肌を見ながら彼の帽子を拾い、奈緒子の時と同様に運ぶ。

 この手で殺したも同然だった。
 死を看取ってやる事すら出来なかった。
 だが次元が最期にアイゼル達を守ってくれたからこそ、ジェレミアは未だこうして立っていられる。
 正気を失わずに、まだ前を見ていられる。

 辿り着いた霊安室で彼を横たわらせる。
 そしてその胸の上に彼のトレードマークだった帽子を乗せ、後悔と感謝の念を抱きながら黙祷を捧げた。


(お姉ちゃん、私、ちょっとだけ強くなったよ。
 たくさん間違えて、失敗して、色んな人に迷惑を掛けちゃったけど……。
 優しい人達が一緒だから、大丈夫)

 かがみの死に様はクーガーから聞かされて、既に知っていた事ではある。
 最初の放送の後も彼女の為に泣いた。
 それでも生まれた時からずっと一緒に育ってきた双子の姉――妹の死は悲しい。

 奈緒子と次元の遺体が運び込まれると、つかさはジェレミア達と共に黙祷を捧げた。
 誰よりも近しかったかがみ、助けてくれた次元、いい人だった奈緒子、そしてここにはいないがルルーシュ。
 皆、死んでしまった。
 つかさは大粒の涙を落としながら、北岡と五ェ門の姿を思い出す。
 もう失いたくない、役に立ちたい。
 誰も傷付けずに済むだけの強さが欲しい。
 その為に錬金術だって習ったのだ。
 喪失の悲しみと共に、つかさは前を見据える。

(お家に帰ったら、きっと伝えるね。
 お父さんやお母さんやお姉ちゃん達に……お姉ちゃんも、一生懸命戦ったんだって)

 別れの言葉と共に霊安室を去る。
 その際にジェレミアからデイパックを差し出された。
 かがみの遺体の横に安置されていたものだ。
「君が持っていた方がいいだろう」
 突然の事だったのでつかさは目をパチクリさせていたのだが、そのうちに彼の意図が分かる。
 「ありがとうございます」と、受け取ったかがみのデイパックを抱き締めた。


 つかさとジェレミアに作法を聞きながら、アイゼルは次元と奈緒子、それにかがみに黙祷を捧げた。
 暫し蝋燭の炎と線香から上がる煙を眺め、目元を袖で拭う。
 奈緒子達の死が悲しい。
 しかしそれ以上に人の死が怖い――死ぬのが怖い。
 そう感じてしまう自分を情けなく思う。
 アイゼルは自分が震えている事に気付き、腕に爪を立ててそれを押さえ付けた。
 奈緒子を失った今、ジェレミアは自分が支えなければならないのだから。

 その為霊安室にいる間、ジェレミアの様子が気懸かりだった。
 涙脆い人物だと思っていたのだが、彼が奈緒子達の遺体の前で涙を見せる事はなかった。
 既に奈緒子の為に泣き、つかさと話し合った事で気持ちの整理が付いたのか。
 軍人という職業柄、人の死に慣れて悲しくなくなったのか。
 アイゼルは彼の様子にどこか違和感を覚えるも、追求出来るような事ではない。
 ただ言いようのない不安を募らせた。

 黙祷を終え、三人で順に霊安室を出る。
 その際アイゼルはデイパックからソレを取り出し、奈緒子の遺体の横に安置した。
 そして階段を上がりながら前を歩く二人に声を掛け、今後について話し合う。

 大きな爆発が発生した以上、この場所には危険人物が集まってくる可能性がある。
 しかし気を失ったままのクーガーを置いて行く事は出来ず、アイゼルとジェレミアはこの施設に留まらざるを得ない。
 大柄なクーガーを移動させるにはジェレミアが背負わねばならないが、そうなると戦える者がいなくなってしまうからだ。
 北岡達を呼んで手伝わせるという線もあったが、彼らにはデッキを取り返すという目的がある。
「つかささん、貴女は北岡さん達の所に帰りなさい。
 今頃きっと心配しているだろうし……貴女まで危ない所に留まる必要はないわ」
 アイゼルが言うと、つかさは暫し唸りながら悩む。
 そして彼女はアイゼルの申し出をきっぱりと断った。

「またリフュールポットを作るんですよね?
 それを、手伝わせて欲しいんです」

 アイゼルは困ったような表情を浮かべ、やがて「駄目よ」と首を横に振った。
 つかさが言わんとしている事は分かる。
 調合の間に話をしていて北岡達の役に立とうとしている事は伝わってきたし、力不足を何とかしたがっている事も知っている。
 それでもつかさの身を危険に晒す事は、大人として認められない。
「お願いします!」
「駄目よ、危ないって言ったでしょ?」
「お願いします!」
「駄目」
「お願いします!」
「…………仕方ないわね」
 かと言って真摯に頼み込む彼女の願いをそれ以上撥ね付ける事は出来ず、アイゼルは了承してしまったのだった。
 給湯室へ向かって駆けていったつかさの背は瞬く間に小さくなっていった。


 錬金術を教わったと言っても基礎の基礎で、これだけではまだ北岡達の役には立てない。
 それにつかさが戻らなければ彼らの方から迎えに来る約束をしたので、ここに留まっても合流出来なくなる心配はない。
 だからつかさはアイゼルに食い下がった。
 アイゼルの言い分が安全を思っての事だと分かっているだけに申し訳なくなるが、北岡達の為にも引き下がれないのだ。
 そしてアイゼルから了承を得ると安堵し、つかさは時間を僅かでも無駄にすまいと走る。

(……これで、良かったのかな)

 ジェレミアに謝るという目的は達成出来た。
 しかしそれで責められた訳でも和解出来た訳でもなく、何も変わっていないように見える。
 ただ、無駄ではなかっただろうと思えた。

――ルルーシュ様は、君を恨んではおられないだろう。

 ルルーシュ本人が本当にそう思っているかは分からないし、ジェレミア自身ははっきりと「許さない」と言った。
 だが嬉しかった。
 アイゼルが言った通りつかさの気持ちは伝わったのだ。
 だから無駄ではない。
 それにジェレミアと話が出来たというだけでも、つかさにとっては大きな前進だった。

(もっと、しっかりしなきゃ)

 これで満足していてはいけない。
 まだこの会場の中だけでも、C.C.ロロ・ランペルージといったルルーシュと親しかった者達がいる。
 つかさは彼らに謝罪し続けなければならない――それこそ、一生。
 それが分かっているから、つかさは必死に走る。
 運動が苦手な上に足を怪我しているので大した速度ではないが、それでも前へ前へと進み続けている。
 優しい人達に出会った。
 いつだって支えられていて、気遣われている。
 だから次はつかさが誰かを支えて気遣う番で、今のつかさに出来るのはそれだけなのだ。

 かがみとの別れは辛い。
 走って進めばそれだけ彼女から遠ざかってしまう。
 それでも待っていてくれる人達がいるから、つかさは立ち止まらない。


【一日目日中/G-8 総合病院】
柊つかさ@らき☆すた】
[装備]なし
[支給品]支給品一式×2(水のみ三つ)、眠りの鐘@ゼロの使い魔、確認済み支給品(0~2) 、フラム(1個)、レシピ『錬金術メモ』、
    陵桜学園の制服、かがみの下着、リフュールポット×2
[状態]軽症、左足首にねんざ(固定済み) 、疲労(中)
[思考・行動]
1:アイゼルを手伝う。
2:錬金術でみんなに協力したい。
3:もっと錬金術で色々できるようになりたい。
4:みなみに会いたい、こなたは……
[備考]
※病院にて情報交換をしました。
※錬金術の基本を習得しました。
 他にも発想と素材次第で何か作れるかもしれません。


 ジェレミアは黙祷を捧げるアイゼルとつかさを横目に溜め息を吐いた。
 奈緒子達の死体を前にしても涙は不思議と出ず、己の薄情さに驚く。
 そして彼女達が死者に思いを馳せる間、己の内を見詰める。

 つかさとの再度の接触で分かった事がある。
 彼女とルルーシュのスタート地点は山小屋で、話を総合すれば死亡したのはC-6。
 二度目の放送で禁止エリアに指定された区画だ。
 これでジェレミアがルルーシュの亡骸を回収する事は出来なくなった。
 つかさから情報を得る直前に宣告された禁止エリア。
 このタイミングの良さはV.V.が参加者の会話や動向を全て把握している証拠だろう。
 だが今は、主催側の技術や思惑を考察していられる程の余裕はない。
 分かったのはV.V.の事ではなく――自分が知らずに抱いていた感情。

 ナナリー・ヴィ・ブリタニア――主の妹のもとへ、彼とその最期の言葉を届けるつもりでいた。
 だが認めるべきだ。
 元より社会的に死亡した人間が、皇女かつエリア11の総督たる彼女に会える訳がない。
 それでも彼女に会う事を目的としていたのは、ただ生きる理由を求めていた故に過ぎない。

 主や仲間を守る事も出来ず、主の最後の心残りを解消する事も出来ず。
 微々たる事しか出来ないなら、これから取るべき指針は単純たるべきだ。
 V.V.を殺す。
 浅倉を殺す。
 ルルーシュが命を落としたこの地に骨を埋める。
 感情に振り回されて多くを失ったのならば、感情など捨ててしまえばいい。
 多情は捨て、ただそれだけの為に生きる機械になればいい。
――そう割り切れたなら、きっと楽だっただろう。

 主への忠義を優先するならば、それは即ち浅倉やV.V.を殺すまでジェレミアは死ねないという事だ。
 周りの人間の安全よりも自身の命を守らねばならない。
 忠義以外の多情を捨てる事は、彼らを見捨てるのと同義である。

 それでも、それが出来ない事をジェレミアは自覚していた。
 奈緒子に「いざとなれば見捨てる」と言いながら結局出来なかったように。
 周りにいる者達――例え数時間の付き合いの間柄であっても、仲間に変わりはない。
 何もかもと手を伸ばしたところで弱い自分には守れないと思い知った今も、どうか彼らに日常に帰って欲しいと願ってしまう。
 彼らを切り捨てる事は出来ない、自分の性分を理解している。

 しかし、切り捨てられないのはそんな綺麗事の為だけではない。

 ジェレミアはルルーシュの『代わり』を、他の誰かに求めている。
 ルルーシュとてマリアンヌの『代わり』と見た事はないとどうして言い切れるだろう。
 忠義と呼べば聞こえはいい、しかしそれは言い換えれば他者への依存に他ならない。
 祖国の為に、家名の為に、ブリタニア皇族の為に、ルルーシュの為に。
 自分の為に生きる事も自分の為に剣を振るう事も出来ず、いつも国や家や皇族や個人に縋って来た。
 己の内に秘めるべき『忠義』をわざわざ口癖のように言うのも、それによって自分の立つ場所を定義する為だ。
 縋る対象への確固たる思いが揺らげば、自分自身さえ見失うからだ。
 国や皇族に依存してきたように、常に守る対象がなければ自己を確立出来ない。
 その弱さ故に、今もアイゼル達を守ろうとしている。
 他者を見捨てる見捨てない以前に、ジェレミアの方こそが他者に縋っているのだ。
 暴力の為に暴力を振るう浅倉とは違う――何かに頼る、弱い男。

 そして何より。
 今はただ、失う事が怖い。

 これまでに地位と名誉と半身を失い、主を失い、仲間を失った。
 これ以上守れずにこの手から取り零してしまう事が怖い。
 失う事で己の無力を突き付けられる事が怖い。
 一人残される事が怖い、喪失感を味わう事が怖い。
 騎士としても、貴族としても、軍人としても、恐怖を抱く事は恥ずべき事だと知りながら払拭出来なかった。
 その事を、つかさとの会話で思い知った。

 復讐と自分の弱さを見据えながら。
 それでもこれ以上何も失うまいと、胸の内の怯えを隠すようにジェレミアは拳を握り締めた。

 何も守れはしなかった。
 だからこの先も何も守れないだろうと悲観し、悲嘆に暮れたくなる。
 だが己の進むべき道を見失った事は一度や二度ではない――そして一度も諦めなかったからこそルルーシュとの再会は叶った。
 例えほんの僅かな期間に過ぎなくとも、確かにジェレミアは彼の臣下だった。
 その結果は紛れもなく自身の諦めの悪さによって得られたものであり、その事を誇りに思っている。
 どんなに多くのものを失っても、この誇りを手放しはしない。
 この先も何かを守る事を、諦めない。



 つかさから一歩遅れて給湯室へ向かう中、ジェレミアの前を進んでいたアイゼルがふと振り返った。

「ここから帰る事が出来たら、ジェレミア卿はどうされますか?」

 核心を突くようなアイゼルの問いにジェレミアは肝を冷やした。
 しかしアイゼルにそのつもりはなかったようで、彼女は返事を待たずに続ける。
「私は、昔の友達に会いに行きます。
 ……今は難しいかも知れませんけど……先の事を考えるのも、大事だと思いますよ」
 彼女は戦争とも殺し合いとも縁なく生きてきた。
 死者の後を追うなどと想像した事もないのかも知れない。
「……そうだな。検討しておこう」
 彼女の心遣いに対して真っ直ぐに応えられない事が、ただ申し訳なかった。


 今のままでは浅倉に勝てないだろう。
 そして会場には他にも、クーガーが接触した後藤のような強力な敵がいる。
 何らかの対策が必要だ。
 普段のアイゼルならば勝てない敵には経験値を貯めてレベルを上げる事を考える。
 しかし今は装備を揃え、万全な態勢で望むぐらいしか対策はない。
 その為には錬金術の存在は必要不可欠で、むしろ錬金術士の腕の見せ所。
 だからアイゼルは弱気になりそうな自分を奮い立たせ、普段よりも早足に、ジェレミアに先行する形で進んでいた。
 しかし会話が途切れて暫し経ってから、彼が付いて来ていない事に気付いて後方の様子を窺う。

「ジェレミア卿?」
「……ああ、今行く」

 ジェレミアは振り返って霊安室の方を見詰めていた。
 アイゼルはその表情を見て、これまでに感じていた不安の根幹に気付く。

 何か大切な感情が抜け落ちてしまったかのような。
 何か大切な感情が壊れてしまったかのような。
 恐らく、本人も無自覚のうちに。
 それだけ悲しい出来事だったから。
 それだけ悔しい出来事だったから。

――霊安室で泣かなかったのは気持ちに区切りが付いたからでも、まして悲しくないからでもない。

 ジェレミアが霊安室から目を離して歩き出す。
 追い抜かれてしまいそうになり、アイゼルも歩みを再開した。
「どうかしたのか?」
「い……いいえ、大丈夫です」
 何度も彼の方を振り返っていたので訝られ、アイゼルは慌てて視線を前へ戻す。
「向こうに着き次第、話しておきたい事がある」
「分かりました」
 彼に顔を見られないようにしながら答えるが、堪えていた涙が一筋落ちた。

――きっと、この人はもう。


――涙を枯らしてしまったのだろう。


【一日目日中/G-8 総合病院】
【アイゼル・ワイマール@ヴィオラートのアトリエ】
[装備]:なし
[所持品]:支給品一式、無限刃@るろうに剣心、不明支給品(0~2)、琥珀湯×1、フラム(2個)、薬材料(買い物袋一つ分程度)
     エンドオブワールドの不発弾(小型ミサイル数個分)、メタルゲラスの装甲板、メタルゲラスの角と爪
[状態]:軽傷、疲労(中)
[思考・行動]
1:ジェレミア達と一緒に脱出。
2:ジェレミアに協力を惜しまない。
3:より高度な作業が行える機材が設置されている施設を探す。
4:次に白髪の男(雪代縁)に会うことがあったら見逃さない。
5:つかさに錬金術を教える。
[備考]
※自分たちが連れてこられた技術にヘルミーナから聞かされた竜の砂時計と同種のものが使われていると考えています。
※電気や電化製品について一定の理解を得たことで、より迅速に錬金術を行えることに気づきました。
※病院にて情報交換をしました。
※クーガーと分配した医薬品の一部(包帯など)を使用しました。
※ウニは海の生き物なので、アイゼルのデイパック内で死亡しました。奈緒子の隣に安置されています。

【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[装備]なし
[所持品]支給品一式(鉛筆一本と食糧の1/3を消費)、咲世子の煙球×3@コードギアス 反逆のルルーシュ、こなたのスク水@らき☆すた、
    ミニクーパー@ルパン三世
[状態]右半身に中ダメージ、疲労(大)、精神磨耗、左腕の剣が折られたため使用不能、失う事への恐怖
[思考・行動]
1:浅倉とV.V.を殺す。
2:アイゼル達を元の世界に帰還させる。
3:全て終えてからルルーシュの後を追う。
4:給湯室でアイゼル達にギアスとコードについて説明する。
[備考]
※病院にて情報交換をしました。


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107:力(ちから) アイゼル・ワイマール 127:死せる者達の物語――Everything is crying
柊つかさ
ジェレミア・ゴットバルト
108:Waiting for the End of the Ground ストレイト・クーガー 127:死せる者達の物語――Don't be afraid of shade



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