準備 ◆EboujAWlRA
【準備】
「よっ……と!」
女性陣にはお引取りを願い、男五人が広い部屋の中で傷ついた身体の手当てをしていた。
Lの持っていた包帯と総合病院から探しだしたテーピングでそれぞれの肉体を固定していく。
応急処置も呼べないものだったが、それでも何もしないよりはマシだった。
Lの持っていた包帯と総合病院から探しだしたテーピングでそれぞれの肉体を固定していく。
応急処置も呼べないものだったが、それでも何もしないよりはマシだった。
その時に、C.C.は上田から白梅香を渡された。
男である上田が持つよりも、C.C.が持っていたという理屈だった。
上田はこんな状況でもどこか現実の常識に即した動きをしたがる男だった。
男である上田が持つよりも、C.C.が持っていたという理屈だった。
上田はこんな状況でもどこか現実の常識に即した動きをしたがる男だった。
さて、男しか居ないこの部屋は汗の臭いが充満し、非常にむさ苦しい。
しかも、むさ苦しいだけでなくヴァンなどは全身に傷を追っているため、僅かに異臭を放っている。
さらに刺青と思わしき文様とそのどす黒い血が滲んでおり、思わず目を背けてしまうような惨状だ。
現に上田などは必死で視界にヴァンの身体を入れないようにしている。
Lの所持していた明治の傷薬を塗りたくり、ヴァンは思わず顔をしかめる。
しかも、むさ苦しいだけでなくヴァンなどは全身に傷を追っているため、僅かに異臭を放っている。
さらに刺青と思わしき文様とそのどす黒い血が滲んでおり、思わず目を背けてしまうような惨状だ。
現に上田などは必死で視界にヴァンの身体を入れないようにしている。
Lの所持していた明治の傷薬を塗りたくり、ヴァンは思わず顔をしかめる。
「しっかし、すげえ身体だな」
真司は感嘆の言葉を漏らす。
惑星エンドレス・イリュージョンとロストグラウンド。
混沌の荒野で生きてきたヴァンとクーガーの肉体は隆々としたものだ。
それこそトップアスリートとなんら遜色のない肉体である。
この二人に比べると、現代日本で呑気に暮らしていた真司の肉体は若干頼りない。
同じく現代日本で過ごしていたLは意外なことに、無駄なく引き締まった肉体をしていた。
もちろん、ヴァンとクーガーに筋肉の総量自体は劣っているがそれでも中々のものだ。
最も意外だったのは上田だ。
そのまま格闘技界に参戦できるのではないかという恵まれた肉体をしていた。
それこそヴァンやクーガーと比類するほどだ。
戦闘となるとアルター使いのクーガーや改造人間であるヴァンに劣る。
だが、それでも期待させてしまう何かがあった。
もっとも、この男が刃の前に立つ時は自らの精神がよっぽど極限まで追い込まれた時だけだが。
惑星エンドレス・イリュージョンとロストグラウンド。
混沌の荒野で生きてきたヴァンとクーガーの肉体は隆々としたものだ。
それこそトップアスリートとなんら遜色のない肉体である。
この二人に比べると、現代日本で呑気に暮らしていた真司の肉体は若干頼りない。
同じく現代日本で過ごしていたLは意外なことに、無駄なく引き締まった肉体をしていた。
もちろん、ヴァンとクーガーに筋肉の総量自体は劣っているがそれでも中々のものだ。
最も意外だったのは上田だ。
そのまま格闘技界に参戦できるのではないかという恵まれた肉体をしていた。
それこそヴァンやクーガーと比類するほどだ。
戦闘となるとアルター使いのクーガーや改造人間であるヴァンに劣る。
だが、それでも期待させてしまう何かがあった。
もっとも、この男が刃の前に立つ時は自らの精神がよっぽど極限まで追い込まれた時だけだが。
「にっげぇ……」
五人の怪我の多くは打撲や打ち身の類だ。
そこで、五人全員が劉鳳の支給品である石田散薬をお湯と共に飲んでいた。
石田散薬とは新撰組副長の土方歳三の実家に伝わる妙薬である。
その石田散薬の適量は上田が知っていた。
物理学者でもあるが亀山歌など文学にも通じている上田は新撰組の逸話も聞き及んでいるのだ。
同時に上田は、ここは逸話通り熱燗で飲もうと提案しようとも考えたが、さすがにやめた。
アルコールが入ることはあまり良くないだろう、と自制したのだ。
そこで、五人全員が劉鳳の支給品である石田散薬をお湯と共に飲んでいた。
石田散薬とは新撰組副長の土方歳三の実家に伝わる妙薬である。
その石田散薬の適量は上田が知っていた。
物理学者でもあるが亀山歌など文学にも通じている上田は新撰組の逸話も聞き及んでいるのだ。
同時に上田は、ここは逸話通り熱燗で飲もうと提案しようとも考えたが、さすがにやめた。
アルコールが入ることはあまり良くないだろう、と自制したのだ。
「ふぅ、終わったか」
一番最初に応急処置を終えたのは、他の三人と比べて切り傷の少ないLと上田である。
幸いにも、二人の手当は身体の各部を固定し石田散薬を飲むだけで終わる程度のものだった。
幸いにも、二人の手当は身体の各部を固定し石田散薬を飲むだけで終わる程度のものだった。
「少し、足りませんかね……取りに行ってきます」
Lは肋をさすりながら立ち上がり、部屋を出ていく。
上田は、さてどうするか、と次郎人形に話しかける。
端から見ると滑稽だが、この男の陽気な性格を表している姿だった。
上田は、さてどうするか、と次郎人形に話しかける。
端から見ると滑稽だが、この男の陽気な性格を表している姿だった。
「なあ、山田奈緒子ってのはアンタの知り合いだろ?」
「むっ、それがどうかしたのか?」
「むっ、それがどうかしたのか?」
クーガーは包帯を巻きながら、上田へと話しかける。
クーガーは先ほどの知り合い順名簿に目を通しているため、山田が上田の知り合いであることを察していた。
勉学は優秀だが、色々なところが鈍い上田はクーガーの言葉に疑問で応える。
クーガーは少しだけ迷ったが、言ったほうが上田のためだろうと判断した。
クーガーは先ほどの知り合い順名簿に目を通しているため、山田が上田の知り合いであることを察していた。
勉学は優秀だが、色々なところが鈍い上田はクーガーの言葉に疑問で応える。
クーガーは少しだけ迷ったが、言ったほうが上田のためだろうと判断した。
「……つかささんたちがな、その人の死体を弔ったらしい」
「……山田、を?」
「……山田、を?」
その言葉に上田は呆然としたようにつぶやく。
いつも考えの隅っこに、ひっそりとその名前があった。
貧乳、ペチャパイ、未熟なマジック、奇妙な笑い声、ジャージ教師、ガ○ラの怪獣にミイラされる。
その山田が様々なワードと共に上田の頭を回り始める。
いつも考えの隅っこに、ひっそりとその名前があった。
貧乳、ペチャパイ、未熟なマジック、奇妙な笑い声、ジャージ教師、ガ○ラの怪獣にミイラされる。
その山田が様々なワードと共に上田の頭を回り始める。
「案内を――――」
「いや」
「いや」
上田は強い言葉でクーガーの言葉を断ち切る。
その目はクーガーからは見えなかった。
だが、その言葉の調子で上田がどんな目をしているかはクーガーにもわかった。
その目はクーガーからは見えなかった。
だが、その言葉の調子で上田がどんな目をしているかはクーガーにもわかった。
「一人で、行かせて欲しい」
上田らしくない言葉だった。
出会ったばかりのクーガーでも上田が臆病者であることは察していた。
だからこそ、それ以上は何も言わなかった。
病院の内部だし、霊安室もここからそう離れた場所ではない。
出会ったばかりのクーガーでも上田が臆病者であることは察していた。
だからこそ、それ以上は何も言わなかった。
病院の内部だし、霊安室もここからそう離れた場所ではない。
「俺もお終いだ」
「俺も、っと……」
「俺も、っと……」
その上田の後ろ姿を見送りながら真司とクーガーが立ち上がる。
そして、試すように身体を動かしていく。
少し動きにくい部分がないわけではないが、それでも随分と楽になった。
そして、試すように身体を動かしていく。
少し動きにくい部分がないわけではないが、それでも随分と楽になった。
一方で、とにかくヴァンの治療が長引いていた。
Lの持っていた高荷恵が製造した傷薬を身体に塗りこんでいくのだが、とにかく切り傷が多い。
傷口に塗りこむわけだから、当然裸体にならなければいけない。
全身の傷口を治療するだけでも時間がかかるのに、その上で包帯とテーピングで固定する必要があった。
傷が多いヴァンの治療に時間が掛かるのは当然と言えた。
Lの持っていた高荷恵が製造した傷薬を身体に塗りこんでいくのだが、とにかく切り傷が多い。
傷口に塗りこむわけだから、当然裸体にならなければいけない。
全身の傷口を治療するだけでも時間がかかるのに、その上で包帯とテーピングで固定する必要があった。
傷が多いヴァンの治療に時間が掛かるのは当然と言えた。
「ええっと、ヴァン……さん? それで大丈夫なのか?」
「さあな……まあ、一日ぐらいなら充分持つだろ」
「さあな……まあ、一日ぐらいなら充分持つだろ」
帰ってから治せばいい。
真司に言葉に対して、ヴァンは簡単に言った。
この状況でヴァンだけが一点の曇りもなく脱出を信じているのだ。
シャドームーンの脅威を知りつつ立ち向かおうとするヴァン。
この男は果たして勇者なのか、それとも愚者なのか。
ただ、それがヴァンという男であることは確かだった。
真司に言葉に対して、ヴァンは簡単に言った。
この状況でヴァンだけが一点の曇りもなく脱出を信じているのだ。
シャドームーンの脅威を知りつつ立ち向かおうとするヴァン。
この男は果たして勇者なのか、それとも愚者なのか。
ただ、それがヴァンという男であることは確かだった。
「難しいことはわからないが、俺はとにかくやることがあるんだよ。
邪魔をするなら倒して、邪魔しないのならほっときゃいい」
邪魔をするなら倒して、邪魔しないのならほっときゃいい」
この男の生き方は単純明快なものだった。
だからこそ、その生き方を奪われた時の怒りは常人よりも遥かに大きい。
だからこそ、その生き方を奪われた時の怒りは常人よりも遥かに大きい。
「なあ、クーガー。その、アルターだっけ?
あの脚のブーツを作ってた奴」
「ん、それがどうした?」
あの脚のブーツを作ってた奴」
「ん、それがどうした?」
真司はヴァンを横目で見ながら、クーガーへと話しかける。
ずっと引っかかっていたことがあったからだ。
ずっと引っかかっていたことがあったからだ。
「いや、アルターとライダーデッキのシステムってよく似てるなぁって思ってさ」
「全部が全部、俺みたいな装着型じゃないぞ?」
「いや、その、別の世界から呼び出すんだろう?」
「そういうわけでもないが……」
「全部が全部、俺みたいな装着型じゃないぞ?」
「いや、その、別の世界から呼び出すんだろう?」
「そういうわけでもないが……」
真司はクーガーが話していた、【向こう側の世界】というワードを思い出す。
アルター能力は【向こう側の世界】から理屈をこっちの世界で使うことだ。
ミラーワールドに住むミラーモンスターを利用するライダーデッキとよく似ている、真司はそう思ったのだ。
アルター能力は【向こう側の世界】から理屈をこっちの世界で使うことだ。
ミラーワールドに住むミラーモンスターを利用するライダーデッキとよく似ている、真司はそう思ったのだ。
「まあ、そうだなぁ……アルター能力ってのはな、自分のエゴを押し通す力なんだよ。
こっちじゃできないことを、向こうの理屈を使って押し通しちまうんだ」
「エゴ……」
「そうだ、カズマの自由も劉鳳の正義も俺の速さも、言ってみれば全部がエゴなのさ」
こっちじゃできないことを、向こうの理屈を使って押し通しちまうんだ」
「エゴ……」
「そうだ、カズマの自由も劉鳳の正義も俺の速さも、言ってみれば全部がエゴなのさ」
正義も己の速さもエゴだと。
そして、それで別に構わないとクーガーは笑いながらそう言った。
そして、それで別に構わないとクーガーは笑いながらそう言った。
「ライダーデッキをつくった、神崎士郎って言ったか?
そいつも、自分のエゴをライダーデッキの形にしたのかもな」
「エゴ、か……そうなのかもしれないな」
そいつも、自分のエゴをライダーデッキの形にしたのかもな」
「エゴ、か……そうなのかもしれないな」
そう言いながら真司は机の上に広がった支給品を手に取る。
願いを叶えるために戦い合う、これがエゴでないわけがない。
願いを叶えるために戦い合う、これがエゴでないわけがない。
「これ見て思ったんだよ」
真司が取り出したものは、ボロボロの箱に入った何枚もの紙だった。
そして、その箱の蓋を開き中から紙を取り出す。
稚拙な絵が描かれた紙だった。
そして、その箱の蓋を開き中から紙を取り出す。
稚拙な絵が描かれた紙だった。
「ドラグレッダー、ダークウィング、マグナギガ……ほとんどがミラーモンスターの絵だよ。
これは優衣ちゃんの描いた絵だって、一緒についてた紙に書いてある」
これは優衣ちゃんの描いた絵だって、一緒についてた紙に書いてある」
「ミラーワールドって、ひょっとすると優衣ちゃんの心のなかなのかもしれない。
それならnのフィールドっていうのと同じで鏡の中にあるのも説明がつくし」
「何が言いたいんだよ」
それならnのフィールドっていうのと同じで鏡の中にあるのも説明がつくし」
「何が言いたいんだよ」
やはりクーガーは穏やかに笑いながら続きを促す。
真司は少し押し黙った後、覚悟を決めたように口を開いた。
真司は少し押し黙った後、覚悟を決めたように口を開いた。
「これ、神崎と優衣ちゃん以外に人間の絵が居ないんだ。
だから、優衣ちゃんの心には、人が居ないんじゃないかって……」
だから、優衣ちゃんの心には、人が居ないんじゃないかって……」
事実、神崎士郎と神崎優衣と思える二人組の絵しか人間は描かれていなかった。
その絵にも、ミラーモンスターが描かれている。
真司はどこか悲しい気持ちになった。
その絵が、まるで外敵から、人間から身を守るように見えたからだ。
その絵にも、ミラーモンスターが描かれている。
真司はどこか悲しい気持ちになった。
その絵が、まるで外敵から、人間から身を守るように見えたからだ。
「俺は優衣ちゃんの友達だから、優衣ちゃんも助けてあげたい。
それこそ、自由と平和を守る、仮面ライダーに」
それこそ、自由と平和を守る、仮面ライダーに」
そこまで言って、顔を俯いた。
ふと、光太郎と自分を比較してしまったのだ。
劉鳳を殺してしまった自分と、死んでもみなみの心を守った光太郎を。
ふと、光太郎と自分を比較してしまったのだ。
劉鳳を殺してしまった自分と、死んでもみなみの心を守った光太郎を。
「俺は、仮面ライダーになれるかな……ライダーじゃない、仮面ライダーに。
誰かのために戦えるように」
「さぁな……ま、変わろうと思わなきゃ変われないさ。
特に、強い奴に変わろうと思ったらな」
誰かのために戦えるように」
「さぁな……ま、変わろうと思わなきゃ変われないさ。
特に、強い奴に変わろうと思ったらな」
その想いが読み取ったように、クーガーは柔らかい言葉をかける。
お前はお前だと、そう言い切る。
「だから、お前は城戸真司のまま仮面ライダーを名乗ればいい」
柔らかい笑みだった。
年齢こそ真司のほうが上だが、この場に置いてはクーガーが兄貴分と呼べるような立場関係になっていた。
年齢こそ真司のほうが上だが、この場に置いてはクーガーが兄貴分と呼べるような立場関係になっていた。
「餞別だ……まあ、お前が使うしかねえんだけどな」
クーガーは机から烈火のサバイブカードを引きぬいた。
仮面ライダー龍騎をサバイブ体へと変える、生存の意味を持つ究極のカード。
そのカードがクーガーから真司に手渡された。
仮面ライダー龍騎をサバイブ体へと変える、生存の意味を持つ究極のカード。
そのカードがクーガーから真司に手渡された。
「炎は文化の礎ってね。
人を傷つけるものだが、人を助けてきたものでもある」
人を傷つけるものだが、人を助けてきたものでもある」
炎は知恵に例えられるほど、人に無数の希望と絶望を与えてきたものだった。
そして、ギリシャ神話のプロメテウスを代表するように、多くの神話には火を与える存在が居る。
文化英雄と呼ばれる類の存在である。
ただ、その手の存在は得てして反社会的な存在とされることがある。
聖書における赤き蛇のように、存在そのものが悪と称されることも多いのだ。
この殺し合いの場に置ける、ちょうど、志々雄真実のように。
三村信史が志々雄真実に力という美酒を与えられたように。
シャナが志々雄真実に命というたった一つの権利を奪われたように。
希望と絶望を同時に与えてきたのだ。
そして、ギリシャ神話のプロメテウスを代表するように、多くの神話には火を与える存在が居る。
文化英雄と呼ばれる類の存在である。
ただ、その手の存在は得てして反社会的な存在とされることがある。
聖書における赤き蛇のように、存在そのものが悪と称されることも多いのだ。
この殺し合いの場に置ける、ちょうど、志々雄真実のように。
三村信史が志々雄真実に力という美酒を与えられたように。
シャナが志々雄真実に命というたった一つの権利を奪われたように。
希望と絶望を同時に与えてきたのだ。
サバイブのカードを強く握り、真司はクーガーへ尋ねる。
「クーガーも、変わろうと思ったことがあるのか?
誰かになりたいって、思ったことがあるのか?」
「いいや……どんなに不恰好でも俺は俺にしかなれねえからな。
このラディカル・グッドスピードが変わることなんてあり得ない。
まあ、それでいいんだけどな」
誰かになりたいって、思ったことがあるのか?」
「いいや……どんなに不恰好でも俺は俺にしかなれねえからな。
このラディカル・グッドスピードが変わることなんてあり得ない。
まあ、それでいいんだけどな」
クーガーは未だに痛みを訴えてくる自身の脚を見つめる。
「これが、俺なんだ」
その脚を、誇りを、ゆっくりと撫でた。
「クーガー……」
真司にクーガーを止めることはできない。
眼の前の伊達男は元々後藤を追っていた。
何よりも、最速で走り続けるクーガーをこれ以上走らせないことは誰にもできない。
眼の前の伊達男は元々後藤を追っていた。
何よりも、最速で走り続けるクーガーをこれ以上走らせないことは誰にもできない。
「死なないでくれよ」
真司は、すがるように呟いた。
◆ ◆ ◆
痛みを負ったペリドットを連想させる翠の髪を指で溶かしながら、湿り気の帯びた服を脱ぎ捨てる。
その裸体はスマートだが付くべきところには肉はついている。
獣欲と呼ばれる類の伏せるべき欲望を想起させるものだった。
翠星石と水銀燈の魅力は調度品のような美しさだが、C.C.の魅力はそのようなものではない。
C.C.の魅力というものは、人間としての即物的な欲求を蜂起させる魅力だった。
『人から愛されるギアス』を扱っていたC.C.は、自然とそのような身体に変化していた。
愛と欲の視線がC.C.に羞恥と見栄を生み、その姿が醜くなることを防いだのだ。
その裸体はスマートだが付くべきところには肉はついている。
獣欲と呼ばれる類の伏せるべき欲望を想起させるものだった。
翠星石と水銀燈の魅力は調度品のような美しさだが、C.C.の魅力はそのようなものではない。
C.C.の魅力というものは、人間としての即物的な欲求を蜂起させる魅力だった。
『人から愛されるギアス』を扱っていたC.C.は、自然とそのような身体に変化していた。
愛と欲の視線がC.C.に羞恥と見栄を生み、その姿が醜くなることを防いだのだ。
「……ルルーシュ」
ゼロの仮面を指で柔らかくなぞり、目を閉じる。
裸体だが、そこにはいやらしさよりも母性があった。
我が子を抱きしめるような、安らかな空気が広がる。
裸体だが、そこにはいやらしさよりも母性があった。
我が子を抱きしめるような、安らかな空気が広がる。
「お前は、嘘のない世界を否定するか?」
『ざぁんねんでしたぁ! 貴女騙されちゃったの!』
それは辛すぎるものだ。
辛い思い出を消すように、白梅香の香りを身体に吹きかけた。
辛い思い出を消すように、白梅香の香りを身体に吹きかけた。
「考えてもしょうがない」
ゼロの仮面を手放し、変わりに黒の騎士団の女性用制服を身にまとう。
シェリス・アジャーニのHOLY制服ではなく、黒を基調としたその制服を選んだのは単なる感慨からだ。
押し付けられた秩序を打開するべき混沌の制服。
この場にはふさわしいものだと思ったから、C.C.を選んだだけだ。
元々着ていた衣装を脱ぎ捨ててほっぽり出し、その部屋から扉を開ける。
シェリス・アジャーニのHOLY制服ではなく、黒を基調としたその制服を選んだのは単なる感慨からだ。
押し付けられた秩序を打開するべき混沌の制服。
この場にはふさわしいものだと思ったから、C.C.を選んだだけだ。
元々着ていた衣装を脱ぎ捨ててほっぽり出し、その部屋から扉を開ける。
「……ん、Lじゃないか」
扉を開いて周囲を見渡すと、廊下の奥から現れたLの背中が見えた。
相変わらず猫背のままゆったりとした足取りで歩いている。
その手には病院から調達したであろう道具を持っていた。
相変わらず猫背のままゆったりとした足取りで歩いている。
その手には病院から調達したであろう道具を持っていた。
「おや、C.C.さん。服を着替えたんですか」
C.C.の言葉にLは振り返る。
そういうLの服はすっかり汚れていた。
元々が白い服であるだけに、その汚れは顕著だ。
C.C.はゆっくりとした歩調でLへと近づいていく。
そういうLの服はすっかり汚れていた。
元々が白い服であるだけに、その汚れは顕著だ。
C.C.はゆっくりとした歩調でLへと近づいていく。
「なんだ、それは?」
「ヴァンさんに渡すテーピングと、空のカプセルを少し拝借してきましただけです。
カプセルには支給されていた青酸カリを入れておこうと思いまして。
幾つか被せると、時間差の効果も出ますから」
「……物騒だな」
「使えるようにしておきたいだけです。何が起こるのか、何が役立つかわかりませんから」
「ヴァンさんに渡すテーピングと、空のカプセルを少し拝借してきましただけです。
カプセルには支給されていた青酸カリを入れておこうと思いまして。
幾つか被せると、時間差の効果も出ますから」
「……物騒だな」
「使えるようにしておきたいだけです。何が起こるのか、何が役立つかわかりませんから」
毒を扱っている割に毒気のない顔でLは応える。
冷徹とは強張った顔をしていることではなく、感情のない表情を浮かべることなのかもしれない。
C.C.はゼロの仮面を撫でながら尋ねた。
冷徹とは強張った顔をしていることではなく、感情のない表情を浮かべることなのかもしれない。
C.C.はゼロの仮面を撫でながら尋ねた。
「先ほどの話、長々としていた割りにはなにもわからないことだったな」
「そうですね、あまり収穫はありませんでした。
なにかわかってしまえば良かったのですが」
「……やらないほうが、良かったかもしれないな。
城戸辺りは考えこむ性質だろう、悪戯に警戒心を高めただけだ」
「そうですね、あまり収穫はありませんでした。
なにかわかってしまえば良かったのですが」
「……やらないほうが、良かったかもしれないな。
城戸辺りは考えこむ性質だろう、悪戯に警戒心を高めただけだ」
V.V.の腹を突くのは、正直いい気分ではなかった。
Lたちにとっては単なる悪人だが、C.C.にとっては旧知の仲だ。
仲違いしたとはいえ、己の死のために彼と接触した事実に変わりはない。
Lたちにとっては単なる悪人だが、C.C.にとっては旧知の仲だ。
仲違いしたとはいえ、己の死のために彼と接触した事実に変わりはない。
そんなC.C.の言葉にLはゆっくりと首を振った。
Lとしてはあの会話が無駄だとは思っていなかった。
Lとしてはあの会話が無駄だとは思っていなかった。
「C.C.さん。大事なのは信じる信じないは関係なく、とにかく疑ってかかることです」
「……なに?」
C.C.は疑問の言葉を投げかける。
嘘のない世界とは、全く別の考え方だった。
嘘のない世界とは、全く別の考え方だった。
「疑いたくなくても、徹底的に疑う。
真実とはそう言った痛みの上でしか見つかりません。
疑いを失くした正義が傲慢であるように、疑いを失くした信頼ははっきり言って意味がありません。
どんなに信じていても、疑わなくてはいけないのです。
それも一種の信頼なのですから」
真実とはそう言った痛みの上でしか見つかりません。
疑いを失くした正義が傲慢であるように、疑いを失くした信頼ははっきり言って意味がありません。
どんなに信じていても、疑わなくてはいけないのです。
それも一種の信頼なのですから」
Lの頭によぎっているのは夜神総一郎の姿だった。
息子を信じた上でLに疑わせた。
総一朗は疑うことが真実に近づく道であることを知っていたのだ。
息子を信じた上でLに疑わせた。
総一朗は疑うことが真実に近づく道であることを知っていたのだ。
「絶対に間違っている、あるいは、絶対に間違っていない。
真実を求めるためには、どんなに確信していてもその確信を疑う必要があります。
そもそもとして、誰かが別の誰かを傷つけないために嘘を言っているのかもしれませんから。
それは優しさですが、優しさもまた人を窮地に追い込みかねない。
だから、私のように真相を追求する人間は常に疑わなくてはいけない」
「……」
真実を求めるためには、どんなに確信していてもその確信を疑う必要があります。
そもそもとして、誰かが別の誰かを傷つけないために嘘を言っているのかもしれませんから。
それは優しさですが、優しさもまた人を窮地に追い込みかねない。
だから、私のように真相を追求する人間は常に疑わなくてはいけない」
「……」
C.C.は言葉を返さないが、Lはそのまま言葉を投げかけていく。
C.C.の胸の内に抱えている疑問を解きほぐすように、言葉を投げかけるのだ。
C.C.の胸の内に抱えている疑問を解きほぐすように、言葉を投げかけるのだ。
「この先、強くなければいけません。強くなってもらう必要があるんです。
V.V.の裏に誰が居ても、どんな強大な壁があっても、戦い続けるために。
このどうしようもない現実を生き抜くために、強くなければ全員が死んでしまう」
「……L。そんな言葉はお前が強いから言えることだ」
V.V.の裏に誰が居ても、どんな強大な壁があっても、戦い続けるために。
このどうしようもない現実を生き抜くために、強くなければ全員が死んでしまう」
「……L。そんな言葉はお前が強いから言えることだ」
その言葉を、思わず否定してしまった。
いや、否定と言うよりは、拗ねるような色が濃いだろう。
いや、否定と言うよりは、拗ねるような色が濃いだろう。
「誰も彼もが、お前のように強いわけじゃない。
弱くなければ、生きていけない人間も居る」
弱くなければ、生きていけない人間も居る」
己のために世界を変えることは自らのために他人を傷つけるような弱い行為かもしれない。
だから、シャルルやV.V.やマリアンヌを弱い人間だと蔑むことは簡単だった。
だが、C.C.にはそれが出来ない。
自分が強いなどとは、口が裂けても言えなかった。
だから、シャルルやV.V.やマリアンヌを弱い人間だと蔑むことは簡単だった。
だが、C.C.にはそれが出来ない。
自分が強いなどとは、口が裂けても言えなかった。
◆ ◆ ◆
「……」
「……」
「……」
二体の人形の間は沈黙が支配していた。
翠星石は盗み見るように水銀燈へと視線を移す。
病院と言えど人形師の居ない現状で左脚はどうにも出来ず、いまだ欠損部分を無様に晒している。
沈黙に耐え切れず、翠星石が水銀燈へと語りかける。
翠星石は盗み見るように水銀燈へと視線を移す。
病院と言えど人形師の居ない現状で左脚はどうにも出来ず、いまだ欠損部分を無様に晒している。
沈黙に耐え切れず、翠星石が水銀燈へと語りかける。
「蒼星石襲ったらしいじゃねえですか。
こんな時になにを……」
「私たちのアリスゲームが終わったわけじゃないわ。
自分の他にローゼンメイデンが残っている限り、終わらないんですもの。
だったら、襲うほうがよっぽど自然じゃない」
こんな時になにを……」
「私たちのアリスゲームが終わったわけじゃないわ。
自分の他にローゼンメイデンが残っている限り、終わらないんですもの。
だったら、襲うほうがよっぽど自然じゃない」
そういう割に水銀燈は暗い表情のままだった。
水銀燈の言葉が正しければ、今も翠星石に襲いかかるべきなのだ。
倒さなければいけない姉妹を前にしても、水銀燈の心の奥には恐怖という鎖が巻き付いているのだ。
水銀燈の言葉が正しければ、今も翠星石に襲いかかるべきなのだ。
倒さなければいけない姉妹を前にしても、水銀燈の心の奥には恐怖という鎖が巻き付いているのだ。
「アンタのローザミスティカ渡しなさいよ」
「嫌ですぅ」
「嫌ですぅ」
そんな挑発の言葉ですら、張りがない。
自然と翠星石の、嫌だ、という否定の言葉も勢いのないものになってしまう。
自然と翠星石の、嫌だ、という否定の言葉も勢いのないものになってしまう。
「……水銀燈と話す機会なんて、思えばそんなになかったですね」
「そんなもの必要ないでしょう?」
「必要ないわけないですぅ」
「必要ないわよ……」
「むぅ……」
「そんなもの必要ないでしょう?」
「必要ないわけないですぅ」
「必要ないわよ……」
「むぅ……」
不自然にも思えるほど、話題を切り替える。
だが、その言葉にも水銀燈は素っ気ない言葉しか返してこない。
口を尖らして翠星石も答えるが、そこで会話が途切れる。
だが、その言葉にも水銀燈は素っ気ない言葉しか返してこない。
口を尖らして翠星石も答えるが、そこで会話が途切れる。
「……」
「……」
「……」
お互い気の強く喧嘩腰になりがちな水銀燈と翠星石だ。
いつもならば売り言葉に買い言葉となり、このような沈黙はめったに存在しなかった。
だが、この場を支配するのは沈黙だけ。
いたたまれない沈黙と、決して歩み寄れない稚拙な口喧嘩。
果たしてその二つならばどちらが良いのだろうか。
いつもならば売り言葉に買い言葉となり、このような沈黙はめったに存在しなかった。
だが、この場を支配するのは沈黙だけ。
いたたまれない沈黙と、決して歩み寄れない稚拙な口喧嘩。
果たしてその二つならばどちらが良いのだろうか。
「……そろそろ言うけど、貴女も感じたはずよ」
水銀燈は意を決したように、触れてはいけない話題にゆっくりと触れる。
翠星石もピクリと身体を震わせた。
水銀燈の語調で、何を言おうとしたか察したのだ。
翠星石もピクリと身体を震わせた。
水銀燈の語調で、何を言おうとしたか察したのだ。
「あれは、あの『光』は、私たちも知らないものだったわ。
でも、私たちのよく知っているものと似すぎている」
でも、私たちのよく知っているものと似すぎている」
――――それは、天を照らす緑色の光。
――――それは、地を統べる人外の証。
――――それは、人を滅ぼす王者の石。
――――それは、地を統べる人外の証。
――――それは、人を滅ぼす王者の石。
――――その名を、キングストーンと言った。
「ローザミスティカのそれを遥かに上回る、けれどよく似た輝き……」
世紀王の戦いとアリス・ゲームは酷似している。
己を己とする石(ローザミスティカ、あるいはキングストーン)を奪い合い、
複数(ローゼンメインデン、あるいは世紀王)の中から一人だけ特別な存在(アリス、あるいは創世王)を作り上げる。
己を己とする石(ローザミスティカ、あるいはキングストーン)を奪い合い、
複数(ローゼンメインデン、あるいは世紀王)の中から一人だけ特別な存在(アリス、あるいは創世王)を作り上げる。
「……あの光について、お父様はなにか知っているかもしれない。
あるいは、お父様もアレを探してるのかも。あの、異常な光を」
あるいは、お父様もアレを探してるのかも。あの、異常な光を」
リプラスフォームをまとわない正真正銘のバッタ怪人である仮面ライダーBlackの世界。
そこでキングストーンは賢者の石と呼ばれた。
錬金術師ローゼンがつくりあげたローザミスティカもまた、賢者の石だ。
キングストーンがゴルゴムの賢者の石ならば、ローザミスティカは人類の賢者の石なのだ。
そして、賢者の石とは、卑金属を金に変え、その生命を永遠のものへと変える。
すなわち、錬金術にとって達成すべき『究極の叡智』を指す言葉だ。
キングストーンがゴルゴムにとっての究極であることは言うまでもない。
ローゼンメイデンである彼女たちは、その事実を本能的に理解していた。
キングストーンが強力な力の塊であると、人形である自分たちを完璧な少女に進化させる力があると。
愛と本能が彼女たちに訴えていた。
そこでキングストーンは賢者の石と呼ばれた。
錬金術師ローゼンがつくりあげたローザミスティカもまた、賢者の石だ。
キングストーンがゴルゴムの賢者の石ならば、ローザミスティカは人類の賢者の石なのだ。
そして、賢者の石とは、卑金属を金に変え、その生命を永遠のものへと変える。
すなわち、錬金術にとって達成すべき『究極の叡智』を指す言葉だ。
キングストーンがゴルゴムにとっての究極であることは言うまでもない。
ローゼンメイデンである彼女たちは、その事実を本能的に理解していた。
キングストーンが強力な力の塊であると、人形である自分たちを完璧な少女に進化させる力があると。
愛と本能が彼女たちに訴えていた。
「あれが、あればわた、し、も――――」
シャドームーンに勝てる、そう考えた瞬間だった。
体全体が震え出す。
眼球は揺れ、嘔吐を呼び戻すような嫌悪感が水銀燈の意思を塗りつぶす。
目に浮かぶのは銀色。
自身の銀髪などよりも冷たい、銀色の鎧が浮かぶ。
緑の複眼に見つめられている。
あの光が、キングストーンという強大な力の塊がシャドームーンのものだとわかってしまった。
今、時空を超えて、睨みつけられている。
体全体が震え出す。
眼球は揺れ、嘔吐を呼び戻すような嫌悪感が水銀燈の意思を塗りつぶす。
目に浮かぶのは銀色。
自身の銀髪などよりも冷たい、銀色の鎧が浮かぶ。
緑の複眼に見つめられている。
あの光が、キングストーンという強大な力の塊がシャドームーンのものだとわかってしまった。
今、時空を超えて、睨みつけられている。
「ァ、ア、アァァァアァ!!?」
「な、なんですぅ!?」
「な、なんですぅ!?」
突然震えだした水銀燈に対して翠星石は話しかけるが、水銀燈は身体を小さくさせるばかりだ。
当然だ。
王の眼前でなければ、いくらでも元の自分の皮を被ることは許される。
だが、それだけだ。
どれほど装ってみても、水銀燈の魂には恐怖という影がある。
それはどれほど拭っても消えてくれない呪いだ。
水銀燈は既に心が敗北している。
どれだけ元の自分を演じていても、本質的にはすでに水銀燈は水銀燈ではない。
誇り高きローゼンメイデンは、死んでしまっている。
シャドームーンに勝とうと夢想する心すら、許してはくれなかった。
当然だ。
王の眼前でなければ、いくらでも元の自分の皮を被ることは許される。
だが、それだけだ。
どれほど装ってみても、水銀燈の魂には恐怖という影がある。
それはどれほど拭っても消えてくれない呪いだ。
水銀燈は既に心が敗北している。
どれだけ元の自分を演じていても、本質的にはすでに水銀燈は水銀燈ではない。
誇り高きローゼンメイデンは、死んでしまっている。
シャドームーンに勝とうと夢想する心すら、許してはくれなかった。
「ハァ、ハァ……ア、アァアア……」
「……大丈夫ですよ」
「……大丈夫ですよ」
未だに震える水銀燈に対して、その細い腕を回して抱きしめる。
「まったく頼りねえ姉ですぅ」
「な、なによ!」
「な、なによ!」
敵対心を水星期にぶつけるように叫び立てる。
だが、翠星石はぎゅっと水銀燈の身体を抱きしめる。
だが、翠星石はぎゅっと水銀燈の身体を抱きしめる。
「翠星石……貴女、私のこと嫌いじゃないの……なんで、貶さないのよ。
ローゼンメイデンにふさわしくない、みじめな姿を……!」
「嫌いなんかじゃないですし、馬鹿になんかしねえです」
ローゼンメイデンにふさわしくない、みじめな姿を……!」
「嫌いなんかじゃないですし、馬鹿になんかしねえです」
震える身体から翠星石のぬくもりが伝わってくる。
それに甘えたくなる自分が、水銀燈には何よりも耐え難かった。
それでも抜け出す気迫すらない。
それに甘えたくなる自分が、水銀燈には何よりも耐え難かった。
それでも抜け出す気迫すらない。
「たった七人の姉妹、どうして嫌いになれるですか」
「…………ッ!」
「…………ッ!」
哀れみに似た言葉は優しすぎる。
七体のローゼンメイデンの中で水銀燈が一番知っている。
みじめな人形であれば、誰もが優しくしてくれる。
それでも、その優しさがひどく暖かった。
震えは、治まっていた。
七体のローゼンメイデンの中で水銀燈が一番知っている。
みじめな人形であれば、誰もが優しくしてくれる。
それでも、その優しさがひどく暖かった。
震えは、治まっていた。
「ねえ、翠星石……」
「なんです?」
「なんです?」
震えの治まった水銀燈が、翠星石へと尋ねる。
だが、ただその名前を呼びたくなっただけで明確な話題があったわけではない。
水銀燈は手探りで言葉を探す。
だが、ただその名前を呼びたくなっただけで明確な話題があったわけではない。
水銀燈は手探りで言葉を探す。
「……貴女、真紅のローザミスティカ持ってるわね」
口に出たのはローゼンメイデン第五ドール真紅のことだった。
水銀燈が最初に出会った、水銀燈が初めて憎しみを抱いた因縁深いローゼンメイデン。
水銀燈が最初に出会った、水銀燈が初めて憎しみを抱いた因縁深いローゼンメイデン。
「それ、渡しなさいよ」
「それはダメです」
「それはダメです」
水銀燈の言葉に対して翠星石は、嫌、ではなく、駄目だ、と答えた。
「ローザミスティカは私たちの魂。
その真紅の魂が私を選んでくれたんです、簡単に渡すわけにはいかねえです」
その真紅の魂が私を選んでくれたんです、簡単に渡すわけにはいかねえです」
その言葉で思い出すのは始まりの記憶。
水銀燈がローゼンメイデンとなった瞬間の時間だ。
水銀燈がローゼンメイデンとなった瞬間の時間だ。
「真紅の魂が水銀燈に行きたいと思ったのなら、喜んで水銀燈にやるですよ」
「……翠星石、貴女ったら本当にお馬鹿さんね」
「……翠星石、貴女ったら本当にお馬鹿さんね」
記憶の隅に閉じ込められた、優しさと恥辱に溢れた甘々しくも苦々しい記憶。
それが蘇る。
だからこそ水銀燈は怒りを半分、悲しみ半分で小さく呟いた。
それが蘇る。
だからこそ水銀燈は怒りを半分、悲しみ半分で小さく呟いた。
「真紅が私と一緒に居たい、だなんて……そんなこと、思うはずがないじゃない」
◆ ◆ ◆
「山田……」
霊安室の中に眠る山田奈緒子のその姿に、上田は呆然としながら声を投げかけた。
いくつか怪我をしていることが見て取れた。
半壊した病院に巻き込まれたのだろう。
覚えていても辛いことだから考えないようしていた。
だが、忘れようとしても、心のどこかにその姿があった。
上田はしばしの間、奈緒子の遺体をじっと見ていると、突然声を弾ませた。
霊安室には不釣り合いな、陽気な声だった。
いくつか怪我をしていることが見て取れた。
半壊した病院に巻き込まれたのだろう。
覚えていても辛いことだから考えないようしていた。
だが、忘れようとしても、心のどこかにその姿があった。
上田はしばしの間、奈緒子の遺体をじっと見ていると、突然声を弾ませた。
霊安室には不釣り合いな、陽気な声だった。
「どうした、今度は復活マジックか?
心停止と皮膚の温度低下とは中々手が込んでるじゃないか、V.V.も騙されているようだ。
だが、やはりYOUは甘いな。私にはそれがマジックだとわかっている。
なにせ私は超優秀な日本科技大教授上田次郎、それに君とは長い付き合いだからな」
心停止と皮膚の温度低下とは中々手が込んでるじゃないか、V.V.も騙されているようだ。
だが、やはりYOUは甘いな。私にはそれがマジックだとわかっている。
なにせ私は超優秀な日本科技大教授上田次郎、それに君とは長い付き合いだからな」
奈緒子は何も言わない。
霊安室の中には上田の呑気を装った声だけが響き渡る。
再び沈黙が場を支配すると、上田はふぅと息をつきながら肩を落とした。
そして、メガネを外し隠すようにして顔面を大きな手のひらで覆った。
霊安室の中には上田の呑気を装った声だけが響き渡る。
再び沈黙が場を支配すると、上田はふぅと息をつきながら肩を落とした。
そして、メガネを外し隠すようにして顔面を大きな手のひらで覆った。
「……君は本当に死んでしまったのだな」
超常の奇跡にすがる想いを抱いた人間はこんな想いだったのかもしれない。
奇跡とは存在しないからこそ求め続けるものだ。
本来は心のどこかで諦めていたものが手に入るということは、あまりにも甘い誘惑だ。
だが、上田次郎はその甘い誘惑を跳ねのける。
それは上田次郎と山田奈緒子が共通する思いがあるからだ。
奇跡とは存在しないからこそ求め続けるものだ。
本来は心のどこかで諦めていたものが手に入るということは、あまりにも甘い誘惑だ。
だが、上田次郎はその甘い誘惑を跳ねのける。
それは上田次郎と山田奈緒子が共通する思いがあるからだ。
「この世に超常現象は存在しない……それが私と君の考えだった」
すっかり冷たくなった手をにぎる。
夜闇の暗さも手伝い、底冷えのするような感覚が上田を襲う。
それでも、その手を握りしめた。
夜闇の暗さも手伝い、底冷えのするような感覚が上田を襲う。
それでも、その手を握りしめた。
「安心しろ、この会場で起きていることは全て私が解決してやる。
ここには多くの魔法のような出来事がある。
だがな、Lの推理や城戸くんたちの話を聞く限りだとそれは理論を持った技術なのだよ。
彼らの世界……馬鹿らしいが、それ以外に思いつく言葉がないんだ。
とにかく、その世界ではその現象は確かに観測されてしっかりと研究されているらしい。
アルター能力も、ギアスとやらも、ライダーデッキとやらもな。
それはつまり、超常現象などではないことを意味しているんだよ。
どのような不可解な事象も観測されてその理論が研究されればな、そいつは科学になる。
理屈を解明して、この人類の宝である優秀な私が超常現象を科学に変えてみせる」
ここには多くの魔法のような出来事がある。
だがな、Lの推理や城戸くんたちの話を聞く限りだとそれは理論を持った技術なのだよ。
彼らの世界……馬鹿らしいが、それ以外に思いつく言葉がないんだ。
とにかく、その世界ではその現象は確かに観測されてしっかりと研究されているらしい。
アルター能力も、ギアスとやらも、ライダーデッキとやらもな。
それはつまり、超常現象などではないことを意味しているんだよ。
どのような不可解な事象も観測されてその理論が研究されればな、そいつは科学になる。
理屈を解明して、この人類の宝である優秀な私が超常現象を科学に変えてみせる」
ただ、上田がその現象を知らないだけなのだ。
理屈はどこかにある。
超常現象とは観測できても解明できないことを意味する。
解明できた瞬間に、それは魔法から科学へと名前を変えるのだ。
理屈はどこかにある。
超常現象とは観測できても解明できないことを意味する。
解明できた瞬間に、それは魔法から科学へと名前を変えるのだ。
「人が蘇るというのならば……その理屈を私が解明してみせる。
言ってしまえば、魔法科学か?
とにかくな、人間はそうやって発展してきたんだ。
奇跡のような出来事も、科学という学問によって解明してきたんだよ。
私はV.V.の言う超常現象には乗っかからない、奇跡ならば私の手で掴みとってみせる」
言ってしまえば、魔法科学か?
とにかくな、人間はそうやって発展してきたんだ。
奇跡のような出来事も、科学という学問によって解明してきたんだよ。
私はV.V.の言う超常現象には乗っかからない、奇跡ならば私の手で掴みとってみせる」
奈緒子はなにも言わない。
当然だ、上田の理論にも死人がしゃべりだすということはあり得ない。
喋り出した時点でそれは生命活動を行なっているということであり、つまりそれは死人ではなくなるのだから。
そして、奈緒子は確かに死人なのだ。
当然だ、上田の理論にも死人がしゃべりだすということはあり得ない。
喋り出した時点でそれは生命活動を行なっているということであり、つまりそれは死人ではなくなるのだから。
そして、奈緒子は確かに死人なのだ。
「……だから、君はゆっくりと休むといい。
ここには私と君の知らないことが多くあるが、それでも理屈を無視した超常現象はない。
イカサマ超常現象があったなら、私が一人でそのイカサマを暴いてやる。
そして、この私が君の代わりにその詐欺師に言ってやるさ。
『お前のやっていることは、なにもかもお見通しだ!』ってな」
ここには私と君の知らないことが多くあるが、それでも理屈を無視した超常現象はない。
イカサマ超常現象があったなら、私が一人でそのイカサマを暴いてやる。
そして、この私が君の代わりにその詐欺師に言ってやるさ。
『お前のやっていることは、なにもかもお見通しだ!』ってな」
そう言って、再び奈緒子の手を握る。
人の手とは思えない冷えた手を数分も握り続けると、上田は顔を上げた。
目元が潤んでいる。
上田は涙が零れないように天井を見上げながら、霊安室の扉に手をかける。
だが、そのドアノブをひねることはしない。
振り返り、視線を奈緒子へと戻す。
人の手とは思えない冷えた手を数分も握り続けると、上田は顔を上げた。
目元が潤んでいる。
上田は涙が零れないように天井を見上げながら、霊安室の扉に手をかける。
だが、そのドアノブをひねることはしない。
振り返り、視線を奈緒子へと戻す。
――――私は、君のことが……
それでも、己自身も判断できない曖昧な胸中を口にすることはなかった。
【一日目真夜中/G-8 総合病院】
【ストレイト・クーガー@スクライド】
[装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に、
[所持品]:基本支給品一式、城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎
[状態]:身体中に鈍い痛み、両脚に激痛、疲労(大)、応急処置
[思考・行動]
1:後藤を最速で倒す。約束は守る。
2:北岡、ジェレミア、つかさ、レナを探す。
※総合病院にて情報交換をしました。
※ギアスとコードについて情報を得ました。
※真司、C.C.らと情報交換をしました。
【ストレイト・クーガー@スクライド】
[装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に、
[所持品]:基本支給品一式、城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎
[状態]:身体中に鈍い痛み、両脚に激痛、疲労(大)、応急処置
[思考・行動]
1:後藤を最速で倒す。約束は守る。
2:北岡、ジェレミア、つかさ、レナを探す。
※総合病院にて情報交換をしました。
※ギアスとコードについて情報を得ました。
※真司、C.C.らと情報交換をしました。
【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】
[装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン
[支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1)
[状態]身体中に強い鈍痛、疲労(中)、首輪解除済み
[思考・行動]
1:真司と同行し、殺し合いを止める。
2:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。
[備考]
※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。
※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。
[装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン
[支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1)
[状態]身体中に強い鈍痛、疲労(中)、首輪解除済み
[思考・行動]
1:真司と同行し、殺し合いを止める。
2:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。
[備考]
※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。
※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。
【城戸真司@仮面ライダー龍騎(実写)】
[装備]龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎
[所持品]支給品一式×4(朝食分と水を一本消費)、確認済み支給品(0~2) 、劉鳳の不明支給品(0~2)、発信機の受信機@DEATH NOTE
首輪(剣心)、カードキー、神崎優衣の絵@仮面ライダー龍騎、サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎
[状態]身体中に激しい鈍痛、疲労(大)、劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感、志々雄への嫌悪、応急処置
[思考・行動]
1:人を守る。
2:右京の言葉に強い共感。
3:翠星石と同行し、殺し合いを止める。
※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。
※クーガー、C.C.らと情報交換をしました。
[装備]龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎
[所持品]支給品一式×4(朝食分と水を一本消費)、確認済み支給品(0~2) 、劉鳳の不明支給品(0~2)、発信機の受信機@DEATH NOTE
首輪(剣心)、カードキー、神崎優衣の絵@仮面ライダー龍騎、サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎
[状態]身体中に激しい鈍痛、疲労(大)、劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感、志々雄への嫌悪、応急処置
[思考・行動]
1:人を守る。
2:右京の言葉に強い共感。
3:翠星石と同行し、殺し合いを止める。
※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。
※クーガー、C.C.らと情報交換をしました。
【ヴァン@ガン×ソード】
[装備]:薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、バトルホッパー@仮面ライダーBLACK
[所持品]:支給品一式、調味料一式@ガン×ソード、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎
[状態]:疲労(小)、右肩に銃創、右上腕部に刀傷、各部に裂傷、全身打撲、応急処置
[思考・行動]
0:とりあえず前に進む。
1:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。
2:C.C.の護衛をする。
3:次にシャドームーンに会ったらバトルホッパーを返す。
[備考]
※まだ竜宮レナの名前を覚えていません。
※C.C.の名前を覚えました。
[装備]:薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、バトルホッパー@仮面ライダーBLACK
[所持品]:支給品一式、調味料一式@ガン×ソード、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎
[状態]:疲労(小)、右肩に銃創、右上腕部に刀傷、各部に裂傷、全身打撲、応急処置
[思考・行動]
0:とりあえず前に進む。
1:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。
2:C.C.の護衛をする。
3:次にシャドームーンに会ったらバトルホッパーを返す。
[備考]
※まだ竜宮レナの名前を覚えていません。
※C.C.の名前を覚えました。
【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ R2】
[装備]:ファサリナの三節棍@ガン×ソード、黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ
[所持品]:支給品一式×4、エアドロップ×2@ヴィオラートのアトリエ、ゼロの仮面@コードギアス
ピザ@コードギアス 反逆のルルーシュ R2、カギ爪@ガン×ソード
レイ・ラングレンの中の予備弾倉(60/60)@ガン×ソード、白梅香@-明治剣客浪漫譚-
確認済み支給品(0~1)、
[状態]:健康、首輪解除済み
[思考・行動]
0:レナと合流したい。
1:利用出来る者は利用するが、積極的に殺し合いに乗るつもりはない。
2:後藤、シャドームーン、縁、スザク、浅倉は警戒する。
3:ジェレミアの事が気になる。
[備考]
※不死でなくなっていることに気付いていませんが、回復が遅い事に違和感を覚えています。
※右京、ルパンと情報交換をしました。
※クーガー、真司らと情報交換をしました。
[装備]:ファサリナの三節棍@ガン×ソード、黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ
[所持品]:支給品一式×4、エアドロップ×2@ヴィオラートのアトリエ、ゼロの仮面@コードギアス
ピザ@コードギアス 反逆のルルーシュ R2、カギ爪@ガン×ソード
レイ・ラングレンの中の予備弾倉(60/60)@ガン×ソード、白梅香@-明治剣客浪漫譚-
確認済み支給品(0~1)、
[状態]:健康、首輪解除済み
[思考・行動]
0:レナと合流したい。
1:利用出来る者は利用するが、積極的に殺し合いに乗るつもりはない。
2:後藤、シャドームーン、縁、スザク、浅倉は警戒する。
3:ジェレミアの事が気になる。
[備考]
※不死でなくなっていることに気付いていませんが、回復が遅い事に違和感を覚えています。
※右京、ルパンと情報交換をしました。
※クーガー、真司らと情報交換をしました。
【L@デスノート(漫画)】
[装備]ゼロの剣@コードギアス、
[支給品]支給品一式×4(水と食事を一つずつ消費)、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ
角砂糖@デスノート、情報が記されたメモ、S&W M10(5/6)、S&W M10の弾薬(18/24)@バトル・ロワイアル、
首輪(魅音)、シアン化カリウム@バトルロワイアル、イングラムM10(0/32)@バトルロワイアル、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に
女神の剣@ヴィオラートのアトリエ、DS系アイテムの拡張パーツ(GBA)、才人の不明支給品(0~1)
[状態]肋骨折、疲労(小)
[思考・行動]
1:協力者を集めてこの殺し合いを止め、V.V.を逮捕する。
2:シャドームーンを倒す
3:大量の死者を出してしまったことに対する深い罪悪感。
[備考]
※詳細名簿に追加された情報は連れて来られた時系列以外未定です、次の方にお任せします。
※水銀燈が話したのは夜神月に会ってからの話だけです。
[装備]ゼロの剣@コードギアス、
[支給品]支給品一式×4(水と食事を一つずつ消費)、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ
角砂糖@デスノート、情報が記されたメモ、S&W M10(5/6)、S&W M10の弾薬(18/24)@バトル・ロワイアル、
首輪(魅音)、シアン化カリウム@バトルロワイアル、イングラムM10(0/32)@バトルロワイアル、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に
女神の剣@ヴィオラートのアトリエ、DS系アイテムの拡張パーツ(GBA)、才人の不明支給品(0~1)
[状態]肋骨折、疲労(小)
[思考・行動]
1:協力者を集めてこの殺し合いを止め、V.V.を逮捕する。
2:シャドームーンを倒す
3:大量の死者を出してしまったことに対する深い罪悪感。
[備考]
※詳細名簿に追加された情報は連れて来られた時系列以外未定です、次の方にお任せします。
※水銀燈が話したのは夜神月に会ってからの話だけです。
【上田次郎@TRICK(実写)】
[装備]君島の車@スクライド、ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説)
[支給品]支給品一式×4(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に
デスノート(偽物)@DEATH NOTE、予備マガジン3本(45発)、上田次郎人形@TRICK
雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、情報が記されたメモ、
浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品(1~3)、銭型の不明支給品(0~1)
[状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲
[思考・行動]
0:山田……
1:Lに協力する。
2:シャドームーンを倒す……?
※東條が一度死んだことを信用していませんが、Lが同じ事を言うのでちょっと揺らいでます。
[装備]君島の車@スクライド、ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説)
[支給品]支給品一式×4(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に
デスノート(偽物)@DEATH NOTE、予備マガジン3本(45発)、上田次郎人形@TRICK
雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、情報が記されたメモ、
浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品(1~3)、銭型の不明支給品(0~1)
[状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲
[思考・行動]
0:山田……
1:Lに協力する。
2:シャドームーンを倒す……?
※東條が一度死んだことを信用していませんが、Lが同じ事を言うのでちょっと揺らいでます。
【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】
[装備]ローゼンメイデンの鞄@ローゼンメイデン
[支給品]支給品一式×6(食料以外)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、双眼鏡@現実、
首輪×2(咲世子、劉鳳)、着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド、
農作業用の鎌@バトルロワイアル、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、
カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿、剣心の不明支給品(0~1)、ロロの不明支給品(0~1)
三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル
[状態]睡眠中、疲労極大、右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、左脚欠損、強い恐怖
[思考・行動]
1:シャドームーンを倒すまではLに協力する。
2:キングストーンに興味。
3:出来る事ならば、優勝を目指す。
[備考]
※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。
※nのフィールドに入ろうとすると「入ろうとする意思そのものが消されてしまう」ようです。
※Lが話したのは彼が知っている危険人物についての情報だけです。
[装備]ローゼンメイデンの鞄@ローゼンメイデン
[支給品]支給品一式×6(食料以外)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、双眼鏡@現実、
首輪×2(咲世子、劉鳳)、着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド、
農作業用の鎌@バトルロワイアル、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、
カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿、剣心の不明支給品(0~1)、ロロの不明支給品(0~1)
三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル
[状態]睡眠中、疲労極大、右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、左脚欠損、強い恐怖
[思考・行動]
1:シャドームーンを倒すまではLに協力する。
2:キングストーンに興味。
3:出来る事ならば、優勝を目指す。
[備考]
※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。
※nのフィールドに入ろうとすると「入ろうとする意思そのものが消されてしまう」ようです。
※Lが話したのは彼が知っている危険人物についての情報だけです。
※高荷恵の傷薬、石田散薬、包帯はすべて消費しました。
※残った不明支給品は八人全員が確認しました。
※シアン化カリウム@バトルロワイアルは複数個のカプセルに入れ替えました。
※知り合い順名簿の順番は【真・女神転生if…】が【ヴィオラートのアトリエ】の前に来ています。
※残った不明支給品は八人全員が確認しました。
※シアン化カリウム@バトルロワイアルは複数個のカプセルに入れ替えました。
※知り合い順名簿の順番は【真・女神転生if…】が【ヴィオラートのアトリエ】の前に来ています。
【石田散薬@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚】
劉鳳に支給。
新撰組副長である土方歳三の実家が製造、販売していた傷薬。
多摩の浪人であった時代に土方歳三が剣術修行のついでに売り歩いた代物。
打ち身、骨折によく効き、熱燗の日本酒で飲むことが推奨されていた。
るろうに剣心本編では斎藤一が薬売りに化けて神谷道場に訪れた際に登場した。
劉鳳に支給。
新撰組副長である土方歳三の実家が製造、販売していた傷薬。
多摩の浪人であった時代に土方歳三が剣術修行のついでに売り歩いた代物。
打ち身、骨折によく効き、熱燗の日本酒で飲むことが推奨されていた。
るろうに剣心本編では斎藤一が薬売りに化けて神谷道場に訪れた際に登場した。
【神崎優衣の描いた絵@仮面ライダー龍騎】
園崎魅音に支給。
幼少の頃に神崎優衣が描いた絵が箱詰めされてある。
怪獣の姿は全てがミラーモンスターである。
園崎魅音に支給。
幼少の頃に神崎優衣が描いた絵が箱詰めされてある。
怪獣の姿は全てがミラーモンスターである。
【サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎】
ストレイト・クーガーに支給。
これを使用することで、仮面ライダー龍騎が仮面ライダー龍騎サバイブへと進化する。
なお設定上はリュウガもこのカードを使用することでサバイブ体になれる。
ストレイト・クーガーに支給。
これを使用することで、仮面ライダー龍騎が仮面ライダー龍騎サバイブへと進化する。
なお設定上はリュウガもこのカードを使用することでサバイブ体になれる。
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C.C. | ||
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翠星石 | ||
ストレイト・クーガー | ||
上田次郎 | ||
L | ||
水銀燈 |