三人寄れば……一体どうなる?

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三人寄れば……一体どうなる?  ◆SVPuExFbKQ



「さてと、じゃあ何があるか確認しますか」

一通り感動に浸っていた詩音だったが、さすがにずっとそうやっていたわけではない。
正直、詩音としてはずっとそうしていたかったのだが、今は状況が状況なので自身で自粛したのだ。
そんな彼女が一番最初にやったこと。
それは、自分に支給された道具の確認だった。
これから生き残るためにも、そして悟史を含めた部活メンバーを見つけるためにも支給品は必要である。
少なくとも身を守るものくらいあるだろうと思い、調べることにしたのだ。
水や食料などが入っている中、一際目立っているものが3つあった。

まず、最初に出てきたのはアサルトライフルだった。
それも詩音が知っているものであった。
AK−47。
俗に、カラシニコフ銃と呼ばれるものだ。
それは、詩音がこれから体験するはずだった未来で使用していた銃であった。
だがこれを出した時の詩音の顔は、なんとも微妙なものだった。
たしかにこれがあれば自身の安全は当分大丈夫だろう。
弾数も先程確認したら、マガジンが9つあった。
なので弾切れの心配も当分ない。
だが……

「これでは少し、強すぎますね……」

自衛のために銃は欲しいと思ったが、ここまで協力な銃を欲しかったわけではない。
これで自分が殺し合いに乗っていたのなら喜んだかもしれない。
だが今のところ自分は乗るつもりはない。
つまり宝の持ち腐れという奴なのである。

「……まぁ、損したわけじゃないからいいんですけどね」

それがこの支給品に対しての詩音の感想だった。

次に出てきたのが、カードだった。
だが、まるで用途がわからない。

とりあえずカード名が「SEAL」というのはわかった。
でもそれだけだ。
本当に使い方がわからない。

「……とりあえず保留ですね」

それがカードに関する感想だった。

そして、最後に出てきたのは……

「これってまさか……!!」

それは、クマのぬいぐるみだった。
しかもそれは、詩音も見覚えのあるものだった。

「これ、悟史君が買おうとしてたぬいぐるみだ……」

間違いない。
これは悟史君が買おうとしていたものだ。
何故自分に支給されたのかはわからないが、自分の決意を固めるのには十分だった。
これを沙都子、そして悟史君に届けるためにも……

「私が、頑張らなきゃいけないですね……」

私は仲間を探し出してやる。
沙都子を探し出してやる。
そして、悟史君を探し出してやる。
そう決意をして、彼女は立ち上がった。

「さてと、じゃあ行きますか」

そう言って、詩音は警察署の玄関扉に向かった。


     ◇



「たく、一体何考えてんだあいつは……」

自身の支給品を確認していた次元大介は落胆していた。
彼は殺し合いを積極的にするつもりはない。
自分に襲い掛かってくる奴ならともかく、無力な奴を撃ち殺す趣味は彼には無い。
なので、彼がするべきことは自然と決まった。
ルパン達を探して、そしてあのヴイツーという小僧を殺す。
そうすればこの馬鹿げた殺し合いも止まるはずだ。
ただ、そのためには奴の情報が必要になってくる。
なので何か手がかりになるものが無いものか、そして自身の安全確保のためにデイバックの中身を確認していたのだ。
そして、今次元は落胆していた。
何故か。

まず、最初に支給されたのがなんと水鉄砲だったのだ。
これには次元も驚いた。
殺し合いと言っていたので、普通に人を殺すための道具が入っているものと思っていたからだ。
これでどう殺し合えと言うのだろうか。

「……わけがわかんねぇな」

と、思わず彼が言ってしまったものわかる。
しかも、その後に出てきた支給品もろくな物がなかった。
豪華な如雨露と、レイピアだ。
まず如雨露だが、まるで用途がわからない。
豪華なだけで、別にどこにでもあるような如雨露だ。
少し小さい気もするが、そうゆうものもあるのだろう。
とりあえず、まったく使えないということには変わりない。
そしてレイピアだが、正直なんで自分に支給されたのだろうと考えてしまった。
五ェ門とかに支給すればよかったのにと思いつつ、次元はそれを手に取った。
なんだかんだ言っても、これしか武器がないので仕方がない。
使い慣れない武器だったが、水鉄砲を相手に向けるよりはマシだ。

そして、今後について考えた。
支給品の中には奴に関する情報はなかった。
だったら、知っている奴を探せばいい。
あのルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(何故か名簿ではランペルージになっていたが)と名乗った男と緑の髪の女。
あいつらが何か知っているのは間違いない。
ルパン達を探す一方で、彼らを探した方がいいと考えた。
正直、あのルルーシュって奴の奇行が気になりはしたが今はどうでもいい。
とにかく行動しよう。

そう思って、目の前にある建物――警察署に向けて歩き出した。


     ◇


「……兄さんを守ろう」

それが、ロロ・ランペルージの思ったことだった。
彼は警察署の前に居た。
ロロが望んだのは、ルルーシュの生存。
そのためだったら、どんなことでもしよう。
例え……

「殺し合い乗ってでも……」

ルルーシュだけは守ろう。
そうロロは思った。
そしてそれと同時に支給品の確認をした。
守るとは言ったものの、ルルーシュがどこにいるのかわからなければ話にならない。
なので、何か利用できるものがないか。
そう思って中身を確認したのだ。
目当てのものはすぐ見つかった。

「ナイフ、か」

それは一般的なサバイバルナイフだった。
自分にちょうどいい支給品がきたなと思った。
自分のギアスは、他者の体感時間を止めてしまうもの。
ようするに暗殺向きのギアスなのだ。
それとこのナイフを使えば兄さんを助けることも容易に……

「……ちょっと待てよ」

そういえば、兄さんはV.V.の周りに居る兵士に向かってギアスを使ったはずだ。
なのに何の効果もなかった。
ギアスキャンセラーの可能性もあるが、まだハッキリと何かがわかったわけじゃない。
もし仮に兄さんに何か細工が施されていて、そのせいで発動しなかったのだとしたら……

「僕のギアスにも何かされている可能性があるかもね……」

もちろん、これはただの仮説だ。
本当だという証拠など何もない。
だが本当だとして、それがギアスの副作用を増加するものとかだとしたら。
そのせいで自身が倒れて、兄さんを守れなくなったら。

「……考えたくもない」

とにかく、安全がわかるまで極力ギアスは使わない方がいいだろう。
無論、本当に危機が迫った時は使わざるを得ないが。

「となると、武器がこれだと少し危ないね」

何か別の支給品はないかと思い探していると、ふと変な紙を発見した。
元はB5のノートの1ページだったのだろう。
内容を見て、ロロは驚いた。
内容もそうだったが、ロロは自身がイレブンの言葉である日本語を違和感なく読めていることに驚いていた。
おそらく、V.V.が何かしたのだろう。
そうでなければいきなりイレブンの言葉を読めたりはしないはずだ。
そして内容も驚きを隠せないものだった。
紙にはこんなことが書かれていた。



     ◇

私、前原圭一は命を狙われています。
なぜ、誰に、命を狙われているのかはわかりません。
ただひとつ判る事は、
オヤシロさまの祟りと関係があると言う事です。

レナと魅音は犯人の一味。

他にも大人が4〜5人以上。
白いワゴン車を所有。

バラバラ殺人の被害者をもう一度よく調べてください。
生きています。

富竹さんの死は未知の薬物によるもの。
証拠の注射器はこれです。

どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、
その時、私は死んでいるでしょう。
…死体があるか、ないかの違いはあるでしょうが。

これを読んだあなた。
どうか真相を暴いてください。
それだけが私の望みです。


前原圭一


     ◇



「……何これ?」

それが内容を知った時のロロの感想だった。
多少訳が分からない部分(オヤシロさまの祟りとかバラバラ殺人など)があるが、それでも書いてある内容はわかった。

まずこの手紙を書いたのが、参加者の一人である前原圭一だということ。
そして……どうやら彼はこの手紙を見ている時はもう死んでいるということ。
まぁこの殺し合いに参加しているのだから、ただの杞憂の可能性もあるが。

そして、レナと魅音というのが危険人物だということ。
おそらくこれは、名簿に載っている竜宮レナ園崎魅音のことを言っているのだろ。
どうゆう犯人なのかは知らないが、前原圭一が死ぬとか書いているからおそらく殺人かなんかだろう。
兄さんに危害が及ぶかもしれないので優先的に狙った方がいい。
また、同じ園崎と名をした奴が居たので、そいつも警戒した方がいいだろう。
それと、そいつの名前の間に北条と名の参加者が居た。
おそらく知り合いの可能性があるので警戒して損はないだろう。

(もちろん、このメモが嘘を言っている可能性もあるけど、あんまり僕には関係ないかな……)

とロロは思いながら、最後の支給品を取り出そうとして……


ふと、自分の前と後ろから人の気配がした。


     ◇


こうして、3人の参加者は集まっていく。
それぞれの目的を胸に秘めて。
はたして3人はどうなるのか。
それは誰にもわからない。
例え、オヤシロさまでも。


【一日目黎明/H−9 警察署玄関扉前】
【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】
[装備]AK−47(カラシニコフ銃)@現実
[支給品]支給品一式、AK−47のマガジン×9つ@現実、SEAL(封印)@仮面ライダー龍騎、クマのぬいぐるみ@ひぐらしのなく頃に
[状態]健康、若干興奮気味
[思考・行動]
1.悟史に会う
2.仲間との合流、沙都子を優先
3.とりあえず、警察署から出る
[備考]
※皆殺し編、沙都子救出後の綿流し祭の最中からの参戦です


【一日目黎明/H−9 南部】
【次元大介@ルパン三世(アニメ)】
[装備]レイピア@現実
[支給品]支給品一式、水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、庭師の如雨露@ローゼンメイデン
[状態]健康
[思考・行動]
1.ヴイツーを殺して、殺し合いを止める
2.ルパン達を探す
3.ルルーシュと緑の髪の女(C.C.)を探して、ヴイツーの情報を手に入れる
4.とりあえず、警察署に向かう
5.銃が欲しいな……
[備考]
※庭師の如雨露をただの如雨露だと思っています


【一日目黎明/H−9 警察署前】
【ロロ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】
[装備]サバイバルナイフ@現実
[支給品]支給品一式、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、ランダム支給品(0〜1)
[状態]健康
[思考・行動]
1.ルルーシュを守る
2.他の参加者を抹殺する
3.竜宮レナ、園崎魅音を優先して探し、殺す
4.前原圭一、園崎詩音、北条悟史、北条沙都子を警戒する
5.ギアスの使用はできるだけ控える(緊急時は使う)
6.人の気配に対処する
[備考]
※19話ルルーシュ粛清前からの参戦です
※自身のギアスに制限がかけられている可能性に気づきました
※竜宮レナ・園崎魅音を危険人物と認識しています
※圭一のメモをある程度信じていますが、嘘の可能性も考えています



【SEAL(封印)@仮面ライダー龍騎】
モンスターの封印のカード。
持っていれば例えライダーでない人間でもモンスターの標的になることはない。
ただモンスターは襲うことが出来ないというだけで、執拗につけまわしはする。

【庭師の如雨露@ローゼンメイデン】
翠星石の武器。
人の夢の中に存在する「心の樹」の手入れをする事が出来る他 夢の樹の葉や幹を自由に召喚し、そして使役出来る能力を持っている。
だが一般人は恐らくその能力を使う事が出来ないと思われる。

【前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に】
鬼隠し編で前原圭一が書いたメモ。
内容は本文にもあるもの。
原作では一部分が切り取られていた。


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005:オヤシロ様がみてる 園崎詩音 046:三竦み
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ロロ・ランペルージ



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