収穫祭
トーチ・ポートには年間を通じて4つの大祭があるが、中でももっとも賑わうのが収穫祭である。
この祭りは、もともとは農業中心の町であった東町が伯爵領として召し上げられるより遥か昔から受け継がれており、一年の収穫への感謝と翌年の豊作を神に祈る重要な儀式である。
トーチ・ポートの東には肥沃な農地が広がっており、良質の小麦とワイン向けのブドウの産地として知られている。農村の人々は豊かな恵みは神の加護あってのことと、多くの供えものを伴ってヒルガ神殿に礼拝し、感謝を捧げる。町はこうした礼拝者のために収穫祭の間は門を解放し、通行税も徴収しない。
収穫祭の中心となるのは礼拝者の集まる神殿前の広場である。ここには各地からさまざまな見世物や露天が集まるほか、周辺地区に住まう貴族たちが競うように美食を振る舞うテーブルに埋め尽くされる。もちろん、それを目当てに大勢の人が身分性別の隔たりなく集まってくるため、夜明けから日暮れまで非常に多くの人でにぎわっている。
この祭りは、もともとは農業中心の町であった東町が伯爵領として召し上げられるより遥か昔から受け継がれており、一年の収穫への感謝と翌年の豊作を神に祈る重要な儀式である。
トーチ・ポートの東には肥沃な農地が広がっており、良質の小麦とワイン向けのブドウの産地として知られている。農村の人々は豊かな恵みは神の加護あってのことと、多くの供えものを伴ってヒルガ神殿に礼拝し、感謝を捧げる。町はこうした礼拝者のために収穫祭の間は門を解放し、通行税も徴収しない。
収穫祭の中心となるのは礼拝者の集まる神殿前の広場である。ここには各地からさまざまな見世物や露天が集まるほか、周辺地区に住まう貴族たちが競うように美食を振る舞うテーブルに埋め尽くされる。もちろん、それを目当てに大勢の人が身分性別の隔たりなく集まってくるため、夜明けから日暮れまで非常に多くの人でにぎわっている。
■収穫祭の捧げ物
祭りの期間中には町じゅうの祠や教会、神殿、聖堂にさまざまな捧げ物がなされ、また富めるものたちは自らの富貴を誇るべく高価で貴重なものを捧げ、あるいはそれを材料として作った料理を客に振る舞う。
特に東町の貴族のような権威を持たない西町の豪商たちは、普段であれば決して口にできないような高価で希少な料理(それにはモンスターの肉や卵も含まれる!)を捧げ、振る舞うことで自らの権勢を誇示しようとするものが多いため、収穫祭前には彼らを当てこんだ冒険者や、遠方から珍奇なスパイスや珍味を運んできた交易商、美味を探求する料理人や魔術師たちがトーチ・ポートに集まってくる。
祭りの期間中には町じゅうの祠や教会、神殿、聖堂にさまざまな捧げ物がなされ、また富めるものたちは自らの富貴を誇るべく高価で貴重なものを捧げ、あるいはそれを材料として作った料理を客に振る舞う。
特に東町の貴族のような権威を持たない西町の豪商たちは、普段であれば決して口にできないような高価で希少な料理(それにはモンスターの肉や卵も含まれる!)を捧げ、振る舞うことで自らの権勢を誇示しようとするものが多いため、収穫祭前には彼らを当てこんだ冒険者や、遠方から珍奇なスパイスや珍味を運んできた交易商、美味を探求する料理人や魔術師たちがトーチ・ポートに集まってくる。
■広場と見世物
多くの人で一晩中ごった返す神殿前広場には、普段なかなかお目にかかれない、例えば異国の猛獣使いや曲芸師、手品師や幻術士が祭りの賑わいに緩んだ財布からおひねりを頂戴しようと芸の限りを尽くしている。
中でも名物として知られるのは、歌劇『聖騎士王と竜』で有名な「赤竜劇団」だろう。その名のとおり劇団員としてレッド・ドラゴンを従えた赤竜劇団は、いつも臨場感あふれるステージを提供する。中でも竜をなんとか騙そうとする聖騎士と、それに気づきながら無理難題で聖騎士をやりこめる赤竜のユーモラスな掛け合いは名場面として非常に好評だ。彼らのステージを一目見んと遠くの町からも観客が押し寄せるため、劇団のテントはいつも満員である。
多くの人で一晩中ごった返す神殿前広場には、普段なかなかお目にかかれない、例えば異国の猛獣使いや曲芸師、手品師や幻術士が祭りの賑わいに緩んだ財布からおひねりを頂戴しようと芸の限りを尽くしている。
中でも名物として知られるのは、歌劇『聖騎士王と竜』で有名な「赤竜劇団」だろう。その名のとおり劇団員としてレッド・ドラゴンを従えた赤竜劇団は、いつも臨場感あふれるステージを提供する。中でも竜をなんとか騙そうとする聖騎士と、それに気づきながら無理難題で聖騎士をやりこめる赤竜のユーモラスな掛け合いは名場面として非常に好評だ。彼らのステージを一目見んと遠くの町からも観客が押し寄せるため、劇団のテントはいつも満員である。
| + | [シナリオ・フック]宿命の対決 |
| + | [シナリオ・フック]レッド・ドラゴン失踪事件 |
■競技会
収穫祭で神に捧げられるのは食料や金品ばかりではない。それは勇士たちの競技会であったり、技芸を競うコンテストの場合もある。トーチ・ポートは軍事施設としても機能しているため町全体に尚武の気風が強く、貴族や兵士だけでなく町民たちも盛んにこうした競技会に参加するし、富める者の中には奉納するための競技会を主催するものもいる。こうした競技会には馬比べや剣闘、拳闘、ジョウストなどが選ばれることが多いが、捧げる神に応じて変わった競技が選ばれる場合もある(酒の神であれば「ラムの飲み比べ」とか)。
また、宴会の余興として単純な競技会(力比べ、遠投、歌比べなど)が催されることも多い。
収穫祭で神に捧げられるのは食料や金品ばかりではない。それは勇士たちの競技会であったり、技芸を競うコンテストの場合もある。トーチ・ポートは軍事施設としても機能しているため町全体に尚武の気風が強く、貴族や兵士だけでなく町民たちも盛んにこうした競技会に参加するし、富める者の中には奉納するための競技会を主催するものもいる。こうした競技会には馬比べや剣闘、拳闘、ジョウストなどが選ばれることが多いが、捧げる神に応じて変わった競技が選ばれる場合もある(酒の神であれば「ラムの飲み比べ」とか)。
また、宴会の余興として単純な競技会(力比べ、遠投、歌比べなど)が催されることも多い。
| + | [シナリオ・フック]北の森の緑狩騒動 |
■本祭
盛大に祝われる収穫祭であるが、その本祭は秘密裏と言っていいほどひそやかに行なわれている。
本祭は収穫祭の初日の朝、ヒルガ大聖堂の大司教と、ヒルガドルフの城主によって執り行なわれる。夜明け前、2人はわずかな供を引き連れ砦の東半マイルほどのところにある小さな丘、通称“山羊の円卓”へと向かう。そして、日の出と同時に連れてきた山羊の首を切り落とし、迸る血を“円卓”にある石積みへ降りかけるという。
見つかれば異端のそしりを受けかねないこのような儀式を、敬虔で知られる大司教がなぜ毎年続けているのか、そもそも何のための儀式なのかはまったく知られていない。しかし、本祭はトーチ・ポートができる前から、代々の領主と教会の主とに受け継がれているのである。
盛大に祝われる収穫祭であるが、その本祭は秘密裏と言っていいほどひそやかに行なわれている。
本祭は収穫祭の初日の朝、ヒルガ大聖堂の大司教と、ヒルガドルフの城主によって執り行なわれる。夜明け前、2人はわずかな供を引き連れ砦の東半マイルほどのところにある小さな丘、通称“山羊の円卓”へと向かう。そして、日の出と同時に連れてきた山羊の首を切り落とし、迸る血を“円卓”にある石積みへ降りかけるという。
見つかれば異端のそしりを受けかねないこのような儀式を、敬虔で知られる大司教がなぜ毎年続けているのか、そもそも何のための儀式なのかはまったく知られていない。しかし、本祭はトーチ・ポートができる前から、代々の領主と教会の主とに受け継がれているのである。
<収穫祭中の催事>

竜鱗の試練
西町にはごく少数であるが、リザードフォークが居を構えている。
彼らは収穫祭に『竜鱗の試練』と呼ばれる勇ましい儀式を執り行う。
ドルイドの詠唱の中、両腕両足を杭に固定された参加者にクロスボウが発射される。ボルトは先端を丸めてあるが、それでも怪我をするほど強力な打撃を与える。こうして鱗の強度を計り、「参った」まで矢を打ち込み続けるのがこの儀式である。
このような儀式を生んだのは、かつて「竜鱗王」と呼ばれたリザードフォークの英雄が、雨のように矢の降り注ぐ戦場を駆け抜け、ハリネズミのような姿で立ったまま息絶えていたという伝承である。儀式の中で最優秀の成績を残した者は、竜鱗王の気高い意志を継ぐ者として「竜鱗の子」という称号が与えられる。
(鹿田穣・吉田周平)
彼らは収穫祭に『竜鱗の試練』と呼ばれる勇ましい儀式を執り行う。
ドルイドの詠唱の中、両腕両足を杭に固定された参加者にクロスボウが発射される。ボルトは先端を丸めてあるが、それでも怪我をするほど強力な打撃を与える。こうして鱗の強度を計り、「参った」まで矢を打ち込み続けるのがこの儀式である。
このような儀式を生んだのは、かつて「竜鱗王」と呼ばれたリザードフォークの英雄が、雨のように矢の降り注ぐ戦場を駆け抜け、ハリネズミのような姿で立ったまま息絶えていたという伝承である。儀式の中で最優秀の成績を残した者は、竜鱗王の気高い意志を継ぐ者として「竜鱗の子」という称号が与えられる。
(鹿田穣・吉田周平)
屋台船「道化のオルカ号」
道化のオルカ号は祭のあるところを回遊する旅芸人の一座の乗船であり、同時に優秀なコックを抱えた移動式レストランでもある。
座長は人間であるが、船員はマーフォークやホブゴブリン、ティーフリング、リザードフォークなどさまざまな種族のものが混在している(ために、こうした珍しい種族そのものが見世物になってもいるのである)。またバードやソーサラーなどの術者も多く、これまでにも彼らの稼ぎに目をつけた海賊たちを何度も撃退している。
道化のオルカ号はこの地方には珍しい平底の双胴船で、淡いピンクと濃いピンクのツートーンの地に花や動物、魚の絵などをあしらった、少々趣味の悪いカラーリングをなされている。二つの船体は数本の柱でしっかりと固定され、その上を板で覆われているため自由な行き来が可能である。
座長は人間であるが、船員はマーフォークやホブゴブリン、ティーフリング、リザードフォークなどさまざまな種族のものが混在している(ために、こうした珍しい種族そのものが見世物になってもいるのである)。またバードやソーサラーなどの術者も多く、これまでにも彼らの稼ぎに目をつけた海賊たちを何度も撃退している。
道化のオルカ号はこの地方には珍しい平底の双胴船で、淡いピンクと濃いピンクのツートーンの地に花や動物、魚の絵などをあしらった、少々趣味の悪いカラーリングをなされている。二つの船体は数本の柱でしっかりと固定され、その上を板で覆われているため自由な行き来が可能である。

紅白に彩られた天幕で雨や日差しから守られた広い甲板上では芸人や演奏士が楽しげに芸を披露する中、装飾品を売る土産屋や占い師が店を開いているほか、的あてや力比べなど簡単なゲーム類がそろっている。また日に何度か開催されるマーフォークの船員とオルカのアクロバティックなショーは有名で、船に乗り切れないほどの客が集まることもある。
艦橋は調理場となっており、ここで異国風の軽食を頼んだり、上階のレストランで飲食を楽しむこともできる。また両船体の間は大きな網が袋状に設置された生け簀となっており、釣り堀として釣りを楽しむことができるほか、新鮮な魚を前述のレストランで調理することも可能である。
座長にして船長であるルミドールは高レベルのドルイドで、構造的に荒天に弱い道化のオルカ号を呪文の力で守っている。また、ショーに出演している3頭のオルカのうち1頭はかれの動物の相棒であり、残りの2頭は彼の手によりアウェイクンされている。世捨て人として暮らすことの多いドルイドがこのような一座を率いていることに反感を持つドルイドも多いが、ドルイド教団は彼の活動を黙認している(そのため、彼はドルイド教団の要職にある者の隠し子であるとか、教団の秘密の任務を請け負っているという噂もある)。
艦橋は調理場となっており、ここで異国風の軽食を頼んだり、上階のレストランで飲食を楽しむこともできる。また両船体の間は大きな網が袋状に設置された生け簀となっており、釣り堀として釣りを楽しむことができるほか、新鮮な魚を前述のレストランで調理することも可能である。
座長にして船長であるルミドールは高レベルのドルイドで、構造的に荒天に弱い道化のオルカ号を呪文の力で守っている。また、ショーに出演している3頭のオルカのうち1頭はかれの動物の相棒であり、残りの2頭は彼の手によりアウェイクンされている。世捨て人として暮らすことの多いドルイドがこのような一座を率いていることに反感を持つドルイドも多いが、ドルイド教団は彼の活動を黙認している(そのため、彼はドルイド教団の要職にある者の隠し子であるとか、教団の秘密の任務を請け負っているという噂もある)。
船くらべ
収穫祭最大のイベントとして知られる、東西町対抗の船によるレース。各町からそれぞれ代表が選出され、戦いに望む。
旧港を出発し、ぐるりとグレイ・トーチを巡って新港へ向かうだけのレースであるが、魔法の使用以外のすべて(船をぶつけての妨害さえも!)が認められており、その戦いは年々激しさを増してきている。
トーチ・ポート完成以前からヒルガドルフ(東町)で行なわれていたイベントであるが、東西町の成立後、両町の交流のため2港をまたぐ形で行なわれるようになった。また、このとき伯爵の意向で「勝った町は1年間、港の統轄権を得る」ことが定められた。
とはいえ当時は軍港と漁港のほかにたいした施設もなかったことから統轄権にはさほどうま味はなく、レースに臨む人々も港の腕自慢が選出される程度で、あくまで祭りの余興と捉えている者が多かった。
しかしここ10年ほどでトーチ・ポートを訪れる商船の激増にともない関税や入港税収入も大幅に増えたため、船の優先交通や停泊地・荷揚げの場所・時間、税額など一切を取り決められる港の統轄権は非常に大きな利益をもたらすようになった。
そのため、両町(特に大きな財源を持たない西町)は高名な船大工を招聘したり、海軍にレース専門部門を設置して優秀な船乗りを集めるなど、レースの勝利に向けて力を注ぐようになっている。
旧港を出発し、ぐるりとグレイ・トーチを巡って新港へ向かうだけのレースであるが、魔法の使用以外のすべて(船をぶつけての妨害さえも!)が認められており、その戦いは年々激しさを増してきている。
トーチ・ポート完成以前からヒルガドルフ(東町)で行なわれていたイベントであるが、東西町の成立後、両町の交流のため2港をまたぐ形で行なわれるようになった。また、このとき伯爵の意向で「勝った町は1年間、港の統轄権を得る」ことが定められた。
とはいえ当時は軍港と漁港のほかにたいした施設もなかったことから統轄権にはさほどうま味はなく、レースに臨む人々も港の腕自慢が選出される程度で、あくまで祭りの余興と捉えている者が多かった。
しかしここ10年ほどでトーチ・ポートを訪れる商船の激増にともない関税や入港税収入も大幅に増えたため、船の優先交通や停泊地・荷揚げの場所・時間、税額など一切を取り決められる港の統轄権は非常に大きな利益をもたらすようになった。
そのため、両町(特に大きな財源を持たない西町)は高名な船大工を招聘したり、海軍にレース専門部門を設置して優秀な船乗りを集めるなど、レースの勝利に向けて力を注ぐようになっている。
迷宮探検競技
商工会が行なっているイベントの一つ。
戦争中、隠された地下道を通って囚われた娘を助け出したという故事にならい、その年結婚する若い職人が(怪我をしないよう作られた)罠や障害、職人の扮したモンスターが配置された下水道を通過してゴールで待つ花嫁の元へ駆けつける速さを競う。
優勝者には賞品が与えられる。
肝試しと結婚披露を兼ねた牧歌的なイベントとして広く知られている。
戦争中、隠された地下道を通って囚われた娘を助け出したという故事にならい、その年結婚する若い職人が(怪我をしないよう作られた)罠や障害、職人の扮したモンスターが配置された下水道を通過してゴールで待つ花嫁の元へ駆けつける速さを競う。
優勝者には賞品が与えられる。
肝試しと結婚披露を兼ねた牧歌的なイベントとして広く知られている。
「地中の楽園亭」大酒飲み大会
「地中の楽園亭」主催の大酒飲み大会は、誤って仕入れた質の悪い酒や保存が悪く変質してしまった酒を集めて飲む量を競う、という奇妙な大会だ。
昨年まで5年連続で、西町の旗本大将にして衛兵隊長であるバルターが優勝しており、イカサマだの体のいい賄賂だのと言われてきたが、今年は東町の衛兵隊長エーチェが参加するとあって例年にない盛り上がりが期待されている。
昨年まで5年連続で、西町の旗本大将にして衛兵隊長であるバルターが優勝しており、イカサマだの体のいい賄賂だのと言われてきたが、今年は東町の衛兵隊長エーチェが参加するとあって例年にない盛り上がりが期待されている。
| + | [シナリオ・フック]消えた船員 |
ハーフリングのクラッカー大会
トーチ・ポートの子供たち、特に男の子とハーフリング(彼らに関しては大人も)の間で好んで行なわれる遊びである。この遊びはそもそも30年ほど前に、“球聖”マジョールと名乗るハーフリングが彼の故郷の遊びを伝えたものだと言われているが定かではない。
収穫祭では一線から退いた貿易商ウェルラン・ハーキンズ主催の大会が開かれる。この大会には年齢制限がないので、かつてこの遊びをやった腕に覚えのある“大人気ない連中”が常連となっている。
“大人気ない”傾向は年々ヒートアップしつつあるが、それがまた傍観者にはおもしろいようで、本祭の前の催しの一つとして広く認知されつつある。
収穫祭では一線から退いた貿易商ウェルラン・ハーキンズ主催の大会が開かれる。この大会には年齢制限がないので、かつてこの遊びをやった腕に覚えのある“大人気ない連中”が常連となっている。
“大人気ない”傾向は年々ヒートアップしつつあるが、それがまた傍観者にはおもしろいようで、本祭の前の催しの一つとして広く認知されつつある。
<クラッカーの流れとルール>
『クラッカー』は二人の競技者が『スリンガー』と『ブロッカー』と呼ばれる役割を交互に担当して勝敗を競うゲームである。
まずゲームはスリンガーがスリングで60ft先の直径3ftの『的』(場所により1~5点)に向かってブリット(コルク球)を投じる。ブロッカーはそれをクラブ(最大6インチ幅)で打ち返し、飛距離に応じてブロッカーの特典となる(このときの打撃音が『クラッカー』と言う名前の語源だと言われている)。
『クラッカー』は二人の競技者が『スリンガー』と『ブロッカー』と呼ばれる役割を交互に担当して勝敗を競うゲームである。
まずゲームはスリンガーがスリングで60ft先の直径3ftの『的』(場所により1~5点)に向かってブリット(コルク球)を投じる。ブロッカーはそれをクラブ(最大6インチ幅)で打ち返し、飛距離に応じてブロッカーの特典となる(このときの打撃音が『クラッカー』と言う名前の語源だと言われている)。
| + | [シナリオフック] |
(Easy)
<NPC>
”怒れる料理人”ヂャグ
ハーフオーク、男、レンジャー3/バーバリアン1、真なる中立、年齢 20前後
生まれたときから人間に育てられてきたハーフオークであるチャグは、料理人である両親の深い愛情のもと幼年時代をすごした。とある事件の結果、両親のもとを離れざるをえなくなり、人間社会での名前も捨て旅に出た。彼は大祭時期などにふらりとやってきては、ギルドの許可を得て屋台で料理を振る舞う。
彼の料理に対する情熱は、ウィザードの呪文書に対する研究や騎士の忠誠心に匹敵するといっていい。左右の腕を巧みに使い、鬼のような形相で料理するその姿は戦いに赴く鬼神そのものであり、バーバリアンの激怒を使った状態にも酷似している。出来上がる料理は豪快なものが多いが、頼まれれば繊細な料理も見事に作ってみせる。親子連れの客はサービスが良いのは、おそらく彼の生い立ちに関係があるのだろう。
毎年収穫祭において、ヂャグは自ら狩ってきた巨大な獲物を(去年は体長13フィートもあるオオツノ鹿だった)みなの目の前で豪快にさばいて振舞っている。上流社会に避けられることが多いハーフオークであるが、何人もの貴族が彼の腕を求めて使いを送ってくるという。
生まれたときから人間に育てられてきたハーフオークであるチャグは、料理人である両親の深い愛情のもと幼年時代をすごした。とある事件の結果、両親のもとを離れざるをえなくなり、人間社会での名前も捨て旅に出た。彼は大祭時期などにふらりとやってきては、ギルドの許可を得て屋台で料理を振る舞う。
彼の料理に対する情熱は、ウィザードの呪文書に対する研究や騎士の忠誠心に匹敵するといっていい。左右の腕を巧みに使い、鬼のような形相で料理するその姿は戦いに赴く鬼神そのものであり、バーバリアンの激怒を使った状態にも酷似している。出来上がる料理は豪快なものが多いが、頼まれれば繊細な料理も見事に作ってみせる。親子連れの客はサービスが良いのは、おそらく彼の生い立ちに関係があるのだろう。
毎年収穫祭において、ヂャグは自ら狩ってきた巨大な獲物を(去年は体長13フィートもあるオオツノ鹿だった)みなの目の前で豪快にさばいて振舞っている。上流社会に避けられることが多いハーフオークであるが、何人もの貴族が彼の腕を求めて使いを送ってくるという。
[シナリオ・フック]
○貴族からの依頼として:「わが家で振舞うことになっているご馳走の料理人として雇いたいが、なかなか承諾を得られない。なんとか説得して欲しい。」
○彼と知り合いになった冒険者たちに依頼として
:「料理を食ったやつが倒れた。俺の無実を証明してくれ。」
:「今年は去年以上の大物を捕まえたい。協力してくれ。」
○貴族からの依頼として:「わが家で振舞うことになっているご馳走の料理人として雇いたいが、なかなか承諾を得られない。なんとか説得して欲しい。」
○彼と知り合いになった冒険者たちに依頼として
:「料理を食ったやつが倒れた。俺の無実を証明してくれ。」
:「今年は去年以上の大物を捕まえたい。協力してくれ。」
(吉田周平)
“千鳥足の”ディンゴ
人間の男性・モンク7(50歳)
ディンゴは収穫祭の時期になるときまってトーチ・ポートに現れる旅の僧である。禿げた頭のてっぺんまで赤くして、二つ名どおりの千鳥足で、毎年トーチ・ポート中の酒を飲んでまわっている。
彼は酒に対して超一流の味覚を持っている。彼はがぶがぶと酒をあおると、悪口も賞賛も一緒くたにがなり立てる。このとき、酒の提供者である貴族や酒屋などは、ディンゴの言葉を一片も聞き逃すまいと必死である。その口調はめちゃくちゃながら、内容は超一流のソムリエのそれだからだ。
ディンゴを酒の鑑定人として雇おうとする貴族や酒屋は後を絶たないが、どんな好条件の契約であろうとも、彼はそれらのことごとくを断っている。彼曰く、“自分は旅の修行の最中だから、流浪の生活を強いられる身なのであって、一所に留まって酒を飲んでは意味がない”のだそうだ。
(ジョン)
ディンゴは収穫祭の時期になるときまってトーチ・ポートに現れる旅の僧である。禿げた頭のてっぺんまで赤くして、二つ名どおりの千鳥足で、毎年トーチ・ポート中の酒を飲んでまわっている。
彼は酒に対して超一流の味覚を持っている。彼はがぶがぶと酒をあおると、悪口も賞賛も一緒くたにがなり立てる。このとき、酒の提供者である貴族や酒屋などは、ディンゴの言葉を一片も聞き逃すまいと必死である。その口調はめちゃくちゃながら、内容は超一流のソムリエのそれだからだ。
ディンゴを酒の鑑定人として雇おうとする貴族や酒屋は後を絶たないが、どんな好条件の契約であろうとも、彼はそれらのことごとくを断っている。彼曰く、“自分は旅の修行の最中だから、流浪の生活を強いられる身なのであって、一所に留まって酒を飲んでは意味がない”のだそうだ。
(ジョン)
<伝説>
収穫祭の小鬼
トーチ・ポートに伝わる話によれば、幼くして死んだ子供たちは収穫祭の夜、ぼんやりとした光をまとい、足首に赤いリボンを巻いた小鬼の姿をとって現れるという。
トーチ・ポートには幼児の足首に赤いリボンを巻いて埋葬する風習がある。彼らの魂を慰めるため、農家の人々は収穫祭の前日に赤いリボンでくくった小さな作物の束を家の前に置く。小鬼たちは収穫祭の夜更け、作物を手に入れた喜びに心底嬉しそうに舞い、笑っているという。
(鹿田穣)
トーチ・ポートには幼児の足首に赤いリボンを巻いて埋葬する風習がある。彼らの魂を慰めるため、農家の人々は収穫祭の前日に赤いリボンでくくった小さな作物の束を家の前に置く。小鬼たちは収穫祭の夜更け、作物を手に入れた喜びに心底嬉しそうに舞い、笑っているという。
(鹿田穣)
| + | [収穫祭のシナリオ・フック] |