宿泊
トーチ・ポートに滞在する冒険者の大半は、町中にある宿屋に宿泊している。
トーチ・ポートはよそ者に対して比較的寛容な町であるが、定住(=地権を購入)するには多くの手続きと資格審査が課され、また保証金や税など経費が必要となるためである。
街道沿いで交易港のあるトーチ・ポートには、交易商や巡礼者を相手にしている宿がたくさんあり、また町壁の外には農閑期に近隣からやってくる出稼ぎ労働者のための安価な宿泊施設も数多い。
建っている場所とサービスの内容により、宿のグレードと宿代はさまざまである。例えばヒルガ聖堂そばに建つ巡礼の貴族や豪商向けの宿であれば、宮殿並みの内装を備え部屋つきのメイド・執事によるサービスが受けられるし、町外のスラムに建つ木賃宿であれば、屋根と壁だけの掘っ立て小屋に蚤とシラミのついた毛布が数枚あるだけに過ぎない。
トーチ・ポートはよそ者に対して比較的寛容な町であるが、定住(=地権を購入)するには多くの手続きと資格審査が課され、また保証金や税など経費が必要となるためである。
街道沿いで交易港のあるトーチ・ポートには、交易商や巡礼者を相手にしている宿がたくさんあり、また町壁の外には農閑期に近隣からやってくる出稼ぎ労働者のための安価な宿泊施設も数多い。
建っている場所とサービスの内容により、宿のグレードと宿代はさまざまである。例えばヒルガ聖堂そばに建つ巡礼の貴族や豪商向けの宿であれば、宮殿並みの内装を備え部屋つきのメイド・執事によるサービスが受けられるし、町外のスラムに建つ木賃宿であれば、屋根と壁だけの掘っ立て小屋に蚤とシラミのついた毛布が数枚あるだけに過ぎない。
<宿のランク>
トーチ・ポートには客のニーズとグレードに合わせ、さまざまな形態の宿が存在している。宿のサービスは均一ではなく、ひとつの宿の中でも宿賃はさまざまであるが、これらの宿の部屋はグレードを大まかに5ランクに分類される。
※各料金は一泊のものであり、長期滞在の場合などは安くなる場合もあるだろう(DM判断)。
トーチ・ポートには客のニーズとグレードに合わせ、さまざまな形態の宿が存在している。宿のサービスは均一ではなく、ひとつの宿の中でも宿賃はさまざまであるが、これらの宿の部屋はグレードを大まかに5ランクに分類される。
※各料金は一泊のものであり、長期滞在の場合などは安くなる場合もあるだろう(DM判断)。
[最良]20~50gp(あるいはそれ以上)/1人/1泊
居間とベッドルームが別で、部屋は絨毯じき。天蓋付きベッド、バス、トイレあり。部屋専属のメイド/執事付き。宿には衛兵常設。宿は伝書士や馬車などさまざまなサービスで便宜を図ってくれる。専属のコックが雇われており、居室ないし大広間で食事を楽しむことができる。
東区のヒルガ聖堂近辺、貴族区で没落貴族の屋敷をそのまま宿泊施設に代えた宿屋など。最近では交易に来た豪商向けに西町にも。主として巡礼ないし交易のためやってくる貴族や富裕層を顧客とする。品格を重んじる傾向が強く、身なりや地位によっては宿泊を断られる場合もあるようだ。
居間とベッドルームが別で、部屋は絨毯じき。天蓋付きベッド、バス、トイレあり。部屋専属のメイド/執事付き。宿には衛兵常設。宿は伝書士や馬車などさまざまなサービスで便宜を図ってくれる。専属のコックが雇われており、居室ないし大広間で食事を楽しむことができる。
東区のヒルガ聖堂近辺、貴族区で没落貴族の屋敷をそのまま宿泊施設に代えた宿屋など。最近では交易に来た豪商向けに西町にも。主として巡礼ないし交易のためやってくる貴族や富裕層を顧客とする。品格を重んじる傾向が強く、身なりや地位によっては宿泊を断られる場合もあるようだ。
[上]2~10gp(平均3gp程度)/1人/1泊
個室あるいは仲間だけの2-4人部屋。居間とベッドルーム別。共同浴場あり。呼べば掃除や洗濯などちょっとした用を足してくれるメイドが宿に常設。宿によっては衛兵が常設の場合もある。コックないし食堂と契約して、食堂や個室で食事ができる宿が多い。
ある程度の財力がある層(旅商のリーダー格、親方、富裕な巡礼者など)が利用する。
個室あるいは仲間だけの2-4人部屋。居間とベッドルーム別。共同浴場あり。呼べば掃除や洗濯などちょっとした用を足してくれるメイドが宿に常設。宿によっては衛兵が常設の場合もある。コックないし食堂と契約して、食堂や個室で食事ができる宿が多い。
ある程度の財力がある層(旅商のリーダー格、親方、富裕な巡礼者など)が利用する。
[並]3sp~2gp(平均5sp)/1人/1泊
4人-10人ほどの共用部屋。特に仕切りもないだだっ広い部屋に暖炉がひとつ、などといった場合もある。
普通各々に藁のベッドと長持(私物入れ)が割り当てられる。食堂兼酒場が付属している宿も多く、食事はそこでとる場合が多い(貧しいものはパンなどを買ってきて、部屋で食べる場合もある)。
やや富裕な旅人や行商、職人、船の乗組員などが利用する。
4人-10人ほどの共用部屋。特に仕切りもないだだっ広い部屋に暖炉がひとつ、などといった場合もある。
普通各々に藁のベッドと長持(私物入れ)が割り当てられる。食堂兼酒場が付属している宿も多く、食事はそこでとる場合が多い(貧しいものはパンなどを買ってきて、部屋で食べる場合もある)。
やや富裕な旅人や行商、職人、船の乗組員などが利用する。
[粗末]1~5sp(平均2sp)/1人/1泊
だだっ広い部屋に雑魚寝。ために客の多い日ならスペースのある限り詰め込まれるような場合もある。暖炉があることは少なく、寒い時期は持ち運び可能な小型のストーブが貸し出される(一晩薪代込みで1sp程度)。通常ベッドは置いておらず、寝るための敷き藁ないし藁袋(麻袋に藁を詰め込んだクッション)や毛布が貸し出される。
平均的な旅人や行商、職人などが利用する。
だだっ広い部屋に雑魚寝。ために客の多い日ならスペースのある限り詰め込まれるような場合もある。暖炉があることは少なく、寒い時期は持ち運び可能な小型のストーブが貸し出される(一晩薪代込みで1sp程度)。通常ベッドは置いておらず、寝るための敷き藁ないし藁袋(麻袋に藁を詰め込んだクッション)や毛布が貸し出される。
平均的な旅人や行商、職人などが利用する。
[最低]タダ~1sp/1人/1泊
いわゆる木賃宿。ほぼ野宿に近い場合もしばしば。「宿」といえるほどしっかりしたものでなく、チンピラが空き家を占拠して間貸ししていたり、農家が小遣い稼ぎに旅人を納屋に泊めるようなところも多い。
掘っ立て小屋、大型テント(有料)や、廃屋、屋根と敷き藁だけ(管理人がいれば有料)、救貧所(教会が設置:無料)、納屋・馬小屋(普通有料)など。
町内にはこのランクの宿はないが、町外の街道沿い、農村、スラム街などに無数にある。貧しい巡礼者や農閑期の季節労働者、戦災難民、流れの肉体労働者などはこうしたところに宿泊する場合が多い。
いわゆる木賃宿。ほぼ野宿に近い場合もしばしば。「宿」といえるほどしっかりしたものでなく、チンピラが空き家を占拠して間貸ししていたり、農家が小遣い稼ぎに旅人を納屋に泊めるようなところも多い。
掘っ立て小屋、大型テント(有料)や、廃屋、屋根と敷き藁だけ(管理人がいれば有料)、救貧所(教会が設置:無料)、納屋・馬小屋(普通有料)など。
町内にはこのランクの宿はないが、町外の街道沿い、農村、スラム街などに無数にある。貧しい巡礼者や農閑期の季節労働者、戦災難民、流れの肉体労働者などはこうしたところに宿泊する場合が多い。
<DMオプション:維持費ルールの使用>
3.5eDMGp129(3eDMGp142)に掲載されている「維持費」(月ごとの生活費をまとめて払う形にして日々の生活費支払いなどの手間を省くルール)を使用しているなら
3.5eDMGp129(3eDMGp142)に掲載されている「維持費」(月ごとの生活費をまとめて払う形にして日々の生活費支払いなどの手間を省くルール)を使用しているなら
質素(月12gp) 部屋グレード [粗末]
人並(月45gp) 部屋グレード [並]
快適(月100gp) 部屋グレード [上]
ぜいたく(月200gp) 部屋グレード [上]
人並(月45gp) 部屋グレード [並]
快適(月100gp) 部屋グレード [上]
ぜいたく(月200gp) 部屋グレード [上]
の宿に泊まっていると考えてよい(※)。
食事は宿で出される場合もあるだろうし、近所の食堂で摂る場合もあるだろうが、通常の食事についてはすべて維持費の内として処理し、嗜好品(酒など)のみ個別に精算するとよいだろう。
※これ以下のランクは冒険者としての活動が制限されるため推奨できない。
食事は宿で出される場合もあるだろうし、近所の食堂で摂る場合もあるだろうが、通常の食事についてはすべて維持費の内として処理し、嗜好品(酒など)のみ個別に精算するとよいだろう。
※これ以下のランクは冒険者としての活動が制限されるため推奨できない。
<宿の分布>
東商業区~東港区:
ヒルガドルフはゲルトブルグと戦争中だった当時から人の出入りがそれなりにあったため、それを当てこんだ宿屋がいまも残るが、[粗末]~[並]の宿が多い。また、職人通りの裏手のほうには空き部屋を貸間として貸し出したり、下宿屋を営む寡婦も少なくない(このような下宿屋は週単位で部屋を貸す[粗末]~[並]な宿とみなす)。
東商業区~東港区:
ヒルガドルフはゲルトブルグと戦争中だった当時から人の出入りがそれなりにあったため、それを当てこんだ宿屋がいまも残るが、[粗末]~[並]の宿が多い。また、職人通りの裏手のほうには空き部屋を貸間として貸し出したり、下宿屋を営む寡婦も少なくない(このような下宿屋は週単位で部屋を貸す[粗末]~[並]な宿とみなす)。
住宅街~宗教区:
聖堂前広場を中心に、数は少ないものの富裕な巡礼者を対象とした[上]~[最良]の宿がある。いずれも格式の高い宿として有名。
聖堂前広場を中心に、数は少ないものの富裕な巡礼者を対象とした[上]~[最良]の宿がある。いずれも格式の高い宿として有名。
修道院:
ヒルガ聖堂のそばにある小さな門(聖堂門)の向こうには戦災慰霊碑や聖堂・宗教関係者の墓廟が立ち並ぶ。本来聖堂の通用門として作られたこの門からの出入りには入町税がかからないため、貧しい巡礼者たちは正門からではなくこちらの門から聖堂へ入る事が多い。門から少し離れたところにある修道院には巡礼者を迎えるための宿泊所があり、無料で解放されている(部屋グレードとしては[粗末])。
ヒルガ聖堂のそばにある小さな門(聖堂門)の向こうには戦災慰霊碑や聖堂・宗教関係者の墓廟が立ち並ぶ。本来聖堂の通用門として作られたこの門からの出入りには入町税がかからないため、貧しい巡礼者たちは正門からではなくこちらの門から聖堂へ入る事が多い。門から少し離れたところにある修道院には巡礼者を迎えるための宿泊所があり、無料で解放されている(部屋グレードとしては[粗末])。
西港区:
平和橋前の通りから西港にかけて比較的古い宿屋が軒を連ねている。これらの宿は古くは東町からあぶれた旅人や巡礼者たちが、そして近年では新港に停泊する船の乗組員たちが利用している。[並]~[粗末]の宿が混在しているほか、裏通りには東町同様の下宿屋もある。
平和橋前の通りから西港にかけて比較的古い宿屋が軒を連ねている。これらの宿は古くは東町からあぶれた旅人や巡礼者たちが、そして近年では新港に停泊する船の乗組員たちが利用している。[並]~[粗末]の宿が混在しているほか、裏通りには東町同様の下宿屋もある。
西商業区:
交易に訪れた商人たちを当て込んだ宿(西港区と比べ、こちらは高級な宿が多い)が立ち並んでいるほか、異国からの移民が自国風の建物を建て同国人のサロンとしても利用できるようにした宿が何件か存在している([上]クラスの宿が多い)。また交易館の対面には東方風の白亜の楼閣がそびえているが、これは男爵の肝煎りで建設された迎賓館([最良])で、非常に豪奢かつ美麗な内装と最高級のサービスを提供していることで知られている(公的な客のいないときには一般にも開放されている)。
交易に訪れた商人たちを当て込んだ宿(西港区と比べ、こちらは高級な宿が多い)が立ち並んでいるほか、異国からの移民が自国風の建物を建て同国人のサロンとしても利用できるようにした宿が何件か存在している([上]クラスの宿が多い)。また交易館の対面には東方風の白亜の楼閣がそびえているが、これは男爵の肝煎りで建設された迎賓館([最良])で、非常に豪奢かつ美麗な内装と最高級のサービスを提供していることで知られている(公的な客のいないときには一般にも開放されている)。
歓楽街:
異国の妓姫がいることでも有名なこの歓楽街には“特殊な”サービスつきの[並]~[上]の宿が無数にある。価格はサービスの質と内容によりさまざま。宿も付属施設を含めさまざまな趣向(異国風、異世界風、幻術の使用など)を凝らしているところが多い。
異国の妓姫がいることでも有名なこの歓楽街には“特殊な”サービスつきの[並]~[上]の宿が無数にある。価格はサービスの質と内容によりさまざま。宿も付属施設を含めさまざまな趣向(異国風、異世界風、幻術の使用など)を凝らしているところが多い。
スラム:
町門前~スラムにかけて、出稼ぎ労働者や貧しい旅人を顧客とする無数の[粗末]~[最低]の宿(ないしそれに相当するもの)がある。基本的には町門から離れるほど粗末な作りになっていく。また町から離れたところに点在する農村にも[並]~[最低]な宿がある場合が多い。
また、修道院のそばには教会から派遣された修道僧らによって運営される救貧院([最低]:無料)が設けられており、貧しい者が治療を受けたり教会の農場で働くことができる(ただし修道僧が管理しているためその規律は厳しく、すすんで入りたがるものは少ない)。
町門前~スラムにかけて、出稼ぎ労働者や貧しい旅人を顧客とする無数の[粗末]~[最低]の宿(ないしそれに相当するもの)がある。基本的には町門から離れるほど粗末な作りになっていく。また町から離れたところに点在する農村にも[並]~[最低]な宿がある場合が多い。
また、修道院のそばには教会から派遣された修道僧らによって運営される救貧院([最低]:無料)が設けられており、貧しい者が治療を受けたり教会の農場で働くことができる(ただし修道僧が管理しているためその規律は厳しく、すすんで入りたがるものは少ない)。