秘術呪文のサービス
トーチ・ポートにおける秘術呪文のキャスティングサービスの最大の担い手は、冒険者や旅人に含まれる術者である。町に定住する魔術師も存在しているものの、多くは定職を持ち、自分の職務に魔法を使うものが多いため、常に必要な呪文を使ってもらえるわけではない。
しかし町で休息中の冒険者や取引を待つ隊商の護衛などは最小限の呪文準備しかしていないこともあり、その呪文を知ってさえいれば(そして十分な謝礼を支払うことが出来れば)かけてくれることも少なくない。
<町にいる術者を捜す際のガイドライン>
1.捜す
〈情報収集〉チェックを行なう(1回の試みに1d4時間かかる点に注意)。チェックに成功することで、自分が今必要としているレベルの術者が発見できる。
チェックの際の難易度は以下の通り。
しかし町で休息中の冒険者や取引を待つ隊商の護衛などは最小限の呪文準備しかしていないこともあり、その呪文を知ってさえいれば(そして十分な謝礼を支払うことが出来れば)かけてくれることも少なくない。
<町にいる術者を捜す際のガイドライン>
1.捜す
〈情報収集〉チェックを行なう(1回の試みに1d4時間かかる点に注意)。チェックに成功することで、自分が今必要としているレベルの術者が発見できる。
チェックの際の難易度は以下の通り。
住人の術者(※):難易度15
住人ではない術者(旅の冒険者など):難易度20~25
住人でなく、町の最高レベルのNPCより高レベルの術者(※※):難易度20~25+術者レベル(☆)
※町のデータの「その他」に含まれる術者。東町ならウィザード5など。
※※東町なら5レベルより高位のウィザードがこれに当たる。7レベルのウィザードを捜すなら難易度は27~32になる。
☆DMの任意。「見つからない」としても良い。
住人ではない術者(旅の冒険者など):難易度20~25
住人でなく、町の最高レベルのNPCより高レベルの術者(※※):難易度20~25+術者レベル(☆)
※町のデータの「その他」に含まれる術者。東町ならウィザード5など。
※※東町なら5レベルより高位のウィザードがこれに当たる。7レベルのウィザードを捜すなら難易度は27~32になる。
☆DMの任意。「見つからない」としても良い。
2.覚えている呪文の決定
その術者がPCの求める呪文を知っているか否かを決定する。
これには特にガイドラインはないが「メジャーな呪文なら90%~マイナーな呪文なら10%」といった具合にDMが任意に決定し、%ロールで判定するなどすればよいだろう。
また、呪文ごとに判定するのが面倒であれば、70%の確率で求める呪文を知っていることにしても良い。
その術者がPCの求める呪文を知っているか否かを決定する。
これには特にガイドラインはないが「メジャーな呪文なら90%~マイナーな呪文なら10%」といった具合にDMが任意に決定し、%ロールで判定するなどすればよいだろう。
また、呪文ごとに判定するのが面倒であれば、70%の確率で求める呪文を知っていることにしても良い。
3.交渉する
呪文を使ってもらえるかどうかは相手の態度(〈交渉〉ルール参照)で決定する。
相手の反応は特に理由のない限り[中立的]から始まる(DMの任意。町のために働いて何らかの称号を得ていたり、有力者から紹介されたPCであれば[友好的]からスタートするなどしてもよい)。
NPCは現在の態度により呪文を使うかどうかを決定する。
呪文を使ってもらえるかどうかは相手の態度(〈交渉〉ルール参照)で決定する。
相手の反応は特に理由のない限り[中立的]から始まる(DMの任意。町のために働いて何らかの称号を得ていたり、有力者から紹介されたPCであれば[友好的]からスタートするなどしてもよい)。
NPCは現在の態度により呪文を使うかどうかを決定する。
[協力的]「よし、任せとけ!」望む呪文を極力早く準備し、求める術者レベルで使用してくれる。呪文にかかる経費(消耗する物質要素など)の価格を除いた代金を半額にして計算する(呪文レベル×術者レベル×5gp)。
[友好的]「わかった。ちょっと待ってな」望む呪文を求める術者レベルで使用してくれる。代金として(呪文レベル×術者レベル×10gp)を要求する。
[中立的]「やれやれ、今行くよ」望む呪文を使用してくれるが、術者レベルはその術者のレベルでしか使用してくれない(例えば5レベル術者にメイジ・アーマーを頼んだ場合には常に5レベル術者として投射され、1×5×10=50gpを請求される。
[非友好的]「どうしてもって言うなら考えてもいいが……」代金を2倍請求する。術者レベルもその術者のレベルでしか使用してくれない。
[敵対的]「いやなこった。よそを当たりな!」呪文を使ってくれることはない。
[友好的]「わかった。ちょっと待ってな」望む呪文を求める術者レベルで使用してくれる。代金として(呪文レベル×術者レベル×10gp)を要求する。
[中立的]「やれやれ、今行くよ」望む呪文を使用してくれるが、術者レベルはその術者のレベルでしか使用してくれない(例えば5レベル術者にメイジ・アーマーを頼んだ場合には常に5レベル術者として投射され、1×5×10=50gpを請求される。
[非友好的]「どうしてもって言うなら考えてもいいが……」代金を2倍請求する。術者レベルもその術者のレベルでしか使用してくれない。
[敵対的]「いやなこった。よそを当たりな!」呪文を使ってくれることはない。
■呪文を使ってくれる施設・団体
トーチ・ポートの町の象徴とも言えるグレイ・トーチは、高位のものしか加盟を許されないウィザード・ギルドである。しかしグレイ・トーチの魔術師たちが町に関わることはごくまれであり、町の者の求めに応じて呪文を使ってくれることもない。ゆえに各町にはウィザードの育成や互助的な組織として、また公共の任務(これには戦の際の兵力も含まれる)を果たすウィザードを保護(あるいは監視)するため、商工会(東町)や男爵(西町)をスポンサーとしたウィザード・ギルドが存在している。
いずれのギルドも魔術師の養成、戦力としての魔法使いの確保、魔術師の行動把握、魔法サービスによる町の活性化などを目的としている。ギルドに加入するのは大半がウィザードであり、理論に頼らないソーサラーは自学自習する場合が多いためかギルドに加入するものはまれである。
トーチ・ポートの町の象徴とも言えるグレイ・トーチは、高位のものしか加盟を許されないウィザード・ギルドである。しかしグレイ・トーチの魔術師たちが町に関わることはごくまれであり、町の者の求めに応じて呪文を使ってくれることもない。ゆえに各町にはウィザードの育成や互助的な組織として、また公共の任務(これには戦の際の兵力も含まれる)を果たすウィザードを保護(あるいは監視)するため、商工会(東町)や男爵(西町)をスポンサーとしたウィザード・ギルドが存在している。
いずれのギルドも魔術師の養成、戦力としての魔法使いの確保、魔術師の行動把握、魔法サービスによる町の活性化などを目的としている。ギルドに加入するのは大半がウィザードであり、理論に頼らないソーサラーは自学自習する場合が多いためかギルドに加入するものはまれである。
魔法院[まほういん]
市庁舎そばの煉瓦造りの塔はいわゆるウィザード・ギルドで、「東町の魔法院」と呼ばれている。
魔法院は参事会の要請に応じて公共のための呪文を使用する義務を負っている。
図書館(入場料2gp)が併設され、魔法学校も兼ねている。
ウィザードは役人や貴族、軍人として重用されるため志望者が多い。しかしその学費は高価であり、学生の多くは大商人や貴族の子弟(家を継ぐことのできない末弟などである場合が多い)である。
一方で年に数人、身分や収入に関わりなく優秀な者を選抜し、将来参事会付きのウィザード(公務員的な役割を果たす)として魔法院で働くことを条件に学費・生活費が免除される“徒弟”として入学させている。
魔法院には当番制で数名のウィザードが常駐しており、町に起きる不測の事態に備えることが義務づけられている。彼らはいかなる事態にも対応できるよう常にいくつかの呪文スロットを空けたままにしてあり、有事には必要に応じた呪文を魔法院に置いてある呪文書から記憶して使用する。
規定の料金を支払うことで呪文を使用してもらえる(呪文レベル×術者レベル×10gp:術者は5レベルまで・術者レベルは指定可)。必要があれば、町の中のどこへでも出張し、呪文を使用してくれる(別途出張料を請求される)。
また、魔法学院の実習で作られた巻物やポーション(いずれも3レベル呪文まで)の販売も行なわれている。
魔法院は参事会の要請に応じて公共のための呪文を使用する義務を負っている。
図書館(入場料2gp)が併設され、魔法学校も兼ねている。
ウィザードは役人や貴族、軍人として重用されるため志望者が多い。しかしその学費は高価であり、学生の多くは大商人や貴族の子弟(家を継ぐことのできない末弟などである場合が多い)である。
一方で年に数人、身分や収入に関わりなく優秀な者を選抜し、将来参事会付きのウィザード(公務員的な役割を果たす)として魔法院で働くことを条件に学費・生活費が免除される“徒弟”として入学させている。
魔法院には当番制で数名のウィザードが常駐しており、町に起きる不測の事態に備えることが義務づけられている。彼らはいかなる事態にも対応できるよう常にいくつかの呪文スロットを空けたままにしてあり、有事には必要に応じた呪文を魔法院に置いてある呪文書から記憶して使用する。
規定の料金を支払うことで呪文を使用してもらえる(呪文レベル×術者レベル×10gp:術者は5レベルまで・術者レベルは指定可)。必要があれば、町の中のどこへでも出張し、呪文を使用してくれる(別途出張料を請求される)。
また、魔法学院の実習で作られた巻物やポーション(いずれも3レベル呪文まで)の販売も行なわれている。
“やせっぽちの”マルダー
魔法院院長 ウィザード6
無口で研究好きな男。一日の大半を魔法院で過ごし、日がな一日図書館の本でせっせと調べ物をしては分厚い研究ノートに何事かを書き付けている。寡黙なわりには面倒見が良く、魔法学院の学生にも慕われている。彼の呪文書には魔法の神(GHならボカブ神)の祝福がなされているといわれ、そこには世にある呪文のすべてが記録されているという。
現在の参事会長であるマギーの弟であり、世事に長けた交渉名人と呼ばれる兄とは対照的な物静かな男であるが、兄と同じく美食を趣味としており、日頃の運動不足と併せてその体はぶくぶくと太っている。
通り名である“やせっぽち”は彼が冒険者として旅をしていた頃のものだが、当時の3倍ほどに太った現在でも皮肉を込めてそのまま使われているようだ。もっとも、本人はその皮肉もまるで気にしていない。
無口で研究好きな男。一日の大半を魔法院で過ごし、日がな一日図書館の本でせっせと調べ物をしては分厚い研究ノートに何事かを書き付けている。寡黙なわりには面倒見が良く、魔法学院の学生にも慕われている。彼の呪文書には魔法の神(GHならボカブ神)の祝福がなされているといわれ、そこには世にある呪文のすべてが記録されているという。
現在の参事会長であるマギーの弟であり、世事に長けた交渉名人と呼ばれる兄とは対照的な物静かな男であるが、兄と同じく美食を趣味としており、日頃の運動不足と併せてその体はぶくぶくと太っている。
通り名である“やせっぽち”は彼が冒険者として旅をしていた頃のものだが、当時の3倍ほどに太った現在でも皮肉を込めてそのまま使われているようだ。もっとも、本人はその皮肉もまるで気にしていない。
「魔法屋」[「まほうや」]
西町の通商ギルド(旅商や輸出入・税関を兼ねる領主の出先機関)では持ち込まれたものの鑑定や品質の確認、密輸入の防止などの理由から魔法使用者が多く雇われている。
彼らは正式には「西町通商ギルド付魔法使い」と呼ばれるべきだが、魔術師らしい思わせぶりなそぶりやもったい付けを一切せず、求めに応じて呪文を使用する魔術師が多いことから「魔法屋」と、親しみと揶揄を込めて呼ばれている。
彼らの通常任務は〈鑑定〉による持ち込まれた品の値踏み、〈知識〉技能による目利き、魔法による識別などであるが、客の要望に応えて必要な呪文を使用してくれるし、よく使われる魔法のアイテム(ポーションなど)の販売も行う。
彼ら術者は非常に多忙である代わりに高給で知られ、東町や近隣の村から「出稼ぎ」にきている術者がいる。また信仰呪文の使い手も所属している(例えば彼らのゾーン・オヴ・トゥルースは商談や調停に非常に重宝されている)。
「魔法屋」には常に10人以上の術者が常駐しており、ディテクト・ソウツを用いての商談の立ち会いや通訳(コンプリヘンド・ランゲージズを用いる場合もあるが、たいていは語学に堪能なバードが請け負っている)、コンティニュアル・フレイムをかけたランタンの販売など、旅と商売に関わるさまざまな仕事を行なっている。
多様な要求に応えられるよう、ウィザードのうち数名は常にいくつかの呪文スロットを空けたままにしており、必要に応じて新たに呪文を覚え直して使用する。料金は(呪文レベル×術者レベル×10gp:術者は4レベルまで・術者レベルは指定可)である。ただし彼らは総じて多忙であるため、ふつう外への出張はしない。
また、旅を生業とする客が多く出入りする関係上、巻物やポーション(いずれも3レベル呪文まで)のほか、PHBp124「冒険用具」やその高級品、「その他の魔法の品」まで手広くとりそろえている(町の購入上限までのあらゆる品が販売されている)ほか、交易品や高価な品(宝石や古美術品など)の買い取りも行なっている。
彼らは正式には「西町通商ギルド付魔法使い」と呼ばれるべきだが、魔術師らしい思わせぶりなそぶりやもったい付けを一切せず、求めに応じて呪文を使用する魔術師が多いことから「魔法屋」と、親しみと揶揄を込めて呼ばれている。
彼らの通常任務は〈鑑定〉による持ち込まれた品の値踏み、〈知識〉技能による目利き、魔法による識別などであるが、客の要望に応えて必要な呪文を使用してくれるし、よく使われる魔法のアイテム(ポーションなど)の販売も行う。
彼ら術者は非常に多忙である代わりに高給で知られ、東町や近隣の村から「出稼ぎ」にきている術者がいる。また信仰呪文の使い手も所属している(例えば彼らのゾーン・オヴ・トゥルースは商談や調停に非常に重宝されている)。
「魔法屋」には常に10人以上の術者が常駐しており、ディテクト・ソウツを用いての商談の立ち会いや通訳(コンプリヘンド・ランゲージズを用いる場合もあるが、たいていは語学に堪能なバードが請け負っている)、コンティニュアル・フレイムをかけたランタンの販売など、旅と商売に関わるさまざまな仕事を行なっている。
多様な要求に応えられるよう、ウィザードのうち数名は常にいくつかの呪文スロットを空けたままにしており、必要に応じて新たに呪文を覚え直して使用する。料金は(呪文レベル×術者レベル×10gp:術者は4レベルまで・術者レベルは指定可)である。ただし彼らは総じて多忙であるため、ふつう外への出張はしない。
また、旅を生業とする客が多く出入りする関係上、巻物やポーション(いずれも3レベル呪文まで)のほか、PHBp124「冒険用具」やその高級品、「その他の魔法の品」まで手広くとりそろえている(町の購入上限までのあらゆる品が販売されている)ほか、交易品や高価な品(宝石や古美術品など)の買い取りも行なっている。
黒の塔[くろのとう]
男爵の命により建てられた、窓ひとつないぬっぺりとした黒い塔。西町の給水塔と並んで立っていることから「双子塔の黒いほう」などと呼ばれることもある。
西町におけるウィザード・ギルドの機能を果たしているが、東町と異なり、経験を積んだ魔術師によるアカデミー的なギルドである。
西町の統治者である男爵の命により設立された当ギルドは「魔法は重要な戦力であり抑止力である」という男爵の考えを反映しつつ、日夜魔道の研鑽を行なっている。いかなる魔法が研究されているかはまったくの秘密とされており、実際何人くらいの術者が雇われているかも一般には知られていない。一説には戦争に備えて魔法のアイテムの作製を行なっているとも、アーティファクトの研究を行なっているとも言われている。
西町におけるウィザード・ギルドの機能を果たしているが、東町と異なり、経験を積んだ魔術師によるアカデミー的なギルドである。
西町の統治者である男爵の命により設立された当ギルドは「魔法は重要な戦力であり抑止力である」という男爵の考えを反映しつつ、日夜魔道の研鑽を行なっている。いかなる魔法が研究されているかはまったくの秘密とされており、実際何人くらいの術者が雇われているかも一般には知られていない。一説には戦争に備えて魔法のアイテムの作製を行なっているとも、アーティファクトの研究を行なっているとも言われている。