アオオサムシ

Carabus (Ohomopterus) insulicola Chaudoir, 1869


2017年5月 神奈川県厚木市産♂ 体長28 mm. 

関東でクロナガオサムシと並んで普通に見つかる大型のオサムシ。神奈川ではクロナガよりも本種の方が圧倒的によく見かける(クロナガを神奈川で見たことがない)。ゴミムシを始めたばかりの頃、本種に憧れて、安直に近所の雑木林に落とし穴トラップを仕掛けたり、冬季に朽木割りや崖堀りをしたがまったく採れなかった。その後、休耕田の湿地がある谷戸を夜間に見に行くと、地上を徘徊している本種が簡単に見つかるのを知った。

本種は、越冬中の個体は崖堀りで得られることが圧倒的に多い。少なくとも神奈川では、朽木から本種を見つけたことが一度もない。崖も、下手に山中の沢沿い等を狙うよりも、人里に近い道路脇の日陰の低い崖等を狙った方が出やすい印象がある。

春繁殖型。


2018年11月神奈川県平塚市産♀
谷戸の遊歩道沿いの斜面に横穴を掘って潜んでいた個体。この配色はやや珍しいか。


2021年3月 山梨県北杜市清里高原産♀
珍しく朽木内から見つけた個体。体長が22 mmしかない。本当にアオオサかどうか自信なし。

最終更新:2021年09月23日 11:23