ツヤヒメヒョウタンゴミムシ

Clivina schillhammeri Balkenohl, 2021

厚木市内の丘陵地の休耕田の湿地で、越冬中の個体を得た[齋藤2018a]。体長が8 mm以上もあり、微小種ではない。神奈川県では70年以上記録が途絶えていたようだが、2018年現在の現地での個体数は少なくないと思われる。活動期に生態を観察したいところだが、採集地の湿地はヤマビルの巣窟と化しているため、冬季以外に訪れる気になれない。
稀種のようで、灯火飛来以外の採集例が少なく、生息環境がよく分かっていない。奈良県では、林内の地表を流れる流水脇のコケ下からたくさん採集した事例がある[森正人2017a]。
最近、種小名が従来のcastaneaからschillhammeriに変更になった。詳しくは以下の中村・吉武(2022)を参照
中村涼・吉武啓, 2022. 西表島初記録のツヤヒメヒョウタンゴミムシ. さやばねNS, (45): 4

2018年2月 神奈川県厚木市産 体長8.5 mm
休耕田湿地の地表にあった崩れたモグラ塚?のような隆起をかき分けたら出てきた個体。

最終更新:2022年09月04日 16:10