神奈川県厚木市の相模川河川敷の流水域の近傍で、マメガムシが多産する場所を見出している。近年の神奈川県において本種が多産する環境自体珍しいと思われ、さらに、止水性の本種の生息環境としてもかなり特異な例。詳しくは齋藤(2020l)参照。
用水路の合流地点で、合流する流路の脇の草むらの上を水が被るところがあり、そこに多くのマメガムシがいた。2019年6月と2020年6月の2年連続で観察しているが、水量が豊富な初夏から夏場しかいないもよう。
この場所では、他に、キイロヒラタガムシ、チビゲンゴロウ、コガムシも確認しており、いずれも止水性。キイロヒラタガムシが特に多く、水田とかでよく見かける種だが、河川環境では珍しい。合流する用水は水田の排水路でもあるため、用水の上流側にある水田に生息している甲虫が流れ着いて、この場所で集積しているのかもしれない。来歴調査や経年調査は今後の課題。
最終更新:2021年09月17日 09:03